JPH11355376A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

受信装置及び受信方法

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JPH11355376A
JPH11355376A JP11096981A JP9698199A JPH11355376A JP H11355376 A JPH11355376 A JP H11355376A JP 11096981 A JP11096981 A JP 11096981A JP 9698199 A JP9698199 A JP 9698199A JP H11355376 A JPH11355376 A JP H11355376A
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JP
Japan
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gain control
detection
agc
signal
control
Prior art date
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JP11096981A
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English (en)
Inventor
Manabu Yamaguchi
山口  学
Takashi Enoki
貴志 榎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信利得制御と受信電界レベル検出を低
消費電流で行うことができるようにすること。 【解決手段】 利得制御増幅器106で、受信された直
交振幅変調信号を増幅し、直交検波器107でその増幅
信号の直交検波を行い、この直交検波により得られたI
及びQ信号をA/D変換器110,111でディジタル
信号に変換し、相関器112,113でそのディジタル
のI及びQ信号の相関検出を行い、この相関検出データ
から同期検波部114で同期検波を取り、この同期検波
後のI及びQ信号が一定となるように、AGC制御部1
15でそのI及びQ信号に応じて利得制御増幅器106
の自動利得制御を行う構成とすることにより、同期検波
後の低速シンボルレートのI及びQ信号に応じた自動利
得制御が行われるので、その自動利得制御を行うAGC
制御部115の消費電流が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル移動体通
信などに用いられるCDMA(Code Division Multiple
Access)方式を適用した受信装置及び受信方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式では、基地局の送信装置に
おいて、1次変調した信号を拡散信号により2次変調し
て送信し、移動局の受信装置において、希望チャネルの
拡散信号との相関を取る(逆拡散する)ことにより目的
の1次変調波を抽出するようになっている。
【0003】この逆拡散の過程で、希望チャネル以外の
他のチャネルの信号は雑音となる。基地局から移動局へ
の下り回線では、目的とする信号波とそれ以外の干渉波
とは伝搬路上で同じように変動を受けて各移動局に到達
するため、各移動局における逆拡散後の信号波と干渉波
との受信レベルの関係は一定となる。
【0004】ところが、移動局から基地局への上り回線
では、各移動局が同一の送信電力で信号波を送信したと
しても、移動局から基地局までの距離や伝搬環境がそれ
ぞれ異なっているで、各信号波の基地局での受信レベル
が違ってくる。
【0005】このため、基地局において、逆拡散により
それぞれの信号波を正しく復調するには、各信号波の受
信レベルを揃えなければならず、移動局に高精度かつ広
ダイナミックレンジの送信電力制御が必要となる。ま
た、基地局での各移動局への電力制御を高精度におこな
うために、移動局では自局の受信電界レベルを高精度に
測定し基地局へ報告する必要がある。
【0006】図19は、従来の受信装置のブロック図を
示す。但し、この受信装置は、ディジタル移動体通信シ
ステムにおける基地局又は移動局用いられるものとす
る。
【0007】図19に示す従来の受信装置1900は、
アンテナ1901と、第1のバンドパスフィルタ190
2と、低雑音増幅器1903と、ダウンミキサ1904
と、第2のバンドパスフィルタ1905と、利得制御増
幅器1906と、直交検波器1907と、第1及び第2
のローパスフィルタ1908,1909と、第1及び第
2のA/D変換器1910,1911と、第1及び第2
の相関器1912,1913と、同期検波部1914
と、AGC(Automatic Gain Control)制御部1915
と、D/A変換器1916とを備えて構成されている。
【0008】このような構成において、アンテナ190
1で受信された直交振幅変調信号は、バンドパスフィル
タ1902で所要の帯域のみろ波され、低雑音増幅器1
903で低雑音増幅される。この増幅された信号は、ダ
ウンミキサ1904でIF周波数(中間周波数)に周波
数変換され、利得制御増幅器1906で増幅される。
【0009】この利得制御増幅器1906は、AGC制
御部1915で生成され、D/A変換器1916を介し
て供給される利得制御信号に応じて、その利得が制御さ
れるようになっている。この利得の制御は、A/D変換
器1910,1911の出力レベルが一定となるように
行われる。
【0010】このように利得が可変制御される利得制御
増幅器1906で増幅された信号は、直交検波器190
7で直交検波され、これによって、Iチャネル信号(以
下、I信号)とQチャネル信号(以下、Q信号)とが得
られる。
【0011】アナログのI及びQ信号は、ローパスフィ
ルタ1908,1909で低域ろ波され、A/D変換器
1910,1911でディジタル信号に変換され、更
に、相関器1912,1913で相関検出された後、同
期検波部1914で同期検波され、これによってI信号
1917とQ信号1918が出力される。
【0012】また、A/D変換器1910,1911か
ら出力されるディジタルのI及びQ信号は、AGC制御
部1915に入力され、ここで、それらI及びQ信号の
受信レベルが一定となるように利得制御増幅器1906
の利得を制御するための利得制御データをD/A変換器
1916へ生成すると共に、受信電界レベルデータ19
19を生成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、受信利得制御と受信電界レベル検出を
行うための受信レベル検出を、A/D変換器1910,
1911から出力されるディジタルのI及びQ信号レベ
ルから、ディジタル回路により構成される高速なチップ
速度のAGC制御部1915で計算して行うために、高
速演算による消費電流が大きくなるという問題がある。
【0014】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、受信利得制御と受信電界レベル検出を低消費電流
で行うことができる受信装置及び受信方法を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、利得制御増幅
手段で、受信された直交振幅変調信号を増幅し、直交検
波手段で、その増幅信号の直交検波を行い、この直交検
波により得られたI及びQ信号をA/D変換手段でディ
ジタル信号に変換し、相関手段で、そのディジタルのI
及びQ信号の相関検出を行い、この相関検出データから
同期検波手段で同期検波を取り、この同期検波後のI及
びQ信号が一定となるように、AGC制御手段で、その
I及びQ信号に応じて利得制御増幅手段の自動利得制御
を行うようにすることにより、同期検波後の低速シンボ
ルレートのI及びQ信号に応じた自動利得制御が行わ
れ、この自動利得制御を行うAGC制御手段の消費電流
が低減されるようにした。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、受信され
た直交振幅変調信号を増幅し、この増幅信号を直交検波
して得られるI及びQ信号をディジタル信号に変換した
のち相関検出を行い、この相関検出後に同期検波を行っ
て得られるI及びQ信号が一定となるように、そのI及
びQ信号に応じて前記増幅時の自動利得制御を行う機
能、を具備する構成を採る。
【0017】この構成によれば、同期検波を行って得ら
れるI及びQ信号は、低速シンボルレ−トであり、この
I及びQ信号に応じて自動利得制御が行われるので、そ
の自動利得制御を行う機能の消費電流を低減することが
できる。
【0018】本発明の第2の態様は、受信された直交振
幅変調信号を増幅する利得制御増幅手段と、前記増幅信
号の直交検波を行う直交検波手段と、前記直交検波によ
り得られたI及びQ信号をディジタル信号に変換するA
/D変換手段と、前記ディジタルのI及びQ信号の相関
検出を行う相関手段と、この相関手段の相関検出データ
から同期検波を取る同期検波手段と、前記同期検波後の
I及びQ信号が一定となるように、そのI及びQ信号に
応じて前記利得制御増幅手段の自動利得制御を行うAG
C制御手段と、を具備する構成を採る。
【0019】この構成によれば、同期検波後のI及びQ
信号は低速シンボルレ−トであり、このI及びQ信号に
応じて自動利得制御が行われるので、その自動利得制御
を行うAGC制御手段の消費電流を低減することができ
る。
【0020】本発明の第3の態様は、第2の態様におい
て、利得制御増幅手段から出力される中間周波数帯域の
信号レベルを検波し、この検波データをAGC制御手段
へ出力するレベル検波手段を設け、前記AGC制御手段
が受信同期獲得前は前記検波データに応じて前記利得制
御増幅手段の自動利得制御を行い、受信同期獲得後は同
期検波後のI及びQ信号で前記自動利得制御を行う構成
を採る。
【0021】この構成によれば、受信同期獲得前は、中
間周波数帯域の信号レベルの検波データに応じて自動利
得制御が行われ、受信同期獲得後は、同期検波後の低速
シンボルレ−トのI及びQ信号に応じて自動利得制御が
行われるので、その自動利得制御を行うAGC制御手段
の消費電流を低減することができる。
【0022】また、受信同期獲得前の相関出力信号がな
い状態では、中間周波数帯域の検波データを使用して利
得制御増幅手段の利得制御を行うことによって、同期獲
得前のA/D変換手段への入力信号の飽和を防止するこ
とができ、これによって、良好な受信特性を得ることが
できる。
【0023】本発明の第4の態様は、第3の態様におい
て、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動利得
制御を、検波データをPIF、利得制御増幅手段、レベ
ル検波手段及びAGC制御手段から成る第1AGCルー
プの収束基準値をPR1として、−(PIF−PR1)
の差分値について平均化し、これに前記第1AGCルー
プの利得A1を乗算した利得制御データの−A1(PI
F−PR1)が0となるように行う構成を採る。
【0024】この構成によれば、受信同期獲得前に、中
間周波数帯域の信号レベルの検波データに応じて自動利
得制御が行われるので、その自動利得制御を行うAGC
制御手段の消費電流を低減することができる。
【0025】また、受信同期獲得前の相関出力信号がな
い状態では、中間周波数帯域の検波データを使用して利
得制御増幅手段の利得制御を行うことによって、同期獲
得前のA/D変換手段への入力信号の飽和を防止するこ
とができ、これによって、良好な受信特性を得ることが
できる。
【0026】本発明の第5の態様は、第3の態様におい
て、AGC制御手段が、受信同期獲得後に、同期検波後
のI及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根を計算す
ることにより受信電界レベルデータを得る構成を採る。
【0027】この構成によれば、受信同期獲得後に、A
GC制御手段で受信電界レベルを正確に得ることができ
る。
【0028】本発明の第6の態様は、第5の態様におい
て、AGC制御手段が、受信同期獲得後に行う自動利得
制御を、受信電界レベルデータをPB、利得制御増幅手
段、直交検波手段、A/D変換手段、相関手段、同期検
波手段及びAGC制御手段から成る第2AGCループの
収束基準値をPR2として、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これに前記第2AGCループの利
得A2を乗算した利得制御データの−A2(PB−PR
2)が0となるように行う構成を採る。
【0029】この構成によれば、受信同期獲得後に、同
期検波後の低速シンボルレ−トのI及びQ信号に応じて
自動利得制御が行われるので、その自動利得制御を行う
AGC制御手段の消費電流を低減することができる。
【0030】本発明の第7の態様は、第2の態様又は第
3の態様において、温度を検出し、この検出により得ら
れた温度係数をAGC制御手段へ出力する温度検出手段
を設け、前記AGC制御手段が、前記温度係数により自
動利得制御時の温度偏差を補正する構成を採る。
【0031】この構成によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも自動利得制御の精度を補償することができ
る。
【0032】本発明の第8の態様は、第7の態様におい
て、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動利得
制御を、検波データをPIF、第1AGCループの収束
基準値をPR1、温度係数をBとして、−(PIF−B
・PR1)の差分値について平均化し、これに前記第1
AGCループの利得A1を乗算した利得制御データの−
A1(PIF−B・PR1)が0となるように行う構成
を採る。
【0033】この構成によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも自動利得制御の精度を補償することができ
る。
【0034】本発明の第9の態様は、第7の態様におい
て、AGC制御手段が、受信同期獲得後に、同期検波後
のI及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根の計算に
より求められる受信電界レベルデータを温度係数に応じ
て補正する構成を採る。
【0035】この構成によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも受信電界レベルの検出精度を補償すること
ができる。
【0036】本発明の第10の態様は、第9の態様にお
いて、AGC制御手段が、受信同期獲得後に行う自動利
得制御を、受信電界レベルデータをPB、第2AGCル
ープの収束基準値をPR2、温度係数をBとして、−
(PB−B・PR2)の差分値について平均化し、これ
に前記第2AGCループの利得A2を乗算した利得制御
データの−A2(PB−B・PR2)が0となるように
行う構成を採る。
【0037】この構成によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも自動利得制御の精度を補償することができ
る。
【0038】本発明の第11の態様は、第2の態様又は
第7の態様において、AGC制御手段が基準信号及び切
替信号を生成し、前記基準信号とレベル検波手段から出
力される検波信号との差分信号を出力する演算増幅手段
と、前記切替信号に応じて前記差分信号又は前記利得制
御データを選択する選択手段とを備え、受信同期獲得前
に、前記AGC制御手段から前記選択手段が前記差分信
号を選択するための前記切替信号を生成することによ
り、前記利得制御増幅手段、前記レベル検波手段、前記
演算増幅手段及び前記選択手段から成る第1アナログA
GCループを形成し、この第1アナログAGCループに
よって自動利得制御を行う構成を採る。
【0039】この構成によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第1アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができる。
【0040】本発明の第12の態様は、第11の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、検波信号をPIF、第1アナログAGCル
