JPWO2005015174A1 - プラスチック識別装置およびプラスチック識別方法 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、廃棄プラスチックの種類を識別する方法としては、例えば、比重を利用した方法があった。しかし、比重を利用した方法では、プラスチック間で比重差がほとんどない場合に識別が難しいという問題があった。
また、廃棄プラスチックの種類を識別する別の方法として、例えば、赤外光を利用した方法があった。この赤外光を利用した方法の一例として、例えば、表面が塗装されているプラスチック、ゴミ等が付着しているプラスチック、難燃剤を含有しているプラスチック等を高精度に識別できる方法が提案されている(例えば、特開2003−202291号公報参照。)。この方法は、廃棄プラスチックの一部を打ち抜いて試験片を切り出し、この試験片の一つの面(廃棄プラスチックの表面に相当する面)と、上記一つの面とは異なる別の面(試験片形成時の切断面(試験片として切り出された際にはじめて露出した面))とに、それぞれ波数を変化させながら赤外光を入射し、各波数に応じた全反射赤外線の強度(あるいは吸光度)を検出する方法である。より具体的に説明すると、例えば図15Aに示すように、まず試験片101をチャック104にて保持し、試験片101の一つの面をプラスチック識別装置に設けられた識別ステージ102の検出孔(識別検出部)103に密接させて、試験片101の一つの面に識別検出部103を介して赤外線を入射し、試験片101の一つの面を識別する。チャック104は、回転部105により、試験片101を保持した状態で水平方向(図15Aに示すB軸方向に垂直な平面方向)の回転軸を中心に回転可能に設けられている。図15Bに示すように、チャック104をC方向に90度回転させることにより試験片101の別の面を識別検出部103に密接させて、この別の面を識別する。この方法によれば、廃棄プラスチックの表面状態(塗装、汚れの種類、劣化及び汚れの度合い)、廃棄プラスチックの種類及び含有している難燃剤の種類を識別することが可能となる。
しかし、以上のように試験片の互いに異なる二面を検出することにより廃棄プラスチックを高精度に識別する方法や装置では、試験片をチャックにて保持し、チャックを回転させて分析する試験片の面を変更することが必要であった。従って、この方法の場合、試験片をチャックにより保持又は開放する時間と90度回転させる時間とを要し、さらに識別するための工数も多かった。
また、試験片をチャックにて保持するためには、保持可能な試験片の厚みが必要であり、試験片の形状もチャック形状に合わせる必要がある等、試験片の形状の制約が多くなる。さらに、試験片をチャックにて保持する際、チャックミスにより試験片を脱落させる危険性があり、作業性にも問題があった。
本発明のプラスチック識別方法は、識別対象物のプラスチックの種類を識別するプラスチック識別方法であって、
(a)前記識別対象物の第1の面が識別面となるように前記識別対象物を配置し、前記第1の面を用いて前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する工程と、
(b)前記識別対象物に外力を付与して、前記識別対象物の前記識別検出部に対向する識別面を第1の面から第2の面に変更するように前記識別対象物を横転させる工程と、
(c)前記識別対象物の第2の面を用いて前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する工程と、
(d)前記第1の面を用いて得られた識別結果と前記第2の面を用いて得られた識別結果とを用いて前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を決定する工程と、
を含むことを特徴としている。
図2は、図1に示すプラスチック識別装置の一部断面を含む概略図である。
図3は、図1に示すプラスチック識別装置に試験片を設置した様子を示す一部断面を含む概略図である。
図4は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片の第1の面を識別する様子を示す一部断面を含む概略図である。
図5は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片に押力を付与する様子を示す一部断面を含む概略図である。
図6は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片を横転させる様子を示す一部断面を含む概略図である。
図7は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片の第2の面を識別する様子を示す一部断面を含む概略図である。
図8は、本発明のプラスチック識別方法の一例を示すフローチャートである。
図9は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片に押力を付与する際の別の例を示す一部断面を含む概略図である。
図10Aは、本発明のプラスチック識別装置の別の実施形態である、試験片の識別面をクリーニングするための第1のクリーニング部と識別検出部をクリーニングする第2のクリーニング部とが設けられたプラスチック識別装置を用いて、試験片の識別面をクリーニングする様子を示す一部断面を含む概略図である。
図10Bは、図10Aに示したプラスチック識別装置を用いて試験片を横転させる際に、第2のクリーニング部により識別検出部をクリーニングする様子を示す一部断面を含む概略図である。
図11A及び図11Bは、試験片をプラスチック識別装置に設置する際の位置決めに用いられる切り欠き部を有する試験片の斜視図である。
図12A及び図12Bは、図11A及び図11Bに示した試験片をプラスチック識別装置に供給する状態を示す一部断面を含む模式図である。
図13A〜図13Cは、本発明のプラスチック識別装置の別の実施形態である位置ズレ防止部が設けられたプラスチック識別装置を用いて、試験片横転時の位置ズレを防止する様子を示す一部断面を含む概略図である。
図14は、本発明のプラスチック識別装置のさらに別の実施形態であるプラスチック識別装置を用いて試験片を横転させる様子を示す、一部断面を含む側面図である。
図15A及び図15Bは、従来のプラスチック識別装置におけるチャックにより試験片を回転させる動作を示す模式図である。
本発明のプラスチック識別装置では、識別対象物に識別面として用いられる第1の面と第2の面とが含まれ、かつ、第1の面と第2の面とが互いに隣接している場合、横転手段は、第1の面が識別面として識別検出部に対向するように識別対象物を設置した状態において、第2の面の第1の面側の端部領域の少なくとも一部と、第2の面に対向する第3の面において第1の面と反対側に位置する端部領域の少なくとも一部とに対して押力を付与して識別対象物を横転させて、第2の面を識別面として識別検出部に対向させることが好ましい。この際、横転手段としては、例えば一対の押力部材を用いることができる。この一対の押力部材は、第1の面が識別面となるように識別対象物を識別検出部に対向させて設置した状態において、識別対象物の第2の面及び第3の面に交差する方向(好ましくは直交する方向)に移動可能に設けられ、第2の面及び第3の面を直接押すことにより識別対象物に押力を付与するような構成とすればよい。また、横転手段を一対のエアノズルとしてもよく、この一対のエアノズルは、第1の面が識別面となるように識別対象物を識別検出部に対向させて設置した状態において、第2の面及び第3の面に噴出し口を対向させて設けられており、識別対象物の第2の面及び第3の面に対して前記噴出し口からエアを噴出することにより識別対象物に押力を付与するような構成とすればよい。横転手段を以上のようにすれば、簡単な構成で外力を付与できるため、作業性がより向上する。なお、本発明において、識別対象物を横転させるために付与する押力の大きさは特に限定されず、識別対象物の大きさ等を考慮しながら、識別対象物を横転させることができる範囲で適宜設定することができる。
識別検出部は、所定の波数の赤外線を識別対象物に入射し、かつ、識別対象物において全反射した赤外線の強度を検出することにより識別を行ってもよい。
本発明のプラスチック識別装置は、識別対象物を押圧して識別検出部に密接させる押圧部をさらに含んでいてもよい。押圧部を用いて識別対象物を識別検出部に密接させれば、より精度の高い識別が可能となる。
本発明のプラスチック識別装置は、識別検出部に設置された識別対象物を保持する保持部をさらに含んでいてもよい。この保持部により、識別時に識別対象物を所定の位置に安定して配置できるので、より精度の高い識別が可能となる。
