JPWO2004003850A1 - 3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置 - Google Patents
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Abstract
Description
・3次元CADによる設計イメージであれば、デザインレビューや製品検査等の際に設計担当者や検査担当者は、製造された製品あるいは試作品と、設計イメージとを容易に確認(製造検証)することができる。
・3次元超音波画像診断装置による患部立体イメージ画像であれば、診断の際に医師は、患部の異常や身体部位等の変形をより視覚的に確認(把握)することができる。
このような目的で、3次元イメージを効率的にかつ精度よく確認するためには、3次元イメージを自動的に比較する技術が必要になる。特に、製造業では、製品品質の向上、開発期間の短縮により、高精度かつ高速な計測、および、比較が要求されている。比較されるイメージは、CADにより作成された3次元自由曲面からなる設計モデルと、そのモデルから製造された製品、あるいは、部品を3次元形状計測器にて測定した点群情報、もしくは、その点群情報より作成された断面やサーフェス情報である。
従来の3次元イメージ比較では、ある表面の点ともう一方の表面上の点の距離をもって、その差異を評価していた。これらの点は、CT(Computed Tomography)スキャナや3次元デジタイザにて計測したものと、与えられた表面をある一定の規則に従って分割することによって得るものとがある。表面と表面との距離は、各点から表面への垂線の距離となる。この距離情報を表面の点にプロットし、その値、あるいは、距離に比例した色の濃さ、もしくは、輝度により可視化している。そこで、以下、図26を参照して具体的に説明する。
図26は、物体の3次元イメージ(CADデータ:3次元曲面)と3次元点群(計測データ)とを示す図である。
図26のような場合、3次元イメージの表面を表す方程式、
z=y3+3x2y ・・・(1)
とある点(x0,y0,z0)の距離は,{(x−x0)2+(y−y0)2+(z−z0)2}1/2の最小のものである。この計算を、点(x0,y0,z0)の近傍無数にある表面の全てに対して行ない、その中の最小のものをもって点とイメージの距離とする。
このようにして行われる従来の比較方法について、概念図として図27に示す。
図27は、3次元イメージでの従来の比較方法における概念図である。
従来の比較は、図27に示すように、設計モデルである表面データIm101と、写真等の表面データIm102とを直接比較することはできない。このため、従来の比較では、表面データIm102の表面を点群に変換し、点群データPIm102を生成した後に、表面データIm101と点群データPIm102との比較を行っている。
しかしながら、従来の比較方法では、表面と点群の高精度比較であれば、対象となる点群は無数となる。また、実製品のCADモデルでは、微少な面が多く、比較すべき面数が膨大となる。つまり、実製品のCADモデルでは、計算すべき点と表面の組み合わせが無数となる。その結果、以下の問題が表出する。
・計算時間が膨大となる。
・ある点に最近接の表面の選択が困難となり、正しくない値が与えられる場合がある。
また、実際の製造業において要求される計測点数は、以下の表(1)の通りであり、どの方法により比較した場合でも、計測点数がネックとなり、現実的に実現が不可能となっている。
ただし、プラスティック製品では、計測点数を上記部品分の表面サイズ(400×400mm)の5倍と仮定している。
本発明の第1の態様では上記課題を解決するために、たとえば、図1のような3次元イメージ比較プログラムが提供される。本発明の3次元イメージ比較プログラムは、3次元イメージを比較して差異を表示する場合に適用される。また、本発明の3次元イメージ比較プログラムは、コンピュータに以下の処理を実行させる。
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成する(ステップS1)。また、前記3次元差異イメージの表面に対し、前記比較よりも細かい精度にて前記第1の3次元イメージと前記第2の3次元イメージとの3次元差異細密イメージを生成する(ステップS2)。さらに、前記第1の3次元イメージの3次元差異細密イメージと、前記第2の3次元イメージの3次元差異細密イメージとを比較して、前記3次元差異イメージの差異部の表示形式を決定する(ステップS3)。そして、前記3次元差異イメージをボクセル比較結果として前記表示形式で表示する(ステップS4)。
このような3次元イメージ比較プログラムをコンピュータに実行させれば、コンピュータにより、まず、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとが比較されて、3次元差異イメージが生成される。また、前記3次元差異イメージの表面に対し、前記比較よりも細かい精度にて前記第1の3次元イメージと前記第2の3次元イメージとの3次元差異細密イメージが生成される。さらに、前記3次元差異イメージと前記3次元差異細密イメージとに対し、ボクセルの差異を表す表示形式が決定される。そして、前記3次元差異イメージがボクセル比較結果として前記表示形式で表示される。
また、本発明の第2の態様では上記課題を解決するために、コンピュータに、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、前記3次元差異イメージの差異部を部分的に抽出し、一致している表面のボクセルに対して、3次元形状の各面から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数をカウントし、前記カウントの数をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージを、前記表示形式により表示する、処理を実行させることを特徴とする3次元イメージ比較プログラムが提供される。
このような3次元イメージ比較プログラムによれば、コンピュータにより、まず、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとが比較されて、3次元差異イメージが生成される。また、前記3次元差異イメージの差異部が部分的に抽出され、一致している表面のボクセルに対して、3次元形状の各面から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数がカウントされる。さらに、前記カウントの数をもとにボクセルの差異を表す表示形式が決定される。そして、前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージが、前記表示形式により表示される。
さらに、本発明の第3の態様では上記課題を解決するために、コンピュータに、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、前記3次元差異イメージの差異部における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を算出し、前記3次元差異イメージに対し、前記比率をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージに対して、前記比率に対応した所定の表示形式により前記差異部を表示する、処理を実行させることを特徴とする3次元イメージ比較プログラムが提供される。
このような3次元イメージ比較プログラムによれば、コンピュータにより、まず、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージが生成される。次に、前記3次元差異イメージの差異部における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率が算出され、前記3次元差異イメージに対し、前記比率をもとにボクセルの差異を表す表示形式が決定される。そして、前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージに対して、前記比率に対応した所定の表示形式により前記差異部が表示される。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
図2は、第1の実施の形態における3次元イメージの比較方法の概念図である。
図3は、3次元イメージ比較プログラムを実行可能なコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
図4は、3次元イメージ比較装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図5は、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の概要を示す図である。
図6は、比較した3次元イメージを、さらに細かいボクセルで比較する手順を示す図である。
図7は、ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、共通ボクセルに対する色決定を示す図である。
図8は、ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、差異ボクセル(基準イメージ)に対する色決定を示す図である。
図9は、ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、差異ボクセル(比較対象イメージ)に対する色決定を示す図である。
図10は、ボクセルの要素の番号と節点の関係を示す図である。
図11は、3次元イメージ上の節点おける一般的なデータ構造を示す図である。
図12は、ボクセルの節点におけるボクセル法のデータ構造を示す図である。
図13は、3次元イメージ比較処理の全体の流れを示すフローチャートである。
図14は、図13の3次元イメージ比較処理における比較情報入力処理を示すフローチャートである。
図15は、図13の3次元イメージ比較処理におけるボクセル処理を示すフローチャートである。
図16は、図13の3次元イメージ比較処理におけるイメージ位置合わせ処理を示すフローチャートである。
図17は、図13の3次元イメージ比較処理における第1のイメージ比較処理を示すフローチャートである。
図18は、第2の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の概要を示す図である。
図19は、図13の3次元イメージ比較処理における第2のイメージ比較処理を示すフローチャートである。
図20は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(1)を示す図である。
図21は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理により決定される色(薄い色)を示す図である。
図22は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(2)を示す図である。
図23は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理により決定される色(濃い色)を示す図である。
図24は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(3)を示す図である。
図25は、図13の3次元イメージ比較処理における第3のイメージ比較処理を示すフローチャートである。
図26は、物体の3次元イメージ(CADデータ:3次元曲面)と3次元点群(計測データ)とを示す図である。
図27は、3次元イメージでの従来の比較方法における概念図である。
・有形の物を製造するためのCADデータ
・コンピュータゲーム等のCG(Computer Graphics)画像
・有形物(工業製品、自然物、生物およびその臓器等)を計測した結果
幾何学形状の比較は、2つの3次元イメージを共に均一の立方体、または、直方体(即ち、ボクセル(Voxel))にて表現し、個々のボクセル毎にブール演算を施し、2つのイメージの一致、不一致を評価することにより行う。ここで、2つのイメージは、基準点、あるいは、特徴的な形状を元に位置合わせされる。さらに、イメージの差異は、一致しなかったボクセル数にて表される。
また、CAD等の3次元サーフェスを比較する場合は、一致しなかったボクセルの情報を当該のサーフェス上に表示させる。
このような比較方法について、以下に示す3つの処理が考えられる。
・3次元イメージをボクセル単位で比較し、3次元イメージの差異を所定の表示形式で表示する。つまり、3次元イメージの差異を点(ボクセルの色)で表現する。
・基準ボクセルの各面(x方法、y方向、z方向)から深さ方向への差異ボクセル数を、基準ボクセルの各面それぞれに対して、所定の表示形式で表示する。つまり、3次元イメージの差異を基準ボクセルの各面(差異ボクセル数の深さに対応した色)で表現する。
・3次元イメージの差異を、差異部全体の体積と表面積との比率をもとに所定の表示形式で表示する。つまり、3次元イメージの差異を差異部全体(比率に対応した色)で表現する。
そこで、以下の実施の形態では、まず、第1の実施の形態として、3次元イメージの差異を点(ボクセルの色)で表現することができる3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置について説明する。次に、第2の実施の形態として、3次元イメージの差異を基準ボクセルの各面(差異ボクセル数の深さに対応した色)で表現することができる3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置について説明する。そして、第3の実施の形態として、3次元イメージの差異を差異部全体(比率に対応した色)で表現することができる3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置について説明する。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、3次元イメージをボクセル単位で比較し、3次元イメージの差異を所定の表示形式で表示するものである。
図1は、第1の実施の形態における原理構成図である。第1の実施の形態に係わる3次元イメージ比較プログラムは、3次元イメージの比較/差異表示をコンピュータに実行させる。コンピュータによる比較/差異表示は、以下の手順で実行される。これは、設計モデルをボクセル化した3次元イメージB1と、計測されたデータをボクセル化した3次元イメージB2とをコンピュータにより比較し、所定の表示形式により表示する手順を示している。
まず、コンピュータは、予めボクセル化された3次元イメージB1と、3次元イメージB2とを比較して、3次元差異イメージVB1を生成する(ステップS1)。
また、コンピュータは、3次元差異イメージVB1の表面に対し、ステップS1の比較よりも細かい精度にて3次元イメージB1と3次元イメージB2との3次元差異細密イメージVB2を生成する(ステップS2)。
次に、コンピュータは、3次元イメージB1の3次元差異細密イメージと3次元イメージB2の3次元差異細密イメージとを比較して、3次元差異イメージVB1の差異部の表示形式を決定する(ステップS3)。なお、この表示形式とは、赤、緑、および青の光3原色を基本とした加法混色(RGB)である。また、表示形式は、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色を基本とした減法混色(CMY)であってもよい。ここで、減法混色を使用する場合には、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色の他に、黒も追加することもできる。
そして、コンピュータは、表示形式を決定した3次元差異イメージVB1を、ボクセル比較結果として所定の表示形式でディスプレイ等に表示する(ステップS4)。なお、ボクセル比較結果は、ディスプレイ等への表示だけでなく、プリンタやプロッタ等への印刷も行うこともできる。
このように第1の実施の形態では、まず、コンピュータにより、予めボクセル化された3次元イメージB1と、3次元イメージB2とが比較されて、3次元差異イメージVB1が生成される。
また、コンピュータにより、3次元差異イメージVB1の表面に対し、ステップS1の比較よりも細かい精度にて3次元イメージB1と3次元イメージB2との3次元差異細密イメージVB2が生成される。
次に、コンピュータにより、3次元イメージB1の3次元差異細密イメージと3次元イメージB2の3次元差異細密イメージとを比較して、3次元差異イメージVB1の差異部の表示形式が決定される。
そして、コンピュータにより、表示形式を決定した3次元差異イメージVB1が、ボクセル比較結果として所定の表示形式でディスプレイ等に表示される。
これにより、3次元イメージの比較において、比較処理を高精度かつ高速に行うことが可能となる。
次に、第1の実施の形態における3次元イメージの比較方法の概念について、図2を参照して説明する。
図2は、第1の実施の形態における3次元イメージの比較方法の概念図である。
第1の実施の形態における比較方法は、図2に示すように、設計モデルである表面データIm11と、他の表面データIm12とを直接比較することはできない。このため、第1の実施の形態における比較方法では、表面データIm11,Im12それぞれ囲まれる体積をボクセルに変換し、ボクセルB11,B12をそれぞれ生成した後に、ボクセルB11とボクセルB12との比較を行っている。これにより、2つの3次元イメージの比較を容易に行うことができる。
以下に、本発明における第1の実施の形態について具体的に説明する。
図3は、3次元イメージ比較プログラムを実行可能なコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSや、3次元イメージ比較プログラムなどのアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタP111が接続されている。また、グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタP111の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボードP112とマウスP113とが接続されている。また、入力インタフェース105は、キーボードP112やマウスP113から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、ネットワーク110に接続されている。通信インタフェース106は、ネットワーク110を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成のコンピュータ100に3次元イメージ比較プログラムを実行させることで、コンピュータ100が3次元イメージ比較装置として機能する。以下、コンピュータが3次元イメージ比較プログラムを実行することで実現される3次元イメージ比較装置の処理機能について説明する。
図4は、3次元イメージ比較装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図4によると、本発明における3次元イメージ比較装置は、比較情報を入力する比較情報入力部10、入力された3次元イメージからボクセルを生成するボクセル処理部20、ボクセル化された3次元イメージを位置合わせするイメージ位置合わせ処理部30、ボクセルの差異を評価して表示するボクセル差異評価処理部40、および、表示するボクセルを重ね合わせるボクセル重ね合わせ処理部50から構成される。ここで、比較情報入力部10は、自身の機能とは別に、計測精度入力部11、計測精度記憶部12、3次元サーフェス入力部13、イメージ記憶部14、点群処理切替部15、点群(表面)入力部16、点群(表面)記憶部17、点群(体積)入力部18、および点群(体積)記憶部19を有する。また、ボクセル処理部20は、自身の機能とは別に、ボクセル発生部21、ボクセル発生部22、およびボクセル記憶部23を有する。以下、これらの機能の詳細を列記する。
比較情報入力部10は、ボクセル処理部20、3次元CADイメージDB11、および3次元計測イメージDB12に接続され、比較情報である3次元イメージのCADデータと計測データとを入力する。ここで、比較情報入力部10は、ユーザによる3次元イメージの入力指示を受け付ける。また、比較情報入力部10は、受け付けた3次元イメージのイメージ種別を判断する。そして、比較情報入力部10は、イメージ記憶部14、点群(表面)記憶部17、あるいは点群(体積)記憶部19にて3次元イメージが記憶されたかどうかを判定する。
計測精度入力部11は、計測精度記憶部12に接続され、ユーザによる計測精度の入力を受け付ける。なお、計測精度とは、ユーザが任意に決めることができ、ボクセル化する3次元イメージの最小単位である。また、計測精度には、たとえば、製造される製品の要求精度(0.01mm等)を使用することが好ましい。
計測精度記憶部12は、計測精度入力部11に接続され、計測精度入力部11にて受け付けた計測精度を記憶する。
3次元サーフェス入力部13は、イメージ記憶部14と3次元CADイメージDB11に接続され、ユーザの指示した3次元イメージのイメージ種別が3次元サーフェスであれば、3次元CADイメージDB11から3次元サーフェスの入力受け付けを行う。
