JP4843397B2 - 受信装置 - Google Patents

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本発明は、受信信号に対する利得制御を行う受信装置に関する。
例えば、特許文献1〜4は、1つ以上のアナログ信号およびデジタル信号に対する利得制御手段を備える受信装置を開示する。
これらのような受信装置における利得制御が、さらに効果的に行われるようになると、受信可能な信号のダイナミックレンジが拡大して、好ましい結果が得られる。
特開2001−127735公報 特開2004−260775公報 特開平8−307174公報 特開2005−318039公報
本発明は、上述した背景からなされたものであり、複数の受信信号に対する利得制御をさらに効果的に行うことができるように改良された受信装置を提供することを目的とする。
[受信装置]
上記目的を達成するために、本発明にかかる受信装置は、第1の利得制御データに従って、受信データを含むアナログ形式の受信信号に対する利得制御を行う第1の利得制御手段と、第2の利得制御データに従って、前記利得制御された受信信号を復調して得られるデジタル形式の受信データに対する利得制御を行う第2の利得制御手段と、前記受信データの強度を示す強度データを生成し、その平均値を算出する1つ以上の強度データ平均値算出手段と、前記1つ以上の強度データ平均値算出手段が算出した1つ以上の前記強度データの平均値から、総平均値および最小の平均化値を算出し、前記総平均値および前記最小の平均値のいずれかを選択して出力するデータ選択手段と、前記選択されたデータを用いて、前記第1の利得制御データを生成する第1の利得算出手段と、前記選択されたデータを用いて、前記第2の利得制御データを生成する第2の利得算出手段とを有する。
好適には、前記利得制御された受信信号を、アナログ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記デジタル形式に変換された受信信号から、前記受信データを復調する手段と、をさらに有する受信装置であって、前記データ選択手段は、指定されたタイミングで、前記1つ以上の強度データの平均値から、これらの平均値である総平均値を算出する算出手段と、前記1つ以上の強度データの平均値から、最小の平均値を選択する選択手段と、前記算出された総平均値および前記選択された最小の平均値のいずれかを選択して出力する選択手段とを有し、前記第1の利得算出手段は、前記選択されたデータと、前記受信データの強度の目標値との差分を示す差分データを算出する差分算出手段と、前記算出された差分データに基づいて、前記第1の利得制御データを算出する第1の利得制御データ算出手段とを有し、前記第2の利得算出手段は、前記選択されたデータに基づいて、前記第2の利得制御データを算出する第2の利得制御データ算出手段を有する。
本発明にかかる受信装置によれば、複数の受信信号に対する利得制御を効果的に行うことができ、受信可能な信号のダイナミックレンジを拡大することができる。
[本発明の背景]
本発明の理解を助けるために、まず、本発明がなされるに至った背景を説明する。
図1は、第1の受信装置1の構成を示す図である。
図1に示すように、第1の受信装置1は、アナログ信号処理部10、アナログ−デジタルコンバータ(A/Dコンバータ)12およびデジタル信号処理部14−1〜14−nを含む。
さらに、アナログ信号処理部10は、アンテナ100、帯域制限フィルタ(BPF;Band Pass Filter)102、低雑音増幅部(LNA;Low Noise Amplifier)104、周波数変換部106、中間周波数帯フィルタ(IF−BPF;Intermediate Frequency BPF)108および中間周波数増幅部(IF−AMP;Intermediate Frequency Amplifier)110を含む。
さらに、デジタル信号処理部14−1〜14−nは、直交検波部(Q−DET)140―1〜140−n、ベースバンドフィルタ142−1〜142−n、デジタル利得制御部16−1〜16−n、ベースバンド信号処理部144−1〜144−nおよびメモリ146−1〜146−nを含む。
ただし、nは1以上の整数であって、全てのnが同じ数を示すとは限らない。
また、以下、複数存在しうるデジタル信号処理部14−1〜14−nなどのいずれかが、特定されずに示されるときには、単にデジタル信号処理部14などと略記されることがある。
第1の受信装置1は、図1に示した各構成部分により、例えば、移動局148から複数の信号を受信して利得制御を行い、受信した信号からデータを復調する。
なお、以下、各図面において、実質的に同じ構成部分には、同じ符号が付される。
BPF102は、移動局148からアンテナ100を介して受信する複数の受信信号(変調されたキャリア信号)のうち、帯域外信号を減衰し、LNA104に対して出力する。
LNA104は、BPF102から入力される複数の受信信号に対して、出力信号レベルを上げ、周波数変換部106に対して出力する。