ープの収束基準値をPREFとして、−(PIF−PR
EF)の差分値について平均化し、これに前記演算増幅
手段の利得Aaを乗算した利得制御信号の−Aa(PI
F−PREF)が0となるように行う構成を採る。
【0041】この構成によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第1アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができる。
【0042】本発明の第13の態様は、第11の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、検波信号をPIF、第1アナログAGCル
ープの収束基準値をPREF、温度係数をBとして、−
(PIF−B・PREF)の差分値について平均化し、
これに前記演算増幅手段の利得Aaを乗算した利得制御
信号の−Aa(PIF−B・PREF)が0となるよう
に行う構成を採る。
【0043】この構成によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第1アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができると共に、受
信装置の温度が変化した場合でも自動利得制御の精度を
補償することができる。
【0044】本発明の第14の態様は、第2の態様にお
いて、直交検波手段から出力されるI及びQ信号から信
号レベルを検波し、この第2検波データをAGC制御手
段へ出力する第2レベル検波手段を設け、前記AGC制
御手段が受信同期獲得前は前記第2検波データに応じて
利得制御増幅手段の自動利得制御を行い、受信同期獲得
後は同期検波後のI及びQ信号で前記自動利得制御を行
う構成を採る。
【0045】この構成によれば、受信同期獲得前に直交
検波後のI及びQ信号のレベルを検波して得た第2検波
データにより自動利得制御を行うようにしたので、信号
対雑音比が中間周波数検波に較べて良くなり、低受信入
力電界時にも精度よく自動利得制御を行うことができ
る。
【0046】本発明の第15の態様は、第14の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、第2検波データをPIF、利得制御増幅手
段、直交検波手段、第2レベル検波手段及びAGC制御
手段から成る第3AGCループの収束基準値をPR3と
して、−(PIF−PR3)の差分値について平均化
し、これに前記第3AGCループの利得A3を乗算した
利得制御データの−A3(PIF−PR3)が0となる
ように行う構成を採る。
【0047】この構成によれば、受信同期獲得前に直交
検波後のI及びQ信号のレベルを検波して得た第2検波
データにより自動利得制御を行うようにしたので、信号
対雑音比が中間周波数検波に較べて良くなり、低受信入
力電界時にも精度よく自動利得制御を行うことができ
る。
【0048】本発明の第16の態様は、第14の態様に
おいて、温度を検出し、この検出により得られた温度係
数をAGC制御手段へ出力する温度検出手段を設け、前
記AGC制御手段が、前記温度係数により自動利得制御
時の温度偏差を補正する構成を採る。
【0049】この構成によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも自動利得制御の精度を補償することができ
る。
【0050】本発明の第17の態様は、第15の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、第2検波データをPIF、第3AGCルー
プの収束基準値をPR3、温度係数をBとして、−(P
IF−B・PR3)の差分値について平均化し、これに
前記第3AGCループの利得A3を乗算した利得制御デ
ータの−A3(PIF−B・PR3)が0となるように
行う構成を採る。
【0051】この構成によれば、受信同期獲得前に直交
検波後のI及びQ信号のレベルを検波して得た第2検波
データにより自動利得制御を行うようにしたので、信号
対雑音比が中間周波数検波に較べて良くなり、低受信入
力電界時にも精度よく自動利得制御を行うことができ、
受信装置の温度が変化した場合でも自動利得制御の精度
を補償することができる。
【0052】本発明の第18の態様は、第2の態様又は
第16の態様において、AGC制御手段が基準信号及び
切替信号を生成し、前記基準信号と第2レベル検波手段
から出力される検波信号との差分信号を出力する演算増
幅手段と、前記切替信号に応じて前記差分信号又は前記
利得制御データを選択する選択手段とを備え、受信同期
獲得前に、前記AGC制御手段から前記選択手段が前記
差分信号を選択するための前記切替信号を生成すること
により、利得制御増幅手段、直交検波手段、前記第2レ
ベル検波手段、前記演算増幅手段及び前記選択手段から
成る第2アナログAGCループを形成し、この第2アナ
ログAGCループによって自動利得制御を行う構成を採
る。
【0053】この構成によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第2アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができると共に、受
信装置の温度が変化した場合でも自動利得制御の精度を
補償することができる。
【0054】本発明の第19の態様は、第18の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、検波信号をPIF、第2アナログAGCル
ープの収束基準値をPREF2として、−(PIF−P
REF2)の差分値について平均化し、これに前記演算
増幅手段の利得Aaを乗算した利得制御信号の−Aa
(PIF−PREF2)が0となるように行う構成を採
る。
【0055】この構成によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第2アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができると共に、受
信装置の温度が変化した場合でも自動利得制御の精度を
補償することができる。
【0056】本発明の第20の態様は、第18の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、検波信号をPIF、第2アナログAGCル
ープの収束基準値をPREF2、温度係数をBとして、
−(PIF−B・PREF2)の差分値について平均化
し、これに前記演算増幅手段の利得Aaを乗算した利得
制御信号の−Aa(PIF−B・PREF2)が0とな
るように行う構成を採る。
【0057】この構成によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第2アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができると共に、受
信装置の温度が変化した場合でも自動利得制御の精度を
補償することができる。
【0058】本発明の第21の態様は、受信された直交
振幅変調信号を増幅する第1利得制御増幅手段と、前記
増幅信号の直交検波を行う直交検波手段と、前記直交検
波により得られたI及びQ信号を増幅する第2利得制御
増幅手段と、この第2利得制御増幅手段で増幅されたI
及びQ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段
と、前記ディジタルのI及びQ信号の相関検出を行う相
関手段と、この相関手段の相関検出データから同期検波
を取る同期検波手段と、前記同期検波後のI及びQ信号
が一定となるように、そのI及びQ信号に応じて前記第
1及び第2利得制御増幅手段の自動利得制御を行うAG
C制御手段と、を具備する構成を採る。
【0059】この構成によれば、自動利得制御を直交検
波手段の出力側の第2利得制御増幅手段でも行うことに
より、直交検波手段の入力側における第1利得制御増幅
手段の自動利得制御時の消費電流が減少し、また、直交
検波手段の出力側での自動利得制御は消費電流が小さく
て済むことから、受信装置全体での消費電流を更に減少
させることができる。
【0060】本発明の第22の態様は、第21の態様に
おいて、第2利得制御増幅手段から出力されるI及びQ
信号から信号レベルを検波し、この検波データをAGC
制御手段へ出力するレベル検波手段を設け、前記AGC
制御手段が受信同期獲得前は前記検波データに応じて利
得制御増幅手段の自動利得制御を行い、受信同期獲得後
は同期検波後のI及びQ信号で前記自動利得制御を行う
構成を採る。
【0061】この構成によれば、受信同期獲得前に直交
検波後のI及びQ信号のレベルを検波して得た検波デー
タにより自動利得制御を行うようにしたので、信号対雑
音比が中間周波数検波に較べて良くなり、低受信入力電
界時にも精度よく自動利得制御を行うことができる。
【0062】本発明の第23の態様は、第22の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、検波データをPIF、第1利得制御増幅手
段、直交検波手段、第2利得制御増幅手段、レベル検波
手段及びAGC制御手段から成る第4AGCループの収
束基準値をPR4として、−(PIF−PR4)の差分
値について平均化し、これに前記第4AGCループの利
得A4を乗算した利得制御データの−A4(PIF−P
R4)が0となるように行う構成を採る。
【0063】この構成によれば、受信同期獲得前に直交
検波後のI及びQ信号のレベルを検波して得た検波デー
タにより自動利得制御を行うようにしたので、信号対雑
音比が中間周波数検波に較べて良くなり、低受信入力電
界時にも精度よく自動利得制御を行うことができる。
【0064】本発明の第24の態様は、第23の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得後に行う自動
利得制御を、受信電界レベルデータをPB、第1利得制
御増幅手段、直交検波手段、第2利得制御増幅手段、A
/D変換手段、相関手段、同期検波手段及びAGC制御
手段から成る第5AGCループの収束基準値をPR5と
して、−(PB−PR5)の差分値について平均化し、
これに前記第5AGCループの利得A5を乗算した利得
制御データの−A5(PB−PR5)が0となるように
行う構成を採る。
【0065】この構成によれば、直交検波手段の入力側
における第1利得制御増幅手段の自動利得制御時の消費
電流が減少し、また、直交検波手段の出力側での自動利
得制御は消費電流が小さくて済むことから、受信装置全
体での消費電流を更に減少させることができる。
【0066】本発明の第25の態様は、第21の態様又
は第22の態様において、温度を検出し、この検出によ
り得られた温度係数をAGC制御手段へ出力する温度検
出手段を設け、前記AGC制御手段が、前記温度係数に
より自動利得制御時の温度偏差を補正する構成を採る。
【0067】この構成によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも自動利得制御の精度を補償することができ
る。
【0068】本発明の第26の態様は、第25の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、検波データをPIF、第4AGCループの
収束基準値をPR4、温度係数をBとして、−(PIF
−B・PR4)の差分値について平均化し、これに前記
第4AGCループの利得A4を乗算した利得制御データ
の−A4(PIF−B・PR4)が0となるように行う
構成を採る。
【0069】この構成によれば、受信同期獲得前に直交
検波後のI及びQ信号のレベルを検波して得た検波デー
タにより自動利得制御を行うようにしたので、信号対雑
音比が中間周波数検波に較べて良くなり、低受信入力電
界時にも精度よく自動利得制御を行うことができると共
に、受信装置の温度が変化した場合でも自動利得制御の
精度を補償することができる。
【0070】本発明の第27の態様は、第26の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得後に行う自動
利得制御を、前記AGC制御手段で求められる受信電界
レベルデータをPB、第5AGCループの収束基準値を
PR5、温度係数をBとして、−(PB−B・PR5)
の差分値について平均化し、これに前記第5AGCルー
プの利得A5を乗算した利得制御データの−A5(PB
−B・PR5)が0となるように行う構成を採る。
【0071】この構成によれば、直交検波手段の入力側
における第1利得制御増幅手段の自動利得制御時の消費
電流が減少し、また、直交検波手段の出力側での自動利
得制御は消費電流が小さくて済むことから、受信装置全
体での消費電流を更に減少させることができると共に、
受信装置の温度が変化した場合でも自動利得制御の精度
を補償することができる。
【0072】本発明の第28の態様は、第21の態様又
は第25の態様において、AGC制御手段が基準信号及
び切替信号を生成し、前記基準信号とレベル検波手段か
ら出力される検波信号との差分信号を出力する演算増幅
手段と、前記切替信号に応じて前記差分信号又は前記利
得制御データを選択する選択手段とを備え、受信同期獲
得前に、前記AGC制御手段から前記選択手段が前記差
分信号を選択するための前記切替信号を生成することに
より、第1利得制御増幅手段、直交検波手段、第2利得
制御増幅手段、前記レベル検波手段、前記演算増幅手段
及び前記選択手段から成る第3アナログAGCループを
形成し、この第3アナログAGCループによって自動利
得制御を行う構成を採る。
【0073】この構成によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第3アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができる。
【0074】本発明の第29の態様は、第28の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、検波信号をPIF、第3アナログAGCル
ープの収束基準値をPREF3として、−(PIF−P
REF3)の差分値について平均化し、これに前記演算
増幅手段の利得Aaを乗算した利得制御信号の−Aa
(PIF−PREF3)が0となるように行う構成を採
る。
【0075】この構成によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第3アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができると共に、受
信装置の温度が変化した場合でも自動利得制御の精度を
補償することができる。
【0076】本発明の第30の態様は、第28の態様に
おいて、AGC制御手段が、受信同期獲得前に行う自動
利得制御を、検波信号をPIF、第3アナログAGCル
ープの収束基準値をPREF3、温度係数をBとして、
−(PIF−B・PREF3)の差分値について平均化
し、これに前記演算増幅手段の利得Aaを乗算した利得
制御信号の−Aa(PIF−B・PREF3)が0とな
るように行う構成を採る。
【0077】この構成によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第3アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができると共に、受
信装置の温度が変化した場合でも自動利得制御の精度を
補償することができる。
【0078】本発明の第31の態様は、第1の態様乃至
第30の態様いずれかにおいて、AGC制御手段が、同
期検波手段から抽出されたシンボルクロックの整数倍の
タイミングで自動利得制御を行う構成を採る。
【0079】この構成によれば、受信同期獲得後は、1
シンボル時間内での受信部、即ち自動利得増幅手段の利
得が一定となり、1シンボル時間内での利得変動による
相関特性の劣化がないので、良好な相関特性を得ること
ができる。
【0080】本発明の第32の態様は、基地局装置に、
第1の態様乃至第31の態様いずれかに記載の受信装置
を具備する構成を採る。
【0081】この構成によれば、基地局装置が第1の態
