JPH07167635A - 被研磨部材の表面検出装置及び接触子製造方法及び自動検査研磨装置 - Google Patents

被研磨部材の表面検出装置及び接触子製造方法及び自動検査研磨装置

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JPH07167635A
JPH07167635A JP31308193A JP31308193A JPH07167635A JP H07167635 A JPH07167635 A JP H07167635A JP 31308193 A JP31308193 A JP 31308193A JP 31308193 A JP31308193 A JP 31308193A JP H07167635 A JPH07167635 A JP H07167635A
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JP
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polishing
polished
protrusion
moving
inspection
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JP31308193A
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English (en)
Inventor
Shigemitsu Mizutani
重光 水谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーフィルタ等の被研磨部材の表面を研磨
して突出物等を正確にかつ簡単に検出する。 【構成】 フィラー158は、その肩部158Aが円弧
溝154に支持された状態で舌部158Bが矩形孔15
6に挿入され、通常状態では、肩部158Aの屈曲部上
面が水平状態とされるように、バランスがとられてい
る。天井ベース134には、光電センサ160が取付け
られ、通常状態では受光状態、フィラー158の配置位
置に4μm以上の突起部がくると、フィラー158は円
弧溝154の支持面を中心に回転され、非受光状態とな
る。光電センサ160を表す番号と、前記モータに取付
けられたパルスエンコーダからのパルス値から、突起部
の位置を特定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被研磨部材の表面に付
着又は形成された突起部を検出する被研磨部材の表面検
出装置、表面検出装置に適用される接触子製造方法及び
被研磨部材の表面を検出することによって、突起部の有
無及びその位置を判別し、この判別された突起部を研磨
部材によって研磨するための自動検査研磨装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気信号に変換された画像を表示するた
めのディスプレイ装置として、液晶ディスプレイ(Liqu
id Crystal Display、以下「LCD」と言う)が普及し
ている。LCDは、例えば液晶の表面側に偏光膜を設け
て、液晶を透過した光が偏光膜を透過するか否かによっ
て偏光膜状に明暗を形成するようになっている。
【0003】このLCDには、例えば、緑、青、赤の微
小な各色成分をモザイク状に配置したカラーフィルタを
液晶と偏光膜との間に配置し、偏光膜を透過する光に各
色の成分を持たせるようにして、カラー画像を表示する
ようにしたものがある。
【0004】ところで、カラーフィルタの表面に突起物
や異物等が付着し、偏光膜とカラーフィルタの間にこの
突出物や異物等によって隙間が生じてしまった場合、偏
光膜によて不要な光を遮ることができなくなってしま
い、明瞭な画像を表示することができなくなってしま
う。このため、カラーLCDに用いられるカラーフィル
タには、表面に微小な突出物や異物が存在しないように
しなければならない。
【0005】一般にカラーLCDに用いられるカラーフ
ィルタの表面の突出物の許容範囲は約4μm以下とされ
ており、これより大きい突出物や異物をカラーフィルタ
の表面から除去する必要がある。このとき、カラーフィ
ルタの表面が軟らかいため、不要に外力を加えないよう
に細心の注意を払う必要があり、正確かつ確実に作業を
行う必要がある。
【0006】このようなカラーフィルタの表面に付着し
た突起部や異物等を自動的に研磨する装置としては、レ
ーザ測長器等によってカラーフィルタの表面を測定し、
規定以上の突起量の突出物及びその位置を演算したり、
CCDイメージセンサによって撮影し、この撮影された
画像情報を演算処理することによって規定外突起部の検
出とその位置を求め、その演算結果に基づいて自動的に
突出物が所定の大きさ以下となるように研磨部材によっ
て研磨するようにしたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな自動化された研磨装置は、精密で構造が複雑であり
非常に高価なものとなっている。このため、カラーフィ
ルタの表面を研磨する作業は、従来通り作業員が目視に
よってカラーフィルタの表面に大きな突出物や異物が無
いかを検査し、大きな突出物や異物があったときには、
研磨粒子を添加した研磨テープ等の研磨部材を用いて手
作業で少しづつ研磨して除去する方法が一般に用いられ
ており、細心の注意を必要とする作業となっている。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、カラーフィル
タ等の被研磨部材の表面を研磨して突出物等を正確にか
つ簡単に検出することができる被研磨部材の表面検出装
置を得ることが目的である。
【0009】また、上記目的に加え、被研磨部材の表面
を検出接触子を精度良く量産することができる接触子製
造方法を得ることが目的である。
【0010】さらに、上記目的に加え、簡単な構成で被
研磨部材の表面の検出から研磨までを自動的に行うこと
ができる自動検査研磨装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被研磨部材の表面を検出することによって、後工程
において研磨する必要のある突起部の有無及びその位置
を判別する被研磨部材の表面検出装置であって、ベース
上を移動する移動テーブルと、前記移動テーブルの上方
に配置され前記移動テーブルの移動方向と直交する方向
に延設された検査ベースと、前記検査ベースに設けられ
た貫通孔を跨ぐ肩部の下端面を中心に回転可能に支持さ
れると共に、前記肩部から延設され前記貫通孔を貫通す
る舌部の先端が前記被研磨部材の表面に対して所定の隙
間を設けて配置され、通常は釣合い状態で維持される前
記検査ベースの長手方向に沿って複数個設けられた接触
子と、前記接触子毎に設けられ、前記接触子が釣り合っ
た通常状態、及び前記移動テーブルの移動に伴って被研
磨部材が移動され前記突起部が前記接触子に接触した時
に前記肩部の下端面を中心に回転する傾斜状態で接点が
切り換わるセンサと、前記センサからの出力信号及び移
動テーブルの移動量に基づいて突起部の有無並びに位置
を判別する判別手段と、を有している。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記検査ベース
には前記移動ベースに支持される支持ローラが取付けら
れ、この支持ローラの最下位置と前記接触子の下端位置
との間を所定の隙間に設定することによって、前記接触
子を被研磨部材に対して所定の隙間を設けていることを
特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記検査ベース
は前記ベースに対して付勢手段を介して支持されてお
り、この付勢手段の付勢力に相当する荷重が前記支持ロ
ーラから移動テーブルへ伝わる荷重を軽減していること
を特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記接触子は前
記検査ベースの長手方向に沿って2列以上配列されてお
り、前記移動テーブルの移動に伴う突起部検出時に各列
間で同一箇所を検出する領域を形成していることを特徴
としている。
【0015】請求項5に記載の発明は、前記請求項4に
記載の発明において、前記同一箇所の検出する領域を前