本発明のプラスチック識別装置は、横転後に識別対象物の識別面となる面をクリーニングする第1のクリーニング部を含んでいてもよい。この第1のクリーニング部は、識別検出部に設置された識別対象物を保持する保持部が設けられている場合、この保持部において、横転後に識別対象物の識別面となる面に対向する領域に設けられていてもよい。また、本発明のプラスチック識別装置は、識別検出部をクリーニングする第2のクリーニング部をさらに含んでいてもよく、この第2のクリーニング部が横転手段に設けられていてもよい。このように第1のクリーニング部や第2のクリーニング部を設けることで、識別対象物の識別面や識別検出部に付着した不純物を取り除くことができるため、より精度の高い識別が可能となる。
本発明のプラスチック識別装置は、識別対象物を識別検出部に設置する際の位置決めに用いられる識別対象物位置決め部をさらに含んでいてもよい。これにより、識別対象物を適切な向きで装置に設置できるため、より確実に、識別したい面を識別検出部に対向させることができる。
本発明のプラスチック識別装置は、識別対象物を横転させた際に識別対象物の一端部の位置を規制することにより、識別対象物の識別検出部からの位置ズレを防止する位置ズレ防止部をさらに含んでいてもよい。これにより、識別対象物を横転させた後、識別対象物を識別検出部上の適切な位置に設置できるので、横転後の識別動作をスムーズに行うことができる。
本発明のプラスチック識別方法によれば、識別面を別の面に変える際の工程数が少なくてすむため、短時間に識別することができる。また、外力を付与するという簡便な方法を利用しているので、安定した作業性が得られる。
本発明のプラスチック識別方法の識別対象物を横転させる工程では、識別対象物において第2の面が第1の面に隣接する面である場合、第2の面において第1の面側の端部領域の少なくとも一部と、第2の面に対向する第3の面において第1の面と反対側に位置する端部領域の少なくとも一部とに対して押力を付与して識別対象物を横転させて、第2の面が識別面となるように識別対象物を配置してもよい。押力を付与する際には、押力部材を用いて第2の面及び第3の面を直接押してもよく、識別対象物の第2の面及び第3の面に対してエアを噴き付けてもよい。これらの方法を適用すれば、識別対象物を容易に横転させることができる。
本発明のプラスチック識別方法の識別工程では、識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する識別検出部を含むプラスチック識別装置が用いられ、第1の面の識別は識別対象物の第1の面を識別検出部に密接させた状態で行われ、第2の面の識別は第2の面を識別検出部に密接させた状態で行われることが好ましい。この方法によれば、より精度の高い識別が可能となる。
本発明のプラスチック識別方法の識別工程では、所定の波数の赤外線を識別対象物に入射し、かつ、識別対象物において全反射した赤外線の強度を検出することにより、識別対象物のプラスチックの種類を識別してもよい。
本発明のプラスチック識別方法の識別対象物を横転させる工程は、識別対象物の第3の面が支持された状態で開始されてもよい。この方法を適用すれば、識別対象物が所望の方向とは逆の方向に横転してしまうことを防ぐことができる。
本発明のプラスチック識別方法には、識別対象物の第2の面を識別する前に、第2の面をクリーニングする工程をさらに含んでいてもよい。また、本発明のプラスチック識別方法の識別対象物を横転させる工程中に、識別検出部のクリーニングを行ってもよい。これらの方法を適用すれば、識別前に、識別対象物の識別面や識別検出部に付着した不純物を取り除くことができるため、より精度の高い識別が可能となる。
本発明のプラスチック識別方法では、識別工程において、識別対象物が識別検出部に対し正確な位置に配置されていないと判断した場合、識別動作を中止して識別対象物を排出し、識別動作を終了してもよい。
以下、本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明のプラスチック識別装置の一実施形態についての装置外観を示す模式図である。図2は、図1に示す装置において、識別動作時に識別対象物が設置される部分の構成を概略的に示している。なお、装置に設けられた各構成、特に装置内部の構成を見やすくする目的で、図2に示す装置の一部を断面図としている。
本実施の形態のプラスチック識別装置及び識別方法では、例えば廃棄プラスチックから切り出された試験片を識別対象物として用い、この試験片の少なくとも二面を識別面として識別が行われる。これは、第1の面(例えば、識別対象物の表面に相当する面)と、第1の面とは異なる第2の面(例えば、試験片形成時の切断面(試験片として切り出された際にはじめて露出した面))とに対してそれぞれ識別を行うことにより、識別対象物の表面に塗装がなされていたり、表面が劣化していたりする場合でも、高い精度で識別できるからである。
また、本実施の形態のプラスチック識別装置は、赤外光を利用してプラスチックを識別するものであり、詳しくは、赤外線を試験片に入射し、試験片において全反射した赤外線の強度を検出することにより試験片に含まれるプラスチックの種類を識別する(以下、本明細書においては、この方法を赤外線全反射測定法という。)。
図1に示すように、本実施の形態のプラスチック識別装置は、検出孔3が設けられた識別ステージ2と、試験片を保持する保持部材6a,6bを有する保持部と、試験片を横転させるためにこの試験片に外力を付与する横転手段としての押力部材7a,7bと、試験片を検出孔3に密接させるための押圧子8を有する押圧部9と、赤外線の発光や、反射された赤外線の強度の測定及びその分析等を行う機能を有する外周部100と、を備えている。より詳しく説明すると、図2に示すように、このプラスチック識別装置には、識別ステージ2内部に組み込まれたプリズム4が設けられており、プリズム4によって所定の波数の赤外線が検出孔3から試験片に入射される。入射された赤外線は、試験片において全反射し、再びプリズム4を透過した後にその強度が測定される。なお、図2には示されていないが、サンプリングされた試験片は識別ステージ2上に設置され、その識別面が検出孔3に対向するような向きで配置される。従って、本実施の形態のプラスチック識別装置においては、赤外線を試験片に入射させるために機能するプリズム7及び検出孔3が識別検出部に該当する。なお、本明細書では、便宜上、検出孔3のみを識別検出部として説明することもある。
上記のような赤外線全反射測定法を用いた場合、試験片が黒色系のプラスチックを含む場合や難燃剤を含む場合などにも、試験片に含まれるプラスチックの種類をより精度よく識別することができる。なお、上記所定の波数の赤外線とは、波数にして、例えば、400cm−1〜4000cm−1の範囲の光である。試験片に含まれるプラスチックの種類を識別する際には、波数を変化させながら赤外線を試験片に入射し、各波数に応じた全反射赤外線の強度(あるいは吸光度)を検出すればよい。または、フーリエ変換赤外分光法(FT−IR法)を利用して、上記所定の波数に対する全反射赤外線の強度(あるいは吸光度)を検出してもよい。例えば、所定のプラスチックに対する波数−強度分布を、予め、例えば外周部100に設けられた制御部(図示せず。)等に記憶させておき、上記検出によって得られた波数−強度分布と比較すれば、試験片に含まれるプラスチックの種類の識別を容易に行うことができる。
また、上記のように、本実施の形態のプラスチック識別装置には、試験片を識別検出部に設置した際、すなわち識別ステージ2の検出孔3上部に設置した際に、その両側面から試験片を保持する保持部材6a,6bを有する保持部と、試験片に外力を付与する横転手段としての押力部材7a,7bと、試験片を識別検出部に密接させるための押圧子8を有する押圧部9と、を備えている。保持部は、一対の保持部材6a,6bを略水平方向に移動可能とするための可動手段(図示せず)を備えており、この可動手段で保持部材6a,6bを水平方向に移動させることにより、設置された試験片を両側面から保持することができる。押圧部9は、押圧子8を昇降可能とするための可動手段(図示せず)を備えており、この可動手段で押圧子8を昇降させることにより、識別時に試験片を識別検出部に密接させることができる。押力部材7a,7bの詳細な動作については後述する。
