JPWO2004113217A1 - 昇降機監視システム、及び昇降機監視プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
昇降機監視システムは、昇降機に関する監視表示情報を格納する監視表示情報ファイルを有する。監視表示情報変更受付手段が、クライアントから、上記監視表示情報の変更要求を受け付けると、監視表示情報更新手段が、上記変更要求された監視表示情報を監視表示情報ファイルに更新する。そして、監視表示情報送信要求受付手段が、クライアントから監視表示情報の送信要求を受け付けると、監視表示情報表示手段が、監視表示情報ファイルを参照して、上記送信要求された更新後の監視表示情報をクライアントに表示させる。
Description
本発明は、エレベーター等の昇降機を監視する昇降機監視システム、及びそれを動作させるための昇降機監視プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来の遠隔制御システムは、例えば特開2002−114456号公報に記載されているように、制御対象となるエレベーターの運転状況を携帯情報端末に表示させる。しかしながら、従来の遠隔制御システムは、上記運転状況に関する表示内容を使用者の要望に応じて変更することができず、使用者の要望に応じた監視サービスが行えないという不都合があった。
本発明は、上述のような不都合を解決するためになされたもので、その目的は、使用者の要望に応じた昇降機の監視サービスを行うことができる昇降機監視システム、及びそれを動作させるための昇降機監視プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を得るものである。
本発明は、上述のような不都合を解決するためになされたもので、その目的は、使用者の要望に応じた昇降機の監視サービスを行うことができる昇降機監視システム、及びそれを動作させるための昇降機監視プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を得るものである。
本発明に係る昇降機監視システムは、昇降機に関する監視表示情報を格納する監視表示情報記憶手段と、上記監視表示情報の変更要求を受け付ける監視表示情報変更受付手段とを有する。また、この昇降機監視システムは、上記変更要求された監視表示情報を監視表示情報記憶手段に更新する監視表示情報更新手段と、監視表示情報の送信要求を受け付ける監視表示情報送信要求受付手段とを有する。さらに、この昇降機監視システムは、監視表示情報記憶手段を参照して、上記送信要求された更新後の監視表示情報を外部に表示させる監視表示情報表示手段を有する。
また、本発明に係る昇降機監視システムは、昇降機に関する運行制御指令を格納する運行制御指令記憶手段と、昇降機、及び昇降機を制御する昇降機用制御装置の対応付けを格納する昇降機管理形態記憶手段とを有する。また、この昇降機監視システムは、昇降機に関する運行制御要求を受け付ける運行制御要求受付手段と、上記運行制御要求された運行制御指令を運行制御指令記憶手段を参照して特定するとともに、上記運行制御要求された昇降機を制御する昇降機用制御装置を昇降機管理形態記憶手段を参照して特定する運行制御要求特定手段とを有する。さらに、この昇降機監視システムは、運行制御要求特定手段が特定した運行制御指令に従って上記運行制御要求された昇降機を制御させるために、当該運行制御要求された昇降機に関する当該運行制御指令を、運行制御要求特定手段が特定した昇降機用制御装置へ出力する運行制御指令出力手段を有する。
また、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、昇降機監視プログラムを記録する。この昇降機監視プログラムは、監視表示情報変更受付手段に、監視表示情報の変更要求を受け付けるステップと、監視表示情報更新手段に、上記変更要求された監視表示情報を監視表示情報記憶手段に更新するステップとを実行させる。また、この昇降機監視プログラムは、監視表示情報送信要求受付手段に、監視表示情報の送信要求を受け付けるステップと、監視表示情報表示手段に、昇降機に関する監視表示情報を格納する監視表示情報記憶手段を参照して、上記送信要求された更新後の監視表示情報を外部に表示させるステップとを実行させる。