周波数変換部106は、LNA104から入力される複数の受信信号を局部発振(LO)信号と混合し、中間周波数(IF)信号に低下した信号をIF−BPF108に対して出力する。
IF−BPF108は、周波数変換部106から入力される複数の受信信号のうち、必要な帯域のみを、IF−AMP110に対して出力する。
IF−AMP110は、IF−BPF108から入力される複数の受信信号に対して、出力信号レベルを上げ、A/Dコンバータ12に対して出力する。
A/Dコンバータ12は、IF−AMP110から入力される複数の受信信号をデジタル信号に変換し、複数の変換した信号をQ−DET140−1〜140−nに対して出力する。
Q−DET140は、A/Dコンバータ12から入力される複数のデジタル信号を、対応するキャリア周波数に基づいて、それぞれ、実数成分のデジタルデータ(I成分データ)と虚数成分のデジタルデータ(Q成分データ)とに分解し、ベースバンドフィルタ142に対して出力する。
ベースバンドフィルタ142は、Q−DET140から入力されるI成分データおよびQ成分データに対して、所定の周波数領域において帯域制限を行い、デジタル利得制御部16に対して出力する。
デジタル利得制御部16は、ベースバンドフィルタ142から入力されるデータに対して、利得制御を行い、ベースバンド処理部144に対して出力する(詳細は、図2を参照して後述)。
ベースバンド信号処理部144は、デジタル利得制御部16から入力されるデータに対し、データの出力先である他の機器(例えば、上位ネットワークに接続するためのインターフェイス部)に応じた適切な処理を行った後、他の機器に対して出力する。
メモリ146は、ベースバンド信号処理部144における入力信号レベルの目標値を保持する。
メモリ146が保持する値は、適宜、デジタル利得制御部16によって読み出される。
なお、メモリ146は、第1の受信装置1内に設けても、第1の受信装置1外に設けてもよい(以下、他のメモリについても同様)。
図2は、デジタル利得制御部16の構成を例示する図である。
図2に示すように、デジタル利得制御部16は、電力演算部160、dBfs変換器162、減算回路164、真値変換部166および乗算器168を含む。
電力演算部160は、ベースバンドフィルタ142(図1)から入力されたデータから、ベースバンドフィルタ142通過後における瞬時電力を算出した後、算出した瞬時電力を平均化して(例えば、W−CDMA信号の256チップごとに平均化して)、dBfs変換器162に対して出力する。
例えば、電力演算部160−i(0<i<n)は、ある一定期間に瞬時電力値w〜wを取得した後、以下の数1を用いて平均値Wを算出する。
他の電力演算部160−j(0<j<n)においても、同様に、平均値Wが算出される。
Figure 0004843397
dBfs変換器162は、電力演算部160から入力される平均化された瞬時電力の値をdBfs変換し、減算回路164に対して出力する。
dBfs変換器162は、0dBfsがベースバンド信号処理部144(図1)の入力信号レベルにおける最大値となるよう、変換を行うことができる。
減算回路164は、dBfs変換器162から入力される信号レベルと、メモリ146(図1)から読み出したベースバンド信号処理部144の入力信号レベルの目標値との差分を計算し、真値変換部166に対して出力する。
例えば、dBfs変換器162から入力される信号レベルが+20dBfsであり、A/Dコンバータの入力信号レベルが−15dBfsであるとき、減算回路164は、−15dBfs −(+20dBfs)= −35dB というデータを出力する。
真値変換部166は、減算回路164から入力される差分データを真値に変換し、乗算器168に対して出力する。
乗算器168は、ベースバンドフィルタ142から出力されたデータと、真値変換部166から入力されたデータとを乗算することによって、ベースバンドフィルタ142から出力されたデータの利得制御を行う。
さらに、乗算器168は、利得制御されたデータを、ベースバンド信号処理部144に対して出力する。
図1に示した第1の受信装置1においては、受信信号の入力信号レベルに対するダイナミックレンジの拡大が望ましい。
このダイナミックレンジの拡大は、例えば、下記(1)、(2)に示すように行われる。
(1)A/Dコンバータ12の出力ビット数の増大および
(2)A/Dコンバータ12直前における、アナログ的な利得制御の性能向上。
しかしながら、A/Dコンバータ12のビット数を増やせば増やすほど、A/Dコンバータ12のコストは高くなってしまう。
また、A/Dコンバータ12直前において、アナログ的な利得制御の性能を向上させるためには、A/Dコンバータ12直前に利得制御部が設けられ、利得制御部による信号の制御が行われる。
しかし、第1の受信装置1が複数の信号を受信する場合、受信レベルの低い信号に対しても減衰制御が行われるおそれがある。
[実施形態]
図3は、本願発明にかかる第2の受信装置2の構成を示す図である。
