JP2007267357A - 利得制御受信機 - Google Patents

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Norihisa Hasegawa
典央 長谷川
Mamoru Ogiwara
守 荻原
Yoshinari Kinoshita
能成 木下
Toshikazu Yoshinaga
勇和 吉永
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Abstract

【課題】受信信号に対する利得制御を効果的に行う。
【解決手段】第1の利得制御データに従って、受信データを含むアナログ形式の受信信号に対する利得制御を行う第1の利得制御手段と、第2の利得制御データに従って、前記利得制御された受信信号を復調して得られるデジタル形式の受信データに対する利得制御を行う第2の利得制御手段と、前記受信データの強度を示す強度データを生成する強度データ生成手段と、前記生成された強度データから、前記第1の利得制御データを生成する第1の利得算出手段と、前記生成された強度データから、前記第2の利得制御データを生成する第2の利得算出手段とを有する利得制御受信機である。
【選択図】図2

Description

本発明は、受信信号に対する利得制御を行う利得制御受信機に関する。
図15は、従来の利得制御受信機の構成図である。アンテナで受信され使用帯域が大まかに取り出されたRF信号が入力されると、ミキサ601によりローカル発振器602の信号と混合されIF信号に変換される。そしてIFフィルタ603により必要な周波数成分が取り出され、IF−AMP604により必要な電力レベルまで増幅され、分配器605により2分配される。分配された一方は、可変減衰器606により電力レベルが調整され、他方は、補正回路607に入力される。補正回路607により、後続のレベル検出器608で検出されるレベルの個体ばらつき(主に温度特性)が補正され、レベル検出器608により正確な入力レベルが検出される。なお、レベル検出器608の検出値と真の入力電力レベルとの関係、及び可変減衰器606の制御量と減衰量との関係は予め実測され、メモリ609に格納される。
可変減衰器606の出力は、A/Dコンバータ610によりデジタルIF信号に変換され、ミキサ611、612により直交検波される。すなわちミキサ611、612は、ローカル発振器613の信号及びその信号が90°位相器614で移相されたデジタル局部信号とデジタルIF信号とをそれぞれ乗算する。ミキサ611、612の出力はそれぞれ、ベースバンドフィルタ615、616により直交検波によるイメージが抑圧され且つキャリア帯域が所定のロールオフ率で低域濾波され、可変利得増幅器(乗算器)617、618によりレベルが安定化されて出力される。可変利得増幅器617、618の出力はレベル検出器619にも入力され、デジタル制御量演算部620により、レベル検出器619の検出レベルがメモリ621が記憶する目標レベルに一致するように、可変利得増幅器617、618の利得を(可変減衰器606よりも高速に)制御する。
一方、レベル検出器608の検出レベルは、A/Dコンバータ622によりデジタル値に変換され、アナログ制御量演算部623によりメモリ609に記憶された対応付けに基づいて可変減衰器606の制御量に変換され、D/Aコンバータ624によりアナログ信号に変換されて、可変減衰器606に与えられる。
またレベル検出器608の検出レベルは、受信電力演算部625により、メモリ609に記憶された対応付けに基づいて、正確な入力電力レベルに変換されて出力される。なおアナログ制御量演算部623は一例として、この正確な入力レベルを対数上で符号反転した値を必要な減衰量とし、メモリ609を参照して可変減衰器606の制御量を求める。これにより可変減衰器606の出力レベルが一定に保たれる。アナログ制御量演算部623によるアナログAGC(Automatic Gain Control)により、可変減衰器606の平均的な出力レベルはほぼ目標値で一定になっているので、デジタル制御量演算部620によるデジタルAGCの平均利得はほぼ0dBである。
以上の構成は、601〜609と、610〜625とで別個に基板などに実装される。
上述のほか、アナログ信号およびデジタル信号に対する利得制御手段を備える受信装置等が知られる(例えば特許文献1〜4参照。)。
このような受信装置における利得制御が、高い応答性及び安定性の下に高精度に行われるようになると、受信可能な信号のダイナミックレンジが拡大して、好ましい結果が得られる。
特開2004−72645 特開平8−340268 特開2004−80455 特開2001−168664 特開2001−86172
しかしながら、図15に示したような従来の利得制御受信機は、実際の信号が通るルートと検出するルートが異なるため、実際に受信した信号レベルと検出した信号レベルとの間に生じる誤差が大きいという問題がある。誤差には、レベル検出の精度自体によるものと、アイソレーション不足によるものと、帯域制限の違いによるものなどがある。
レベル検出器608は通常、ダイオード検波回路やLogAmpなどが用いられるが、レベル検出器608を線形領域で使うために分配器605とレベル検出器608の間にレベル調整用の減衰器や増幅器を入れることがあるが、この減衰器などの特性がレベル誤差の原因となりうる。また精度改善のために、レベル検出器608自身の温度ドリフトなどを補償するために補正回路を用いたりしても、アナログ回路では精度の再現性に限界がある。