また、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、昇降機監視プログラムを記録する。この昇降機監視プログラムは、運行制御要求受付手段に、昇降機に関する運行制御要求を受け付けるステップを実行させる。また、この昇降機監視プログラムは、運行制御要求特定手段に、昇降機に関する運行制御指令を格納する運行制御指令記憶手段を参照して、上記運行制御要求された運行制御指令を特定するとともに、昇降機、及び昇降機を制御する昇降機用制御装置の対応付けを格納する昇降機管理形態記憶手段を参照して、上記運行制御要求された昇降機を制御する昇降機用制御装置を特定するステップを実行させる。さらに、昇降機監視プログラムは、運行制御指令出力手段に、運行制御要求特定手段が特定した運行制御指令に従って上記運行制御要求された昇降機を制御させるために、当該運行制御要求された昇降機に関する当該運行制御指令を、運行制御要求特定手段が特定した昇降機用制御装置へ出力するステップを実行させる。
また、本発明に係る昇降機監視システムは、昇降機に関する運行制御指令を格納する運行制御指令記憶手段と、昇降機、及び昇降機を制御する昇降機用制御装置の対応付けを格納する昇降機管理形態記憶手段とを有する。また、この昇降機監視システムは、昇降機に関する運行制御要求を受け付ける運行制御要求受付手段と、上記運行制御要求された運行制御指令を運行制御指令記憶手段を参照して特定するとともに、上記運行制御要求された昇降機を制御する昇降機用制御装置を昇降機管理形態記憶手段を参照して特定する運行制御要求特定手段とを有する。さらに、この昇降機監視システムは、運行制御要求特定手段が特定した運行制御指令に従って上記運行制御要求された昇降機を制御させるために、当該運行制御要求された昇降機に関する当該運行制御指令を、運行制御要求特定手段が特定した昇降機用制御装置へ出力する運行制御指令出力手段を有する。
また、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、昇降機監視プログラムを記録する。この昇降機監視プログラムは、監視表示情報変更受付手段に、監視表示情報の変更要求を受け付けるステップと、監視表示情報更新手段に、上記変更要求された監視表示情報を監視表示情報記憶手段に更新するステップとを実行させる。また、この昇降機監視プログラムは、監視表示情報送信要求受付手段に、監視表示情報の送信要求を受け付けるステップと、監視表示情報表示手段に、昇降機に関する監視表示情報を格納する監視表示情報記憶手段を参照して、上記送信要求された更新後の監視表示情報を外部に表示させるステップとを実行させる。
また、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、昇降機監視プログラムを記録する。この昇降機監視プログラムは、運行制御要求受付手段に、昇降機に関する運行制御要求を受け付けるステップを実行させる。また、この昇降機監視プログラムは、運行制御要求特定手段に、昇降機に関する運行制御指令を格納する運行制御指令記憶手段を参照して、上記運行制御要求された運行制御指令を特定するとともに、昇降機、及び昇降機を制御する昇降機用制御装置の対応付けを格納する昇降機管理形態記憶手段を参照して、上記運行制御要求された昇降機を制御する昇降機用制御装置を特定するステップを実行させる。さらに、昇降機監視プログラムは、運行制御指令出力手段に、運行制御要求特定手段が特定した運行制御指令に従って上記運行制御要求された昇降機を制御させるために、当該運行制御要求された昇降機に関する当該運行制御指令を、運行制御要求特定手段が特定した昇降機用制御装置へ出力するステップを実行させる。
図1は、この発明の実施の形態に係る昇降機監視システムの全体構成を示す図である。
図2は、図1に示した監視表示情報ファイルのデータ構造を示す図である。
図3は、図1に示した言語別監視表示情報ファイルのデータ構造を示す図である。
図4は、図1に示したエレベーター管理形態ファイルのデータ構造を示す図である。
図5は、図1に示したエスカレーター管理形態ファイルのデータ構造を示す図である。
図6は、昇降機監視システムの動作であって監視表示情報をクライアントに表示させる動作を示すフローチャートである。
図7は、昇降機監視システムの動作であって運行制御指令をエレベーター制御装置に出力する動作を示すフローチャートである。
図2は、図1に示した監視表示情報ファイルのデータ構造を示す図である。
図3は、図1に示した言語別監視表示情報ファイルのデータ構造を示す図である。
図4は、図1に示したエレベーター管理形態ファイルのデータ構造を示す図である。
図5は、図1に示したエスカレーター管理形態ファイルのデータ構造を示す図である。
図6は、昇降機監視システムの動作であって監視表示情報をクライアントに表示させる動作を示すフローチャートである。
図7は、昇降機監視システムの動作であって運行制御指令をエレベーター制御装置に出力する動作を示すフローチャートである。
実施の形態.