図3に示すように、第2の受信装置2は、アナログ信号処理部18、A/Dコンバータ12、デジタル信号処理部26−1〜26−nおよび計算部20を含む。
さらに、アナログ信号処理部18は、アンテナ100(図1)、BPF102(図1)、LNA104(図1)、周波数変換部106(図1)、IF−BPF108(図1)、アナログ利得制御部150を含む。
さらに、デジタル信号処理部26は、Q−DET140(図1)、ベースバンドフィルタ142(図1)、デジタル利得制御部28、ベースバンド信号処理部144(図1)およびメモリ146(図1)を含む。
さらに、計算部20は、電力演算部160−1〜160−n(図2)、有効キャリア設定部200、最大レンジ閾値設定部202、微分部204、メモリ206、選択部22およびアナログ利得算出部24を含む。
つまり、第2の受信装置2は、図1に示した第1の受信装置1において、アナログ信号処理部10をアナログ信号処理部18に置換し、デジタル信号処理部14をデジタル信号処理部26に置換して、計算部20を付加した構成を採る。
第2の受信装置2は、これらの構成部分により、第1の受信装置1と同様に、移動局から信号を受信して利得制御を行い、データを復号し、さらに、復号したデータに対して所定の処理を行う。
図3に示すアナログ利得制御部150は、アナログ利得算出部24から入力される利得制御量に従った利得量で、IF−BPF108から入力される受信信号を増幅または減衰し、A/Dコンバータ12に対して出力する。
つまり、アナログ利得制御部150は、アナログ利得算出部24とともに、フィードバックループによる利得制御を構成する。
デジタル信号処理部26において、ベースバンドフィルタ142は、Q−DET140から入力されるデジタルデータに対して帯域制限を行い、帯域制限したデジタルデータを計算部20に対して出力する。
計算部20において、有効キャリア設定部200は、第2の受信装置2が受信すべき変調キャリア信号と、その信号がいずれのデジタル信号処理部26に割り当てられるかというデータとを記憶し、これら記憶されたデータを選択部22に対して出力する。
最大レンジ閾値設定部202は、あらかじめユーザがハードウエア構成に応じて設定した最大レンジ閾値を、選択部22に対して出力する。
なお、最大レンジ閾値とは、例えば、A/Dコンバータ12への入力に無視できないオーバーレンジが発生するレベルから、各キャリアのレベルが等しいと仮定して、キャリア合成数に相当するマージン(例えば、3キャリアの場合、10dB)を減じたレベルを示す値であり、絶対レベルで与えられる値である。
実際には、最大レンジ閾値設定部202において、最大レンジ閾値に比べて小さい値(例えば、受信レベルがアナログ信号処理部18のノイズフロアに近づき、弱いキャリアに対してS/N比を確保できなくなる値)が設定されうる。
微分部204は、選択部22から入力される電力値を微分して、適切な利得制御量(以下、デジタル利得制御量と記述)を算出し、算出したデジタル利得制御量をデジタル利得制御部28に対して出力する。
メモリ206は、目標電力(A/Dコンバータ12における入力信号レベルの目標値)、乗算部244(図5を参照して後述)で乗算される定数などの情報を保持する(詳細は、図6を参照して後述)。
選択部22は、電力演算部160から入力される平均電力値の平均値(以下、総平均値と記述)を算出する他に、有効キャリア設定部200から入力される有効データの情報を用いて、電力演算部160から入力される平均電力値のうち、適切な平均電力値を選択する。
さらに、選択部22は、算出した総平均値から導出した値と、最大レンジ閾値設定部202から入力される値とを比較した後、適切な値をアナログ利得算出部24および微分部204に対して出力する(詳細は、図4を参照して後述)。
アナログ利得算出部24は、選択部22から入力される電力値に基づいて、適切な利得制御量を算出し、アナログ利得制御部150に対して出力する(詳細は、図5を参照して後述)。
図4は、選択部22の構成を示す図である。
選択部22は、最小値検出部220、合成部222、dBfs変換器224、加算器226、比較部228およびセレクタ230を含む。
最小値検出部220は、有効キャリア設定部200から入力される有効キャリアの情報を用いて、電力演算部160−1〜160−nから入力される各キャリアの平均電力値のうち、有効データから算出された値であって、最も小さい値(以下、最小値と記述)を選択する。
さらに、最小値検出部220は、選択した最小値を、セレクタ230に対して出力する。
合成部222は、電力演算部160−1〜160−nから入力される各キャリアの平均電力値W〜Wを用いて、総平均値を算出し、dBfs変換器224およびセレクタ230に対して出力する。
例えば、合成部222は、以下の数2を用いて、総平均値Wを算出する。
Figure 0004843397
dBfs変換器224は、合成部222から入力される真値の総平均値(単位:W)を、(デジタル信号における)フルスケールレベルを基準として対数変換し、対数変換した総平均値(単位:dB)を加算器226に対して出力する。
