JP3420367B2 - ニードル針自動検査装置 - Google Patents

ニードル針自動検査装置

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JP3420367B2
JP3420367B2 JP33570594A JP33570594A JP3420367B2 JP 3420367 B2 JP3420367 B2 JP 3420367B2 JP 33570594 A JP33570594 A JP 33570594A JP 33570594 A JP33570594 A JP 33570594A JP 3420367 B2 JP3420367 B2 JP 3420367B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニードル針自動検査装
置に関し、特に、ニードルフェルトやその他の不織布の
製造時のニードリングに用いる針板に植設したニードル
針の不良を検査するためのニードル針自動検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、製紙用の抄紙機に用いられるニ
ードルフェルトは、無端ベルト状の基布の上に、羊毛や
合成繊維のウェブを折り重ねたバット繊維をニードリン
グして多層に植毛することにより製造される。また、ニ
ードルパンチ不織布も同様にウェブをニードリングする
ことにより製造される。上記ニードリングは、フェルト
及び不織布の製造工程の中で最も重要な工程であり、そ
のニードリング針の良/不良により、製品の品質(表面
性、搾水性、強度)が大きく影響を受ける。
【0003】従来、上記ニードル針の検査を手作業で行
っており、かつその作業には熟練を必要としていた。1
枚の針板には例えば900〜2600本のニードル針が
植設されており、針板には、その大きさ、ニードル針の
種類、ニードル針の植設パターンや密度など、各種のタ
イプがあり、それらの針を1本ずつ検査するため、検査
員の個人差(経験や感)が検査精度に大きく影響してい
た。さらに、検査ミスの生じた針板によりニードリング
すると製品の品質が損なわれるため、検査を十分に行う
必要があり、そのため検査工程が煩雑化するという問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、検査ミスの発生を
防止すると共に検査作業を省力化し得るニードル針自動
検査装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、基布の上にバット繊維をニードリングする
べく多数のニードル針を1本ずつ植設された針板を固定
するためのベッドと、前記ベッドに固定された前記針板
の前記ニードル針のシルエットを1本ずつ撮影するべく
前記針板の全面に渡って移動可能な移動体に支持されか
つ前記ニードル針を間にして対峙し得るように配設され
たカメラ及び射影板と、前記移動体を前記ニードル針の
1本毎に対応させて位置決めするための位置決め手段
と、前記ニードル針を検出し得る針検出センサと、前記
ニードル針に対して異なる2方向から撮影するべく前記
カメラ及び前記射影板の向きを変えるための撮影方向変
更手段と、前記カメラにより撮影された前記シルエット
を処理して前記ニードル針の折れ・曲がり・針先の欠陥
のある不良ニードル針を判定するための撮像処理手段と
を有することを特徴とするニードル針自動検査装置を提
供することにより達成される。特に、前記カメラを前記
ニードル針の突出側に離隔させた位置に設けると共に、
前記射影板が、前記多数のニードル針の針間に進退可能
にされていると良い。また、前記撮像処理手段により判
定された前記不良ニードル針を前記針板から除去可能に
押し出すための針押し出し治具を有すると良い。
【0006】
【作用】このようにすれば、移動体を初期設定通りに針
板に沿って移動させて、ニードル針を1本ずつ2方向か
らカメラにより撮影し、その撮像を撮像処理手段により
判定して、折れ・曲がり・針先の欠陥のある不良針を検
出することができ、ニードル針の検査を自動化し得ると
共に、ニードル針間に進退可能な射影板を設け、次のニ
ードル針を撮影するべく移動体を移動する際には射影板
をニードル針間から退避させ、撮影時にはニードル針間
に進出させることにより、各ニードル針毎に明瞭な撮像
を得ることができる。また、撮像処理手段により判定さ
れた不良ニードル針を押し出すための針押し出し治具を
設けることにより、検査後に続けて不良ニードル針の摘