図1は、この発明の実施の形態に係る昇降機監視システムの全体構成を示す図である。ここでは、昇降機監視システムがビル施設内に設置された昇降機を監視する場合を例にして説明する。
図1において、昇降機監視システム1は、通信ネットワーク2を介してクライアント(外部)3と接続されている。通信ネットワーク2は、例えば、LAN(Local Area Network)である。また、この昇降機監視システム1は、通信ネットワーク2を介して、複数のエレベーター制御装置4、及びエスカレーター制御装置5(これらを「昇降機用制御装置」と総称する。)とそれぞれ接続されている。各エレベーター制御装置4は、自己の管理下のエレベーター41をそれぞれ制御する。また、エスカレーター制御装置5は、自己の管理下のエスカレーター51を制御する。
昇降機監視システム1は、メモリ11及びCPU12を有する。そして、CPU12が、入力装置13及び表示装置(外部)14とそれぞれ接続されている。例えば、パソコンサーバが昇降機監視システム1に用いられる。入力装置13は、例えば、マウス、キーボードである。表示装置14は、例えばコンピューターディスプレイである。
メモリ11には、監視表示情報ファイル(監視表示情報記憶手段)111、及び言語別監視表示情報ファイル(言語別監視表示情報記憶手段)112が格納されている。また、このメモリ11には、エレベーター管理形態ファイル113及びエスカレーター管理形態ファイル114(これら管理形態ファイルを「昇降機管理形態記憶手段」という。)が格納されている。さらに、このメモリ11には、運行制御指令ファイル115、及び昇降機監視プログラムファイル116が格納されている。これらのファイルについて以下に説明する。
監視表示情報ファイル111は、昇降機に関する監視表示情報を格納している。この監視表示情報ファイル111のデータ構造を図2に示す。図2によると、昇降機(エレベーター41及びエスカレーター51)に関する監視表示情報が号機番号毎(昇降機毎)に監視表示情報ファイル111に格納されている。この監視表示情報には、昇降機の運転状況、監視状態などの情報が含まれる。例えば、号機名称、バンク名、エレベーターの停止階床、エスカレーターの出発階、運転中、かご位置、運転方向などの各情報が監視表示情報に含まれる。
言語別監視表示情報ファイル(監視表示情報記憶手段)112は、複数の言語の別に表現された監視表示情報を各言語毎に格納している。この言語別監視表示情報ファイル112のデータ構造を図3に示す。図3によると、火災時管制運転を表す「FER」などの監視表示情報が日本語又は英語の各言語別に言語別監視表示情報ファイル112に格納されている。なお、上記監視表示情報は、例えば、Unicode(ユニコード)で記述されている。上記監視表示情報と各言語との対応付けは、例えばポインタを用いて行われる。
エレベーター管理形態ファイル113は、エレベーター4、及びエレベーター制御装置41の対応付けを格納している。この対応付けは、エレベーター41の号機番号、及びエレベーター制御装置名を用いて行われる。エレベーター管理形態ファイル113のデータ構造を図4に示す。図4によると、バンク番号、バンク名称、IPアドレス(エレベーター制御装置4の宛先)、号機番号、号機名称(C14等)、停止階床(例えばSF1等)等の各種情報がエレベーター制御装置名毎に相互に関連付けられている。
エスカレーター管理形態ファイル114は、エスカレーター5、及びエスカレーター制御装置51の対応付けを格納している。この対応付けは、エスカレーター51の号機番号(例えば20)、及びエスカレーター制御装置名を用いて行われる。エレベーター管理形態ファイル114のデータ構造を図5に示す。図5によると、IPアドレス(エスカレーター制御装置5の宛先)、号機番号、号機名称、出発・到着階の各種情報がエスカレーター制御装置名に関連付けられている。
運行制御指令ファイル115は、運行制御内容に応じた運行制御指令(コマンド)を格納している。運行制御内容としては、通常運転、運転停止、運転休止、非停止階の設定、火災時運転、地震時運転などの種類がある。
昇降機監視プログラムファイル116は、昇降機監視システム1を動作させるための昇降機監視プログラムを格納している。この昇降機監視プログラムは、CD−ROM等の記録媒体から読み込まれたものである。ただし、昇降機監視プログラムが、予め、昇降機監視プログラムファイル116に格納されていてもよい。
