JPWO2003034588A1 - 増幅装置および受信機 - Google Patents
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Abstract
従来の増幅装置及び受信機は、ノイズが含まれた信号を増幅する場合に利得が過度に変動するといった問題があった。そこで、本発明に係る増幅装置及び受信機は、アナログ入力信号を増幅して出力する可変利得増幅手段と、前記アナログ入力信号の信号レベルを検出する検出手段と、前記検出手段が検出した信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された信号レベルに基づいて、前記可変利得増幅手段における利得を制御する利得制御手段とを備える。
Description
技術分野
この発明は、アナログ信号を増幅して出力する増幅装置に関し、拡散符号系列により拡散された信号を受信して、増幅し、A/D変換し、復調する受信機に関する。
背景技術
第1図は従来の増幅装置の基本構造を例示する構成図である。図において、x0はアナログ入力信号、1は可変利得増幅器、2はA/D変換器、3は利得制御部である。可変利得増幅器1はアナログ入力信号x0を増幅し、A/D変換器2へ出力する。A/D変換器2はこの可変利得増幅器1からの信号をA/D変換してディジタル信号を出力する。利得制御部3はこのディジタル信号に基づいて、可変利得増幅器1における利得を制御する。
しかしながら、第1図に示した増幅装置では、A/D変換器2の変換能力を超えた大きさの信号がA/D変換器2へ入力されると、A/D変換器2の出力が飽和してしまうため、利得制御部3がアナログ入力信号x0の大きさを正確に認識できず、可変利得増幅器1の利得を適切にするまで時間がかかるといった問題がある。
そこで一般的には、第2図に示すような増幅装置が用いられる。図において第1図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。第2図において、4は非線形増幅器、21は第1のA/D変換器、22は第2のA/D変換器である。非線形増幅器4としては一般に対数増幅器がよく用いられる。
次に動作について説明する。非線形増幅器4はアナログ入力信号x0を非線形増幅することによって、アナログ入力信号x0の振幅を非線形圧縮し、第2のA/D変換器22へ出力する。第2のA/D変換器22は当該振幅が圧縮された信号をA/D変換し、利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、この第2のA/D変換器22の出力に基づきアナログ入力信号x0の大きさを認識し、可変利得増幅器1における利得を制御する。可変利得増幅器1においてA/D変換に適した大きさにまで増幅されたアナログ入力信号x0は、第1のA/D変換器21においてA/D変換され、出力される。
第2図に示した増幅装置は、以上のように構成されているので、第2のA/D変換器22へ入力される信号の大きさが第2のA/D変換器22の変換能力を超えることがなく、利得制御部3はアナログ入力信号x0の大きさを常に検出することができる。よって、第1図に示した装置と比べて、可変利得増幅器1の利得を素早く適切に設定することができる。
しかしながら、第1図および第2図に示した増幅装置では、アナログ入力信号x0にノイズが含まれると、利得制御部3がそのノイズに追従してしまい、可変利得増幅器1における利得が過度に変動するといった問題があった。
特に、CDMA通信における受信信号をA/D変換する場合、前記入力信号は、異なる拡散符号系列にて拡散された信号の合成波であるため、当該合成波の振幅が周期的あるいは非周期的に変動し、可変利得増幅器1の利得を適切に設定できないといった問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、アナログ入力信号にノイズが含まれる場合であっても、高い精度でA/D変換を行うことができる増幅装置、およびその増幅装置を用いた受信機を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る増幅装置は、アナログ入力信号を増幅して出力する可変利得増幅手段と、前記アナログ入力信号の信号レベルを検出する検出手段と、前記検出手段が検出した信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された信号レベルに基づいて、前記可変利得増幅手段における利得を制御する利得制御手段とを備えるので、ノイズが含まれるアナログ入力信号を適切にA/D変換することができる。また、この発明に係る受信機は当該増幅装置を備えて受信信号をA/D変換するので、ノイズが含まれる受信信号を適切にA/D変換することができる。
発明を実施するための最良の形態
アナログ入力信号にノイズが含まれる場合、例えば第3図に示した増幅装置を用いることによってA/D変換の精度を向上させることができる。第3図において、第2図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。第3図において、5は平均化回路である。非線形増幅器4はアナログ入力信号x0を対数増幅して第2のA/D変換器22へ出力する。第2のA/D変換器22は入力された信号をA/D変換して平均化回路5へ出力する。平均化回路5は第2のA/D変換器22の出力を時間的に平均化し、利得制御部3へ出力する。利得制御部3はこの第2のA/D変換器22の出力に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。
このように第3図に示した装置においては、入力信号に含まれるノイズ成分を平均化回路5によって取り除く。しかしながら、アナログ入力信号x0を非線形増幅(対数増幅)した後に平均化するため、真の平均値が得られないといった問題がある。
特に、アナログ入力信号x0が、WCDMA通信における受信信号である場合、当該アナログ入力信号x0は異なる拡散符号系列で拡散された複数の信号を多重化したものであるため、信号レベルが1チップ期間よりも長い周期で大きく変動し、平均化回路5において演算される平均値が真の平均値からずれやすい。
たとえば、この発明を為すにあたって行った実験によれば、WCDMA通信での受信信号レベルは約256チップ(=1/10スロット,約67μs)周期で大きく変動する。第4図は、この実験結果を概略的に説明する概略説明図である。図において第4図(a)はWCDMA通信における受信信号の波形、第4図(b)はその受信信号を第3図に示した装置に入力した場合の非線形増幅器4の出力波形を示す。第4図(a)に示すように、受信信号レベルが256チップ周期で、−50dBmと−80dBmとの間を大きく変動しており、この第4図(a)に示す受信信号を第3図に示す増幅装置に入力すると、平均化回路5によって得られる平均値は−65dBmとなり、真の平均値である−53dBm(=−50dBm−3dBm)と異なってしまう。
なお、第4図はWCDMA通信下における受信信号を例示したものであり、この受信信号にはCPICH信号およびP−CCPCH信号が含まれている。CPICHおよびP−CCPCHはWCDMA通信において用いられる制御チャンネルであり、これらは下表に示す拡散符号系列にて拡散されている。なお、下表においてTCはチップ期間である。
このように、CPICHはTC=0〜255の期間における拡散符号がすべて”0”であり、P−CCPCHはTC=0〜127の期間における拡散符号が全て”0”、TC=128〜255の期間における拡散符号が全て”1”である。よって、これらのチャンネルを合成すると、TC=0〜127の期間では両者強め合い、TC=128〜255の期間では両者打ち消し合う。
通常、拡散符号系列は、他の拡散符号系列とは互いに干渉しない線形独立なものが選ばれる。しかしながら、それはあくまで理想であって、実際には、上記CPICH及びP−CCPCHの如く、互いに干渉する複数の拡散符号系列が同時に使用される。このため、実際の受信信号には拡散符号系列同士の干渉によるものと見受けられる振幅変動が観測される。
なお、1チップとは拡散符号系列における1拡散符号のことであり、1チップ期間とは1拡散符号に対応する期間のことである。また、CDMA通信おいて受信される受信信号は瞬時振幅が変動するデジタル変調波である。また、第2図に示した非線形増幅器4に代えて線形増幅器を用いることもできるが、非線形増幅器を用いた方がダイナミックレンジを確保しやすい。
実施の形態1.