様乃至第31の態様いずれかと同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0082】本発明の第33の態様は、移動局装置に、
第1の態様乃至第31の態様いずれかに記載の受信装置
を具備する構成を採る。
【0083】この構成によれば、移動局装置が第1の態
様乃至第31の態様いずれかと同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0084】本発明の第34の態様は、移動体通信シス
テムにおいて、第1の態様乃至第31の態様いずれかに
記載の受信装置を基地局装置又は移動局装置に具備する
構成を採る。
【0085】この構成によれば、移動体通信システムに
おける基地局装置又は移動局装置が第1の態様乃至第3
1の態様いずれかと同様の作用効果を得ることができ
る。
【0086】本発明の第35の態様は、受信された直交
振幅変調信号を増幅し、この増幅信号を直交検波して得
られるI及びQ信号をディジタル信号に変換したのち相
関検出を行い、この相関検出後に同期検波を行って得ら
れるI及びQ信号が一定となるように、そのI及びQ信
号に応じて前記増幅時の自動利得制御を行うようにし
た。
【0087】この方法によれば、同期検波を行って得ら
れるI及びQ信号は、低速シンボルレ−トであり、この
I及びQ信号に応じて自動利得制御が行われるので、そ
の自動利得制御を行う場合の消費電流を低減することが
できる。
【0088】本発明の第36の態様は、第35の態様に
おいて、増幅後の中間周波数帯域の信号レベルを検波す
ると共に、同期検波後のI及びQ信号から受信同期を判
定し、この判定結果が受信同期獲得前であれば前記検波
結果に応じて自動利得制御を行い、受信同期獲得後であ
れば同期検波後のI及びQ信号に応じて前記自動利得制
御を行うようにした。
【0089】この方法によれば、受信同期獲得前は、中
間周波数帯域の信号レベルの検波データに応じて自動利
得制御が行われ、受信同期獲得後は、同期検波後の低速
シンボルレ−トのI及びQ信号に応じて自動利得制御が
行われるので、その自動利得制御を行う場合の消費電流
を低減することができる。
【0090】また、受信同期獲得前の相関出力信号がな
い状態では、中間周波数帯域の検波データを使用して自
動利得制御を行うことによって、同期獲得前のディジタ
ル信号に変換する際の入力信号の飽和を防止することが
でき、これによって、良好な受信特性を得ることができ
る。
【0091】本発明の第37の態様は、第35の態様又
は第36の態様において、温度を検出し、この検出によ
り得られた温度係数に応じて、自動利得制御時の温度偏
差を補正するようにした。
【0092】この方法によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも自動利得制御の精度を補償することができ
る。
【0093】本発明の第38の態様は、第37の態様に
おいて、受信同期獲得後に、同期検波後のI及びQ信号
を用い、このI2+Q2の平方根の計算により求められる
受信電界レベルを温度係数に応じて補正するようにし
た。
【0094】この方法によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも受信電界レベルの検出精度を補償すること
ができる。
【0095】本発明の第39の態様は、第35の態様又
は第37の態様において、受信同期獲得前に、中間周波
数帯域の信号レベルの検波による検波信号と基準信号と
の差分信号を差動増幅演算により求め、前記差分信号に
より自動利得制御を行う第1アナログAGCループを形
成するようにした。
【0096】この方法によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第1アナログAGCループで行うことによって、
中間周波数帯域の検波データを使用した自動利得制御の
処理を介さなくともよいので、自動利得制御を高速かつ
簡易に行うことができる。
【0097】本発明の第40の態様は、第35の態様に
おいて、直交検波して得られるI及びQ信号から信号レ
ベルを検波し、受信同期獲得前は前記検波による第2検
波データに応じて自動利得制御を行い、受信同期獲得後
は同期検波後のI及びQ信号で前記自動利得制御を行う
ようにした。
【0098】この方法によれば、受信同期獲得前に直交
検波後のI及びQ信号のレベルを検波して得た第2検波
データにより自動利得制御を行うようにしたので、信号
対雑音比が第34の態様記載の中間周波数検波に較べて
良くなり、低受信入力電界時にも精度よく自動利得制御
を行うことができる。
【0099】本発明の第41の態様は、第40の態様に
おいて、温度を検出し、この検出により得られた温度係
数に応じて、自動利得制御時の温度偏差を補正するよう
にした。
【0100】この方法によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも受信電界レベルの検出精度を補償すること
ができる。
【0101】本発明の第42の態様は、第35の態様又
は第41の態様において、受信同期獲得前に、直交検波
後のI及びQ信号レベルの検波による検波信号と基準信
号との差分信号を差動増幅演算により求め、前記差分信
号により自動利得制御を行う第2アナログAGCループ
を形成するようにした。
【0102】この方法によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第2アナログAGCループで行うことによって、
中間周波数帯域の検波データを使用した自動利得制御の
処理を介さなくともよいので、自動利得制御を高速かつ
簡易に行うことができる。
【0103】本発明の第43の態様は、受信された直交
振幅変調信号を第1増幅し、この増幅信号を直交検波し
て得られるI及びQ信号を第2増幅し、この第2増幅さ
れたI及びQ信号をディジタル信号に変換したのち相関
検出を行い、この相関検出後に同期検波を行って得られ
るI及びQ信号が一定となるように、そのI及びQ信号
に応じて前記第1及び第2増幅時の自動利得制御を行う
ようにした。
【0104】この方法によれば、自動利得制御を直交検
波手段の出力側の第2増幅でも行うことにより、直交検
波手段の入力側における第1増幅の自動利得制御時の消
費電流が減少し、また、直交検波手段の出力側での自動
利得制御は消費電流が小さくて済むことから、受信装置
全体での消費電流を更に減少させることができる。
【0105】本発明の第44の態様は、第43の態様に
おいて、第2増幅されたI及びQ信号から信号レベルを
検波し、受信同期獲得前は前記検波による検波データに
応じて自動利得制御を行い、受信同期獲得後は同期検波
後のI及びQ信号で前記自動利得制御を行うようにし
た。
【0106】この方法によれば、受信同期獲得前に直交
検波後のI及びQ信号のレベルを検波して得た検波デー
タにより自動利得制御を行うようにしたので、信号対雑
音比が中間周波数検波に較べて良くなり、低受信入力電
界時にも精度よく自動利得制御を行うことができる。
【0107】本発明の第45の態様は、第43の態様又
は第44の態様において、温度を検出し、この検出によ
り得られた温度係数に応じて、自動利得制御時の温度偏
差を補正するようにした。
【0108】この方法によれば、受信装置の温度が変化
した場合でも自動利得制御の精度を補償することができ
る。
【0109】本発明の第46の態様は、第43の態様又
は第45の態様において、受信同期獲得前に、第2増幅
されたI及びQ信号レベルの検波による検波信号と基準
信号との差分信号を差動増幅演算により求め、前記差分
信号により自動利得制御を行う第3アナログAGCルー
プを形成するようにした。
【0110】この方法によれば、同期獲得前の自動利得
制御を第3アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御手段での処理を介さなくともよいので、自動
利得制御を高速かつ簡易に行うことができる。
【0111】本発明の第47の態様は、第32の態様乃
至第46の態様いずれかにおいて、同期検波手段から抽
出されたシンボルクロックの整数倍のタイミングで自動
利得制御を行うようにした。
【0112】この方法によれば、受信同期獲得後は、1
シンボル時間内での受信部、即ち自動利得増幅手段の利
得が一定となり、1シンボル時間内での利得変動による
相関特性の劣化がないので、良好な相関特性を得ること
ができる。
【0113】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0114】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る受信装置のブロック図を示す。但し、この
受信装置は、ディジタル移動体通信システムにおける基
地局又は移動局に用いられるものとする。
【0115】実施の形態1の特徴は、受信利得制御と受
信電界レベル検出を行う受信装置において、受信同期の
獲得前はIF周波数帯の信号レベルによりAGC制御を
行い、受信同期獲得後は同期検波後の低速シンボルレ−
トでのI及びQ信号でAGC制御を行うようにした点に
ある。
【0116】図1に示す実施の形態1の受信装置100
は、アンテナ101と、第1のバンドパスフィルタ10
2と、低雑音増幅器103と、ダウンミキサ104と、
第2のバンドパスフィルタ105と、利得制御増幅器1
06と、直交検波器107と、第1及び第2のローパス
フィルタ108,109と、第1及び第2のA/D変換
器110,111と、第1及び第2の相関器112,1
13と、同期検波部114と、AGC制御部115と、
D/A変換器116と、レベル検波器117と、第3の
A/D変換器118とを備えて構成されている。
【0117】このような構成において、アンテナ101
で受信された直交振幅変調信号は、バンドパスフィルタ
102で所要の帯域のみろ波され、低雑音増幅器103
で低雑音増幅される。この増幅された信号は、ダウンミ
キサ104でIF周波数に周波数変換され、利得制御増
幅器106で増幅される。
【0118】この利得制御増幅器106は、D/A変換
器116を介して後述で説明するAGC制御部115か
ら生成された利得制御データ120に応じて、その利得
が制御されるようになっている。この利得の制御は、同
期検波部114から出力されるI及びQ信号のレベルが
一定となるように行われる。
【0119】このように利得が可変制御される利得制御
増幅器106で増幅された信号は、直交検波器107で
直交検波され、これによってI及びQ信号が得られる。
このアナログのI及びQ信号は、ローパスフィルタ10
8,109で低域ろ波され、A/D変換器110,11
1でディジタル信号に変換され、更に、相関器112,
113で相関検出された後、同期検波部114で同期検
波され、AGC制御部115へ出力される。
【0120】また、利得制御増幅器106で増幅された
信号のレベルが、レベル検波器117で検波され、この
検波信号がA/D変換器118で検波データ121に変
換された後、AGC制御部115へ出力される。
【0121】次に、AGC制御部115の動作について
説明する。AGC制御部115は、受信同期獲得前、即
ち受信同期を検出していない状態では、A/D変換器1
18を介して入力されるレベル検波器117の検波デー
タ121に基づいて利得制御増幅器106の利得制御デ
ータ120を生成する。
【0122】ここで検波データ121をPIFとし、利
得制御増幅器106、レベル検波器117、A/D変換
器118、AGC制御部115及びD/A変換器116
から成る第1AGCループの収束基準値をPR1とした
とき、AGC制御部115は、−(PIF−PR1)の
差分値について平均化し、これに第1AGCループのル
ープ利得A1を乗算することにより利得制御データ12
0を生成し、この生成された利得制御データ120で−
A1(PIF−PR1)=0となるように制御する。
【0123】次に、AGC制御部115は、受信同期獲
得後、即ち受信同期の検出後は、同期検波部114の出
力I及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根から受信
電界レベルを計算する。これによって、受信電界レベル
データ122が出力される。
【0124】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、利得制御増幅器106、直交検波器107、ロー
パスフィルタ108,109、A/D変換器110,1
11、相関器112,113、同期検波部114、AG
C制御部115及びD/A変換器116から成る第2A
GCループの収束基準値をPR2としたとき、AGC制
御部115は、−(PB−PR2)の差分値について平
均化し、これに第2AGCループのループ利得A2を乗
算することにより利得制御データ120を生成し、−A
2(PB−PR2)=0となるように制御する。
【0125】このように、実施の形態1の受信装置10
0によれば、利得制御増幅器106、レベル検波器11
7、A/D変換器118、AGC制御部115及びD/
A変換器116から成る第1AGCループを構成し、受
信同期獲得前はIF周波数帯の信号レベルによりAGC
制御を行い、受信同期獲得後は同期検波後の低速シンボ
ルレ−トのI及びQ信号でAGC制御を行うようにした
ので、ディジタル回路で構成されるAGC制御部115
における同期獲得後の受信レベル検出時の消費電流を低
減することができる。
【0126】また、同期獲得前の相関出力信号がない状
態では、レベル検波器117で検波されたIF周波数の
検波データ121を使用して利得制御増幅器106の利
得制御をすることによって、同期獲得前のA/D変換器
110,111への入力信号の飽和を防止することがで
き、これによって、良好な受信特性を得ることができ
る。
【0127】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2に係る受信装置のブロック図を示す。但し、この
図2に示す実施の形態2において図1の実施の形態1の
各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0128】図2に示す実施の形態2の受信装置200
の特徴は、実施の形態1の受信装置100の構成に加
え、装置回路の温度を測定する温度センサ201と、温
度センサ201で検出されたアナログの温度信号をディ
ジタル信号に変換するA/D変換器202とを備え、A
/D変換器202から出力される温度データ203に応
じてAGC制御部204の利得制御データ120を補正
するようにした点にある。
【0129】このような構成において、AGC制御部2
04は、受信同期獲得前は、検波データ121に応じて
利得制御増幅器106の利得制御データ120を生成す
る。ここで検波データ121をPIFとし、第1AGC
ループの収束基準値をPR1としたとき、AGC制御部
115は、−(PIF−PR1)の差分値について平均
化し、これにループ利得A1を乗算することにより利得
制御データ120を生成し、この生成された利得制御デ
ータ120で−A1(PIF−PR1)=0となるよう
に制御する。
【0130】この時、温度データ203によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR1を収束基準
値として使用する。これによって、−A1(PIF−B
・PR1)=0となるように制御する。
【0131】次に、AGC制御部115は、受信同期獲
得後、即ち受信同期の検出後は、同期検波部114の出
力I及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根から受信
電界レベルを計算する。これによって、受信電界レベル
データ122が出力される。
【0132】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第2AGCループの収束基準値をPR2としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これにループ利得A2を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、−A2(P
B−PR2)=0となるように制御する。
【0133】この時、温度データ203によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR2を収束基準
値として使用する。これによって、−A2(PB−B・
