JP2010055189A - サーバベース・コンピューティング・システムのサーバ装置、クライアント装置、サーバ制御プログラム及びクライアント制御プログラム - Google Patents

サーバベース・コンピューティング・システムのサーバ装置、クライアント装置、サーバ制御プログラム及びクライアント制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オフライン状態でクライアント装置からデータ入力を行うことができ、また、複数項目の入力フィールドに対してデータを一括して入力可能とする。
【解決手段】サーバベース・コンピューティング・システムにおいて、サーバ装置は、クライアント装置から要求された画面の入力フィールドを解析する入力フィールド解析部21a、その解析結果として得られたフィールド情報をクライアント装置に送信するフィールド情報送信部21b、このフィールド情報に基づいてクライアント装置から入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを受け付ける入力データ受付部21cを備える。これにより、オフライン状態でクライアント装置からデータ入力を行うことができ、また、複数項目の入力フィールドに対してデータを一括して入力できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、サーバ装置とクライアント装置がLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続されたネットワークシステムにおいて、クライアント装置にて入出力・表示される全てのアプリケーションをサーバ装置上で動作させるようにしたサーバベース・コンピューティング・システム(SBC)のサーバ装置、クライアント装置、サーバ制御プログラム及びクライアント制御プログラムに関する。
サーバ装置とクライアント装置がネットワークを介して接続されたコンピュータシステムにおいて、クライアント装置が使用するアプリケーションプログラムをすべてサーバ装置上に実装し、クライアント装置は操作画面のデータだけをサーバ装置から受け取り、クライアント装置からはマウスとキーストロークの操作情報だけがサーバ装置に送られるようにした、いわゆる「SBC(SBC:Server Based Computing)」が注目されている。このSBCは、「シンクライアントシステム」とも呼ばれており、広帯域ネットワークの普及を背景として各分野で広く使われている(例えば、特許文献1参照)。
このようなサーバベース・コンピューティング・システムにあっては、クライアント装置とサーバ装置間の通信負荷が軽減されるとともに、クライアント装置側におけるアプリケーションプログラムの実装が不要なため、個々のクライアント装置に対するアプリケーションプログラムのインストールやバージョンアップ等の煩雑な管理が全く不要となり、さらに、クライアント装置がアプリケーションプログラムを実行する必要がないので、負荷の軽減も実現できる、等の種々の利点がある。
ところで、サーバベース・コンピューティング・システムでは、クライアント装置で入力された文字データ(テキストデータ)はサーバ装置に送信されて処理される(例えば、特許文献2参照)。この場合、クライアント装置側では、サーバ装置と接続された状態でインライン入力により1文字ずつ入力しながら、その入力データをサーバ装置に送るといった方法が一般的である。
特開2006−323660号公報 特開2007−053626号公報
上述したように、サーバベース・コンピューティング・システムのクライアント装置では、サーバ装置と接続された状態でないと、データ入力を行うことができなかった。また、1つの入力フィールドに対して1文字ずつの入力しかできず、複数項目の入力フィールドがあった場合でも、これらに一括してデータ入力することはできなかった。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、オフライン状態でクライアント装置からデータ入力を行うことができ、また、複数項目の入力フィールドに対してデータを一括して入力することのできるサーバベース・コンピューティング・システムのサーバ装置、クライアント装置、サーバ制御プログラム及びクライアント制御プログラムを提供することを目的とする。
(1)本発明の請求項1に係るサーバ装置は、クライアント装置にネットワークを介して接続され、前記クライアント装置から入力データを受信して処理するサーバベース・コンピューティング・システムのサーバ装置であって、前記クライアント装置から要求された画面の入力フィールドを解析する入力フィールド解析手段と、この入力フィールド解析手段によって解析された前記入力フィールドの構成を示すフィールド情報を前記クライアント装置に送信するフィールド情報送信手段と、このフィールド情報送信手段によって送信された前記フィールド情報に基づいて、前記クライアント装置から前記入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを受け付ける入力データ受付手段と、この入力データ受付手段によって受け付けた入力データを上記入力フィールドの各項目に対応付けて記憶する記憶手段とを具備したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るサーバ装置は、前記請求項1記載のサーバ装置において、前記フィールド情報には、前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号が含まれ、前記入力データ受付手段は、前記フィールド番号に基づいて、前記クライアント装置から受け付けたデータの項目を特定することを特徴とする。
(2)本発明の請求項3に係るクライアント装置は、サーバ装置にネットワークを介して接続され、入力データを前記サーバ装置に送信して処理させるサーバベース・コンピューティング・システムのクライアント装置であって、予め複数の項目毎に入力されたデータを保持する複数のバッファ手段と、前記サーバ装置に要求した画面の入力フィールドの構成を示すフィールド情報を取得するフィールド情報取得手段と、このフィールド情報取得手段によって得られたフィールド情報に基づいて、前記各バッファ手段に保持された各項目の入力データと前記入力フィールドの各項目とを対応付ける項目対応付け手段と、この項目対応付け手段によって対応付けられた各項目の入力データに前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号を付して前記サーバ装置に送信する送信処理手段とを具備したことを特徴とする。