出を自動的に行い得る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0008】図1は、本発明が適用されたニードル針自
動検査装置の正面図であり、図2は、図1の矢印II線か
ら見た側面図である。図に示されるように、横長のベッ
ド1上には3軸直交座標ロボット2が設置されており、
そのロボット2には移動体としてのヘッド3が一体的に
設けられている。ヘッド3には撮影方向変更手段として
水平面回りに回動自在な回転装置4が装着さており、そ
の回転装置4には、CCDカメラ5と、射影板6と、ス
トロボ8と、針押し出し治具9とが同一ブラケットを介
して取り付けられている。ヘッド3には、固定ブラケッ
トを介して針検出センサー7とエアブロー治具20とが
取り付けられている。
【0009】ベッド1上には検査対象のニードル針10
を板材に植設してなる針板11が載置される。針板11
には、その大きさに応じて1枚当たり例えば900〜2
600本のニードル針10が植設されている。このよう
に多数のニードル針10を板材に植設してなる針板11
を図示されないニードルパンチ機に例えば5〜11枚並
べて取り付け、基布の上に載置したバット繊維やウェブ
をニードリングして、フェルトが製造される。
【0010】上記針板11を位置決めして固定するため
に、ベッド1の上面には、ベッド1に固設された固定ガ
イドレール12aと、固定ガイドレール12aに平行し
かつ近接離反可能に設けられた可動ガイドレール12b
と、固定ガイドレール12aに固定された基準ブロック
13とが配設され、ベッド1の可動ガイドレール12b
の側方には針板位置決め治具14と針板押さえクランプ
15とが配設されている。
【0011】ロボット2は制御ユニット16により駆動
制御され、制御ユニット16と接続されている画像処理
手段としての画像処理装置17により、カメラ5から入
力される撮像信号に基づいてニードル針10の検査が行
われる。また、画像処理装置17にはディスプレイ18
が接続されており、作業者が目視確認できるようになっ
ている。
【0012】両ガイドレール12a・12bには、互い
に対峙する各内側角部を切除してなるL字状溝部がそれ
ぞれ形成されており、両L字状溝部間に掛け渡された状
態で針板11が支持される。また、針板11は、図3に
示されるように、X方向(針板11の長辺方向)につい
ては基準ブロック13に押し当てられることにより位置
決めされ、Y方向(針板11の短辺方向)については可
動ガイドレール12b側に設けられたボルト状の針板位
置決め治具14を回して進退させることにより位置決め
される。そして、各ガイドレール12a・12bに沿っ
て適当数配設された針板押さえクランプ15によりクラ
ンプされて、ベッド1上に針板11が位置決めされかつ
固定される。
【0013】ベッド1上に固定された針板11の各ニー
ドル針10に対して検査を行うための前記したカメラ5
は、ニードル針10を順次撮影するべくヘッド3を移動
した際にニードル針10と干渉しないように、図1に示
されるようにニードル針10の突出側に若干離隔してお
り、従ってニードル針10を斜め上方から撮影するよう
に構えた状態に固定されている。
【0014】射影板6は、白濁色の半透明な材質の板材
からなり、カメラ5に対して撮影対象のニードル針10
を間にするようにそのニードル針10の背後に位置する
ようにされていると共に、上記したようにヘッド3を移
動する際にニードル針10と干渉しないように、図1の
矢印Aに示されるように上下動可能にアクチュエータ6
aにより駆動される。射影板6のニードル針10に対し
て後方側に前記ストロボ8が配設されており、撮影時に
ストロボ8を発光させて射影板6に当てると、射影板6
内にて光が拡散し、射影板6全体が白くなる。
【0015】CPU19には針板の種類毎に各ニードル
針10の座標が記憶されており、その座標に基づき制御
ユニット16によりロボット2に指示が出されてX軸・
Y軸・Z軸方向にヘッド3が移動する。針検出センサ7
は、反射型または透過型の光電センサであって良く、ニ
ードル針のY方向検査時にはニードル針10を検出し、
ストロボ8及びカメラ5の撮影のタイミングを決めるも
のである。また、X軸方向検査時にはカメラ5の撮影後
に射影板6を上げる動作が追加される。このようにして
位置決め手段が構成されている。
【0016】ニードル針10のX方向検査は、ヘッド3
を図1の状態にしてカメラ5をX方向に向け、Y方向検
査は、ヘッド3を図2の想像線に示される状態にしてカ
メラ5をY方向に向けて、それぞれヘッド3をX方向に
移動して行う。検査対象のニードル針10に対してスト