PR2)=0となるように制御する。
【0134】このように、実施の形態2の受信装置20
0によれば、温度データ203によりAGC制御部20
4の利得制御データ120を補正するようにしたので、
受信装置200の回路温度が変化した場合でも温度偏差
が補正され、自動利得制御の精度を補償することができ
る。
【0135】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3に係る受信装置のブロック図を示す。但し、この
図3に示す実施の形態3において図2の実施の形態2の
各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0136】図3に示す実施の形態3の受信装置300
の特徴は、実施の形態2の受信装置200の構成に加
え、AGC制御部301で生成される基準データ302
をアナログ信号に変換するD/A変換器303と、レベ
ル検波器117及びD/A変換器303の出力信号を差
分検出する誤差アンプ304と、誤差アンプ304の出
力信号を低域ろ波するローパスフィルタ305と、AG
C制御部301で生成される切替信号306に応じて、
ローパスフィルタ305の出力信号及びD/A変換器1
16の出力信号の何れかを選択するように切り替える切
替スイッチ307とを備え、同期獲得前の利得制御増幅
器106の制御をアナログ信号のループで行うようにし
た点にある。
【0137】このような構成において、受信同期獲得前
は、AGC制御部301から出力される切替信号306
によって切替スイッチ307がローパスフィルタ305
を選択するように切り替え、利得制御増幅器106、レ
ベル検波器117、誤差アンプ304、ローパスフィル
タ305及び切替スイッチ307から成る第1アナログ
AGCループを構成する。
【0138】この第1アナログAGCループは次のよう
に動作する。AGC制御部301から出力される基準デ
ータ302がD/A変換器303でアナログ信号に変換
された基準信号(PREFとする)に対して、レベル検
波器117の出力信号(PIFとする)が−Aa(PI
F−PREF)=0となるように第1アナログAGCル
ープが動作する。ここでAaは誤差アンプ304での利
得である。
【0139】この時、AGC制御部301から出力され
る基準データ302に、温度データ203による温度係
数Bを乗算したB・PREFを収束基準値として使用す
る。これによって、−Aa(PIF−B・PREF)=
0となるように制御する。
【0140】また、受信同期獲得後は、AGC制御部3
01は、同期検波部114の出力I及びQ信号を用い、
2+Q2の平方根から受信電界レベルデータ122を計
算する。
【0141】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第2AGCループの収束基準値をPR2としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これにループ利得A2を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、−A2(P
B−PR2)=0となるように制御する。
【0142】この時、温度データ203によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR2を収束基準
値として使用する。これによって、−A2(PB−B・
PR2)=0となるように制御する。
【0143】このように、実施の形態3の受信装置30
0によれば、同期獲得前の利得制御増幅器106の制御
を第1アナログAGCループで行うことによって、AG
C制御器301及びD/A変換器116での処理を介さ
なくともよいので、自動利得のループ制御を高速かつ簡
易に行うことができる。
【0144】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4に係る受信装置のブロック図を示す。但し、この
図4に示す実施の形態4において図1の実施の形態1の
各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0145】図4に示す実施の形態4の受信装置400
の特徴は、実施の形態1の受信装置100におけるレベ
ル検波器117の代わりに、ローパスフィルタ108,
109の出力I及びQ信号から、信号レベルを検波し、
この検波信号をA/D変換器118を介して検波データ
121としてAGC制御部115へ出力するようにした
点にある。
【0146】このような構成において、AGC制御部1
15は、受信同期獲得前は、A/D変換器118を介し
て入力されるレベル検波器401の検波データ121に
基づいて利得制御増幅器106の利得制御データ120
を生成する。
【0147】ここで検波データ121をPIFとし、利
得制御増幅器106、直交検波器107、ローパスフィ
ルタ108,109、レベル検波器401、A/D変換
器118、AGC制御部115及びD/A変換器116
から成る第3AGCループの収束基準値をPR3とした
とき、AGC制御部115は、−(PIF−PR3)の
差分値について平均化し、これにループ利得A3を乗算
することにより利得制御データ120を生成し、この生
成された利得制御データ120で−A3(PIF−PR
3)=0となるように制御する。
【0148】次に、AGC制御部115は、受信同期獲
得後は、同期検波部114の出力I及びQ信号を用い、
このI2+Q2の平方根から受信電界レベルを計算する。
これによって、受信電界レベルデータ122が出力され
る。ここで受信電界レベルデータ122をPBとし、第
2AGCループの収束基準値をPR2としたとき、AG
C制御部115は、−(PB−PR2)の差分値につい
て平均化し、これにループ利得A2を乗算することによ
り利得制御データ120を生成し、−A2(PB−PR
2)=0となるように制御する。
【0149】このように、実施の形態4の受信装置40
0によれば、利得制御増幅器106、直交検波器10
7、ローパスフィルタ108,109、レベル検波器4
01、A/D変換器118、AGC制御部115及びD
/A変換器116から成る第3AGCループを構成し、
受信同期獲得前に直交検波器107から出力されるI及
びQ信号のレベルによりAGC制御を行うようにしたの
で、信号対雑音比が実施の形態1の場合のIF周波数検
波に較べて良くなり、低受信入力電界時にも精度よくA
GC制御を行うことができる。
【0150】(実施の形態5)図5は、本発明の実施の
形態5に係る受信装置のブロック図を示す。但し、この
図5に示す実施の形態5において図4の実施の形態4の
各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0151】図5に示す実施の形態5の受信装置500
の特徴は、実施の形態4の受信装置400の構成に加
え、装置回路の温度を測定する温度センサ501と、温
度センサ501で検出されたアナログの温度信号をディ
ジタル信号に変換するA/D変換器502とを備え、A
/D変換器502から出力される温度データ503に応
じてAGC制御部504の利得制御データ120を補正
するようにした点にある。
【0152】このような構成において、AGC制御部5
04は、受信同期獲得前は、検波データ121に応じて
利得制御増幅器106の利得制御データ120を生成す
る。ここで検波データ121をPIFとし、第3AGC
ループの収束基準値をPR3としたとき、AGC制御部
115は、−(PIF−PR3)の差分値について平均
化し、これにループ利得A3を乗算することにより利得
制御データ120を生成し、この生成された利得制御デ
ータ120で−A3(PIF−PR3)=0となるよう
に制御する。
【0153】この時、温度データ203によって収束基
準値PR3に温度係数Bを乗算してB・PR3を収束基
準値として使用する。これによって、−A3(PIF−
B・PR3)=0となるように制御する。
【0154】次に、AGC制御部115は、受信同期獲
得後、即ち受信同期の検出後は、同期検波部114の出
力I及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根から受信
電界レベルを計算する。これによって、受信電界レベル
データ122が出力される。
【0155】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第2AGCループの収束基準値をPR2としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これにループ利得A2を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、−A2(P
B−PR2)=0となるように制御する。
【0156】この時、温度データ203によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR2を収束基準
値として使用する。これによって、−A2(PB−B・
PR2)=0となるように制御する。
【0157】このように、実施の形態5の受信装置50
0によれば、実施の形態4と同様の効果が得られる他、
温度データ503によりAGC制御部504の利得制御
データ120を補正するようにしたので、受信装置50
0の回路温度が変化した場合でも温度偏差が補正され、
自動利得制御の精度を補償することができる。
【0158】(実施の形態6)図6は、本発明の実施の
形態6に係る受信装置のブロック図を示す。但し、この
図6に示す実施の形態6において図5の実施の形態5の
各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0159】図6に示す実施の形態6の受信装置600
の特徴は、実施の形態5の受信装置500の構成に加
え、AGC制御部601で生成される基準データ602
をアナログ信号に変換するD/A変換器603と、レベ
ル検波器401及びD/A変換器603の出力信号を差
分検出する誤差アンプ604と、誤差アンプ604の出
力信号を低域ろ波するローパスフィルタ605と、AG
C制御部601で生成される切替信号606に応じて、
ローパスフィルタ605の出力信号及びD/A変換器1
16の出力信号の何れかを選択するように切り替える切
替スイッチ607とを備え、同期獲得前の利得制御増幅
器106の制御をアナログ信号のループで行うようにし
た点にある。
【0160】このような構成において、受信同期獲得前
は、AGC制御部601から出力される切替信号606
によって切替スイッチ607がローパスフィルタ605
を選択するように切り替え、利得制御増幅器106、直
交検波器107、ローパスフィルタ108,109、レ
ベル検波器401、誤差アンプ604、ローパスフィル
タ605及び切替スイッチ607から成る第2アナログ
AGCループを構成する。
【0161】この第2アナログAGCループは次のよう
に動作する。AGC制御部601から出力される基準デ
ータ602がD/A変換器603でアナログ信号に変換
された基準信号(PREF2とする)に対して、レベル
検波器401の出力信号(PIFとする)が−Aa(P
IF−PREF2)=0となるように第1アナログAG
Cループが動作する。ここでAaは誤差アンプ604で
の利得である。
【0162】この時、AGC制御部601から出力され
る基準データ602に、温度データ503による温度係
数Bを乗算したB・PREF2を収束基準値として使用
する。これによって、−Aa(PIF−B・PREF
2)=0となるように制御する。
【0163】また、受信同期獲得後は、AGC制御部6
01は、同期検波部114の出力I及びQ信号を用い、
2+Q2の平方根から受信電界レベルデータ122を計
算する。
【0164】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第2AGCループの収束基準値をPR2としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これにループ利得A2を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、−A2(P
B−PR2)=0となるように制御する。
【0165】この時、温度データ503によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR2を収束基準
値として使用する。これによって、−A2(PB−B・
PR2)=0となるように制御する。
【0166】このように、実施の形態6の受信装置60
0によれば、実施の形態5と同様の効果が得られる他、
同期獲得前の利得制御増幅器106の制御を第2アナロ
グAGCループで行うことによって、AGC制御器60
1及びD/A変換器116での処理を介さなくともよい
ので、自動利得のループ制御を高速かつ簡易に行うこと
ができる。
【0167】(実施の形態7)図7は、本発明の実施の
形態7に係る受信装置のブロック図を示す。但し、この
図7に示す実施の形態7において図4の実施の形態4の
各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0168】図7に示す実施の形態7の受信装置700
の特徴は、実施の形態4の受信装置400の構成に加
え、直交検波器107とローパスフィルタ108,10
9との間に、第2利得制御増幅器701及び第3利得制
御増幅器702を接続し、それらを含めた3つの利得制
御増幅器106,701,702の利得を、AGC制御
部115から出力される利得制御データ120で制御す
るようにした点にある。
【0169】このような構成において、利得制御増幅器
106で増幅された信号は、直交検波器107で直交検
波され、これによって得られるアナログのI及びQ信号
が、ローパスフィルタ108,109で低域ろ波され、
A/D変換器110,111でディジタル信号に変換さ
れ、更に、相関器112,113で相関検出された後、
同期検波部114で同期検波され、AGC制御部115
へ出力される。
【0170】AGC制御部115は、受信同期獲得前
は、A/D変換器118を介して入力されるレベル検波
器401の検波データ121に基づいて利得制御増幅器
106,701,702の利得制御データ120を生成
する。
【0171】ここで検波データ121をPIFとし、利
得制御増幅器106、直交検波器107、利得制御増幅
器701,702、ローパスフィルタ108,109、
レベル検波器401、A/D変換器118、AGC制御
部115及びD/A変換器116から成る第4AGCル
ープの収束基準値をPR4としたとき、AGC制御部1
15は、−(PIF−PR4)の差分値について平均化
し、これに第4AGCループのループ利得A4を乗算す
ることにより利得制御データ120を生成し、この生成
された利得制御データ120で−A4(PIF−PR
4)=0となるように制御する。
【0172】次に、AGC制御部115は、受信同期獲
得後は、同期検波部114の出力I及びQ信号を用い、
このI2+Q2の平方根から受信電界レベルを計算する。
これによって、受信電界レベルデータ122が出力され
る。
【0173】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、利得制御増幅器106、直交検波器107、利得
制御増幅器701,702、ローパスフィルタ108,
109、A/D変換器110,111、相関器112,
113、同期検波部114、AGC制御部115及びD
/A変換器116から成る第5AGCループの収束基準
値をPR5としたとき、AGC制御部115は、−(P
B−PR5)の差分値について平均化し、これに第5A
GCループのループ利得A5を乗算することにより利得
制御データ120を生成し、−A5(PB−PR5)=
0となるように制御する。
【0174】このように、実施の形態7の受信装置70
0によれば、直交検波器107の出力後に利得制御増幅
器701,702を接続し、受信同期獲得前は、利得制
御増幅器106、直交検波器107、利得制御増幅器7
01,702、ローパスフィルタ108,109、レベ
ル検波器401、A/D変換器118、AGC制御部1
15及びD/A変換器116から成る第4AGCループ
で利得制御増幅器106,701,702の自動利得制
御を行い、受信同期獲得後は、利得制御増幅器106、
直交検波器107、利得制御増幅器701,702、ロ