(3)本発明の請求項4に係るクライアント装置は、サーバ装置にネットワークを介して接続され、入力データを前記サーバ装置に送信して処理させるサーバベース・コンピューティング・システムのクライアント装置であって、前記サーバ装置に要求した画面の入力フィールドの構成を示すフィールド情報を取得するフィールド情報取得手段と、このフィールド情報取得手段によって得られたフィールド情報に基づいて、前記入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記各項目の入力データに前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号を付して前記サーバ装置に送信する送信処理手段とを具備したことを特徴とする。
(4)本発明の請求項5に係るサーバ制御プログラムは、クライアント装置にネットワークを介して接続され、前記クライアント装置から入力データを受信して処理するサーバベース・コンピューティング・システムのサーバ装置の動作を制御するコンピュータによって実行されるサーバ制御プログラムであって、前記コンピュータを、前記クライアント装置から要求された画面の入力フィールドを解析する入力フィールド解析手段、この入力フィールド解析手段によって解析された前記入力フィールドの構成を示すフィールド情報を前記クライアント装置に送信するフィールド情報送信手段、このフィールド情報送信手段によって送信された前記フィールド情報に基づいて、前記クライアント装置から前記入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを受け付ける入力データ受付手段、この入力データ受付手段によって受け付けた入力データを上記入力フィールドの各項目に対応付けて記憶する記憶手段として機能させることを特徴とする。
(5)本発明の請求項6に係るクライアント制御プログラムは、サーバ装置にネットワークを介して接続され、入力データを前記サーバ装置に送信して処理させるサーバベース・コンピューティング・システムのクライアント装置を制御するコンピュータによって実行されるクライアント制御プログラムであって、前記コンピュータを、予め複数の項目毎に入力されたデータを保持する複数のバッファ手段、前記サーバ装置に要求した画面の入力フィールドの構成を示すフィールド情報を取得するフィールド情報取得手段、このフィールド情報取得手段によって得られたフィールド情報に基づいて、前記各バッファ手段に保持された各項目の入力データと前記入力フィールドの各項目とを対応付ける項目対応付け手段と、この項目対応付け手段によって対応付けられた各項目の入力データに前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号を付して前記サーバ装置に送信する送信処理手段として機能させることを特徴とする。
(6)本発明の請求項7に係るクライアント制御プログラムは、サーバ装置にネットワークを介して接続され、入力データを前記サーバ装置に送信して処理させるサーバベース・コンピューティング・システムのクライアント装置を制御するコンピュータによって実行されるクライアント制御プログラムであって、前記コンピュータを、前記サーバ装置に要求した画面の入力フィールドの構成を示すフィールド情報を取得するフィールド情報取得手段、このフィールド情報取得手段によって得られたフィールド情報に基づいて、前記入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを記憶する記憶手段、この記憶手段に記憶された前記各項目の入力データに前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号を付して前記サーバ装置に送信する送信処理手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、サーバベース・コンピューティング・システムにおいて、オフライン状態でクライアント装置からデータ入力を行うことができ、また、複数項目の入力フィールドに対してデータを一括して入力することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るサーバベース・コンピューティング・システムの構成を示すブロック図である。
このサーバベース・コンピューティング・システムは、サーバ装置11と複数のクライアント装置12(12a,12b,12c…)を備え、これらがLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワーク13を介して互いに通信可能に接続されている。
サーバ装置11は、例えばネットワーク13に有線接続されたパーソナルコンピュータである。クライアント装置12として、例えばネットワーク13に有線接続されたパーソナルコンピュータ12aや、ネットワーク13にアクセスポイントAPを介して無線接続された携帯電話12b、同アクセスポイントAPを介して無線接続された携帯端末12cなどがある。
サーバ装置11は、例えば文書作成処理プログラム,表計算処理プログラム,住所録プログラム,メモ帳プログラム,プレゼン資料作成プログラム,メール処理プログラム,インターネット接続処理プログラム、Web表示プログラムなどを含む各種アプリケーションプログラムを有し、当該サーバ装置11にネットワーク13を介して接続されたクライアント装置12(12a,12b,12c…)からの操作入力(入力イベント)に応じたアプリケーションプログラムを起動し、その処理を実行する。
このサーバ装置11において、アプリケーションプログラムの実行に伴い生成された表示出力用の描画データは、所定の方式で圧縮されて、アクセス元のクライアント装置12に送られる。クライアント装置12では、サーバ装置11から送られた描画データを解凍して画面上に表示する。
図2はサーバベース・コンピューティング・システムに用いられるサーバ装置11の回路構成を示すブロック図である。
サーバ装置11は、コンピュータとしてのCPU21を備える。このCPU21には、システムバス20を介してメモリ22、フレームバッファRAM23、記憶部24、入力部25、表示部26、通信制御部27、媒体読取り部28が接続される。
CPU21は、記憶部22に予め記憶されたプログラム、あるいは、外部記録媒体28aから媒体読取り部28を介して読み取られたプログラム、あるいは、ネットワーク13を介して外部のサーバから提供されたプログラムを読み込み、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。このCPU21によって実行されるプログラムには、OS(Operating System)の他、クライアント装置12が利用する各種アプリケーションプログラム、これらのアプリケーションプログラムの起動に伴って生成される描画データの画面表示制御を行うための表示制御プログラムなどが含まれる。
メモリ22には、各クライアント装置12(12a,12b,12c…)毎に例えばユーザID等によって関連付けられた複数の仮想フレームバッファ22aが設けられている。