記突起部が通過し、2個の接触子で前記突起部を検出し
た場合には、後工程の研磨位置をこの接触子の間に位置
決めすることを特徴としている。
【0016】請求項6に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項5の何れか1項記載の被研磨部材の表面検出装
置に適用される接触子製造方法であって、前記舌部の下
端部を切削加工によって削り取る際に、少なくとも1台
の表面検出装置に用いる複数の接触子を1単位として束
ねた状態で固定し、前記肩部の下端面から前記舌部の下
端面までの寸法が束ねられた接触子間で一致するように
同時に加工することを特徴としている。
【0017】請求項7に記載の発明は、被研磨部材の表
面を検出することによって、突起部の有無及びその位置
を判別し、この判別された突起部を研磨部材によって研
磨するための自動検査研磨装置であって、ベース上を移
動する移動テーブルと、前記移動テーブルの上方に配置
され前記移動テーブルの移動方向と直交する方向に延設
された検査ベースと、前記検査ベースに設けられた貫通
孔を跨ぐ肩部の下端面を中心に回転可能に支持されると
共に、前記肩部から延設され前記貫通孔を貫通する舌部
の先端が前記被研磨部材の表面に対して所定の隙間を設
けて配置され、通常は釣合い状態で維持される前記検査
ベースの長手方向に沿って複数個設けられた接触子と、
前記接触子毎に設けられ、前記接触子が釣り合った通常
状態、及び前記移動テーブルの移動に伴って被研磨部材
が移動され前記突起部が前記接触子に接触した時に前記
肩部の下端面を中心に回転する傾斜状態で接点が切り換
わるセンサと、前記センサからの出力信号及び移動テー
ブルの移動量に基づいて突起部の有無並びに位置を判別
する判別手段と、前記突起部を研磨するための研磨ロー
ラと、この研磨ローラを被研磨部材の表面に対して所定
の隙間を設けて支持するための支持部材と、前記突起部
の研磨時に前記研磨ローラを前記被研磨部材に対して接
離する方向に移動させる昇降手段と、で構成され、前記
検査ベースに対して移動テーブルの移動方向にオフセッ
トして配設され、かつ移動テーブルと直交する方向に移
動可能に支持された研磨ユニットと、前記研磨ユニット
を前記移動テーブルと直交する方向に移動させる移動手
段と、前記判別手段で判別された位置情報に基づいて前
記移動手段を制御して研磨ユニットの移動テーブルの移
動方向と直交する方向の位置を決める位置決め手段と、
前記接触子による突起部検出時の移動テーブルの移動量
と、前記接触子の検出位置と研磨ユニットの研磨位置と
のオフセット量と、に基づいて前記昇降手段を制御して
前記研磨ユニットを下降させて研磨を実行させる制御手
段と、を有している。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、移動テーブル
に被研磨部材を載置した状態で移動テーブルを移動させ
る。
【0019】このとき、移動テーブルの上方には検査ベ
ースが配設され接触子の舌部の下端面が被研磨部材の表
面に対して所定の隙間で対向している。
【0020】この接触子は肩部の下端面で釣り合い状態
で支持されているため、前記所定の隙間よりも大きい突
起部が接触子に接触すると、接触子は前記肩部の下端面
の支持点を中心に回転する。この回転によってセンサは
接点が切り換わり突起部の有無を検出することができ
る。また、判別手段では、センサが接触子毎に設けられ
ているため、この切り換わったセンサを特定することに
よって突起部の位置を認識することができる。
【0021】認識された突起部の位置情報は、例えば、
表示部等に座標として表示したり、被研磨部材の図形を
表示して位置をポイントすることにより、オペレータに
突起部の位置を認識させることができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、前記接触
子と被研磨部材との隙間を一定に保持するため、検査ベ
ースに支持ローラを取付け、この支持ローラによって検
査ベースを移動テーブル上に支持する。一方、支持ロー
ラの最下部と接触子との隙間を予め所定の隙間としてお
けば、移動テーブルが若干上下動しても、これに追従し
て隙間を一定に保持することができる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、支持ロー
ラによる移動テーブルへの支持を行う場合、全ての荷重
を支持ローラから移動テーブルで伝達すると、移動テー
ブルや被研磨部材を損傷させたり、移動テーブルの移動
を妨げる恐れがある。そこで、検査ベースをベースに対
して付勢手段を介して支持する。これにより、付勢手段
の付勢力分、支持ローラから移動テーブルへ伝わる荷重
を緩和することができる。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、接触子を
検査ベースの長手方向に沿って2列以上配列する。この
とき、列間で突起部検出領域をダブらせる。これによ
り、接触子を隙間なく配設することができ、突起部の検
出漏れを防止することができる。
【0025】請求項5に記載の発明によれば、通常、後
工程によって実行される研磨位置は接触子の位置とされ
ているが、2個の接触子によって突起部を検出した場合
には、この研磨位置を2個の接触子の間に位置決めす
る。これにより、2回の研磨作業を1回で終了させるこ
とができる。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、接触子は
精度よく仕上げる必要があるが、大量の接触子の同一寸
法で仕上げることが困難である。従って、少なくとも1
台の表面検出装置に用いる複数個の接触子を束ねた状態
で固定し、接触子の肩部の下端面から舌部の下端面まで
の寸法が束ねられた接触子間で一致するように同時加工
する。これにより、少なくとも、1台の装置に用いる接
触子は精度良く仕上げられることになり、接触子間で隙
間がばらつくことを防止することができる。
【0027】請求項7に記載の発明によれば、判別手段
で判別された突起部の位置情報に基づいて、まず、位置
決め手段によって移動手段を制御して研磨ユニットの移
動テーブルの直交する方向の位置を決める。次に、前記
接触子による突起部検出時の移動テーブルの移動量と、
前記接触子の検出位置と研磨ユニットの研磨位置とのオ
フセット量と、に基づいて前記昇降手段を制御して前記
研磨ユニットを下降させて研磨を実行する。
【0028】このように、被研磨部材に付着した突起部
を検出する構成と、被研磨部材の突起部を研磨する構成
とを並設し、同一の移動テーブルを用いて被研磨部材を
移動させることによって、被研磨部材の突起部の検出か
ら研磨までの工程を自動化することができ、作業効率を
大幅に改善することができる。
【0029】
【実施例】
(第1実施例)図1には、本実施例に係るカラーフィル
タの表面検出装置100が示されている。
【0030】ベース102の図1の左右方向両端部には
縦壁部104がそれぞれ取付けられ、全体として略コ字
型に形成されている。ベース102上には移動テーブル
106が支持ローラ108を介して支持されている。
【0031】支持ローラ108は一対の略L字型のブラ
ケット110に挟持されており、このブラケット110
の水平面部が前記移動テーブル106の下面に固着され
ている。移動テーブル106の図1の紙面手前側から奥
側にかけて3個の円孔112A乃至Cが貫通されてい
る。
【0032】この3個の円孔112A乃至の内、中央の
円孔112Bの内周面には雌ねじが形成されており、雄
ねじが形成された駆動シャフト114が螺合している。
一方、両側の円孔112A及びCにはガイドシャフト1
16が挿通されている。
【0033】駆動シャフト114はモータ118(図4
参照)の回転軸に連結されている。このモータ118
は、図4に示す制御装置120に接続されたスタートス
イッチ122の操作によって出力される制御装置120
からの信号に応じて正転、逆転するようになっており、
モータ118の駆動力によって駆動シャフト114が回
転すると、前記雌ねじとの螺合位置が徐々に移動され、
これに伴って移動テーブル106がガイドシャフト11
6の軸線方向に沿って移動される構成である。このと
き、移動テーブル106は、支持ローラ108によって
ベース102に支持され、かつガイドシャフト116に