また、W-CDMAのシステムのように広範囲の利得制御が必要な場合、可変減衰器606およびレベル検出器608は広ダイナミックレンジな特性を要求されるので、アイソレーションを確保するために大型化したり、アッテネータやLogAmpなどの段数を増やしたりするので、更に回路が増大し高価になってしまう。
また、受信信号の厳密な帯域選択はベースバンドフィルタ615、616にてデジタル処理で行っており、これと同等の帯域濾波をレベル検出器608に入力されるIF信号にも施そうとすると、構成が冗長になってしまう。
この他、利得制御の速度が、レベル検出用のA/Dコンバータ622のサンプリングレートにより制約されるという問題もある。
本発明は、上述した背景からなされたものであり、受信信号に対する利得制御をさらに効果的に行うことができるように改良された利得制御受信機を提供することを目的とする。
[利得制御受信機] 上記目的を達成するために、本発明にかかる利得制御受信機は、第1の利得制御データに従って、受信データを含むアナログ形式の受信信号に対する利得制御を行う第1の利得制御手段と、第2の利得制御データに従って、前記利得制御された受信信号を復調して得られるデジタル形式の受信データに対する利得制御を行う第2の利得制御手段と、前記受信データの強度を示す強度データを生成する強度データ生成手段と、前記生成された強度データから、前記第1の利得制御データを生成する第1の利得算出手段と、前記生成された強度データから、前記第2の利得制御データを生成する第2の利得算出手段とを有する。
本発明にかかる利得制御受信機によれば、広いダイナミックレンジにおいて、利得制御を簡易な構成で効果的に行うことができる。
本発明の理解を助けるために、まず、本発明がなされるに至った背景を説明する。
図1は、検討された利得制御受信機の構成を示す図である。
この利得制御受信機1は、受信部10、利得制御部12、復調部14、計算部16およびベースバンド信号処理部18を含む。
受信部10は、アンテナ100、帯域制限フィルタ(BPF;Band Pass Filter)102、低雑音増幅器(LNA;Low Noise Amplifier)104、周波数変換部106および中間周波数帯フィルタ(IF−BPF;Intermediate Frequency BPF)108を含む。
復調部14は、アナログ−デジタルコンバータ(A/Dコンバータ)140、直交検波部(Q−DET)142およびベースバンドフィルタ144を含む。
計算部16は、電力演算部160、利得算出部162および受信レベル測定手段164を含む。
第1の利得制御受信機1は、図1に示した各構成部分により、たとえば、移動局(図示せず)から無線信号を受信して利得制御を行い、受信した信号からデータを復調する。
なお、以下、各図面において、実質的に同じ構成部分には、同じ符号が付される。
BPF102は、移動局からアンテナ100を介して受信された信号のうち、帯域外信号を減衰し、LNA104に出力する。
LNA104は、BPF102から入力される受信信号に対して、出力信号レベルを上げ、周波数変換部106に出力する。
周波数変換部106は、LNA104から入力される信号を局部発振(LO)信号と混合し、中間周波数(IF)信号に低下した信号をIF−BPF108に出力する。
IF−BPF108は、LNA104から入力される受信信号のうち、復調対象の搬送波を含む所定の帯域のみを、利得制御部12に出力する。
利得制御部12は、利得算出部162から入力される利得制御データに従った利得量で、IF−BPF108から入力された受信信号を増幅または減衰し、A/Dコンバータ140に対して出力する。
A/Dコンバータ140は、利得制御部12から入力される受信信号をデジタル形式の受信信号に変換し、Q−DET142に出力する。
Q−DET142は、A/Dコンバータ140から入力される受信データをデジタル処理により直交検波し、実数成分(I成分)と虚数成分(Q成分)とからなる受信信号を生成し、ベースバンドフィルタ144に対して出力する。
ベースバンドフィルタ144は、A/Dコンバータ140から入力されるデジタル表現信号に対して、所定の搬送波を選択するように帯域制限(例えば低域濾波)を行い、ベースバンド信号処理部18および電力演算部160に出力する。
電力演算部160は、ベースバンドフィルタ144通過後における瞬時電力を算出し、利得算出部162に対して出力する。
利得算出部162は、電力演算部160から入力される瞬時電力の値に基づいて、適切な利得制御量(例えばリニアスケールにおける瞬時電力の平均値の逆数)を算出し、利得制御部12および受信レベル測定部164に出力する。
受信レベル測定部164は、電力演算部160から入力される瞬時電力値と、利得算出部162から入力される利得制御量とから、適切な受信レベル(例えばリニアスケールにおける瞬時電力の(所望の受信レベル取得周期での)平均値に、以前の利得制御量を乗じた値の対数値)を算出し、ベースバンド信号処理部18に出力する。
ベースバンド信号処理部18は、ベースバンドフィルタ144および受信レベル測定部164から入力される信号に対し、適切な処理を行う。
図1に示した利得制御受信機においては、レベル測定用の別経路を設けることなく、ベースバンド信号からデジタル処理により電力を算出するようにしたので、従来生じていた誤差を緩和することができる。しかし、フィードバック制御である等の理由でA/Dコンバータへの入力信号のレベル変動に完全に追従して打ち消すことはできないので、A/Dコンバータ140には広いダイナミックレンジ(出力ビット数)が要求される。
また、利得制御部12によるアナログ的な利得制御にも広いダイナミックレンジにおける高い線形性が要求され、収束時間の高速化および収束レベルの安定化などの要求を同時に満たすのが困難である。
