JPH07108450A - 研磨装置 - Google Patents
研磨装置Info
- Publication number
- JPH07108450A JPH07108450A JP3591994A JP3591994A JPH07108450A JP H07108450 A JPH07108450 A JP H07108450A JP 3591994 A JP3591994 A JP 3591994A JP 3591994 A JP3591994 A JP 3591994A JP H07108450 A JPH07108450 A JP H07108450A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polishing
- polished
- roller
- color filter
- moving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被研磨部材の表面を研磨部材によって正確に
研磨する。 【構成】 研磨装置の研磨ヘッド22には、ヘッドベー
ス38の下端部にベアリング72に軸支されたシャフト
76が配置されている。このシャフトは、シャフト本体
76Aと縮径部76C同軸に形成され、縮径部76B、
76Dが同軸に形成され、かつ縮径部76Bに対して縮
径部76B、76Cが偏心している。それぞれの縮径部
にガイドローラ80、研磨ローラ78、ガイドローラ8
2が配置され、研磨ローラには、研磨台16に載置した
カラーフィルタ12の表面を研磨する研磨テープ28が
巻き掛けられている。ガイドローラは、シャフトを回動
させて研磨ローラとの間の段差量Fを調節することによ
り、ガイドローラをカラーフィルタに当接させたときの
研磨テープとカラーフィルタの間の間隔を変えて一定に
保つことができる。
研磨する。 【構成】 研磨装置の研磨ヘッド22には、ヘッドベー
ス38の下端部にベアリング72に軸支されたシャフト
76が配置されている。このシャフトは、シャフト本体
76Aと縮径部76C同軸に形成され、縮径部76B、
76Dが同軸に形成され、かつ縮径部76Bに対して縮
径部76B、76Cが偏心している。それぞれの縮径部
にガイドローラ80、研磨ローラ78、ガイドローラ8
2が配置され、研磨ローラには、研磨台16に載置した
カラーフィルタ12の表面を研磨する研磨テープ28が
巻き掛けられている。ガイドローラは、シャフトを回動
させて研磨ローラとの間の段差量Fを調節することによ
り、ガイドローラをカラーフィルタに当接させたときの
研磨テープとカラーフィルタの間の間隔を変えて一定に
保つことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被研磨部材の表面を研
磨して突出物等を除去する研磨装置に関する。
磨して突出物等を除去する研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気信号に変換された画像を表示するた
めのディスプレイ装置として、液晶ディスプレイ(Liqu
id Crystal Display、以下「LCD」と言う)が普及し
ている。LCDは、例えば液晶の表面側に偏光膜を設け
て、液晶を透過した光が偏光膜を透過するか否かによっ
て偏光膜状に明暗を形成するようになっている。
めのディスプレイ装置として、液晶ディスプレイ(Liqu
id Crystal Display、以下「LCD」と言う)が普及し
ている。LCDは、例えば液晶の表面側に偏光膜を設け
て、液晶を透過した光が偏光膜を透過するか否かによっ
て偏光膜状に明暗を形成するようになっている。
【0003】このLCDには、例えば、緑、青、赤の微
小な各色成分をモザイク状に配置したカラーフィルタを
液晶と偏光膜との間に配置し、偏光膜を透過する光に各
色の成分を持たせるようにして、カラー画像を表示する
ようにしたものがある。
小な各色成分をモザイク状に配置したカラーフィルタを
液晶と偏光膜との間に配置し、偏光膜を透過する光に各
色の成分を持たせるようにして、カラー画像を表示する
ようにしたものがある。
【0004】ところで、カラーフィルタの表面に突起物
や異物等が付着し、偏光膜とカラーフィルタの間にこの
突出物や異物等によって隙間が生じてしまった場合、偏
光膜によて不要な光を遮ることができなくなってしま
い、明瞭な画像を表示することができなくなってしま
う。このため、カラーLCDに用いられるカラーフィル
タには、表面に微小な突出物や異物が存在しないように
しなければならない。
や異物等が付着し、偏光膜とカラーフィルタの間にこの
突出物や異物等によって隙間が生じてしまった場合、偏
光膜によて不要な光を遮ることができなくなってしま
い、明瞭な画像を表示することができなくなってしま
う。このため、カラーLCDに用いられるカラーフィル
タには、表面に微小な突出物や異物が存在しないように
しなければならない。
【0005】一般にカラーLCDに用いられるカラーフ
ィルタの表面の突出物の許容範囲は約4μm以下とされ
ており、これより大きい突出物や異物をカラーフィルタ
の表面から除去する必要がある。このとき、カラーフィ
ルタの表面が軟らかいため、不要に外力を加えないよう
に細心の注意を払う必要があり、正確かつ確実に作業を
行う必要がある。
ィルタの表面の突出物の許容範囲は約4μm以下とされ
ており、これより大きい突出物や異物をカラーフィルタ
の表面から除去する必要がある。このとき、カラーフィ
ルタの表面が軟らかいため、不要に外力を加えないよう
に細心の注意を払う必要があり、正確かつ確実に作業を
行う必要がある。
【0006】このようなカラーフィルタの表面を自動的
に研磨する装置としては、レーザ測長器等によってカラ
ーフィルタの表面を測定し、突出物の位置及び高さを演
算した後、その演算結果に基づいて自動的に突出物が所
定の大きさ以下となるように研磨部材によって研磨する
ようにしたものがある。
に研磨する装置としては、レーザ測長器等によってカラ
ーフィルタの表面を測定し、突出物の位置及び高さを演
算した後、その演算結果に基づいて自動的に突出物が所
定の大きさ以下となるように研磨部材によって研磨する
ようにしたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな自動化された研磨装置は、精密で構造が複雑であり
非常に高価なものとなっている。このため、カラーフィ
ルタの表面を研磨する作業は、従来通り作業員が目視に
よってカラーフィルタの表面に大きな突出物や異物が無
いかを検査し、大きな突出物や異物があったときには、
研磨粒子を添加した研磨テープ等の研磨部材を用いて手
作業で少しづつ研磨して除去する方法が一般に用いられ
ており、細心の注意を必要とする作業となっている。
うな自動化された研磨装置は、精密で構造が複雑であり
非常に高価なものとなっている。このため、カラーフィ
ルタの表面を研磨する作業は、従来通り作業員が目視に
よってカラーフィルタの表面に大きな突出物や異物が無
いかを検査し、大きな突出物や異物があったときには、
研磨粒子を添加した研磨テープ等の研磨部材を用いて手
作業で少しづつ研磨して除去する方法が一般に用いられ
ており、細心の注意を必要とする作業となっている。
【0008】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、カラーフィルタ等の被研磨部材の表面を研磨し
て突出物等を正確にかつ簡単に除去することのできる研
磨装置を提供することを目的とする。
であり、カラーフィルタ等の被研磨部材の表面を研磨し
て突出物等を正確にかつ簡単に除去することのできる研
磨装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
研磨装置は、研磨台の所定の位置に載置した被研磨部材
の表面に対して研磨部材を相対移動させながら被研磨部
材の表面を研磨する研磨装置であって、外周部の少なく
とも前記研磨台側の面に前記研磨部材が配置され第1の
回転軸を中心に回転可能とされかつ研磨台に対して接離
する方向に相対移動可能とされた研磨ローラと、前記第
1の回転軸に対し偏心して設けられた第2の回転軸を中
心に回転自在に設けられたガイドローラと、前記第1の
回転軸及び前記第2の回転軸の一方を他方を中心に回転
させて所定位置で保持する回転保持手段と、を有するこ
とを特徴とする研磨装置。
研磨装置は、研磨台の所定の位置に載置した被研磨部材
の表面に対して研磨部材を相対移動させながら被研磨部
材の表面を研磨する研磨装置であって、外周部の少なく
とも前記研磨台側の面に前記研磨部材が配置され第1の
回転軸を中心に回転可能とされかつ研磨台に対して接離
する方向に相対移動可能とされた研磨ローラと、前記第
1の回転軸に対し偏心して設けられた第2の回転軸を中
心に回転自在に設けられたガイドローラと、前記第1の
回転軸及び前記第2の回転軸の一方を他方を中心に回転
させて所定位置で保持する回転保持手段と、を有するこ
とを特徴とする研磨装置。
【0010】本発明の請求項2に係る研磨装置は、請求
項1の研磨装置であって、前記ガイドローラは、重心が
前記第2の回転軸から離れた位置に存在していることを
特徴とする。
項1の研磨装置であって、前記ガイドローラは、重心が
前記第2の回転軸から離れた位置に存在していることを
特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に係る研磨装置は、請求
項1の研磨装置であって、前記ガイドローラと前記研磨
台とを接離する方向へ相対移動させる移動手段と、前記
ガイドローラ及び前記研磨台の何れか一方と共にに移動
する第1の移動部材と、前記ガイドローラと前記研磨台
との相対移動時に前記第1の移動部材に当接して第1の
移動部材と共に移動し且つガイドローラと研磨台との相
対移動が停止したときに第1の移動部材から離間して移
動する第2の移動部材と、前記第2の移動部材が前記第
1の移動部材から移動したことを検出する検出手段と、
を有することを特徴とする。
項1の研磨装置であって、前記ガイドローラと前記研磨
台とを接離する方向へ相対移動させる移動手段と、前記
ガイドローラ及び前記研磨台の何れか一方と共にに移動
する第1の移動部材と、前記ガイドローラと前記研磨台
との相対移動時に前記第1の移動部材に当接して第1の
移動部材と共に移動し且つガイドローラと研磨台との相
対移動が停止したときに第1の移動部材から離間して移
動する第2の移動部材と、前記第2の移動部材が前記第
1の移動部材から移動したことを検出する検出手段と、
を有することを特徴とする。
【0012】本発明の請求項4に係る研磨装置は、請求
項1の研磨装置であって、前記被研磨部材の研磨台側の
面に光を照射する照射手段を備えたことを特徴とする。
項1の研磨装置であって、前記被研磨部材の研磨台側の
面に光を照射する照射手段を備えたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項5に係る研磨装置は、請求
項1の研磨装置であって、前記被研磨部材を載置する研
磨台の表面に負圧供給手段から供給される負圧によって
被研磨部材を吸着して保持する吸着保持手段を備えたこ
とを特徴とする。
項1の研磨装置であって、前記被研磨部材を載置する研
磨台の表面に負圧供給手段から供給される負圧によって
被研磨部材を吸着して保持する吸着保持手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の請求項6に係る研磨装置は、請求