次に、図3〜図7を参照しながら、識別動作について説明する。図3〜図7は、図1及び図2に示した装置を用いて試験片1を識別する様子を示す概略図である。試験片1は、識別対象物として、例えばパンチプレスにより打ち抜かれて形成されたものである。なお、ここでは、試験片1の第1の面1a(ここでは試験片形成時の切断面)と第2の面1b(識別対象物の表面)とを識別面とする。
まず、図3に示すように、プラスチック識別装置に試験片1が供給される。試験片1は、第1の面1aを識別面として識別検出部である検出孔3に対向させて、かつ、次の識別面である第2の面1bが図中左側を向くように配置される。
次に、図4に示すように、保持部材6a,6bを水平方向(図中X方向)に移動させて試験片1を両側面から保持し、さらに押圧子8を下降させて(図中Y方向へ移動させて)試験片1を上部から押圧することにより第1の面1aを識別検出部(検出孔3)に密接させる。この後、赤外線5を試験片1の第1の面1aに入射させ、試験片1にて全反射して再びプリズム4を透過した赤外線の強度を測定し、識別を行う。
次に、図5及び図6に示すように、試験片1を置き換えて識別面を変化させるために、試験片1の横転動作を行う。この横転動作は、横転後に試験片1が検出孔3上に載置されて、次の識別面となる第2の面1bが検出孔3上に位置するように行われる。具体的には、保持部及び押圧部9を解除して保持部材6a,6b及び押圧子8を試験片1から離した状態で、押圧部材7a,7bを略水平方向(図5中X方向)に移動させる。この押圧部材7a、7bは、図示しない可動手段により略水平方向(試験片1の側面(第2の面1bとこの面に対向する第3の面1c)に略直交する方向)に移動可能に設けられており、かつ、次の識別面である第2の面1b側の押圧部材7bは第2の面1bの下端部(第1の面1a側の端部領域の一部)に対応する位置に設けられ、第3の面1c側の押圧部材7aは第3の面1cの上端部(第1の面1aと反対側の端部領域の一部)に対応する位置に設けられている。押圧部材7a,7bを押し当てることにより第2の面1bの下端部及び第3の面1cの上端部にそれぞれ押力が付与される。この押力が試験片1を横転させる力となり、図6に示すように、第2の面1bが識別検出部に接触するように試験片1が横転する。
その後、図7に示すように、再び押圧部9を動作させて押圧子8を下降させ、試験片1の第2の面1bを識別検出部に密接させる。この状態で、赤外線5を入射させて、第2の面1bの識別を行う。なお、ここでは、試験片1の第2の面1bは第1の面1aよりも面積が大きい場合を示しているので、保持部を用いて保持しなくても安定した状態で配置できるため、保持部を動作させていない。このように、保持部は、試験片1の形状、識別面の大きさ等を考慮しながら適宜動作させるとよい。
以上のように、本実施の形態のプラスチック識別装置によれば、試験片の二つの面を識別する際に、少ない工程数で、かつ単純な動作で、高精度に短時間で識別が行える。また、試験片形状の制約も少ないため汎用性があり、安定した作業性も得られる。なお、押力部材7a,7bの形状は図1に示すものに限定されず、平板状や棒状等、試験片1に対して直接押力を付与できる形状であればよい。
また、本実施の形態のプラスチック識別装置に、試験片が識別検出部に上手く設置できなかった場合に対処できるような機能を設けておくことも可能である。このような機能を設けることにより、連続した識別動作がよりスムーズに行える。例えば、試験片の識別が可能であると判断した場合は次工程に移るが、識別不可であると判断した場合に試験片を排出するような機能を設けるとよい。識別が可能か否かの判断は、例えば、識別検出部に感圧センサを設けて、試験片が接触しているかどうかを検出して判断する、もしくは、識別検出部周辺に赤外線センサを設けて、識別検出部と試験片との間に間隙があるかどうかを検出して判断することにより行うことができる。この場合の識別動作のフローチャートを図8に示す。まず、試験片を装置に供給し(ステップ(以下、単にSと表記する。)81)、次に、保持部及び押圧部を動作させて、試験片保持及び試験片を識別検出部に密接させるための試験片押圧を行う(S82及びS83)。なお、保持部と押圧部の動作はほぼ同時に行われてもよい。次に、試験片の第1の面(ここでは切断面)を識別し(S84)、識別が正確に行われたか否かを判断する(S85)。正確な識別が行われた判断した場合は、その後、押圧部及び保持部を解除(S86)、試験片の横転動作(S87)、試験片押圧(S88)及び第2の面(ここでは識別対象物の表面)に対する識別動作(S89)を行う。次に、第2の面の識別についても正確な識別が行われたか否かを判断し(S90)、識別が可能であったと判断した場合は、試験片押圧解除(S91)及び識別結果の表示(S92)を行った後に試験片を排出する(S93)。S85及びS90において、試験片の識別が正しく行われなかったと判断した場合は、試験片を排出して識別動作を終了する。なお、試験片の排出は、例えば、試験片の一方からエアを吹き付けて他方に排出できるようエアノズル等を設けておくことにより行うことができる。
(実施の形態2)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法の別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有しているが、その動作が一部異なる。
図9には、試験片1に押力の付与を開始する時の様子が示されている。本実施の形態のプラスチック識別装置では、実施の形態1の場合(図5参照。)と異なり、試験片1に押力を付与し始める際に、第3の面1c側の保持部材6aのみを試験片1に接触させておく。押力部材7a,7bを動作させる前に保持部材6a,6bを共に解除する(試験片1から引き離す)と、試験片1が逆の方向に横転し、本来の識別面である第2の面1bを識別検出部に接触させることができなくなる可能性があるが、このように保持部材6aを用いて試験片1を第3の面1c側から支えることにより、より確実に、第2の面1bが識別検出部に接触するように試験片1を横転させることができる。このように動作させる場合、押力部材7a,7bが試験片1に接触して、押力付与が開始された直後に、保持部材6aを解除する。
(実施の形態3)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法のさらに別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は、試験片をクリーニングする第1のクリーニング部と、識別検出部をクリーニングする第2のクリーニング部がさらに設けられている以外は、実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有している。
図10A及び図10Bは、本実施の形態のプラスチック識別装置により、試験片及び識別検出部をクリーニングする様子を示している。第1のクリーニング部は、試験片1の第2の面1b側の保持部材6bの先端部分に設けられたブラシ10により構成されている。この場合、保持部材6bを回転可能に設けておき、この保持部材6bを先端のブラシ10と共に図中A方向に回転させることにより、横転後に識別面となる第2の面1bをクリーニングできる(図10A参照。)。
第2のクリーニング部は、第2の面1b側の押力部材7bの識別ステージ2側に設けられたブラシ11により構成されている。第2のクリーニング部をこのように設けることで、横転動作時に押力部材7bを図中X方向に移動させることにより、同時に識別検出部をクリーニングできる(図10B参照。)。
以上のように第1及び第2のクリーニング部を設けることにより、試験片1の表面や識別検出部に汚れ等の不純物が付着している場合であっても、精度良く識別することが可能となる。なお、第1のクリーニング部及び第2のクリーニング部は、試験片表面及び識別検出部をクリーニングすることができればよいため、その形態は特に限定されない。従って、これらクリーニング部は保持部材6bや押力部材7bとは別に設けられていてもよく、ブラシ以外に布やスポンジを用いることも可能である。
(実施の形態4)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法のさらに別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は、試験片を装置に設置する際に位置決めするための識別対象物位置決め部がさらに設けられている以外は、実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有している。