本発明においては上記事情に鑑みて、増幅装置を第5図に示す如く構成する。なお、第5図は、本実施の形態1の増幅装置を組み込んだ受信機を例示する構成図である。図において、11は受信機であり、受信部7と、増幅装置10と、復調部8とにより構成される。増幅装置10は、信号レベル検出部9と、選択部6と、利得制御部3と、可変利得増幅器1と、第1のA/D変換器21とにより構成され、信号レベル検出部9は、非線形増幅器4と、第2のA/D変換器22とにより構成される。ここで、非線形増幅器4はたとえば対数増幅器、選択部6はたとえばピーク検出器である。
この受信機11の動作を概略的に説明する。信号レベル検出部9は、可変利得増幅器1へ入力される受信信号x0の信号レベルを検出して、選択部6へ出力する。選択部6は、信号レベル検出部9が検出した複数の信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択して利得制御部3へ出力する。特に本実施の形態1においては、選択部6は信号レベル検出部9が検出した複数の信号レベルの中から、最も大きな信号レベルを選択して利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、選択部6が選択した信号レベルに基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。可変利得増幅器1は、利得制御部3により制御された利得にて受信部7が受信した受信信号x0を増幅し、第1のA/D変換器21へ出力する。第1のA/D変換器21はこの可変利得増幅器1の出力y0をA/D変換し、復調部8へ出力する。
さらに詳しくは、第5図に示した非線形増幅器4は例えば対数増幅器であり、受信信号x0の信号レベルに対応した直流電圧x1を出力する。第2のA/D変換器22は、この非線形増幅器4が出力した直流電圧x1をA/D変換して、選択部6へ出力する。選択部6はここではピーク検出器であり、受信信号x0の所定期間内における最大信号レベルを、第2のA/D変換器22の出力より検出し、検出結果を利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、この選択部6の検出結果に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。
第6図は、第5図に示した非線形増幅器4,第2のA/D変換器22および選択部6の各動作を例示する説明図である。第6図において、第6図(a)は受信信号x0の波形、第6図(b)は非線形増幅器4たる対数増幅器が出力する直流電圧x1の波形、t1およびt2は第2のA/D変換器22のサンプルタイミング、Tは受信信号x0の周期である。ここでは、選択部6は、時刻t1およびt2におけるサンプリングで得られた値のうち、大きい方の値を選択して、第5図に示した利得制御部3へ出力する。
さらに詳しくは、第6図において、第2のA/D変換器22および選択部6は以下の条件▲1▼〜▲3▼を満たす動作を行う。
▲1▼ 第2のA/D変換器22は任意の期間P内に複数回のサンプリングを行う。
▲2▼ ピーク検出器6は当該期間P内にサンプリングされた複数の値の中から、最大の値を選択する。
▲3▼ 受信信号x0の信号レベルが周期Tで変動する場合、第2のA/D変換器22は、当該期間P内に、当該周期Tの整数倍以外の時間間隔で、少なくとも二回サンプリングを行う。たとえば、第2のA/D変換器22は、サンプリング間隔(T/n+mT)にてサンプリングを行う。ここで、Tは受信信号の周期、nはサンプリング回数(n≠1)、mは任意の0以上の整数である。
なお、上記期間Pの時間幅は任意であるが、CDMA通信において受信された受信信号は、少なくとも1チップ期間以上を1周期として変動するため、当該期間Pは1チップ期間よりも長い時間幅とした方がよい。また、CDMA通信下において受信される信号は約256チップ期間を1周期として変動する傾向にあるので、第2のA/D変換器22は、期間P内に、256チップ期間の整数倍以外の時間間隔で少なくとも二回サンプリングを行うことが望ましい。
以上のように、本実施の形態1によれば、可変利得増幅器1に入力される受信信号x0の最大信号レベルに基づき、可変利得増幅器1の利得を制御するので、当該受信信号x0の信号レベルが、他信号との干渉等により変動した場合であっても、可変利得増幅器1の利得を適切に制御することができる。
なお、第5図では可変利得増幅器1に入力される前の受信信号x0を信号レベル検出部9に入力するようにしたが、可変利得増幅器1の出力y0を信号レベル検出部9に入力するようにしてもよい。
また第5図では、選択部6が信号レベル検出部9において検出された信号レベルの中から最も大きな信号レベルを選択したが、検出された信号レベルの中から相対的に大きな信号レベルを選択するのであれば、どのような選び方をしてもよい。たとえば、検出された信号レベルの中から2番目に大きい信号レベルを選択してもよいし、あるいは、検出された信号レベルの中から所定値よりも小さく、最も大きな信号レベルを選択してもよい。
また、第5図に示した利得制御部3が、選択部6および第1のA/D変換器21の双方の出力に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御するようにしてもよい。たとえば、受信初期段階では、選択部6の出力に基づき、第1のA/D変換器21の出力が飽和しない範囲内にまで可変利得増幅器1の利得を制御し、その後は第1のA/D変換器21の出力に基づき、可変利得増幅器1の利得を高い精度で制御してもよい。
実施の形態2.