図17は、実施例1にかかる第6の利得制御受信機6の構成図である。図15に示した従来の利得制御受信機と同等の構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。第1の利得制御受信機1は、主にRF及びIFのアナログ回路からなる受信部60と、デジタル信号処理を行うBB(Base Band)部64とを備え、受信部60とBB部64はそれぞれ別個にシールドケースに収められている。本例の利得制御受信機6は、主にレベル検出器608を除去し、デジタルAGCをフィードフォワード制御にし、デジタルAGCで検出したレベルに基づきアナログの可変減衰器636、606を制御するようにした点などで従来と異なる。
図17において、D/Aコンバータ624は、それ自体は従来と同等であるが、受信部60の中に備えられる。
可変減衰器636は、例えばプログラマブル減衰器、デジタルポテンショメータなどと称させる、デジタル信号により減衰量を制御する可変減衰器であり、IFフィルタ603から入力されたIF信号に対し、アナログ制御量演算部633からの利得制御量に対応する減衰を与えて、IF−AMP604に出力する。ダイオードなどで構成されるアナログ制御の可変減衰器606に比べ、広いダイナミックレンジで線形性のよいデバイスが流通しており、可変減衰器636にはそのようなデバイスを用いる。図13に可変減衰器636の内部構成例を示す。
レベル検出部631は、ベースバンドフィルタ614、615から入力された信号の自乗和(すなわち瞬時電力)の時間平均を対数化し、2で除算して得られるデシベル値PBBを出力する。
デジタル制御量演算部630は、レベル検出部631から入力されたPBBをフィルタリングし、メモリ621に記憶されているPBBの目標値PBB_T[dB]から減算し、リニア化(対数化の逆変換)して得られる利得制御量を可変利得増幅器617、618に出力する。可変利得増幅器617、618ではその利得制御量がベースバンドフィルタ614、615から入力される信号にそれぞれ乗算され、所定の出力に安定化される。
メモリ639は、レベル検出部631の検出されるPBBをA/Dコンバータ610への絶対入力電力[dBm]に換算するBB利得GBBや、可変減衰器636の減衰量が基準値(例えば0。図13におけるA=B=C=D=1に相当)の時の受信部60の設計上の総利得GR[dB]や、当該総利得の実際の値と設計値との差GERRを記憶する。
ERRは、当該装置毎に異なり、使用するキャリア周波数や温度によっても変化するので、キャリア周波数と温度とを引数とする2次元テーブルとして記憶する。
またメモリ639は、D/Aコンバータ624へ入力する利得制御量と、それによって可変減衰器606で実際に生じる利得[dB]とを対応付けて記憶する。
またメモリ639は、A/Dコンバータ610への入力電力が最適なときに、レベル検出部631検出器で検出されるPBBの値を、基準値PBB_ref[dB]として記憶する。
更に、可変減衰器636の線形性を補償するために、可変減衰器636に与えた利得制御量[dB]と、実際に発生する利得[dB]との差GATT_ERRを、利得、周波数、温度を引数とする3次元テーブルとして記憶してもよい。
アナログ制御量演算部633は、レベル検出部631から入力されたPBBと、メモリ639に記憶されている基準値PBB_ref[dB]との差PBB−PBB_refを演算し、現在の利得制御量に対して当該差を補正した新たな利得制御量を算出する。この利得制御量は可変減衰器636の分解能(ビット数)と同じ分解能であり、可変減衰器636に出力される。
またアナログ制御量演算部633は、現在の周波数や温度条件に対応するGERRをメモリ639から補正量(−GERR)として読み出して、更にその補正量を可変減衰器606に発生させる利得制御量をメモリ639から読み出して、D/Aコンバータ624に出力する。
このようにアナログ制御量演算部633は、理論上のAGCと誤差補正とを2つの可変減衰器に分担させてA/Dコンバータ610の入力レベルを制御すると同時に、レベル検出部631が現在のPBBを検出した期間における(過去の)利得制御量GATT_oldを受信電力演算部635へ送る。
受信電力演算部635は、アナログ制御量演算部633から利得制御量GATT_oldと、基準値に対する補正量−GERRを受け取った後、メモリ639から基準値GRとBB利得GBBとを参照し、最新のPBBを検出した期間における受信入力電力Prを下記の式で算出する。
r=PBB−GBB−GR+GERR−GATT_old
なお、GATT_ERRを記憶している場合は、上記のGERRに含ませればよい。
従来の構成では、アナログのレベル検波器608の前に可変減衰器を入れると、検出器の入力レベルも低下してしまうため、主信号系とレベル検出系の両方のレベルを管理するため制御が複雑になってしまうが、本実施例では主信号系のみであるので、可変減衰器606と636のどちらを制御しても基本的な制御方法は変わらない。
本実施例によれば、従来アナログで検出していたレベルを、デジタルのレベル検出器631から算出するようにしたので、温度補正を行う必要がなくなる。受信部60におけるアナログ回路に由来する不確定要素は、受信部60に一体に備えられるメモリに記憶し、BB部におけるデジタル処理に補償するようにしたので、受信部60のみの交換も容易となる。なお、高速動作するA/Dコンバータ610だけは、デジタルノイズの回り込みを防ぐため、アナログ要素を有するもののBB部61側に設けてある。
また可変減衰器636を備えたことにより、広いダイナミックレンジでの制御が容易となる。