本実施の形態のプラスチック識別装置を用いる場合は、試験片1に、例えば図11A及び図11Bに示すような切り欠き部1dを設けておく。この切り欠き部1dを設ける位置は、プラスチック識別装置の識別対象物位置決め部が設けられる位置に対応するように決定される。本実施の形態のプラスチック識別装置には、例えば図12Aや図12Bに示すような識別対象物位置決め部12が設けられており、試験片1の切り欠き部1dを識別対象物位置決め部12に合わせることで、試験片1を正確な方向に供給することができる。
以上のような構成により、試験片1の供給方向の誤りを防ぐことができるので、試験片1を横転させた場合に識別したい面(ここでは試験片の第2の面)をより確実に識別検出部に接触させることができる。なお、図11A及び図11Bに示した試験片1の切り欠き部1dの形状や、図12A及び図12Bに示した識別対象物位置決め部12の形状は一例であり、これらに限定されるものではない。
(実施の形態5)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法の別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有しているが、その動作が一部異なる。
本実施の形態のプラスチック識別装置は、試験片1の第2の面1b側の保持部材6bが試験片1を横転させた際に試験片1の位置ズレを防止する位置ズレ防止部としての機能も兼ね備えている。図13A〜図13Cは、本実施の形態のプラスチック識別装置に設けられた位置ズレ防止部により、試験片横転時の位置ズレを防止する様子が示されている。本実施の形態の場合、図13Aに示すように押力部材7a,7bを用いて試験片1を横転させた後、保持部材6bを所定の位置に配置して保持部材6bを試験片1の端部に接触させて試験片1の位置を規制するようにする(図13B及び図13C参照。)。このように保持部材6aを位置ズレ防止部として機能させることにより、例えば図13Bに示すように横転させた試験片1が押力部材7b上に載り上げてしまった場合でも、図13Cに示すように、押力部材7b上から試験片1を識別ステージ2の検出孔3上に落として所定の位置に設置することができる。
(実施の形態6)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法のさらに別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は、横転手段として押力部材の代わりにエアノズルが設けられている以外は、実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有している。
図14には、本実施の形態のプラスチック識別装置を用いて試験片1を横転させる様子が示されている。本実施の形態では、エアノズル13a及び13bを押力部材の代わりに設け、第2の面1b及び第3の面1cに対してエアを噴出させることにより押力が付与される。このように横転手段としてエアノズル13a,13bを用いる構成でも、実施の形態1の場合と同様に試験片1に押力を付与して横転させることができる。また、この構成の場合、横転手段を動作させるタクトを減少できると共に、横転手段への試験片1の載り上げ等の不具合も抑制できる。さらに、試験片排出後は、このエアノズル13a,13bを識別検出部のクリーニングする第2のクリーニング部として機能させることもできる。
なお、以上に説明した実施の形態1〜6では、赤外線全反射測定法を用いて識別対象物に含まれるプラスチックの識別を行う形態について説明したが、他の測定方法を用いることも可能である。
産業上の利用の可能性
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法によれば、高精度で短時間にプラスチックの種類を識別することができ、試験片形状の制約も少ないため汎用性が高く、良好な作業性も得られる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄されるプラスチック(以下、廃棄プラスチックと記す。)の種類を識別するプラスチック識別装置とプラスチック識別方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭などから排出された廃棄プラスチックは、焼却処理や埋め立て処理がなされてきた。しかし、焼却処理や埋め立て処理に伴う、地球環境への負荷や埋め立て地の不足などが社会的な問題になってきている。そこで、近年、廃棄プラスチックの分別回収やリサイクルに対しての取組みがなされている。廃棄プラスチックをリサイクルするためには、廃棄プラスチックの種類を識別することが必要となる。
【0003】
従来、廃棄プラスチックの種類を識別する方法としては、例えば、比重を利用した方法があった。しかし、比重を利用した方法では、プラスチック間で比重差がほとんどない場合に識別が難しいという問題があった。
【0004】
また、廃棄プラスチックの種類を識別する別の方法として、例えば、赤外光を利用した方法があった。この赤外光を利用した方法の一例として、例えば、表面が塗装されているプラスチック、ゴミ等が付着しているプラスチック、難燃剤を含有しているプラスチック等を高精度に識別できる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この方法は、廃棄プラスチックの一部を打ち抜いて試験片を切り出し、この試験片の一つの面(廃棄プラスチックの表面に相当する面)と、上記一つの面とは異なる別の面(試験片形成時の切断面(試験片として切り出された際にはじめて露出した面))とに、それぞれ波数を変化させながら赤外光を入射し、各波数に応じた全反射赤外線の強度(あるいは吸光度)を検出する方法である。より具体的に説明すると、例えば図15Aに示すように、まず試験片101をチャック104にて保持し、試験片101の一つの面をプラスチック識別装置に設けられた識別ステージ102の検出孔(識別検出部)103に密接させて、試験片101の一つの面に識別検出部103を介して赤外線を入射し、試験片101の一つの面を識別する。チャック104は、回転部105により、試験片101を保持した状態で水平方向(図15Aに示すB軸方向に垂直な平面方向)の回転軸を中心に回転可能に設けられている。図15Bに示すように、チャック104をC方向に90度回転させることにより試験片101の別の面を識別検出部103に密接させて、この別の面を識別する。この方法によれば、廃棄プラスチックの表面状態(塗装、汚れの種類、劣化及び汚れの度合い)、廃棄プラスチックの種類及び含有している難燃剤の種類を識別することが可能となる。
【特許文献1】特開2003−202291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、以上のように試験片の互いに異なる二面を検出することにより廃棄プラスチックを高精度に識別する方法や装置では、試験片をチャックにて保持し、チャックを回転させて分析する試験片の面を変更することが必要であった。従って、この方法の場合、試験片をチャックにより保持又は開放する時間と90度回転させる時間とを要し、さらに識別するための工数も多かった。
【0006】
また、試験片をチャックにて保持するためには、保持可能な試験片の厚みが必要であり、試験片の形状もチャック形状に合わせる必要がある等、試験片の形状の制約が多くなる。さらに、試験片をチャックにて保持する際、チャックミスにより試験片を脱落させる危険性があり、作業性にも問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のプラスチック識別装置は、識別対象物のプラスチックの種類を識別するプラスチック識別装置であって、前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する識別検出部と、前記識別対象物の前記識別検出部に対向する識別面を変更するために、前記識別対象物に外力を付与して前記識別対象物を横転させる横転手段を含むことを特徴としている。
【0008】
本発明のプラスチック識別方法は、識別対象物のプラスチックの種類を識別するプラスチック識別方法であって、
(a)前記識別対象物の第1の面が識別面となるように前記識別対象物を配置し、前記第1の面を用いて前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する工程と、
(b)前記識別対象物に外力を付与して、前記識別対象物の前記識別検出部に対向する識別面を第1の面から第2の面に変更するように前記識別対象物を横転させる工程と、
(c)前記識別対象物の第2の面を用いて前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する工程と、