実施の形態1の増幅装置では、第5図に示す如く第2のA/D変換器22の後段に選択部6を設けたが、本実施の形態2に示すように、第2のA/D変換器22の前段に選択部6を設けてもよい。
第7図は本実施の形態2の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において、第5図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは第5図に示した選択部6を、非線形増幅器4と第2のA/D変換器22との間に配し、当該選択部6としてピークホールド回路を用いている。動作について説明する。非線形増幅器4は、受信信号x0の信号レベルに対応した直流電圧x1を出力する。選択部6であるピークホールド回路は、直流電圧x1の所定期間内における最大電圧x2を出力し続ける。第2のA/D変換器22は、この選択部6が出力する最大電圧x2をA/D変換し、利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、第2のA/D変換器22が出力したディジタル値に基づき、可変利得増幅器1における利得を制御する。
第8図は、第7図に示した非線形増幅器4である対数増幅器、選択部6であるピークホールド回路、及び第2のA/D変換器22の各動作を例示する説明図である。図において、第8図(a)は非線形増幅器4に入力される受信信号x0の波形、第8図(b)は対数増幅器4が出力する直流電圧x1の波形、第8図(c)はピークホールド回路6の出力波形、t3は当該ピークホールド回路6の動作開始時点、t4は第2のA/D変換器22のサンプルタイミング、t5はピークホールド回路6の動作終了時点である。ここでは、第2のA/D変換器22は、ピークホールド回路6のピークホールド中(期間t3〜t5)に少なくとも1回、当該ピークホールド回路6の出力をサンプリングし(t4)、それを利得制御部3へ出力する。
実施の形態3.
第9図は本実施の形態3の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において、第7図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは、第2のA/D変換器22の後段に平均化回路12を設けている。また、13は平均化回路制御部である。動作について説明する。非線形増幅器4は、受信信号x0の信号レベルに対応した直流電圧x1を出力する。選択部6は、直流電圧x1の所定期間中における最大電圧x2を出力し続ける。第2のA/D変換器22は、この選択部6が出力する最大電圧x2をディジタル値に変換し、平均化回路12へ出力する。平均化回路12は、第2のA/D変換器22が出力したディジタル値の平均値を演算し、利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、その演算された平均値に基づき、可変利得増幅器1における利得を制御する。
また、平均化回路制御部13は、平均化回路12における平均化の母数を、受信信号x0の状態に応じて増減させる。すなわち、平均化回路12は受信部7において受信される電波の伝播状況に応じて、平均化回路12において平均化される値の数を制御する。例えば、受信信号x0のフェージング周期が長い場合、一度の平均演算に用いるディジタル値の数を増加させ、受信信号x0のフェージング周期が短い場合、同ディジタル値の数を減少させる。
以上のように、本実施の形態3によれば、可変利得増幅器1に入力される受信信号x0の信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを複数選択し、それら選択した信号レベルの平均値に基いて、可変利得増幅器1の利得を制御するので、受信信号x0の信号レベルがノイズ等によって変動した場合であっても、可変利得増幅器1の利得を適切に制御することができる。また、当該平均化される値の数を受信信号x0のフェージング周期の長短に応じて増減させるので、可変利得増幅器1の利得をさらに適切に制御することができる。
実施の形態4.
本実施の形態4においては、第5図に示した非線形増幅器4と可変利得増幅器1が、出力先のA/D変換器を共用する。第10図は本実施の形態4の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において第5図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは、A/D変換器20の前段と後段にそれぞれスイッチ14および15を設け、当該スイッチ14とスイッチ15を連動させることで、非線形増幅器4,A/D変換器20,および選択部6を通り利得制御部3に至る第1の経路と、可変利得増幅器1およびA/D変換機20を通り、利得制御部3および復調部8に至る第2の経路とを切り替える。
次に動作について説明する。まず、スイッチ14及びスイッチ15が制御され、非線形増幅器4,A/D変換器20,および選択部6を通る第1の経路が形成される。このとき、非線形増幅器4は受信信号x0の信号レベルに応じた直流電圧x1を出力し、A/D変換器20はこの直流電圧x1をディジタル値に変換して選択部6へ出力し、選択部6は当該ディジタル値の中から最大の値を検出して、利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、この選択部6が選択した最大値に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。
続いて、スイッチ14及びスイッチ15が切り替えられ、可変利得増幅器1およびA/D変換器20を通り、利得制御部3および復調部8に至る第2の経路が形成される。このとき、可変利得増幅器1は受信信号x0を増幅してA/D変換器20へ出力する。A/D変換器20は、入力された信号をディジタル値に変換して、利得制御部3および復調部8へ出力する。利得制御部3は、このA/D変換器20から入力されたディジタル値に基づき可変利得増幅器1の利得を制御するとともに、復調部8は当該A/D変換器20より入力されたディジタル値を復調する。
以上のように、本実施の形態4においては、可変利得増幅器1の出力をA/D変換する第1のA/D変換器と、非線形増幅器4の出力をA/D変換する第2のA/D変換器とを共通にしたので、増幅装置の小型化が可能となる。
実施の形態5.
実施の形態5においては、第7図に示した選択部6と可変利得増幅器1が、出力先であるA/D変換器を共用する。第11図は本実施の形態5の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において第7図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは、A/D変換器20の前段にスイッチ16を設け、当該スイッチ16を切り替えることで、当該A/D変換器20にピークホールド回路6の出力x2と、可変利得増幅器1の出力y0とを切り替えて入力する。また、A/D変換器20の出力は、利得制御部3及び復調部8へ出力される。
次に動作について説明する。まず、スイッチ16が制御され、ピークホールド回路6とA/D変換器20とが接続される。このとき、非線形増幅器4は受信信号x0の信号レベルに応じた直流電圧x1を出力し、ピークホールド回路6は所定期間中における直流電圧x1の最大電圧x2を出力し続ける。A/D変換器20はこのピークホールド回路6が出力する直流電圧x2をディジタル値に変換し、当該ディジタル値を利得制御部3および復調部8へ出力する。利得制御部3は、このA/D変換器20より入力されたディジタル値に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。このとき、復調部8においてA/D変換器20の出力を復調するか否かは任意である。
続いて、スイッチ16が切り替えられ、可変利得増幅器1とA/D変換器20とが接続される。このとき、可変利得増幅器1は受信部7において受信された受信信号を増幅してA/D変換器20へ出力する。A/D変換器20は、当該可変利得増幅器1の出力をA/D変換して、利得制御部3および復調部8へ出力する。利得制御部3は、このA/D変換器20から入力されたディジタル値に基づき可変利得増幅器1の利得を制御するとともに、復調部8は当該A/D変換器20より入力されたディジタル値を復調する。
以上のように、本実施の形態5においては、可変利得増幅器1の出力をA/D変換する第1のA/D変換器と、ピークホールド回路6の出力をA/D変換する第2のA/D変換器とを共通化したので、増幅装置の小型化が可能となる。
実施の形態6.