図1に戻って説明する。CPU12は、昇降機監視システム1の全体的な制御を行うものであり、次のような手段を有する。すなわち、CPU12は、監視表示情報変更受付手段121、監視表示情報更新手段122、及び監視表示情報送信要求受付手段123を有する。また、このCPU12は、監視表示情報表示手段124及び言語選択手段125を有する。さらに、このCPU12は、運行制御要求受付手段126、運行制御要求特定手段127、及び運行制御指令出力手段128を有する。なお、これら各手段の機能については後述する(図6、7参照)。
クライアント3は、ブラウザを搭載した端末であり、例えばパソコンがこれに用いられる。
つぎに、上記昇降機監視システム1の動作について説明する。なお、昇降機監視システム1は、昇降機監視プログラムファイル116の昇降機監視プログラムに従って、下記の処理を行う。
[監視表示情報の表示処理]
図6は、昇降機監視システム1の動作であって監視表示情報をクライアント3に表示させる動作を示すフローチャートである。
まず、操作者が、クライアント3を操作して、昇降機監視システム1へのHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)接続を確立した後、昇降機監視システム1に対して、監視表示情報の変更要求を行う。この変更要求は、例えば、特定のエレベーター41についての号機名称の変更要求であり、この変更要求の際、チェックボックス等の入力方式が用いられる。すると、昇降機監視システム1では、監視表示情報変更受付手段121が、クライント3から、上記監視表示情報の変更要求を通信ネットワーク2を介して受け付ける(ステップ100)。
続いて、監視表示情報更新手段122は、上記変更要求された監視表示情報を監視表示情報ファイル111に更新する(ステップ101)。これにより、操作者は、特定のエレベーター41についての号機名称等の監視表示情報を自己の要望に応じて自在に変更することができる。
その後、操作者が、クライアント3を操作して、昇降機監視システム1へのHTTP接続を確立した後、昇降機監視システム1に対して、監視表示情報の送信要求を行う。この送信要求の際、送信ボタン等の入力方式が用いられる。すると、昇降機監視システム1では、監視表示情報送信手段123が、クライアント3から、上記監視表示情報の送信要求を受け付ける(ステップ102)。
当該送信要求を受けて、監視表示情報表示手段124は、監視表示情報ファイル111を参照して、上記送信要求された更新後の監視表示情報を、通信ネットワーク2を介して、クライアント(外部)3へ送信する(ステップ103)。すると、クライアント3は、上記変更後の監視表示情報を表示画面上に表示することとなる。
これにより、操作者は、変更後の監視表示情報を確認しながら昇降機を監視することができる。したがって、操作者(使用者)の要望に応じて、エレベーター等の昇降機の監視サービスを行うことが可能となる。
[表示言語の選択処理]
ここで、昇降機監視システム1の起動時、言語選択手段125が、メモリ11から読み出した言語設定情報(例えば、設定コード)に基づいて、複数の言語(例えば、日本語、英語)のうち、特定の言語(例えば、英語)で表現された監視表示情報を言語別監視表示情報ファイル112の中から選択する。
この場合、監視表示情報表示手段125は、言語別監視表示情報ファイル112を参照して、特定の言語(例えば、英語)で表現された監視表示情報をクライアント3に表示させる。これにより、昇降機監視システム1の出荷国に対応した言語表示を行うことが可能になる。
[運行制御指令の出力処理]
図7は、昇降機監視システム1の動作であって運行制御指令を昇降機用制御装置に出力する動作を示すフローチャートである。ここでは、エレベーター41に関する運行制御指令の場合を主に説明するが、エスカレーター51に関する運行制御指令であっても同様である。
まず、操作者が、クライアント3を操作して、昇降機監視システム1へのHTTP接続を確立した後、昇降機監視システム1に対して、昇降機に関する運行制御要求を行う。この運行制御要求は、例えば、特定のエレベーター41の停止要求であり、この停止要求の際、チェックボックス等の入力方式が用いられる。すると、昇降機監視システム1では、運行制御要求受付手段126が、クライント3から、上記昇降機に関する運行制御要求を通信ネットワーク2を介して受け付ける(ステップ200)。