よって案内されるため、ベース102面に対して平行状
態を維持しながら移動される。
【0034】移動テーブル106の上面には被検査部材
であるカラーフィルタ124を載置するための載置台1
26取付けられている。この載置台126の所定の位置
にカラーフィルタ124を載置し、前記モータ118を
駆動させることによって、カラーフィルタ124を移動
させることができる。
【0035】また、図4に示される如く、このモータ1
18には、パルスエンコーダ128が取付けられてお
り、移動テーブル106の移動量、すなわちカラーフィ
ルタ124の移動量をパルス値で認識できるようになっ
ている。
【0036】このカラーフィルタ124の移動軌跡に対
応して移動テーブル106上には検査装置ユニット13
0が配設されている。検査装置ユニット130には、一
対の側板132が前記縦壁部104に沿って立設されて
おり、これらの側板132間に天井ベース134が掛け
渡され、ビス136によって固定されている。
【0037】図2に示される如く、側板132の内側面
間には、軸140が掛け渡され、それぞれ2個の支持ロ
ーラ138が軸支されている。この支持ローラ138
は、軸140の軸線方向に移動可能とされており、前記
載置台126上のカラーフィルタ124のサイズに合わ
せて移動され、カラーフィルタ124の周端上に載置さ
れるようになっている。なお、軸140の軸線方向中央
部は円筒状の支持部170Aに挿入されている。この支
持部170Aはブラケット170の一部を構成してい
る。ブラケット170は、前記支持部170Aを先端に
形成するアーム部170Bと、このアーム部170Bの
基部を支持するベース板170Cとで構成されており、
ベース板170Cが前記天井ベース134の側面に固定
されている。これにより、軸140は撓みが防止され、
支持ローラ138が何れの位置にあっても軸線が常に直
線的に保持される。
【0038】また、側板132の外側面には略L字型の
ブラケット142が取付けられている。このブラケット
142に対応して、前記縦壁部104にも略L字型のブ
ラケット144が取付けられ、それぞれの水平面同士が
対向している。
【0039】この対向されたブラケット142、144
の水平面には、それぞれ同軸的に円孔が設けられてい
る。ここで、縦壁部104側のブラケット144の円孔
の下側から頭付ピン146が挿通され、その先端が前記
側板側132側のブラケット142の円孔に挿入されて
いる。これにより、検査装置ユニット130と縦壁部1
04との相対位置が決められ、移動テーブル106がガ
イドシャフト116に沿って移動しても、検査装置ユニ
ット130は移動されず、支持ローラ138のみが回転
することになる。
【0040】頭付ピン146の中間部、すなわち、ブラ
ケット142、144間には圧縮コイルばね148が取
付けられている。この圧縮コイルばね148は、検査装
置ユニット130の荷重を受け、支持ローラ138から
載置台126へ加わる荷重を緩和する役目を有してい
る。
【0041】図2に示される如く、検査装置ユニット1
30の天井ベース134からは、その四隅からシャフト
150が垂下されており、その下端部に検査ベース15
2が取付けられている。この検査ベース152は前記天
井ベース134に対して平行状態が保たれている。
【0042】図3にも示される如く、検査ベース152
には、長手方向に沿って2本の円弧溝154が形成され
ている。この円孔溝154上には、それぞれ7個の矩形
孔156の等間隔で設けられ、下面まで貫通されてい
る。これらの矩形孔156は、前記2本の円弧溝154
間で検査ベース152の長手方向にオフセットされた状
態となっている。このオフセット量については後述す
る。
【0043】それぞれの矩形孔156にはカラーフィル
タ124に表面に付着又は形成された突起部124A
(図3参照)を検出するための接触子(以下、フィラー
という)158が挿通されている。
【0044】図5に示される如く、フィラー158は、
薄肉の金属製で略T字型に型抜きされ、かつその上部が
略直角に屈曲された形状となっている。このフィラー1
58の肉厚寸法は、約 0.1〜0.2mm であり、ステンレス
又はチタン製とされている。
【0045】このフィラー158は、その肩部158A
が円弧溝154に支持された状態で舌部158Bが矩形
孔156に挿入され、その下端部が検査ベース152の
下面から突出されるようになっている。ここで、肩部1
58Aが円弧溝154に支持された通常状態では、肩部
158Aの屈曲部上面が水平状態とされるように、バラ
ンスがとられている。
【0046】ここで、肩部158Aから舌部158Bの
先端までの寸法Aは、精度良く決められており、前記載
置台126に載置されたカラーフィルタ124の平滑面
に対して4μmの隙間が形成されるようになっている。
【0047】また、舌部158Bの幅寸法Wは10mmと
され、1本の円弧溝154上に19mmピッチで配置され
るようになっている。ここで、矩形孔156は、2本の
円弧溝154間でのオフセット量が 9.5mmとされてお
り、この結果、図1から見た状態で、フィラー158は
0.5mmずつオーバラップした状態で配列されるようにな
っている。
【0048】前記天井ベース134には、このフィラー
158の肩部158Aの屈曲上面に対向してそれぞれ反
射型の光電センサ160が取付けられている。これらの
光電センサ160は制御装置120に接続されている。
【0049】フィラー158の肩部158Aの屈曲上面
は、鏡面仕上げが施されており、前記通常状態では、光
電センサ160の投光部160A(図3参照)から出力
される光線を反射させて、受光部160B(図3参照)
へ案内することができるようになっている。すなわち、
通常状態、カラーフィルタ124の表面が平滑の場合に
は各光電センサ160は受光状態(例えば、通電状態)
となる(図3(A)参照)。ここで、移動テーブル10
6の移動に伴って、フィラー158の配置位置に4μm
以上の突起部124Aがくると、この突起部124Aに
よってフィラー158は円弧溝154の支持面を中心に
回転されることになる(図3(B)参照)。これによ
り、投光部160Aからの光が受光部160Bへは至ら
ず、光電センサ160は非受光状態(例えば、非通電状
態)となる。制御装置120では、この非通電状態とな
った光電センサ160を表す番号と、前記モータ118
に取付けられたパルスエンコーダ128からのパルス値
から、突起部124Aの位置を特定することができるよ
うになっている。
【0050】本実施例では、この特定された突起部12
4Aの位置を制御装置120に接続された表示部162
へカラーフィルタ124の予め定められた所定の角を原
点とした座標(x,y)値で表示するようになってい
る。
【0051】なお、上記フィラー158は2列で、かつ
それぞれ 0.5mmずつオーバラップさせているため、この
オーバラップ部に突起部124Aがきたときには同時に
2個のフィラー158が回動して、2個の光電センサ1
60が非通電となる場合がある。この場合は、2個のフ
ィラー158の中間位置を座標として示すようになって
いる。
【0052】以下に本実施例の作用を図6のフローチャ
ートに従い説明する。まず、ステップ200において、
変数Iを0にリセットし、かつ各部を初期位置に移動さ
せる。すなわち、移動テーブル106の初期位置へ戻す
と共に、この上の所定の位置にカラーフィルタ124を
載置し、パルスエンコーダ128のカウントをリセット
する。
【0053】次のステップ202ではスタートスイッチ
122が操作されたか否かが判断され、肯定判定される
とステップ204へ移行してモータ118の駆動を開始
する。
【0054】このモータ118の駆動によって、駆動シ
ャフト114が回転され、移動テーブル106はガイド
シャフト116に沿って移動する。このとき、支持ロー
ラ108によって移動テーブル106はベース102に
支持されているため、このベース102と平行状態を保
ちながら移動される。
【0055】移動テーブル106が移動すると、載置台
126上のカラーフィルタ124は、順次フィラー15
8の配置位置へと移動されるが、通常の平滑面であれ
ば、隙間(約4μm)があるため、フィラー158は移
動しない(図3(A)参照)。このため、光電センサ1
60の投光部160Aからの光は肩部158Aの鏡面仕