本実施の形態6においては、第9図に示した選択部6と可変利得増幅器1が、出力先であるA/D変換器を共用する。第12図は本実施の形態6の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において第9図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは、スイッチ17とスイッチ18を連動させて、非線形増幅器4,ピークホールド回路6,A/D変換器20および平均化回路12を通り利得制御部3に至る第1の経路と、可変利得増幅器1およびA/D変換機20を通り利得制御部3および復調部8に至る第2の経路とを、切り替える。
動作について説明する。まず、スイッチ17及びスイッチ18が制御され、非線形増幅器4,ピークホールド回路6,A/D変換器20および平均化回路12を通る第1の経路が形成される。このとき、非線形増幅器4は受信信号x0の信号レベルに応じた直流電圧x1を出力し、ピークホールド回路6は所定期間中における直流電圧x1の最大電圧x2を出力し続ける。A/D変換器20はこのピークホールド回路6が出力する直流電圧x2をディジタル値に変換し、当該ディジタル値を平均化回路12へ出力する。平均化回路12は、A/D変換器20が出力する複数のディジタル値の平均値を演算し、利得制御部3はその演算された平均値に基づき、可変利得増幅器1における利得を制御する。
続いて、スイッチ17及びスイッチ18が切り替えられ、可変利得増幅器1およびA/D変換器20を通り、利得制御部3および復調部8に至る第2の経路が形成される。このとき、可変利得増幅器1は受信信号x0を増幅してA/D変換器20へ出力する。A/D変換器20は、入力された信号をディジタル値に変換して、利得制御部3および復調部8へ出力する。利得制御部3は、このA/D変換器20から入力されたディジタル値に基づき可変利得増幅器1の利得を制御するとともに、復調部8は当該A/D変換器20より入力されたディジタル値を復調する。
以上のように、本実施の形態6においては、可変利得増幅器1の出力をA/D変換する第1のA/D変換器と、ピークホールド回路6の出力をA/D変換する第2のA/D変換器とを共通化したので、増幅装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の増幅装置を例示する概略構成図である。第2図は従来の別の増幅装置を例示する概略構成図である。第3図は平均化回路を有した増幅装置を例示する概略構成図である。第4図は第3図に示した増幅装置の動作を例示する説明図である。第5図は実施の形態1の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第6図は第5図に示した増幅装置及び受信機の動作を例示する説明図である。第7図は実施の形態2の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第8図は第7図に示した増幅装置及び受信機の動作を例示する説明図である。第9図は実施の形態3の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第10図は実施の形態4の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第11図は実施の形態5の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第12図は実施の形態6の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。
この発明は、アナログ信号を増幅して出力する増幅装置に関し、拡散符号系列により拡散された信号を受信して、増幅し、A/D変換し、復調する受信機に関する。
背景技術
第1図は従来の増幅装置の基本構造を例示する構成図である。図において、x0はアナログ入力信号、1は可変利得増幅器、2はA/D変換器、3は利得制御部である。可変利得増幅器1はアナログ入力信号x0を増幅し、A/D変換器2へ出力する。A/D変換器2はこの可変利得増幅器1からの信号をA/D変換してディジタル信号を出力する。利得制御部3はこのディジタル信号に基づいて、可変利得増幅器1における利得を制御する。
しかしながら、第1図に示した増幅装置では、A/D変換器2の変換能力を超えた大きさの信号がA/D変換器2へ入力されると、A/D変換器2の出力が飽和してしまうため、利得制御部3がアナログ入力信号x0の大きさを正確に認識できず、可変利得増幅器1の利得を適切にするまで時間がかかるといった問題がある。
そこで一般的には、第2図に示すような増幅装置が用いられる。図において第1図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。第2図において、4は非線形増幅器、21は第1のA/D変換器、22は第2のA/D変換器である。非線形増幅器4としては一般に対数増幅器がよく用いられる。
次に動作について説明する。非線形増幅器4はアナログ入力信号x0を非線形増幅することによって、アナログ入力信号x0の振幅を非線形圧縮し、第2のA/D変換器22へ出力する。第2のA/D変換器22は当該振幅が圧縮された信号をA/D変換し、利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、この第2のA/D変換器22の出力に基づきアナログ入力信号x0の大きさを認識し、可変利得増幅器1における利得を制御する。可変利得増幅器1においてA/D変換に適した大きさにまで増幅されたアナログ入力信号x0は、第1のA/D変換器21においてA/D変換され、出力される。
第2図に示した増幅装置は、以上のように構成されているので、第2のA/D変換器22へ入力される信号の大きさが第2のA/D変換器22の変換能力を超えることがなく、利得制御部3はアナログ入力信号x0の大きさを常に検出することができる。よって、第1図に示した装置と比べて、可変利得増幅器1の利得を素早く適切に設定することができる。
しかしながら、第1図および第2図に示した増幅装置では、アナログ入力信号x0にノイズが含まれると、利得制御部3がそのノイズに追従してしまい、可変利得増幅器1における利得が過度に変動するといった問題があった。
特に、CDMA通信における受信信号をA/D変換する場合、前記入力信号は、異なる拡散符号系列にて拡散された信号の合成波であるため、当該合成波の振幅が周期的あるいは非周期的に変動し、可変利得増幅器1の利得を適切に設定できないといった問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、アナログ入力信号にノイズが含まれる場合であっても、高い精度でA/D変換を行うことができる増幅装置、およびその増幅装置を用いた受信機を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る増幅装置は、アナログ入力信号を増幅して出力する可変利得増幅手段と、前記アナログ入力信号の信号レベルを検出する検出手段と、前記検出手段が検出した信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された信号レベルに基づいて、前記可変利得増幅手段における利得を制御する利得制御手段とを備えるので、ノイズが含まれるアナログ入力信号を適切にA/D変換することができる。また、この発明に係る受信機は当該増幅装置を備えて受信信号をA/D変換するので、ノイズが含まれる受信信号を適切にA/D変換することができる。
発明を実施するための最良の形態
アナログ入力信号にノイズが含まれる場合、例えば第3図に示した増幅装置を用いることによってA/D変換の精度を向上させることができる。第3図において、第2図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。第3図において、5は平均化回路である。非線形増幅器4はアナログ入力信号x0を対数増幅して第2のA/D変換器22へ出力する。第2のA/D変換器22は入力された信号をA/D変換して平均化回路5へ出力する。平均化回路5は第2のA/D変換器22の出力を時間的に平均化し、利得制御部3へ出力する。利得制御部3はこの第2のA/D変換器22の出力に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。