ロボ8を発光することにより、射影板6にニードル針1
0の影がシルエットとして映るため、その陰影をカメラ
5で撮影する。
【0017】ニードル針10のY方向検査については、
X方向へのヘッド3の移動に伴って針検出センサ7にて
ニードル針10の位置を検出し、ストロボ8を発光し、
カメラ5で撮影を行う。ニードル針10のX方向検査に
ついては、ブラケットに取り付けられたカメラ5・スト
ロボ8・射影板6の3ユニットを回転装置4により90
度回転させて、同様に撮影を行う。ヘッド3がX方向へ
移動する際には、射影板6をニードル針10との干渉を
避ける様に上下動させ、射影板6が下りた時にストロボ
8を発光させてカメラ5で撮影する。針検出センサ7に
よりニードル針10の位置を検出することにより、射影
板6を、撮影したニードル10に接触させないように上
昇させ、次のニードル針10の手前で下降させることが
でき、次のニードル針10を同様に撮影する。
【0018】上記したようにして撮影されたニードル針
の検査要領をディスプレイ18の画像を示す図4を参照
して以下に示す。図4に示されるように、本画像処理装
置17では、ニードル針10の先端部の針影10aを検
査して、その良・不良を判定する。判定は、針影10a
の先端を中心に、図の想像線で示される各寸法測定窓W
1〜W11(W3は更に細分化されている)及び図示さ
れない画面全体に渡る寸法測定窓に基づいて20箇所の
寸法測定を行い、予め設定された各許容値と比較して行
うが、寸法を数十μm単位で判定可能である。
【0019】不良針となる判定項目の分類は、(1)針
の曲がり、(2)針の折れ、(3)針先端部の欠陥に大
別され、(3)針先端部の欠陥は、更に(a)左右への
傾斜角度、(b)針幅(太さ)、(c)曲がり、(d)
エッジ、(e)摩耗、(f)内部傷の(a)〜(f)の
各項目に分類される。撮影されたニードル針10の1本
毎に上記全ての項目について予め設定された許容値との
対比を行い、1項目でも許容値を外れた場合には不良針
と判定される。不良針は、不良項目の種別に応じて3段
階にランク付けされ、ディスプレイ18に結果がモニタ
ー表示される。
【0020】不良針は、針板11の底面から不良針の後
端部が5mm程度突出するように針押し出し治具9によ
りポンチングされる。この針押し出し治具9は、図5に
示されるように前記したブラケットに支持されたシリン
ダ駆動部9aと、シリンダ駆動部9aにより駆動される
二股のフォーク形状をなす治具部9bとからなる。この
治具部9bを下降させることにより、治具部9bの二股
の先端がニードル針10の中間部に係合し、ニードル針
10を軸線方向に押し込むことができる。
【0021】なお、本装置にあっては、前記した固定ガ
イドレール12aに対して可動ガイドレール12bが接
離可能であり、また各針板押さえクランプ15は、検査
対象とする数種類の針板の長手方向の大きさに合わせて
各ガイドレール12a・12bに沿って予め変則的に設
置されている。これにより、長手及び短手両方向共に大
きさの異なる針板をベッド1に確実に固定することがで
きる。制御盤の手動モードのクランプスイッチを押すこ
とにより、針板押さえクランプ15の固定ガイドレール
12a側のクランプ治具が前方に突出して針板11に圧
着し、可動ガイドレール12b側のクランプ治具が90
度回転して針板11に圧着する。これらの動作は自動で
行われ、全てのクランプ治具が同時に圧着動作を行う。
検査終了後に針板11をベッド1から外す際にも、クラ
ンプスイッチを押すだけで、固定ガイドレール12a側
のクランプ治具が後退し、可動ガイドレール12b側の
クランプ治具が90度回転して退き、これらの動作も自
動で行われる。
【0022】次に、自動検査の作動要領を説明する。制
御ユニット16に接続された図示されない操作盤の検査
開始用スタートボタンを押すと、ディスプレイ18のモ
ニタ上に針板選択画面が表れる。また、モニタ下のタッ
チパネルへの操作により針板の種類を選択して決定ボタ
ンを押すと、この時点でニードル針10の位置決めが行
われ、次に針種選択画面が表示される。以下同様に操作
し、最後の検査開始の決定画面で検査開始の決定を行う
ことにより、原点からヘッド3が動きだし、検査が開始
される。なお、検査開始の決定画面で検査開始を否定す
ると、ヘッド3は動作せず、制御ユニット16は、スタ
ートボタンを押す前の状態に戻る。この一連の動作をデ
ィスプレイ18上でのモニタ表示を見ながら行う対話形
式により行うことから、不用意な誤作動を防止する効果
がある。
【0023】検査が開始されると、ヘッド3は、制御ユ