イメージ記憶部14は、3次元サーフェス入力部13に接続され、3次元サーフェス入力部13にて受け付けた3次元サーフェスを、内部の記憶装置に記憶する。
点群処理切替部15は、点群(表面)入力部16と点群(体積)入力部18に接続され、点群処理の切り替えを行う。ここで、点群処理切替部15は、ユーザの指示した3次元イメージのイメージ種別が計測表面データ、あるいは計測断面データの場合に、点群(表面)入力部16と点群(体積)入力部18との切り替えを行う。
点群(表面)入力部16は、点群処理切替部15、点群(表面)記憶部17、および3次元計測イメージDB12に接続され、計測表面データの入力受け付けを行う。ここで、点群(表面)入力部16は、ユーザの指示した3次元イメージのイメージ種別が計測表面データであれば、3次元計測イメージDB12から計測表面データの入力受け付けを行う。
点群(表面)記憶部17は、点群(表面)入力部16に接続され、計測表面データを記憶する。ここで、点群(表面)記憶部17は、点群(表面)入力部16にて受け付けた計測表面データを、内部の記憶装置に記憶する。
点群(体積)入力部18は、点群処理切替部15、点群(体積)記憶部19、および3次元計測イメージDB12に接続され、計測断面データの入力受け付けを行う。ここで、点群(体積)入力部18は、ユーザの指示した3次元イメージのイメージ種別が計測断面データであれば、3次元計測イメージDB12から計測断面データの入力受け付けを行う。
点群(体積)記憶部19は、点群(体積)入力部18に接続され、計測断面データを記憶する。ここで、点群(体積)記憶部19は、点群(体積)入力部18にて受け付けた計測断面データを、内部の記憶装置に記憶する。
ボクセル処理部20は、比較情報入力部10とイメージ位置合わせ処理部30とに接続され、比較情報入力部10にて入力された3次元イメージからボクセルによるイメージを生成する。ここで、ボクセル処理部20は、比較情報入力部10にて記録された比較情報を選択する。また、ボクセル処理部20は、比較情報入力部10にて記録された計測精度をもとに、ボクセルサイズを決定する。そして、ボクセル処理部20は、比較情報入力部10にて記憶した3次元イメージのイメージ種別を受け付けて、次の処理を判断する。
この判断により、ボクセル処理部20は、イメージ種別が3次元サーフェスであれば、比較情報入力部10のイメージ記憶部14から3次元サーフェスの選択・読み込みを行い、この3次元サーフェスをボクセル発生部21へ渡す。
また、ボクセル処理部20は、イメージ種別が計測表面データであれば、比較情報入力部10の点群(表面)記憶部17から計測表面データの選択・読み込みを行い、この計測表面データをボクセル発生部22へ渡す。
さらに、ボクセル処理部20は、イメージ種別が計測断面データであれば、比較情報入力部10の点群(体積)記憶部19から計測断面データの選択・読み込みを行い、この計測断面データをボクセル発生部22へ渡す。
そして、ボクセル処理部20は、ボクセル発生部21、ボクセル発生部22にてボクセルが生成されたかどうかを判定する。
ボクセル発生部21は、渡された3次元サーフェスをもとに、ボクセルによるイメージを生成する。
ボクセル発生部22は、渡された計測表面データをもとに、ボクセルによるイメージを生成する。また、ボクセル発生部22は、渡された計測断面データをもとに、ボクセルによるイメージを生成する。
イメージ位置合わせ処理部30は、ボクセル処理部20とボクセル差異評価処理部40に接続され、ボクセル処理部20にてボクセルに変換された2つのイメージを位置合わせする。ここで、イメージ位置合わせ処理部30は、予め2つの3次元イメージに付加されている基準点を選択する。なお、この2つの3次元イメージとは、CADデータである3次元サーフェスと、計測データである計測表面データあるいは計測断面データを指す。また、イメージ位置合わせ処理部30は、選択した基準点からのオフセットを計算する。さらに、イメージ位置合わせ処理部30は、計算したオフセットをもとに、ボクセル変換した3次元サーフェスを移動する。そして、イメージ位置合わせ処理部30は、移動した3次元サーフェスを内部の記憶装置に記憶する。
ボクセル差異評価処理部40は、イメージ位置合わせ処理部30とボクセル重ね合わせ処理部50とに接続され、イメージ位置合わせ処理部30にて位置合わせされた2つのイメージを比較して評価し、評価した2つのイメージを所定の表示形式で表示する。なお、所定の表示形式とは、たとえば、RGBのうちの各色の濃さをイメージの差異により変更して表示することである。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。この選択によりボクセル差異評価処理部40は、選択されたボクセルが表面ボクセルかどうかを判断する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、この判断により表面ボクセルが選択されれば、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。なお、評価精度は、ユーザにより予め決めておくことができる。また、評価精度は、計測精度の数倍から段階的に細かくすることもできる。
また、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを比較して計数する。なお、この比較処理の詳細については後述する。
さらに、ボクセル差異評価処理部40は、計数された差異ボクセルをもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。
そして、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。
ボクセル重ね合わせ処理部50は、ボクセル差異評価処理部40に接続され、ボクセル差異評価処理部40にて表示された複数のイメージを重ね合わせる。
3次元CADイメージDB11は、比較情報入力部10に接続され、CADデータである3次元サーフェスを格納している。
3次元計測イメージDB12は、比較情報入力部10に接続され、計測データである計測表面データと計測断面データとを格納している。
次に、第1の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図5〜図9を参照して具体的に説明する。
第1の実施の形態は、まず、3次元形状をボクセルにより比較することで、計算時間の低減を図る。例えば、3次元の曲面に囲まれているCADイメージの形状では、微細で均一な立方体(ボクセル)にてイメージを分割し、その内部のボクセルをオンに、外部をオフにすることによって3次元イメージを表現する。また、X線CTスキャナにて計測されたイメージは、そのX線の密度が高いボクセルをオンに、低いものをオフとする。ここで、ボクセルの比較処理の概要については、図5を参照して説明する。
図5は、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の概要を示す図である。
図5のように、比較処理は、2つのイメージを3次元イメージB21と3次元イメージB22のようにボクセル化して、その重なっている部分(3次元差異イメージVB21)をブーリアン演算することで、その差異を視覚的に表現することができる。これにより、比較の演算量は従来法の1/数十となる。なお、このブーリアン演算では、たとえば、3次元イメージB21のボクセルと、3次元イメージB22のボクセルとを排他的論理和(XOR)することにより、不一致ボクセルを抜き出すことができる。
次に、比較する2つの3次元イメージを評価精度より粗いボクセルにて表現した後、さらに、この粗ボクセル毎に精細なボクセルを発生させ、2つのイメージの差異をその差異ボクセルの数にて表現する。そして、視覚的に差異を認識できるように、この数値を片方のイメージ上にて重ね合わせる。この仕組みについては、図6を参照して説明する。
図6は、比較した3次元イメージを、さらに細かいボクセルで比較する手順を示す図である。
図6のように、まず、粗いボクセル(3次元差異イメージVB21)を発生させる。そして、表面を含むボクセルを細密に分割(3次元差異細密イメージVB22)し、その差異ボクセルの数にて、2つのイメージの相違を評価する。なお、図6に示す例では、2つのイメージの差異は“8”となる。これは、たとえば、粗いボクセル内において、イメージI21,I22の3次元差異細密イメージVB22での細密ボクセルの差を示している。
次に、差異数を元にボクセルの色の濃さを決定する。結果として、全体の差異が可視的に理解可能となる。たとえば、図6に示すように、ボクセルBx11,Bx12,Bx13では、この部分の色(例えば、青色の濃さ)が決定しているので、イメージI22が差異と判断できる。また、ボクセルBx16では、この部分の色(例えば、赤色の濃さ)が決定しているので、イメージI21が差異であることが分かる。そして、ボクセルBx14,Bx15では、この部分の色が決定していないので、差異なしと判断できる。
このように、図6に示す例では、ボクセルをさらに相似比1/4のボクセルで細分化している。つまり、3次元では、最大64(4×4×4)ボクセルの差異となる。この差異数により決定される色を設定する方法については、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、共通ボクセルに対する色決定を示す図である。
図7によると、ボクセルが共通である場合、すなわち、差異がない場合、たとえば、設定位置ST1におけるRGBの3色とも、輝度を最大値(例えば、255,255,255)にして設定する。
図8は、ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、差異ボクセル(基準イメージ)に対する色決定を示す図である。
図8によると、比較対象イメージに対して基準イメージのボクセルが凹となっている場合、たとえば、設定位置ST2における緑(G)の値を差異ボクセル数に応じて減少させる。
図9は、ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、差異ボクセル(比較対象イメージ)に対する色決定を示す図である。
図9によると、基準イメージに対して比較対象イメージのボクセルが凹となっている場合、たとえば、設定位置ST3における赤(R)の値を差異ボクセル数に応じて減少させる。
以上、図7〜図9に示すように、色の値は、それぞれのイメージのボクセル数に比例して決定する。
次に、3次元イメージ比較装置で使われるデータの構造について、図10〜図12を参照して説明する。
図10は、ボクセルの要素の番号と節点の関係を示す図である。
図10によると、3次元イメージから変換されたボクセルは、たとえば、8つのボクセルBx1〜Bx8とする。この場合、ボクセルBx1は、節点(articulation point)(1,2,5,4,10,11,14,13)から構成される。なお、節点の順番は、上下の面それぞれにて、反時計回りにカウントされる。そして、ボクセルのデータ構造には、このような各節点に対して、座標情報が登録されている。そこで、この座標情報の詳細について、図11と図12を参照して説明する。
図11は、3次元イメージの節点における一般的なデータ構造を示す図である。なお、この図11は、典型的な有限要素解析におけるデータ構造を示している。
図11によると、ボクセルのデータ構造D1は、データの種別を示すデータ種別エリアD11、各データ種別におけるシリアル番号を示すデータ番号エリアD12、各データ種別におけるデータの位置情報を示す位置情報エリアD13から構成されている。
データ種別エリアD11は、たとえば、図11に示すように“GRID”、“CHEXA”の2つからなる。ここで、“GRID”は節点を示し、“CHEXA”は3次元イメージを分割した要素を示している。
データ番号エリアD12には、たとえば、図11に示すようにデータ種別“GRID”に対して、1〜27のシリアル番号が付けられている。このシリアル番号1〜27は、図10にて前述した節点番号である。また、データ番号エリアD12には、たとえば、図11に示すようにデータ種別“CHEXA”に対して、1〜8のシリアル番号が付けられている。このシリアル番号1〜8は、図10にて前述したボクセルの要素番号である。
位置情報エリアD13には、たとえば、図11に示すようにデータ種別“GRID”のデータ番号1に対して、“0.000000,0.000000,50.00000”の各節点における座標情報が設定されている。これは、各データ番号(“GRID”に対しては、節点IDと称する)に続き、x,y,zの座標位置を浮動少数点にて表現している。以下、図のように設定される。また、位置情報エリアD13には、たとえば、図11に示すようにデータ種別“CHEXA”のデータ番号1に対して、“17,21,27,22,7,10,26,14”の各要素における節点IDが設定されている。これは、各データ番号(“CHEXA”に対しては、要素IDと称する)に続き、各要素を定義している。以下、図のように設定される。
図12は、ボクセルの節点におけるボクセル法のデータ構造を示す図である。なお、この図12は、ボクセル法にて3次元を表現した場合のデータ構造を示している。
図12によると、ボクセルのデータ構造D2は、予め定義された別々のレコードに対して、要素の大きさと、各要素の節点とをそれぞれ設定する。なお、要素の大きさには、x,y,zの辺の長さを浮動少数点にて表現する。また、各要素の節点には、各要素を定義する節点を設定する。但し、前述した要素IDについては、正規的に並んでいるため定義する必要はない。ここで例えば、図12に示すように、レコード(RECORD7)には、指数表現(浮動少数点表現)による要素の大きさ“2.50000000e+001,2.50000000e+001,2.50000004e+001”が設定される。また、レコード(RECORD9)には、各要素の節点“1,2,5,4,10,11,14,13”〜“,14,15,18,17,23,24,27,26”が設定される。なお、上記要素の大きさのうち、“e”とは、指数関数の底を示す。たとえば、上記の例では、“e”が10を示し、“e+001”が10の1乗を示している。
以上のような構成の3次元イメージ比較装置により、3次元イメージの比較処理が行われる。以下、この3次元イメージ比較処理の動作について、具体的に説明する。
図13は、3次元イメージ比較処理の全体の流れを示すフローチャートである。この処理は、3次元イメージ比較装置に対して、電源投入、プログラムの起動、あるいは、予め決められた任意のタイミングを契機に動作し、CPU101にて実行させる処理である。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、本フローチャートにおける各機能の名称については、図4をもとに説明する。
[ステップS10] 比較情報入力部10は、比較情報である3次元イメージのCADデータと計測データとを、入力する比較情報入力処理を行う。なお、比較情報入力処理の詳細については、図14にて後述する。
[ステップS20] ボクセル処理部20は、ステップS10にて入力された3次元イメージから、ボクセルによるイメージを生成するボクセル処理を行う。なお、ボクセル処理の詳細については、図15にて後述する。
[ステップS30] イメージ位置合わせ処理部30は、ステップS20にてボクセルに変換された2つのイメージを、位置合わせするイメージ位置合わせ処理を行う。なお、イメージ位置合わせ処理の詳細については、図16にて後述する。
[ステップS40] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS30にて位置合わせされた2つのイメージを、比較して評価するイメージ比較処理を行う。なお、イメージ比較処理の詳細については、図17にて後述する。
[ステップS50] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS40にて比較・評価された複数のイメージを、所定の表示形式で表示する。なお、所定の表示形式とは、たとえば、RGBのうちの各色の濃さをイメージの差異により変更して表示することである。
[ステップS60] ボクセル重ね合わせ処理部50は、ステップS50にて表示された複数のイメージを重ね合わせる。つまり、比較結果を3次元イメージに重ね合わせる。たとえば、比較結果である3次元差異イメージは、ボクセル化された2つのイメージをもとに、排他的論理和により生成され差異部のみを可視化することができる。この場合、ボクセル重ね合わせ処理部50は、ボクセル化された2つのイメージ、3次元差異イメージ、あるいは3次元差異細密イメージを重ね合わせることにより、元のイメージと差異部を色分けして表示することができる。
図14は、図13の3次元イメージ比較処理における比較情報入力処理を示すフローチャートである。図13のステップS10(比較情報入力処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、この比較情報入力処理は、3次元イメージ比較装置の比較情報入力部10により行われる。
[ステップS101] 比較情報入力部10の計測精度入力部11は、ユーザによる計測精度の入力を受け付ける。
[ステップS102] 比較情報入力部10の計測精度記憶部12は、ステップS101にて受け付けた計測精度を記憶する。
[ステップS103] 比較情報入力部10は、ユーザによる3次元イメージの入力指示を受け付ける。
[ステップS104] 比較情報入力部10は、ステップS103にて受け付けた3次元イメージのイメージ種別を判断する。ここで、比較情報入力部10は、イメージ種別が3次元サーフェスであればステップS105へ進み、イメージ種別が計測表面データであればステップS107へ進み、あるいは、イメージ種別が計測断面データであればステップS109へ進む。なお、イメージ種別が計測表面データ、あるいは計測断面データである場合には、比較情報入力部10の点群処理切替部15にて、点群(表面)入力部16と点群(体積)入力部18との切り替えが行われる。
[ステップS105] 比較情報入力部10の3次元サーフェス入力部13は、ステップS104にてイメージ種別が3次元サーフェスであるので、3次元CADイメージDB11から3次元サーフェスの入力受け付けを行う。
[ステップS106] 比較情報入力部10のイメージ記憶部14は、ステップS105にて受け付けた3次元サーフェスを、内部の記憶装置に記憶する。
[ステップS107] 比較情報入力部10の点群(表面)入力部16は、ステップS104にてイメージ種別が計測表面データであるので、3次元計測イメージDB12から計測表面データの入力受け付けを行う。
[ステップS108] 比較情報入力部10の点群(表面)記憶部17は、ステップS107にて受け付けた計測表面データを、内部の記憶装置に記憶する。
[ステップS109] 比較情報入力部10の点群(体積)入力部18は、ステップS104にてイメージ種別が計測断面データであるので、3次元計測イメージDB12から計測断面データの入力受け付けを行う。
[ステップS110] 比較情報入力部10の点群(体積)記憶部19は、ステップS109にて受け付けた計測断面データを、内部の記憶装置に記憶する。
[ステップS111] 比較情報入力部10は、ステップS106、ステップS108、あるいはステップS110にて3次元イメージが記憶されたかどうかを判定する。ここで、比較情報入力部10は、3次元イメージが記録されていなければ、ステップS104へ戻り同様の処理を繰り返し、3次元イメージが記録されていれば、本処理を終了して図13のステップS10へ復帰する。
図15は、図13の3次元イメージ比較処理におけるボクセル処理を示すフローチャートである。図13のステップS20(ボクセル処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、このボクセル処理は、3次元イメージ比較装置のボクセル処理部20により行われる。
[ステップS201] ボクセル処理部20は、ステップS10にて記憶された比較情報を選択する。
[ステップS202] ボクセル処理部20は、ステップS10にて記憶された計測精度をもとに、ボクセルサイズを決定する。
[ステップS203] ボクセル処理部20は、ステップS10にて記憶された3次元イメージの種別を受け付ける。
[ステップS204] ボクセル処理部20は、ステップS203にて受け付けた3次元イメージのイメージ種別を判断する。ここで、ボクセル処理部20は、イメージ種別が3次元サーフェスであればステップS205へ進み、イメージ種別が計測表面データであればステップS207へ進み、あるいは、イメージ種別が計測断面データであればステップS209へ進む。
[ステップS205] ボクセル処理部20は、ステップS204にてイメージ種別が3次元サーフェスであるので、比較情報入力部10のイメージ記憶部14から3次元サーフェスの選択・読み込みを行い、この3次元サーフェスをボクセル発生部21へ渡す。
[ステップS206] ボクセル処理部20のボクセル発生部21は、ステップS205にて渡された3次元サーフェスをもとに、ボクセルによる3次元イメージを生成する。
[ステップS207] ボクセル処理部20は、ステップS204にてイメージ種別が計測表面データであるので、比較情報入力部10の点群(表面)記憶部17から計測表面データの選択・読み込みを行い、この計測表面データをボクセル発生部22へ渡す。