このように第3図に示した装置においては、入力信号に含まれるノイズ成分を平均化回路5によって取り除く。しかしながら、アナログ入力信号x0を非線形増幅(対数増幅)した後に平均化するため、真の平均値が得られないといった問題がある。
特に、アナログ入力信号x0が、WCDMA通信における受信信号である場合、当該アナログ入力信号x0は異なる拡散符号系列で拡散された複数の信号を多重化したものであるため、信号レベルが1チップ期間よりも長い周期で大きく変動し、平均化回路5において演算される平均値が真の平均値からずれやすい。
たとえば、この発明を為すにあたって行った実験によれば、WCDMA通信での受信信号レベルは約256チップ(=1/10スロット,約67μs)周期で大きく変動する。第4図は、この実験結果を概略的に説明する概略説明図である。図において第4図(a)はWCDMA通信における受信信号の波形、第4図(b)はその受信信号を第3図に示した装置に入力した場合の非線形増幅器4の出力波形を示す。第4図(a)に示すように、受信信号レベルが256チップ周期で、−50dBmと−80dBmとの間を大きく変動しており、この第4図(a)に示す受信信号を第3図に示す増幅装置に入力すると、平均化回路5によって得られる平均値は−65dBmとなり、真の平均値である−53dBm(=−50dBm−3dBm)と異なってしまう。
なお、第4図はWCDMA通信下における受信信号を例示したものであり、この受信信号にはCPICH信号およびP−CCPCH信号が含まれている。CPICHおよびP−CCPCHはWCDMA通信において用いられる制御チャンネルであり、これらは下表に示す拡散符号系列にて拡散されている。なお、下表においてTCはチップ期間である。
このように、CPICHはTC=0〜255の期間における拡散符号がすべて”0”であり、P−CCPCHはTC=0〜127の期間における拡散符号が全て”0”、TC=128〜255の期間における拡散符号が全て”1”である。よって、これらのチャンネルを合成すると、TC=0〜127の期間では両者強め合い、TC=128〜255の期間では両者打ち消し合う。
通常、拡散符号系列は、他の拡散符号系列とは互いに干渉しない線形独立なものが選ばれる。しかしながら、それはあくまで理想であって、実際には、上記CPICH及びP−CCPCHの如く、互いに干渉する複数の拡散符号系列が同時に使用される。このため、実際の受信信号には拡散符号系列同士の干渉によるものと見受けられる振幅変動が観測される。
なお、1チップとは拡散符号系列における1拡散符号のことであり、1チップ期間とは1拡散符号に対応する期間のことである。また、CDMA通信おいて受信される受信信号は瞬時振幅が変動するデジタル変調波である。また、第2図に示した非線形増幅器4に代えて線形増幅器を用いることもできるが、非線形増幅器を用いた方がダイナミックレンジを確保しやすい。
実施の形態1.
本発明においては上記事情に鑑みて、増幅装置を第5図に示す如く構成する。なお、第5図は、本実施の形態1の増幅装置を組み込んだ受信機を例示する構成図である。図において、11は受信機であり、受信部7と、増幅装置10と、復調部8とにより構成される。増幅装置10は、信号レベル検出部9と、選択部6と、利得制御部3と、可変利得増幅器1と、第1のA/D変換器21とにより構成され、信号レベル検出部9は、非線形増幅器4と、第2のA/D変換器22とにより構成される。ここで、非線形増幅器4はたとえば対数増幅器、選択部6はたとえばピーク検出器である。
この受信機11の動作を概略的に説明する。信号レベル検出部9は、可変利得増幅器1へ入力される受信信号x0の信号レベルを検出して、選択部6へ出力する。選択部6は、信号レベル検出部9が検出した複数の信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択して利得制御部3へ出力する。特に本実施の形態1においては、選択部6は信号レベル検出部9が検出した複数の信号レベルの中から、最も大きな信号レベルを選択して利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、選択部6が選択した信号レベルに基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。可変利得増幅器1は、利得制御部3により制御された利得にて受信部7が受信した受信信号x0を増幅し、第1のA/D変換器21へ出力する。第1のA/D変換器21はこの可変利得増幅器1の出力y0をA/D変換し、復調部8へ出力する。
さらに詳しくは、第5図に示した非線形増幅器4は例えば対数増幅器であり、受信信号x0の信号レベルに対応した直流電圧x1を出力する。第2のA/D変換器22は、この非線形増幅器4が出力した直流電圧x1をA/D変換して、選択部6へ出力する。選択部6はここではピーク検出器であり、受信信号x0の所定期間内における最大信号レベルを、第2のA/D変換器22の出力より検出し、検出結果を利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、この選択部6の検出結果に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。
第6図は、第5図に示した非線形増幅器4,第2のA/D変換器22および選択部6の各動作を例示する説明図である。第6図において、第6図(a)は受信信号x0の波形、第6図(b)は非線形増幅器4たる対数増幅器が出力する直流電圧x1の波形、t1およびt2は第2のA/D変換器22のサンプルタイミング、Tは受信信号x0の周期である。ここでは、選択部6は、時刻t1およびt2におけるサンプリングで得られた値のうち、大きい方の値を選択して、第5図に示した利得制御部3へ出力する。
さらに詳しくは、第6図において、第2のA/D変換器22および選択部6は以下の条件▲1▼〜▲3▼を満たす動作を行う。
▲1▼ 第2のA/D変換器22は任意の期間P内に複数回のサンプリングを行う。
▲2▼ ピーク検出器6は当該期間P内にサンプリングされた複数の値の中から、最大の値を選択する。
▲3▼ 受信信号x0の信号レベルが周期Tで変動する場合、第2のA/D変換器22は、当該期間P内に、当該周期Tの整数倍以外の時間間隔で、少なくとも二回サンプリングを行う。たとえば、第2のA/D変換器22は、サンプリング間隔(T/n+mT)にてサンプリングを行う。ここで、Tは受信信号の周期、nはサンプリング回数(n≠1)、mは任意の0以上の整数である。
なお、上記期間Pの時間幅は任意であるが、CDMA通信において受信された受信信号は、少なくとも1チップ期間以上を1周期として変動するため、当該期間Pは1チップ期間よりも長い時間幅とした方がよい。また、CDMA通信下において受信される信号は約256チップ期間を1周期として変動する傾向にあるので、第2のA/D変換器22は、期間P内に、256チップ期間の整数倍以外の時間間隔で少なくとも二回サンプリングを行うことが望ましい。
以上のように、本実施の形態1によれば、可変利得増幅器1に入力される受信信号x0の最大信号レベルに基づき、可変利得増幅器1の利得を制御するので、当該受信信号x0の信号レベルが、他信号との干渉等により変動した場合であっても、可変利得増幅器1の利得を適切に制御することができる。
なお、第5図では可変利得増幅器1に入力される前の受信信号x0を信号レベル検出部9に入力するようにしたが、可変利得増幅器1の出力y0を信号レベル検出部9に入力するようにしてもよい。
また第5図では、選択部6が信号レベル検出部9において検出された信号レベルの中から最も大きな信号レベルを選択したが、検出された信号レベルの中から相対的に大きな信号レベルを選択するのであれば、どのような選び方をしてもよい。たとえば、検出された信号レベルの中から2番目に大きい信号レベルを選択してもよいし、あるいは、検出された信号レベルの中から所定値よりも小さく、最も大きな信号レベルを選択してもよい。
また、第5図に示した利得制御部3が、選択部6および第1のA/D変換器21の双方の出力に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御するようにしてもよい。たとえば、受信初期段階では、選択部6の出力に基づき、第1のA/D変換器21の出力が飽和しない範囲内にまで可変利得増幅器1の利得を制御し、その後は第1のA/D変換器21の出力に基づき、可変利得増幅器1の利得を高い精度で制御してもよい。
実施の形態2.