(d)前記第1の面を用いて得られた識別結果と前記第2の面を用いて得られた識別結果とを用いて前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を決定する工程と、
を含むことを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明のプラスチック識別装置には、識別対象物に外力を付与して識別対象物を横転させる横転手段が設けられているので、識別対象物の識別面を別の面に変更する際の工程数が少なくてすむ。このため、短時間に識別することができる。また、外力を付与するという簡便な方法を利用しているので、安定した作業性が得られる。
【0010】
本発明のプラスチック識別装置では、識別対象物に識別面として用いられる第1の面と第2の面とが含まれ、かつ、第1の面と第2の面とが互いに隣接している場合、横転手段は、第1の面が識別面として識別検出部に対向するように識別対象物を設置した状態において、第2の面の第1の面側の端部領域の少なくとも一部と、第2の面に対向する第3の面において第1の面と反対側に位置する端部領域の少なくとも一部とに対して押力を付与して識別対象物を横転させて、第2の面を識別面として識別検出部に対向させることが好ましい。この際、横転手段としては、例えば一対の押力部材を用いることができる。この一対の押力部材は、第1の面が識別面となるように識別対象物を識別検出部に対向させて設置した状態において、識別対象物の第2の面及び第3の面に交差する方向(好ましくは直交する方向)に移動可能に設けられ、第2の面及び第3の面を直接押すことにより識別対象物に押力を付与するような構成とすればよい。また、横転手段を一対のエアノズルとしてもよく、この一対のエアノズルは、第1の面が識別面となるように識別対象物を識別検出部に対向させて設置した状態において、第2の面及び第3の面に噴出し口を対向させて設けられており、識別対象物の第2の面及び第3の面に対して前記噴出し口からエアを噴出することにより識別対象物に押力を付与するような構成とすればよい。横転手段を以上のようにすれば、簡単な構成で外力を付与できるため、作業性がより向上する。なお、本発明において、識別対象物を横転させるために付与する押力の大きさは特に限定されず、識別対象物の大きさ等を考慮しながら、識別対象物を横転させることができる範囲で適宜設定することができる。
【0011】
識別検出部は、所定の波数の赤外線を識別対象物に入射し、かつ、識別対象物において全反射した赤外線の強度を検出することにより識別を行ってもよい。
【0012】
本発明のプラスチック識別装置は、識別対象物を押圧して識別検出部に密接させる押圧部をさらに含んでいてもよい。押圧部を用いて識別対象物を識別検出部に密接させれば、より精度の高い識別が可能となる。
【0013】
本発明のプラスチック識別装置は、識別検出部に設置された識別対象物を保持する保持部をさらに含んでいてもよい。この保持部により、識別時に識別対象物を所定の位置に安定して配置できるので、より精度の高い識別が可能となる。
【0014】
本発明のプラスチック識別装置は、横転後に識別対象物の識別面となる面をクリーニングする第1のクリーニング部を含んでいてもよい。この第1のクリーニング部は、識別検出部に設置された識別対象物を保持する保持部が設けられている場合、この保持部において、横転後に識別対象物の識別面となる面に対向する領域に設けられていてもよい。また、本発明のプラスチック識別装置は、識別検出部をクリーニングする第2のクリーニング部をさらに含んでいてもよく、この第2のクリーニング部が横転手段に設けられていてもよい。このように第1のクリーニング部や第2のクリーニング部を設けることで、識別対象物の識別面や識別検出部に付着した不純物を取り除くことができるため、より精度の高い識別が可能となる。
【0015】
本発明のプラスチック識別装置は、識別対象物を識別検出部に設置する際の位置決めに用いられる識別対象物位置決め部をさらに含んでいてもよい。これにより、識別対象物を適切な向きで装置に設置できるため、より確実に、識別したい面を識別検出部に対向させることができる。
【0016】
本発明のプラスチック識別装置は、識別対象物を横転させた際に識別対象物の一端部の位置を規制することにより、識別対象物の識別検出部からの位置ズレを防止する位置ズレ防止部をさらに含んでいてもよい。これにより、識別対象物を横転させた後、識別対象物を識別検出部上の適切な位置に設置できるので、横転後の識別動作をスムーズに行うことができる。
【0017】
本発明のプラスチック識別方法によれば、識別面を別の面に変える際の工程数が少なくてすむため、短時間に識別することができる。また、外力を付与するという簡便な方法を利用しているので、安定した作業性が得られる。
【0018】
本発明のプラスチック識別方法の識別対象物を横転させる工程では、識別対象物において第2の面が第1の面に隣接する面である場合、第2の面において第1の面側の端部領域の少なくとも一部と、第2の面に対向する第3の面において第1の面と反対側に位置する端部領域の少なくとも一部とに対して押力を付与して識別対象物を横転させて、第2の面が識別面となるように識別対象物を配置してもよい。押力を付与する際には、押力部材を用いて第2の面及び第3の面を直接押してもよく、識別対象物の第2の面及び第3の面に対してエアを噴き付けてもよい。これらの方法を適用すれば、識別対象物を容易に横転させることができる。
【0019】
本発明のプラスチック識別方法の識別工程では、識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する識別検出部を含むプラスチック識別装置が用いられ、第1の面の識別は識別対象物の第1の面を識別検出部に密接させた状態で行われ、第2の面の識別は第2の面を識別検出部に密接させた状態で行われることが好ましい。この方法によれば、より精度の高い識別が可能となる。
【0020】
本発明のプラスチック識別方法の識別工程では、所定の波数の赤外線を識別対象物に入射し、かつ、識別対象物において全反射した赤外線の強度を検出することにより、識別対象物のプラスチックの種類を識別してもよい。
【0021】
本発明のプラスチック識別方法の識別対象物を横転させる工程は、識別対象物の第3の面が支持された状態で開始されてもよい。この方法を適用すれば、識別対象物が所望の方向とは逆の方向に横転してしまうことを防ぐことができる。
【0022】
本発明のプラスチック識別方法には、識別対象物の第2の面を識別する前に、第2の面をクリーニングする工程をさらに含んでいてもよい。また、本発明のプラスチック識別方法の識別対象物を横転させる工程中に、識別検出部のクリーニングを行ってもよい。これらの方法を適用すれば、識別前に、識別対象物の識別面や識別検出部に付着した不純物を取り除くことができるため、より精度の高い識別が可能となる。
【0023】
本発明のプラスチック識別方法では、識別工程において、識別対象物が識別検出部に対し正確な位置に配置されていないと判断した場合、識別動作を中止して識別対象物を排出し、識別動作を終了してもよい。
【0024】
以下、本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1は、本発明のプラスチック識別装置の一実施形態についての装置外観を示す模式図である。図2は、図1に示す装置において、識別動作時に識別対象物が設置される部分の構成を概略的に示している。なお、装置に設けられた各構成、特に装置内部の構成を見やすくする目的で、図2に示す装置の一部を断面図としている。
【0026】
本実施の形態のプラスチック識別装置及び識別方法では、例えば廃棄プラスチックから切り出された試験片を識別対象物として用い、この試験片の少なくとも二面を識別面として識別が行われる。これは、第1の面(例えば、識別対象物の表面に相当する面)と、第1の面とは異なる第2の面(例えば、試験片形成時の切断面(試験片として切り出された際にはじめて露出した面))とに対してそれぞれ識別を行うことにより、識別対象物の表面に塗装がなされていたり、表面が劣化していたりする場合でも、高い精度で識別できるからである。
【0027】
また、本実施の形態のプラスチック識別装置は、赤外光を利用してプラスチックを識別するものであり、詳しくは、赤外線を試験片に入射し、試験片において全反射した赤外線の強度を検出することにより試験片に含まれるプラスチックの種類を識別する(以下、本明細書においては、この方法を赤外線全反射測定法という。)。