上記運行制御要求を受けて、運行制御要求特定手段127は、運行制御指令ファイル115を参照して、当該運行制御要求された運行制御指令を特定する(ステップ201)。また、この運行制御要求特定手段127は、昇降機管理形態ファイル(例えば、エレベーター管理形態ファイル113)を参照して、出力先となる昇降機用制御装置(例えば、エレベーター制御装置4)を特定する。特定された昇降機用制御装置は、当該運行制御要求された昇降機(エレベーター41)を制御するものである。上記昇降機用制御装置の特定に際し、運行制御要求特定手段127は、例えば、出力先であるエレベーター制御装置41のエレベーター制御装置名を特定する。
そして、運行制御指令出力手段128は、上記運行制御要求されたエレベーター41に関する運行制御指令を、通信ネットワーク2を介して、運行制御要求特定手段127が特定した昇降機用制御装置(エレベーター制御装置4)へ出力する(ステップ203)。この出力に際し、運行制御指令出力手段128は、エレベーター管理形態ファイル113から読み出したエレベーター制御装置4についてのIPアドレス宛に運行制御指令を出力する。
昇降機監視システム1から運行制御指令を受信したエレベーター制御装置4は、当該運行制御指令に従って運行制御要求されたエレベーター41を制御して、例えば、そのエレベーター41を停止させる。
これにより、操作者は、自己の要望に応じて、エレベーター41等の昇降機についての運転制御を実行させることができる。したがって、操作者(使用者)の要望に応じて、エレベーター等の昇降機の監視サービスを行うことが可能となる。
本発明は、上記実施の形態に限られない。上記実施の形態におけるシステム形態は、クライアント・サーバ型の場合で説明したが、これに限られない。システム形態は、例えばスタンドアローン型としてもよい。この場合、昇降機監視システム1は、情報を受け付けるに際し、入力装置13を通じて受け付ける(上記ステップ100、102、200)。また、昇降機監視システム1は、情報を出力するに際し、表示装置14へ出力する(上記ステップ103、203)。
また、昇降機監視システム1と昇降機用制御装置とは、それぞれ単体の装置の場合で説明したが、昇降機監視システム1を昇降機用制御装置に組み込んでもよい。
さらに、昇降機監視システム1は、単一のCPU12を用いて処理する場合で説明したが、昇降機監視システム1は、複数のCPU12を用いて分散処理を行うようにしてもよい。昇降機監視システム1のメモリ11も物理的に複数のメモリを用いて構成してもよい。
以上説明した変形例の場合においても上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図1は、この発明の実施の形態に係る昇降機監視システムの全体構成を示す図である。ここでは、昇降機監視システムがビル施設内に設置された昇降機を監視する場合を例にして説明する。
図1において、昇降機監視システム1は、通信ネットワーク2を介してクライアント(外部)3と接続されている。通信ネットワーク2は、例えば、LAN(Local Area Network)である。また、この昇降機監視システム1は、通信ネットワーク2を介して、複数のエレベーター制御装置4、及びエスカレーター制御装置5(これらを「昇降機用制御装置」と総称する。)とそれぞれ接続されている。各エレベーター制御装置4は、自己の管理下のエレベーター41をそれぞれ制御する。また、エスカレーター制御装置5は、自己の管理下のエスカレーター51を制御する。
昇降機監視システム1は、メモリ11及びCPU12を有する。そして、CPU12が、入力装置13及び表示装置(外部)14とそれぞれ接続されている。例えば、パソコンサーバが昇降機監視システム1に用いられる。入力装置13は、例えば、マウス、キーボードである。表示装置14は、例えばコンピューターディスプレイである。
メモリ11には、監視表示情報ファイル(監視表示情報記憶手段)111、及び言語別監視表示情報ファイル(言語別監視表示情報記憶手段)112が格納されている。また、このメモリ11には、エレベーター管理形態ファイル113及びエスカレーター管理形態ファイル114(これら管理形態ファイルを「昇降機管理形態記憶手段」という。)が格納されている。さらに、このメモリ11には、運行制御指令ファイル115、及び昇降機監視プログラムファイル116が格納されている。これらのファイルについて以下に説明する。
監視表示情報ファイル111は、昇降機に関する監視表示情報を格納している。この監視表示情報ファイル111のデータ構造を図2に示す。図2によると、昇降機(エレベーター41及びエスカレーター51)に関する監視表示情報が号機番号毎(昇降機毎)に監視表示情報ファイル111に格納されている。この監視表示情報には、昇降機の運転状況、監視状態などの情報が含まれる。例えば、号機名称、バンク名、エレベーターの停止階床、エスカレーターの出発階、運転中、かご位置、運転方向などの各情報が監視表示情報に含まれる。