実施の形態1の増幅装置では、第5図に示す如く第2のA/D変換器22の後段に選択部6を設けたが、本実施の形態2に示すように、第2のA/D変換器22の前段に選択部6を設けてもよい。
第7図は本実施の形態2の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において、第5図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは第5図に示した選択部6を、非線形増幅器4と第2のA/D変換器22との間に配し、当該選択部6としてピークホールド回路を用いている。動作について説明する。非線形増幅器4は、受信信号x0の信号レベルに対応した直流電圧x1を出力する。選択部6であるピークホールド回路は、直流電圧x1の所定期間内における最大電圧x2を出力し続ける。第2のA/D変換器22は、この選択部6が出力する最大電圧x2をA/D変換し、利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、第2のA/D変換器22が出力したディジタル値に基づき、可変利得増幅器1における利得を制御する。
第8図は、第7図に示した非線形増幅器4である対数増幅器、選択部6であるピークホールド回路、及び第2のA/D変換器22の各動作を例示する説明図である。図において、第8図(a)は非線形増幅器4に入力される受信信号x0の波形、第8図(b)は対数増幅器4が出力する直流電圧x1の波形、第8図(c)はピークホールド回路6の出力波形、t3は当該ピークホールド回路6の動作開始時点、t4は第2のA/D変換器22のサンプルタイミング、t5はピークホールド回路6の動作終了時点である。ここでは、第2のA/D変換器22は、ピークホールド回路6のピークホールド中(期間t3〜t5)に少なくとも1回、当該ピークホールド回路6の出力をサンプリングし(t4)、それを利得制御部3へ出力する。
実施の形態3.
第9図は本実施の形態3の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において、第7図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは、第2のA/D変換器22の後段に平均化回路12を設けている。また、13は平均化回路制御部である。動作について説明する。非線形増幅器4は、受信信号x0の信号レベルに対応した直流電圧x1を出力する。選択部6は、直流電圧x1の所定期間中における最大電圧x2を出力し続ける。第2のA/D変換器22は、この選択部6が出力する最大電圧x2をディジタル値に変換し、平均化回路12へ出力する。平均化回路12は、第2のA/D変換器22が出力したディジタル値の平均値を演算し、利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、その演算された平均値に基づき、可変利得増幅器1における利得を制御する。
また、平均化回路制御部13は、平均化回路12における平均化の母数を、受信信号x0の状態に応じて増減させる。すなわち、平均化回路12は受信部7において受信される電波の伝播状況に応じて、平均化回路12において平均化される値の数を制御する。例えば、受信信号x0のフェージング周期が長い場合、一度の平均演算に用いるディジタル値の数を増加させ、受信信号x0のフェージング周期が短い場合、同ディジタル値の数を減少させる。
以上のように、本実施の形態3によれば、可変利得増幅器1に入力される受信信号x0の信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを複数選択し、それら選択した信号レベルの平均値に基いて、可変利得増幅器1の利得を制御するので、受信信号x0の信号レベルがノイズ等によって変動した場合であっても、可変利得増幅器1の利得を適切に制御することができる。また、当該平均化される値の数を受信信号x0のフェージング周期の長短に応じて増減させるので、可変利得増幅器1の利得をさらに適切に制御することができる。
実施の形態4.
本実施の形態4においては、第5図に示した非線形増幅器4と可変利得増幅器1が、出力先のA/D変換器を共用する。第10図は本実施の形態4の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において第5図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは、A/D変換器20の前段と後段にそれぞれスイッチ14および15を設け、当該スイッチ14とスイッチ15を連動させることで、非線形増幅器4,A/D変換器20,および選択部6を通り利得制御部3に至る第1の経路と、可変利得増幅器1およびA/D変換機20を通り、利得制御部3および復調部8に至る第2の経路とを切り替える。
次に動作について説明する。まず、スイッチ14及びスイッチ15が制御され、非線形増幅器4,A/D変換器20,および選択部6を通る第1の経路が形成される。このとき、非線形増幅器4は受信信号x0の信号レベルに応じた直流電圧x1を出力し、A/D変換器20はこの直流電圧x1をディジタル値に変換して選択部6へ出力し、選択部6は当該ディジタル値の中から最大の値を検出して、利得制御部3へ出力する。利得制御部3は、この選択部6が選択した最大値に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。
続いて、スイッチ14及びスイッチ15が切り替えられ、可変利得増幅器1およびA/D変換器20を通り、利得制御部3および復調部8に至る第2の経路が形成される。このとき、可変利得増幅器1は受信信号x0を増幅してA/D変換器20へ出力する。A/D変換器20は、入力された信号をディジタル値に変換して、利得制御部3および復調部8へ出力する。利得制御部3は、このA/D変換器20から入力されたディジタル値に基づき可変利得増幅器1の利得を制御するとともに、復調部8は当該A/D変換器20より入力されたディジタル値を復調する。
以上のように、本実施の形態4においては、可変利得増幅器1の出力をA/D変換する第1のA/D変換器と、非線形増幅器4の出力をA/D変換する第2のA/D変換器とを共通にしたので、増幅装置の小型化が可能となる。
実施の形態5.