項1の研磨装置であって、前記被研磨部材を載置する研
磨台の表面の前記研磨ローラに対向する位置近傍に被研
磨部材の取出し用の溝を形成していることを特徴とす
る。
項1の研磨装置であって、前記被研磨部材を載置する研
磨台の表面の前記研磨ローラに対向する位置近傍に被研
磨部材の取出し用の溝を形成していることを特徴とす
る。
【0015】本発明の請求項7に係る研磨装置は、請求
項6の研磨装置であって、前記溝として前記研磨ローラ
に対向する位置を挟むか又は互いに直交し、前記研磨ロ
ーラと対向する位置の近傍で交差することを特徴とす
る。
項6の研磨装置であって、前記溝として前記研磨ローラ
に対向する位置を挟むか又は互いに直交し、前記研磨ロ
ーラと対向する位置の近傍で交差することを特徴とす
る。
【0016】本発明の請求項8に係る研磨装置は、請求
項1の研磨装置であって、前記研磨部材と前記被研磨部
材を一方向へ相対移動させて第1の研磨を行なった後、
前記被研磨部材と前記研磨部材の相対移動方向と直交す
る方向へ前記研磨部材に対して前記被研磨部材を所定位
置まで相対移動させて、前記一方向と反対方向へ前記研
磨部材に対して前記被研磨部材を相対移動させて第2の
研磨を行なうことを特徴とする。
項1の研磨装置であって、前記研磨部材と前記被研磨部
材を一方向へ相対移動させて第1の研磨を行なった後、
前記被研磨部材と前記研磨部材の相対移動方向と直交す
る方向へ前記研磨部材に対して前記被研磨部材を所定位
置まで相対移動させて、前記一方向と反対方向へ前記研
磨部材に対して前記被研磨部材を相対移動させて第2の
研磨を行なうことを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の請求項1に記載の研磨装置では、研磨
部材を配置した研磨ローラにガイドローラを設けて、ガ
イドローラを被研磨部材の表面に接触させた状態で、研
磨部材と被研磨部材を相対移動させて被研磨部材の表面
を研磨する。
部材を配置した研磨ローラにガイドローラを設けて、ガ
イドローラを被研磨部材の表面に接触させた状態で、研
磨部材と被研磨部材を相対移動させて被研磨部材の表面
を研磨する。
【0018】研磨ローラが設けられた第1の回転軸に対
してガイドローラを設けた第2の回転軸を偏心して設け
ており、回転保持手段によって研磨ローラとガイドロー
ラの間に所定の段差を容易に形成することができ、これ
によって、研磨部材と被研磨部材の間隔を一定に保持す
ることができ、被研磨部材の表面を一定の状態となるよ
うに研磨することができる。
してガイドローラを設けた第2の回転軸を偏心して設け
ており、回転保持手段によって研磨ローラとガイドロー
ラの間に所定の段差を容易に形成することができ、これ
によって、研磨部材と被研磨部材の間隔を一定に保持す
ることができ、被研磨部材の表面を一定の状態となるよ
うに研磨することができる。
【0019】本発明では、研磨ローラとガイドローラと
を偏心して配置できればよく、第1の回転軸と第2の回
転軸は一体に連結されていてもよく、また、互いに回転
可能に連結されたものであってもよい。さらに、研磨部
材と被研磨部材の間の相対移動は、研磨ローラを回転さ
せながら研磨台を移動させるようにしてもよい。
を偏心して配置できればよく、第1の回転軸と第2の回
転軸は一体に連結されていてもよく、また、互いに回転
可能に連結されたものであってもよい。さらに、研磨部
材と被研磨部材の間の相対移動は、研磨ローラを回転さ
せながら研磨台を移動させるようにしてもよい。
【0020】本発明の請求項2に記載の研磨装置では、
ガイドローラの重心を第2の回転軸から離しており、ガ
イドローラが被研磨部材の表面から離れることによっ
て、ガイドローラの所定の状態に回転させることができ
る。これによって、ガイドローラの一定の位置を被研磨
部材の表面に接触させて、被研磨部材の研磨を行うこと
ができ、ガイドローラと研磨ローラの間の段差の変化を
無くして精度の高い研磨作業を行うことができる。
ガイドローラの重心を第2の回転軸から離しており、ガ
イドローラが被研磨部材の表面から離れることによっ
て、ガイドローラの所定の状態に回転させることができ
る。これによって、ガイドローラの一定の位置を被研磨
部材の表面に接触させて、被研磨部材の研磨を行うこと
ができ、ガイドローラと研磨ローラの間の段差の変化を
無くして精度の高い研磨作業を行うことができる。
【0021】本発明の請求項3に記載の研磨装置では、
移動手段によって研磨ローラ、ガイドローラと共に第1
の移動部材を被研磨部材に接近させて、ガイドローラを
被研磨部材に接触させる。このとき、第2の移動部材は
第1の移動部材と当接して移動し、ガイドローラが被研
磨部材に接触してガイドローラと共に第1の移動部材の
移動が停止すると、第2の移動部材が第1の移動部材か
ら離れて移動する。この第2の移動部材が第1の移動部
材から離れたことを検出手段によって検出している。
移動手段によって研磨ローラ、ガイドローラと共に第1
の移動部材を被研磨部材に接近させて、ガイドローラを
被研磨部材に接触させる。このとき、第2の移動部材は
第1の移動部材と当接して移動し、ガイドローラが被研
磨部材に接触してガイドローラと共に第1の移動部材の
移動が停止すると、第2の移動部材が第1の移動部材か
ら離れて移動する。この第2の移動部材が第1の移動部
材から離れたことを検出手段によって検出している。
【0022】これによって、ガイドローラが被研磨部材
に接触し研磨ローラに設けた研磨部材によって被研磨部
材を研磨可能な状態となったことを間接的にかつ容易に
検出することができる。
に接触し研磨ローラに設けた研磨部材によって被研磨部
材を研磨可能な状態となったことを間接的にかつ容易に
検出することができる。
【0023】本発明の請求項4に記載の研磨装置では、
照射手段によって研磨台に光を照射するようにしてい
る。この照射手段によって研磨ローラに対向する研磨台
の表面に光を照射するようにすれば、研磨台上に被研磨
部材を載置するときに、研磨する部分を研磨部材に容易
にかつ確実に対向させることができる。
照射手段によって研磨台に光を照射するようにしてい
る。この照射手段によって研磨ローラに対向する研磨台
の表面に光を照射するようにすれば、研磨台上に被研磨
部材を載置するときに、研磨する部分を研磨部材に容易
にかつ確実に対向させることができる。
【0024】この照射手段は、例えばカラーフィルタ等
の透光性の部材を研磨するときに、研磨台から照射した
光が被研磨部材を透過して、研磨作業を行う部分を容易
に確認することができるようにしてもよく、これによっ
て、研磨が終了した後の研磨部分の検査が容易である。
の透光性の部材を研磨するときに、研磨台から照射した
光が被研磨部材を透過して、研磨作業を行う部分を容易
に確認することができるようにしてもよく、これによっ
て、研磨が終了した後の研磨部分の検査が容易である。
【0025】本発明の請求項5に記載の研磨装置では、
負圧供給手段によって被研磨部材を研磨台に吸着保持し
ている。これによって、研磨台上に被研磨部材を確実に
保持して研磨ローラを相対移動させて研磨部材によって
研磨するときに、被研磨部材がずれるのを防止すること
ができ、被研磨部材を正確に研磨することができる。
負圧供給手段によって被研磨部材を研磨台に吸着保持し
ている。これによって、研磨台上に被研磨部材を確実に
保持して研磨ローラを相対移動させて研磨部材によって
研磨するときに、被研磨部材がずれるのを防止すること
ができ、被研磨部材を正確に研磨することができる。
【0026】なお、吸着保持手段によって被研磨部材を
吸着保持するときには、研磨部材と接触する位置の近傍
の狭い領域であることがより好ましい。
吸着保持するときには、研磨部材と接触する位置の近傍
の狭い領域であることがより好ましい。
【0027】本発明の請求項6に記載の研磨装置では、
研磨台に被研磨部材の取出し用の溝を形成しており、例
えば、この溝に指先を挿入して被研磨部材の周縁の一部
を持ち上げるようにして、被研磨部材を研磨台上を滑ら
してしまって傷めることなく簡単に取り出すことができ
る。
研磨台に被研磨部材の取出し用の溝を形成しており、例
えば、この溝に指先を挿入して被研磨部材の周縁の一部
を持ち上げるようにして、被研磨部材を研磨台上を滑ら
してしまって傷めることなく簡単に取り出すことができ
る。
【0028】本発明の請求項7に記載の研磨装置では、
研磨ローラと対向する位置の近傍で交差するように溝を
形成している。これによって、被研磨部材の大きさにか
かわらず、また、被研磨部材の研磨する位置にかかわら
ず、容易に研磨の終了した被研磨部材を研磨台上から取
り出すことができるようにしている。
研磨ローラと対向する位置の近傍で交差するように溝を
形成している。これによって、被研磨部材の大きさにか
かわらず、また、被研磨部材の研磨する位置にかかわら
ず、容易に研磨の終了した被研磨部材を研磨台上から取
り出すことができるようにしている。
【0029】本発明の請求項8に記載の研磨装置では、
第1の研磨と第2の研磨を研磨部材の同一の領域で反対
方向へ相対移動させながら行なう。また、第1の研磨と
第2の研磨では、相対移動方向と直交する方向に被研磨
部材を相対移動させて、第1の研磨で被研磨部材の突起
物に接触した部分が第2の研磨のときに接触しないよう
にしている。
第1の研磨と第2の研磨を研磨部材の同一の領域で反対
方向へ相対移動させながら行なう。また、第1の研磨と
第2の研磨では、相対移動方向と直交する方向に被研磨
部材を相対移動させて、第1の研磨で被研磨部材の突起
物に接触した部分が第2の研磨のときに接触しないよう
にしている。
【0030】第1の研磨と第2の研磨で往復させること
により、より確実に研磨を行なうことができ、第1の研
磨と第2の研磨の間で被研磨部材を相対移動させること
により、研磨部材の一定の領域を有効に利用して研磨を
行なうことができる。
により、より確実に研磨を行なうことができ、第1の研
磨と第2の研磨の間で被研磨部材を相対移動させること
により、研磨部材の一定の領域を有効に利用して研磨を
行なうことができる。
【0031】
〔実施例1〕図1には、本実施例に適用した研磨装置1
0を示している。まず、研磨装置10の概略を説明す
る。
0を示している。まず、研磨装置10の概略を説明す
る。
【0032】研磨装置10は、基台14の上面に研磨台
16、操作パネル18及びアーム20が配設されてい
る。アーム20は中間部が屈曲されて先端部が研磨台1
6の上方に位置されており、このアーム20の先端部に
は、研磨台16の上方の所定の位置に対向された研磨ヘ
ッド22を備えた研磨ユニット24が設けられている。
また、研磨装置10には、基台14が下部の複数の脚2
6によって支持されると共に、この脚26によって基台
14及び研磨台16の上面が水平となるように調節可能
となっている。なお、以下に説明する各図には、矢印X
方向として装置左右方向、矢印Y方向として装置前後方
向、矢印Z方向として装置の上下方向をそれぞれ示して
おり、図1には、装置の前面側(操作面側)を紙面手前
側に示している。
16、操作パネル18及びアーム20が配設されてい
る。アーム20は中間部が屈曲されて先端部が研磨台1
6の上方に位置されており、このアーム20の先端部に
は、研磨台16の上方の所定の位置に対向された研磨ヘ
ッド22を備えた研磨ユニット24が設けられている。