言語別監視表示情報ファイル(監視表示情報記憶手段)112は、複数の言語の別に表現された監視表示情報を各言語毎に格納している。この言語別監視表示情報ファイル112のデータ構造を図3に示す。図3によると、火災時管制運転を表す「FER」などの監視表示情報が日本語又は英語の各言語別に言語別監視表示情報ファイル112に格納されている。なお、上記監視表示情報は、例えば、Unicode(ユニコード)で記述されている。上記監視表示情報と各言語との対応付けは、例えばポインタを用いて行われる。
エレベーター管理形態ファイル113は、エレベーター4、及びエレベーター制御装置41の対応付けを格納している。この対応付けは、エレベーター41の号機番号、及びエレベーター制御装置名を用いて行われる。エレベーター管理形態ファイル113のデータ構造を図4に示す。図4によると、バンク番号、バンク名称、IPアドレス(エレベーター制御装置4の宛先)、号機番号、号機名称(C14等)、停止階床(例えばSF1等)等の各種情報がエレベーター制御装置名毎に相互に関連付けられている。
エスカレーター管理形態ファイル114は、エスカレーター5、及びエスカレーター制御装置51の対応付けを格納している。この対応付けは、エスカレーター51の号機番号(例えば20)、及びエスカレーター制御装置名を用いて行われる。エレベーター管理形態ファイル114のデータ構造を図5に示す。図5によると、IPアドレス(エスカレーター制御装置5の宛先)、号機番号、号機名称、出発・到着階の各種情報がエスカレーター制御装置名に関連付けられている。
運行制御指令ファイル115は、運行制御内容に応じた運行制御指令(コマンド)を格納している。運行制御内容としては、通常運転、運転停止、運転休止、非停止階の設定、火災時運転、地震時運転などの種類がある。
昇降機監視プログラムファイル116は、昇降機監視システム1を動作させるための昇降機監視プログラムを格納している。この昇降機監視プログラムは、CD−ROM等の記録媒体から読み込まれたものである。ただし、昇降機監視プログラムが、予め、昇降機監視プログラムファイル116に格納されていてもよい。
図1に戻って説明する。CPU12は、昇降機監視システム1の全体的な制御を行うものであり、次のような手段を有する。すなわち、CPU12は、監視表示情報変更受付手段121、監視表示情報更新手段122、及び監視表示情報送信要求受付手段123を有する。また、このCPU12は、監視表示情報表示手段124及び言語選択手段125を有する。さらに、このCPU12は、運行制御要求受付手段126、運行制御要求特定手段127、及び運行制御指令出力手段128を有する。なお、これら各手段の機能については後述する(図6、7参照)。
クライアント3は、ブラウザを搭載した端末であり、例えばパソコンがこれに用いられる。
つぎに、上記昇降機監視システム1の動作について説明する。なお、昇降機監視システム1は、昇降機監視プログラムファイル116の昇降機監視プログラムに従って、下記の処理を行う。
[監視表示情報の表示処理]
図6は、昇降機監視システム1の動作であって監視表示情報をクライアント3に表示させる動作を示すフローチャートである。
まず、操作者が、クライアント3を操作して、昇降機監視システム1へのHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)接続を確立した後、昇降機監視システム1に対して、監視表示情報の変更要求を行う。この変更要求は、例えば、特定のエレベーター41についての号機名称の変更要求であり、この変更要求の際、チェックボックス等の入力方式が用いられる。すると、昇降機監視システム1では、監視表示情報変更受付手段121が、クライント3から、上記監視表示情報の変更要求を通信ネットワーク2を介して受け付ける(ステップ100)。
続いて、監視表示情報更新手段122は、上記変更要求された監視表示情報を監視表示情報ファイル111に更新する(ステップ101)。これにより、操作者は、特定のエレベーター41についての号機名称等の監視表示情報を自己の要望に応じて自在に変更することができる。