上げされた屈曲水平面で反射され、受光部160Bへと
至り、光電センサ160は通電状態となる。
【0056】ここで、突起部124Aがフィラー158
と接触すると(図3(B)参照)、フィラー158は肩
部158Aの円弧溝154への支持部を中心に回転さ
れ、この結果、光電センサ160の投光部160Aから
の光が受光部160Bへ至らず、光電センサ160が非
通電状態となる(ステップ206)。これにより、突起
部124Aを認識し、ステップ208でIをインクリメ
ントした後、ステップ210では、非通電となった光電
センサ160の番号と、その時のパルスエンコーダ12
8からのパルス値に基づいて突起部124Aの位置情報
をメモリし(MI)、ステップ212へ移行する。
【0057】なお、ステップ206で突起部124Aを
検出しないときにもステップ212へ移行し、ステップ
212で移動テーブル106が終端へ至っていない場合
には、上記ステップ206、212(突起部124Aの
未検出時)又はステップ206、208、210、21
2(突起部124Aの検出時)を繰り返す。
【0058】ステップ212において、移動テーブル1
06が終端まできたと判断されると、ステップ212か
らステップ214へ移行して、モータ118の駆動を停
止させ、次いでステップ216で各部の原位置への移動
を指示して、ステップ218へ移行する。
【0059】ステップ218では、メモリ内に記憶され
た位置情報に基づいて座標換算を行い、ステップ220
へ移行してこの換算され座標値を表示部162へ表示
し、処理を終了する。
【0060】なお、突起部124Aがフィラー158の
オーバラップ部に位置するときには、2つのフィラー1
58が回転されて、2つの光電センサ160が非通電と
なるが、この場合には両者の間の座標を表示すればよ
い。
【0061】このように、簡単な構造で、オペレータが
目視しなくても、カラーフィルタ124上の突起部12
4A(4μm以上の研磨すべき突起部)を容易に検出す
ることができるため、後工程における研磨作業を容易に
行うことができる。
【0062】なお、本実施例では、突起部124Aの位
置を座標換算して表示したが、プリンタによって該座標
をプリントアウトしてもよいし、図形(カラーフィルタ
の形状)表示して、その突起部検出位置にマークを付す
ようにしてもよい。
【0063】以上、カラーフィルタの表面検出装置10
0の構成及び作用を説明したが、この表面検出装置10
0に適用されるフィラー158が精度よく作製されなけ
れば、精度良く突起部124Aの検出はできない。そこ
で、このフィラー158の製造方法の一例を図7及び図
8に従い説明する。
【0064】まず、薄肉の金属を用いて、略T字型に型
抜きを行った後、前記肩部158Aを上部を折り曲げる
前に、舌部158Bの中央部に円孔164を設ける。
【0065】次に、少なくとも1つの表面検出装置10
0に適用するフィラー158の数(本実施例では14
個)の倍数を束ね、治具166の移動ベース168から
突出されたシャフト170へ挿通する。
【0066】このとき、移動ベース168には、前記シ
ャフト170を挟んで矩形状のブロック172が形成さ
れているため、フィラー158の肩部158Aから舌部
158Bへ至る端面がこのブロック172の側面に当接
し、位置決めがなされる。
【0067】この状態で、スペーサ174をシャフト1
70に挿通し、ナット176を用いてシャフト170の
先端部に設けられた雄ねじに螺合させ、締めつけること
により、フィラー158の治具166への固定が完了す
る。
【0068】この状態では、フィラー158の舌部15
8Bの下端面はそれぞれ型抜き時のばり等で仕上げ状態
が悪い。
【0069】ここで、移動ベース168は、固定ベース
178から突出された雄ねじシャフト180に螺合され
ており、ハンドル182の操作によって上下移動できる
ようになっている。
【0070】このため、舌部158Bの突出長さ(寸法
A)を一定するため、ハンドル182を操作して、移動
ベース168を下降させる。ここで、図8の一点鎖線か
らはみ出した部分(図8の網かけ表示部)は、研磨ロー
ラ184と干渉する部分であり、研磨ローラ184を高
速回転しながら、左右方向へ移動させることによって研
磨されていく。舌部158Bの突出長さとなるため、徐
々に下降させていくことにより、複数枚のフィラー15
8が同時に加工され、寸法Aを同一寸法で仕上げること
ができる。
【0071】その後、治具166から取外し、1枚毎に
肩部158Aの上部を90°折り曲げ加工することによ
り、精度良くフィラー158を作製することができる。
【0072】(第2実施例)以下に本発明の第2実施例
について説明する。
【0073】この第2実施例では、第1実施例で説明し
た表面検出装置100を単独で使用するのではなく、後
述する自動検査・研磨装置10として、研磨ユニット2
4と共に適用したものである。
【0074】従って、表面検出装置100の構成は上記
第1実施例と同様の構成となっているため、同一の符号
を付してその詳細な構成の説明は省略する。
【0075】図9には、第2実施例に係る自動検査・研
磨装置10が示されている。なお、以下に説明する各図
において、矢印X方向として装置左右方向、矢印Y方向
として装置前後方向、矢印Z方向として装置の上下方向
をそれぞれ示す。
【0076】自動検査・研磨装置10は、基台14の上
面に検査・研磨台16、操作パネル18が配設されてい
る。また、自動検査・研磨装置10には、基台14が下
部の複数の脚26によって支持されると共に、この脚2
6によって基台14及び検査・研磨台16の上面が水平
となるように調節可能となっている。
【0077】基台14上には、互いに平行は一対のレー
ル溝14Aが形成されており、前記検査・研磨台16は
このレール溝14Aに嵌合されている。ここで、図16
に示される如く、制御装置250に接続されたモータ2
52の駆動力により検査・研磨台16はレール溝14A
に沿って移動されるようになっている(図9の矢印X方
向)。なお、このモータ252は、前記第1実施例で説
明した移動テーブル106を駆動させるモータ118に
相当し、パルスエンコーダ254(第1実施例のパルス
エンコーダ128に相当)が取付けられている。
【0078】操作パネル18が配設された側の短辺方向
両端部には、略コ字型に形成された支持スタンド256
がそれぞれ配設されており、2本のシャフト258、2
60が掛け渡されている。この2本のシャフト258、
260の中間部には、検査・研磨台16の上方の所定の
位置に対向された研磨ヘッド22を備えた研磨ユニット
24が取付けられている。研磨ユニット24はケーシン
グ24Aによって被覆されており、前記2本のシャフト
258、260はこのケーシング24Aを貫通してい
る。ここで、一方のシャフト258には雄ねじが形成さ
れており、研磨ユニット24のケーシング24Aに形成
された雌ねじと螺合されている(以下、この雄ねじが形
成されたシャフト258を駆動シャフト258、他方の
シャフト260をガイドシャフト260という。)。
【0079】一方の支持スタンド256の上方には駆動
ユニット262が取付られており、モータ264(図1
6参照)が内蔵されている。モータ264の回転軸は前
記駆動シャフト258に連結されており、モータ264
の駆動力で駆動シャフト258が回転することにより、
研磨ユニット24はガイドシャフト260に案内され、
このガイドシャフト260の軸線方向に移動できるよう
になっている。
【0080】図16に示される如く、モータ264は制
御装置250に接続されており、この制御装置250か
らの信号に応じて正逆方向に回転するようになってい
る。
【0081】また、モータ264にはパルスエンコーダ
266が取付けられ、制御装置250では、モータ26
4の駆動に伴う研磨ユニット24の移動量(位置)をパ
ルス値に応じて認識できるようになっている。
【0082】図9に示される如く、基台14の手前側に
は検査・研磨台16を挟むように一対の支柱268が立
設されている。この支柱268は、前記第1実施例で説
明した縦壁部104に相当する。この支柱268間に表
面検査ユニット100が掛け渡されている。表面検査ユ
ニット100の支持ローラ138は、検査・研磨台16
に支持されている。すなわち、この検査・研磨台16
が、第1実施例で説明した移動テーブル106(載置台