また、研磨装置10には、基台14が下部の複数の脚2
6によって支持されると共に、この脚26によって基台
14及び研磨台16の上面が水平となるように調節可能
となっている。なお、以下に説明する各図には、矢印X
方向として装置左右方向、矢印Y方向として装置前後方
向、矢印Z方向として装置の上下方向をそれぞれ示して
おり、図1には、装置の前面側(操作面側)を紙面手前
側に示している。
【0033】研磨ユニット24には、研磨部材である研
磨テープ28をロール状に巻き取ったテープロール30
が配設されており、テープロール30から引き出された
研磨テープ28の中間部が後述する研磨ヘッド22の研
磨ローラ78に巻掛けられ、先端部が巻取ロール32に
巻付けられている。巻取ロール32及びテープロール3
0の間には、図示しないテープ巻取手段が設けられてお
り、研磨テープ28をテープロール30から一定量づつ
引出しながら、巻取ロール32へ巻き取る構成となって
いる。なお、研磨テープ28は、肉厚が約30μm(±
約6μm)であり、それぞれのロールによって肉厚は異
なるが、同一のロールでは一定の肉厚で仕上げられてお
り、微細な研磨粒子が調合されている。
磨テープ28をロール状に巻き取ったテープロール30
が配設されており、テープロール30から引き出された
研磨テープ28の中間部が後述する研磨ヘッド22の研
磨ローラ78に巻掛けられ、先端部が巻取ロール32に
巻付けられている。巻取ロール32及びテープロール3
0の間には、図示しないテープ巻取手段が設けられてお
り、研磨テープ28をテープロール30から一定量づつ
引出しながら、巻取ロール32へ巻き取る構成となって
いる。なお、研磨テープ28は、肉厚が約30μm(±
約6μm)であり、それぞれのロールによって肉厚は異
なるが、同一のロールでは一定の肉厚で仕上げられてお
り、微細な研磨粒子が調合されている。
【0034】本実施例に適用した研磨装置10では、こ
の研磨テープ28によってカラーフィルタ12の表面か
ら約3〜4μm以上の突出物や異物を除去するようにし
ており、予め目視等によってカラーフィルタ12の表面
に約3〜4μm以上の突出物や異物を検査して、これら
が確認された箇所を不良箇所12Aとして目印した後
に、研磨台16の所定位置に載置して研磨作業が行われ
る。
の研磨テープ28によってカラーフィルタ12の表面か
ら約3〜4μm以上の突出物や異物を除去するようにし
ており、予め目視等によってカラーフィルタ12の表面
に約3〜4μm以上の突出物や異物を検査して、これら
が確認された箇所を不良箇所12Aとして目印した後
に、研磨台16の所定位置に載置して研磨作業が行われ
る。
【0035】また、図4にも示されるように、カラーフ
ィルタ12を載置する研磨台16には、研磨ヘッド22
に巻掛けた研磨テープ28に対向する位置に透光部材9
8が埋め込まれており、照射手段として研磨台16の内
部に配置した光源98A(図4に示す)から照射した光
を透過するようになっている。この透光部材98上にカ
ラーフィルタ12の不良箇所12Aを配置させて、カラ
ーフィルタ12を研磨するときに不良箇所12Aが明確
に判別できるようにしている。
ィルタ12を載置する研磨台16には、研磨ヘッド22
に巻掛けた研磨テープ28に対向する位置に透光部材9
8が埋め込まれており、照射手段として研磨台16の内
部に配置した光源98A(図4に示す)から照射した光
を透過するようになっている。この透光部材98上にカ
ラーフィルタ12の不良箇所12Aを配置させて、カラ
ーフィルタ12を研磨するときに不良箇所12Aが明確
に判別できるようにしている。
【0036】また、研磨台16は基台14との間に設け
られた図示しない移動手段によって、基台14上を移動
可能(図1の矢印X方向及びY方向)となっており、研
磨テープ28によってカラーフィルタ12の所定の位置
(不良箇所12A)を研磨するときに、研磨テープ28
の走行方向と反対方向(本実施例では矢印Y方向手前
側)へ所定量移動して、研磨テープ28によってカラー
フィルタ12の所定範囲(研磨テープ28の幅寸法と研
磨台16の移動量による範囲)を研磨するようにしてい
る。
られた図示しない移動手段によって、基台14上を移動
可能(図1の矢印X方向及びY方向)となっており、研
磨テープ28によってカラーフィルタ12の所定の位置
(不良箇所12A)を研磨するときに、研磨テープ28
の走行方向と反対方向(本実施例では矢印Y方向手前
側)へ所定量移動して、研磨テープ28によってカラー
フィルタ12の所定範囲(研磨テープ28の幅寸法と研
磨台16の移動量による範囲)を研磨するようにしてい
る。
【0037】ここで、研磨ユニット24に配置した研磨
ヘッド22について、図1乃至図7を用いて詳細に説明
する。
ヘッド22について、図1乃至図7を用いて詳細に説明
する。
【0038】図1に示されるように、研磨ユニット24
は、アーム20に連結されて支持されたベース板34が
その表面を装置上下方向及び前後方向に沿うように配置
されている。このベース板34には、前記したテープロ
ール30、巻取ロール32及びテープロール30と巻取
ロール32との間の研磨テープ28の中間部が巻き掛け
られる複数のローラが取付けられている。これらの複数
のローラは、研磨テープ28が巻取ロール32に巻取ら
れるときに研磨テープ28に一定の張力を付与するよう
に、例えば外形寸法を少しづつ変えられているか、研磨
テープ28に張力を付与する方向へ付勢されている。
は、アーム20に連結されて支持されたベース板34が
その表面を装置上下方向及び前後方向に沿うように配置
されている。このベース板34には、前記したテープロ
ール30、巻取ロール32及びテープロール30と巻取
ロール32との間の研磨テープ28の中間部が巻き掛け
られる複数のローラが取付けられている。これらの複数
のローラは、研磨テープ28が巻取ロール32に巻取ら
れるときに研磨テープ28に一定の張力を付与するよう
に、例えば外形寸法を少しづつ変えられているか、研磨
テープ28に張力を付与する方向へ付勢されている。
【0039】なお、テープロール30と巻取ロール32
の間には、一体で覆う図示しないカバーが取付けられる
ようになっており、このカバーによって、空気中の塵等
が研磨テープ28に付着するのを防止すると共に、カラ
ーフィルタ12の表面から除去され研磨テープ28の表
面に付着した異物等が後に飛散するのを防止するように
している。
の間には、一体で覆う図示しないカバーが取付けられる
ようになっており、このカバーによって、空気中の塵等
が研磨テープ28に付着するのを防止すると共に、カラ
ーフィルタ12の表面から除去され研磨テープ28の表
面に付着した異物等が後に飛散するのを防止するように
している。
【0040】図2乃至図5に示されるように、研磨ユニ
ット24のベース板34の中央部には、下部に切欠34
Aが形成されており、この切欠34Aの奥側(アーム2
0側)には、ベースプレート36がベース板34と平行
となるようにスペーサ35を介して取付けられている。
また、ベースプレート36に対向して、切欠34A内に
研磨ヘッド22を構成するヘッドベース38がベースプ
レート36に対して平行に上下移動可能に配設されてい
る。
ット24のベース板34の中央部には、下部に切欠34
Aが形成されており、この切欠34Aの奥側(アーム2
0側)には、ベースプレート36がベース板34と平行
となるようにスペーサ35を介して取付けられている。
また、ベースプレート36に対向して、切欠34A内に
研磨ヘッド22を構成するヘッドベース38がベースプ
レート36に対して平行に上下移動可能に配設されてい
る。
【0041】図2乃至図4に示されるように、ベースプ
レート36の中央部には、上下に一対のブラケット4
0、42が配設されている。この一対のブラケット4
0、42内にはベアリング44が配設されており、これ
らのブラケット40、42には、シャフト46が挿通さ
れている。上方のブラケット40は、シャフト46の中
間部を軸支し、下方のブラケット42はシャフト46の
下端部を軸支すると共に、シャフト46の下方移動を阻
止して保持している。
レート36の中央部には、上下に一対のブラケット4
0、42が配設されている。この一対のブラケット4
0、42内にはベアリング44が配設されており、これ
らのブラケット40、42には、シャフト46が挿通さ
れている。上方のブラケット40は、シャフト46の中
間部を軸支し、下方のブラケット42はシャフト46の
下端部を軸支すると共に、シャフト46の下方移動を阻
止して保持している。
【0042】このシャフト46のブラケット40から上
方に突出した先端部は、ベース板34に取付けられたモ
ータボックス48の図示しない駆動軸に連結されてい
る。このモータボックス48は、内部の図示しないモー
タの回転を減速してシャフト46へ伝達して、シャフト
46を回転駆動するようになっている。
方に突出した先端部は、ベース板34に取付けられたモ
ータボックス48の図示しない駆動軸に連結されてい
る。このモータボックス48は、内部の図示しないモー
タの回転を減速してシャフト46へ伝達して、シャフト
46を回転駆動するようになっている。
【0043】このシャフト46のブラケット40、42
の間の外周部には、移動手段を構成する雄ねじが螺刻さ
れた送りネジ部50が形成されている。この送りネジ部
50には、第2の移動部材としての送りナット52が螺
合されている。
の間の外周部には、移動手段を構成する雄ねじが螺刻さ
れた送りネジ部50が形成されている。この送りネジ部
50には、第2の移動部材としての送りナット52が螺
合されている。
【0044】この送りネジ部50の中間部は、ヘッドベ
ース38に取付けられた第1の移動部材としての一対の
ブラケット54、56へ挿通され、送りナット52がブ
ラケット54、56の間に位置するように配置されてい
る。この送りナット52は、下側のブラケット56との
間に配設された圧縮コイルばね58の付勢力によって上
側のブラケット54へ当接されている。また、送りナッ
ト52は、その外周部がヘッドベース38の表面に接近
して配置されており、送りネジ部50回りの回転が阻止
されている(図示省略)。
ース38に取付けられた第1の移動部材としての一対の
ブラケット54、56へ挿通され、送りナット52がブ
ラケット54、56の間に位置するように配置されてい
る。この送りナット52は、下側のブラケット56との
間に配設された圧縮コイルばね58の付勢力によって上
側のブラケット54へ当接されている。また、送りナッ
ト52は、その外周部がヘッドベース38の表面に接近
して配置されており、送りネジ部50回りの回転が阻止
されている(図示省略)。
【0045】このため、モータボックス48の作動によ
りシャフト46の回転に伴って、送りナット52の送り
ネジ部50に対する螺合位置が移動する。この送りナッ
ト52の移動に伴って、送りナット52に当接している
ブラケット54と共にヘッドベース38が上下移動する
ようになっている。ここで、送りナット52が下方へ移
動しているときにヘッドベース38の下方移動が停止す
ると、送りナット52は圧縮コイルばね58の付勢力に
抗してブラケット54から離間して下方移動するように
なっている。
りシャフト46の回転に伴って、送りナット52の送り
ネジ部50に対する螺合位置が移動する。この送りナッ
ト52の移動に伴って、送りナット52に当接している
ブラケット54と共にヘッドベース38が上下移動する