ーパスフィルタ108,109、A/D変換器110,
111、相関器112,113、同期検波部114、A
GC制御部115及びD/A変換器116から成る第5
AGCループで利得制御増幅器106,701,702
の自動利得制御を行うようにした。
【0175】即ち、自動利得制御を直交検波器107の
出力側の利得制御増幅器701,702でも行うことに
より、直交検波器107の入力側における利得制御増幅
器106の自動利得制御時の消費電流が減少し、また、
直交検波器107の出力側での自動利得制御は消費電流
が小さくて済むことから、受信装置700全体での消費
電流を実施の形態4の構成よりも更に減少させることが
できる。
【0176】(実施の形態8)図8は、本発明の実施の
形態8に係る受信装置のブロック図を示す。但し、この
図8に示す実施の形態8において図7の実施の形態7の
各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0177】図8に示す実施の形態8の受信装置800
の特徴は、実施の形態7の受信装置700の構成に加
え、装置回路の温度を測定する温度センサ801と、温
度センサ801で検出されたアナログの温度信号をディ
ジタル信号に変換するA/D変換器802とを備え、A
/D変換器802から出力される温度データ803に応
じてAGC制御部804の利得制御データ120を補正
するようにした点にある。
【0178】このような構成において、AGC制御部8
04は、受信同期獲得前は、検波データ121に応じて
利得制御増幅器106の利得制御データ120を生成す
る。ここで検波データ121をPIFとし、第4AGC
ループの収束基準値をPR4としたとき、AGC制御部
115は、−(PIF−PR4)の差分値について平均
化し、これにループ利得A4を乗算することにより利得
制御データ120を生成し、この生成された利得制御デ
ータ120で−A4(PIF−PR4)=0となるよう
に制御する。
【0179】この時、温度データ803によって収束基
準値PR4に温度係数Bを乗算してB・PR4を収束基
準値として使用する。これによって、−A4(PIF−
B・PR4)=0となるように制御する。
【0180】次に、AGC制御部115は、受信同期獲
得後、即ち受信同期の検出後は、同期検波部114の出
力I及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根から受信
電界レベルを計算する。これによって、受信電界レベル
データ122が出力される。
【0181】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第5AGCループの収束基準値をPR5としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR5)の差分
値について平均化し、これにループ利得A5を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、−A5(P
B−PR5)=0となるように制御する。
【0182】この時、温度データ803によって収束基
準値PR5に温度係数Bを乗算してB・PR5を収束基
準値として使用する。これによって、−A5(PB−B
・PR5)=0となるように制御する。
【0183】このように、実施の形態8の受信装置80
0によれば、実施の形態7と同様の効果が得られる他、
温度データ803によりAGC制御部804の利得制御
データ120を補正するようにしたので、受信装置80
0の回路温度が変化した場合でも温度偏差が補正され、
自動利得制御の精度を補償することができる。
【0184】(実施の形態9)図9は、本発明の実施の
形態9に係る受信装置のブロック図を示す。但し、この
図9に示す実施の形態9において図8の実施の形態8の
各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0185】図9に示す実施の形態9の受信装置900
の特徴は、実施の形態8の受信装置800の構成に加
え、AGC制御部901で生成される基準データ902
をアナログ信号に変換するD/A変換器903と、レベ
ル検波器401及びD/A変換器903の出力信号を差
分検出する誤差アンプ904と、誤差アンプ904の出
力信号を低域ろ波するローパスフィルタ905と、AG
C制御部901で生成される切替信号906に応じて、
ローパスフィルタ905の出力信号及びD/A変換器1
16の出力信号の何れかを選択するように切り替える切
替スイッチ907とを備え、同期獲得前の利得制御増幅
器106の制御をアナログ信号のループで行うようにし
た点にある。
【0186】このような構成において、受信同期獲得前
は、AGC制御部901から出力される切替信号906
によって切替スイッチ907がローパスフィルタ905
を選択するように切り替え、利得制御増幅器106、直
交検波器107、利得制御増幅器701,702、ロー
パスフィルタ108,109、レベル検波器401、誤
差アンプ904、ローパスフィルタ905及び切替スイ
ッチ907から成る第3アナログAGCループを構成す
る。
【0187】この第3アナログAGCループは次のよう
に動作する。AGC制御部901から出力される基準デ
ータ902がD/A変換器903でアナログ信号に変換
された基準信号(PREF3とする)に対して、レベル
検波器401の出力信号(PIFとする)が−Aa(P
IF−PREF3)=0となるように第3アナログAG
Cループが動作する。ここでAaは誤差アンプ904で
の利得である。
【0188】この時、AGC制御部901から出力され
る基準データ902に、温度データ803による温度係
数Bを乗算したB・PREF3を収束基準値として使用
する。これによって、−Aa(PIF−B・PREF
3)=0となるように制御する。
【0189】また、受信同期獲得後は、AGC制御部9
01は、同期検波部114の出力I及びQ信号を用い、
2+Q2の平方根から受信電界レベルデータ122を計
算する。
【0190】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第5AGCループの収束基準値をPR5としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR5)の差分
値について平均化し、これにループ利得A5を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、−A5(P
B−PR5)=0となるように制御する。
【0191】この時、温度データ803によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR5を収束基準
値として使用する。これによって、−A5(PB−B・
PR5)=0となるように制御する。
【0192】このように、実施の形態9の受信装置90
0によれば、実施の形態8と同様の効果が得られる他、
同期獲得前の利得制御増幅器106,701,702の
制御を第3アナログAGCループで行うことによって、
AGC制御器901及びD/A変換器116での処理を
介さなくともよいので、自動利得のループ制御を高速か
つ簡易に行うことができる。
【0193】(実施の形態10)図10は、本発明の実
施の形態10に係る受信装置のブロック図を示す。但
し、この図10に示す実施の形態10において図1の実
施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0194】図10に示す実施の形態10の受信装置1
000の特徴は、実施の形態1の受信装置100の構成
に加え、同期検波部114から抽出されるシンボルクロ
ック1001と、AGC制御部115の制御信号100
2とからD/A変換器116の制御タイミング信号を生
成するタイミング制御部1003とを備え、同期検波部
114で抽出されるシンボルクロックに同期してAGC
ループを制御するようにした点にある。
【0195】このような構成において、AGC制御部1
15は受信同期獲得前は検波データ121に応じて利得
制御増幅器106の利得制御データ120を生成する。
ここで検波データ121をPIFとし、第1AGCルー
プの収束基準値をPR1としたとき、AGC制御部11
5は、−(PIF−PR1)の差分値について平均化
し、これにループ利得A1を乗算することにより利得制
御データ120を生成し、AGC制御部115の制御信
号1002からタイミング制御部1003で生成された
制御クロックでD/A変換器116を制御し、利得制御
データ120が−A1(PIF−PR1)=0となるよ
うに制御する。
【0196】次に、AGC制御部115は、受信同期獲
得後、即ち受信同期の検出後は、同期検波部114の出
力I及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根から受信
電界レベルを計算する。これによって、受信電界レベル
データ122が出力される。
【0197】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第2AGCループの収束基準値をPR2としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これにループ利得A2を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、同期検波部
114から抽出されたシンボルクロック1001と、A
GC制御部115の制御信号1002からタイミング制
御部1003で生成されたシンボルクロックのN倍(N
は整数)の制御クロックでD/A変換器116を制御
し、利得制御データ120が−A2(PB−PR2)=
0となるように制御する。
【0198】このように、実施の形態10の受信装置1
000によれば、受信同期獲得後に同期検波部114か
ら抽出されたシンボルクロック1001のN倍(Nは整
数)でAGCループの制御電圧を制御するようにしたの
で、1シンボル時間内でのRF部の利得が一定となり、
1シンボル時間内での利得変動による相関特性の劣化が
ないので、良好な相関特性を得ることができる。
【0199】(実施の形態11)図11は、本発明の実
施の形態11に係る受信装置のブロック図を示す。但
し、この図11に示す実施の形態11において図2の実
施の形態2の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0200】図11に示す実施の形態11の受信装置1
100の特徴は、実施の形態2の受信装置200の構成
に加え、同期検波部114から抽出されるシンボルクロ
ック1001と、AGC制御部204の制御信号100
2とからD/A変換器116の制御タイミング信号を生
成するタイミング制御部1003とを備え、同期検波部
114で抽出されるシンボルクロックに同期してAGC
ループを制御するようにした点にある。
【0201】このような構成において、AGC制御部2
04は受信同期獲得前は検波データ121に応じて利得
制御増幅器106の利得制御データ120を生成する。
ここで検波データ121をPIFとし、第1AGCルー
プの収束基準値をPR1としたとき、AGC制御部20
4は、−(PIF−PR1)の差分値について平均化
し、これにループ利得A1を乗算することにより利得制
御データ120を生成し、AGC制御部204の制御信
号1002からタイミング制御部1003で生成された
制御クロックでD/A変換器116を制御し、利得制御
データ120が−A1(PIF−PR1)=0となるよ
うに制御する。
【0202】この時、温度データ203によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR1を収束基準
値として使用する。これによって、−A1(PIF−B
・PR1)=0となるように制御する。
【0203】次に、AGC制御部204は、受信同期獲
得後、即ち受信同期の検出後は、同期検波部114の出
力I及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根から受信
電界レベルを計算する。これによって、受信電界レベル
データ122が出力される。
【0204】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第2AGCループの収束基準値をPR2としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これにループ利得A2を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、同期検波部
114から抽出されたシンボルクロック1001とAG
C制御部115の制御信号1002からタイミング制御
部1003で生成されたシンボルクロックのN倍(Nは
整数)の制御クロックでD/A変換器116を制御し、
利得制御データ120が−A2(PB−PR2)=0と
なるように制御する。
【0205】この時、温度データ203によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR2を収束基準
値として使用する。これによって、−A2(PB−B・
PR2)=0となるように制御する。
【0206】このように、実施の形態11の受信装置1
100によれば、受信同期獲得後に同期検波部114か
ら抽出されたシンボルクロック1001のN倍(Nは整
数)でAGCループの制御電圧を制御するようにしたの
で1シンボル時間内でのRF部の利得が一定となり、1
シンボル時間内での利得変動による相関特性の劣化がな
いので、良好な相関特性が得られ、温度データ203に
よりAGC制御部204の利得制御データ120を補正
するようにしたので回路温度が変化した場合でも温度偏
差が補正され、自動利得制御の精度を補償することがで
きる。
【0207】(実施の形態12)図12は、本発明の実
施の形態12に係る受信装置のブロック図を示す。但
し、この図12に示す実施の形態12において図3の実
施の形態3の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0208】図12に示す実施の形態12の受信装置1
200の特徴は、実施の形態3の受信装置300の構成
に加え、同期検波部114から抽出されるシンボルクロ
ック1001と、AGC制御部115の制御信号100
2とからD/A変換器116の制御タイミング信号を生
成するタイミング制御部1003とを備え、同期検波部
114で抽出されるシンボルクロックに同期してAGC
ループを制御するようにした点にある。
【0209】このような構成において、受信同期獲得前
は、AGC制御部301から出力される切替信号306
によって切替スイッチ307がローパスフィルタ305
を選択するよう切り替え、利得制御増幅器106、レベ
ル検波器117、誤差アンプ304、ローパスフィルタ
305及び切替スイッチ307から成る第1アナログA
GCループを構成する。
【0210】この第1アナログAGCループは次のよう
に動作する。AGC制御部301から出力される基準デ
ータ302が、D/A変換器303でアナログ信号に変
換された基準信号(PREFとする)に対して、レベル
検波器117の出力信号(PIFとする)が−Aa(P
IF−PREF)=0となるように第1アナログAGC
ループが動作する。ここでAaは誤差アンプ304での
利得である。
【0211】この時、AGC制御部301から出力され
る基準データ302に、温度データ203による温度係
数Bを乗算したB・PREFを収束基準値として使用す
る。これによって、−Aa(PIF−B・PREF)=
0となるように制御する。
【0212】また、受信同期獲得後は、AGC制御部3
01は、同期検波部114の出力I及びQ信号を用い、
2+Q2の平方根から受信電界レベルデータ122を計
算する。
【0213】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第2AGCループの収束基準値をPR2としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これにループ利得A2を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、同期検波部
114から抽出されたシンボルクロック1001とAG