[ステップS208] ボクセル処理部20のボクセル発生部22は、ステップS207にて渡された計測表面データをもとに、ボクセルによる3次元イメージを生成する。
[ステップS209] ボクセル処理部20は、ステップS204にてイメージ種別が計測断面データであるので、比較情報入力部10の点群(体積)記憶部19から計測断面データの選択・読み込みを行い、この計測断面データをボクセル発生部22へ渡す。
[ステップS210] ボクセル処理部20のボクセル発生部22は、ステップS209にて渡された計測断面データをもとに、ボクセルによる3次元イメージを生成する。
[ステップS211] ボクセル処理部20は、ステップS206、ステップS208、あるいはステップS210にて、ボクセルによる3次元イメージが生成されたかどうかを判定する。ここで、ボクセル処理部20は、ボクセルが生成されていなければ、ステップS204へ戻り同様の処理を繰り返し、ボクセルが生成されていれば、本処理を終了して図13のステップS20へ復帰する。
図16は、図13の3次元イメージ比較処理におけるイメージ位置合わせ処理を示すフローチャートである。図13のステップS30(イメージ位置合わせ処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、このイメージ位置合わせ処理は、3次元イメージ比較装置のイメージ位置合わせ処理部30により行われる。
[ステップS301] イメージ位置合わせ処理部30は、予め2つの3次元イメージに付加されている基準点を選択する。なお、この2つの3次元イメージとは、CADデータである3次元サーフェスと、計測データである計測表面データあるいは計測断面データを指す。
[ステップS302] イメージ位置合わせ処理部30は、ステップS301にて選択した基準点からのオフセットを計算する。
[ステップS303] イメージ位置合わせ処理部30は、ステップS302にて計算されたオフセットをもとに、ボクセル変換された3次元イメージを移動する。
[ステップS304] イメージ位置合わせ処理部30は、ステップS303にて移動した3次元イメージを内部の記憶装置に記憶し、本処理を終了して図13のステップS30へ復帰する。
次に、3次元イメージ比較処理について説明するが、本発明の3次元イメージ比較処理は、第1〜第3の実施の形態に対応して複数ある。このため、ここでは、第1の実施の形態における3次元イメージ比較処理を、第1のイメージ比較処理として説明する。
図17は、図13の3次元イメージ比較処理における第1のイメージ比較処理を示すフローチャートである。図13のステップS40(イメージ比較処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、この第1のイメージ比較処理は、3次元イメージ比較装置のボクセル差異評価処理部40により行われる。また、
[ステップS411] ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。なお、表面ボクセルの選択は、たとえば、ボクセル化された3次元イメージに対して、表面ボクセルの内側がオンであり、外側がオフであることにより容易に判断できる。
[ステップS412] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS411にて選択されたボクセルが表面ボクセルかどうかを判断する。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルが選択されていれば、ステップS413へ進み、表面ボクセルが選択されていなければ、ステップS411へ戻る。
[ステップS413] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS412にて表面ボクセルが選択されたので、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。
[ステップS414] ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを比較して計数する。
[ステップS415] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS414にて計数された差異ボクセルをもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。
[ステップS416] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS415にてボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされていなければ、ステップS411へ戻り同様の処理を繰り返し、ボクセルが色付けされていれば、本処理を終了して図13のステップS40へ復帰する。
このように第1の実施の形態では、まず、コンピュータにより、予めボクセル化された3次元イメージB21と、3次元イメージB22とが比較されて、3次元差異イメージVB21が生成される。
また、コンピュータにより、3次元差異イメージVB21の表面に対し、前回の比較よりも細かい精度にて3次元イメージB21と3次元イメージB22との3次元差異細密イメージVB22が生成される。
次に、コンピュータにより、3次元イメージB21の3次元差異細密イメージと3次元イメージB22の3次元差異細密イメージとを比較して、3次元差異イメージVB21の差異部の表示形式が決定される。この決定の際には、ボクセルの差異数に応じた色が決定される。
そして、コンピュータにより、表示形式を決定した3次元差異イメージVB21が、ボクセル比較結果として所定の表示形式でディスプレイ等に表示される。
これにより、3次元イメージの比較において、比較処理を高精度かつ高速に行うことが可能となる。また、イメージの比較対象を3次元形状のボクセルとすることで、無数の点群を比較する必要がなく、メモリ資源の効率化及び演算回数の低減を行うことが可能となる。さらに、3次元イメージの比較を表面のみとすることで、演算回数の大幅な低減が可能となる。
なお、上記の説明では、3次元イメージの表面ボクセル(粗ボクセル)に対して、3次元差異細密イメージを生成して比較する説明を行ったが、3次元イメージの表面ボクセルのうちの差異がある粗ボクセルのみ、3次元差異細密イメージを生成して比較することもできる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態における比較処理の形態が異なる。すなわち、第2の実施の形態は、3次元イメージをボクセル単位で比較し、さらに3次元イメージの差異については、基準ボクセル各面からの差異ボクセル数の深さに対応した所定の表示形式により、基準ボクセルの各面を表示するものである。
そこで、第2の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図18および図19を参照して具体的に説明する。
図18は、第2の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の概要を示す図である。第2の実施の形態における比較処理は、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用い、3次元イメージの一方におけるボクセルの各面に対して、差異を色にて表示する。その色は、以下の様に、各面から垂直方向(奥行き)のボクセル数にて決定する。
図18を参照して説明すると、まず、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用いて、3次元イメージを比較する(ステップS1b)。この比較された3次元差異イメージVB21の不一致部分を、部分的に抽出する(ステップS2b)。次に、ある一致している表面のボクセル(基準ボクセルBB1)に対して、3次元形状の各面(zy面、zx面、yx面)から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数(差異ボクセル数の深さ)をカウントし、表示形式を決定する(ステップS3b)。つまり、A−A矢視断面に示すyz面とzx面とを例にすると、yz面では3ボクセルの差異があり、zx面では2ボクセルの差異があると評価される。そして、このカウント数に対応した所定の表示形式により、一致している表面のボクセル(基準ボクセル)の各面を表示する(ステップS4b)。なお、この表示形式は、前述と同様の色(RGBあるいはCMY)とすることができる。
このように本発明では、コンピュータにより、まず、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用いて、3次元イメージが比較される。また、この比較された3次元差異イメージVB21の不一致部分が、部分的に抽出される。
次に、コンピュータにより、ある一致している表面のボクセル(基準ボクセルBB1)に対して、3次元形状の各面(zy面、zx面、yx面)から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数(差異ボクセル数の深さ)がカウントされ、表示形式が決定される。
そして、コンピュータにより、このカウント数に対応した所定の表示形式をもとに、一致している表面のボクセル(基準ボクセル)の各面が表示される。
上記した概要における機能は、図4の機能ブロック図のうちのボクセル差異評価処理部40の機能が違うだけである。したがって、第2の実施の形態では、ボクセル差異評価処理部40の新たな機能(重複含む)についてのみ説明する。
なお、概要の説明では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面のボクセルを基準ボクセルとして説明しているが、以下の説明では、差異部に隣接し且つ一致している表面ボクセルを、選択して範囲決定を行い、この範囲を評価精度にて再ボクセル化した際のボクセルを基準ボクセルとしている。
ボクセル差異評価処理部40の新たな機能は、イメージ位置合わせ処理部30にて、位置合わせされた2つのイメージを比較するイメージ比較処理を行い、比較した2つのイメージを所定の表示形式で表示する。なお、所定の表示形式とは、たとえば、RGBのうちの各色の濃さをイメージの差異により変更して表示することである。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。この選択によりボクセル差異評価処理部40は、選択されたボクセルが表面ボクセルかどうか判断する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、この判断により表面ボクセルが選択されれば、再ボクセル化の範囲決定を行う。すなわち、イメージが一致しない部分を、詳細に調査する範囲として決定する。
また、ボクセル差異評価処理部40は、決定された範囲に対して、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、範囲決定された表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、細密ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを計数する。すなわち、これは、一致している表面の細密ボクセル(基準ボクセル)に対して、基準ボクセルの3次元形状の各面(zy面、zx面、yx面)から不一致ボクセルのボクセル数(差異ボクセル数の深さ)をカウントする。
さらに、ボクセル差異評価処理部40は、計数された差異ボクセルをもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、一致している表面の細密ボクセル(基準ボクセル)に対して、基準ボクセルの各面それぞれの表示形式(色)を決定する。
そして、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。
次に、第2の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図19を参照して具体的に説明する。なお、本発明の3次元イメージ比較処理は、前述したように第1〜第3の実施の形態に対応して複数ある。このため、ここでは、第2の実施の形態における3次元イメージ比較処理を、第2のイメージ比較処理として説明する。
図19は、図13の3次元イメージ比較処理における第2のイメージ比較処理を示すフローチャートである。図13のステップS40(イメージ比較処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、この第2のイメージ比較処理は、3次元イメージ比較装置のボクセル差異評価処理部40により行われる。なお、概要の説明では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面のボクセルを基準ボクセルとして説明しているが、以下の説明では、差異部に隣接し且つ一致している表面ボクセルを、選択して範囲決定を行い、この範囲を評価精度にて再ボクセル化した際のボクセルを基準ボクセルとしている。
[ステップS421] ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。なお、表面ボクセルの選択は、たとえば、ボクセル化された3次元イメージに対して、表面ボクセルの内側がオンであり、外側がオフであることにより容易に判断できる。
[ステップS422] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS421にて選択されたボクセルが表面ボクセルかどうかを判断する。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルが選択されていれば、ステップS423へ進み、表面ボクセルが選択されていなければ、ステップS421へ戻る。
[ステップS423] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS422にて表面ボクセルが選択されたので、再ボクセル化の範囲決定を行う。すなわち、イメージが一致しない部分を、詳細に調査する範囲として決定する。
[ステップS424] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS423にて決定された範囲に対して、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、範囲決定された表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。
[ステップS425] ボクセル差異評価処理部40は、再度、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを計数する。すなわち、これは、一致している表面のボクセル(基準ボクセル)に対して、基準ボクセルの3次元形状の各面(zy面、zx面、yx面)から不一致ボクセルのボクセル数(差異ボクセル数の深さ)をカウントする。
[ステップS426] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS425にて計数された差異ボクセルをもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、一致している表面のボクセル(基準ボクセル)に対して、ボクセルの各面それぞれの表示形式(色)を決定する。
[ステップS427] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS426にてボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされていなければ、ステップS421へ戻り同様の処理を繰り返し、ボクセルが色付けされていれば、本処理を終了して図13のステップS40へ復帰する。
このように、第2の実施の形態における比較処理は、比較するための計算機資源(メモリ量、ディスク領域、計算時間)を軽減するため、深さ方向を含むボクセルの替わりに、3次元形状の各面の色にて差異を表示する。これにより計算資源は、数分の1となる。なお、差異を表現する色は、奥行きのボクセル数に比例する濃さにて決められる。さらに、この濃さは、全体の濃さの最大値を基準に平準化される。
なお、上記説明では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面のボクセルを基準ボクセルとしての説明と、差異部に隣接し且つ一致している表面ボクセルを、選択して範囲決定を行い、この範囲を評価精度にて再ボクセル化した際のボクセルを基準ボクセルとしての説明とを行っているが、単に、一致している表面のボクセルを基準ボクセルとすることもできる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態における比較処理の形態が異なる。すなわち、第3の実施の形態は、3次元イメージをボクセル単位で比較し、さらに3次元イメージの差異部全体における表面のボクセル数と、その体積との比率に対応した所定の表示形式により、ボクセルを表示するものである。
そこで、第3の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図20〜図25を参照して具体的に説明する。
図20は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(1)を示す図である。第1の実施の形態にて生成されたボクセルの差異部は、2つのイメージが異なっている部分のみとなる。この異なっている部分(島)は、1つ、あるいは,複数のボクセルから構成されている。そして、第3の実施の形態における比較処理は、これらの島における表面のボクセル数と、その島におけるボクセルの全数との比を色として表示する。その色は、以下の様に決定する。なお、以下の説明では、この島を単に差異部と表現する。
図20を参照して説明すると、第3の実施の形態における比較処理では、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用いて、3次元イメージであるイメージAとイメージBとを比較する。ここで、差異部の形状は、次のように表現される。
・体積:12ボクセル
・Y方向の表面積:25ボクセル面
この結果、表面ボクセル数/全ボクセル数の比は25/12となり、ある差異部に対するボクセルの差異が薄いことを示している。また、ある表面積当たりの体積は、図21に示すような色で設定される。
図21は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理により決定される色(薄い色)を示す図である。
図21によると、差異部を表示する色について、RGBを例にして説明している。この例では、青(B)の色を可変にすることで、差異部全体のボクセル差異を表現している。図21の例の場合、ある表面に対するボクセルの差異が薄いこと示すには、たとえば、設定位置ST11におけるRGB設定は、255(R)、255(G)、223(B)と設定される。この223(B)は、薄い色を示しており、ある差異部全体のボクセル差異が薄いことを示している。これが、たとえば、96(B)であれば、ある差異部全体におけるボクセル差異は、濃いと示すことができる。以下、このボクセル差異が濃い場合におけるボクセル差異評価を図22に示す。
図22は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(2)を示す図である。なお、図22は、図20に対してボクセル差異が濃い場合について説明するものである。
図22を参照して説明すると、第3の実施の形態における比較処理では、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用いて、3次元イメージであるイメージAとイメージBとを比較する。ここで、差異部の形状は、次のように表現される。
・体積:43ボクセル
・Y方向の表面積:32ボクセル面
この結果、表面ボクセル数/全ボクセル数の比は32/43となり、ある差異部に対するボクセルの差異が濃いことを示している。また、ある表面積当たりの体積は、図23に示すような色で設定される。
図23は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理により決定される色(濃い色)を示す図である。
図23によると、差異部を表示する色について、RGBを例にして説明している。この例では、青(B)の色を可変にすることで、差異部全体のボクセル差異を表現している。図23の例の場合、ある表面に対するボクセルの差異が濃いこと示すには、たとえば、設定位置ST12におけるRGB設定は、255(R)、255(G)、96(B)と設定される。この96(B)は、濃い色を示しており、ある差異部全体のボクセル差異が濃いことを示している。
また、差異が発生している部分を精細なボクセルにて、再度差異を評価し、差異が連続的に発生している個所を同様に色付けする。このとき、色を設定する部分を、比較する3次元サーフェスの部分サーフェスとして記憶する。この差異評価の例を図24に図示する。