ようになっている。ここで、送りナット52が下方へ移
動しているときにヘッドベース38の下方移動が停止す
ると、送りナット52は圧縮コイルばね58の付勢力に
抗してブラケット54から離間して下方移動するように
なっている。
【0046】図7に示されるように、ヘッドベース38
には、ブラケット54と送りネジ52の当接部分を挟む
ように、検出手段として投光部60と受光部62とが配
設されている。この投光部60は、発光ダイオード等に
よって受光部62へ向けて所定の光線を照射するように
なっており、受光部62は、受光素子によって投光部6
0からの光線を検出するようになっている。
には、ブラケット54と送りネジ52の当接部分を挟む
ように、検出手段として投光部60と受光部62とが配
設されている。この投光部60は、発光ダイオード等に
よって受光部62へ向けて所定の光線を照射するように
なっており、受光部62は、受光素子によって投光部6
0からの光線を検出するようになっている。
【0047】通常、ブラケット54と送りナット52が
当接しているために、投光部60から照射した光線は、
ブラケット54と送りネジ52によって遮られている。
ここで、モータボックス48の作動中に前記した如く、
送りネジ52がブラケット54から離間して、ブラケッ
ト54と送りネジ52との間に僅かに隙間が生じると、
投光部60から発した光線がこの僅かな隙間を通過して
受光部62へ達して検出される。これによって、研磨装
置10では、ヘッドベース38の下方移動が停止したこ
とを検知するようになっている。研磨装置10では、ヘ
ッドベース38の下方移動が停止したことを検出する
と、瞬時にモータボックス48内のモータの駆動を停止
して、送りネジ52の下方移動を停止させるようになっ
ている。
当接しているために、投光部60から照射した光線は、
ブラケット54と送りネジ52によって遮られている。
ここで、モータボックス48の作動中に前記した如く、
送りネジ52がブラケット54から離間して、ブラケッ
ト54と送りネジ52との間に僅かに隙間が生じると、
投光部60から発した光線がこの僅かな隙間を通過して
受光部62へ達して検出される。これによって、研磨装
置10では、ヘッドベース38の下方移動が停止したこ
とを検知するようになっている。研磨装置10では、ヘ
ッドベース38の下方移動が停止したことを検出する
と、瞬時にモータボックス48内のモータの駆動を停止
して、送りネジ52の下方移動を停止させるようになっ
ている。
【0048】一方、図2及び図3に示すように、シャフ
ト46の両側には、ガイドシャフト64がシャフト46
と平行に配設されている。これらのガイドシャフト64
は、上端部及び下端部がそれぞれブラケット66に支持
されており、中間部は、ヘッドベース38に取付けられ
たブラケット68に摺動可能に挿通されている。また、
ブラケット68と下側のブラケット68との間には、圧
縮コイルスプリング70が配設され、ヘッドベース38
をブラケット68と下側のブラケット68との間で圧縮
コイルばね70を介してベースプレート36に支持する
ようになっている。
ト46の両側には、ガイドシャフト64がシャフト46
と平行に配設されている。これらのガイドシャフト64
は、上端部及び下端部がそれぞれブラケット66に支持
されており、中間部は、ヘッドベース38に取付けられ
たブラケット68に摺動可能に挿通されている。また、
ブラケット68と下側のブラケット68との間には、圧
縮コイルスプリング70が配設され、ヘッドベース38
をブラケット68と下側のブラケット68との間で圧縮
コイルばね70を介してベースプレート36に支持する
ようになっている。
【0049】すなわち、研磨ヘッド22は、2本の圧縮
コイルばね70を介してベースプレート36に支持さ
れ、前記した送りネジ52と一対のブラケット54、5
6の間には、殆ど研磨ヘッド22の荷重が作用していな
い状態となっており、この状態で送りネジ部50の回転
駆動によって送りナット52と共に上下移動する。
コイルばね70を介してベースプレート36に支持さ
れ、前記した送りネジ52と一対のブラケット54、5
6の間には、殆ど研磨ヘッド22の荷重が作用していな
い状態となっており、この状態で送りネジ部50の回転
駆動によって送りナット52と共に上下移動する。
【0050】図2乃至図4に示されるように、ヘッドベ
ース38の下端部には、ベアリング72(図4に示す)
を収容したベアリングケース74が取付けられており、
このベアリング72には、ベースプレート36と反対側
の面に突設したシャフト76が軸支されている。このシ
ャフト76には、研磨ローラ78と研磨ローラ78を挟
んで一対のガイドローラ80、82が配設されている。
なお、本実施例では、一例としてガイドローラ80、8
2を研磨ローラ78と略同径としている。
ース38の下端部には、ベアリング72(図4に示す)
を収容したベアリングケース74が取付けられており、
このベアリング72には、ベースプレート36と反対側
の面に突設したシャフト76が軸支されている。このシ
ャフト76には、研磨ローラ78と研磨ローラ78を挟
んで一対のガイドローラ80、82が配設されている。
なお、本実施例では、一例としてガイドローラ80、8
2を研磨ローラ78と略同径としている。
【0051】シャフト76は、ベアリング72に軸支さ
れたシャフト本体76Aから、ベアリング72と反対側
に向けて順に外形寸法が縮径された縮径部76B、76
C、76Dが形成されており、それぞれの縮径部76
B、76C、76Dには、ガイドローラ80、研磨ロー
ラ78、ガイドローラ82がベアリング80A、78
A、82Aを介して回転自在に取付けられている。
れたシャフト本体76Aから、ベアリング72と反対側
に向けて順に外形寸法が縮径された縮径部76B、76
C、76Dが形成されており、それぞれの縮径部76
B、76C、76Dには、ガイドローラ80、研磨ロー
ラ78、ガイドローラ82がベアリング80A、78
A、82Aを介して回転自在に取付けられている。
【0052】図6に示されるように、シャフト76は、
シャフト本体76Aと研磨ローラ78が配設されている
中間の縮径部76Cが同軸的に形成され、一対のガイド
ローラ80、82が配設されている縮径部76B、76
Dの軸心がシャフト本体76A、縮径部76Cの軸心よ
りずれて形成されている。すなわち、シャフト76の縮
径部76Cが本発明の第1の回転軸に相当し、縮径部7
6B、76Cが第2の回転軸に相当する構成となってお
り、研磨ローラ78に対して一対のガイドローラ80、
82が同一に偏心して取付けられている。
シャフト本体76Aと研磨ローラ78が配設されている
中間の縮径部76Cが同軸的に形成され、一対のガイド
ローラ80、82が配設されている縮径部76B、76
Dの軸心がシャフト本体76A、縮径部76Cの軸心よ
りずれて形成されている。すなわち、シャフト76の縮
径部76Cが本発明の第1の回転軸に相当し、縮径部7
6B、76Cが第2の回転軸に相当する構成となってお
り、研磨ローラ78に対して一対のガイドローラ80、
82が同一に偏心して取付けられている。
【0053】図2及び図3に示されるように、シャフト
76には、回転保持手段として回動レバー84が取付け
られている。この回動レバー84のシャフト76への取
付けは、回動レバー84のの一端部にシャフト本体76
Aの外形寸法より僅かに大きい内径の貫通孔84Aを穿
設すると共に、回動レバー84の一端部先端から貫通孔
84Aに達する切欠84Bを形成し、シャフト本体76
Aを貫通孔84A内へ挿入して、切欠84Bをかしめる
等により貫通孔84Aの内径を狭めて、シャフト本体7
6Aを挟持させて連結している。
76には、回転保持手段として回動レバー84が取付け
られている。この回動レバー84のシャフト76への取
付けは、回動レバー84のの一端部にシャフト本体76
Aの外形寸法より僅かに大きい内径の貫通孔84Aを穿
設すると共に、回動レバー84の一端部先端から貫通孔
84Aに達する切欠84Bを形成し、シャフト本体76
Aを貫通孔84A内へ挿入して、切欠84Bをかしめる
等により貫通孔84Aの内径を狭めて、シャフト本体7
6Aを挟持させて連結している。
【0054】このように、シャフト76は、シャフト本
体76Aの外形寸法を大きくし、縮径部76B、76
C、76Dと順に縮径しているため、シャフト76をベ
アリング72に取付けた状態でも、回動レバー84、ガ
イドローラ80、研磨ローラ78、ガイドローラ80を
順に挿入して容易に取付け可能となっている。
体76Aの外形寸法を大きくし、縮径部76B、76
C、76Dと順に縮径しているため、シャフト76をベ
アリング72に取付けた状態でも、回動レバー84、ガ
イドローラ80、研磨ローラ78、ガイドローラ80を
順に挿入して容易に取付け可能となっている。
【0055】この回動レバー84はヘッドベース38の
表面に沿ってシャフト76と共に回動するように配設さ
れており、このシャフト76の回転に伴ってガイドロー
ラ80、82の偏心した軸心位置が回動するようになっ
ている。
表面に沿ってシャフト76と共に回動するように配設さ
れており、このシャフト76の回転に伴ってガイドロー
ラ80、82の偏心した軸心位置が回動するようになっ
ている。
【0056】回動レバー84には、シャフト本体76A
と反対側の端部にシャフト本体76Aの軸心を中心にし
た円弧に沿って長孔86が配設されている。また、ヘッ
ドベース38には、シャフト本体76Aの軸心を中心に
した円弧状に所定間隔で複数のネジ孔88が穿設されて
いる。回動レバー84は、蝶ネジ90を長孔86に挿入
して複数のネジ孔88の何れかに螺合することによっ
て、所定範囲の任意の位置へ回動させてシャフト76を
固定することができるようになっている。これによっ
て、ガイドローラ80、82のシャフト本体76Aの軸
心に対して偏心した軸心の位置を調節して固定可能とな
っている。
と反対側の端部にシャフト本体76Aの軸心を中心にし
た円弧に沿って長孔86が配設されている。また、ヘッ
ドベース38には、シャフト本体76Aの軸心を中心に
した円弧状に所定間隔で複数のネジ孔88が穿設されて
いる。回動レバー84は、蝶ネジ90を長孔86に挿入
して複数のネジ孔88の何れかに螺合することによっ
て、所定範囲の任意の位置へ回動させてシャフト76を
固定することができるようになっている。これによっ
て、ガイドローラ80、82のシャフト本体76Aの軸
心に対して偏心した軸心の位置を調節して固定可能とな
っている。
【0057】図6に示されるように、回動レバー84に
よってシャフト76を回動させることによって、研磨ロ
ーラ78が配置された縮径部76Cの軸心に対してガイ
ドローラ80、82が配置された縮径部76B、76D
の軸心が一体で相対回転するため、ガイドローラ80、
82が研磨ローラ78に対して同時に上下移動可能とな
っている。これによって、ガイドローラ80、82の下
端(図6に示す紙面下側の先端)と研磨ローラ78の下
端との間に所定の段差量Fを形成することができる。こ
の段差量Fを研磨テープ28の肉厚(約30μm程度)
とカラーフィルタ12の表面上の突出部の許容範囲(約
3〜4μm)の和に設定している。
よってシャフト76を回動させることによって、研磨ロ
ーラ78が配置された縮径部76Cの軸心に対してガイ
ドローラ80、82が配置された縮径部76B、76D
の軸心が一体で相対回転するため、ガイドローラ80、
82が研磨ローラ78に対して同時に上下移動可能とな