C制御部115の制御信号1002からタイミング制御
部1003で生成されたシンボルクロックのN倍(Nは
整数)の制御クロックでD/A変換器116を制御し、
利得制御データ120が−A2(PB−PR2)=0と
なるように制御する。
【0214】この時、温度データ203によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR2を収束基準
値として使用する。これによって、−A2(PB−B・
PR2)=0となるように制御する。
【0215】このように、実施の形態12の受信装置1
200によれば、受信同期獲得後に同期検波部114か
ら抽出されたシンボルクロック1001のN倍(Nは整
数)でAGCループの制御電圧を制御するようにしたの
で1シンボル時間内でのRF部の利得は一定となり、1
シンボル時間内での利得変動による相関特性の劣化がな
いので、良好な相関特性を得ることができる。
【0216】また、同期獲得前の利得制御増幅器106
の制御を第1アナログAGCループで行うことによっ
て、AGC制御器301及びD/A変換器116での処
理を介さなくともよいので、自動利得のループ制御を高
速かつ簡易に行うことができる。
【0217】(実施の形態13)図13は、本発明の実
施の形態13に係る受信装置のブロック図を示す。但
し、この図13に示す実施の形態13において図4の実
施の形態4の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0218】図13に示す実施の形態13の受信装置1
300の特徴は、実施の形態4の受信装置400の構成
に加え、同期検波部114から抽出されるシンボルクロ
ック1001と、AGC制御部115の制御信号100
2とからD/A変換器116の制御タイミング信号を生
成するタイミング制御部1603とを備え、同期検波部
114で抽出されるシンボルクロックに同期してAGC
ループを制御するようにした点にある。
【0219】このような構成において、AGC制御部1
15は、受信同期獲得前は、A/D変換器118を介し
て入力されるレベル検波器401の検波データ121に
基づいて利得制御増幅器106の利得制御データ120
を生成する。
【0220】ここで検波データ121をPIFとし、利
得制御増幅器106、直交検波器107、ローパスフィ
ルタ109、レベル検波器401、A/D変換器11
8、AGC制御部115及びD/A変換器116から成
る第3AGCループの収束基準値をPR3としたとき、
AGC制御部115は、−(PIF−PR3)の差分値
について平均化し、これにループ利得A3を乗算するこ
とにより利得制御データ120を生成し、AGC制御部
115の制御信号1002からタイミング制御部100
3で生成された制御クロックでD/A変換器116を制
御し、利得制御データ120で−A3(PIF−PR
3)=0となるように制御する。
【0221】次に、AGC制御部115は、受信同期獲
得後は、同期検波部114の出力I及びQ信号を用い、
このI2+Q2の平方根から受信電界レベルを計算する。
これによって、受信電界レベルデータ122が出力され
る。ここで受信電界レベルデータ122をPBとし、第
2AGCループの収束基準値をPR2としたとき、AG
C制御部115は、−(PB−PR2)の差分値につい
て平均化し、これにループ利得A2を乗算することによ
り利得制御データ120を生成し、同期検波部114か
ら抽出されたシンボルクロック1001とAGC制御部
115の制御信号1002からタイミング制御部100
3で生成されたシンボルクロックのN倍(Nは整数)の
制御クロックでD/A変換器116を制御し、利得制御
データ120が−A2(PB−PR2)=0となるよう
に制御する。
【0222】このように、実施の形態13の受信装置1
300によれば、受信同期獲得後に同期検波部114か
ら抽出されたシンボルクロック1001のN倍(Nは整
数)でAGCループの制御電圧を制御するようにしたの
で1シンボル時間内でのRF部の利得は一定となり、1
シンボル時間内での利得変動による相関特性の劣化がな
いので、良好な相関特性を得ることができる。
【0223】また、利得制御増幅器106、直交検波器
107、ローパスフィルタ109、レベル検波器40
1、A/D変換器118、AGC制御部115及びD/
A変換器116から成る第3AGCループを構成し、受
信同期獲得前に直交検波器107から出力されるI及び
Q信号のレベルによりAGC制御を行うようにしたの
で、信号対雑音比が実施の形態1の場合のIF周波数検
波に較べて良くなり、低受信入力電界時にも精度よくA
GC制御を行うことができる。
【0224】(実施の形態14)図14は、本発明の実
施の形態14に係る受信装置のブロック図を示す。但
し、この図14に示す実施の形態14において図5の実
施の形態5の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0225】図14に示す実施の形態14の受信装置1
400の特徴は、実施の形態5の受信装置500の構成
に加え、同期検波部114から抽出されるシンボルクロ
ック1001と、AGC制御部115の制御信号100
2とからD/A変換器116の制御タイミング信号を生
成するタイミング制御部1301とを備え、同期検波部
114で抽出されるシンボルクロックに同期してAGC
ループを制御するようにした点にある。
【0226】このような構成において、AGC制御部5
04は、受信同期獲得前は、検波データ121に応じて
利得制御増幅器106の利得制御データ120を生成す
る。ここで検波データ121をPIFとし、第3AGC
ループの収束基準値をPR3としたとき、AGC制御部
115は、−(PIF−PR3)の差分値について平均
化し、これにループ利得A3を乗算することにより利得
制御データ120を生成し、AGC制御部504の制御
信号1002からタイミング制御部1003で生成され
た制御クロックでD/A変換器116を制御し、利得制
御データ120で−A3(PIF−PR3)=0となる
ように制御する。
【0227】この時、温度データ203によって収束基
準値PR3に温度係数Bを乗算してB・PR3を収束基
準値として使用する。これによって、−A3(PIF−
B・PR3)=0となるように制御する。
【0228】次に、AGC制御部115は、受信同期獲
得後、即ち受信同期の検出後は、同期検波部114の出
力I及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根から受信
電界レベルを計算する。これによって、受信電界レベル
データ122が出力される。
【0229】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第2AGCループの収束基準値をPR2としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これにループ利得A2を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、同期検波部
114から抽出されたシンボルクロック1001とAG
C制御部115の制御信号1002からタイミング制御
部1003で生成されたシンボルクロックのN倍(Nは
整数)の制御クロックでD/A変換器116を制御し、
利得制御データ120が−A2(PB−PR2)=0と
なるように制御する。
【0230】この時、温度データ203によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR2を収束基準
値として使用する。これによって、−A2(PB−B・
PR2)=0となるように制御する。
【0231】このように、実施の形態14の受信装置1
400によれば、実施の形態5と同様の効果を得ること
ができる他、受信同期獲得後に同期検波部114から抽
出されたシンボルクロック1001のN倍(Nは整数)
でAGCループの制御電圧を制御するようにしたので1
シンボル時間内でのRF部の利得は一定となり、1シン
ボル時間内での利得変動による相関特性の劣化がないの
で、良好な相関特性が得られ、温度データ503により
AGC制御部504の利得制御データ120を補正する
ようにしたので、受信装置1400の回路温度が変化し
た場合でも温度偏差が補正され、自動利得制御の精度を
補償することができる。
【0232】(実施の形態15)図15は、本発明の実
施の形態15に係る受信装置のブロック図を示す。但
し、この図15に示す実施の形態15において図6の実
施の形態6の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0233】図15に示す実施の形態15の受信装置1
500の特徴は、実施の形態6の受信装置600の構成
に加え、同期検波部114から抽出されるシンボルクロ
ック1001と、AGC制御部115の制御信号100
2とからD/A変換器116の制御タイミング信号を生
成するタイミング制御部1003とを備え、同期検波部
114で抽出されるシンボルクロックに同期してAGC
ループを制御するようにした点にある。
【0234】このような構成において、受信同期獲得前
は、AGC制御部601から出力される切替信号606
によって切替スイッチ607がローパスフィルタ605
を選択するように切り替え、利得制御増幅器106、直
交検波器107、ローパスフィルタ108,109、レ
ベル検波器401、誤差アンプ604、ローパスフィル
タ605及び切替スイッチ607から成る第2アナログ
AGCループを構成する。
【0235】この第2アナログAGCループは次のよう
に動作する。AGC制御部601から出力される基準デ
ータ602がD/A変換器603でアナログ信号に変換
された基準信号(PREF2とする)に対して、レベル
検波器401の出力信号(PIFとする)が−Aa(P
IF−PREF2)=0となるように第1アナログAG
Cループが動作する。ここでAaは誤差アンプ604で
の利得である。
【0236】この時、AGC制御部601から出力され
る基準データ602に、温度データ503による温度係
数Bを乗算したB・PREF2を収束基準値として使用
する。これによってAGC制御部601の制御信号10
02からタイミング制御部1003で生成された制御ク
ロック1501で、−Aa(PIF−B・PREF2)
=0となるように制御する。
【0237】また、受信同期獲得後は、AGC制御部6
01は、同期検波部114の出力I及びQ信号を用い、
2+Q2の平方根から受信電界レベルデータ122を計
算する。
【0238】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第2AGCループの収束基準値をPR2としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR2)の差分
値について平均化し、これにループ利得A2を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、同期検波部
114から抽出されたシンボルクロック1001とAG
C制御部601の制御信号1002からタイミング制御
部1003で生成されたシンボルクロックのN倍(Nは
整数)の制御クロック1502でD/A変換器116を
制御し、利得制御データ120が−A2(PB−PR
2)=0となるように制御する。
【0239】この時、温度データ503によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR2を収束基準
値として使用する。これによって、−A2(PB−B・
PR2)=0となるように制御する。
【0240】このように、実施の形態15の受信装置1
500によれば、実施の形態6と同様の効果を得ること
ができる他、受信同期獲得後に同期検波部114から抽
出されたシンボルクロック1001のN倍(Nは整数)
でAGCループの制御電圧を制御するようにしたので1
シンボル時間内でのRF部の利得は一定となり、1シン
ボル時間内での利得変動による相関特性の劣化がないの
で、良好な相関特性を得ることができる。
【0241】また、同期獲得前の利得制御増幅器106
の制御を第2アナログAGCループで行うことによっ
て、AGC制御器601及びD/A変換器116での処
理を介さなくともよいので、自動利得のループ制御を高
速かつ簡易に行うことができる。
【0242】(実施の形態16)図16は、本発明の実
施の形態16に係る受信装置のブロック図を示す。但
し、この図16に示す実施の形態16において図7の実
施の形態7の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0243】図16に示す実施の形態16の受信装置1
600の特徴は、実施の形態7の受信装置700の構成
に加え、同期検波部114から抽出されるシンボルクロ
ック1001と、AGC制御部115の制御信号100
2とからD/A変換器116の制御タイミング信号を生
成するタイミング制御部1301とを備え、同期検波部
114で抽出されるシンボルクロックに同期してAGC
ループを制御するようにした点にある。
【0244】このような構成において、利得制御増幅器
106で増幅された信号は、直交検波器107で直交検
波され、これによって得られるアナログのI及びQ信号
が、第2の利得制御増幅器701,702で可変利得増
幅され、ローパスフィルタ108,109で低域ろ波さ
れ、A/D変換器110,111でディジタル信号に変
換され、更に、相関器112,113で相関検出された
後、同期検波部114で同期検波され、AGC制御部1
15へ出力される。
【0245】AGC制御部115は、受信同期獲得前
は、A/D変換器118を介して入力されるレベル検波
器401の検波データ121に基づいて利得制御増幅器
106,701,702の利得制御データ120を生成
する。
【0246】ここで検波データ121をPIFとし、利
得制御増幅器106、直交検波器107、利得制御増幅
器701,702、ローパスフィルタ108,109、
レベル検波器401、A/D変換器118、AGC制御
部115及びD/A変換器116から成る第4AGCル
ープの収束基準値をPR4としたとき、AGC制御部1
15は、−(PIF−PR4)の差分値について平均化
し、これに第4AGCループのループ利得A4を乗算す
ることにより利得制御データ120を生成し、AGC制
御部504の制御信号1002からタイミング制御部1
003で生成された制御クロックでD/A変換器116
を制御し、利得制御データ120で−A4(PIF−P
R4)=0となるように制御する。
【0247】次に、受信同期獲得後は、同期検波部11
4の出力I及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根か
ら受信電界レベルを計算する。これによって、受信電界
レベルデータ122が出力される。
【0248】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、利得制御増幅器106、直交検波器107、利得
制御増幅器701,702、ローパスフィルタ108,
109、A/D変換器110,111、相関器112,
113、同期検波部114、AGC制御部115及びD
/A変換器116から成る第5AGCループの収束基準
値をPR5としたとき、AGC制御部115は、−(P
B−PR5)の差分値について平均化し、これに第5A
GCループのループ利得A5を乗算することにより利得
制御データ120を生成し、同期検波部114から抽出
されたシンボルクロック1001とAGC制御部601
の制御信号1002からタイミング制御部1003で生
成されたシンボルクロックのN倍(Nは整数)の制御ク
ロックでD/A変換器116を制御し、−A5(PB−
PR5)=0となるように制御する。
【0249】このように、実施の形態16の受信装置1
600によれば、受信同期獲得後に同期検波部114か
ら抽出されたシンボルクロック1001のN倍(Nは整
数)でAGCループの制御電圧を制御するようにしたの
で1シンボル時間内でのRF部の利得は一定となり、1
シンボル時間内での利得変動による相関特性の劣化がな
いので、良好な相関特性を得ることができる。
【0250】また、直交検波器107の出力後に利得制
御増幅器701,702を接続し、受信同期獲得前は、
利得制御増幅器106、直交検波器107、利得制御増