ニット16からロボット2に指示された座標に従ってX
軸方向に移動しながら、第1列目のニードル針10のY
軸方向についての検査を行う。前記したように、針検出
センサ7によりニードル針10を検出したら、ストロボ
8を発光させてカメラ5で撮影する。第1列目のニード
ル針10のY軸方向検査が終了すると、ヘッド3は、一
度原点方向に戻り、Y軸方向への距離を座標テーブルか
ら読み取って、再スタートして第2列目のY軸方向検査
を行う。同様にして各列のY軸検査を最終列まで繰り返
し、最終列のY軸方向検査を終了するとヘッド3は停止
し、カメラ5・ストロボ8・射影板6・針押し出し治具
9の4ユニットは、回転装置により90度回転させられ
た後に原点方向に移動する。X軸方向検査では、座標テ
ーブルに従って1列目の第1番目のニードル針10の手
前で射影板6を下ろし、針検出センサ7によりニードル
針10を検出したら、ストロボ8を発光させてカメラ5
で撮影する。そして、射影板6を上げて、次のニードル
針10の手前で再び射影板6を下ろして同様に撮影す
る。第1列目のX軸方向検査が終了すると、Y軸方向検
査と同様にヘッド3が原点方向に戻り、第2列目・第3
列目と検査し、最終列のX軸方向検査が終了すると、ヘ
ッド3は原点に戻って一旦停止する。なお、ニードル針
10の撮像処理を数10μm単位で行うことから、本装
置では検査前にごみを除去しているが、さらに検査中に
於いても前記したエアブロー治具20によりエアを吹き
出してニードル針10に付着しているごみを確実に除去
するようにしている。
【0024】原点に戻ったヘッド3は、制御ユニット1
6からロボット2に出された検査終了の信号を受けて停
止状態になる。制御盤のスタートボタンには検査モード
とポンチングモード(不良針の押し出し)との2つが設
けられており、通常は2つのボタンを押すが、検査モー
ド用のスタートボタンしか押されていない場合には、上
記停止状態で検査が終了する。ポンチングモード用のス
タートボタンも押されている場合には、制御ユニット1
6により、ロボット2にポンチング開始の信号を送ると
共にCPU19に記憶された不良針の座標を指図して、
ヘッド3を不良針の座標に移動し、針押し出し治具9に
よりポンチングが実施される。ヘッド3の動作は、同一
列に複数本の不良針がある場合には、原点側から1本ず
つポンチング動作を行い、終了すると一旦原点方向に戻
って次の不良針のある列に移動し、その列に対して同様
の動作を行う。全ての不良針のポンチングを終了する
と、ヘッド3は、原点に戻って停止する。検査からポン
チングまでの一連の動作は、全て制御ユニット16によ
る完全自動運転で実施される。
【0025】自動運転中の安全機構として、非常停止ボ
タンが、制御盤に1個、本体のベッド1の可動ガイドレ
ール12b側に2個設置されている。また、検査装置の
保護機構として針検出センサ7に常時微電流を流してお
り、検査中及びポンチング中に針検出センサ7に金属物
質が接触した場合や、例えば隣の列のニードル針に干渉
するように曲がったニードル針があった場合には、上記
微電流の変化を検出してヘッド3を停止させることがで
き、ヘッド3の非常停止を自動化し得る。
【0026】前記した針押し出し治具9は、ヘッド3の
回転装置4に取り付けられたブラケットに吊り下げられ
た状態でZ軸方向にエアシリンダ装置により往復駆動さ
れるように設けられていると共に、ニードル針10の先
端部の外径よりも太い円柱状に形成されて、その下端部
の周面の一部にニードル針10の先端部を受容し得るコ
字形断面状の溝を凹設されている。針押し出し治具9
は、検査中には上記エアシリンダ装置によりニードル針
10に干渉しない高さに保持されている。ポンチング動
作に入ると、エアシリンダ装置により下方に針押し出し
治具9が数cm下げられ、同一ブラケットに取り付けら
れたカメラ5・ストロボ8・射影板6がポンチング動作
でニードル針10に干渉しないように、ヘッド3は検査
時に比べて数十cm高い位置でX軸・Y軸方向へ移動す
る。
【0027】ヘッド3は、不良針の上方へ移動して、不
良ニードル針とその一本先のニードル針との間に針押し
出し治具9が下り得る位置で下降し、針押し出し治具9
の上記溝を設けられた部分が不良ニードル針の先端部の
側方に位置するようになる。その針押し出し治具9を原
点に近付く方に数mm動かすことにより、上記溝により
不良ニードル針の先端部の外周面を3方から囲むように
なる。また、ニードル針の先端部のテーパ状部分に針押
し出し治具9の下端が位置するようにしたり、ニードル