フレームバッファRAM23は、サーバ装置11に備えられた表示部26の画面に表示する描画データをフレーム単位で保持するためのバッファメモリである。
記憶部24には、サーバ装置11の動作を制御するためのサーバ制御プログラムを含む各種プログラムを記憶するためのプログラム記憶領域24aや、フィールドリストFLを記憶するためのリスト記憶領域24bなどが設けられている。
入力部25は、例えばキーボード、マウスなどの入力デバイスからなり、オペレータが各種データの入力や指示を行う場合に用いられる。
表示部26は、各種データを表示するものであり、例えばCRT(Cathode-ray tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などからなる。
通信制御部27は、ネットワーク13を介して外部の端末との間で通信処理を行うためのものであり、ここではサーバ装置11側で生成した描画データの送信処理や、クライアント装置12から送信されるデータの受信処理などを行う。
媒体読取り部28は、外部記録媒体28aに記録されたデータを読み取る。外部記録媒体28aとしては、例えば磁気ディスク、光ディスク、フレシキブルディスク、メモリカードなどがある。
図3はサーバ装置11に備えられたCPU21の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態において、CPU21によって実行される処理を機能的に示すと、CPU21は、入力フィールド解析部21a、フィールド情報送信部21b、入力データ受付部21cからなる。
入力フィールド解析部21aは、クライアント装置12から要求された画面の入力フィールドを解析する。フィールド情報送信部21bは、この入力フィールド解析部21aによって解析された前記入力フィールドの構成を示すフィールド情報をクライアント装置12に送信する。
入力データ受付部21cは、このフィールド情報送信部21bによって送信されたフィールド情報に基づいて、クライアント装置12から前記入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを受け付ける。この入力データ受付部21cによって受け付けた入力データは、上記入力フィールドの各項目に対応付けられて、記憶部24のリスト記憶領域24bに設けられたフィールドリストFLに記憶される。
図4はサーバベース・コンピューティング・システムに用いられるクライアント装置12(12a,12b,12c…)の回路構成を示すブロック図である。
クライアント装置12(12a,12b,12c…)は、コンピュータとしてのCPU31を備える。このCPU31には、システムバス30を介してメモリ32、フレームバッファRAM33、記憶部34、入力部35、表示部36、通信制御部37、媒体読取り部38が接続される。
CPU31は、記憶部32に予め記憶されたプログラム、あるいは、外部記録媒体38aから媒体読取り部38を介して読み取られたプログラム、あるいは、ネットワーク13を介して外部のサーバから提供されたプログラムを読み込み、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。このCPU31によって実行されるプログラムとしては、OS(Operating System)が主であり、その他の各種アプリケーションプログラムについては、基本的にサーバ装置11が保有している。
メモリ32は、CPU31の処理動作に必要な各種データを記憶する。フレームバッファRAM33は、クライアント装置12に備えられた表示部36の画面に表示する描画データをフレーム単位で保持するためのバッファメモリである。
記憶部34には、クライアント装置12の動作を制御するためのクライアント制御プログラムを含む各種プログラムを記憶するためのプログラム記憶領域34a、文字入力モードの設定の有無を記憶するモード記憶領域34b、文字入力モードの設定に伴い、入力された文字データを項目別に保持しておくための複数の入力バッファ34c、フィールドリストFLを記憶するためのリスト記憶領域34dが設けられる。
入力部35は、例えばキーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスからなり、オペレータが各種データの入力や指示を行う場合に用いられる。
表示部36は、各種データを表示するものであり、例えばCRT(Cathode-ray tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などからなる。
通信制御部37は、ネットワーク13を介して外部の端末との間で通信処理を行うためのものであり、ここでは入力データを送信するための処理を行う。
媒体読取り部38は、外部記録媒体38aに記録されたデータを読み取る。外部記録媒体38aとしては、例えば磁気ディスク、光ディスク、フレシキブルディスク、メモリカードなどがある。
図5はクライアント装置12に備えられたCPU31の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態において、CPU31によって実行される処理を機能的に示すと、CPU31は、モード設定部31a、フィールド情報取得部31b、項目対応付け部31c、送信処理部31dからなる。
モード設定部31aは、文字データ(テキストデータ)の入力操作を行うための文字入力モードを設定する。このモード設定部31aによって文字入力モードが設定された状態で入力された文字データは、記憶部34に設けられた各入力バッファ34cに項目別に保持される。フィールド情報取得31bは、サーバ装置11に要求した画面の入力フィールドの構成を示すフィールド情報を取得する。項目対応付け部31cは、フィールド情報取得31bによって得られたフィールド情報に基づいて、各入力バッファ34cに保持された各項目の入力データを入力フィールドの各項目とを対応付ける。送信処理部31dは、この項目対応付け部31cによって対応付けられた各項目の入力データに入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号を付してサーバ装置11に送信する。
このような構成のサーバベース・コンピューティング・システムでは、サーバ装置11側でアプリケーションプログラムを持ち、そのアプリケーションプログラムに対応した描画データを生成してクライアント装置12に送信する。クライアント装置12側では、その描画データを元に画面データを生成して自身の表示部36に表示する。また、クライアント装置12から何らかのイベントを要求すると、そのイベント要求に対応した描画データが新たに送られてきて、クライアント装置12の表示画面が更新されることになる。
このように、アプリケーションプログラムの起動と、そのアプリケーションプログラムに対応した描画データの生成機能はサーバ装置11側にあり、クライアント装置12は、単にイベント要求やデータの入力操作だけを行う。