126)に相当する。
【0083】表面検査ユニット100に取付けられた光
電センサ160の各信号線は制御装置250に接続され
ており、突起部124Aの位置情報を制御装置250へ
供給するようになっている。すなわち、検査・研磨台1
6の所定の位置(図9の一点鎖線参照)にカラーフィル
タ124が載置され、検査・研磨台16を図9の二点鎖
線の位置から実線位置方向へ移動させることによって、
カラーフィルタ124上に付着した突起部124Aの有
無を検査でき、かつこの検査・研磨台16をさらに移動
させる(実線位置よりも奥側へ移動させる)ことによ
り、カラーフィルタ124を研磨ユニット24の配設位
置まで移動させることができるようになっている。
【0084】制御装置250では、前記表面検査ユニッ
ト100によって検出された突起部124Aの位置情報
を研磨ユニット24へ伝達し、検査・研磨台16の移動
(X方向)と研磨ユニット24の移動(Y方向)とによ
って後述する研磨ローラ78を突起部124Aの付着位
置へ移動させるようにしている。
【0085】以下に研磨ユニット24の詳細な構成を説
明する。研磨ユニット24には、研磨部材である研磨テ
ープ28をロール状に巻き取ったテープロール30が配
設されており、テープロール30から引き出された研磨
テープ28の中間部が後述する研磨ヘッド22の研磨ロ
ーラ78に巻掛けられ、先端部が巻取ロール32に巻付
けられている。巻取ロール32及びテープロール30の
間には、図示しないテープ巻取手段が設けられており、
研磨テープ28をテープロール30から一定量づつ引出
しながら、巻取ロール32へ巻き取る構成となってい
る。なお、研磨テープ28は、肉厚が約30μm(±約
6μm)であり、それぞれのロールによって肉厚は異な
るが、同一のロールでは一定の肉厚で仕上げられてお
り、微細な研磨粒子が調合されている。
【0086】本実施例に適用した研磨装置10では、こ
の研磨テープ28によってカラーフィルタ124の表面
から約3〜4μm以上の突出物や異物を除去するように
しており、予め表面検査ユニット100によってカラー
フィルタ124の表面に約3〜4μm以上の突出物や異
物を検査し、制御装置250で認識した位置情報に基づ
いて検査・研磨台16の所定位置に移動して研磨作業が
行われる。
【0087】また、図12にも示されるように、カラー
フィルタ124を載置する検査・研磨台16には、研磨
ヘッド22の移動領域帯に透光部材98が埋め込まれて
おり、照射手段として検査・研磨台16の内部に配置し
た光源98A(図12に示す)から照射した光を透過す
るようになっている。この透光部材98上にカラーフィ
ルタ124の突起部124Aを配置させて、カラーフィ
ルタ124を研磨するときに突起部124Aが目視によ
っても明確に判別できるようにしている。
【0088】また、検査・研磨台16はその上部が下部
に対して図9の矢印Y方向に移動可能となっており、研
磨テープ28によってカラーフィルタ124の所定の位
置(突起部124A)を研磨するときに、研磨テープ2
8の走行方向と反対方向(本実施例では矢印Y方向手前
側)へ所定量移動して、研磨テープ28によってカラー
フィルタ124の所定範囲(研磨テープ28の幅寸法と
検査・研磨台16の移動量による範囲)を研磨するよう
にしている。
【0089】ここで、研磨ユニット24に配置した研磨
ヘッド22について、図9乃至図15を用いて詳細に説
明する。
【0090】図9に示されるように、研磨ユニット24
の前面パネルを構成するベース板34には、前記したテ
ープロール30、巻取ロール32及びテープロール30
と巻取ロール32との間の研磨テープ28の中間部が巻
き掛けられる複数のローラが取付けられている。これら
の複数のローラは、研磨テープ28が巻取ロール32に
巻取られるときに研磨テープ28に一定の張力を付与す
るように、例えば外形寸法を少しづつ変えられている
か、研磨テープ28に張力を付与する方向へ付勢されて
いる。
【0091】なお、テープロール30と巻取ロール32
の間には、一体で覆う図示しないカバーが取付けられる
ようになっており、このカバーによって、空気中の塵等
が研磨テープ28に付着するのを防止すると共に、カラ
ーフィルタ124の表面から除去され研磨テープ28の
表面に付着した異物等が後に飛散するのを防止するよう
にしている。
【0092】図10乃至図13に示されるように、研磨
ユニット24のベース板34の中央部には、下部に切欠
34Aが形成されており、この切欠34Aの奥側(アー
ム20側)には、ベースプレート36がベース板34と
平行となるようにスペーサ35を介して取付けられてい
る。また、ベースプレート36に対向して、切欠34A
内に研磨ヘッド22を構成するヘッドベース38がベー
スプレート36に対して平行に上下移動可能に配設され
ている。
【0093】図10乃至図12に示されるように、ベー
スプレート36の中央部には、上下に一対のブラケット
40、42が配設されている。この一対のブラケット4
0、42内にはベアリング44が配設されており、これ
らのブラケット40、42には、シャフト46が挿通さ
れている。上方のブラケット40は、シャフト46の中
間部を軸支し、下方のブラケット42はシャフト46の
下端部を軸支すると共に、シャフト46の下方移動を阻
止して保持している。
【0094】このシャフト46のブラケット40から上
方に突出した先端部は、ベース板34に取付けられたモ
ータボックス48の図示しない駆動軸に連結されてい
る。このモータボックス48は、内部のモータ48A
(図16参照)の回転を減速してシャフト46へ伝達し
て、シャフト46を回転駆動するようになっている。
【0095】このシャフト46のブラケット40、42
の間の外周部には、移動手段を構成する雄ねじが螺刻さ
れた送りネジ部50が形成されている。この送りネジ部
50には、第2の移動部材としての送りナット52が螺
合されている。
【0096】この送りネジ部50の中間部は、ヘッドベ
ース38に取付けられた第1の移動部材としての一対の
ブラケット54、56へ挿通され、送りナット52がブ
ラケット54、56の間に位置するように配置されてい
る。この送りナット52は、下側のブラケット56との
間に配設された圧縮コイルばね58の付勢力によって上
側のブラケット54へ当接されている。また、送りナッ
ト52は、その外周部がヘッドベース38の表面に接近
して配置されており、送りネジ部50回りの回転が阻止
されている(図示省略)。
【0097】このため、モータボックス48の作動によ
りシャフト46の回転に伴って、送りナット52の送り
ネジ部50に対する螺合位置が移動する。この送りナッ
ト52の移動に伴って、送りナット52に当接している
ブラケット54と共にヘッドベース38が上下移動する
ようになっている。ここで、送りナット52が下方へ移
動しているときにヘッドベース38の下方移動が停止す
ると、送りナット52は圧縮コイルばね58の付勢力に
抗してブラケット54から離間して下方移動するように
なっている。
【0098】図15に示されるように、ヘッドベース3
8には、ブラケット54と送りネジ52の当接部分を挟
むように、検出手段として投光部60と受光部62とが
配設されている。この投光部60は、発光ダイオード等
によって受光部62へ向けて所定の光線を照射するよう
になっており、受光部62は、受光素子によって投光部
60からの光線を検出するようになっている。
【0099】通常、ブラケット54と送りナット52が
当接しているために、投光部60から照射した光線は、
ブラケット54と送りネジ52によって遮られている。
ここで、モータボックス48の作動中に前記した如く、
送りネジ52がブラケット54から離間して、ブラケッ
ト54と送りネジ52との間に僅かに隙間が生じると、
投光部60から発した光線がこの僅かな隙間を通過して
受光部62へ達して検出される。これによって、研磨装
置10では、ヘッドベース38の下方移動が停止したこ
とを検知するようになっている。研磨装置10では、ヘ
ッドベース38の下方移動が停止したことを検出する
と、瞬時にモータボックス48内のモータ48Aの駆動
を停止して、送りネジ52の下方移動を停止させるよう
になっている。
【0100】一方、図10及び図11に示すように、シ
ャフト46の両側には、ガイドシャフト64がシャフト