っている。これによって、ガイドローラ80、82の下
端(図6に示す紙面下側の先端)と研磨ローラ78の下
端との間に所定の段差量Fを形成することができる。こ
の段差量Fを研磨テープ28の肉厚(約30μm程度)
とカラーフィルタ12の表面上の突出部の許容範囲(約
3〜4μm)の和に設定している。
【0058】研磨ローラ78とガイドローラ80、82
の間に所定の段差量Fを設けることにより、研磨ヘッド
22を下降させてガイドローラ80、82がカラーフィ
ルタ12の表面に当接させたときに、研磨ローラ78に
巻き掛けられた研磨テープ28とカラーフィルタ12の
表面の隙間を一定の許容範囲に保つことができるように
なっている。なお、この段差量Fは、回動レバー84の
回動中心とガイドローラ80、82の軸心のずれによっ
て予め設定可能であるため、ベースプレート38の複数
のネジ孔88近傍に回転レバー84の位置に対する段差
量Fの目安となる目盛りを印すようにしてもよい。
の間に所定の段差量Fを設けることにより、研磨ヘッド
22を下降させてガイドローラ80、82がカラーフィ
ルタ12の表面に当接させたときに、研磨ローラ78に
巻き掛けられた研磨テープ28とカラーフィルタ12の
表面の隙間を一定の許容範囲に保つことができるように
なっている。なお、この段差量Fは、回動レバー84の
回動中心とガイドローラ80、82の軸心のずれによっ
て予め設定可能であるため、ベースプレート38の複数
のネジ孔88近傍に回転レバー84の位置に対する段差
量Fの目安となる目盛りを印すようにしてもよい。
【0059】図2及び図3に示されるように、ガイドロ
ーラ80、82の外周部には、所定の範囲で溝状に切欠
92が形成されている。これらの切欠92には、ヘッド
ベース38の中央上部に取付けられたストッパー94か
ら突設された爪部94Aが入り込んでおり、この爪部9
4Aによってガイドローラ80、82の回動範囲が規制
されている。また、ガイドローラ80、82の内部に
は、重り96が配設されている(図3に一方のみ図
示)。この重り96はガイドローラ80、82のカラー
フィルタ12に接触したときの回転を妨げることのない
適度な回転モーメントをガイドローラ80、82に付与
するものである。
ーラ80、82の外周部には、所定の範囲で溝状に切欠
92が形成されている。これらの切欠92には、ヘッド
ベース38の中央上部に取付けられたストッパー94か
ら突設された爪部94Aが入り込んでおり、この爪部9
4Aによってガイドローラ80、82の回動範囲が規制
されている。また、ガイドローラ80、82の内部に
は、重り96が配設されている(図3に一方のみ図
示)。この重り96はガイドローラ80、82のカラー
フィルタ12に接触したときの回転を妨げることのない
適度な回転モーメントをガイドローラ80、82に付与
するものである。
【0060】ガイドローラ80、82は、研磨台16の
移動に伴って回動した後、研磨ヘッド22が上昇し研磨
台16から離間したときに、この重り96によって回動
してストッパー94に制限された所定位置に戻るように
なっている。
移動に伴って回動した後、研磨ヘッド22が上昇し研磨
台16から離間したときに、この重り96によって回動
してストッパー94に制限された所定位置に戻るように
なっている。
【0061】次に本実施例の作用を説明する。研磨装置
10では、カラーフィルタの研磨作業に先立って、研磨
ユニット24に研磨テープ28を装着する。このとき、
研磨テープ28の肉厚とカラーフィルタ12の仕上がり
を考慮して、回動レバー84により、研磨ローラ78と
ガイドローラ80、82の間の段差量Fを調節する。研
磨テープ28は同一のロールでは、肉厚が略一定となっ
ているが、ロールが異なった場合には、肉厚が大きくこ
となる(例えば最大差約12μm程度)。このため、新
たな研磨テープ28のロールを研磨ユニット24に装着
するときには、研磨テープ28の肉厚に合わせて研磨ロ
ーラ78とガイドローラ80、82の間の段差量Fを調
整する必要がある。このとき、研磨ローラ78の回転軸
(縮径部76C)に対して偏心して配置したガイドロー
ラ80、82の回転軸(縮径部76B、76D)を回転
させることによって、容易にかつ正確に段差量Fを調節
することができる。
10では、カラーフィルタの研磨作業に先立って、研磨
ユニット24に研磨テープ28を装着する。このとき、
研磨テープ28の肉厚とカラーフィルタ12の仕上がり
を考慮して、回動レバー84により、研磨ローラ78と
ガイドローラ80、82の間の段差量Fを調節する。研
磨テープ28は同一のロールでは、肉厚が略一定となっ
ているが、ロールが異なった場合には、肉厚が大きくこ
となる(例えば最大差約12μm程度)。このため、新
たな研磨テープ28のロールを研磨ユニット24に装着
するときには、研磨テープ28の肉厚に合わせて研磨ロ
ーラ78とガイドローラ80、82の間の段差量Fを調
整する必要がある。このとき、研磨ローラ78の回転軸
(縮径部76C)に対して偏心して配置したガイドロー
ラ80、82の回転軸(縮径部76B、76D)を回転
させることによって、容易にかつ正確に段差量Fを調節
することができる。
【0062】このようにして研磨テープ28を装着して
研磨装置10に、予め目視等によって検査して、大きな
突出物が確認されたカラーフィルタ12の不良箇所12
Aを、研磨台16の光源98Aを点灯させて透光部材9
8上に配置する。この透光部材98の上方に研磨ヘッド
22が位置した状態となるため、カラーフィルタ12の
不良箇所12Aの研磨台16への位置決めが極めて容易
となっている。
研磨装置10に、予め目視等によって検査して、大きな
突出物が確認されたカラーフィルタ12の不良箇所12
Aを、研磨台16の光源98Aを点灯させて透光部材9
8上に配置する。この透光部材98の上方に研磨ヘッド
22が位置した状態となるため、カラーフィルタ12の
不良箇所12Aの研磨台16への位置決めが極めて容易
となっている。
【0063】この後、操作パネル18のスイッチ操作に
よって研磨作業を開始する。研磨作業が開始されると、
モータボックス48の内部のモータが駆動して、シャフ
ト46と共に送りネジ部50を回転させて、送りナット
52を下方へ移動させて研磨ヘッド22を降下させる。
このとき、研磨ヘッド22の荷重は、圧縮コイルばね7
0を介してガイドシャフト64のブラケット66に作用
しており、送りネジ52とブラケット54、56の間に
は、圧縮コイルばね58の付勢力のみが作用した状態と
なっているため、送りナット52は円滑に移動する。
よって研磨作業を開始する。研磨作業が開始されると、
モータボックス48の内部のモータが駆動して、シャフ
ト46と共に送りネジ部50を回転させて、送りナット
52を下方へ移動させて研磨ヘッド22を降下させる。
このとき、研磨ヘッド22の荷重は、圧縮コイルばね7
0を介してガイドシャフト64のブラケット66に作用
しており、送りネジ52とブラケット54、56の間に
は、圧縮コイルばね58の付勢力のみが作用した状態と
なっているため、送りナット52は円滑に移動する。
【0064】研磨ヘッド22が下方移動して、ガイドロ
ーラ80、82が研磨台16に載置したカラーフィルタ
12に接触すると、研磨ヘッド22の下方移動が停止す
る。このとき、送りネジ部50が回転駆動しているため
に、送りナット52は下方移動し、圧縮コイルばね58
の付勢力に抗して上方のブラケット54から離間する。
この送りネジ52とブラケット54の離間に伴って、ブ
ラケット54の近傍に配置した投光部60から照射され
た光線が、送りナット52とブラケット54の間の僅か
な隙間を通過して受光部62に達する。
ーラ80、82が研磨台16に載置したカラーフィルタ
12に接触すると、研磨ヘッド22の下方移動が停止す
る。このとき、送りネジ部50が回転駆動しているため
に、送りナット52は下方移動し、圧縮コイルばね58
の付勢力に抗して上方のブラケット54から離間する。
この送りネジ52とブラケット54の離間に伴って、ブ
ラケット54の近傍に配置した投光部60から照射され
た光線が、送りナット52とブラケット54の間の僅か
な隙間を通過して受光部62に達する。
【0065】このようにして受光部62が投光部60か
らの光線を検出すると、瞬時にモータボックス48の駆
動が停止し、送りナット52の下方移動を停止させる。
このとき、送りナット52とブラケット56の間に作用
する圧縮コイルばね58の付勢力によってガイドローラ
80、82がカラーフィルタ12を押圧するが、この力
は極めて小さい(本実施例では一例として100g以
下)ため、カラーフィルタ12を傷めることがない。ま
た、ガイドローラ80、82がカラーフィルタ12の表
面に当接し、研磨ローラ78との間に形成した段差量F
によって、研磨ローラ78に巻き掛けられている研磨テ
ープ28の表面とカラーフィルタ12の表面との間に一
定の間隔が保持される(本実施例では約3〜4μm程
度)。
らの光線を検出すると、瞬時にモータボックス48の駆
動が停止し、送りナット52の下方移動を停止させる。
このとき、送りナット52とブラケット56の間に作用
する圧縮コイルばね58の付勢力によってガイドローラ
80、82がカラーフィルタ12を押圧するが、この力
は極めて小さい(本実施例では一例として100g以
下)ため、カラーフィルタ12を傷めることがない。ま
た、ガイドローラ80、82がカラーフィルタ12の表
面に当接し、研磨ローラ78との間に形成した段差量F
によって、研磨ローラ78に巻き掛けられている研磨テ
ープ28の表面とカラーフィルタ12の表面との間に一
定の間隔が保持される(本実施例では約3〜4μm程
度)。
【0066】なお、検出手段の構成は光電式の投光部6
0と受光部62に限らず、例えば、ブラケット54と送
りナット52の間に一対の電極を配置したものなど種々
の構成を適用することができる。また、送りナット52
に微小な貫通孔を設けて、投光部60から照射して貫通
孔を通過した光を受光部62で受光するようにし、送り
ナット52が研磨ヘッド22に対して相対移動して貫通
孔の位置がずれて受光部62への光が遮られたときに、
研磨ヘッド22が研磨台16上の所定の位置に達したこ
とを検知するようにしてもよく、種々の適用が可能であ
る。
0と受光部62に限らず、例えば、ブラケット54と送
りナット52の間に一対の電極を配置したものなど種々
の構成を適用することができる。また、送りナット52
に微小な貫通孔を設けて、投光部60から照射して貫通
孔を通過した光を受光部62で受光するようにし、送り
ナット52が研磨ヘッド22に対して相対移動して貫通
孔の位置がずれて受光部62への光が遮られたときに、
研磨ヘッド22が研磨台16上の所定の位置に達したこ
とを検知するようにしてもよく、種々の適用が可能であ
る。
【0067】研磨装置10では、研磨ヘッド22の下方
移動が停止すると、研磨テープ28に所定の張力を付与
した状態で、研磨テープ28をテープロール30から引
出しながら巻取ローラ32に所定量(本実施例では約1
0〜15mm程度) 巻き取り、研磨テープ28をカラー
フィルタ12の表面を走行させる。これと共に、研磨装
置10では、研磨台16を研磨テープ28の走行方向と
は反対方向へ移動させる。これによって、研磨テープ2
8がカラーフィルタ12の表面の所定領域を走行して、
カラーフィルタ12の表面の大きな突出物等を所定の大
きさまで研磨する。このとき、研磨台16の移動に伴っ