ここで、例えば図6に示すようなアプリ画面41上に設けられた各項目の入力フィールド42a,42b,42cにデータ入力を行う場合を想定する。図6の例では、入力フィールド42aは「名前」に関する文字データを入力するための項目、入力フィールド42bは「年齢」に関する文字データを入力するための項目、入力フィールド42cは「住所」に関するデータを入力するための項目に対応している。
従来システムでは、このようなアプリ画面41の各項目の入力フィールド42a,42b,42cに対してデータ入力を行う場合に、クライアント装置12がサーバ装置11に常時接続されている必要があった。これに対し、本システムでは、サーバ装置11と接続されていない状態、つまり、オフライン状態でのデータ入力を可能とし、また、入力フィールド42a,42b,42cの各項目に対して一括してデータ入力を可能とするものである。
以下に、このようなデータ入力を実現するための具体的な処理動作について、(a)クライアント装置12側の処理と、(b)サーバ装置11側の処理に分けて詳しく説明する。
(a)クライアント装置12側の処理
まず、クライアント装置12側の処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。なお、以下のフローチャートで示される処理は、クライアント装置12に備えられたCPU31によって読み取り可能なプログラムの形態で記憶部34のプログラム記憶領域34aに予め記憶されている。
今、クライアント装置12の表示部36に、サーバ装置11に要求したアプリ画面41が表示されているものとする。オフライン状態で、ユーザが所定の操作により文字入力モードを設定すると(ステップA11のYES)、その設定情報が記憶部34のモード記憶領域34bに記憶され、以下のような処理が実行される。
すなわち、まず、前記アプリ画面41上の各項目毎に入力データを保持しておくための保存先バッファが指定される(ステップA12)。今、保存先バッファとして各入力バッファ34cのうちの1つが指定されたものとすると、その入力バッファ34cに既に文字データが記憶されているか否かが判断され(ステップA13)、既に文字データが記憶されている場合には、その文字データに上書きするか否かが判断される(ステップA14)。
上書きしない場合には(ステップA14のNO)、その保存先バッファである入力バッファ34cから文字データが読み込まれ(ステップA15)、ユーザが入力操作に従って当該文字データに修正が施される(ステップA16)。また、文字データを上書きする場合には(ステップA14のYES)、ユーザが新たに入力した文字データが上書きにて入力バッファ34cに保存される(ステップA16)。
このようにして文字データの入力あるいは修正の操作が完了すると(ステップA17のYES)、クライアント装置12のCPU31は、その入力/修正操作によって生成された文字データを前記保存先バッファである入力バッファ34cに保存しておく(ステップA18)。
文字入力モードが設定されている間、前記同様の処理が繰り返し実行される(ステップA19のNO)。これにより、前記アプリ画面41上の各項目毎に入力された「名前」,「年齢」,「住所」の文字データが各入力バッファ34cに順次保持されることになる。
続いて、サーバ装置11に接続した場合の処理について説明する。
ユーザが接続操作を行うと(ステップA20のYES)、サーバ装置11に対する所定の接続処理が実行され(ステップA21)、パスワード,ID等による認証がなされた後(ステップA22)、以下のような処理が実行される。
すなわち、サーバ装置11に接続されたときに、サーバ装置11からアプリ画面41の構成を示すフィールド情報が送られてくる。このフィールド情報を受信することにより(ステップA23のYES)、入力フィールド42a,42b,42cの各項目毎にそれぞれに入力可能な文字数と、その文字の種別情報(全角/半角や、使用コードを示す情報)、さらに、各項目に割り付けられたフィールド番号が取得される(ステップA24)。
ここで、CPU31は、各項目毎にそれぞれの文字データが保存された入力バッファ34cを指定し(ステップA25)、そこから文字データを読み出して、前記取得した種別情報に基づいて文字データの種別判断を行う(ステップA26)。
その結果、例えば半角文字で入力すべきところを全角文字で入力されているなど、文字の種別情報が適合しない場合には(ステップA26のNO)、CPU31は、その文字データを当該項目の種別情報に合わせて変換する(ステップA27)。そして、CPU31は、変換後の文字データに当該項目のフィールド番号を付けてサーバ装置11に送信する(ステップA28)。また、文字の種別が合っていれば(ステップA26のYES)、CPU31は、その文字データに当該項目のフィールド番号を付けてサーバ装置11に送信する(ステップA28)。
このようにして、サーバ装置11に接続する前に入力された各項目の文字データが各入力バッファ34cから順次読み出され、必要に応じて文字種変換された後に、各項目に割り付けられたフィールド番号と共にサーバ装置11に送られることになる(ステップA29)。後述するように、サーバ装置11では、各文字データに付加されたフィールド番号に基づいて、これらの入力先である入力フィールド42a,42b,42cを特定することができる(図9のステップB26参照)。
以後は、サーバ装置11との間で入力イベント送信などを含む通常の通信処理が実行され(ステップA30)、接続終了の操作により(ステップA31のYES)、所定の接続断処理が実行されて、サーバ装置11との間の通信回線が遮断される(ステップA32)。
(b)サーバ装置11側の処理
次に、サーバ装置11側の処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、以下のフローチャートで示される処理は、サーバ装置11に備えられたCPU21によって読み取り可能なプログラムの形態で記憶部24のプログラム記憶領域24aに予め記憶されている。
サーバ装置11側では、クライアント装置12からの接続要求に伴い、所定の接続処理を行い(ステップB11)、パスワード,ID等によってクライアント装置12を認証することで(ステップB12のYES)、以下のような処理が実行される。
すなわち、まず、CPU21は、起動可能な各種アプリケーションプログラムの一覧を有するアプリ起動画面をクライアント装置12に表示した後(ステップB13)、アプリケーションプログラムの指定情報を受け付けて(ステップB14のYES)、クライアント装置12が要求したアプリケーションプログラムを起動する(ステップB14a)。
ここで、CPU21は、アプリケーションプログラムの起動により表示される画面に文字データを入力するための入力フィールドがあるか否かを解析する(ステップB15)。入力フィールドがある場合には(ステップB16のYES)、CPU21は、その入力フィールドに入力可能な文字数とその文字の種別情報(全角/半角や、使用コードを示す情報)を取得すると共に(ステップB17)、当該入力フィールドを特定するためのフィールド番号を発行する(ステップB18)。