図24は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(3)を示す図である。ここで、図24の分離(太線)ラインは、元の差異ボクセルから、精細なボクセルにて比較された差異ボクセルの分離位置を示す。なお、図24は、図20に対して、ボクセル差異を更に細かく差異評価した場合について示すものである。また、差異評価の方法の説明については、更に細かいボクセルに対して図20と図22と同様の処理を行うため省略する。
上記した概要における機能は、図4の機能ブロック図のうちのボクセル差異評価処理部40の機能が違うだけである。したがって、第3の実施の形態では、ボクセル差異評価処理部40の新たな機能(重複含む)についてのみ説明する。なお、以下の説明では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面ボクセルを、選択して範囲決定を行い、評価精度にて再ボクセル化した際のボクセルを基準ボクセルとしている。もちろん、第3の実施の形態では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面のボクセルを基準ボクセルとしてもよい。また、単に、一致している表面のボクセルを基準ボクセルとしてもよい。
ボクセル差異評価処理部40の新たな機能は、イメージ位置合わせ処理部30にて位置合わせされた2つのイメージを比較して評価し、評価した2つのイメージを所定の表示形式で表示する。なお、所定の表示形式とは、たとえば、RGBのうちの各色の濃さをイメージの差異により変更して表示することである。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。この選択によりボクセル差異評価処理部40は、選択されたボクセルが表面ボクセルかどうかを判断する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルが選択されたので、再ボクセル化の範囲決定を行う。すなわち、イメージが一致しない部分を、詳細に調査する範囲として決定する。
また、ボクセル差異評価処理部40は、決定された範囲に対して、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、範囲決定された表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを計数する。すなわち、3次元差異イメージの差異部全体における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を求める。
さらに、ボクセル差異評価処理部40は、求められた差異ボクセルの比率をもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、不一致ボクセルからなる差異部全体の表示形式(色)を決定する。
そして、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。
次に、第3の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図25を参照して具体的に説明する。なお、本発明の3次元イメージ比較処理は、前述したように第1〜第3の実施の形態に対応して複数ある。このため、ここでは、第3の実施の形態における3次元イメージ比較処理を、第3のイメージ比較処理として説明する。
図25は、図13の3次元イメージ比較処理における第3のイメージ比較処理を示すフローチャートである。図13のステップS40(イメージ比較処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、この第3のイメージ比較処理は、3次元イメージ比較装置のボクセル差異評価処理部40により行われる。
[ステップS431] ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。なお、表面ボクセルの選択は、たとえば、ボクセル化された3次元イメージに対して、表面ボクセルの内側がオンであり、外側がオフであることにより容易に判断できる。
[ステップS432] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS431にて選択されたボクセルが表面ボクセルかどうか判断する。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルが選択されていれば、ステップS433へ進み、表面ボクセルが選択されていなければ、ステップS431へ戻る。
[ステップS433] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS432にて表面ボクセルが選択されたので、再ボクセル化の範囲決定を行う。すなわち、イメージが一致しない部分を、詳細に調査する範囲として決定する。
[ステップS434] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS433にて決定された範囲に対して、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、範囲決定された表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。
[ステップS435] ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを計数する。すなわち、3次元差異イメージの差異部全体における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を求める。
[ステップS436] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS435にて求められた差異ボクセルの比率をもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、不一致ボクセルからなる差異部全体の表示形式(色)を決定する。
[ステップS437] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS436にてボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされていなければ、ステップS431へ戻り同様の処理を繰り返し、ボクセルが色付けされていれば、本処理を終了して図13のステップS40へ復帰する。
このように、第3の実施の形態における比較処理は、比較するための計算機資源(メモリ量、ディスク領域、計算時間)を軽減するため、深さ方向を含むボクセルの替わりに、差異部全体の色にて差異を表示する。これにより計算資源は、数分の1となる。なお、表面ボクセル数/全ボクセル数の比は、最大2,最小0(正確には、0に近い微小値)となる。従って、色の濃さは、2を最も薄い色とし、0にて最も濃い色となるよう様に設定する。また、差異部の大きさは、3次元表示した際の差異部全体の大きさで理解可能である。
[第1の実施の形態における計算資源の評価結果例]
最後に、第1の実施の形態における計算資源の評価結果例について説明する。
ここで、第1の実施の形態における効果は、以下の3点となる。
・従来方式に比べて、圧倒的に必要とする計算量が少なく、結果を得る時間が短い。
・詳細な比較を現実的な計算機資源(メモリ、ディスク量)にて実現可能となる。
・比較作業の効率化におけるメリットがある。
例えば、計算資源について、以下のように評価する。
まず、従来技術における表(1)にある計測点数を、式(1)に示す3次元サーフェスの方程式を用いて最短距離を計算すると、以下のような計算量となる。
・サーフェス上の最近節点の取得・・・・・・・・数百floating point operations
・この点から当該の計測点までの距離の計算・・・数十floating point operations
・近接すると思われるサーフェスの数・・・・・1〜数十
したがって、この計算は、1つの最短距離を求めるために、数万floating point operationsの計算が必要となる。これを100億点に対して繰り返す。結局、この計算にかかる時間は、1GHzのCPUにて2floating point operationsが同時に行えるとして、30時間程となる。
一方、本発明の実施の形態による方法は、複数のサーフェスを含む体積に対して、全空間を計測精度のボクセルに分割し、ボクセル毎に論理演算を施すだけであるため、計算は500億floating point operationsである。したがって、同じ計算機では、計算にかかる時間が25秒となる。これにより、本発明における第1の実施の形態による方法は、従来方法に比べ計算機の処理時間を大幅に短縮することが可能となった。また、本発明における第1の実施の形態による方法は、全空間を計測精度のボクセルに分割するので、従来方法と同等の精度により比較計算が可能となった。
以上説明した処理は、コンピュータプログラムに記述し、コンピュータで実行することにより、本発明の機能を実現することができる。また、コンピュータで実行する際には、コンピュータ内のハードディスク等にコンピュータプログラムを予め格納しておき、メインメモリにロードして実行する。なお、コンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録媒体、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録媒体には、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、ZIP(Zip:磁気ディスクの一種)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(DVD Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(CD Recordable)、CD−RW(CD Rewritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical Disk)などがある。半導体メモリには、フラッシュ・メモリ(Flash Memory)などがある。
また、コンピュータプログラムを流通させる場合には、例えば各コンピュータプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、コンピュータプログラムをサーバの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバからクライアントへコンピュータプログラムを転送することもできる。
以上説明したように本発明の第1の態様では、ボクセル化された2つの3次元イメージを比較し、この比較による表面を更に細かい精度で生成して比較し、この比較結果をもとに表示形式を決定して、その表示形式で表示するようにしたので、3次元イメージの比較を高精度かつ高速に行うことが可能となる。
また、本発明の第2の態様では、3次元イメージを比較した比較結果をもとに、基準ボクセルの各面に対して、基準ボクセル各面から垂直方向への差異ボクセル数に応じた表示形式を決定して、その表示形式で表示するようにしたので、3次元イメージの比較を高精度かつ高速に行うことが可能となる。
さらに、本発明の第3の態様では、3次元イメージを比較した比較結果をもとに、3次元イメージの差異部全体における表面積を体積で除算した比率に応じた表示形式を決定して、その表示形式で表示するようにしたので、3次元イメージの比較を高精度かつ高速に行うことが可能となる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
【技術分野】
【0001】
本発明は3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置に関し、特に3次元イメージのボクセル差異を高精度で比較する3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物体を3次元イメージで表現する技術は、さまざまな分野で利用されている。この3次元イメージには、たとえば、各種製造業での3次元CAD(Computer Aided Design)による設計イメージや、医療分野での3次元超音波画像診断装置による患部立体イメージ画像などがある。また、これらの3次元イメージを利用することにより、たとえば、以下のようなことが可能となる。
【0003】
・3次元CADによる設計イメージであれば、デザインレビューや製品検査等の際に設計担当者や検査担当者は、製造された製品あるいは試作品と、設計イメージとを容易に確認(製造検証)することができる。
【0004】
・3次元超音波画像診断装置による患部立体イメージ画像であれば、診断の際に医師は、患部の異常や身体部位等の変形をより視覚的に確認(把握)することができる。
このような目的で、3次元イメージを効率的にかつ精度よく確認するためには、3次元イメージを自動的に比較する技術が必要になる。特に、製造業では、製品品質の向上、開発期間の短縮により、高精度かつ高速な計測、および、比較が要求されている。比較されるイメージは、CADにより作成された3次元自由曲面からなる設計モデルと、そのモデルから製造された製品、あるいは、部品を3次元形状計測器にて測定した点群情報、もしくは、その点群情報より作成された断面やサーフェス情報である。
【0005】
従来の3次元イメージ比較では、ある表面の点ともう一方の表面上の点の距離をもって、その差異を評価していた。これらの点は、CT(Computed Tomography)スキャナや3次元デジタイザにて計測したものと、与えられた表面をある一定の規則に従って分割することによって得るものとがある。表面と表面との距離は、各点から表面への垂線の距離となる。この距離情報を表面の点にプロットし、その値、あるいは、距離に比例した色の濃さ、もしくは、輝度により可視化している。そこで、以下、図26を参照して具体的に説明する。
【0006】
図26は、物体の3次元イメージ(CADデータ:3次元曲面)と3次元点群(計測データ)とを示す図である。
図26のような場合、3次元イメージの表面を表す方程式、
【0007】
【数1】
z=y3+3x2y ・・・(1)
とある点(x0,y0,z0)の距離は,{(x−x0)2+(y−y0)2+(z−z0)2}1/2の最小のものである。この計算を、点(x0,y0,z0)の近傍無数にある表面の全てに対して行ない、その中の最小のものをもって点とイメージの距離とする。
【0008】
このようにして行われる従来の比較方法について、概念図として図27に示す。
図27は、3次元イメージでの従来の比較方法における概念図である。
従来の比較は、図27に示すように、設計モデルである表面データIm101と、写真等の表面データIm102とを直接比較することはできない。このため、従来の比較では、表面データIm102の表面を点群に変換し、点群データPIm102を生成した後に、表面データIm101と点群データPIm102との比較を行っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の比較方法では、表面と点群の高精度比較であれば、対象となる点群は無数となる。また、実製品のCADモデルでは、微少な面が多く、比較すべき面数が膨大となる。つまり、実製品のCADモデルでは、計算すべき点と表面の組み合わせが無数となる。その結果、以下の問題が表出する。
・計算時間が膨大となる。
・ある点に最近接の表面の選択が困難となり、正しくない値が与えられる場合がある。
【0010】
また、実際の製造業において要求される計測点数は、以下の表(1)の通りであり、どの方法により比較した場合でも、計測点数がネックとなり、現実的に実現が不可能となっている。
【0011】
【表1】
ただし、プラスティック製品では、計測点数を上記部品分の表面サイズ(400×400mm)の5倍と仮定している。
【0012】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、3次元イメージの比較を高精度かつ高速に行うことができる3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の第1の態様では上記課題を解決するために、たとえば、図1のような3次元イメージ比較プログラムが提供される。本発明の3次元イメージ比較プログラムは、3次元イメージを比較して差異を表示する場合に適用される。また、本発明の3次元イメージ比較プログラムは、コンピュータに以下の処理を実行させる。
【0014】
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成する(ステップS1)。また、前記3次元差異イメージの表面に対し、前記比較よりも細かい精度にて前記第1の3次元イメージと前記第2の3次元イメージとの3次元差異細密イメージを生成する(ステップS2)。さらに、前記第1の3次元イメージの3次元差異細密イメージと、前記第2の3次元イメージの3次元差異細密イメージとを比較して、前記3次元差異イメージの差異部の表示形式を決定する(ステップS3)。そして、前記3次元差異イメージをボクセル比較結果として前記表示形式で表示する(ステップS4)。
【0015】
このような3次元イメージ比較プログラムをコンピュータに実行させれば、コンピュータにより、まず、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとが比較されて、3次元差異イメージが生成される。また、前記3次元差異イメージの表面に対し、前記比較よりも細かい精度にて前記第1の3次元イメージと前記第2の3次元イメージとの3次元差異細密イメージが生成される。さらに、前記3次元差異イメージと前記3次元差異細密イメージとに対し、ボクセルの差異を表す表示形式が決定される。そして、前記3次元差異イメージがボクセル比較結果として前記表示形式で表示される。
【0016】
また、本発明の第2の態様では上記課題を解決するために、コンピュータに、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、前記3次元差異イメージの差異部を部分的に抽出し、一致している表面のボクセルに対して、3次元形状の各面から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数をカウントし、前記カウントの数をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージを、前記表示形式により表示する、処理を実行させることを特徴とする3次元イメージ比較プログラムが提供される。
【0017】
このような3次元イメージ比較プログラムによれば、コンピュータにより、まず、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとが比較されて、3次元差異イメージが生成される。また、前記3次元差異イメージの差異部が部分的に抽出され、一致している表面のボクセルに対して、3次元形状の各面から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数がカウントされる。さらに、前記カウントの数をもとにボクセルの差異を表す表示形式が決定される。そして、前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージが、前記表示形式により表示される。
【0018】
さらに、本発明の第3の態様では上記課題を解決するために、コンピュータに、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、前記3次元差異イメージの差異部における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を算出し、前記3次元差異イメージに対し、前記比率をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージに対して、前記比率に対応した所定の表示形式により前記差異部を表示する、処理を実行させることを特徴とする3次元イメージ比較プログラムが提供される。
【0019】
このような3次元イメージ比較プログラムによれば、コンピュータにより、まず、予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージが生成される。次に、前記3次元差異イメージの差異部における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率が算出され、前記3次元差異イメージに対し、前記比率をもとにボクセルの差異を表す表示形式が決定される。そして、前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージに対して、前記比率に対応した所定の表示形式により前記差異部が表示される。
【発明の効果】
【0020】
本発明の第1の態様では、ボクセル化された2つの3次元イメージを比較し、この比較による表面を更に細かい精度で生成して比較し、この比較結果をもとに表示形式を決定して、その表示形式で表示するようにしたので、3次元イメージの比較を高精度かつ高速に行うことが可能となる。
【0021】
また、本発明の第2の態様では、3次元イメージを比較した比較結果をもとに、基準ボクセルの各面に対して、基準ボクセル各面から垂直方向への差異ボクセル数に応じた表示形式を決定して、その表示形式で表示するようにしたので、3次元イメージの比較を高精度かつ高速に行うことが可能となる。