その後、操作者が、クライアント3を操作して、昇降機監視システム1へのHTTP接続を確立した後、昇降機監視システム1に対して、監視表示情報の送信要求を行う。この送信要求の際、送信ボタン等の入力方式が用いられる。すると、昇降機監視システム1では、監視表示情報送信手段123が、クライアント3から、上記監視表示情報の送信要求を受け付ける(ステップ102)。
当該送信要求を受けて、監視表示情報表示手段124は、監視表示情報ファイル111を参照して、上記送信要求された更新後の監視表示情報を、通信ネットワーク2を介して、クライアント(外部)3へ送信する(ステップ103)。すると、クライアント3は、上記変更後の監視表示情報を表示画面上に表示することとなる。
これにより、操作者は、変更後の監視表示情報を確認しながら昇降機を監視することができる。したがって、操作者(使用者)の要望に応じて、エレベーター等の昇降機の監視サービスを行うことが可能となる。
[表示言語の選択処理]
ここで、昇降機監視システム1の起動時、言語選択手段125が、メモリ11から読み出した言語設定情報(例えば、設定コード)に基づいて、複数の言語(例えば、日本語、英語)のうち、特定の言語(例えば、英語)で表現された監視表示情報を言語別監視表示情報ファイル112の中から選択する。
この場合、監視表示情報表示手段125は、言語別監視表示情報ファイル112を参照して、特定の言語(例えば、英語)で表現された監視表示情報をクライアント3に表示させる。これにより、昇降機監視システム1の出荷国に対応した言語表示を行うことが可能になる。
[運行制御指令の出力処理]
図7は、昇降機監視システム1の動作であって運行制御指令を昇降機用制御装置に出力する動作を示すフローチャートである。ここでは、エレベーター41に関する運行制御指令の場合を主に説明するが、エスカレーター51に関する運行制御指令であっても同様である。
まず、操作者が、クライアント3を操作して、昇降機監視システム1へのHTTP接続を確立した後、昇降機監視システム1に対して、昇降機に関する運行制御要求を行う。この運行制御要求は、例えば、特定のエレベーター41の停止要求であり、この停止要求の際、チェックボックス等の入力方式が用いられる。すると、昇降機監視システム1では、運行制御要求受付手段126が、クライント3から、上記昇降機に関する運行制御要求を通信ネットワーク2を介して受け付ける(ステップ200)。
上記運行制御要求を受けて、運行制御要求特定手段127は、運行制御指令ファイル115を参照して、当該運行制御要求された運行制御指令を特定する(ステップ201)。また、この運行制御要求特定手段127は、昇降機管理形態ファイル(例えば、エレベーター管理形態ファイル113)を参照して、出力先となる昇降機用制御装置(例えば、エレベーター制御装置4)を特定する。特定された昇降機用制御装置は、当該運行制御要求された昇降機(エレベーター41)を制御するものである。上記昇降機用制御装置の特定に際し、運行制御要求特定手段127は、例えば、出力先であるエレベーター制御装置41のエレベーター制御装置名を特定する。
そして、運行制御指令出力手段128は、上記運行制御要求されたエレベーター41に関する運行制御指令を、通信ネットワーク2を介して、運行制御要求特定手段127が特定した昇降機用制御装置(エレベーター制御装置4)へ出力する(ステップ203)。この出力に際し、運行制御指令出力手段128は、エレベーター管理形態ファイル113から読み出したエレベーター制御装置4についてのIPアドレス宛に運行制御指令を出力する。
昇降機監視システム1から運行制御指令を受信したエレベーター制御装置4は、当該運行制御指令に従って運行制御要求されたエレベーター41を制御して、例えば、そのエレベーター41を停止させる。
これにより、操作者は、自己の要望に応じて、エレベーター41等の昇降機についての運転制御を実行させることができる。したがって、操作者(使用者)の要望に応じて、エレベーター等の昇降機の監視サービスを行うことが可能となる。
本発明は、上記実施の形態に限られない。上記実施の形態におけるシステム形態は、クライアント・サーバ型の場合で説明したが、これに限られない。システム形態は、例えばスタンドアローン型としてもよい。この場合、昇降機監視システム1は、情報を受け付けるに際し、入力装置13を通じて受け付ける(上記ステップ100、102、200)。また、昇降機監視システム1は、情報を出力するに際し、表示装置14へ出力する(上記ステップ103、203)。
また、昇降機監視システム1と昇降機用制御装置とは、それぞれ単体の装置の場合で説明したが、昇降機監視システム1を昇降機用制御装置に組み込んでもよい。