そして、CPU21は、当該入力フィールドに前記文字数と種別情報とフィールド番号を対応付けたフィールドリストFLを作成し、これを記憶部24のリスト記憶領域24bに記憶した後(ステップB19)、これらの情報(フィールド番号+文字数+種別)を接続要求元のクライアント装置12に送信する(ステップB20)。
このようにして、画面上に設けられたすべての項目の入力フィールドに関して同様の処理が繰り返し行われ(ステップB21のNO→B22)、それぞれに入力可能な文字数と種別情報と共に各入力フィールド毎に固有のフィールド番号が当該画面のフィールド情報としてクライアント装置12に順次送信される(ステップB17〜B20)。
ここでは、図6に示したアプリ画面41を想定しているので、そのアプリ画面41に設けられた入力フィールド42a,42b,42cに関する3種類のフィールド情報がクライアント装置12に送信されることになる。
上述したように、クライアント装置12側では、これらのフィールド情報に基づいて、オフライン状態のときに入力済みの文字データと入力フィールドの項目とを対応付け、その入力済みの文字データに当該項目のフィールド番号を付けてサーバ装置11に送信する(図8のステップA23〜A28参照)。
続いて、フィールド情報送信後の処理について説明する。
フィールド情報の送信後、クライアント装置12からデータを受信することにより(ステップB23→B25のYES)、CPU21は、以下のような処理を実行する。なお、クライアント装置12からデータではなく、例えばアプリのページ変更の指示を受け取った場合には(ステップB24のYES)、そのページ変更の指示に従って画面を更新し、その更新後の画面に対して前記同様の処理を繰り返すことになる(ステップB15〜B22)。
クライアント装置12から受信したデータが文字データとフィールド番号であった場合に(ステップB25のYES)、CPU21は、記憶部24のリスト記憶領域24bに記憶されたフィールドリストFLから前記受信したフィールド番号に対応した入力フィールドを選択し(ステップB26)、その入力フィールドに前記受信した文字データを入力する(ステップB27)。
ここで、図10にフィールドリストFLの例を示す。
このフィールドリストFLには、図6のアプリ画面41に設けられた各入力フィールド42a,42b,42cの解析結果として得られた文字数と種別情報、さらに、フィールド番号「F1」,「F2」,「F3」が登録されている。このフィールド番号「F1」,「F2」,「F3」に基づいて、クライアント装置12が入力した文字データと入力フィールドとの対応付けがなされる。
図10の例では、フィールド番号「F1」によって1番目の入力フィールド42aに「山田太郎」、フィールド番号「F2」によって2番目のフィールド42bに「30」、フィールド番号「F3」によって3番目のフィールド42cに「東京都***」の文字データを入力した状態が示されている。
このようにして、クライアント装置12が入力した文字データを該当する入力フィールドに入力すると、CPU21は、その入力後の画面の描画データを生成し、所定の方式で圧縮してクライアント装置12に送信する(ステップB28)。これにより、図11に示すように、クライアント装置12が入力した各項目の文字データを各入力フィールド42a,42b,42cに挿入した状態のアプリ画面41がクライアント装置12の表示部36に表示されることになる。
以後は、クライアント装置12との間で入力イベント処理などを含む通常の通信処理が実行され(ステップB29)、クライアント装置12からの接続終了指示を受けたときに(ステップB30のYES)、所定の接続断処理が実行されて、クライアント装置12との間の通信回線が遮断される(ステップB31)。
このように、本システムによれば、サーバ装置11側でアプリ画面内の入力フィールドを解析し、その入力フィールドと入力文字のデータとをクライアント装置12側で対応付けるようにしたことで、サーバ装置11と通信しなくとも、クライアント装置12側のみで文字データの入力操作を行うことができる。したがって、例えば通信状況が悪く、サーバ装置11に接続できない状態であっても、その間に文字データの入力操作だけを済ませておき、通信状況が良好になったときに、その文字データをサーバ装置11に送って入力を完了させることができる。
また、入力フィールドと入力文字のデータとの対応付けのクライアント装置12側で行うようにしたことで、同じ画面上に複数項目の入力フィールドがある場合でも、これらの項目に対応した文字データをまとめて入力しておくことができる。
また、本実施形態のように、クライアント装置12側で予め各項目の文字データをバッファしておくことで、いつでも取り出して任意に編集を加えることができ、サーバ装置11と繋がったときに、その編集後の文字データを入力用として送ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、クライアント装置12側で予め入力文字のデータをバッファしておき、その後、サーバ装置11から取得した入力フィールドの情報に対応付けるものとした。これに対し、第2の実施形態では、最初にサーバ装置11から入力フィールドの情報を取得しておき、その後で、入力フィールドに対応付けて文字データの入力を行う構成としている。
なお、サーバ装置11とクライアント装置12の構成については、基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、第2の実施形態では、クライアント装置12側でフィールドリストFLを作成するため、図4に示したように、記憶部34にリスト記憶領域34dが設けられる。
以下に、第2の実施形態として処理動作について、(a)クライアント装置12側の処理と、(b)サーバ装置11側の処理に分けて詳しく説明する。
(a)クライアント装置12側の処理
まず、クライアント装置12側の処理について、図12および図13のフローチャートを参照して説明する。なお、以下のフローチャートで示される処理は、クライアント装置12に備えられたCPU31によって読み取り可能なプログラムの形態で記憶部34のプログラム記憶領域34aに予め記憶されている。
今、図6に示すアプリ画面41に設けられた複数の入力フィールド42a,42b,42cにデータ入力を行う場合を想定する。
ユーザが接続操作を行うと(ステップC11のYES)、サーバ装置11に対する所定の接続処理を実行し(ステップC12)、パスワード,ID等による認証がなされた後(ステップC13)、以下のような処理が実行される。