【0028】
図1に示すように、本実施の形態のプラスチック識別装置は、検出孔3が設けられた識別ステージ2と、試験片を保持する保持部材6a,6bを有する保持部と、試験片を横転させるためにこの試験片に外力を付与する横転手段としての押力部材7a,7bと、試験片を検出孔3に密接させるための押圧子8を有する押圧部9と、赤外線の発光や、反射された赤外線の強度の測定及びその分析等を行う機能を有する外周部100と、を備えている。より詳しく説明すると、図2に示すように、このプラスチック識別装置には、識別ステージ2内部に組み込まれたプリズム4が設けられており、プリズム4によって所定の波数の赤外線が検出孔3から試験片に入射される。入射された赤外線は、試験片において全反射し、再びプリズム4を透過した後にその強度が測定される。なお、図2には示されていないが、サンプリングされた試験片は識別ステージ2上に設置され、その識別面が検出孔3に対向するような向きで配置される。従って、本実施の形態のプラスチック識別装置においては、赤外線を試験片に入射させるために機能するプリズム4及び検出孔3が識別検出部に該当する。なお、本明細書では、便宜上、検出孔3のみを識別検出部として説明することもある。
【0029】
上記のような赤外線全反射測定法を用いた場合、試験片が黒色系のプラスチックを含む場合や難燃剤を含む場合などにも、試験片に含まれるプラスチックの種類をより精度よく識別することができる。なお、上記所定の波数の赤外線とは、波数にして、例えば、400cm-1〜4000cm-1の範囲の光である。試験片に含まれるプラスチックの種類を識別する際には、波数を変化させながら赤外線を試験片に入射し、各波数に応じた全反射赤外線の強度(あるいは吸光度)を検出すればよい。または、フーリエ変換赤外分光法(FT−IR法)を利用して、上記所定の波数に対する全反射赤外線の強度(あるいは吸光度)を検出してもよい。例えば、所定のプラスチックに対する波数−強度分布を、予め、例えば外周部100に設けられた制御部(図示せず。)等に記憶させておき、上記検出によって得られた波数−強度分布と比較すれば、試験片に含まれるプラスチックの種類の識別を容易に行うことができる。
【0030】
また、上記のように、本実施の形態のプラスチック識別装置には、試験片を識別検出部に設置した際、すなわち識別ステージ2の検出孔3上部に設置した際に、その両側面から試験片を保持する保持部材6a,6bを有する保持部と、試験片に外力を付与する横転手段としての押力部材7a,7bと、試験片を識別検出部に密接させるための押圧子8を有する押圧部9と、を備えている。保持部は、一対の保持部材6a,6bを略水平方向に移動可能とするための可動手段(図示せず)を備えており、この可動手段で保持部材6a,6bを水平方向に移動させることにより、設置された試験片を両側面から保持することができる。押圧部9は、押圧子8を昇降可能とするための可動手段(図示せず)を備えており、この可動手段で押圧子8を昇降させることにより、識別時に試験片を識別検出部に密接させることができる。押力部材7a,7bの詳細な動作については後述する。
【0031】
次に、図3〜図7を参照しながら、識別動作について説明する。図3〜図7は、図1及び図2に示した装置を用いて試験片1を識別する様子を示す概略図である。試験片1は、識別対象物として、例えばパンチプレスにより打ち抜かれて形成されたものである。なお、ここでは、試験片1の第1の面1a(ここでは試験片形成時の切断面)と第2の面1b(識別対象物の表面)とを識別面とする。
【0032】
まず、図3に示すように、プラスチック識別装置に試験片1が供給される。試験片1は、第1の面1aを識別面として識別検出部である検出孔3に対向させて、かつ、次の識別面である第2の面1bが図中左側を向くように配置される。
【0033】
次に、図4に示すように、保持部材6a,6bを水平方向(図中X方向)に移動させて試験片1を両側面から保持し、さらに押圧子8を下降させて(図中Y方向へ移動させて)試験片1を上部から押圧することにより第1の面1aを識別検出部(検出孔3)に密接させる。この後、赤外線5を試験片1の第1の面1aに入射させ、試験片1にて全反射して再びプリズム4を透過した赤外線の強度を測定し、識別を行う。
【0034】
次に、図5及び図6に示すように、試験片1を置き換えて識別面を変化させるために、試験片1の横転動作を行う。この横転動作は、横転後に試験片1が検出孔3上に載置されて、次の識別面となる第2の面1bが検出孔3上に位置するように行われる。具体的には、保持部及び押圧部9を解除して保持部材6a,6b及び押圧子8を試験片1から離した状態で、押力部材7a,7bを略水平方向(図5中X方向)に移動させる。この押力部材7a、7bは、図示しない可動手段により略水平方向(試験片1の側面(第2の面1bとこの面に対向する第3の面1c)に略直交する方向)に移動可能に設けられており、かつ、次の識別面である第2の面1b側の押力部材7bは第2の面1bの下端部(第1の面1a側の端部領域の一部)に対応する位置に設けられ、第3の面1c側の押力部材7aは第3の面1cの上端部(第1の面1aと反対側の端部領域の一部)に対応する位置に設けられている。押力部材7a,7bを押し当てることにより第2の面1bの下端部及び第3の面1cの上端部にそれぞれ押力が付与される。この押力が試験片1を横転させる力となり、図6に示すように、第2の面1bが識別検出部に接触するように試験片1が横転する。
【0035】
その後、図7に示すように、再び押圧部9を動作させて押圧子8を下降させ、試験片1の第2の面1bを識別検出部に密接させる。この状態で、赤外線5を入射させて、第2の面1bの識別を行う。なお、ここでは、試験片1の第2の面1bは第1の面1aよりも面積が大きい場合を示しているので、保持部を用いて保持しなくても安定した状態で配置できるため、保持部を動作させていない。このように、保持部は、試験片1の形状、識別面の大きさ等を考慮しながら適宜動作させるとよい。
【0036】
以上のように、本実施の形態のプラスチック識別装置によれば、試験片の二つの面を識別する際に、少ない工程数で、かつ単純な動作で、高精度に短時間で識別が行える。また、試験片形状の制約も少ないため汎用性があり、安定した作業性も得られる。なお、押力部材7a,7bの形状は図1に示すものに限定されず、平板状や棒状等、試験片1に対して直接押力を付与できる形状であればよい。
【0037】
また、本実施の形態のプラスチック識別装置に、試験片が識別検出部に上手く設置できなかった場合に対処できるような機能を設けておくことも可能である。このような機能を設けることにより、連続した識別動作がよりスムーズに行える。例えば、試験片の識別が可能であると判断した場合は次工程に移るが、識別不可であると判断した場合に試験片を排出するような機能を設けるとよい。識別が可能か否かの判断は、例えば、識別検出部に感圧センサを設けて、試験片が接触しているかどうかを検出して判断する、もしくは、識別検出部周辺に赤外線センサを設けて、識別検出部と試験片との間に間隙があるかどうかを検出して判断することにより行うことができる。この場合の識別動作のフローチャートを図8に示す。まず、試験片を装置に供給し(ステップ(以下、単にSと表記する。)81)、次に、保持部及び押圧部を動作させて、試験片保持及び試験片を識別検出部に密接させるための試験片押圧を行う(S82及びS83)。なお、保持部と押圧部の動作はほぼ同時に行われてもよい。次に、試験片の第1の面(ここでは切断面)を識別し(S84)、識別が正確に行われたか否かを判断する(S85)。正確な識別が行われた判断した場合は、その後、押圧部及び保持部を解除(S86)、試験片の横転動作(S87)、試験片押圧(S88)及び第2の面(ここでは識別対象物の表面)に対する識別動作(S89)を行う。次に、第2の面の識別についても正確な識別が行われたか否かを判断し(S90)、識別が可能であったと判断した場合は、試験片押圧解除(S91)及び識別結果の表示(S92)を行った後に試験片を排出する(S93)。S85及びS90において、試験片の識別が正しく行われなかったと判断した場合は、試験片を排出して識別動作を終了する。なお、試験片の排出は、例えば、試験片の一方からエアを吹き付けて他方に排出できるようエアノズル等を設けておくことにより行うことができる。
【0038】
(実施の形態2)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法の別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有しているが、その動作が一部異なる。