46と平行に配設されている。これらのガイドシャフト
64は、上端部及び下端部がそれぞれブラケット66に
支持されており、中間部は、ヘッドベース38に取付け
られたブラケット68に摺動可能に挿通されている。ま
た、ブラケット68と下側のブラケット68との間に
は、圧縮コイルスプリング70が配設され、ヘッドベー
ス38をブラケット68と下側のブラケット68との間
で圧縮コイルばね70を介してベースプレート36に支
持するようになっている。
【0101】すなわち、研磨ヘッド22は、2本の圧縮
コイルばね70を介してベースプレート36に支持さ
れ、前記した送りネジ52と一対のブラケット54、5
6の間には、殆ど研磨ヘッド22の荷重が作用していな
い状態となっており、この状態で送りネジ部50の回転
駆動によって送りナット52と共に上下移動する。
【0102】図10乃至図12に示されるように、ヘッ
ドベース38の下端部には、ベアリング72(図12に
示す)を収容したベアリングケース74が取付けられて
おり、このベアリング72には、ベースプレート36と
反対側の面に突設したシャフト76が軸支されている。
このシャフト76には、研磨ローラ78と研磨ローラ7
8を挟んで一対のガイドローラ80、82が配設されて
いる。なお、本実施例では、一例としてガイドローラ8
0、82を研磨ローラ78と略同径としている。
【0103】シャフト76は、ベアリング72に軸支さ
れたシャフト本体76Aから、ベアリング72と反対側
に向けて順に外形寸法が縮径された縮径部76B、76
C、76Dが形成されており、それぞれの縮径部76
B、76C、76Dには、ガイドローラ80、研磨ロー
ラ78、ガイドローラ82がベアリング80A、78
A、82Aを介して回転自在に取付けられている。
【0104】図14に示されるように、シャフト76
は、シャフト本体76Aと研磨ローラ78が配設されて
いる中間の縮径部76Cが同軸的に形成され、一対のガ
イドローラ80、82が配設されている縮径部76B、
76Dの軸心がシャフト本体76A、縮径部76Cの軸
心よりずれて形成されている。すなわち、シャフト76
の縮径部76Cが本発明の第1の回転軸に相当し、縮径
部76B、76Cが第2の回転軸に相当する構成となっ
ており、研磨ローラ78に対して一対のガイドローラ8
0、82が同一に偏心して取付けられている。
【0105】図10及び図11に示されるように、シャ
フト76には、回転保持手段として回動レバー84が取
付けられている。この回動レバー84のシャフト76へ
の取付けは、回動レバー84のの一端部にシャフト本体
76Aの外形寸法より僅かに大きい内径の貫通孔84A
を穿設すると共に、回動レバー84の一端部先端から貫
通孔84Aに達する切欠84Bを形成し、シャフト本体
76Aを貫通孔84A内へ挿入して、切欠84Bをかし
める等により貫通孔84Aの内径を狭めて、シャフト本
体76Aを挟持させて連結している。
【0106】このように、シャフト76は、シャフト本
体76Aの外形寸法を大きくし、縮径部76B、76
C、76Dと順に縮径しているため、シャフト76をベ
アリング72に取付けた状態でも、回動レバー84、ガ
イドローラ80、研磨ローラ78、ガイドローラ80を
順に挿入して容易に取付け可能となっている。
【0107】この回動レバー84はヘッドベース38の
表面に沿ってシャフト76と共に回動するように配設さ
れており、このシャフト76の回転に伴ってガイドロー
ラ80、82の偏心した軸心位置が回動するようになっ
ている。
【0108】回動レバー84には、シャフト本体76A
と反対側の端部にシャフト本体76Aの軸心を中心にし
た円弧に沿って長孔86が配設されている。また、ヘッ
ドベース38には、シャフト本体76Aの軸心を中心に
した円弧状に所定間隔で複数のネジ孔88が穿設されて
いる。回動レバー84は、蝶ネジ90を長孔86に挿入
して複数のネジ孔88の何れかに螺合することによっ
て、所定範囲の任意の位置へ回動させてシャフト76を
固定することができるようになっている。これによっ
て、ガイドローラ80、82のシャフト本体76Aの軸
心に対して偏心した軸心の位置を調節して固定可能とな
っている。
【0109】図14に示されるように、回動レバー84
によってシャフト76を回動させることによって、研磨
ローラ78が配置された縮径部76Cの軸心に対してガ
イドローラ80、82が配置された縮径部76B、76
Dの軸心が一体で相対回転するため、ガイドローラ8
0、82が研磨ローラ78に対して同時に上下移動可能
となっている。これによって、ガイドローラ80、82
の下端(図14に示す紙面下側の先端)と研磨ローラ7
8の下端との間に所定の段差量Fを形成することができ
る。この段差量Fを研磨テープ28の肉厚(約30μm
程度)とカラーフィルタ124の表面上の突出部の許容
範囲(約3〜4μm)の和に設定している。
【0110】研磨ローラ78とガイドローラ80、82
の間に所定の段差量Fを設けることにより、研磨ヘッド
22を下降させてガイドローラ80、82がカラーフィ
ルタ124の表面に当接させたときに、研磨ローラ78
に巻き掛けられた研磨テープ28とカラーフィルタ12
4の表面の隙間を一定の許容範囲に保つことができるよ
うになっている。なお、この段差量Fは、回動レバー8
4の回動中心とガイドローラ80、82の軸心のずれに
よって予め設定可能であるため、ベースプレート38の
複数のネジ孔88近傍に回転レバー84の位置に対する
段差量Fの目安となる目盛りを印すようにしてもよい。
【0111】図10及び図11に示されるように、ガイ
ドローラ80、82の外周部には、所定の範囲で溝状に
切欠92が形成されている。これらの切欠92には、ヘ
ッドベース38の中央上部に取付けられたストッパー9
4から突設された爪部94Aが入り込んでおり、この爪
部94Aによってガイドローラ80、82の回動範囲が
規制されている。また、ガイドローラ80、82の内部
には、重り96が配設されている(図11に一方のみ図
示)。この重り96はガイドローラ80、82のカラー
フィルタ124に接触したときの回転を妨げることのな
い適度な回転モーメントをガイドローラ80、82に付
与するものである。
【0112】ガイドローラ80、82は、検査・研磨台
16の移動に伴って回動した後、研磨ヘッド22が上昇
し検査・研磨台16から離間したときに、この重り96
によって回動してストッパー94に制限された所定位置
に戻るようになっている。
【0113】以下に、第2実施例の作用を図17のフロ
ーチャートに従い説明する。検査・研磨装置10では、
カラーフィルタの検査及び研磨作業に先立って、研磨ユ
ニット24に研磨テープ28を装着する。このとき、研
磨テープ28の肉厚とカラーフィルタ124の仕上がり
を考慮して、回動レバー84により、研磨ローラ78と
ガイドローラ80、82の間の段差量Fを調節する。研
磨テープ28は同一のロールでは、肉厚が略一定となっ
ているが、ロールが異なった場合には、肉厚が大きくこ
となる(例えば最大差約12μm程度)。このため、新
たな研磨テープ28のロールを研磨ユニット24に装着
するときには、研磨テープ28の肉厚に合わせて研磨ロ
ーラ78とガイドローラ80、82の間の段差量Fを調
整する必要がある。このとき、研磨ローラ78の回転軸
(縮径部76C)に対して偏心して配置したガイドロー
ラ80、82の回転軸(縮径部76B、76D)を回転
させることによって、容易にかつ正確に段差量Fを調節
することができる。
【0114】上記調節の終了後、ステップ300では、
各部の初期設定を行い、ステップ302へ移行して表面
検査ユニット100による突起部124Aの有無の検査
の開始を指示してステップ304へ移行する。なお、こ
の検査の詳細は、第1実施例と同様であるので省略する
(図6参照)。なお、この表面検査が開始されると、表
面検査ユニット100は独立したシーケンス制御によっ
て検査を継続する。
【0115】検査作業が開始されて所定時間が経過する
と(検査・研磨台16の移動方向先端が研磨ユニット2
4の位置まで移動すると)、ステップ304からステッ
プ306へ移行して、制御装置250からの位置情報を
読出し、ステップ308では、この読み出された位置情
報に基づいて、まずモータ264が駆動され、駆動シャ
フト258を回転させて研磨ヘッド24のX方向の位置