すなわち、まず、CPU31は、記憶部34にリスト記憶領域34dに記憶されたフィールドリストFLの内容をクリアしておく(ステップC14)。そして、サーバ装置11からアプリ画面41のフィールド情報を受信することにより(ステップC15のYES)、CPU31は、入力フィールド42a,42b,42cの各項目毎にそれぞれに入力可能な文字数と、その文字の種別情報(全角/半角や、使用コードを示す情報)、さらに、各項目に割り付けられたフィールド番号を取得し(ステップC16)、これらをフィールドリストFLへ登録する(ステップC17)。このときのフィールドリストFLの内容は、図10の例と同様である。
また、フィールド情報の受信でない場合には(ステップC15のNO)、CPU31は何らかの画面の描画データを受信することにより、これを表示部36に表示した後(ステップC18)、サーバ装置11との接続を遮断してオフライン状態に移行する(ステップC19)。
なお、ここではオフライン状態での入力操作を想定しているため、サーバ装置11との接続を一旦遮断しているが、必ずしも遮断することはなく、通常通り、オンライン状態で入力操作を続けることも可能である。
次に、オフライン状態での処理について説明する。
オフライン状態で、ユーザが所定の操作により文字入力モードを設定すると(ステップC20a)、その設定情報が記憶部34のモード記憶領域34bに記憶され、以下のような処理が実行される。
すなわち、CPU31は、まず、記憶部34のリスト記憶領域34dにフィールドリストFLが記憶されているか否かを判断する(ステップC20)。フィールドリストFLが記憶されていれば(ステップC20のYES)、CPU31は、そのフィールドリストFLの先頭から各項目のフィールド番号、文字数、種別情報を順に読み出すことにより(ステップC21)、表示部36に当該項目に対応した文字データを入力するための入力枠を表示すると共に(ステップC22)、その入力枠に当該項目の文字数と種別情報を設定する(ステップC23)。
ここで、ユーザが入力部35の操作により前記入力枠にデータ入力を行うと、CPU31は、その入力された文字データを入力処理する(ステップC24,C25)。この場合、前記入力枠に設定された文字数や種別情報に適合しない文字データの入力に対しては、その旨のエラーメッセージが表示される。前記入力枠に入力された文字データは、当該項目のフィールド番号に従ってフィールドリストFLに追加登録される(ステップC26)。
このような処理がフィールドリストFL内の全ての項目について同様に繰り返される(ステップC27)。これにより、図10の例のように、フィールドリストFLには、入力フィールド42a,42b,42cの各項目に対応して入力文字のデータが登録されることになる。
続いて、サーバ装置11に接続した場合の処理について説明する。
ユーザの接続操作により、サーバ装置11に対する所定の接続処理を実行し(ステップC28)、パスワード,ID等による認証がなされた後(ステップC29)、以下のような処理が実行される。
すなわち、まず、CPU31は、記憶部34のリスト記憶領域34dにフィールドリストFLが記憶されているか否かを判断する(ステップC30)。フィールドリストFLが記憶されていれば(ステップC30のYES)、CPU31は、事前に登録された入力文字のデータがあるものと判断して、そのフィールドリストFLの先頭から各項目のフィールド番号と文字データを順に読み出す(ステップC31)。そして、CPU31は、その読み出した文字データにフィールド番号を付けてサーバ装置11に送信する(ステップC32,C33)。
後述するように、サーバ装置11では、クライアント装置12から文字データと共にフィールド番号を受信することにより、そのフィールド番号に基づいて入力対象とする入力フィールドを特定し、そこに文字データの入力を行うことができる(図14のステップD22〜D24参照)。
このようにして、フィールドリストFLに登録された全ての項目の文字データをフィールド番号と共に送信し終わると(ステップC34のYES)、CPU31は、次回に備えてフィールドリストFLの内容をクリアしておく(ステップC35)。
また、サーバ装置11から描画データを受信した場合には、CPU31は、その描画データに基づいて表示部36に表示を行う(ステップC36)。この場合、受信した描画データが文字データの送信直後のものであれば、図11に示すように、各項目の文字データを各入力フィールド42a,42b,42cに挿入した状態のアプリ画面41がクライアント装置12の表示部36に表示されることになる。
以後は、サーバ装置11との間で入力イベント送信などを含む通常の通信処理が実行される(ステップC37)。そして、接続終了指示があると(ステップC38のYES)、CPU31は、所定の接続断処理によりサーバ装置11との間の通信回線を遮断する(ステップC39)。
(b)サーバ装置11側の処理
次に、サーバ装置11側の処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。なお、以下のフローチャートで示される処理は、サーバ装置11に備えられたCPU21によって読み取り可能なプログラムの形態で記憶部24のプログラム記憶領域24aに予め記憶されている。
サーバ装置11側では、クライアント装置12からの接続要求に伴い、所定の接続処理を行い(ステップD11)、パスワード,ID等によってクライアント装置12を認証することで(ステップD12のYES)、以下のような処理が実行される。
すなわち、まず、CPU21は、起動可能な各種アプリケーションプログラムの一覧を有するアプリ起動画面をクライアント装置12に表示した後(ステップD13)、アプリケーションプログラムの指定情報を受け付けて(ステッD14のYES)、クライアント装置12が要求したアプリケーションプログラムを起動する(ステップD15)。
ここで、CPU21は、アプリケーションプログラムの起動により表示される画面に文字データを入力するための入力フィールドがあるか否かを解析する(ステップD16)。入力フィールドがある場合には(ステップD16のYES)、CPU21は、その入力フィールドに入力可能な文字数とその文字の種別情報(全角/半角や、使用コードを示す情報)を取得すると共に、当該入力フィールドを特定するためのフィールド番号を発行する(ステップD18)。そして、CPU21は、これらの情報(フィールド番号+文字数+種別)を接続要求元のクライアント装置12に送信する(ステップD19)。
このようにして、画面上に設けられたすべての項目の入力フィールドに関して同様の処理が繰り返し行われ(ステップD20のNO→D21)、それぞれに入力可能な文字数と種別情報と共に各入力フィールド毎に固有のフィールド番号が当該画面のフィールド情報としてクライアント装置12に順次送信される(ステップD18〜D19)。
ここでは、図6に示したアプリ画面41を想定しているので、そのアプリ画面41に設けられた入力フィールド42a,42b,42cに関する3種類のフィールド情報がクライアント装置12に送信されることになる。