【0022】
さらに、本発明の第3の態様では、3次元イメージを比較した比較結果をもとに、3次元イメージの差異部全体における表面積を体積で除算した比率に応じた表示形式を決定して、その表示形式で表示するようにしたので、3次元イメージの比較を高精度かつ高速に行うことが可能となる。
【0023】
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明は、例えば、以下のような3次元イメージに対し、幾何学的形状を比較する方法に適用できる。
・有形の物を製造するためのCADデータ
・コンピュータゲーム等のCG(Computer Graphics)画像
・有形物(工業製品、自然物、生物およびその臓器等)を計測した結果
幾何学形状の比較は、2つの3次元イメージを共に均一の立方体、または、直方体(即ち、ボクセル(Voxel))にて表現し、個々のボクセル毎にブール演算を施し、2つのイメージの一致、不一致を評価することにより行う。ここで、2つのイメージは、基準点、あるいは、特徴的な形状を元に位置合わせされる。さらに、イメージの差異は、一致しなかったボクセル数にて表される。
【0025】
また、CAD等の3次元サーフェスを比較する場合は、一致しなかったボクセルの情報を当該のサーフェス上に表示させる。
このような比較方法について、以下に示す3つの処理が考えられる。
・3次元イメージをボクセル単位で比較し、3次元イメージの差異を所定の表示形式で表示する。つまり、3次元イメージの差異を点(ボクセルの色)で表現する。
・基準ボクセルの各面(x方法、y方向、z方向)から深さ方向への差異ボクセル数を、基準ボクセルの各面それぞれに対して、所定の表示形式で表示する。つまり、3次元イメージの差異を基準ボクセルの各面(差異ボクセル数の深さに対応した色)で表現する。
・3次元イメージの差異を、差異部全体の体積と表面積との比率をもとに所定の表示形式で表示する。つまり、3次元イメージの差異を差異部全体(比率に対応した色)で表現する。
【0026】
そこで、以下の実施の形態では、まず、第1の実施の形態として、3次元イメージの差異を点(ボクセルの色)で表現することができる3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置について説明する。次に、第2の実施の形態として、3次元イメージの差異を基準ボクセルの各面(差異ボクセル数の深さに対応した色)で表現することができる3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置について説明する。そして、第3の実施の形態として、3次元イメージの差異を差異部全体(比率に対応した色)で表現することができる3次元イメージ比較プログラム、3次元イメージ比較方法、および3次元イメージ比較装置について説明する。
【0027】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、3次元イメージをボクセル単位で比較し、3次元イメージの差異を所定の表示形式で表示するものである。
【0028】
図1は、第1の実施の形態における原理構成図である。第1の実施の形態に係わる3次元イメージ比較プログラムは、3次元イメージの比較/差異表示をコンピュータに実行させる。コンピュータによる比較/差異表示は、以下の手順で実行される。これは、設計モデルをボクセル化した3次元イメージB1と、計測されたデータをボクセル化した3次元イメージB2とをコンピュータにより比較し、所定の表示形式により表示する手順を示している。
【0029】
まず、コンピュータは、予めボクセル化された3次元イメージB1と、3次元イメージB2とを比較して、3次元差異イメージVB1を生成する(ステップS1)。
また、コンピュータは、3次元差異イメージVB1の表面に対し、ステップS1の比較よりも細かい精度にて3次元イメージB1と3次元イメージB2との3次元差異細密イメージVB2を生成する(ステップS2)。
【0030】
次に、コンピュータは、3次元イメージB1の3次元差異細密イメージと3次元イメージB2の3次元差異細密イメージとを比較して、3次元差異イメージVB1の差異部の表示形式を決定する(ステップS3)。なお、この表示形式とは、赤、緑、および青の光3原色を基本とした加法混色(RGB)である。また、表示形式は、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色を基本とした減法混色(CMY)であってもよい。ここで、減法混色を使用する場合には、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色の他に、黒も追加することもできる。
【0031】
そして、コンピュータは、表示形式を決定した3次元差異イメージVB1を、ボクセル比較結果として所定の表示形式でディスプレイ等に表示する(ステップS4)。なお、ボクセル比較結果は、ディスプレイ等への表示だけでなく、プリンタやプロッタ等への印刷も行うこともできる。
【0032】
このように第1の実施の形態では、まず、コンピュータにより、予めボクセル化された3次元イメージB1と、3次元イメージB2とが比較されて、3次元差異イメージVB1が生成される。
【0033】
また、コンピュータにより、3次元差異イメージVB1の表面に対し、ステップS1の比較よりも細かい精度にて3次元イメージB1と3次元イメージB2との3次元差異細密イメージVB2が生成される。
【0034】
次に、コンピュータにより、3次元イメージB1の3次元差異細密イメージと3次元イメージB2の3次元差異細密イメージとを比較して、3次元差異イメージVB1の差異部の表示形式が決定される。
【0035】
そして、コンピュータにより、表示形式を決定した3次元差異イメージVB1が、ボクセル比較結果として所定の表示形式でディスプレイ等に表示される。
これにより、3次元イメージの比較において、比較処理を高精度かつ高速に行うことが可能となる。
【0036】
次に、第1の実施の形態における3次元イメージの比較方法の概念について、図2を参照して説明する。
図2は、第1の実施の形態における3次元イメージの比較方法の概念図である。
【0037】
第1の実施の形態における比較方法は、図2に示すように、設計モデルである表面データIm11と、他の表面データIm12とを直接比較することはできない。このため、第1の実施の形態における比較方法では、表面データIm11,Im12それぞれ囲まれる体積をボクセルに変換し、ボクセルB11,B12をそれぞれ生成した後に、ボクセルB11とボクセルB12との比較を行っている。これにより、2つの3次元イメージの比較を容易に行うことができる。
【0038】
以下に、本発明における第1の実施の形態について具体的に説明する。
図3は、3次元イメージ比較プログラムを実行可能なコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
【0039】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSや、3次元イメージ比較プログラムなどのアプリケーションプログラムが格納される。
【0040】
グラフィック処理装置104には、モニタP111が接続されている。また、グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタP111の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボードP112とマウスP113とが接続されている。また、入力インタフェース105は、キーボードP112やマウスP113から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
【0041】
通信インタフェース106は、ネットワーク110に接続されている。通信インタフェース106は、ネットワーク110を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0042】
以上のようなハードウェア構成のコンピュータ100に3次元イメージ比較プログラムを実行させることで、コンピュータ100が3次元イメージ比較装置として機能する。以下、コンピュータが3次元イメージ比較プログラムを実行することで実現される3次元イメージ比較装置の処理機能について説明する。
【0043】
図4は、3次元イメージ比較装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図4によると、本発明における3次元イメージ比較装置は、比較情報を入力する比較情報入力部10、入力された3次元イメージからボクセルを生成するボクセル処理部20、ボクセル化された3次元イメージを位置合わせするイメージ位置合わせ処理部30、ボクセルの差異を評価して表示するボクセル差異評価処理部40、および、表示するボクセルを重ね合わせるボクセル重ね合わせ処理部50から構成される。ここで、比較情報入力部10は、自身の機能とは別に、計測精度入力部11、計測精度記憶部12、3次元サーフェス入力部13、イメージ記憶部14、点群処理切替部15、点群(表面)入力部16、点群(表面)記憶部17、点群(体積)入力部18、および点群(体積)記憶部19を有する。また、ボクセル処理部20は、自身の機能とは別に、ボクセル発生部21、ボクセル発生部22、およびボクセル記憶部23を有する。以下、これらの機能の詳細を列記する。
【0044】
比較情報入力部10は、ボクセル処理部20、3次元CADイメージDB11、および3次元計測イメージDB12に接続され、比較情報である3次元イメージのCADデータと計測データとを入力する。ここで、比較情報入力部10は、ユーザによる3次元イメージの入力指示を受け付ける。また、比較情報入力部10は、受け付けた3次元イメージのイメージ種別を判断する。そして、比較情報入力部10は、イメージ記憶部14、点群(表面)記憶部17、あるいは点群(体積)記憶部19にて3次元イメージが記憶されたかどうかを判定する。
【0045】
計測精度入力部11は、計測精度記憶部12に接続され、ユーザによる計測精度の入力を受け付ける。なお、計測精度とは、ユーザが任意に決めることができ、ボクセル化する3次元イメージの最小単位である。また、計測精度には、たとえば、製造される製品の要求精度(0.01mm等)を使用することが好ましい。
【0046】
計測精度記憶部12は、計測精度入力部11に接続され、計測精度入力部11にて受け付けた計測精度を記憶する。
3次元サーフェス入力部13は、イメージ記憶部14と3次元CADイメージDB11に接続され、ユーザの指示した3次元イメージのイメージ種別が3次元サーフェスであれば、3次元CADイメージDB11から3次元サーフェスの入力受け付けを行う。
【0047】
イメージ記憶部14は、3次元サーフェス入力部13に接続され、3次元サーフェス入力部13にて受け付けた3次元サーフェスを、内部の記憶装置に記憶する。
点群処理切替部15は、点群(表面)入力部16と点群(体積)入力部18に接続され、点群処理の切り替えを行う。ここで、点群処理切替部15は、ユーザの指示した3次元イメージのイメージ種別が計測表面データ、あるいは計測断面データの場合に、点群(表面)入力部16と点群(体積)入力部18との切り替えを行う。
【0048】
点群(表面)入力部16は、点群処理切替部15、点群(表面)記憶部17、および3次元計測イメージDB12に接続され、計測表面データの入力受け付けを行う。ここで、点群(表面)入力部16は、ユーザの指示した3次元イメージのイメージ種別が計測表面データであれば、3次元計測イメージDB12から計測表面データの入力受け付けを行う。
【0049】
点群(表面)記憶部17は、点群(表面)入力部16に接続され、計測表面データを記憶する。ここで、点群(表面)記憶部17は、点群(表面)入力部16にて受け付けた計測表面データを、内部の記憶装置に記憶する。
【0050】
点群(体積)入力部18は、点群処理切替部15、点群(体積)記憶部19、および3次元計測イメージDB12に接続され、計測断面データの入力受け付けを行う。ここで、点群(体積)入力部18は、ユーザの指示した3次元イメージのイメージ種別が計測断面データであれば、3次元計測イメージDB12から計測断面データの入力受け付けを行う。
【0051】
点群(体積)記憶部19は、点群(体積)入力部18に接続され、計測断面データを記憶する。ここで、点群(体積)記憶部19は、点群(体積)入力部18にて受け付けた計測断面データを、内部の記憶装置に記憶する。
【0052】
ボクセル処理部20は、比較情報入力部10とイメージ位置合わせ処理部30とに接続され、比較情報入力部10にて入力された3次元イメージからボクセルによるイメージを生成する。ここで、ボクセル処理部20は、比較情報入力部10にて記録された比較情報を選択する。また、ボクセル処理部20は、比較情報入力部10にて記録された計測精度をもとに、ボクセルサイズを決定する。そして、ボクセル処理部20は、比較情報入力部10にて記憶した3次元イメージのイメージ種別を受け付けて、次の処理を判断する。
【0053】
この判断により、ボクセル処理部20は、イメージ種別が3次元サーフェスであれば、比較情報入力部10のイメージ記憶部14から3次元サーフェスの選択・読み込みを行い、この3次元サーフェスをボクセル発生部21へ渡す。
【0054】
また、ボクセル処理部20は、イメージ種別が計測表面データであれば、比較情報入力部10の点群(表面)記憶部17から計測表面データの選択・読み込みを行い、この計測表面データをボクセル発生部22へ渡す。
【0055】
さらに、ボクセル処理部20は、イメージ種別が計測断面データであれば、比較情報入力部10の点群(体積)記憶部19から計測断面データの選択・読み込みを行い、この計測断面データをボクセル発生部22へ渡す。
【0056】
そして、ボクセル処理部20は、ボクセル発生部21、ボクセル発生部22にてボクセルが生成されたかどうかを判定する。
ボクセル発生部21は、渡された3次元サーフェスをもとに、ボクセルによるイメージを生成する。
【0057】
ボクセル発生部22は、渡された計測表面データをもとに、ボクセルによるイメージを生成する。また、ボクセル発生部22は、渡された計測断面データをもとに、ボクセルによるイメージを生成する。
【0058】
イメージ位置合わせ処理部30は、ボクセル処理部20とボクセル差異評価処理部40に接続され、ボクセル処理部20にてボクセルに変換された2つのイメージを位置合わせする。ここで、イメージ位置合わせ処理部30は、予め2つの3次元イメージに付加されている基準点を選択する。なお、この2つの3次元イメージとは、CADデータである3次元サーフェスと、計測データである計測表面データあるいは計測断面データを指す。また、イメージ位置合わせ処理部30は、選択した基準点からのオフセットを計算する。さらに、イメージ位置合わせ処理部30は、計算したオフセットをもとに、ボクセル変換した3次元サーフェスを移動する。そして、イメージ位置合わせ処理部30は、移動した3次元サーフェスを内部の記憶装置に記憶する。
【0059】
ボクセル差異評価処理部40は、イメージ位置合わせ処理部30とボクセル重ね合わせ処理部50とに接続され、イメージ位置合わせ処理部30にて位置合わせされた2つのイメージを比較して評価し、評価した2つのイメージを所定の表示形式で表示する。なお、所定の表示形式とは、たとえば、RGBのうちの各色の濃さをイメージの差異により変更して表示することである。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。この選択によりボクセル差異評価処理部40は、選択されたボクセルが表面ボクセルかどうかを判断する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、この判断により表面ボクセルが選択されれば、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。なお、評価精度は、ユーザにより予め決めておくことができる。また、評価精度は、計測精度の数倍から段階的に細かくすることもできる。
【0060】
また、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを比較して計数する。なお、この比較処理の詳細については後述する。
【0061】
さらに、ボクセル差異評価処理部40は、計数された差異ボクセルをもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。
そして、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。
【0062】
ボクセル重ね合わせ処理部50は、ボクセル差異評価処理部40に接続され、ボクセル差異評価処理部40にて表示された複数のイメージを重ね合わせる。
3次元CADイメージDB11は、比較情報入力部10に接続され、CADデータである3次元サーフェスを格納している。
【0063】
3次元計測イメージDB12は、比較情報入力部10に接続され、計測データである計測表面データと計測断面データとを格納している。
次に、第1の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図5〜図9を参照して具体的に説明する。
【0064】
第1の実施の形態は、まず、3次元形状をボクセルにより比較することで、計算時間の低減を図る。例えば、3次元の曲面に囲まれているCADイメージの形状では、微細で均一な立方体(ボクセル)にてイメージを分割し、その内部のボクセルをオンに、外部をオフにすることによって3次元イメージを表現する。また、X線CTスキャナにて計測されたイメージは、そのX線の密度が高いボクセルをオンに、低いものをオフとする。ここで、ボクセルの比較処理の概要については、図5を参照して説明する。
【0065】
図5は、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の概要を示す図である。
図5のように、比較処理は、2つのイメージを3次元イメージB21と3次元イメージB22のようにボクセル化して、その重なっている部分(3次元差異イメージVB21)をブーリアン演算することで、その差異を視覚的に表現することができる。これにより、比較の演算量は従来法の1/数十となる。なお、このブーリアン演算では、たとえば、3次元イメージB21のボクセルと、3次元イメージB22のボクセルとを排他的論理和(XOR)することにより、不一致ボクセルを抜き出すことができる。
【0066】
次に、比較する2つの3次元イメージを評価精度より粗いボクセルにて表現した後、さらに、この粗ボクセル毎に精細なボクセルを発生させ、2つのイメージの差異をその差異ボクセルの数にて表現する。そして、視覚的に差異を認識できるように、この数値を片方のイメージ上にて重ね合わせる。この仕組みについては、図6を参照して説明する。
【0067】
図6は、比較した3次元イメージを、さらに細かいボクセルで比較する手順を示す図である。
図6のように、まず、粗いボクセル(3次元差異イメージVB21)を発生させる。そして、表面を含むボクセルを細密に分割(3次元差異細密イメージVB22)し、その差異ボクセルの数にて、2つのイメージの相違を評価する。なお、図6に示す例では、2つのイメージの差異は“8”となる。これは、たとえば、粗いボクセル内において、イメージI21,I22の3次元差異細密イメージVB22での細密ボクセルの差を示している。
【0068】
次に、差異数を元にボクセルの色の濃さを決定する。結果として、全体の差異が可視的に理解可能となる。たとえば、図6に示すように、ボクセルBx11,Bx12,Bx13では、この部分の色(例えば、青色の濃さ)が決定しているので、イメージI22が差異と判断できる。また、ボクセルBx16では、この部分の色(例えば、赤色の濃さ)が決定しているので、イメージI21が差異であることが分かる。そして、ボクセルBx14,Bx15では、この部分の色が決定していないので、差異なしと判断できる。
【0069】
このように、図6に示す例では、ボクセルをさらに相似比1/4のボクセルで細分化している。つまり、3次元では、最大64(4×4×4)ボクセルの差異となる。この差異数により決定される色を設定する方法については、図7〜図9を参照して説明する。
【0070】
図7は、ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、共通ボクセルに対する色決定を示す図である。
図7によると、ボクセルが共通である場合、すなわち、差異がない場合、たとえば、設定位置ST1におけるRGBの3色とも、輝度を最大値(例えば、255,255,255)にして設定する。
【0071】
図8は、ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、差異ボクセル(基準イメージ)に対する色決定を示す図である。
図8によると、比較対象イメージに対して基準イメージのボクセルが凹となっている場合、たとえば、設定位置ST2における緑(G)の値を差異ボクセル数に応じて減少させる。
【0072】
図9は、ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、差異ボクセル(比較対象イメージ)に対する色決定を示す図である。