図2は、実施例2にかかる第2の利得制御受信機2を示す図である。
第2の利得制御受信機2は、受信部10、第1利得制御部12、復調部14、ベースバンド信号処理部18、第2利得制御部20および計算部22を含む。
計算部22は、電力演算部160、メモリ220、メモリ222、第1利得算出部24、第2利得算出部26および受信レベル測定部28を含む。
つまり、第2の利得制御受信機2は、図1に示した第1の利得制御受信機1に、第2利得制御部20を付加し、計算部16を計算部22に置換した構成を採る。
第2の利得制御受信機2は、これらの構成部分により、第1の利得制御受信機1と同様に、移動局から信号を受信して利得制御を行い、復調した信号に対して所定の処理を行う。
受信部10は、移動局から受信された信号に適切な処理を行い、第1利得制御部12に出力する。
第1利得制御部12は、第1利得算出部24から入力される利得制御データに従った利得量で、受信部10から入力された受信信号を増幅または減衰し、復調部14に対して出力する。なお、第1利得制御部12は、第1利得算出部24とともに、フィードバックループによる利得制御を構成する。
復調部14は、第1利得制御部12から入力される受信信号に適切な処理を行い、ベースバンド信号処理部18および電力演算部160に出力する。
第2利得制御部20は、第2利得算出部26から入力される利得制御データに従った利得量で、復調部14から入力された受信信号を増幅または減衰し、ベースバンド信号処理部18に出力する。なお、第2利得制御部20は、第2利得算出部26とともに、フィードフォワードループによる利得制御を構成する。
図3は、図2に示す第1利得算出部24を示す図である。
第1利得算出部24は、平均化部240、dBfs変換部242、減算器244、乗算器246、比較器248、セレクタ250、加算器252およびラッチ254を含む。
第1利得算出部24は、電力演算部160(図2)から入力される瞬時電力量の値およびメモリ220(図2)から読み出した値との差分値に基づき、適切な利得制御量(以下、第1利得制御量という)を算出し、第1利得制御部12(図2)に出力する。
ここで挙げる算出方法は一例に過ぎず、復調部14(図2)の入力信号レベルが収束するような方法であれば、いかなる算出方法を採用してもかまわない。
平均化部240は、電力演算部160(図2)から入力される瞬時電力の平均を計算し、dBfs変換部242に出力する。
平均計算の方法としては、単純平均、指数重み付け平均および移動平均等があるが、収束時間や収束レベル安定度等に応じて、いかなる平均計算を採用してもかまわない。
dBfs変換部242は、平均化部240から入力される平均瞬時電力をdBfs変換し、減算器244に出力する。ここで、「dBfs(dBfull scale)」とは、デジタル信号におけるダイナミックレンジで正規化されたデシベル値を意味する。
たとえば、dBfs変換部242は、平均化部240から入力される平均瞬時電力を対数演算回路に通し、平均化部240の出力データを対数変換した後、0dBfsが復調部14(図2)の入力信号レベルにおける最大値(標準的なスペクトルの信号においてA/Dコンバータ140でオーバフローが発生し始める値)となるよう、所定の定数を加算して出力する。
減算器244は、dBfs変換部242から入力される信号レベルと、メモリ220(図2)から読み出した復調部14の入力信号レベルの目標値との差分を計算し、乗算器246および比較器248もしくはセレクタ250に出力する。
たとえば、dBfs変換部242から入力される信号レベルが−20dBfsであり、目標値が−15dBfsであるとき、減算器244は−15dBfs−(−20dBfs)=+5dBという差分データを出力する。この目標値は、A/Dコンバータ140の平均的な入力信号レベルを15dBのピーク耐性を持って使うことを表している。
乗算器246は、減算器244から入力される差分データとメモリ220から読み出した乗算時定数とを乗算し、セレクタ250に出力する。乗算器246は、加算器252やラッチ254とともにフィルタを構成し、第1利得制御量を安定に収束させる。乗算時定数を0から1の範囲で調整することで、収束時間を変更できる。
比較器248は、減算器244から入力される差分データの絶対値と、メモリ220から読み出した即代入閾値とを比較し、バースト信号に起因するレベルの急激な変化等によって差分データの絶対値が閾値以上となったときに1(真)を、閾値未満のときに0(偽)をセレクタ250に出力する。
セレクタ250は、比較器248から入力される判定結果が0のときは、乗算器246から出力された調整された差分データを選択し、判定結果が1のときは、減算器244から出力された差分データのいずれかを選択し、加算器252に出力する。
加算器252は、セレクタ250から入力される、選択された差分データと、ラッチ254から出力された、現時点で設定されている第1利得制御量とを加算して、今回設定を行う第1利得制御量を算出し、ラッチ254に出力する。
ラッチ254は、加算器252から入力された加算値を、記憶するとともに、現在の第1利得制御量として、第1利得制御部12及び受信レベル測定部28に出力する。
受信信号レベルに対して精度が求められる場合、ラッチ254にメモリ220から読み出した補正量を加算してから、第1利得制御部12に出力すれば、第1利得制御量に温度補正を行うことができる。
このように第1利得算出部を構成したことで、レベルの急激な変化等により電力円残部160の検出レベルが目標値から大きくずれたときは、そのずれが瞬時に第1利得算出部に反映されるので、利得制御は平常時には安定に動作し、レベル変動に対しては高速に応答するようになる。