上述したように、クライアント装置12では、これらのフィールド情報に基づいてフィールドリストFLを作成する(図12のステップC15〜C17参照)。これにより、オフライン状態のときでも、そのフィールドリストFLの元にして各項目に対応した文字データの入力操作を行うことができる。クライアント装置12で入力された文字データは該当する項目のフィールド番号と共にサーバ装置11に送られる(図13のステップC32参照)。
続いて、フィールド情報送信後の処理について説明する。
フィールド情報の送信後、クライアント装置12から文字データとフィールド番号を受信することにより(ステップD22のYES)、CPU21は、前記フィールド番号に基づいて入力対象とする入力フィールドを特定し(ステップD23)、その入力フィールドに前記受信した文字データを入力する(ステップD24)。
具体的には、例えば「山田太郎」といった文字データと共にフィールド番号「F1」を受信したとすると、そのフィールド番号「F1」に基づいてアプリ画面41の入力フィールド42aが入力対象であると判断して、そこに「山田太郎」の文字データを入力する。他の文字データも同様であり、それぞれの文字データに付加されたフィールド番号から入力対象となる入力フィールドが特定され、そこに該当する文字データを入力することができる。
このようにして、各入力フィールド42a,42b,42cに対するデータ入力が終了すると、CPU21は、そのデータ入力後のアプリ画面41の描画データを生成し、これを所定の方式で圧縮してクライアント装置12に送信する(ステップD25)。これにより、図11に示すように、クライアント装置12が入力した各項目の文字データを各入力フィールド42a,42b,42cに挿入した状態のアプリ画面41がクライアント装置12の表示部36に表示されることになる。
以後は、クライアント装置12との間で入力イベント処理などを含む通常の通信処理が実行され(ステップD26)、クライアント装置12からの接続終了指示を受けたときに(ステップD27のYES)、所定の接続断処理が実行されて、クライアント装置12との間の通信回線が遮断される(ステップD28)。
また、クライアント装置12から接続終了指示ではなく、例えばアプリのページ変更の指示を受け取った場合には(ステップD29のYES)、そのページ変更の指示に従って画面を更新し、その更新後の画面に対して前記同様の処理を繰り返すことになる(ステップD16〜D21)。
このように、クライアント装置12が予め入力対象とするアプリ画面41のフィールド情報をサーバ装置11から取得しておくことにより、前記第1の実施形態と同様に、クライアント装置12側でオフライン状態での文字入力操作を可能とし、このアプリ画面41に複数項目の入力フィールド42a,42b,42cがあっても、これらの項目に対する文字データをまとめて入力することができる。
また、本実施形態のように、クライアント装置12がサーバ装置11からアプリ画面41のフィールド情報を先に取得しておく方法であれば、そのフィールド情報に基づいて各項目の入力枠を表示することができる。したがって、クライアント装置12のユーザはその入力枠を通じて各項目に対応した文字データを正しく入力することができる。
なお、前記各実施形態では、画面上の所定の項目欄に文字データを入力する場合を想定して説明したが、例えば記号や絵など、文字以外のデータを入力する場合でも同様に適用可能である。
また、前記各実施形態におけるサーバベース・コンピューティング・システムの処理、すなわち、図8、図9、図12、図13、図14の各フローチャートで示されるサーバ装置11、クライアント装置12の各処理は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、例えばメモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体28a,38aに格納して配布することができる。そして、サーバ装置11、クライアント装置12のコンピュータ(CPU21,31)は、この外部記録媒体28a,38aに記憶されたプログラムを読み込むことにより、前記各実施形態の処理を実行することができる。
さらに、前記各プログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク13を介してサーバ装置11、クライアント装置12に提供することも可能である。
なお、本発明は前記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は本発明の第1の実施形態に係るサーバベース・コンピューティング・システムの構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態におけるサーバベース・コンピューティング・システムに用いられるサーバ装置の回路構成を示すブロック図である。 図3は同実施形態におけるサーバ装置に備えられたCPUの機能構成を示すブロック図である。 図4は同実施形態におけるサーバベース・コンピューティング・システムに用いられるクライアント装置の回路構成を示すブロック図である。 図5は同実施形態におけるクライアント装置に備えられたCPUの機能構成を示すブロック図である。 図6は同実施形態におけるクライアント装置に表示される入力画面の一例を示す図である。 図7は同実施形態におけるクライアント装置から送信される入力データとサーバ装置から送信される描画データとの関係を説明するための図である。 図8は同実施形態におけるサーバベース・コンピューティング・システムに用いられるクライアント装置側の処理動作を示すフローチャートである。 図9は同実施形態におけるサーバベース・コンピューティング・システムに用いられるサーバ装置側の処理動作を示すフローチャートである。 図10は同実施形態におけるサーバベース・コンピューティング・システムのデータ入力時に作成されるフィールドリストの一例を示す図である。 図11は同実施形態におけるクライアント装置に表示される入力画面の文字入力後の状態を示す図である。 図12は本発明の第2の実施形態に係るサーバベース・コンピューティング・システムに用いられるクライアント装置側の処理動作を示すフローチャート(その1)である。 図13は同実施形態におけるサーバベース・コンピューティング・システムに用いられるクライアント装置側の処理動作を示すフローチャート(その2)である。 図14は同実施形態におけるサーバベース・コンピューティング・システムに用いられるサーバ装置側の処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