【0039】
図9には、試験片1に押力の付与を開始する時の様子が示されている。本実施の形態のプラスチック識別装置では、実施の形態1の場合(図5参照。)と異なり、試験片1に押力を付与し始める際に、第3の面1c側の保持部材6aのみを試験片1に接触させておく。押力部材7a,7bを動作させる前に保持部材6a,6bを共に解除する(試験片1から引き離す)と、試験片1が逆の方向に横転し、本来の識別面である第2の面1bを識別検出部に接触させることができなくなる可能性があるが、このように保持部材6aを用いて試験片1を第3の面1c側から支えることにより、より確実に、第2の面1bが識別検出部に接触するように試験片1を横転させることができる。このように動作させる場合、押力部材7a,7bが試験片1に接触して、押力付与が開始された直後に、保持部材6aを解除する。
【0040】
(実施の形態3)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法のさらに別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は、試験片をクリーニングする第1のクリーニング部と、識別検出部をクリーニングする第2のクリーニング部がさらに設けられている以外は、実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有している。
【0041】
図10A及び図10Bは、本実施の形態のプラスチック識別装置により、試験片及び識別検出部をクリーニングする様子を示している。第1のクリーニング部は、試験片1の第2の面1b側の保持部材6bの先端部分に設けられたブラシ10により構成されている。この場合、保持部材6bを回転可能に設けておき、この保持部材6bを先端のブラシ10と共に図中A方向に回転させることにより、横転後に識別面となる第2の面1bをクリーニングできる(図10A参照。)。
【0042】
第2のクリーニング部は、第2の面1b側の押力部材7bの識別ステージ2側に設けられたブラシ11により構成されている。第2のクリーニング部をこのように設けることで、横転動作時に押力部材7bを図中X方向に移動させることにより、同時に識別検出部をクリーニングできる(図10B参照。)。
【0043】
以上のように第1及び第2のクリーニング部を設けることにより、試験片1の表面や識別検出部に汚れ等の不純物が付着している場合であっても、精度良く識別することが可能となる。なお、第1のクリーニング部及び第2のクリーニング部は、試験片表面及び識別検出部をクリーニングすることができればよいため、その形態は特に限定されない。従って、これらクリーニング部は保持部材6bや押力部材7bとは別に設けられていてもよく、ブラシ以外に布やスポンジを用いることも可能である。
【0044】
(実施の形態4)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法のさらに別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は、試験片を装置に設置する際に位置決めするための識別対象物位置決め部がさらに設けられている以外は、実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有している。
【0045】
本実施の形態のプラスチック識別装置を用いる場合は、試験片1に、例えば図11A及び図11Bに示すような切り欠き部1dを設けておく。この切り欠き部1dを設ける位置は、プラスチック識別装置の識別対象物位置決め部が設けられる位置に対応するように決定される。本実施の形態のプラスチック識別装置には、例えば図12Aや図12Bに示すような識別対象物位置決め部12が設けられており、試験片1の切り欠き部1dを識別対象物位置決め部12に合わせることで、試験片1を正確な方向に供給することができる。
【0046】
以上のような構成により、試験片1の供給方向の誤りを防ぐことができるので、試験片1を横転させた場合に識別したい面(ここでは試験片の第2の面)をより確実に識別検出部に接触させることができる。なお、図11A及び図11Bに示した試験片1の切り欠き部1dの形状や、図12A及び図12Bに示した識別対象物位置決め部12の形状は一例であり、これらに限定されるものではない。
(実施の形態5)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法の別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有しているが、その動作が一部異なる。
【0047】
本実施の形態のプラスチック識別装置は、試験片1の第2の面1b側の保持部材6bが試験片1を横転させた際に試験片1の位置ズレを防止する位置ズレ防止部としての機能も兼ね備えている。図13A〜図13Cは、本実施の形態のプラスチック識別装置に設けられた位置ズレ防止部により、試験片横転時の位置ズレを防止する様子が示されている。本実施の形態の場合、図13Aに示すように押力部材7a,7bを用いて試験片1を横転させた後、保持部材6bを所定の位置に配置して保持部材6bを試験片1の端部に接触させて試験片1の位置を規制するようにする(図13B及び図13C参照。)。このように保持部材6bを位置ズレ防止部として機能させることにより、例えば図13Bに示すように横転させた試験片1が押力部材7b上に載り上げてしまった場合でも、図13Cに示すように、押力部材7b上から試験片1を識別ステージ2の検出孔3上に落として所定の位置に設置することができる。
(実施の形態6)
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法のさらに別の実施形態について説明する。本実施の形態のプラスチック識別装置は、横転手段として押力部材の代わりにエアノズルが設けられている以外は、実施の形態1で説明した図1及び図2に示すプラスチック識別装置と同様の構成を有している。
【0048】
図14には、本実施の形態のプラスチック識別装置を用いて試験片1を横転させる様子が示されている。本実施の形態では、エアノズル13a及び13bを押力部材の代わりに設け、第2の面1b及び第3の面1cに対してエアを噴出させることにより押力が付与される。このように横転手段としてエアノズル13a,13bを用いる構成でも、実施の形態1の場合と同様に試験片1に押力を付与して横転させることができる。また、この構成の場合、横転手段を動作させるタクトを減少できると共に、横転手段への試験片1の載り上げ等の不具合も抑制できる。さらに、試験片排出後は、このエアノズル13a,13bを識別検出部のクリーニングする第2のクリーニング部として機能させることもできる。
【0049】
なお、以上に説明した実施の形態1〜6では、赤外線全反射測定法を用いて識別対象物に含まれるプラスチックの識別を行う形態について説明したが、他の測定方法を用いることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明のプラスチック識別装置及びプラスチック識別方法によれば、高精度で短時間にプラスチックの種類を識別することができ、試験片形状の制約も少ないため汎用性が高く、良好な作業性も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】
図1は、本発明のプラスチック識別装置の一実施形態を示す模式図である。
【図2】
図2は、図1に示すプラスチック識別装置の一部断面を含む概略図である。
【図3】
図3は、図1に示すプラスチック識別装置に試験片を設置した様子を示す一部断面を含む概略図である。
【図4】
図4は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片の第1の面を識別する様子を示す一部断面を含む概略図である。
【図5】
図5は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片に押力を付与する様子を示す一部断面を含む概略図である。
【図6】
図6は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片を横転させる様子を示す一部断面を含む概略図である。
【図7】
図7は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片の第2の面を識別する様子を示す一部断面を含む概略図である。
【図8】
図8は、本発明のプラスチック識別方法の一例を示すフローチャートである。