実施の形態5においては、第7図に示した選択部6と可変利得増幅器1が、出力先であるA/D変換器を共用する。第11図は本実施の形態5の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において第7図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは、A/D変換器20の前段にスイッチ16を設け、当該スイッチ16を切り替えることで、当該A/D変換器20にピークホールド回路6の出力x2と、可変利得増幅器1の出力y0とを切り替えて入力する。また、A/D変換器20の出力は、利得制御部3及び復調部8へ出力される。
次に動作について説明する。まず、スイッチ16が制御され、ピークホールド回路6とA/D変換器20とが接続される。このとき、非線形増幅器4は受信信号x0の信号レベルに応じた直流電圧x1を出力し、ピークホールド回路6は所定期間中における直流電圧x1の最大電圧x2を出力し続ける。A/D変換器20はこのピークホールド回路6が出力する直流電圧x2をディジタル値に変換し、当該ディジタル値を利得制御部3および復調部8へ出力する。利得制御部3は、このA/D変換器20より入力されたディジタル値に基づき、可変利得増幅器1の利得を制御する。このとき、復調部8においてA/D変換器20の出力を復調するか否かは任意である。
続いて、スイッチ16が切り替えられ、可変利得増幅器1とA/D変換器20とが接続される。このとき、可変利得増幅器1は受信部7において受信された受信信号を増幅してA/D変換器20へ出力する。A/D変換器20は、当該可変利得増幅器1の出力をA/D変換して、利得制御部3および復調部8へ出力する。利得制御部3は、このA/D変換器20から入力されたディジタル値に基づき可変利得増幅器1の利得を制御するとともに、復調部8は当該A/D変換器20より入力されたディジタル値を復調する。
以上のように、本実施の形態5においては、可変利得増幅器1の出力をA/D変換する第1のA/D変換器と、ピークホールド回路6の出力をA/D変換する第2のA/D変換器とを共通化したので、増幅装置の小型化が可能となる。
実施の形態6.
本実施の形態6においては、第9図に示した選択部6と可変利得増幅器1が、出力先であるA/D変換器を共用する。第12図は本実施の形態6の増幅装置を含む受信機を例示する構成図である。図において第9図と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは、スイッチ17とスイッチ18を連動させて、非線形増幅器4,ピークホールド回路6,A/D変換器20および平均化回路12を通り利得制御部3に至る第1の経路と、可変利得増幅器1およびA/D変換機20を通り利得制御部3および復調部8に至る第2の経路とを、切り替える。
動作について説明する。まず、スイッチ17及びスイッチ18が制御され、非線形増幅器4,ピークホールド回路6,A/D変換器20および平均化回路12を通る第1の経路が形成される。このとき、非線形増幅器4は受信信号x0の信号レベルに応じた直流電圧x1を出力し、ピークホールド回路6は所定期間中における直流電圧x1の最大電圧x2を出力し続ける。A/D変換器20はこのピークホールド回路6が出力する直流電圧x2をディジタル値に変換し、当該ディジタル値を平均化回路12へ出力する。平均化回路12は、A/D変換器20が出力する複数のディジタル値の平均値を演算し、利得制御部3はその演算された平均値に基づき、可変利得増幅器1における利得を制御する。
続いて、スイッチ17及びスイッチ18が切り替えられ、可変利得増幅器1およびA/D変換器20を通り、利得制御部3および復調部8に至る第2の経路が形成される。このとき、可変利得増幅器1は受信信号x0を増幅してA/D変換器20へ出力する。A/D変換器20は、入力された信号をディジタル値に変換して、利得制御部3および復調部8へ出力する。利得制御部3は、このA/D変換器20から入力されたディジタル値に基づき可変利得増幅器1の利得を制御するとともに、復調部8は当該A/D変換器20より入力されたディジタル値を復調する。
以上のように、本実施の形態6においては、可変利得増幅器1の出力をA/D変換する第1のA/D変換器と、ピークホールド回路6の出力をA/D変換する第2のA/D変換器とを共通化したので、増幅装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の増幅装置を例示する概略構成図である。第2図は従来の別の増幅装置を例示する概略構成図である。第3図は平均化回路を有した増幅装置を例示する概略構成図である。第4図は第3図に示した増幅装置の動作を例示する説明図である。第5図は実施の形態1の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第6図は第5図に示した増幅装置及び受信機の動作を例示する説明図である。第7図は実施の形態2の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第8図は第7図に示した増幅装置及び受信機の動作を例示する説明図である。第9図は実施の形態3の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第10図は実施の形態4の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第11図は実施の形態5の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。第12図は実施の形態6の増幅装置及び受信機を例示する概略構成図である。
Claims (20)
- アナログ入力信号を増幅して出力する可変利得増幅手段と、
前記アナログ入力信号の信号レベルを検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された信号レベルに基づいて、前記可変利得増幅手段における利得を制御する利得制御手段とを備えたことを特徴とする増幅装置。 - 前記選択手段は、前記検出手段が検出した信号レベルの中から、最も大きな信号レベルを選択することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。
- 前記選択手段は、前記検出手段が検出した信号レベルの中から、その信号レベルの大きさの順に基づいて、相対的に大きな信号レベルを選択することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。
- 前記選択手段は、前記検出手段が検出した信号レベルの中から、所定値よりも小さく、最も大きな信号レベルを選択することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。
- 前記選択手段は、前記検出手段が検出した信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを複数選択するものであり、
これら選択された複数の信号レベルを平均化する平均化手段をさらに備え、
前記利得制御手段は、前記平均化手段が平均化した信号レベルに基づき、前記可変利得増幅手段における利得を制御することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。 - 前記制御手段が平均化する信号レベルの数を、前記アナログ入力信号の状態に応じて制御する平均化制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求の範囲第5項に記載の増幅装置。
- 前記可変利得増幅手段は前記アナログ入力信号を増幅して第1のA/D変換器へ出力し、
前記検出手段は、前記アナログ入力信号の信号レベルに応じて非線形的に出力電圧が変化する非線形増幅手段であり、
前記非線形増幅手段の出力電圧をA/D変換して出力する第2のA/D変換器をさらに備え、
前記選択手段は、前記第2のA/D変換器が出力したディジタル値の中から、相対的に大きな値を選択するものであり、