11…サーバ装置、12(12a,12b,12c)…クライアント装置、13…ネットワーク、20…システムバス、21…CPU、21a…入力フィールド解析部、21b…フィールド情報送信部、21c…入力データ受付部、22…メモリ、23…フレームバッファRAM、24…記憶部、25…入力部、26…表示部、27…通信制御部、28…媒体読取り部、28a…媒体、30…システムバス、31…CPU、31a…モード設定部、31b…フィールド情報取得部、31c…項目対応付け部、31d…送信処理部、32…メモリ、33…フレームバッファRAM、34…記憶部、35…入力部、36…表示部、37…通信制御部、38…媒体読取り部、38a…媒体、41…Web画面、42a〜42c…入力フィールド。

Claims (7)

  1. クライアント装置にネットワークを介して接続され、前記クライアント装置から入力データを受信して処理するサーバベース・コンピューティング・システムのサーバ装置であって、
    前記クライアント装置から要求された画面の入力フィールドを解析する入力フィールド解析手段と、
    この入力フィールド解析手段によって解析された前記入力フィールドの構成を示すフィールド情報を前記クライアント装置に送信するフィールド情報送信手段と、
    このフィールド情報送信手段によって送信された前記フィールド情報に基づいて、前記クライアント装置から前記入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを受け付ける入力データ受付手段と、
    この入力データ受付手段によって受け付けた入力データを上記入力フィールドの各項目に対応付けて記憶する記憶手段と
    を具備したことを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記フィールド情報には、前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号が含まれ、
    前記入力データ受付手段は、前記フィールド番号に基づいて、前記クライアント装置から受け付けたデータの項目を特定することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  3. サーバ装置にネットワークを介して接続され、入力データを前記サーバ装置に送信して処理させるサーバベース・コンピューティング・システムのクライアント装置であって、
    予め複数の項目毎に入力されたデータを保持する複数のバッファ手段と、
    前記サーバ装置に要求した画面の入力フィールドの構成を示すフィールド情報を取得するフィールド情報取得手段と、
    このフィールド情報取得手段によって得られたフィールド情報に基づいて、前記各バッファ手段に保持された各項目の入力データと前記入力フィールドの各項目とを対応付ける項目対応付け手段と、
    この項目対応付け手段によって対応付けられた各項目の入力データに前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号を付して前記サーバ装置に送信する送信処理手段と
    を具備したことを特徴とするクライアント装置。
  4. サーバ装置にネットワークを介して接続され、入力データを前記サーバ装置に送信して処理させるサーバベース・コンピューティング・システムのクライアント装置であって、
    前記サーバ装置に要求した画面の入力フィールドの構成を示すフィールド情報を取得するフィールド情報取得手段と、
    このフィールド情報取得手段によって得られたフィールド情報に基づいて、前記入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された前記各項目の入力データに前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号を付して前記サーバ装置に送信する送信処理手段と
    を具備したことを特徴とするクライアント装置。
  5. クライアント装置にネットワークを介して接続され、前記クライアント装置から入力データを受信して処理するサーバベース・コンピューティング・システムのサーバ装置の動作を制御するコンピュータによって実行されるサーバ制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記クライアント装置から要求された画面の入力フィールドを解析する入力フィールド解析手段、
    この入力フィールド解析手段によって解析された前記入力フィールドの構成を示すフィールド情報を前記クライアント装置に送信するフィールド情報送信手段、
    このフィールド情報送信手段によって送信された前記フィールド情報に基づいて、前記クライアント装置から前記入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを受け付ける入力データ受付手段、
    この入力データ受付手段によって受け付けた入力データを上記入力フィールドの各項目に対応付けて記憶する記憶手段
    として機能させるサーバ制御プログラム。
  6. サーバ装置にネットワークを介して接続され、入力データを前記サーバ装置に送信して処理させるサーバベース・コンピューティング・システムのクライアント装置を制御するコンピュータによって実行されるクライアント制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    予め複数の項目毎に入力されたデータを保持する複数のバッファ手段、
    前記サーバ装置に要求した画面の入力フィールドの構成を示すフィールド情報を取得するフィールド情報取得手段、
    このフィールド情報取得手段によって得られたフィールド情報に基づいて、前記各バッファ手段に保持された各項目の入力データと前記入力フィールドの各項目とを対応付ける項目対応付け手段、
    この項目対応付け手段によって対応付けられた各項目の入力データに前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号を付して前記サーバ装置に送信する送信処理手段
    として機能させるクライアント制御プログラム。
  7. サーバ装置にネットワークを介して接続され、入力データを前記サーバ装置に送信して処理させるサーバベース・コンピューティング・システムのクライアント装置を制御するコンピュータによって実行されるクライアント制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記サーバ装置に要求した画面の入力フィールドの構成を示すフィールド情報を取得するフィールド情報取得手段、
    このフィールド情報取得手段によって得られたフィールド情報に基づいて、前記入力フィールドの各項目に対応付けて入力されたデータを記憶する記憶手段、
    この記憶手段に記憶された前記各項目の入力データに前記入力フィールドの各項目毎に割り付けられたフィールド番号を付して前記サーバ装置に送信する送信処理手段
    として機能させるクライアント制御プログラム。
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