図9によると、基準イメージに対して比較対象イメージのボクセルが凹となっている場合、たとえば、設定位置ST3における赤(R)の値を差異ボクセル数に応じて減少させる。
【0073】
以上、図7〜図9に示すように、色の値は、それぞれのイメージのボクセル数に比例して決定する。
次に、3次元イメージ比較装置で使われるデータの構造について、図10〜図12を参照して説明する。
【0074】
図10は、ボクセルの要素の番号と節点の関係を示す図である。
図10によると、3次元イメージから変換されたボクセルは、たとえば、8つのボクセルBx1〜Bx8とする。この場合、ボクセルBx1は、節点(articulation point)(1,2,5,4,10,11,14,13)から構成される。なお、節点の順番は、上下の面それぞれにて、反時計回りにカウントされる。そして、ボクセルのデータ構造には、このような各節点に対して、座標情報が登録されている。そこで、この座標情報の詳細について、図11と図12を参照して説明する。
【0075】
図11は、3次元イメージの節点における一般的なデータ構造を示す図である。なお、この図11は、典型的な有限要素解析におけるデータ構造を示している。
図11によると、ボクセルのデータ構造D1は、データの種別を示すデータ種別エリアD11、各データ種別におけるシリアル番号を示すデータ番号エリアD12、各データ種別におけるデータの位置情報を示す位置情報エリアD13から構成されている。
【0076】
データ種別エリアD11は、たとえば、図11に示すように“GRID”、“CHEXA”の2つからなる。ここで、“GRID”は節点を示し、“CHEXA”は3次元イメージを分割した要素を示している。
【0077】
データ番号エリアD12には、たとえば、図11に示すようにデータ種別“GRID”に対して、1〜27のシリアル番号が付けられている。このシリアル番号1〜27は、図10にて前述した節点番号である。また、データ番号エリアD12には、たとえば、図11に示すようにデータ種別“CHEXA”に対して、1〜8のシリアル番号が付けられている。このシリアル番号1〜8は、図10にて前述したボクセルの要素番号である。
【0078】
位置情報エリアD13には、たとえば、図11に示すようにデータ種別“GRID”のデータ番号1に対して、“0.000000,0.000000,50.00000”の各節点における座標情報が設定されている。これは、各データ番号(“GRID”に対しては、節点IDと称する)に続き、x,y,zの座標位置を浮動少数点にて表現している。以下、図のように設定される。また、位置情報エリアD13には、たとえば、図11に示すようにデータ種別“CHEXA”のデータ番号1に対して、“17,21,27,22,7,10,26,14”の各要素における節点IDが設定されている。これは、各データ番号(“CHEXA”に対しては、要素IDと称する)に続き、各要素を定義している。以下、図のように設定される。
【0079】
図12は、ボクセルの節点におけるボクセル法のデータ構造を示す図である。なお、この図12は、ボクセル法にて3次元を表現した場合のデータ構造を示している。
図12によると、ボクセルのデータ構造D2は、予め定義された別々のレコードに対して、要素の大きさと、各要素の節点とをそれぞれ設定する。なお、要素の大きさには、x,y,zの辺の長さを浮動少数点にて表現する。また、各要素の節点には、各要素を定義する節点を設定する。但し、前述した要素IDについては、正規的に並んでいるため定義する必要はない。ここで例えば、図12に示すように、レコード(RECORD7)には、指数表現(浮動少数点表現)による要素の大きさ“2.50000000e+001,2.50000000e+001,2.50000004e+001”が設定される。また、レコード(RECORD9)には、各要素の節点“1,2,5,4,10,11,14,13”〜“,14,15,18,17,23,24,27,26”が設定される。なお、上記要素の大きさのうち、“e”とは、指数関数の底を示す。たとえば、上記の例では、“e”が10を示し、“e+001”が10の1乗を示している。
【0080】
以上のような構成の3次元イメージ比較装置により、3次元イメージの比較処理が行われる。以下、この3次元イメージ比較処理の動作について、具体的に説明する。
図13は、3次元イメージ比較処理の全体の流れを示すフローチャートである。この処理は、3次元イメージ比較装置に対して、電源投入、プログラムの起動、あるいは、予め決められた任意のタイミングを契機に動作し、CPU101にて実行させる処理である。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、本フローチャートにおける各機能の名称については、図4をもとに説明する。
【0081】
[ステップS10] 比較情報入力部10は、比較情報である3次元イメージのCADデータと計測データとを、入力する比較情報入力処理を行う。なお、比較情報入力処理の詳細については、図14にて後述する。
【0082】
[ステップS20] ボクセル処理部20は、ステップS10にて入力された3次元イメージから、ボクセルによるイメージを生成するボクセル処理を行う。なお、ボクセル処理の詳細については、図15にて後述する。
【0083】
[ステップS30] イメージ位置合わせ処理部30は、ステップS20にてボクセルに変換された2つのイメージを、位置合わせするイメージ位置合わせ処理を行う。なお、イメージ位置合わせ処理の詳細については、図16にて後述する。
【0084】
[ステップS40] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS30にて位置合わせされた2つのイメージを、比較して評価するイメージ比較処理を行う。なお、イメージ比較処理の詳細については、図17にて後述する。
【0085】
[ステップS50] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS40にて比較・評価された複数のイメージを、所定の表示形式で表示する。なお、所定の表示形式とは、たとえば、RGBのうちの各色の濃さをイメージの差異により変更して表示することである。
【0086】
[ステップS60] ボクセル重ね合わせ処理部50は、ステップS50にて表示された複数のイメージを重ね合わせる。つまり、比較結果を3次元イメージに重ね合わせる。たとえば、比較結果である3次元差異イメージは、ボクセル化された2つのイメージをもとに、排他的論理和により生成され差異部のみを可視化することができる。この場合、ボクセル重ね合わせ処理部50は、ボクセル化された2つのイメージ、3次元差異イメージ、あるいは3次元差異細密イメージを重ね合わせることにより、元のイメージと差異部を色分けして表示することができる。
【0087】
図14は、図13の3次元イメージ比較処理における比較情報入力処理を示すフローチャートである。図13のステップS10(比較情報入力処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、この比較情報入力処理は、3次元イメージ比較装置の比較情報入力部10により行われる。
【0088】
[ステップS101] 比較情報入力部10の計測精度入力部11は、ユーザによる計測精度の入力を受け付ける。
[ステップS102] 比較情報入力部10の計測精度記憶部12は、ステップS101にて受け付けた計測精度を記憶する。
【0089】
[ステップS103] 比較情報入力部10は、ユーザによる3次元イメージの入力指示を受け付ける。
[ステップS104] 比較情報入力部10は、ステップS103にて受け付けた3次元イメージのイメージ種別を判断する。ここで、比較情報入力部10は、イメージ種別が3次元サーフェスであればステップS105へ進み、イメージ種別が計測表面データであればステップS107へ進み、あるいは、イメージ種別が計測断面データであればステップS109へ進む。なお、イメージ種別が計測表面データ、あるいは計測断面データである場合には、比較情報入力部10の点群処理切替部15にて、点群(表面)入力部16と点群(体積)入力部18との切り替えが行われる。
【0090】
[ステップS105] 比較情報入力部10の3次元サーフェス入力部13は、ステップS104にてイメージ種別が3次元サーフェスであるので、3次元CADイメージDB11から3次元サーフェスの入力受け付けを行う。
【0091】
[ステップS106] 比較情報入力部10のイメージ記憶部14は、ステップS105にて受け付けた3次元サーフェスを、内部の記憶装置に記憶する。
[ステップS107] 比較情報入力部10の点群(表面)入力部16は、ステップS104にてイメージ種別が計測表面データであるので、3次元計測イメージDB12から計測表面データの入力受け付けを行う。
【0092】
[ステップS108] 比較情報入力部10の点群(表面)記憶部17は、ステップS107にて受け付けた計測表面データを、内部の記憶装置に記憶する。
[ステップS109] 比較情報入力部10の点群(体積)入力部18は、ステップS104にてイメージ種別が計測断面データであるので、3次元計測イメージDB12から計測断面データの入力受け付けを行う。
【0093】
[ステップS110] 比較情報入力部10の点群(体積)記憶部19は、ステップS109にて受け付けた計測断面データを、内部の記憶装置に記憶する。
[ステップS111] 比較情報入力部10は、ステップS106、ステップS108、あるいはステップS110にて3次元イメージが記憶されたかどうかを判定する。ここで、比較情報入力部10は、3次元イメージが記録されていなければ、ステップS104へ戻り同様の処理を繰り返し、3次元イメージが記録されていれば、本処理を終了して図13のステップS10へ復帰する。
【0094】
図15は、図13の3次元イメージ比較処理におけるボクセル処理を示すフローチャートである。図13のステップS20(ボクセル処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、このボクセル処理は、3次元イメージ比較装置のボクセル処理部20により行われる。
【0095】
[ステップS201] ボクセル処理部20は、ステップS10にて記憶された比較情報を選択する。
[ステップS202] ボクセル処理部20は、ステップS10にて記憶された計測精度をもとに、ボクセルサイズを決定する。
【0096】
[ステップS203] ボクセル処理部20は、ステップS10にて記憶された3次元イメージの種別を受け付ける。
[ステップS204] ボクセル処理部20は、ステップS203にて受け付けた3次元イメージのイメージ種別を判断する。ここで、ボクセル処理部20は、イメージ種別が3次元サーフェスであればステップS205へ進み、イメージ種別が計測表面データであればステップS207へ進み、あるいは、イメージ種別が計測断面データであればステップS209へ進む。
【0097】
[ステップS205] ボクセル処理部20は、ステップS204にてイメージ種別が3次元サーフェスであるので、比較情報入力部10のイメージ記憶部14から3次元サーフェスの選択・読み込みを行い、この3次元サーフェスをボクセル発生部21へ渡す。
【0098】
[ステップS206] ボクセル処理部20のボクセル発生部21は、ステップS205にて渡された3次元サーフェスをもとに、ボクセルによる3次元イメージを生成する。
[ステップS207] ボクセル処理部20は、ステップS204にてイメージ種別が計測表面データであるので、比較情報入力部10の点群(表面)記憶部17から計測表面データの選択・読み込みを行い、この計測表面データをボクセル発生部22へ渡す。
【0099】
[ステップS208] ボクセル処理部20のボクセル発生部22は、ステップS207にて渡された計測表面データをもとに、ボクセルによる3次元イメージを生成する。
[ステップS209] ボクセル処理部20は、ステップS204にてイメージ種別が計測断面データであるので、比較情報入力部10の点群(体積)記憶部19から計測断面データの選択・読み込みを行い、この計測断面データをボクセル発生部22へ渡す。
【0100】
[ステップS210] ボクセル処理部20のボクセル発生部22は、ステップS209にて渡された計測断面データをもとに、ボクセルによる3次元イメージを生成する。
[ステップS211] ボクセル処理部20は、ステップS206、ステップS208、あるいはステップS210にて、ボクセルによる3次元イメージが生成されたかどうかを判定する。ここで、ボクセル処理部20は、ボクセルが生成されていなければ、ステップS204へ戻り同様の処理を繰り返し、ボクセルが生成されていれば、本処理を終了して図13のステップS20へ復帰する。
【0101】
図16は、図13の3次元イメージ比較処理におけるイメージ位置合わせ処理を示すフローチャートである。図13のステップS30(イメージ位置合わせ処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、このイメージ位置合わせ処理は、3次元イメージ比較装置のイメージ位置合わせ処理部30により行われる。
【0102】
[ステップS301] イメージ位置合わせ処理部30は、予め2つの3次元イメージに付加されている基準点を選択する。なお、この2つの3次元イメージとは、CADデータである3次元サーフェスと、計測データである計測表面データあるいは計測断面データを指す。
【0103】
[ステップS302] イメージ位置合わせ処理部30は、ステップS301にて選択した基準点からのオフセットを計算する。
[ステップS303] イメージ位置合わせ処理部30は、ステップS302にて計算されたオフセットをもとに、ボクセル変換された3次元イメージを移動する。
【0104】
[ステップS304] イメージ位置合わせ処理部30は、ステップS303にて移動した3次元イメージを内部の記憶装置に記憶し、本処理を終了して図13のステップS30へ復帰する。
【0105】
次に、3次元イメージ比較処理について説明するが、本発明の3次元イメージ比較処理は、第1〜第3の実施の形態に対応して複数ある。このため、ここでは、第1の実施の形態における3次元イメージ比較処理を、第1のイメージ比較処理として説明する。
【0106】
図17は、図13の3次元イメージ比較処理における第1のイメージ比較処理を示すフローチャートである。図13のステップS40(イメージ比較処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、この第1のイメージ比較処理は、3次元イメージ比較装置のボクセル差異評価処理部40により行われる。また、
[ステップS411] ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。なお、表面ボクセルの選択は、たとえば、ボクセル化された3次元イメージに対して、表面ボクセルの内側がオンであり、外側がオフであることにより容易に判断できる。
【0107】
[ステップS412] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS411にて選択されたボクセルが表面ボクセルかどうかを判断する。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルが選択されていれば、ステップS413へ進み、表面ボクセルが選択されていなければ、ステップS411へ戻る。
【0108】
[ステップS413] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS412にて表面ボクセルが選択されたので、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。
【0109】
[ステップS414] ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを比較して計数する。
[ステップS415] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS414にて計数された差異ボクセルをもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。
【0110】
[ステップS416] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS415にてボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。
ここで、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされていなければ、ステップS411へ戻り同様の処理を繰り返し、ボクセルが色付けされていれば、本処理を終了して図13のステップS40へ復帰する。
【0111】
このように第1の実施の形態では、まず、コンピュータにより、予めボクセル化された3次元イメージB21と、3次元イメージB22とが比較されて、3次元差異イメージVB21が生成される。
【0112】
また、コンピュータにより、3次元差異イメージVB21の表面に対し、前回の比較よりも細かい精度にて3次元イメージB21と3次元イメージB22との3次元差異細密イメージVB22が生成される。
【0113】
次に、コンピュータにより、3次元イメージB21の3次元差異細密イメージと3次元イメージB22の3次元差異細密イメージとを比較して、3次元差異イメージVB21の差異部の表示形式が決定される。この決定の際には、ボクセルの差異数に応じた色が決定される。
【0114】
そして、コンピュータにより、表示形式を決定した3次元差異イメージVB21が、ボクセル比較結果として所定の表示形式でディスプレイ等に表示される。
これにより、3次元イメージの比較において、比較処理を高精度かつ高速に行うことが可能となる。また、イメージの比較対象を3次元形状のボクセルとすることで、無数の点群を比較する必要がなく、メモリ資源の効率化及び演算回数の低減を行うことが可能となる。さらに、3次元イメージの比較を表面のみとすることで、演算回数の大幅な低減が可能となる。
【0115】
なお、上記の説明では、3次元イメージの表面ボクセル(粗ボクセル)に対して、3次元差異細密イメージを生成して比較する説明を行ったが、3次元イメージの表面ボクセルのうちの差異がある粗ボクセルのみ、3次元差異細密イメージを生成して比較することもできる。
【0116】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態における比較処理の形態が異なる。すなわち、第2の実施の形態は、3次元イメージをボクセル単位で比較し、さらに3次元イメージの差異については、基準ボクセル各面からの差異ボクセル数の深さに対応した所定の表示形式により、基準ボクセルの各面を表示するものである。
【0117】
そこで、第2の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図18および図19を参照して具体的に説明する。
図18は、第2の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の概要を示す図である。第2の実施の形態における比較処理は、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用い、3次元イメージの一方におけるボクセルの各面に対して、差異を色にて表示する。その色は、以下の様に、各面から垂直方向(奥行き)のボクセル数にて決定する。
【0118】
図18を参照して説明すると、まず、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用いて、3次元イメージを比較する(ステップS1b)。この比較された3次元差異イメージVB21の不一致部分を、部分的に抽出する(ステップS2b)。次に、ある一致している表面のボクセル(基準ボクセルBB1)に対して、3次元形状の各面(zy面、zx面、yx面)から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数(差異ボクセル数の深さ)をカウントし、表示形式を決定する(ステップS3b)。つまり、A−A矢視断面に示すyz面とzx面とを例にすると、yz面では3ボクセルの差異があり、zx面では2ボクセルの差異があると評価される。そして、このカウント数に対応した所定の表示形式により、一致している表面のボクセル(基準ボクセル)の各面を表示する(ステップS4b)。なお、この表示形式は、前述と同様の色(RGBあるいはCMY)とすることができる。
【0119】
このように本発明では、コンピュータにより、まず、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用いて、3次元イメージが比較される。また、この比較された3次元差異イメージVB21の不一致部分が、部分的に抽出される。
【0120】
次に、コンピュータにより、ある一致している表面のボクセル(基準ボクセルBB1)に対して、3次元形状の各面(zy面、zx面、yx面)から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数(差異ボクセル数の深さ)がカウントされ、表示形式が決定される。
【0121】
そして、コンピュータにより、このカウント数に対応した所定の表示形式をもとに、一致している表面のボクセル(基準ボクセル)の各面が表示される。