前記利得制御手段は前記選択手段が選択したディジタル値に基づいて、前記可変利得増幅手段における利得を制御することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。 - 前記可変利得増幅手段は前記アナログ入力信号を増幅して第1のA/D変換器へ出力し、
前記検出手段は、前記アナログ入力信号の信号レベルに応じて非線形的に出力電圧が変化する非線形増幅手段であり、
前記選択手段は、前記非線形増幅手段の出力電圧の中から相対的に大きな電圧を選択し、その選択した電圧を出力し続けるものであり、
前記選択手段の出力電圧をA/D変換して出力する第2のA/D変換器をさらに備え、
前記利得制御手段は前記第2のA/D変換器が出力するディジタル値に基づいて、前記可変利得増幅手段における利得を制御することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。 - 前記可変利得増幅手段は前記アナログ入力信号を増幅して第1のA/D変換器へ出力し、
前記検出手段は、前記アナログ入力信号の信号レベルに応じて非線形的に出力電圧が変化する非線形増幅手段であり、
前記選択手段は、前記非線形増幅手段の出力電圧の中から相対的に大きな電圧を選択し、その選択した電圧を出力し続けるものであり、
前記選択手段の出力電圧をA/D変換して出力する第2のA/D変換器、および該第2のA/D変換器が出力する複数のディジタル値の平均値を演算する平均値演算手段をさらに備え、
前記利得制御手段は、前記平均値演算手段が演算した平均値に基づき、前記可変利得増幅手段における利得を制御することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。 - 前記検出手段は、前記アナログ入力信号の信号レベルに応じて非線形的に出力電圧が変化する非線形増幅手段であり、
前記非線形増幅手段の出力と前記可変利得増幅手段の出力とを同一のA/D変換器に切り替えて入力する第1のスイッチ、および前記A/D変換器の出力を前記第1のスイッチと連動して、前記選択手段および前記利得制御手段に切り替えて入力する第2のスイッチをさらに備え、
前記選択手段は、前記A/D変換器より入力されたディジタル値の中から相対的に大きなディジタル値を選択して前記利得制御手段へ出力するものであり、
前記利得制御手段は、前記A/D変換器又は前記選択手段より入力されたディジタル値に基づき、前記可変利得増幅手段における利得を制御するものであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。 - 前記検出手段は、前記アナログ入力信号の信号レベルに応じて非線形的に出力電圧の大きさが変化する非線形増幅手段であり、
前記選択手段は、前記非線形増幅手段の出力電圧の中から相対的に大きな電圧を選択して、その選択した電圧を出力し続けるものであり、
前記選択手段の出力と前記可変利得増幅手段の出力とを切り替えてA/D変換するA/D変換器をさらに備え、
前記可変利得増幅手段は前記A/D変換器から入力されたディジタル値に基づき、前記可変利得増幅手段における利得を制御するものであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。 - 前記検出手段は、前記アナログ入力信号の信号レベルに応じて非線形的に出力電圧の大きさが変化する非線形増幅手段であり、
前記選択手段は、前記非線形増幅手段の出力電圧の中から相対的に大きな電圧を選択して、その選択した電圧を出力し続けるものであり、
前記選択手段の出力と前記可変利得増幅手段の出力とを同一のA/D変換器に切り替えて入力する第1のスイッチ、および前記A/D変換器の出力を前記第1のスイッチと連動して、該A/D変換器が出力するディジタル値の平均値を演算する平均値演算手段および前記利得制御手段に切り替えて入力する第2のスイッチをさらに備え、
前記利得制御手段は、前記A/D変換器の出力または前記平均値演算手段の演算結果に基づき、前記可変利得増幅手段における利得を制御するものであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の増幅装置。 - 無線通信により受信された受信アナログ信号を増幅して出力する可変利得増幅手段と、
この可変利得増幅手段の出力をA/D変換するA/D変換器と、
このA/D変換器が出力するディジタル信号を復調する復調手段と、
前記受信アナログ信号の信号レベルを検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された信号レベルに基づいて、前記可変利得増幅手段における利得を制御する利得制御手段とを備えたことを特徴とする受信機。 - 前記受信アナログ信号は、瞬時振幅が変動するデジタル変調波であることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の受信機。
- 前記受信アナログ信号は、複数チップからなる拡散符号系列を用いて拡散変調された信号であり、
前記選択手段は、1チップ期間よりも長い期間中において前記検出手段が検出した信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択することを特徴とする請求の範囲第13項に記載の受信機。 - 前記検出手段は、前記受信アナログ信号の信号レベルが周期Tで変動する場合、当該周期Tの整数倍以外の時間間隔で少なくとも二回、信号レベルを検出し、
前記選択手段は、それら検出された信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択することを特徴とする請求の範囲第13項に記載の受信機。 - 前記選択手段は、前記検出手段が検出した信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを複数選択するものであり、
これら選択された複数の信号レベルの平均値を演算する平均値演算手段をさらに備え、
前記利得制御手段は、前記平均値演算手段が演算した平均値に基づき、前記可変利得増幅手段における利得を制御するものであり、
前記平均値演算手段における平均演算の母数を、前記受信アナログ信号のフェージング状態に応じて制御する平均化制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求の範囲第13項に記載の受信機。 - 無線通信により受信されたCDMA受信信号を増幅して出力する可変利得増幅手段と、
この可変利得増幅手段により増幅された出力をA/D変換するA/D変換器と、
このA/D変換器が出力するディジタル信号を復調する復調手段と、
前記CDMA受信信号を非線形増幅して出力する非線形増幅手段と、
この非線形増幅手段の出力する信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択する選択手段と、
この選択手段の選択した信号レベルに基づいて、前記可変利得増幅手段の利得を制御する利得制御手段とを備えたことを特徴とする受信機。 - 無線通信により受信されたCDMA受信信号を増幅して出力する可変利得増幅手段と、
この可変利得増幅手段により増幅された出力をA/D変換するA/D変換器と、
このA/D変換器が出力するディジタル信号を復調する復調手段と、
前記CDMA受信信号を非線形増幅して出力する非線形増幅手段と、
この非線形増幅手段の出力する信号レベルの中から、相対的に大きな信号レベルを選択する選択手段と、
前記CDMA受信信号の受信初期段階では前記選択手段の選択した信号レベルに基づいて前記可変利得増幅手段の利得を制御し、前記受信初期段階後では前記A/D変換器の出力に基づいて前記可変利得増幅手段の利得を制御する利得制御手段を備えたことを特徴とする受信機。 - CDMA受信信号はCPICH信号及びP−CCPCH信号を含むことを特徴とする請求の範囲第18項又は第19項に記載の受信機。
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