てカラーフィルタ12に接触しているガイドローラ8
0、82が回転し、カラーフィルタ12の表面を傷める
ことがない。
移動が停止すると、研磨テープ28に所定の張力を付与
した状態で、研磨テープ28をテープロール30から引
出しながら巻取ローラ32に所定量(本実施例では約1
0〜15mm程度) 巻き取り、研磨テープ28をカラー
フィルタ12の表面を走行させる。これと共に、研磨装
置10では、研磨台16を研磨テープ28の走行方向と
は反対方向へ移動させる。これによって、研磨テープ2
8がカラーフィルタ12の表面の所定領域を走行して、
カラーフィルタ12の表面の大きな突出物等を所定の大
きさまで研磨する。このとき、研磨台16の移動に伴っ
てカラーフィルタ12に接触しているガイドローラ8
0、82が回転し、カラーフィルタ12の表面を傷める
ことがない。
【0068】研磨テープ28のカラーフィルタ12の表
面の走行及び研磨台16の移動が終了すると、モータボ
ックス48が駆動して、研磨ヘッド22を所定の高さま
で上昇させて停止させる。この研磨ヘッド22の上昇に
伴って、ガイドローラ80、82は、カラーフィルタ1
2の表面から離間すると、重り96によって回転して、
ストッパー94によって制限された所定の位置に戻る。
これによって、ガイドローラ80、82は、カラーフィ
ルタ12の研磨を開始するときに同一の位置が接触し、
ガイドローラ80、82の回転によって研磨ローラ78
との間の段差量Fが変化するのを防止することができ、
同一の精度で繰り返し正確な研磨作業を行うことができ
る。
面の走行及び研磨台16の移動が終了すると、モータボ
ックス48が駆動して、研磨ヘッド22を所定の高さま
で上昇させて停止させる。この研磨ヘッド22の上昇に
伴って、ガイドローラ80、82は、カラーフィルタ1
2の表面から離間すると、重り96によって回転して、
ストッパー94によって制限された所定の位置に戻る。
これによって、ガイドローラ80、82は、カラーフィ
ルタ12の研磨を開始するときに同一の位置が接触し、
ガイドローラ80、82の回転によって研磨ローラ78
との間の段差量Fが変化するのを防止することができ、
同一の精度で繰り返し正確な研磨作業を行うことができ
る。
【0069】このように、本実施例に適用た研磨装置1
0は、研磨テープ28の肉厚が異なっても調整が容易で
あり、また、同様に研磨量も簡単に調整することができ
る。研磨装置10の研磨精度に大きく影響する研磨ロー
ラ78、ガイドローラ80、82及びシャフト76はそ
れぞれ、高い精度の加工品を容易に得ることができると
共に、それぞれをベアリング80A、80B、80C及
びベアリング72によって連結しているため、極めて高
い回転精度を容易に得ることができ、精度の高い研磨装
置10を提供することができる。
0は、研磨テープ28の肉厚が異なっても調整が容易で
あり、また、同様に研磨量も簡単に調整することができ
る。研磨装置10の研磨精度に大きく影響する研磨ロー
ラ78、ガイドローラ80、82及びシャフト76はそ
れぞれ、高い精度の加工品を容易に得ることができると
共に、それぞれをベアリング80A、80B、80C及
びベアリング72によって連結しているため、極めて高
い回転精度を容易に得ることができ、精度の高い研磨装
置10を提供することができる。
【0070】さらに、カラーフィルタ12を研磨すると
きに、カラーフィルタ12に作用する荷重を小さいして
いるため、カラーフィルタ12の表面を傷めることがな
い。
きに、カラーフィルタ12に作用する荷重を小さいして
いるため、カラーフィルタ12の表面を傷めることがな
い。
【0071】なお、本実施例は、本発明が適用される研
磨装置10の構成を限定するものではない。例えば、本
実施例では、研磨テープ28を装填した研磨ヘッド22
を研磨台16へ接近させるようにしたが、研磨台16を
移動させる構成であってもよく、また、研磨テープ28
によってカーラフィルタ12の表面を研磨するときに研
磨台16を研磨テープ28の走行方向と反対方向へ移動
させたが、研磨台16を移動させずに、研磨ヘッド22
を移動させるものであってもよい。
磨装置10の構成を限定するものではない。例えば、本
実施例では、研磨テープ28を装填した研磨ヘッド22
を研磨台16へ接近させるようにしたが、研磨台16を
移動させる構成であってもよく、また、研磨テープ28
によってカーラフィルタ12の表面を研磨するときに研
磨台16を研磨テープ28の走行方向と反対方向へ移動
させたが、研磨台16を移動させずに、研磨ヘッド22
を移動させるものであってもよい。
【0072】また、本実施例では、研磨ローラ78に対
して、この研磨ローラ78を挟むように対で配置したガ
イドローラ80、82をシャフト76によって偏心させ
たが、ガイドローラ80、82は、少なくとも一方を備
えたものであってもよく、また、別々に回転自在に配置
した回転軸を偏心させたものでもよい。
して、この研磨ローラ78を挟むように対で配置したガ
イドローラ80、82をシャフト76によって偏心させ
たが、ガイドローラ80、82は、少なくとも一方を備
えたものであってもよく、また、別々に回転自在に配置
した回転軸を偏心させたものでもよい。
【0073】さらに、ガイドローラ80、82の偏心量
を変えれば、ガイドローラ80、82を研磨ローラ78
より大きくするこも可能であり、これによって、より精
度の高い研磨装置を得ることも可能である。
を変えれば、ガイドローラ80、82を研磨ローラ78
より大きくするこも可能であり、これによって、より精
度の高い研磨装置を得ることも可能である。
【0074】また、本発明の研磨装置は、カラーフィル
タ12に限らず、平面の加工精度を必要とする、電子回
路や高周波回路の基板等を被研磨部材としてこれらの表
面を研磨する研磨装置に適用することが可能である。 〔実施例2〕次に実施例1に用いた研磨装置10の細部
の構成を実施例2として、図8乃至図10を参照しなが
ら説明する。なお、この実施例2の基本的な構成は実施
例1と同様であり、実施例1と同一の部品には同一の符
号を付与してその説明を省略している。
タ12に限らず、平面の加工精度を必要とする、電子回
路や高周波回路の基板等を被研磨部材としてこれらの表
面を研磨する研磨装置に適用することが可能である。 〔実施例2〕次に実施例1に用いた研磨装置10の細部
の構成を実施例2として、図8乃至図10を参照しなが
ら説明する。なお、この実施例2の基本的な構成は実施
例1と同様であり、実施例1と同一の部品には同一の符
号を付与してその説明を省略している。
【0075】図8に示されるように、実施例2で用いる
研磨装置10の研磨ヘッド22には、ヘッドベース38
にストッパー94を設けておらず、ガイドローラ80、
82の周縁部に切欠92を形成していないものを用いて
いる。このため、研磨ヘッド22が上昇してガイドロー
ラ80、82がカラーフィルタ12の表面から離間する
と、ガイドローラ80、82は、内部の重り96(図8
では図示省略)側が常に研磨台16側となるように回動
するようになっている。
研磨装置10の研磨ヘッド22には、ヘッドベース38
にストッパー94を設けておらず、ガイドローラ80、
82の周縁部に切欠92を形成していないものを用いて
いる。このため、研磨ヘッド22が上昇してガイドロー
ラ80、82がカラーフィルタ12の表面から離間する
と、ガイドローラ80、82は、内部の重り96(図8
では図示省略)側が常に研磨台16側となるように回動
するようになっている。
【0076】図8及び図9に示されるように、透光部材
98は、研磨台16に形成された丸穴にガラス等の光源
98Aから照射された光を透過する部材によって形成さ
れており、研磨台16の表面と均一になるように配置さ
れている。なお、透光部材98の大きさは、研磨ローラ
78の走行範囲を大きく越えないようにしたものが好ま
しく、また、この透光部材98の平面形状は丸に限ら
ず、矩形形状等の他の形状であっても勿論良い。
98は、研磨台16に形成された丸穴にガラス等の光源
98Aから照射された光を透過する部材によって形成さ
れており、研磨台16の表面と均一になるように配置さ
れている。なお、透光部材98の大きさは、研磨ローラ
78の走行範囲を大きく越えないようにしたものが好ま
しく、また、この透光部材98の平面形状は丸に限ら
ず、矩形形状等の他の形状であっても勿論良い。
【0077】また、研磨台16の表面には、透光部材9
8の周囲の所定の範囲を略矩形形状に囲うように複数の
溝100が形成されている。図9に示されるように、こ
れらの溝100のそれぞれの底部には、負圧供給手段1
02に接続された配管104が分岐して開口している。
この負圧供給手段102は、例えば真空ポンプ等によっ
て発生させた負圧をそれぞれの溝100へ供給するよう
になっている。このため、研磨台16の表面にカラーフ
ィルタ12を配置すると、このカラーフィルタ12が、
負圧供給手段102から溝100に供給される負圧によ
って吸引された研磨台16の表面に密着保持される。
8の周囲の所定の範囲を略矩形形状に囲うように複数の
溝100が形成されている。図9に示されるように、こ
れらの溝100のそれぞれの底部には、負圧供給手段1
02に接続された配管104が分岐して開口している。
この負圧供給手段102は、例えば真空ポンプ等によっ
て発生させた負圧をそれぞれの溝100へ供給するよう
になっている。このため、研磨台16の表面にカラーフ
ィルタ12を配置すると、このカラーフィルタ12が、
負圧供給手段102から溝100に供給される負圧によ
って吸引された研磨台16の表面に密着保持される。
【0078】なお、これらの溝100は、カラーフィル
タ12を吸着したときに、カラーフィルタ12を大きな
吸引力によって傷めてしまうのを防止するため、透光部
材98の周囲の狭い面積であることが好ましく、溝幅も
狭いことが好ましい。なお、吸着保持手段としては、溝
100に限らず、研磨台16の表面に透光部材98の周
囲に沿って吸着孔を設けるようにしてもよい。
タ12を吸着したときに、カラーフィルタ12を大きな
吸引力によって傷めてしまうのを防止するため、透光部
材98の周囲の狭い面積であることが好ましく、溝幅も
狭いことが好ましい。なお、吸着保持手段としては、溝
100に限らず、研磨台16の表面に透光部材98の周
囲に沿って吸着孔を設けるようにしてもよい。
【0079】図8及び図9に示されるように、研磨台1
6の表面には、溝100の近傍で交差するように切欠溝
106、108が形成されている。それぞれの切欠溝1
06、108は、互いに交差する位置から研磨台16の
周端に達している(図示省略)。これらの切欠溝10
6、108は、互いが直交するように形成されており、
研磨台16上に載置されるカラーフィルタ12が切欠溝
106、108の少なくとも何れ一方に掛け渡されるよ
うになっている。
6の表面には、溝100の近傍で交差するように切欠溝
106、108が形成されている。それぞれの切欠溝1
06、108は、互いに交差する位置から研磨台16の
周端に達している(図示省略)。これらの切欠溝10
6、108は、互いが直交するように形成されており、
研磨台16上に載置されるカラーフィルタ12が切欠溝
106、108の少なくとも何れ一方に掛け渡されるよ
うになっている。
【0080】すなわち、切欠溝106、108は、透光
部材98に近い位置を通過しており、この透光部材98
上の研磨ローラ78が対向する位置と切欠溝106、1
08の間隔をカラーフィルタ12の外径寸法に対して極