針の先端部の基端側部分を拡径しておくことにより、そ
の後ヘッド3を下げることによりニードル針の先端部の
基端側に針押し出し治具9の下端が係合し、針押し出し
治具9により不良針を押し下げることができる。押し下
げた後に針押し出し治具9を上げ、次の不良ニードル針
の位置へ向けてヘッド3が移動する。この一連の動作
も、前記検査により記憶された不良針の座標を制御ユニ
ット16が指示して行う。
【0028】
【発明の効果】このように本発明によれば、針板の大き
さ、ニードル針の種類、ニードル針の植設パターンや密
度などの異なった針板であっても、ニードル針自動検査
装置に針板をセットするだけで、自動的に不良針を検出
でき、従来の作業者の目視検査に対して極めて短時間
(約3倍の早さ)で検出可能であると共に、熟練作業が
不要になるため検査コストが削減され、針板の製造コス
ト、ひいてはニードルフェルトのコストを低減でき、か
つ作業者の個人差による検出精度の不均一性が生じるこ
とが無く、検査不良の発生を防止し得る。また、目視検
査時の検査精度と同じ精度に本装置を設定したときに、
全検査針に対する不良検出針の本数の比率は、従来の作
業者の目視検査の場合には針種によって0.27〜0.
45%であったが、本装置の場合には0.45〜0.7
5%であった。従って、目視検査では検出され得なかっ
た許容値近傍の不良針についても検出可能になってお
り、手直し後の針板のニードル針の状態が、より均質に
なり、ニードルフェルトの品質も向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたニードル針自動検査装置の
正面図。
【図2】図1のII線から見た側面図。
【図3】図1のIII線から見た平面図。
【図4】針影の寸法測定要領を示す図。
【図5】針押し出し治具を示す部分拡大斜視図。
【符号の説明】
1 ベッド 2 ロボット 3 ヘッド 4 回転装置 5 カメラ 6 射影板 7 針検出センサ 8 ストロボ 9 針押し出し治具 9a シリンダ駆動部 9b 治具部 10 ニードル針 10a 針影 11 針板 11a 針板 12a 固定ガイドレール 12b 可動ガイドレール 13 基準ブロック 14 針板位置決め治具 15 針板押さえクランプ 16 制御ユニット 17 画像処理装置 18 ディスプレイ 19 CPU 20 エアブロー治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−11456(JP,A) 特開 平6−307829(JP,A) 特開 平6−34567(JP,A) 特開 平5−87744(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 D04H 18/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布の上にバット繊維をニードリングす
    るべく多数のニードル針を1本ずつ植設された針板を固
    定するためのベッドと、前記ベッドに固定された前記針
    板の前記ニードル針のシルエットを1本ずつ撮影するべ
    く前記針板の全面に渡って移動可能な移動体に支持され
    かつ前記ニードル針を間にして対峙し得るように配設さ
    れたカメラ及び射影板と、前記移動体を前記ニードル針
    の1本毎に対応させて位置決めするための位置決め手段
    と、前記ニードル針を検出し得る針検出センサと、前記
    ニードル針に対して異なる2方向から撮影するべく前記
    カメラ及び前記射影板の向きを変えるための撮影方向変
    更手段と、前記カメラにより撮影された前記シルエット
    を処理して前記ニードル針の折れ・曲がり・針先の欠陥
    のある不良ニードル針を判定するための撮像処理手段と
    を有することを特徴とするニードル針自動検査装置。
  2. 【請求項2】 前記カメラを前記ニードル針の突出側に
    離隔させた位置に設けると共に、前記射影板が、前記多
    数のニードル針の針間に進退可能にされていることを特
    徴とする請求項1に記載のニードル針自動検査装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像処理手段により判定された前記
    不良ニードル針を前記針板から除去可能に押し出すため
    の針押し出し治具を有することを特徴とする請求項1に
    記載のニードル針自動検査装置。
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