【図9】
図9は、図1に示すプラスチック識別装置を用いて試験片に押力を付与する際の別の例を示す一部断面を含む概略図である。
【図10A】
図10Aは、本発明のプラスチック識別装置の別の実施形態である、試験片の識別面をクリーニングするための第1のクリーニング部と識別検出部をクリーニングする第2のクリーニング部とが設けられたプラスチック識別装置を用いて、試験片の識別面をクリーニングする様子を示す一部断面を含む概略図である。
【図10B】
図10Bは、図10Aに示したプラスチック識別装置を用いて試験片を横転させる際に、第2のクリーニング部により識別検出部をクリーニングする様子を示す一部断面を含む概略図である。
【図11A、図11B】
図11A及び図11Bは、試験片をプラスチック識別装置に設置する際の位置決めに用いられる切り欠き部を有する試験片の斜視図である。
【図12A、図12B】
図12A及び図12Bは、図11A及び図11Bに示した試験片をプラスチック識別装置に供給する状態を示す一部断面を含む模式図である。
【図13A〜図13C】
図13A〜図13Cは、本発明のプラスチック識別装置の別の実施形態である位置ズレ防止部が設けられたプラスチック識別装置を用いて、試験片横転時の位置ズレを防止する様子を示す一部断面を含む概略図である。
【図14】
図14は、本発明のプラスチック識別装置のさらに別の実施形態であるプラスチック識別装置を用いて試験片を横転させる様子を示す、一部断面を含む側面図である。
【図15A、図15B】
図15A及び図15Bは、従来のプラスチック識別装置におけるチャックにより試験片を回転させる動作を示す模式図である。
【符号の説明】
【0052】
1 試験片
2 識別ステージ
3 検出孔
4 プリズム
5 赤外線
6a、6b 保持部材
7a、7b 押力部材
8 押圧子
9 押圧部
Claims (23)
- 識別対象物のプラスチックの種類を識別するプラスチック識別装置であって、
前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する識別検出部と、
前記識別対象物の前記識別検出部に対向する識別面を変更するために、前記識別対象物に外力を付与して前記識別対象物を横転させる横転手段を含むことを特徴とするプラスチック識別装置。 - 前記識別対象物には識別面として用いられる第1の面と第2の面とが含まれ、かつ、前記第1の面と前記第2の面とは互いに隣接しており、
前記横転手段は、前記第1の面が識別面として前記識別検出部に対向するように前記識別対象物を設置した状態において、前記第2の面の前記第1の面側の端部領域の少なくとも一部と、前記第2の面に対向する第3の面において前記第1の面と反対側に位置する端部領域の少なくとも一部とに対して押力を付与して前記識別対象物を横転させ、前記第2の面を識別面として前記識別検出部に対向させる請求の範囲1に記載のプラスチック識別装置。 - 前記横転手段が一対の押力部材であり、
前記一対の押力部材は、前記第1の面が識別面として前記識別検出部に対向するように前記識別対象物を設置した状態において、前記識別対象物の前記第2の面及び前記第3の面に交差する方向に移動可能に設けられており、前記第2の面及び第3の面を直接押すことにより前記識別対象物に押力を付与する請求の範囲2に記載のプラスチック識別装置。 - 前記横転手段が一対のエアノズルであり、
前記一対のエアノズルは、前記第1の面が識別面として前記識別検出部に対向するように前記識別対象物を設置した状態において、前記第2の面及び第3の面に噴出し口を対向させて設けられており、前記識別対象物の前記第2の面及び第3の面に対して前記噴出し口からエアを噴出することにより前記識別対象物に押力を付与する請求の範囲2に記載のプラスチック識別装置。 - 前記識別検出部は、所定の波数の赤外線を前記識別対象物に入射し、かつ、前記識別対象物において全反射した前記赤外線の強度を検出する請求の範囲1に記載のプラスチック識別装置。
- 前記識別対象物を押圧して識別検出部に密接させる押圧部をさらに含む請求の範囲1に記載のプラスチック識別装置。
- 前記識別検出部に設置された前記識別対象物を保持する保持部をさらに含む請求の範囲1に記載のプラスチック識別装置。
- 横転後に前記識別対象物の識別面となる面をクリーニングする第1のクリーニング部をさらに含む請求の範囲1に記載のプラスチック識別装置。
- 前記識別検出部に設置された前記識別対象物を保持する保持部をさらに含み、前記保持部において、横転後に前記識別対象物の識別面となる面に対向する領域に、前記第1のクリーニング部が設けられている請求の範囲8に記載のプラスチック識別装置。
- 前記識別検出部をクリーニングする第2のクリーニング部をさらに含む請求の範囲1に記載のプラスチック識別装置。
- 前記第2のクリーニング部が前記横転手段に設けられている請求の範囲10に記載のプラスチック識別装置。
- 前記識別対象物を前記識別検出部に設置する際の位置決めに用いられる識別対象物位置決め部をさらに含む請求の範囲1に記載のプラスチック識別装置。
- 識別対象物を横転させた際に前記識別対象物の一端部の位置を規制することにより、前記識別対象物の前記識別検出部からの位置ズレを防止する位置ズレ防止部をさらに含む請求の範囲1に記載のプラスチック識別装置。
- 識別対象物のプラスチックの種類を識別するプラスチック識別方法であって、
(a)前記識別対象物の第1の面が識別面となるように前記識別対象物を配置し、前記第1の面を用いて前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する工程と、
(b)前記識別対象物に外力を付与して、前記識別対象物の前記識別検出部に対向する識別面を第1の面から第2の面に変更するように前記識別対象物を横転させる工程と、
(c)前記識別対象物の第2の面を用いて前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する工程と、
(d)前記第1の面を用いて得られた識別結果と前記第2の面を用いて得られた識別結果とを用いて前記識別対象物に含まれるプラスチックの種類を決定する工程と、
を含むことを特徴とするプラスチック識別方法。 - 前記(b)の工程では、前記識別対象物において前記第2の面が前記第1の面に隣接する面であり、前記第2の面において前記第1の面側の端部領域の少なくとも一部と、前記第2の面に対向する第3の面において前記第1の面と反対側に位置する端部領域の少なくとも一部とに対して押力を付与して前記識別対象物を横転させ、前記第2の面が識別面となるように前記識別対象物を配置する請求の範囲14に記載のプラスチック識別方法。
- 前記(b)の工程では、押力部材を用いて前記第2の面及び前記第3の面を直接押すことにより、前記識別対象物に押力を付与する請求の範囲15に記載のプラスチック識別方法。
- 前記(b)の工程では、前記識別対象物の第2の面及び第3の面に対してエアを吹き付けることにより、前記識別対象物に押力を付与する請求の範囲15に記載のプラスチック識別方法。
- 前記(a)の工程及び前記(c)の工程では、識別対象物に含まれるプラスチックの種類を識別する識別検出部を含むプラスチック識別装置が用いられ、
前記(a)の工程は、前記識別対象物の第1の面を前記識別検出部に密接させた状態で行われ、
前記(c)の工程は、前記識別対象物の第2の面を前記識別検出部に密接させた状態で行われる請求の範囲14に記載のプラスチック識別方法。 - 前記(a)の工程及び前記(c)の工程において、所定の波数の赤外線を前記識別対象物に入射し、かつ、前記識別対象物において全反射した前記赤外線の強度を検出することにより、前記識別対象物のプラスチックの種類を識別する請求の範囲14に記載のプラスチック識別方法。
- 前記(b)の工程が、前記識別対象物の第3の面が支持された状態で開始される請求の範囲14に記載のプラスチック識別方法。
- 前記(a)の工程と前記(b)の工程との間に、前記識別対象物の第2の面をクリーニングする工程をさらに含む請求の範囲14に記載のプラスチック識別方法。
- 前記(b)の工程において、前記識別検出部をクリーニングする請求の範囲14に記載のプラスチック識別方法。
- 前記(a)の工程及び前記(c)の工程において、前記識別対象物が識別検出部に対し正確な位置に配置されていないと判断した場合は、識別動作を中止して前記識別対象物を排出する請求の範囲14に記載のプラスチック識別方法。
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