めて小さくなるようにしている(例えば研磨装置10で
研磨する最小サイズのカラーフィルタ12の半分以下の
寸法)。このため、カラーフィルタ12の不良箇所12
Aが何れの位置にあっても、カラーフィルタ12の一部
が切欠溝106、108の少なくとも一方を跨ぐように
配置することができる。
部材98に近い位置を通過しており、この透光部材98
上の研磨ローラ78が対向する位置と切欠溝106、1
08の間隔をカラーフィルタ12の外径寸法に対して極
めて小さくなるようにしている(例えば研磨装置10で
研磨する最小サイズのカラーフィルタ12の半分以下の
寸法)。このため、カラーフィルタ12の不良箇所12
Aが何れの位置にあっても、カラーフィルタ12の一部
が切欠溝106、108の少なくとも一方を跨ぐように
配置することができる。
【0081】この切欠溝106、108は、例えば幅寸
法Wが約15mm、深さ寸法Dが約3mm程度(何れも図8
参照)となっており、研磨装置10を操作するオペレー
タの指先を挿入可能な大きさとなっている。このため、
溝100に供給した負圧によってカラーフィルタ12が
研磨台16に密着していても、溝100に供給している
負圧を解除した後、この切欠溝106、108からカラ
ーフィルタ12の周縁下方に指先を挿入して、研磨台1
6に密着しているカラーフィルタ12を傷めることな
く、かつ容易に研磨台16上から取り出すことができ
る。なお、切欠溝106、108の幅寸法W及び深さ寸
法Dは、上記数値に限定するものではなく、オペレータ
の指先をカラーフィルタ12の周縁下方へ挿入して、カ
ラーフィルタ12を持ち上げ可能な大きさであればよ
い。また、切欠溝106、108を互いに直交するよう
に形成しており、このような形状が最も好ましいが、、
これに限らず、例えば、互いに透光部材98の周縁近傍
を通過して、透光部材98側が少なくとも鋭角となるよ
うに交差するようにしてもよく、また、互いに透光部材
98の近傍を略平行に通過して研磨台16の周縁部まで
形成したものでもよく、少なくとも一方の切欠溝106
又は108を形成したものであっても適用が可能であ
る。
法Wが約15mm、深さ寸法Dが約3mm程度(何れも図8
参照)となっており、研磨装置10を操作するオペレー
タの指先を挿入可能な大きさとなっている。このため、
溝100に供給した負圧によってカラーフィルタ12が
研磨台16に密着していても、溝100に供給している
負圧を解除した後、この切欠溝106、108からカラ
ーフィルタ12の周縁下方に指先を挿入して、研磨台1
6に密着しているカラーフィルタ12を傷めることな
く、かつ容易に研磨台16上から取り出すことができ
る。なお、切欠溝106、108の幅寸法W及び深さ寸
法Dは、上記数値に限定するものではなく、オペレータ
の指先をカラーフィルタ12の周縁下方へ挿入して、カ
ラーフィルタ12を持ち上げ可能な大きさであればよ
い。また、切欠溝106、108を互いに直交するよう
に形成しており、このような形状が最も好ましいが、、
これに限らず、例えば、互いに透光部材98の周縁近傍
を通過して、透光部材98側が少なくとも鋭角となるよ
うに交差するようにしてもよく、また、互いに透光部材
98の近傍を略平行に通過して研磨台16の周縁部まで
形成したものでもよく、少なくとも一方の切欠溝106
又は108を形成したものであっても適用が可能であ
る。
【0082】一方、図9に示されるように、この実施例
2では、研磨台16上の透光部材98の略中心部にカラ
ーフィルタ12の不良箇所12Aを配置して、溝100
に供給する負圧によって吸着保持すると、最初に研磨ロ
ーラ78の幅方向の中心より一端側にカラーフィルタ1
2の不良箇所12Aが対向するように研磨台16が移動
するようになっている。この位置から研磨ヘッド22
(図9では図示省略)を下降させて、研磨ローラ78を
カラーフィルタ12の表面に接近配置して、第1回目の
研磨作業を行なう(図9に一点鎖線で囲う領域の研
磨)。
2では、研磨台16上の透光部材98の略中心部にカラ
ーフィルタ12の不良箇所12Aを配置して、溝100
に供給する負圧によって吸着保持すると、最初に研磨ロ
ーラ78の幅方向の中心より一端側にカラーフィルタ1
2の不良箇所12Aが対向するように研磨台16が移動
するようになっている。この位置から研磨ヘッド22
(図9では図示省略)を下降させて、研磨ローラ78を
カラーフィルタ12の表面に接近配置して、第1回目の
研磨作業を行なう(図9に一点鎖線で囲う領域の研
磨)。
【0083】次に、研磨ヘッド22を一端上昇させて、
研磨ローラ78の幅方向の一端側と反対側にカラーフィ
ルタ12の不良箇所12Aが対向するように、研磨ロー
ラ78の研磨時の移動方向と直交する方向に研磨台16
を僅かに移動させる。この後、研磨ヘッド22を下降さ
せて、今度は第1回目と反対方向に沿って研磨ローラ7
8をカラーフィルタ12に対して相対移動させ(本実施
例では研磨台16を移動させている)、第2回目の研磨
作業を行なう(図9に二点鎖線で囲う領域の研磨)。
研磨ローラ78の幅方向の一端側と反対側にカラーフィ
ルタ12の不良箇所12Aが対向するように、研磨ロー
ラ78の研磨時の移動方向と直交する方向に研磨台16
を僅かに移動させる。この後、研磨ヘッド22を下降さ
せて、今度は第1回目と反対方向に沿って研磨ローラ7
8をカラーフィルタ12に対して相対移動させ(本実施
例では研磨台16を移動させている)、第2回目の研磨
作業を行なう(図9に二点鎖線で囲う領域の研磨)。
【0084】この研磨作業について図9、図10(A)
乃至図10(C)を参照しながら詳細に説明する。
乃至図10(C)を参照しながら詳細に説明する。
【0085】図10(A)には、ガラス基板120の一
方の面にフィルタ層122、オーバーシュート層124
が形成され、オーバーシュート層124内に異物126
が混入してオーバーシュート層104が突起して不良箇
所12Aが生じているカラーフィルタ12を示してい
る。図9に示すように、このカラーフィルタ12の不良
箇所12Aを透光部材98の所定の位置に配置して、第
1回の研磨作業を行なう。この第1回目の研磨作業のと
きには、研磨ローラ78の幅方向の一端部側、すなわ
ち、研磨テープ28の幅方向の一端部側にカラーフィル
タ12の不良箇所12Aが対向するようになっている。
方の面にフィルタ層122、オーバーシュート層124
が形成され、オーバーシュート層124内に異物126
が混入してオーバーシュート層104が突起して不良箇
所12Aが生じているカラーフィルタ12を示してい
る。図9に示すように、このカラーフィルタ12の不良
箇所12Aを透光部材98の所定の位置に配置して、第
1回の研磨作業を行なう。この第1回目の研磨作業のと
きには、研磨ローラ78の幅方向の一端部側、すなわ
ち、研磨テープ28の幅方向の一端部側にカラーフィル
タ12の不良箇所12Aが対向するようになっている。
【0086】この状態で研磨テープ28を矢印A方向
(図9及び図10(B)参照)へ相対移動させて第1回
目の研磨作業を行なうと、図10(B)に示されるよう
に、カラーフィルタ12の不良箇所12Aは、研磨ロー
ラ78に巻掛けた研磨テープ28とガイドローラ80、
82の段差量Fよりカラーフィルタ12から突出する部
分をカラーフィルタ12の表面から研磨除去する。これ
によって、オーバーシュート層124の突出部分と共
に、オーバーシュート層124内の異物126が除去さ
れる。このとき、異物126を覆っていたオーバーシュ
ート層124の研磨ローラの相対移動方向下流側に研磨
残部124Aとして突出部分が残ってしまう。
(図9及び図10(B)参照)へ相対移動させて第1回
目の研磨作業を行なうと、図10(B)に示されるよう
に、カラーフィルタ12の不良箇所12Aは、研磨ロー
ラ78に巻掛けた研磨テープ28とガイドローラ80、
82の段差量Fよりカラーフィルタ12から突出する部
分をカラーフィルタ12の表面から研磨除去する。これ
によって、オーバーシュート層124の突出部分と共
に、オーバーシュート層124内の異物126が除去さ
れる。このとき、異物126を覆っていたオーバーシュ
ート層124の研磨ローラの相対移動方向下流側に研磨
残部124Aとして突出部分が残ってしまう。
【0087】次に研磨装置10では、研磨台16を研磨
時の研磨テープ28の相対移動方向と直交する方向(図
9に示す矢印B方向)へ僅かに移動させる。これによっ
て、研磨ローラ78の幅方向の他端部側をカラーフィル
タ12の不良箇所12Aに対向させる。
時の研磨テープ28の相対移動方向と直交する方向(図
9に示す矢印B方向)へ僅かに移動させる。これによっ
て、研磨ローラ78の幅方向の他端部側をカラーフィル
タ12の不良箇所12Aに対向させる。
【0088】この後、研磨ヘッド22を下降させて、第
2回目の研磨作業を行なう。第2回目の研磨作業では、
第1回目で相対移動させた研磨ローラ78を戻す方向に
研磨台16を移動させると共に、研磨ローラ78に巻掛
けている研磨テープと第1回目とは逆方向へ走行させ、
図9及び図10(C)に示す矢印C方向に沿ってカラー
フィルタ12の研磨を行なう。
2回目の研磨作業を行なう。第2回目の研磨作業では、
第1回目で相対移動させた研磨ローラ78を戻す方向に
研磨台16を移動させると共に、研磨ローラ78に巻掛
けている研磨テープと第1回目とは逆方向へ走行させ、
図9及び図10(C)に示す矢印C方向に沿ってカラー
フィルタ12の研磨を行なう。
【0089】これによって、図10(C)に示されるよ
うに、カラーフィルタ12の表面から第1回目の研磨作
業によって残っていたオーバーシュート層124の研磨
残部124Aを研磨して除去することができる。このよ
うに、逆方向に研磨テープ28を走行させながら往復す
るように研磨作業を行なえば、カラーフィルタ12の表
面に研磨残部124Aを残すことなく均一に除去するこ
とができる。
うに、カラーフィルタ12の表面から第1回目の研磨作
業によって残っていたオーバーシュート層124の研磨
残部124Aを研磨して除去することができる。このよ
うに、逆方向に研磨テープ28を走行させながら往復す
るように研磨作業を行なえば、カラーフィルタ12の表
面に研磨残部124Aを残すことなく均一に除去するこ
とができる。
【0090】また、第1回目の研磨作業と第2回目の研
磨作業で、研磨テープ28の長さ方向の同一部分を用い
ているが、第1回目の研磨作業ではカラーフィルタ12
の不良箇所12Aと接触してい新しい研磨テープ28と
同様の幅方向の他端部側を用いているため、研磨性能が
低下することはなく、また、研磨テープ28を有効に利
用することが可能となる。なお、次に研磨作業を行なう
ときは、研磨テープ28の使用済部分を空送りしてから
行なえばよい。
磨作業で、研磨テープ28の長さ方向の同一部分を用い
ているが、第1回目の研磨作業ではカラーフィルタ12
の不良箇所12Aと接触してい新しい研磨テープ28と
同様の幅方向の他端部側を用いているため、研磨性能が
低下することはなく、また、研磨テープ28を有効に利
用することが可能となる。なお、次に研磨作業を行なう
ときは、研磨テープ28の使用済部分を空送りしてから
行なえばよい。
【0091】これによって、研磨装置10では、研磨テ
ープ28を有効に利用し、かつ、カラーフィルタ12の
表面から不良箇所12Aの突起物や付着物を確実に除去
することができる。また、研磨テープ28を相対移動さ
せてカラーフィルタ12を研磨するときに、カラーフィ