を決める。次に、ステップ310では検査・研磨台16
がフィラー158による突起部124Aの検出位置と研
磨位置とのオフセット量分移動したか否かを判断し、肯
定判定された時点でステップ312へ移行して検査・研
磨台16を一時的に停止させる。
【0116】次のステップ314では、モータボックス
48の内部のモータ48Aが駆動して、シャフト46と
共に送りネジ部50を回転させて、送りナット52を下
方へ移動させて研磨ヘッド22を降下させる。このと
き、研磨ヘッド22の荷重は、圧縮コイルばね70を介
してガイドシャフト64のブラケット66に作用してお
り、送りネジ52とブラケット54、56の間には、圧
縮コイルばね58の付勢力のみが作用した状態となって
いるため、送りナット52は円滑に移動する。
【0117】研磨ヘッド22が下方移動して、ガイドロ
ーラ80、82が検査・研磨台16に載置したカラーフ
ィルタ124に接触すると、研磨ヘッド22の下方移動
が停止する。このとき、送りネジ部50が回転駆動して
いるために、送りナット52は下方移動し、圧縮コイル
ばね58の付勢力に抗して上方のブラケット54から離
間する。この送りネジ52とブラケット54の離間に伴
って、ブラケット54の近傍に配置した投光部60から
照射された光線が、送りナット52とブラケット54の
間の僅かな隙間を通過して受光部62に達する。
【0118】このようにして受光部62が投光部60か
らの光線を検出すると(ステップ316)、瞬時にモー
タボックス48の駆動が停止し、送りナット52の下方
移動を停止させる(ステップ318)。このとき、送り
ナット52とブラケット56の間に作用する圧縮コイル
ばね58の付勢力によってガイドローラ80、82がカ
ラーフィルタ124を押圧するが、この力は極めて小さ
い(本実施例では一例として100g以下)ため、カラ
ーフィルタ124を傷めることがない。また、ガイドロ
ーラ80、82がカラーフィルタ124の表面に当接
し、研磨ローラ78との間に形成した段差量Fによっ
て、研磨ローラ78に巻き掛けられている研磨テープ2
8の表面とカラーフィルタ124の表面との間に一定の
間隔が保持される(本実施例では約3〜4μm程度)。
【0119】なお、検出手段の構成は光電式の投光部6
0と受光部62に限らず、例えば、ブラケット54と送
りナット52の間に一対の電極を配置したものなど種々
の構成を適用することができる。また、送りナット52
に微小な貫通孔を設けて、投光部60から照射して貫通
孔を通過した光を受光部62で受光するようにし、送り
ナット52が研磨ヘッド22に対して相対移動して貫通
孔の位置がずれて受光部62への光が遮られたときに、
研磨ヘッド22が検査・研磨台16上の所定の位置に達
したことを検知するようにしてもよく、種々の適用が可
能である。
【0120】研磨装置10では、研磨ヘッド22の下方
移動が停止すると(ステップ318)、研磨テープ28
に所定の張力を付与した状態で、研磨テープ28をテー
プロール30から引出しながら巻取ローラ32に所定量
(本実施例では約10〜15mm程度) 巻き取り、研磨
テープ28をカラーフィルタ124の表面を走行させる
(ステップ320)。これと共に、研磨装置10では、
検査・研磨台16の上部を研磨テープ28の走行方向と
は反対方向へ移動させる。これによって、研磨テープ2
8がカラーフィルタ124の表面の所定領域を走行し
て、カラーフィルタ124の表面の大きな突出物等を所
定の大きさまで研磨する。このとき、検査・研磨台16
の移動に伴ってカラーフィルタ124に接触しているガ
イドローラ80、82が回転し、カラーフィルタ124
の表面を傷めることがない。
【0121】研磨テープ28のカラーフィルタ124の
表面の走行及び検査・研磨台16の移動が終了すると
(ステップ322での肯定判定)、ステップ324で研
磨テーム28の走行を停止させ、次いでステップ326
でモータボックス48を駆動させて、研磨ヘッド22を
所定の高さまで上昇させて停止させる。この研磨ヘッド
22の上昇に伴って、ガイドローラ80、82は、カラ
ーフィルタ124の表面から離間すると、重り96によ
って回転して、ストッパー94によって制限された所定
の位置に戻る。これによって、ガイドローラ80、82
は、カラーフィルタ124の研磨を開始するときに同一
の位置が接触し、ガイドローラ80、82の回転によっ
て研磨ローラ78との間の段差量Fが変化するのを防止
することができ、同一の精度で次に指定された位置情報
に基づいて、繰り返し正確な研磨作業を行うことができ
る。すなわち、次のステップ326においてメモリ上に
位置情報が存在するか否かを判断し、肯定判定された場
合はステップ306へ移行して、上記工程を繰り返す。
【0122】また、ステップ326で否定判定された場
合は、検査時に検出された全ての突起部124Aの研磨
作業が終了したと判断され、処理は終了する。
【0123】このように、第2実施例では、突起部12
4Aの検査(検出)から研磨作業までを自動化したた
め、オペレータが何ら手を加える必要がなく、精度よく
かつ確実に研磨作業を行うことができる。
【0124】また、本実施例に適用した研磨ユニット2
4は、研磨テープ28の肉厚が異なっても調整が容易で
あり、また、同様に研磨量も簡単に調整することができ
る。研磨装置10の研磨精度に大きく影響する研磨ロー
ラ78、ガイドローラ80、82及びシャフト76はそ
れぞれ、高い精度の加工品を容易に得ることができると
共に、それぞれをベアリング80A、80B、80C及
びベアリング72によって連結しているため、極めて高
い回転精度を容易に得ることができ、精度の高い研磨装
置10を提供することができる。
【0125】また、カラーフィルタ124を研磨すると
きに、カラーフィルタ124に作用する荷重を小さいし
ているため、カラーフィルタ124の表面を傷めること
がない。
【0126】なお、本実施例では、研磨ローラ78に対
して、この研磨ローラ78を挟むように対で配置したガ
イドローラ80、82をシャフト76によって偏心させ
たが、ガイドローラ80、82は、少なくとも一方を備
えたものであってもよく、また、別々に回転自在に配置
した回転軸を偏心させたものでもよい。
【0127】さらに本発明の研磨装置は、カラーフィル
タ124に限らず、平面の加工精度を必要とする、電子
回路や高周波回路の基板等を被研磨部材としてこれらの
表面を研磨する研磨装置に適用することが可能である。
【0128】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の被研磨部材の
表面検出装置では、カラーフィルタ等の被研磨部材の表
面を研磨して突出物等を正確にかつ簡単に検出すること
ができるという優れた効果を有する。被研磨部材の表面
検出装置を得ることが目的である。
【0129】また、上記効果に加え、接触子製造方法
は、被研磨部材の表面を検出接触子を精度良く量産する
ことができるという効果を有する。
【0130】さらに、上記効果に加え、自動検査研磨装
置は、簡単な構成で被研磨部材の表面の検出から研磨ま
でを自動的に行うことができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る表面検査装置の正面図であ
る。
【図2】第1実施例に係る検査装置ユニットの分解斜視
図である。
【図3】第1実施例に係り、(A)はフィラーの通常状
態、(B)は突起部との干渉状態を示す図1の3−3線
断面図である。
【図4】第1実施例に係る制御ブロック図である。
【図5】フィラー単体の斜視図である。
【図6】第1実施例に係る制御フローチャートである。
【図7】フィラーの製造する際に適用される治具の斜視
図である。
【図8】フィラーを製造する際に適用される治具の正面
図である。
【図9】第2実施例に係る自動検査研磨装置を示す斜視
図でる。
【図10】第2実施例に係る研磨ヘッドの概略構成を示
す分解斜視図である。
【図11】第2実施例に係る研磨ヘッドの概略側面図で
ある。
【図12】図11の12−12線に沿った研磨ヘッドの
要部断面図である。
【図13】図11の13−13線に沿った研磨ヘッドの
要部断面図である。
【図14】第2実施例に係る研磨ヘッドの装置前面側か
ら見た要部拡大図である。
【図15】第2実施例に係るヘッドベースをベースプレ
ート側から見た要部側面図である。