幅器701,702、ローパスフィルタ108,10
9、レベル検波器401、A/D変換器118、AGC
制御部115及びD/A変換器116から成る第4AG
Cループで利得制御増幅器106,701,702の自
動利得制御を行い、受信同期獲得後は、利得制御増幅器
106、直交検波器107、利得制御増幅器701,7
02、ローパスフィルタ108,109、A/D変換器
110,111、相関器112,113、同期検波部1
14、AGC制御部115及びD/A変換器116から
成る第5AGCループで利得制御増幅器106,70
1,702の自動利得制御を行うようにしたので、自動
利得制御を直交検波器107の出力側の利得制御増幅器
701,702でも行うことにより、直交検波器107
の入力側における利得制御増幅器106の自動利得制御
時の消費電流が減少し、また、直交検波器107の出力
側での自動利得制御は消費電流が小さくて済むことか
ら、受信装置1600全体での消費電流を実施の形態1
4の構成よりも更に減少させることができる。
【0251】(実施の形態17)図17は、本発明の実
施の形態17に係る受信装置のブロック図を示す。但
し、この図17に示す実施の形態17において図8の実
施の形態8の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0252】図17に示す実施の形態17の受信装置1
700の特徴は、実施の形態8の受信装置800の構成
に加え、同期検波部114から抽出されるシンボルクロ
ック1001と、AGC制御部115の制御信号100
2とからD/A変換器116の制御タイミング信号を生
成するタイミング制御部1003とを備え、同期検波部
114で抽出されるシンボルクロックに同期してAGC
ループを制御するようにした点にある。
【0253】このような構成において、AGC制御部8
04は、受信同期獲得前は、検波データ121に応じて
利得制御増幅器106の利得制御データ120を生成す
る。ここで検波データ121をPIFとし、第4AGC
ループの収束基準値をPR4としたとき、AGC制御部
115は、−(PIF−PR4)の差分値について平均
化し、これにループ利得A4を乗算することにより利得
制御データ120を生成し、AGC制御部804の制御
信号1002からタイミング制御部1003で生成され
た制御クロックでD/A変換器116を制御し、利得制
御データ120で−A4(PIF−PR4)=0となる
ように制御する。
【0254】この時、温度データ803によって収束基
準値PR4に温度係数Bを乗算してB・PR4を収束基
準値として使用する。これによって、−A4(PIF−
B・PR4)=0となるように制御する。
【0255】次に、AGC制御部804は、受信同期獲
得後、即ち受信同期の検出後は、同期検波部114の出
力I及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根から受信
電界レベルを計算する。これによって、受信電界レベル
データ122が出力される。
【0256】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第5AGCループの収束基準値をPR5としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR5)の差分
値について平均化し、これにループ利得A5を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、−A5(P
B−PR5)=0となるように制御する。
【0257】この時、温度データ803によって収束基
準値PR5に温度係数Bを乗算してB・PR5を収束基
準値として使用する。これによって、−A5(PB−B
・PR5)=0となるように制御する。
【0258】このように、実施の形態17の受信装置1
700によれば、実施の形態8と同様の効果を得ること
ができる他、受信同期獲得後に同期検波部114から抽
出されたシンボルクロック1001のN倍(Nは整数)
でAGCループの制御電圧を制御するようにしたので1
シンボル時間内でのRF部の利得は一定となり、1シン
ボル時間内での利得変動による相関特性の劣化がないの
で、良好な相関特性が得られ、温度データ803により
AGC制御部804の利得制御データ120を補正する
ようにしたので、受信装置1700の回路温度が変化し
た場合でも温度偏差が補正され、自動利得制御の精度を
補償することができる。
【0259】(実施の形態18)図18は、本発明の実
施の形態18に係る受信装置のブロック図を示す。但
し、この図18に示す実施の形態18において図9の実
施の形態9の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0260】図18に示す実施の形態18の受信装置1
800の特徴は、実施の形態9の受信装置900の構成
に加え、同期検波部114から抽出されるシンボルクロ
ック1001と、AGC制御部115の制御信号100
2とからD/A変換器116の制御タイミング信号を生
成するタイミング制御部1003とを備え、同期検波部
114で抽出されるシンボルクロックに同期してAGC
ループを制御するようにした点にある。
【0261】このような構成において、受信同期獲得前
は、AGC制御部901から出力される切替信号906
によって切替スイッチ907がローパスフィルタ905
を選択するように切り替え、利得制御増幅器106、直
交検波器107、利得制御増幅器701,702、ロー
パスフィルタ108,109、レベル検波器401、誤
差アンプ904、ローパスフィルタ905及び切替スイ
ッチ907から成る第3アナログAGCループを構成す
る。
【0262】この第3アナログAGCループは次のよう
に動作する。AGC制御901から出力される基準デー
タ902がD/A変換器903でアナログ信号に変換さ
れた基準信号(PREF3とする)に対して、レベル検
波器401の出力信号(PIFとする)が−Aa(PI
F−PREF3)=0となるように第3アナログAGC
ループが動作する。ここでAaは誤差アンプ904での
利得である。
【0263】この時、AGC制御部901から出力され
る基準データ902に、温度データ803による温度係
数Bを乗算したB・PREF3を収束基準値として使用
する。これによって,AGC制御部901の制御信号1
002からタイミング制御部1003で生成された制御
クロック1501で、−Aa(PIF−B・PREF
3)=0となるように制御する。
【0264】また、受信同期獲得後は、AGC制御部9
01は、同期検波部114の出力I及びQ信号を用い、
2+Q2の平方根から受信電界レベルデータ122を計
算する。
【0265】ここで受信電界レベルデータ122をPB
とし、第5AGCループの収束基準値をPR5としたと
き、AGC制御部115は、−(PB−PR5)の差分
値について平均化し、これにループ利得A5を乗算する
ことにより利得制御データ120を生成し、同期検波部
114から抽出されたシンボルクロック1001とAG
C制御部601の制御信号1002からタイミング制御
部1003で生成されたシンボルクロックのN倍(Nは
整数)の制御クロック1502でD/A変換器116を
制御し、−A5(PB−PR5)=0となるように制御
する。
【0266】この時、温度データ803によって収束基
準値PRに温度係数Bを乗算してB・PR5を収束基準
値として使用する。これによって、−A5(PB−B・
PR5)=0となるように制御する。
【0267】このように、実施の形態18の受信装置1
800によれば、実施の形態9と同様の効果を得ること
ができる他、受信同期獲得後に同期検波部114から抽
出されたシンボルクロック1001のN倍(Nは整数)
でAGCループの制御電圧を制御するようにしたので1
シンボル時間内でのRF部の利得は一定となり、1シン
ボル時間内での利得変動による相関特性の劣化がないの
で、良好な相関特性が得られ、同期獲得前の利得制御増
幅器106,701,702の制御を第3アナログAG
Cループで行うことによって、AGC制御器901及び
D/A変換器116での処理を介さなくともよいので、
自動利得のループ制御を高速かつ簡易に行うことができ
る。
【0268】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信利得制御と受信電界レベル検出を低消費電流で行う
ことができる。
【0269】受信同期獲得前の相関出力信号がない状態
では、中間周波数帯域の検波データを使用して利得制御
増幅手段の利得制御を行うことによって、同期獲得前の
A/D変換手段への入力信号の飽和を防止することがで
き、これによって、良好な受信特性を得ることができ
る。
【0270】受信装置の温度が変化した場合でも自動利
得制御の精度を補償することができる。
【0271】同期獲得前の自動利得制御をアナログAG
Cループで行うことによって、中間周波数帯域の検波デ
ータを使用した自動利得制御の処理を介さなくともよい
ので、自動利得制御を高速かつ簡易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る受信装置のブロッ
ク図
【図2】本発明の実施の形態2に係る受信装置のブロッ
ク図
【図3】本発明の実施の形態3に係る受信装置のブロッ
ク図
【図4】本発明の実施の形態4に係る受信装置のブロッ
ク図
【図5】本発明の実施の形態5に係る受信装置のブロッ
ク図
【図6】本発明の実施の形態6に係る受信装置のブロッ
ク図
【図7】本発明の実施の形態7に係る受信装置のブロッ
ク図
【図8】本発明の実施の形態8に係る受信装置のブロッ
ク図
【図9】本発明の実施の形態9に係る受信装置のブロッ
ク図
【図10】本発明の実施の形態10に係る受信装置のブ
ロック図
【図11】本発明の実施の形態11に係る受信装置のブ
ロック図
【図12】本発明の実施の形態12に係る受信装置のブ
ロック図
【図13】本発明の実施の形態13に係る受信装置のブ
ロック図
【図14】本発明の実施の形態14に係る受信装置のブ
ロック図
【図15】本発明の実施の形態15に係る受信装置のブ
ロック図
【図16】本発明の実施の形態16に係る受信装置のブ
ロック図
【図17】本発明の実施の形態17に係る受信装置のブ
ロック図
【図18】本発明の実施の形態18に係る受信装置のブ
ロック図
【図19】従来の受信装置のブロック図
【符号の説明】
106 利得制御増幅器 107 直交検波器 110,111,118 A/D変換器 116 D/A変換器 112,113 相関器 114 同期検波部 115,204,301,504,601,804,9
01 AGC制御部 117,401 レベル検波器 120 利得制御データ 121 検波データ 122 受信電界レベルデータ 302,602,902 基準データ 304,604,904 誤差アンプ 306,606,906 切替信号 307,607,907 切替スイッチ 1001 シンボルクロック 1002 制御信号 1003 タイミング制御部

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信された直交振幅変調信号を増幅し、
    この増幅信号を直交検波して得られるI及びQ信号をデ
    ィジタル信号に変換したのち相関検出を行い、この相関
    検出後に同期検波を行って得られるI及びQ信号が一定
    となるように、そのI及びQ信号に応じて前記増幅時の
    自動利得制御を行う機能、を具備することを特徴とする
    受信装置。
  2. 【請求項2】 受信された直交振幅変調信号を増幅する
    利得制御増幅手段と、前記増幅信号の直交検波を行う直
    交検波手段と、前記直交検波により得られたI及びQ信
    号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記
    ディジタルのI及びQ信号の相関検出を行う相関手段
    と、この相関手段の相関検出データから同期検波を取る
    同期検波手段と、前記同期検波後のI及びQ信号が一定
    となるように、そのI及びQ信号に応じて前記利得制御
    増幅手段の自動利得制御を行うAGC制御手段と、を具
    備することを特徴とする受信装置。
  3. 【請求項3】 利得制御増幅手段から出力される中間周
    波数帯域の信号レベルを検波し、この検波データをAG
    C制御手段へ出力するレベル検波手段を設け、前記AG
    C制御手段が受信同期獲得前は前記検波データに応じて
    前記利得制御増幅手段の自動利得制御を行い、受信同期
    獲得後は同期検波後のI及びQ信号で前記自動利得制御
    を行うようにしたことを特徴とする請求項2記載の受信
    装置。
  4. 【請求項4】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に行
    う自動利得制御を、検波データをPIF、利得制御増幅
    手段、レベル検波手段及びAGC制御手段から成る第1
    AGCループの収束基準値をPR1として、−(PIF
    −PR1)の差分値について平均化し、これに前記第1
    AGCループの利得A1を乗算した利得制御データの−
    A1(PIF−PR1)が0となるように行うことを特
    徴とする請求項3記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 AGC制御手段が、受信同期獲得後に、
    同期検波後のI及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方
    根を計算することにより受信電界レベルデータを得るこ
    とを特徴とする請求項3記載の受信装置。
  6. 【請求項6】 AGC制御手段が、受信同期獲得後に行
    う自動利得制御を、受信電界レベルデータをPB、利得
    制御増幅手段、直交検波手段、A/D変換手段、相関手
    段、同期検波手段及びAGC制御手段から成る第2AG
    Cループの収束基準値をPR2として、−(PB−PR
    2)の差分値について平均化し、これに前記第2AGC
    ループの利得A2を乗算した利得制御データの−A2
    (PB−PR2)が0となるように行うことを特徴とす
    る請求項5記載の受信装置。
  7. 【請求項7】 温度を検出し、この検出により得られた
    温度係数をAGC制御手段へ出力する温度検出手段を設
    け、前記AGC制御手段が、前記温度係数により自動利
    得制御時の温度偏差を補正するようにしたことを特徴と
    する請求項2又は請求項3記載の受信装置。
  8. 【請求項8】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に行
    う自動利得制御を、検波データをPIF、第1AGCル
    ープの収束基準値をPR1、温度係数をBとして、−
    (PIF−B・PR1)の差分値について平均化し、こ
    れに前記第1AGCループの利得A1を乗算した利得制
    御データの−A1(PIF−B・PR1)が0となるよ
    うに行うことを特徴とする請求項7記載の受信装置。
  9. 【請求項9】 AGC制御手段が、受信同期獲得後に、
    同期検波後のI及びQ信号を用い、このI2+Q2の平方
    根の計算により求められる受信電界レベルデータを温度
    係数に応じて補正することを特徴とする請求項7記載の
    受信装置。
  10. 【請求項10】 AGC制御手段が、受信同期獲得後に
    行う自動利得制御を、受信電界レベルデータをPB、第
    2AGCループの収束基準値をPR2、温度係数をBと
    して、−(PB−B・PR2)の差分値について平均化
    し、これに前記第2AGCループの利得A2を乗算した
    利得制御データの−A2(PB−B・PR2)が0とな
    るように行うことを特徴とする請求項9記載の受信装
    置。
  11. 【請求項11】 AGC制御手段が基準信号及び切替信
    号を生成し、前記基準信号とレベル検波手段から出力さ
    れる検波信号との差分信号を出力する演算増幅手段と、
    前記切替信号に応じて前記差分信号又は前記利得制御デ
    ータを選択する選択手段とを備え、受信同期獲得前に、
    前記AGC制御手段から前記選択手段が前記差分信号を