ルタ12の被研磨部分を吸着して保持しているため、研
磨テープ28が接触したときにカラーフィルタ12がず
れてしまうことがなく正確な研磨が可能となる。さら
に、研磨の終了したカラーフィルタ12は切欠溝10
6、108から指先を挿入して容易に取り出すことがで
きる。
ープ28を有効に利用し、かつ、カラーフィルタ12の
表面から不良箇所12Aの突起物や付着物を確実に除去
することができる。また、研磨テープ28を相対移動さ
せてカラーフィルタ12を研磨するときに、カラーフィ
ルタ12の被研磨部分を吸着して保持しているため、研
磨テープ28が接触したときにカラーフィルタ12がず
れてしまうことがなく正確な研磨が可能となる。さら
に、研磨の終了したカラーフィルタ12は切欠溝10
6、108から指先を挿入して容易に取り出すことがで
きる。
【0092】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の研磨装置で
は、第1の回転軸と第2の回転軸とを偏心して設け、研
磨ローラとガイドローラを配置したため、研磨ローラと
ガイドローラの間の段差の調整が容易であると共に、被
研磨部材の表面を一定の状態に研磨することができる。
また、照射手段から照射された光を目印にして容易に被
研磨部材を研磨台の所定の位置に配置することができる
ため、被研磨部材の研磨作業を極めて容易にかつ確実に
行うことができる。
は、第1の回転軸と第2の回転軸とを偏心して設け、研
磨ローラとガイドローラを配置したため、研磨ローラと
ガイドローラの間の段差の調整が容易であると共に、被
研磨部材の表面を一定の状態に研磨することができる。
また、照射手段から照射された光を目印にして容易に被
研磨部材を研磨台の所定の位置に配置することができる
ため、被研磨部材の研磨作業を極めて容易にかつ確実に
行うことができる。
【0093】これに加えて、本発明では、被研磨部材を
研磨台上の所定の位置に確実に保持して研磨を行なうこ
とができ、さらに、研磨の終了した被研磨部材を容易に
研磨台上から取り出すことができる優れた効果を有す
る。
研磨台上の所定の位置に確実に保持して研磨を行なうこ
とができ、さらに、研磨の終了した被研磨部材を容易に
研磨台上から取り出すことができる優れた効果を有す
る。
【図1】本実施例に適用した研磨装置を示す斜視図で
る。
る。
【図2】研磨ヘッドの概略構成を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図3】研磨ヘッドの概略側面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った研磨ヘッドの要部断面
図である。
図である。
【図5】図3の5−5線に沿った研磨ヘッドの要部断面
図である。
図である。
【図6】研磨ヘッドの装置前面側から見た要部拡大図で
ある。
ある。
【図7】ヘッドベースをベースプレート側から見た要部
側面図である。
側面図である。
【図8】研磨台の研磨ローラと対向する位置の近傍を示
す概略斜視図である。
す概略斜視図である。
【図9】研磨台の要部平面図である。
【図10】(A)乃至(C)はそれぞれ研磨台を矢印Y
方向に沿った要部概略断面図であり、(A)はカラーフ
ィルタの研磨作業前を示し、(B)は第1回目の研磨後
を示し、(C)は第2回目の研磨後を示している。
方向に沿った要部概略断面図であり、(A)はカラーフ
ィルタの研磨作業前を示し、(B)は第1回目の研磨後
を示し、(C)は第2回目の研磨後を示している。
10 研磨装置 12 カラーフィルタ(被研磨部材) 16 研磨台 22 研磨ヘッド 28 研磨テープ(研磨部材) 50 送りネジ部(移動手段) 52 送りナット(移動手段、第2の移動部材) 54 ブラケット(第1の移動部材) 60 投光部(検出手段) 62 受光部(検出手段) 76 シャフト 76B、76D 縮径部(第2の回転軸) 76C 縮径部(第1の回転軸) 78 研磨ローラ 80、82 ガイドローラ 84 回動レバー(回転保持手段) 96 重り 98A 光源(照射手段) 100 溝(吸着保持手段) 102 負圧供給手段 106、108 切欠溝
Claims (8)
- 【請求項1】 研磨台の所定の位置に載置した被研磨部
材の表面に対して研磨部材を相対移動させながら被研磨
部材の表面を研磨する研磨装置であって、 外周部の少なくとも前記研磨台側の面に前記研磨部材が
配置され第1の回転軸を中心に回転可能とされかつ研摩
台に対して接離する方向に相対移動可能とされた研磨ロ
ーラと、 前記第1の回転軸に対し偏心して設けられた第2の回転
軸を中心に回転自在に設けられたガイドローラと、 前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸の一方を他方を
中心に回転させて所定位置で保持する回転保持手段と、 を有することを特徴とする研磨装置。 - 【請求項2】 前記ガイドローラは、重心が前記第2の
回転軸から離れた位置に存在していることを特徴とする
請求項1の研磨装置。 - 【請求項3】 前記ガイドローラと前記研磨台とを接離
する方向へ相対移動させる移動手段と、 前記ガイドローラ及び前記研磨台の何れか一方と共にに
移動する第1の移動部材と、 前記ガイドローラと前記研磨台との相対移動時に前記第
1の移動部材に当接して第1の移動部材と共に移動し且
つガイドローラと研磨台との相対移動が停止したときに
第1の移動部材から離間して移動する第2の移動部材
と、 前記第2の移動部材が前記第1の移動部材から移動した
ことを検出する検出手段と、 を有することを特徴とする請求項1の研磨装置。 - 【請求項4】 前記被研磨部材の研磨台側の面に光を照
射する照射手段を備えたことを特徴とする請求項1の研
磨装置。 - 【請求項5】 前記被研磨部材を載置する研磨台の表面
に負圧供給手段から供給される負圧によって被研磨部材
を吸着して保持する吸着保持手段を備えたことを特徴と
する請求項1の研磨装置。 - 【請求項6】 前記被研磨部材を載置する研磨台の表面
の前記研磨ローラに対向する位置近傍に被研磨部材の取
出し用の溝を形成していることを特徴とする請求項1の
研磨装置。 - 【請求項7】 前記溝として前記研磨ローラに対向する
位置を挟むか又は互いに直交し、前記研磨ローラと対向
する位置の近傍で交差することを特徴とする請求項6の
研磨装置。 - 【請求項8】 前記研磨部材と前記被研磨部材を一方向
へ相対移動させて第1の研磨を行なった後、前記被研磨
部材と前記研磨部材の相対移動方向と直交する方向へ前
記研磨部材に対して前記被研磨部材を所定位置まで相対
移動させて、前記一方向と反対方向へ前記研磨部材に対
して前記被研磨部材を相対移動させて第2の研磨を行な
うことを特徴とする請求項1の研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3591994A JPH07108450A (ja) | 1993-08-20 | 1994-03-07 | 研磨装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-206052 | 1993-08-20 | ||
JP20605293 | 1993-08-20 | ||
JP3591994A JPH07108450A (ja) | 1993-08-20 | 1994-03-07 | 研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07108450A true JPH07108450A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=26374931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3591994A Pending JPH07108450A (ja) | 1993-08-20 | 1994-03-07 | 研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07108450A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105773359A (zh) * | 2016-03-16 | 2016-07-20 | 温州职业技术学院 | 轴承外圈外表面力控式柔性抛光设备 |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP3591994A patent/JPH07108450A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105773359A (zh) * | 2016-03-16 | 2016-07-20 | 温州职业技术学院 | 轴承外圈外表面力控式柔性抛光设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0318708A (ja) | 表面検査方法及び装置 | |
JPH03138957A (ja) | ウエハーの位置決め装置 | |
JP4388912B2 (ja) | 眼鏡レンズ加工装置 | |
JPH08108359A (ja) | 研磨装置 | |
JP4370064B2 (ja) | レンズの心取り装置 | |
JPH07108450A (ja) | 研磨装置 | |
JP4799049B2 (ja) | ウェハ輪郭検出装置 | |
JP2003266292A (ja) | 基板欠陥のリペア装置及び方法 | |
JP7222636B2 (ja) | エッジトリミング装置 | |
JP5496710B2 (ja) | ウェーハの位置決め方法およびその装置 | |
US5531632A (en) | Apparatus for detecting the surface of a member to be ground, method of manufacturing feelers, and automatic inspection/grinding apparatus | |
JPH07167635A (ja) | 被研磨部材の表面検出装置及び接触子製造方法及び自動検査研磨装置 | |
JP2019174262A (ja) | 貼り合せ基板の測定方法および加工方法並びにそれらに用いる装置 | |
JPH079332A (ja) | 円筒研削盤およびその円筒研削盤による研削加工方法 | |
JPH0729402U (ja) | 平行度測定装置 | |
JPH07294400A (ja) | X線回折装置の試料保持装置 | |
JP2003207318A (ja) | ドリル断面形状の測定装置とその方法 | |
JPH07205011A (ja) | フィルタ基板異物除去方法及びその装置 | |
JPH0523941A (ja) | チヤツクテーブルの表面状態検査方法 | |
JPH07205012A (ja) | フィルタ基板異物除去装置 | |
JP2941317B2 (ja) | 定寸研磨加工方法 | |
JP3412852B2 (ja) | 単結晶インゴットのマーキング装置 | |
JP2001277076A (ja) | 立型平面研削盤のワーク厚測定装置 | |
JP2022088378A (ja) | 貼り合せ基板の測定方法および加工方法並びにそれらに用いる装置 | |
JPH08145849A (ja) | カラーフィルタ検査装置 |