なお、乗算器246の代わりにN段のレジスタ(z-n)と、その入力と出力の差分を算出する加算器とを用いて、カスケード積分くし形フィルタ(CICフィルタ)を構成しても良い。その場合Nによりフィルタ特性を調整する。あるいは低域濾波機能のある任意のフィルタを用いても良い。その場合、比較器248の判定結果が1の時に、差分データに適切な定数を掛けて各タップに足しこむことで、差分データの即時反映を行う。
図4は、図2に示す第2利得算出部26を示す図である。
第2利得算出部26は、平均化部260、dBfs変換部262、減算器264および真値変換部266を含む。
第2利得算出部26は、電力演算部160(図2)から入力される瞬時電力量の値に基づき、適切な利得制御量(以下、第2利得制御量という)を算出し、第2利得制御部20(図2)に出力する。
ここで挙げた算出方法は一例に過ぎず、ベースバンド信号処理部18(図2)の入力信号レベルが収束するような方法であれば、いかなる算出方法を採用してもかまわない。
平均化部260は、電力演算部160(図2)から入力される瞬時電力の平均を計算し、dBfs変換部262に出力する。平均計算の方法としては、単純平均、指数重み付け平均および移動平均等があるが、収束時間や収束レベル安定度等に応じて、いかなる平均計算を採用してもかまわない。
dBfs変換部262は、dBfs変換部242と同一の機能を有し、平均化部260から入力される平均瞬時電力をdBfs変換し、減算器264に出力する。
減算器264は、dBfs変換部262から入力される信号レベルと、メモリ222(図2)から読み出したベースバンド信号処理部18(図2)の入力信号レベルの目標値との差分を計算し、真値変換部266に出力する。たとえば、dBfs変換部から入力される信号レベルが+20dBfsであり、目標レベルが−15dBfsであるとき、減算器264は−15dBfs−(+20dBfs)=−35dBというデータを出力する。
真値変換部266は、減算器264から入力される差分データを真値に変換し、第2利得制御部20(図2)に出力する。
図5は、図2に示す受信レベル測定部28を示す図である。
受信レベル測定部28は、平均化部282、dBfs変換部284、加算器286、平均化部288を含む。
受信レベル測定部28は、電力演算部160(図2)から入力される瞬時電力量の値と、第1利得算出部24から入力される第1利得制御量とに基づき、RSSI(Received Signal Strength Indicator)を算出し、ベースバンド信号処理部18(図2)に出力する。
平均化部282は、電力演算部160(図2)から入力される瞬時電力の値を平均計算し、dBm変換部284に出力する。平均の時定数等において平均化部240、260などと通常異なるが、構成の一部を共用することは可能である。
dBm変換部284は、平均化部282から入力されるデータをdBm変換し、加算器286に出力する。
加算器286は、dBm変換部284から入力されたdBm変換値と、第1利得算出部24から入力された第1利得制御量とを加算して、平均化部288に出力する。
平均化部288は、加算器286から入力された値を平均化し、RSSIとしてベースバンド信号処理部18(図2)に出力する。
なお、平均化部288は、必須ではない。また同様の効果をもたらす方法であれば、本例以外の方法でRSSIを算出してもかまわない。
図6は、図2に示すメモリ220が保持する情報を示す図である。
メモリ220は、目標電力(復調部14(図2)における入力信号レベルの目標値)、乗算器246(図3)で乗算される定数および閾値(復調部14における入力信号レベルの目標値から導出される値)を保持する。
メモリ220が保持する各値は、適宜、減算器244、乗算器246および比較器248に読み出される。
なお、ここでは、メモリ220は、第2の利得制御受信機2内に設けているが、第2の利得制御受信機2外に設けてもよい。
以下、他のメモリに関しても同様に、利得制御受信機内に設けてもよいし、利得制御受信機外に設けてもよい。
図7は、図2に示すメモリ222が保持する情報を示す図である。
メモリ222は、ベースバンド信号処理部18における入力信号レベルの目標値を保持する。
メモリ222が保持する値は、適宜、加算器264に読み出される。
以上のように、第2の利得制御受信機2は、第1利得制御部12でA/Dコンバータ140の入力信号に対する利得制御を行うことに加え、第2の利得制御部218でベースバンド信号処理部220の入力信号に対する利得制御を行う。
このように、アナログ信号に対する利得制御を行うほか、デジタル信号に対する利得制御を行うことで、収束時間を高速化することおよび収束レベルを安定化することとができる。
図8は、実施例3にかかる、第3の利得制御受信機3を示す図である。
第3の利得制御受信機3は、受信部10、第1利得制御部12、復調部14、ベースバンド信号処理部18、第2利得制御部20および計算部30を含む。
計算部30は、電力演算部160、受信レベル測定部28、第1利得算出部32、第2利得算出部34、タイミング生成部36、メモリ220およびメモリ300を含む。
つまり、第3の利得制御受信機は、図2に示した第2の利得制御受信機2における計算部22を、計算部30に置換した構成を採る。
タイミング生成部36は、タイミング信号を生成し、生成したタイミング信号(以下、「基準タイミング信号」と記述する)を、受信レベル測定部28、第1利得算出部32および第2利得算出部34に出力する。