さらに、昇降機監視システム1は、単一のCPU12を用いて処理する場合で説明したが、昇降機監視システム1は、複数のCPU12を用いて分散処理を行うようにしてもよい。昇降機監視システム1のメモリ11も物理的に複数のメモリを用いて構成してもよい。
以上説明した変形例の場合においても上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
Claims (6)
- 昇降機に関する監視表示情報を格納する監視表示情報記憶手段と、
前記監視表示情報の変更要求を受け付ける監視表示情報変更受付手段と、
前記変更要求された監視表示情報を前記監視表示情報記憶手段に更新する監視表示情報更新手段と、
前記監視表示情報の送信要求を受け付ける監視表示情報送信要求受付手段と、
前記監視表示情報記憶手段を参照して、前記送信要求された更新後の監視表示情報を外部に表示させる監視表示情報表示手段と
を備えた昇降機監視システム。 - 前記監視表示情報記憶手段は、複数の言語の別に表現された前記監視表示情報を各言語毎に格納し、
前記昇降機監視システムの起動時、前記複数の言語のうち特定の言語で表現された前記監視表示情報を選択する言語選択手段を備え、
前記監視表示情報表示手段は、
前記言語選択手段が選択した言語で表現された前記監視表示情報を前記外部に表示させる請求項1記載の昇降機監視システム。 - 昇降機に関する運行制御指令を格納する運行制御指令記憶手段と、
前記昇降機、及び前記昇降機を制御する昇降機用制御装置の対応付けを格納する昇降機管理形態記憶手段と、
前記昇降機に関する運行制御要求を受け付ける運行制御要求受付手段と、
前記運行制御要求された運行制御指令を前記運行制御指令記憶手段を参照して特定するとともに、前記運行制御要求された昇降機を制御する昇降機用制御装置を前記昇降機管理形態記憶手段を参照して特定する運行制御要求特定手段と、
前記運行制御要求特定手段が特定した運行制御指令に従って前記運行制御要求された昇降機を制御させるために、当該運行制御要求された昇降機に関する当該運行制御指令を、前記運行制御要求特定手段が特定した昇降機用制御装置へ出力する運行制御指令出力手段と
を備えた昇降機監視システム。 - 監視表示情報変更受付手段に、前記監視表示情報の変更要求を受け付けるステップと、
監視表示情報更新手段に、前記変更要求された監視表示情報を前記監視表示情報記憶手段に更新するステップと、
監視表示情報送信要求受付手段に、前記監視表示情報の送信要求を受け付けるステップと、
監視表示情報表示手段に、前記昇降機に関する監視表示情報を格納する監視表示情報記憶手段を参照して、前記送信要求された更新後の監視表示情報を外部に表示させるステップと
を実行させるための昇降機監視プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 前記監視表示情報記憶手段は、複数の言語の別に表現された前記監視表示情報を各言語毎に格納し、
言語選択手段に、前記昇降機監視システムの起動時、前記複数の言語のうち特定の言語で表現された前記監視表示情報を選択するステップを実行させ、
前記監視表示情報表示手段に、
前記言語選択手段が選択した言語で表現された前記監視表示情報を前記外部に表示させるステップを実行させるための請求項4記載の昇降機監視プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 運行制御要求受付手段に、昇降機に関する運行制御要求を受け付けるステップと、
運行制御要求特定手段に、前記昇降機に関する運行制御指令を格納する運行制御指令記憶手段を参照して、前記運行制御要求された運行制御指令を特定するとともに、前記昇降機、及び前記昇降機を制御する昇降機用制御装置の対応付けを格納する昇降機管理形態記憶手段を参照して、前記運行制御要求された昇降機を制御する昇降機用制御装置を特定するステップと、
運行制御指令出力手段に、前記運行制御要求特定手段が特定した運行制御指令に従って前記運行制御要求された昇降機を制御させるために、当該運行制御要求された昇降機に関する当該運行制御指令を、前記運行制御要求特定手段が特定した昇降機用制御装置へ出力するステップと
を実行させるための昇降機監視プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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