上記した概要における機能は、図4の機能ブロック図のうちのボクセル差異評価処理部40の機能が違うだけである。したがって、第2の実施の形態では、ボクセル差異評価処理部40の新たな機能(重複含む)についてのみ説明する。
【0122】
なお、概要の説明では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面のボクセルを基準ボクセルとして説明しているが、以下の説明では、差異部に隣接し且つ一致している表面ボクセルを、選択して範囲決定を行い、この範囲を評価精度にて再ボクセル化した際のボクセルを基準ボクセルとしている。
【0123】
ボクセル差異評価処理部40の新たな機能は、イメージ位置合わせ処理部30にて、位置合わせされた2つのイメージを比較するイメージ比較処理を行い、比較した2つのイメージを所定の表示形式で表示する。なお、所定の表示形式とは、たとえば、RGBのうちの各色の濃さをイメージの差異により変更して表示することである。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。この選択によりボクセル差異評価処理部40は、選択されたボクセルが表面ボクセルかどうか判断する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、この判断により表面ボクセルが選択されれば、再ボクセル化の範囲決定を行う。すなわち、イメージが一致しない部分を、詳細に調査する範囲として決定する。
【0124】
また、ボクセル差異評価処理部40は、決定された範囲に対して、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、範囲決定された表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、細密ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを計数する。すなわち、これは、一致している表面の細密ボクセル(基準ボクセル)に対して、基準ボクセルの3次元形状の各面(zy面、zx面、yx面)から不一致ボクセルのボクセル数(差異ボクセル数の深さ)をカウントする。
【0125】
さらに、ボクセル差異評価処理部40は、計数された差異ボクセルをもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、一致している表面の細密ボクセル(基準ボクセル)に対して、基準ボクセルの各面それぞれの表示形式(色)を決定する。
【0126】
そして、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。
【0127】
次に、第2の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図19を参照して具体的に説明する。なお、本発明の3次元イメージ比較処理は、前述したように第1〜第3の実施の形態に対応して複数ある。このため、ここでは、第2の実施の形態における3次元イメージ比較処理を、第2のイメージ比較処理として説明する。
【0128】
図19は、図13の3次元イメージ比較処理における第2のイメージ比較処理を示すフローチャートである。図13のステップS40(イメージ比較処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、この第2のイメージ比較処理は、3次元イメージ比較装置のボクセル差異評価処理部40により行われる。なお、概要の説明では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面のボクセルを基準ボクセルとして説明しているが、以下の説明では、差異部に隣接し且つ一致している表面ボクセルを、選択して範囲決定を行い、この範囲を評価精度にて再ボクセル化した際のボクセルを基準ボクセルとしている。
【0129】
[ステップS421] ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。なお、表面ボクセルの選択は、たとえば、ボクセル化された3次元イメージに対して、表面ボクセルの内側がオンであり、外側がオフであることにより容易に判断できる。
【0130】
[ステップS422] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS421にて選択されたボクセルが表面ボクセルかどうかを判断する。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルが選択されていれば、ステップS423へ進み、表面ボクセルが選択されていなければ、ステップS421へ戻る。
【0131】
[ステップS423] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS422にて表面ボクセルが選択されたので、再ボクセル化の範囲決定を行う。すなわち、イメージが一致しない部分を、詳細に調査する範囲として決定する。
【0132】
[ステップS424] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS423にて決定された範囲に対して、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、範囲決定された表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。
【0133】
[ステップS425] ボクセル差異評価処理部40は、再度、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを計数する。すなわち、これは、一致している表面のボクセル(基準ボクセル)に対して、基準ボクセルの3次元形状の各面(zy面、zx面、yx面)から不一致ボクセルのボクセル数(差異ボクセル数の深さ)をカウントする。
【0134】
[ステップS426] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS425にて計数された差異ボクセルをもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、一致している表面のボクセル(基準ボクセル)に対して、ボクセルの各面それぞれの表示形式(色)を決定する。
【0135】
[ステップS427] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS426にてボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。
ここで、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされていなければ、ステップS421へ戻り同様の処理を繰り返し、ボクセルが色付けされていれば、本処理を終了して図13のステップS40へ復帰する。
【0136】
このように、第2の実施の形態における比較処理は、比較するための計算機資源(メモリ量、ディスク領域、計算時間)を軽減するため、深さ方向を含むボクセルの替わりに、3次元形状の各面の色にて差異を表示する。これにより計算資源は、数分の1となる。なお、差異を表現する色は、奥行きのボクセル数に比例する濃さにて決められる。さらに、この濃さは、全体の濃さの最大値を基準に平準化される。
【0137】
なお、上記説明では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面のボクセルを基準ボクセルとしての説明と、差異部に隣接し且つ一致している表面ボクセルを、選択して範囲決定を行い、この範囲を評価精度にて再ボクセル化した際のボクセルを基準ボクセルとしての説明とを行っているが、単に、一致している表面のボクセルを基準ボクセルとすることもできる。
【0138】
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態における比較処理の形態が異なる。すなわち、第3の実施の形態は、3次元イメージをボクセル単位で比較し、さらに3次元イメージの差異部全体における表面のボクセル数と、その体積との比率に対応した所定の表示形式により、ボクセルを表示するものである。
【0139】
そこで、第3の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図20〜図25を参照して具体的に説明する。
図20は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(1)を示す図である。第1の実施の形態にて生成されたボクセルの差異部は、2つのイメージが異なっている部分のみとなる。この異なっている部分(島)は、1つ、あるいは,複数のボクセルから構成されている。そして、第3の実施の形態における比較処理は、これらの島における表面のボクセル数と、その島におけるボクセルの全数との比を色として表示する。その色は、以下の様に決定する。なお、以下の説明では、この島を単に差異部と表現する。
【0140】
図20を参照して説明すると、第3の実施の形態における比較処理では、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用いて、3次元イメージであるイメージAとイメージBとを比較する。ここで、差異部の形状は、次のように表現される。
・体積:12ボクセル
・Y方向の表面積:25ボクセル面
この結果、表面ボクセル数/全ボクセル数の比は25/12となり、ある差異部に対するボクセルの差異が薄いことを示している。また、ある体積当たりの表面積は、図21に示すような色で設定される。
【0141】
図21は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理により決定される色(薄い色)を示す図である。
図21によると、差異部を表示する色について、RGBを例にして説明している。この例では、青(B)の色を可変にすることで、差異部全体のボクセル差異を表現している。図21の例の場合、ある表面に対するボクセルの差異が薄いこと示すには、たとえば、設定位置ST11におけるRGB設定は、255(R)、255(G)、223(B)と設定される。この223(B)は、薄い色を示しており、ある差異部全体のボクセル差異が薄いことを示している。これが、たとえば、96(B)であれば、ある差異部全体におけるボクセル差異は、濃いと示すことができる。以下、このボクセル差異が濃い場合におけるボクセル差異評価を図22に示す。
【0142】
図22は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(2)を示す図である。なお、図22は、図20に対してボクセル差異が濃い場合について説明するものである。
【0143】
図22を参照して説明すると、第3の実施の形態における比較処理では、第1の実施の形態にて作成したボクセルを用いて、3次元イメージであるイメージAとイメージBとを比較する。ここで、差異部の形状は、次のように表現される。
・体積:43ボクセル
・Y方向の表面積:32ボクセル面
この結果、表面ボクセル数/全ボクセル数の比は32/43となり、ある差異部に対するボクセルの差異が濃いことを示している。また、ある体積当たりの表面積は、図23に示すような色で設定される。
【0144】
図23は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理により決定される色(濃い色)を示す図である。
図23によると、差異部を表示する色について、RGBを例にして説明している。この例では、青(B)の色を可変にすることで、差異部全体のボクセル差異を表現している。図23の例の場合、ある表面に対するボクセルの差異が濃いこと示すには、たとえば、設定位置ST12におけるRGB設定は、255(R)、255(G)、96(B)と設定される。この96(B)は、濃い色を示しており、ある差異部全体のボクセル差異が濃いことを示している。
【0145】
また、差異が発生している部分を精細なボクセルにて、再度差異を評価し、差異が連続的に発生している個所を同様に色付けする。このとき、色を設定する部分を、比較する3次元サーフェスの部分サーフェスとして記憶する。この差異評価の例を図24に図示する。
【0146】
図24は、第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(3)を示す図である。ここで、図24の分離(太線)ラインは、元の差異ボクセルから、精細なボクセルにて比較された差異ボクセルの分離位置を示す。なお、図24は、図20に対して、ボクセル差異を更に細かく差異評価した場合について示すものである。また、差異評価の方法の説明については、更に細かいボクセルに対して図20と図22と同様の処理を行うため省略する。
【0147】
上記した概要における機能は、図4の機能ブロック図のうちのボクセル差異評価処理部40の機能が違うだけである。したがって、第3の実施の形態では、ボクセル差異評価処理部40の新たな機能(重複含む)についてのみ説明する。なお、以下の説明では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面ボクセルを、選択して範囲決定を行い、評価精度にて再ボクセル化した際のボクセルを基準ボクセルとしている。もちろん、第3の実施の形態では、不一致部分(差異部)に隣接し且つ一致している表面のボクセルを基準ボクセルとしてもよい。また、単に、一致している表面のボクセルを基準ボクセルとしてもよい。
【0148】
ボクセル差異評価処理部40の新たな機能は、イメージ位置合わせ処理部30にて位置合わせされた2つのイメージを比較して評価し、評価した2つのイメージを所定の表示形式で表示する。なお、所定の表示形式とは、たとえば、RGBのうちの各色の濃さをイメージの差異により変更して表示することである。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。この選択によりボクセル差異評価処理部40は、選択されたボクセルが表面ボクセルかどうかを判断する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルが選択されたので、再ボクセル化の範囲決定を行う。すなわち、イメージが一致しない部分を、詳細に調査する範囲として決定する。
【0149】
また、ボクセル差異評価処理部40は、決定された範囲に対して、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、範囲決定された表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。そして、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを計数する。すなわち、3次元差異イメージの差異部全体における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を求める。
【0150】
さらに、ボクセル差異評価処理部40は、求められた差異ボクセルの比率をもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、不一致ボクセルからなる差異部全体の表示形式(色)を決定する。
【0151】
そして、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。
【0152】
次に、第3の実施の形態における3次元イメージ比較プログラムの比較処理について、図25を参照して具体的に説明する。なお、本発明の3次元イメージ比較処理は、前述したように第1〜第3の実施の形態に対応して複数ある。このため、ここでは、第3の実施の形態における3次元イメージ比較処理を、第3のイメージ比較処理として説明する。
【0153】
図25は、図13の3次元イメージ比較処理における第3のイメージ比較処理を示すフローチャートである。図13のステップS40(イメージ比較処理)が実行されると、以下の流れに従って処理が行われる。なお、この第3のイメージ比較処理は、3次元イメージ比較装置のボクセル差異評価処理部40により行われる。
【0154】
[ステップS431] ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルを選択する。なお、表面ボクセルの選択は、たとえば、ボクセル化された3次元イメージに対して、表面ボクセルの内側がオンであり、外側がオフであることにより容易に判断できる。
【0155】
[ステップS432] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS431にて選択されたボクセルが表面ボクセルかどうか判断する。ここで、ボクセル差異評価処理部40は、表面ボクセルが選択されていれば、ステップS433へ進み、表面ボクセルが選択されていなければ、ステップS431へ戻る。
【0156】
[ステップS433] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS432にて表面ボクセルが選択されたので、再ボクセル化の範囲決定を行う。すなわち、イメージが一致しない部分を、詳細に調査する範囲として決定する。
【0157】
[ステップS434] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS433にて決定された範囲に対して、評価精度での再ボクセル化を行う。すなわち、評価精度に応じて、範囲決定された表面ボクセルをさらに細かくボクセル化する。
【0158】
[ステップS435] ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルに変換された3次元サーフェスと計測表面/断面データとをもとに、差異ボクセルを計数する。すなわち、3次元差異イメージの差異部全体における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を求める。
【0159】
[ステップS436] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS435にて求められた差異ボクセルの比率をもとに、表示形式である色の濃さを決定し、ボクセルの色付けを行う。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、不一致ボクセルからなる差異部全体の表示形式(色)を決定する。
【0160】
[ステップS437] ボクセル差異評価処理部40は、ステップS436にてボクセルが色付けされたかどうかを判定する。すなわち、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセル化された3次元イメージが比較されたかどうかを判定する。
ここで、ボクセル差異評価処理部40は、ボクセルが色付けされていなければ、ステップS431へ戻り同様の処理を繰り返し、ボクセルが色付けされていれば、本処理を終了して図13のステップS40へ復帰する。
【0161】
このように、第3の実施の形態における比較処理は、比較するための計算機資源(メモリ量、ディスク領域、計算時間)を軽減するため、深さ方向を含むボクセルの替わりに、差異部全体の色にて差異を表示する。これにより計算資源は、数分の1となる。なお、表面ボクセル数/全ボクセル数の比は、最大2,最小0(正確には、0に近い微小値)となる。従って、色の濃さは、2を最も薄い色とし、0にて最も濃い色となるよう様に設定する。また、差異部の大きさは、3次元表示した際の差異部全体の大きさで理解可能である。
[第1の実施の形態における計算資源の評価結果例]
最後に、第1の実施の形態における計算資源の評価結果例について説明する。
【0162】
ここで、第1の実施の形態における効果は、以下の3点となる。
・従来方式に比べて、圧倒的に必要とする計算量が少なく、結果を得る時間が短い。
・詳細な比較を現実的な計算機資源(メモリ、ディスク量)にて実現可能となる。
・比較作業の効率化におけるメリットがある。
【0163】
例えば、計算資源について、以下のように評価する。
まず、従来技術における表(1)にある計測点数を、式(1)に示す3次元サーフェスの方程式を用いて最短距離を計算すると、以下のような計算量となる。
・サーフェス上の最近節点の取得・・・・・・・・数百floating point operations
・この点から当該の計測点までの距離の計算・・・数十floating point operations
・近接すると思われるサーフェスの数・・・・・1〜数十
したがって、この計算は、1つの最短距離を求めるために、数万floating point operationsの計算が必要となる。これを100億点に対して繰り返す。結局、この計算にかかる時間は、1GHzのCPUにて2floating point operations が同時に行えるとして、30時間程となる。
【0164】
一方、本発明の実施の形態による方法は、複数のサーフェスを含む体積に対して、全空間を計測精度のボクセルに分割し、ボクセル毎に論理演算を施すだけであるため、計算は500億floating point operationsである。したがって、同じ計算機では、計算にかかる時間が25秒となる。これにより、本発明における第1の実施の形態による方法は、従来方法に比べ計算機の処理時間を大幅に短縮することが可能となった。また、本発明における第1の実施の形態による方法は、全空間を計測精度のボクセルに分割するので、従来方法と同等の精度により比較計算が可能となった。