ここで、タイミング信号とは、利得制御を行う周期に合わせて生成される信号を意味する。タイミング信号は、利得制御受信機3内で生成される他のタイミング信号や、利得制御受信機3の外部で生成されるタイミング信号に同期させてもかまわない。
第1利得算出部32および第2利得算出部34は、タイミング生成部36から出力された基準タイミング信号をもとに、第1利得算出部32および第2利得算出部34における利得制御量算出の同期をとる。
これにより、第1利得制御部12で利得制御が行われた直後に発生しうる、第1利得制御部12が出力する信号レベルと、第2利得制御部218が出力する信号レベルとの差に起因する信号レベルの変動を抑えることができる。
受信レベル測定手段28は、タイミング生成部36から入力される基準タイミング信号、第1利得算出部32から出力される第1利得制御量および電力演算部160から出力される瞬時電力値とに基づき、適切な受信レベルを算出し、ベースバンド信号処理部18に出力する。
図9は、図8に示す第1利得算出部32を示す図である。
第1利得算出部32は、平均化部320、dBfs変換部242、減算器244、乗算器246、比較器248、セレクタ250、加算器252およびラッチ254を含む。
第1利得算出部32は、タイミング生成部36(図8)から入力される基準タイミングと、電力演算部160(図8)から入力される瞬時電力値とを使用して、第1利得制御量を算出する。
平均化部320は、タイミング生成部36から入力される基準タイミングを使用して、電力演算部160から入力される瞬時電力値の平均を計算する。例えば、基準タイミング期間毎に瞬時電力値を累算し、その結果を塁算数で除算する。そのため、平均化部320以降の処理も、基準タイミング周期で行われる。
図10は、図8に示す第2利得算出部34を示す図である。
第2利得算出部34は、オフセット部340、平均化部342、dBfs変換部344、第1減算器346、ラッチ348、第2減算器350、第3減算器352および真値変換部354を含む。
第2利得算出部34は、タイミング生成部36(図8)から入力される基準タイミングと、電力演算部160(図8)から入力される瞬時電力値と、第1利得算出部32(図8)から入力される第1利得制御量とを使用して、第2利得制御量を算出する。
メモリ300は、ベースバンド信号処理部の入力信号レベルの目標値の他、第1利得制御部12へ第1利得制御量を設定してから、その第1利得制御量で利得制御された信号が復調部14から出力されるまでの遅延時間(すなわち、フィードバックループ内で発生する遅延量)を記憶しているものとする。
オフセット部340は、メモリ300から当該遅延量を読み出し、タイミング生成部36から入力される基準タイミングを当該遅延量だけ遅延させて平均化部342に出力する。
平均化部342は、平均化部342と同様の構成を有し、オフセット部340から入力されるタイミングで、電力演算部160(図8)から入力される瞬時電力の平均を計算して、dBfs変換部344に出力する。
dBfs変換部344は、dBfs変換部242等と同一の機能を有し、平均化部342から入力される平均瞬時電力をdBfs変換し、第1減算器346に出力する。
第1減算器346は、dBfs変換部344から入力される信号レベルと、メモリ300から読み出したベースバンド信号処理部18(図8)の入力信号レベルの目標値との差分値を計算し、第3減算器352に出力する。
ラッチ348は、第1利得算出部32(図8)から出力され前回設定された第1利得制御量を保持し、第2減算器350に出力する。
第2減算器350は、第1利得算出部32から入力される第1利得制御量と、前回第1利得算出部32から入力される第1利得制御量との差分値を計算し、第3減算器352に出力する。
第3減算器352は、第1減算器346から入力される差分データから、第2減算器350から入力される差分データを減算して、真値変換部372に出力する。
真値変換部354は、第2減算器348から入力される差分データを真値に変換し、第2利得制御部218(図8)に出力する。
図11は、本例の利得制御装置3の動作タイミング図である。上から順に第1利得制御量の算出期間、出力される第1利得制御量、第1利得制御量に基づく復調部14の出力期間、第2利得制御量の算出期間、減算器346の出力値(すなわち差分減算前の値)、第2利得制御量のdB換算値(差分減算後の値)、第2利得制御部による制御期間を示している。
第1利得算出部は基準タイミングに同期しているので、第1利得制御量は基準タイミングと実質的に同じタイミングで出力される。基準タイミングの期間#0の内で平均化された瞬時電力に基づく第1利得制御量が、次の期間#1において第1利得制御手段に与えられ、その復調出力は、更に前記遅延量だけ遅れる。
第2利得算出部は遅延された基準タイミングに同期しているので、第2利得制御量は、期間#1から遅延量だけ遅れた期間#1’で算出され、期間#2から遅延量だけ遅れた期間#2’で第2利得制御部に与えられる。
期間#1から期間#2に移る際に、第1利得制御量が変化しているはずなので、期間#1’の復調出力のみから第2利得制御量を算出すると、既に古いものになってしまう。したがって、第3減算器352が、第2減算器350から入力される差分を減算することにより、期間#1と期間#2との間の第1利得制御量の差分を第2利得制御部218に織り込んで、最新の値にすることができ、当該差分に由来する信号レベルの変動を抑えることができる。
図12は、本発明の実施例4にかかる第4の利得制御受信機4の一実施態様を示す図である。
第4の利得制御受信機4は、受信部40、第1利得制御部12、復調部14、計算部42およびベースバンド信号処理部18を含む。
受信部40は、アンテナ100、BPF102、LNA104、周波数変換部106およびIF−BPF400を含む。