    選択するための前記切替信号を生成することにより、前
    記利得制御増幅手段、前記レベル検波手段、前記演算増
    幅手段及び前記選択手段から成る第1アナログAGCル
    ープを形成し、この第1アナログAGCループによって
    自動利得制御を行うようにしたことを特徴とする請求項
    2又は請求項7記載の受信装置。
  12. 【請求項12】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、検波信号をPIF、第1アナログ
    AGCループの収束基準値をPREFとして、−(PI
    F−PREF)の差分値について平均化し、これに前記
    演算増幅手段の利得Aaを乗算した利得制御信号の−A
    a(PIF−PREF)が0となるように行うことを特
    徴とする請求項11記載の受信装置。
  13. 【請求項13】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、検波信号をPIF、第1アナログ
    AGCループの収束基準値をPREF、温度係数をBと
    して、−(PIF−B・PREF)の差分値について平
    均化し、これに前記演算増幅手段の利得Aaを乗算した
    利得制御信号の−Aa(PIF−B・PREF)が0と
    なるように行うことを特徴とする請求項11記載の受信
    装置。
  14. 【請求項14】 直交検波手段から出力されるI及びQ
    信号から信号レベルを検波し、この第2検波データをA
    GC制御手段へ出力する第2レベル検波手段を設け、前
    記AGC制御手段が受信同期獲得前は前記第2検波デー
    タに応じて利得制御増幅手段の自動利得制御を行い、受
    信同期獲得後は同期検波後のI及びQ信号で前記自動利
    得制御を行うようにしたことを特徴とする請求項2記載
    の受信装置。
  15. 【請求項15】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、第2検波データをPIF、利得制
    御増幅手段、直交検波手段、第2レベル検波手段及びA
    GC制御手段から成る第3AGCループの収束基準値を
    PR3として、−(PIF−PR3)の差分値について
    平均化し、これに前記第3AGCループの利得A3を乗
    算した利得制御データの−A3(PIF−PR3)が0
    となるように行うことを特徴とする請求項14記載の受
    信装置。
  16. 【請求項16】 温度を検出し、この検出により得られ
    た温度係数をAGC制御手段へ出力する温度検出手段を
    設け、前記AGC制御手段が、前記温度係数により自動
    利得制御時の温度偏差を補正するようにしたことを特徴
    とする請求項14記載の受信装置。
  17. 【請求項17】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、第2検波データをPIF、第3A
    GCループの収束基準値をPR3、温度係数をBとし
    て、−(PIF−B・PR3)の差分値について平均化
    し、これに前記第3AGCループの利得A3を乗算した
    利得制御データの−A3(PIF−B・PR3)が0と
    なるように行うことを特徴とする請求項15記載の受信
    装置。
  18. 【請求項18】 AGC制御手段が基準信号及び切替信
    号を生成し、前記基準信号と第2レベル検波手段から出
    力される検波信号との差分信号を出力する演算増幅手段
    と、前記切替信号に応じて前記差分信号又は前記利得制
    御データを選択する選択手段とを備え、受信同期獲得前
    に、前記AGC制御手段から前記選択手段が前記差分信
    号を選択するための前記切替信号を生成することによ
    り、利得制御増幅手段、直交検波手段、前記第2レベル
    検波手段、前記演算増幅手段及び前記選択手段から成る
    第2アナログAGCループを形成し、この第2アナログ
    AGCループによって自動利得制御を行うようにしたこ
    とを特徴とする請求項2又は請求項16記載の受信装
    置。
  19. 【請求項19】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、検波信号をPIF、第2アナログ
    AGCループの収束基準値をPREF2として、−(P
    IF−PREF2)の差分値について平均化し、これに
    前記演算増幅手段の利得Aaを乗算した利得制御信号の
    −Aa(PIF−PREF2)が0となるように行うこ
    とを特徴とする請求項18記載の受信装置。
  20. 【請求項20】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、検波信号をPIF、第2アナログ
    AGCループの収束基準値をPREF2、温度係数をB
    として、−(PIF−B・PREF2)の差分値につい
    て平均化し、これに前記演算増幅手段の利得Aaを乗算
    した利得制御信号の−Aa(PIF−B・PREF2)
    が0となるように行うことを特徴とする請求項18記載
    の受信装置。
  21. 【請求項21】 受信された直交振幅変調信号を増幅す
    る第1利得制御増幅手段と、前記増幅信号の直交検波を
    行う直交検波手段と、前記直交検波により得られたI及
    びQ信号を増幅する第2利得制御増幅手段と、この第2
    利得制御増幅手段で増幅されたI及びQ信号をディジタ
    ル信号に変換するA/D変換手段と、前記ディジタルの
    I及びQ信号の相関検出を行う相関手段と、この相関手
    段の相関検出データから同期検波を取る同期検波手段
    と、前記同期検波後のI及びQ信号が一定となるよう
    に、そのI及びQ信号に応じて前記第1及び第2利得制
    御増幅手段の自動利得制御を行うAGC制御手段と、を
    具備することを特徴とする受信装置。
  22. 【請求項22】 第2利得制御増幅手段から出力される
    I及びQ信号から信号レベルを検波し、この検波データ
    をAGC制御手段へ出力するレベル検波手段を設け、前
    記AGC制御手段が受信同期獲得前は前記検波データに
    応じて利得制御増幅手段の自動利得制御を行い、受信同
    期獲得後は同期検波後のI及びQ信号で前記自動利得制
    御を行うようにしたことを特徴とする請求項21記載の
    受信装置。
  23. 【請求項23】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、検波データをPIF、第1利得制
    御増幅手段、直交検波手段、第2利得制御増幅手段、レ
    ベル検波手段及びAGC制御手段から成る第4AGCル
    ープの収束基準値をPR4として、−(PIF−PR
    4)の差分値について平均化し、これに前記第4AGC
    ループの利得A4を乗算した利得制御データの−A4
    (PIF−PR4)が0となるように行うことを特徴と
    する請求項22記載の受信装置。
  24. 【請求項24】 AGC制御手段が、受信同期獲得後に
    行う自動利得制御を、受信電界レベルデータをPB、第
    1利得制御増幅手段、直交検波手段、第2利得制御増幅
    手段、A/D変換手段、相関手段、同期検波手段及びA
    GC制御手段から成る第5AGCループの収束基準値を
    PR5として、−(PB−PR5)の差分値について平
    均化し、これに前記第5AGCループの利得A5を乗算
    した利得制御データの−A5(PB−PR5)が0とな
    るように行うことを特徴とする請求項23記載の受信装
    置。
  25. 【請求項25】 温度を検出し、この検出により得られ
    た温度係数をAGC制御手段へ出力する温度検出手段を
    設け、前記AGC制御手段が、前記温度係数により自動
    利得制御時の温度偏差を補正するようにしたことを特徴
    とする請求項21又は請求項22記載の受信装置。
  26. 【請求項26】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、検波データをPIF、第4AGC
    ループの収束基準値をPR4、温度係数をBとして、−
    (PIF−B・PR4)の差分値について平均化し、こ
    れに前記第4AGCループの利得A4を乗算した利得制
    御データの−A4(PIF−B・PR4)が0となるよ
    うに行うことを特徴とする請求項25記載の受信装置。
  27. 【請求項27】 AGC制御手段が、受信同期獲得後に
    行う自動利得制御を、前記AGC制御手段で求められる
    受信電界レベルデータをPB、第5AGCループの収束
    基準値をPR5、温度係数をBとして、−(PB−B・
    PR5)の差分値について平均化し、これに前記第5A
    GCループの利得A5を乗算した利得制御データの−A
    5(PB−B・PR5)が0となるように行うことを特
    徴とする請求項26記載の受信装置。
  28. 【請求項28】 AGC制御手段が基準信号及び切替信
    号を生成し、前記基準信号とレベル検波手段から出力さ
    れる検波信号との差分信号を出力する演算増幅手段と、
    前記切替信号に応じて前記差分信号又は前記利得制御デ
    ータを選択する選択手段とを備え、受信同期獲得前に、
    前記AGC制御手段から前記選択手段が前記差分信号を
    選択するための前記切替信号を生成することにより、第
    1利得制御増幅手段、直交検波手段、第2利得制御増幅
    手段、前記レベル検波手段、前記演算増幅手段及び前記
    選択手段から成る第3アナログAGCループを形成し、
    この第3アナログAGCループによって自動利得制御を
    行うようにしたことを特徴とする請求項21又は請求項
    25記載の受信装置。
  29. 【請求項29】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、検波信号をPIF、第3アナログ
    AGCループの収束基準値をPREF3として、−(P
    IF−PREF3)の差分値について平均化し、これに
    前記演算増幅手段の利得Aaを乗算した利得制御信号の
    −Aa(PIF−PREF3)が0となるように行うこ
    とを特徴とする請求項28記載の受信装置。
  30. 【請求項30】 AGC制御手段が、受信同期獲得前に
    行う自動利得制御を、検波信号をPIF、第3アナログ
    AGCループの収束基準値をPREF3、温度係数をB
    として、−(PIF−B・PREF3)の差分値につい
    て平均化し、これに前記演算増幅手段の利得Aaを乗算
    した利得制御信号の−Aa(PIF−B・PREF3)
    が0となるように行うことを特徴とする請求項28記載
    の受信装置。
  31. 【請求項31】 AGC制御手段が、同期検波手段から
    抽出されたシンボルクロックの整数倍のタイミングで自
    動利得制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項
    30いずれかに記載の受信装置。
  32. 【請求項32】 請求項1乃至請求項31いずれかに記
    載の受信装置を具備することを特徴とする基地局装置。
  33. 【請求項33】 請求項1乃至請求項31いずれかに記
    載の受信装置を具備することを特徴とする移動局装置。
  34. 【請求項34】 請求項1乃至請求項31いずれかに記
    載の受信装置を基地局装置又は移動局装置に具備するこ
    とを特徴とする移動体通信システム。
  35. 【請求項35】 受信された直交振幅変調信号を増幅
    し、この増幅信号を直交検波して得られるI及びQ信号
    をディジタル信号に変換したのち相関検出を行い、この
    相関検出後に同期検波を行って得られるI及びQ信号が
    一定となるように、そのI及びQ信号に応じて前記増幅
    時の自動利得制御を行うことを特徴とする受信方法。
  36. 【請求項36】 増幅後の中間周波数帯域の信号レベル
    を検波すると共に、同期検波後のI及びQ信号から受信
    同期を判定し、この判定結果が受信同期獲得前であれば
    前記検波結果に応じて自動利得制御を行い、受信同期獲
    得後であれば同期検波後のI及びQ信号に応じて前記自
    動利得制御を行うことを特徴とする請求項35記載の受
    信方法。
  37. 【請求項37】 温度を検出し、この検出により得られ
    た温度係数に応じて、自動利得制御時の温度偏差を補正
    するようにしたことを特徴とする請求項35又は請求項
    36記載の受信方法。
  38. 【請求項38】 受信同期獲得後に、同期検波後のI及
    びQ信号を用い、このI2+Q2の平方根の計算により求
    められる受信電界レベルを温度係数に応じて補正するこ
    とを特徴とする請求項37記載の受信方法。
  39. 【請求項39】 受信同期獲得前に、中間周波数帯域の
    信号レベルの検波による検波信号と基準信号との差分信
    号を差動増幅演算により求め、前記差分信号により自動
    利得制御を行う第1アナログAGCループを形成するこ
    とを特徴とする請求項35又は請求項37記載の受信方
    法。
  40. 【請求項40】 直交検波して得られるI及びQ信号か
    ら信号レベルを検波し、受信同期獲得前は前記検波によ
    る第2検波データに応じて自動利得制御を行い、受信同
    期獲得後は同期検波後のI及びQ信号で前記自動利得制
    御を行うようにしたことを特徴とする請求項35記載の
    受信方法。
  41. 【請求項41】 温度を検出し、この検出により得られ
    た温度係数に応じて、自動利得制御時の温度偏差を補正
    するようにしたことを特徴とする請求項40記載の受信
    方法。
  42. 【請求項42】 受信同期獲得前に、直交検波後のI及
    びQ信号レベルの検波による検波信号と基準信号との差
    分信号を差動増幅演算により求め、前記差分信号により
    自動利得制御を行う第2アナログAGCループを形成す
    ることを特徴とする請求項35又は請求項41記載の受
    信方法。
  43. 【請求項43】 受信された直交振幅変調信号を第1増
    幅し、この増幅信号を直交検波して得られるI及びQ信
    号を第2増幅し、この第2増幅されたI及びQ信号をデ
    ィジタル信号に変換したのち相関検出を行い、この相関
    検出後に同期検波を行って得られるI及びQ信号が一定
    となるように、そのI及びQ信号に応じて前記第1及び
    第2増幅時の自動利得制御を行うことを特徴とする受信
    方法。
  44. 【請求項44】 第2増幅されたI及びQ信号から信号
    レベルを検波し、受信同期獲得前は前記検波による検波
    データに応じて自動利得制御を行い、受信同期獲得後は
    同期検波後のI及びQ信号で前記自動利得制御を行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項43記載の受信方法。
  45. 【請求項45】 温度を検出し、この検出により得られ
    た温度係数に応じて、自動利得制御時の温度偏差を補正
    するようにしたことを特徴とする請求項43又は請求項
    44記載の受信方法。
  46. 【請求項46】 受信同期獲得前に、第2増幅されたI
    及びQ信号レベルの検波による検波信号と基準信号との
    差分信号を差動増幅演算により求め、前記差分信号によ
    り自動利得制御を行う第3アナログAGCループを形成
    することを特徴とする請求項43又は請求項45記載の
    受信方法。
  47. 【請求項47】 同期検波手段から抽出されたシンボル
    クロックの整数倍のタイミングで自動利得制御を行うこ
    とを特徴とする請求項32乃至請求項46いずれかに記
    載の受信方法。
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