【0165】
以上説明した処理は、コンピュータプログラムに記述し、コンピュータで実行することにより、本発明の機能を実現することができる。また、コンピュータで実行する際には、コンピュータ内のハードディスク等にコンピュータプログラムを予め格納しておき、メインメモリにロードして実行する。なお、コンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録媒体、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録媒体には、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、ZIP(Zip:磁気ディスクの一種)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(DVD Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(CD Recordable)、CD−RW(CD Rewritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical Disk)などがある。半導体メモリには、フラッシュ・メモリ(Flash Memory)などがある。
【0166】
また、コンピュータプログラムを流通させる場合には、例えば各コンピュータプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、コンピュータプログラムをサーバの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバからクライアントへコンピュータプログラムを転送することもできる。
【0167】
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
【図面の簡単な説明】
【0168】
【図1】
第1の実施の形態における原理構成図である。
【図2】
第1の実施の形態における3次元イメージの比較方法の概念図である。
【図3】
3次元イメージ比較プログラムを実行可能なコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【図4】
3次元イメージ比較装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図5】
3次元イメージ比較プログラムの比較処理の概要を示す図である。
【図6】
比較した3次元イメージを、さらに細かいボクセルで比較する手順を示す図である。
【図7】
ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、共通ボクセルに対する色決定を示す図である。
【図8】
ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、差異ボクセル(基準イメージ)に対する色決定を示す図である。
【図9】
ボクセル差異数により決定される色を設定する方法において、差異ボクセル(比較対象イメージ)に対する色決定を示す図である。
【図10】
ボクセルの要素の番号と節点の関係を示す図である。
【図11】
3次元イメージ上の節点おける一般的なデータ構造を示す図である。
【図12】
ボクセルの節点におけるボクセル法のデータ構造を示す図である。
【図13】
3次元イメージ比較処理の全体の流れを示すフローチャートである。
【図14】
図13の3次元イメージ比較処理における比較情報入力処理を示すフローチャートである。
【図15】
図13の3次元イメージ比較処理におけるボクセル処理を示すフローチャートである。
【図16】
図13の3次元イメージ比較処理におけるイメージ位置合わせ処理を示すフローチャートである。
【図17】
図13の3次元イメージ比較処理における第1のイメージ比較処理を示すフローチャートである。
【図18】
第2の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の概要を示す図である。
【図19】
図13の3次元イメージ比較処理における第2のイメージ比較処理を示すフローチャートである。
【図20】
第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(1)を示す図である。
【図21】
第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理により決定される色(薄い色)を示す図である。
【図22】
第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(2)を示す図である。
【図23】
第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理により決定される色(濃い色)を示す図である。
【図24】
第3の実施の形態において、3次元イメージ比較プログラムの比較処理の差異評価(3)を示す図である。
【図25】
図13の3次元イメージ比較処理における第3のイメージ比較処理を示すフローチャートである。
【図26】
物体の3次元イメージ(CADデータ:3次元曲面)と3次元点群(計測データ)とを示す図である。
【図27】
3次元イメージでの従来の比較方法における概念図である。
Claims (33)
- 3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較プログラムにおいて、
コンピュータに、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、
前記3次元差異イメージの表面に対し、前記比較よりも細かい精度にて前記第1の3次元イメージと前記第2の3次元イメージとの3次元差異細密イメージを生成し、
前記第1の3次元イメージの3次元差異細密イメージと、前記第2の3次元イメージの3次元差異細密イメージとを比較して、前記3次元差異イメージの差異部の表示形式を決定し、
前記3次元差異イメージをボクセル比較結果として前記表示形式で表示する、
処理を実行させることを特徴とする3次元イメージ比較プログラム。 - 前記表示形式は、色表示であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記色表示は、赤、緑、および青の光3原色を基本とした加法混色により行われることを特徴とする請求の範囲第2項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記色表示は、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色を基本とした減法混色により行われることを特徴とする請求の範囲第2項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記減法混色には、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色の他に、黒も追加することを特徴とする請求の範囲第4項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記比較は、第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとの間において、ボクセル情報のブーリアン演算により行われることを特徴とする請求の範囲第1項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記第1の3次元イメージの3次元差異細密イメージと、前記第2の3次元イメージの3次元差異細密イメージとの比較は、2つの3次元差異細密イメージの差をとることを特徴とする請求の範囲第1項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- CADデータからなる3次元サーフェス情報をボクセル化して、前記第1の3次元イメージを作成することを特徴とする請求の範囲第1項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 計測データからなる点群情報をボクセル化して、前記第2の3次元イメージを作成することを特徴とする請求の範囲第1項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較プログラムにおいて、
コンピュータに、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、
前記3次元差異イメージの差異部を部分的に抽出し、一致している表面のボクセルに対して、3次元形状の各面から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数をカウントし、前記カウントの数をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、
前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージを、前記表示形式により表示する、
処理を実行させることを特徴とする3次元イメージ比較プログラム。 - 前記表示形式は、色表示であることを特徴とする請求の範囲第10項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記色表示は、赤、緑、および青の光3原色を基本とした加法混色により行われることを特徴とする請求の範囲第11項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記色表示は、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色を基本とした減法混色により行われることを特徴とする請求の範囲第11項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記減法混色には、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色の他に、黒も追加することを特徴とする請求の範囲第13項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記表示は、3次元形状の各面それぞれの前記カウントの数をもとに、前記3次元差異イメージのボクセル各面に対してそれぞれ行うことを特徴とする請求の範囲第10項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- CADデータからなる3次元サーフェス情報をボクセル化して、前記第1の3次元イメージを作成することを特徴とする請求の範囲第10項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 計測データからなる点群情報をボクセル化して、前記第2の3次元イメージを作成することを特徴とする請求の範囲第10項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較プログラムにおいて、
コンピュータに、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、
前記3次元差異イメージの差異部における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を算出し、前記3次元差異イメージに対し、前記比率をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、
前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージに対して、前記比率に対応した所定の表示形式により前記差異部を表示する、
処理を実行させることを特徴とする3次元イメージ比較プログラム。 - 前記表示形式は、色表示であることを特徴とする請求の範囲第18項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記色表示は、赤、緑、および青の光3原色を基本とした加法混色により行われることを特徴とする請求の範囲第19項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記色表示は、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色を基本とした減法混色により行われることを特徴とする請求の範囲第19項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 前記減法混色には、シアン、マゼンダ、および黄の補色3原色の他に、黒も追加することを特徴とする請求の範囲第21項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- CADデータからなる3次元サーフェス情報をボクセル化して、前記第1の3次元イメージを作成することを特徴とする請求の範囲第18項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 計測データからなる点群情報をボクセル化して、前記第2の3次元イメージを作成することを特徴とする請求の範囲第18項記載の3次元イメージ比較プログラム。
- 3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較方法において、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、
前記3次元差異イメージの表面に対し、前記比較よりも細かい精度にて前記第1の3次元イメージと前記第2の3次元イメージとの3次元差異細密イメージを生成し、
前記第1の3次元イメージの3次元差異細密イメージと、前記第2の3次元イメージの3次元差異細密イメージとを比較して、前記3次元差異イメージの差異部の表示形式を決定し、
前記3次元差異イメージをボクセル比較結果として前記表示形式で表示する、
ことを特徴とする3次元イメージ比較方法。 - 3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較方法において、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、
前記3次元差異イメージの差異部を部分的に抽出し、一致している表面のボクセルに対して、3次元形状の各面から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数をカウントし、前記カウントの数をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、
前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージを、前記表示形式により表示する、
ことを特徴とする3次元イメージ比較方法。 - 3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較方法において、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、
前記3次元差異イメージの差異部における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を算出し、前記3次元差異イメージに対し、前記比率をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、
前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージに対して、前記比率に対応した所定の表示形式により前記差異部を表示する、
ことを特徴とする3次元イメージ比較方法。 - 3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較装置において、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成する差異イメージ生成部と、
前記3次元差異イメージの表面に対し、前記比較よりも細かい精度にて前記第1の3次元イメージと前記第2の3次元イメージとの3次元差異細密イメージを生成する差異細密イメージ生成部と、
前記第1の3次元イメージの3次元差異細密イメージと、前記第2の3次元イメージの3次元差異細密イメージとを比較して、前記3次元差異イメージの差異部の表示形式を決定する表示形式決定部と、
前記3次元差異イメージをボクセル比較結果として前記表示形式で表示する差異表示部と、
を有することを特徴とする3次元イメージ比較装置。 - 3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較装置において、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成する差異イメージ生成部と、
前記3次元差異イメージの差異部を部分的に抽出し、一致している表面のボクセルに対して、3次元形状の各面から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数をカウントし、前記カウントの数をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定する各面差異決定部と、
前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージを、前記表示形式により表示する各面差異表示部と、
を有することを特徴とする3次元イメージ比較装置。 - 3次元イメージを比較して差異を表示する3次元イメージ比較装置において、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成する差異イメージ生成部と、
前記3次元差異イメージの差異部における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を算出し、前記3次元差異イメージに対し、前記比率をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定する差異比率決定部と、
前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージに対して、前記比率に対応した所定の表示形式により前記差異部を表示する差異比率表示部と、
を有することを特徴とする3次元イメージ比較装置。 - 3次元イメージを比較して差異を表示するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータに、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、
前記3次元差異イメージの表面に対し、前記比較よりも細かい精度にて前記第1の3次元イメージと前記第2の3次元イメージとの3次元差異細密イメージを生成し、
前記第1の3次元イメージの3次元差異細密イメージと、前記第2の3次元イメージの3次元差異細密イメージとを比較して、前記3次元差異イメージの差異部の表示形式を決定し、
前記3次元差異イメージをボクセル比較結果として前記表示形式で表示する、
処理を実行させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 3次元イメージを比較して差異を表示するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータに、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、
前記3次元差異イメージの差異部を部分的に抽出し、一致している表面のボクセルに対して、3次元形状の各面から垂直方向に不一致ボクセルのボクセル数をカウントし、前記カウントの数をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、
前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージを、前記表示形式により表示する、
処理を実行させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 3次元イメージを比較して差異を表示するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータに、
予めボクセル化された第1の3次元イメージと第2の3次元イメージとを比較して、3次元差異イメージを生成し、
前記3次元差異イメージの差異部における表面ボクセル数と全体ボクセル数との比率を算出し、前記3次元差異イメージに対し、前記比率をもとにボクセルの差異を表す表示形式を決定し、
前記表示形式を決定した前記3次元差異イメージに対して、前記比率に対応した所定の表示形式により前記差異部を表示する、
処理を実行させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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