計算部42は、電力演算部160、メモリ220、メモリ222、加算部420、第1利得算出部422、第2利得算出部26および受信レベル測定部28を含む。
つまり、第4の利得制御受信機4は、図2に示した第2の利得制御受信機2における受信部10を受信部40に、計算部22を計算部42に置換した構成を採る。
また、Q−DET142、ベースバンドフィルタ144、第2利得制御部202、電力演算部160、加算部420、第1利得算出部422、第2利得算出部26、受信レベル測定部28、メモリ220およびメモリ222を、デジタル処理部44とする。
デジタル処理部44は復調するキャリア数に応じ複数存在する。以下、複数のデジタル処理部を44−1、44−2、44−3、・・・、44−Nと記述し(Nは自然数)、複数のデジタル処理部を総称して、デジタル処理部44とする。
複数のデジタル処理部44−1、44−2、44−3、・・・、44−Nが存在するとき、Q−DET142−1、142−2、142−3、・・・、142−Nも存在するが、複数のQ−DETを総称して、Q−DET142とする。Q−DET142以外のデジタル処理部44の構成要素についても、同様に扱う。
受信部40において、IF−BPF400は、LNA104から入力される受信信号のうち、必要な帯域のみを、第1利得制御部12に出力する。
利得制御受信機4はマルチキャリア通信を行うため、IF−BPF400によって得られる周波数帯域は、マルチキャリア信号に対応する周波数帯域である。
計算部42において、加算部420は、各デジタル処理部44から入力される瞬時電力を加算し、第1利得算出部422に出力する。
第1利得算出部422は、第1利得算出部24と同等の構成を有し、加算部420から入力される瞬時電力の合計を使用して、第1利得制御量を算出し、第1利得制御部12に出力する。
メモリ220およびメモリ222は、利得制御量を算出するために必要な値を保持し、第1利得算出部422および第2利得算出部26によって、適宜読み出される。
本例に拠れば、マルチキャリア信号を一括してA/D変換する際、利得制御を効率的に行い、収束時間を高速化することおよび収束レベルを安定化することとができる。
図14は、本発明の実施例5にかかる第5の利得制御受信機5を示す図である。
第5の利得制御受信機5は、受信部40、第1利得制御部12、復調部14、計算部50およびベースバンド信号処理部18を含む。
計算部50は、電力演算部160、加算部420、メモリ220、メモリ300、第1利得算出部500、第2利得算出部26、受信レベル測定部28およびタイミング算出部502を含む。
また、第5の利得制御受信機5は、デジタル処理部44を含む。つまり、第5の利得制御受信機5は、図12に示した第4の利得制御受信機4における計算部42を計算部50に置換した構成を採る。
受信部40は、移動局から受信された信号に適切な処理を行い、第1利得制御部12に出力する。
復調部14の各構成部分は、第1利得制御部12から入力される受信信号に適切な処理を行い、ベースバンド信号処理部18および電力演算部160に出力する。
このとき、復調部14は、出力値をメモリ300に入力する。
タイミング生成部502は、基準タイミング信号を、第1利得算出部500、第2利得算出部26および受信レベル測定部28に出力する。
第1利得算出部500は、第1利得算出部と同等の構成を有するが、第1利得制御量を複数の第2利得算出部26に出力しうる点で異なる。
以上、述べたように、第5の利得制御受信機5は、第4の利得制御受信機4に同期機能を付加することで、マルチキャリア信号を一括してA/D変換する際、信号レベルの変動を補正し、より安定した出力レベルを得ることができる。
図16は、第2の利得制御受信機2および第3の利得制御受信機3を実施した際の、応答のシュミレーション波形を示すグラフである。
入力波形は、30dBのステップ幅の無変調信号である。
ベースバンド信号処理部における入力信号レベルの目標値は、−11dBfsである。
図16に示すように、ここでのパラメータ設定で、平均化部240等の平均時間を66μsと設定したところ、収束時間は、200μs程度であった。
しかし、実際の使用においては、平均時間が33μs(収束時間100μs程度)であっても、実テストデータ入力に対して、基地局の無線特性規格である3GPP(3 Generation Partnership Project)の基準感度試験を満たすことが確認できた。
第2の利得制御受信機2における収束安定度は、高レベル入力時の収束が±1dBであるが、第3の利得制御受信機3における収束安定度は、±0.5dB以下であり、出力レベルがより安定した利得制御受信機が実現できる。
以上のように、本発明の実施形態にかかる各利得制御受信機は、メモリにあらかじめ記憶されたデータを利用することおよびタイミング同期を取ること等によって、収束時間を高速化することおよび収束レベルを安定化することができる。
このように、各利得制御受信機は、アナログ信号に対する利得制御と、デジタル信号に対する利得制御とを効率的に行うことで、ビット数の大きなA/Dコンバータを使用せずとも、A/Dコンバータにおける入力ダイナミックレンジを有効に活用することができる。
本発明の実施形態にかかる利得制御受信機は、セルラ電話通信システムに限らず、いかなる通信方式の受信機にも適用可能である。例えば、フレーム構成の無線信号を受信する際は基準タイミングの開始をフレームに同期させても良く、TDD方式においては、基準タイミングをTDD周期の逓倍に同期させても良く、OFDM方式においては、基準タイミングをシンボル周期の整数倍に同期させてもよい。