【図16】第2実施例に係る制御ブロック図である。
【図17】第2実施例に係る制御フローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 自動検査研磨装置 16 検査・研磨台 22 研磨ヘッド 28 研磨テープ 76 シャフト 76B、76D 縮径部 76C 縮径部 78 研磨ローラ 100 表面検査装置 106 移動テーブル 124 カラーフィルタ 124A 突起部 152 検査ベース 158 フィラー(接触子) 160 光電センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被研磨部材の表面を検出することによっ
    て、後工程において研磨する必要のある突起部の有無及
    びその位置を判別する被研磨部材の表面検出装置であっ
    て、 ベース上を移動する移動テーブルと、 前記移動テーブルの上方に配置され前記移動テーブルの
    移動方向と直交する方向に延設された検査ベースと、 前記検査ベースに設けられた貫通孔を跨ぐ肩部の下端面
    を中心に回転可能に支持されると共に、前記肩部から延
    設され前記貫通孔を貫通する舌部の先端が前記被研磨部
    材の表面に対して所定の隙間を設けて配置され、通常は
    釣合い状態で維持される前記検査ベースの長手方向に沿
    って複数個設けられた接触子と、 前記接触子毎に設けられ、前記接触子が釣り合った通常
    状態、及び前記移動テーブルの移動に伴って被研磨部材
    が移動され前記突起部が前記接触子に接触した時に前記
    肩部の下端面を中心に回転する傾斜状態で接点が切り換
    わるセンサと、 前記センサからの出力信号及び移動テーブルの移動量に
    基づいて突起部の有無並びに位置を判別する判別手段
    と、 を有する被研磨部材の表面検出装置。
  2. 【請求項2】 前記検査ベースには前記移動ベースに支
    持される支持ローラが取付けられ、この支持ローラの最
    下位置と前記接触子の下端位置との間を所定の隙間に設
    定することによって、前記接触子を被研磨部材に対して
    所定の隙間を設けていることを特徴とする請求項1記載
    の被研磨部材の表面検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検査ベースは前記ベースに対して付
    勢手段を介して支持されており、この付勢手段の付勢力
    に相当する荷重が前記支持ローラから移動テーブルへ伝
    わる荷重を軽減していることを特徴とする請求項2記載
    の被研磨部材の表面検出装置。
  4. 【請求項4】 前記接触子は前記検査ベースの長手方向
    に沿って2列以上配列されており、前記移動テーブルの
    移動に伴う突起部検出時に各列間で同一箇所を検出する
    領域を形成していることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れか1項記載の被研磨部材の表面検出装置。
  5. 【請求項5】 前記同一箇所の検出する領域を前記突起
    部が通過し、2個の接触子で前記突起部を検出した場合
    には、後工程の研磨位置をこの接触子の間に位置決めす
    ることを特徴とする請求項4記載の被研磨部材の表面検
    出装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項5の何れか1項
    記載の被研磨部材の表面検出装置に適用される接触子製
    造方法であって、 前記舌部の下端部を切削加工によって削り取る際に、 少なくとも1台の表面検出装置に用いる複数の接触子を
    1単位として束ねた状態で固定し、 前記肩部の下端面から前記舌部の下端面までの寸法が束
    ねられた接触子間で一致するように同時に加工すること
    を特徴とした接触子製造方法。
  7. 【請求項7】 被研磨部材の表面を検出することによっ
    て、突起部の有無及びその位置を判別し、この判別され
    た突起部を研磨部材によって研磨するための自動検査研
    磨装置であって、 ベース上を移動する移動テーブルと、 前記移動テーブルの上方に配置され前記移動テーブルの
    移動方向と直交する方向に延設された検査ベースと、 前記検査ベースに設けられた貫通孔を跨ぐ肩部の下端面
    を中心に回転可能に支持されると共に、前記肩部から延
    設され前記貫通孔を貫通する舌部の先端が前記被研磨部
    材の表面に対して所定の隙間を設けて配置され、通常は
    釣合い状態で維持される前記検査ベースの長手方向に沿
    って複数個設けられた接触子と、 前記接触子毎に設けられ、前記接触子が釣り合った通常
    状態、及び前記移動テーブルの移動に伴って被研磨部材
    が移動され前記突起部が前記接触子に接触した時に前記
    肩部の下端面を中心に回転する傾斜状態で接点が切り換
    わるセンサと、 前記センサからの出力信号及び移動テーブルの移動量に
    基づいて突起部の有無並びに位置を判別する判別手段
    と、 前記突起部を研磨するための研磨ローラと、この研磨ロ
    ーラを被研磨部材の表面に対して所定の隙間を設けて支
    持するための支持部材と、前記突起部の研磨時に前記研
    磨ローラを前記被研磨部材に対して接離する方向に移動
    させる昇降手段と、で構成され、前記検査ベースに対し
    て移動テーブルの移動方向にオフセットして配設され、
    かつ移動テーブルと直交する方向に移動可能に支持され
    た研磨ユニットと、 前記研磨ユニットを前記移動テーブルと直交する方向に
    移動させる移動手段と、 前記判別手段で判別された位置情報に基づいて前記移動
    手段を制御して研磨ユニットの移動テーブルの移動方向
    と直交する方向の位置を決める位置決め手段と、 前記接触子による突起部検出時の移動テーブルの移動量
    と、前記接触子の検出位置と研磨ユニットの研磨位置と
    のオフセット量と、に基づいて前記昇降手段を制御して
    前記研磨ユニットを下降させて研磨を実行させる制御手
    段と、 を有する自動検査研磨装置。
JP31308193A 1993-12-14 1993-12-14 被研磨部材の表面検出装置及び接触子製造方法及び自動検査研磨装置 Pending JPH07167635A (ja)

Priority Applications (2)

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JP31308193A JPH07167635A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 被研磨部材の表面検出装置及び接触子製造方法及び自動検査研磨装置
US08/355,970 US5531632A (en) 1993-12-14 1994-12-14 Apparatus for detecting the surface of a member to be ground, method of manufacturing feelers, and automatic inspection/grinding apparatus

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JP (1) JPH07167635A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114200341A (zh) * 2020-08-28 2022-03-18 慧萌高新科技有限公司 具备片状电子零件检查用的滚子电极接触件的装置
KR102413382B1 (ko) * 2021-12-30 2022-06-27 주식회사 아라(Ara) 선회베어링 자동 측정 및 연마데이터 생성시스템

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CN114200341A (zh) * 2020-08-28 2022-03-18 慧萌高新科技有限公司 具备片状电子零件检查用的滚子电极接触件的装置
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