検討された利得制御受信機の構成を示す図である。 第2の利得制御受信機2の構成を示す図である。 第2の利得制御受信機2の、第1利得算出部24の構成を示す図である。 第2の利得制御受信機2の、第2利得算出部26の構成を示す図である。 第2の利得制御受信機2の、受信レベル測定部28の構成を示す図である。 メモリ220が保持する情報を示す図である。 メモリ222が保持する情報を示す図である。 第3の利得制御受信機3の構成を示す図である。 第3の利得制御受信機3の、第1利得算出部32の構成を示す図である。 第3の利得制御受信機3の、第2利得算出部34の構成を示す図である。 第3の利得制御装置3の動作タイミング図。 第4の利得制御受信機4の構成を示す図である。 第1の利得制御受信機の可変減衰器636の内部構成例。 第5の利得制御受信機5の構成を示す図である。 従来の利得制御受信機の構成図。 第2の利得制御受信機および第3の利得制御受信機を実施した際のAGC応答のシミュレーション波形を示すグラフである。 第1の利得制御受信機1の構成図。
符号の説明
1…第1の利得制御受信機
10…受信部
100…アンテナ 102…BPF 104…LNA
106…周波数変換部 108…IF−BPF
12…利得制御部、第1利得制御部
14…復調部
140…A/Dコンバータ 142…Q−DET
144…ベースバンドフィルタ
16…計算部
160…電力演算部 162…利得算出部 164…受信レベル測定部
18…ベースバンド信号処理部
2…第2の利得制御受信機
20…第2利得制御部
22…計算部
220…メモリ 222…メモリ
24…第1利得算出部
240…平均化部 242…dBfs変換部
244…減算器 246…乗算器 248…比較器
250…セレクタ 252…累算器 254…フィルタ
26…第2利得算出部 260…平均化部 262…dBfs変換部
264…加算器 266…真値変換器
28…受信レベル測定部
280…加算器 282…平均化部 284…真値変換器
3…第3の利得制御受信機
30…計算部
300…メモリ
32…第1利得算出部
320…平均化部
34…第2利得算出部
340…オフセット部 342…平均化部 344…フィルタ
346…第1減算器 348…フィルタ 350…第2減算器
352…第3減算器 354…真値変換部
36…タイミング生成部
4…第4の利得制御受信機
40…受信部
400…IF−BPF 42…計算部 420…加算部
422…第1利得算出部
44…デジタル処理部
5…第5の利得制御受信機
50…計算部
500…第1利得算出部 502…タイミング生成部
6…第6の利得制御受信機6
60…受信部
601…ミキサ 602…ローカル発振器 603…IFフィルタ
604…IF−AMP 605…分配器 606…可変減衰器
607…補正回路 608…レベル検出器 609…メモリ
61…BB部
610、622…A/Dコンバータ 611、612…ミキサ
613…ローカル発振器 614…90°位相器
614、615…ベースバンドフィルタ 617、618…可変利得増幅器
619、631…レベル検出器 620、630…デジタル制御量演算部
623、633…アナログ制御量演算部 624…D/Aコンバータ
625、635…受信電力演算部

Claims (2)

  1. 第1の利得制御データに従って、受信データを含むアナログ形式の受信信号に対する利得制御を行う第1の利得制御手段と、
    第2の利得制御データに従って、前記利得制御された受信信号を復調して得られるデジタル形式の受信データに対する利得制御を行う第2の利得制御手段と、
    前記受信データの強度を示す強度データを生成する強度データ生成手段と、
    前記生成された強度データから、前記第1の利得制御データを生成する第1の利得算出手段と、
    前記生成された強度データから、前記第2の利得制御データを生成する第2の利得算出手段と を有する利得制御受信機。
  2. 前記利得制御された受信信号を、アナログ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換手段と、
    前記デジタル形式に変換された受信信号から、前記受信データを復調する手段と、
    前記第1の利得制御手段および前記第2の利得制御手段が利得制御を行う周期を示すタイミング信号を生成するタイミング生成手段と をさらに有し、
    前記第1の利得算出手段は、
    前記生成されたタイミング信号が示すタイミングで、前記強度データを平均化して、第1の平均化データを生成する第1の平均化手段と、
    前記生成された第1の平均化データと、前記受信信号の強度の目標値との差分を示す第1の差分データを算出する第1の差分算出手段と、
    前記算出された第1の差分データに基づいて、前記第1の利得制御データを算出する第1の利得制御データ算出手段と を有し、
    前記第2の利得算出手段は、
    前記生成されたタイミング信号に対して、所定のオフセットを与えるオフセット手段と、
    前記オフセットされた基準タイミング信号が示すタイミングで前記強度データを平均化して、第2の平均化データを生成する第2の平均化手段と、
    前記生成された第2の平均化データと、前記受信信号の強度との差分を示す第2の差分データを算出する第2の差分算出手段と、
    前記算出された第2の差分データに基づいて、前記第2の利得制御データを算出する第2の利得制御データ算出手段と を有する 請求項1に記載の利得制御受信機。
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