例えば、dBfs変換器224は、変換テーブルを用いて、合成部222から入力される総平均値を対数変換する。
加算器226は、dBfs変換器224から入力される総平均値と、アナログ利得制御部150から入力される利得制御量とを加算して、比較部228に対して出力する。
比較部228は、加算器226から入力される加算値と、最大レンジ閾値設定部202から入力される最大閾値とを比較して、比較結果をセレクタ230に対して出力する。
セレクタ230は、比較部228から入力される比較結果を読み出して、比較結果(1)、(2)のいずれかに応じた出力を行う。
(1)加算器226の出力値≦最大閾値の場合
(2)加算器226の出力値>最大閾値の場合
読み出した比較結果が(1)の場合、セレクタ230は、最小値検出部220から入力される電力値(最小値)を、アナログ利得算出部24および微分部204に対して出力する。
一方、読み出した比較結果が(2)の場合、セレクタ230は、合成部222から入力される電力値(総平均値)を、アナログ利得算出部24および微分部204に対して出力する。
図5は、アナログ利得算出部24の構成を示す図である。
図5に示すように、アナログ利得算出部24は、dBfs変換器240、減算回路242、乗算部244、比較部246、セレクタ248、加算器250および遅延器252(複数可)を含む。
アナログ利得算出部24は、選択部22(図3)から入力される値とメモリ206(図3)から読み出した値との差分値に基づき、適切な利得制御量(以下、アナログ利得制御量と記述)を算出し、アナログ利得制御部150(図3)に対して出力する。
dBfs変換器240は、電力演算部160(図3)から入力される電力値をdBfs変換し、減算回路242に対して出力する。
なお、dBfs変換器240は、0dBfsがA/Dコンバータ12(図3)の入力信号レベルにおける最大値となるよう、変換を行うことも可能である。
減算回路242は、dBfs変換器240から入力される信号レベルと、メモリ206から読み出したA/Dコンバータ12の入力信号レベルの目標値との差分を計算し、乗算部244および比較部246もしくはセレクタ248に対して出力する。
例えば、dBfs変換器240から入力される信号レベルが−20dBfsであり、A/Dコンバータ12の目標入力信号レベルが−15dBfsであるとき、減算回路242は−15dBfs −(−20dBfs)= +5dB という差分データを出力する。
乗算部244は、減算回路242から入力される差分データとメモリ206から読み出した乗算時定数とを乗算することで、差分データを適切に増減させ、セレクタ248に対して出力する。
また、乗算部244において、乗算時定数を調整することで、収束時間を制御することができる。
比較部246は、減算回路242から入力される差分データと、メモリ206から読み出した目標値から導出される閾値とを比較することで、受信信号に含まれるバースト信号を検出する。
減算回路242から出力された差分データ≧閾値であるとき、比較部246は、受信信号にバースト信号が含まれると判定し、その情報をセレクタ248に対して出力する。
一方、減算回路242から入力される差分データ<閾値であるとき、比較部246は、受信信号にバースト信号が含まれないと判定し、その情報をセレクタ248に対して出力する。
このように、バースト信号が受信された場合であっても、利得制御は高速に動作することができる。
セレクタ248は、比較部246から入力される判定結果を利用して、入力信号がバースト信号でないときは、乗算部244から出力された調整された差分データを選択し、バースト信号であるときは、減算回路242から出力された差分データを選択する。
さらに、セレクタ248は、選択した差分データを、加算器250に対して出力する。
加算器250は、セレクタ248から入力される、選択された差分データと、遅延器252から出力された、前回設定を行った利得制御量とを加算することで累算動作を行い、今回設定を行う利得制御量を算出し、遅延器252に対して出力する。
遅延器252は、直前に入力された利得制御量を保持して、加算器250に、保持した利得制御量をフィードバックするとともに、加算器250から入力される利得制御量をアナログ利得制御部150に対して出力する。
図6は、図3に示したメモリ206が保持する情報を示す図である。
図6に示すように、メモリ206は、目標電力(A/Dコンバータ12(図3)における入力信号レベルの目標値)、乗算部244で乗算される定数、および、閾値(A/Dコンバータ12における入力信号レベルの目標値から導出される値)を保持する。
メモリ206が保持する各値は、適宜、減算回路242、乗算部244および比較部246によって読み出される。
図7は、図3に示したデジタル利得制御部28の構成を示す図である。
デジタル利得制御部28は、電力演算部160、dBfs変換器162、減算回路164、加算器280、真値変換部166および乗算器168を含む。
デジタル利得制御部28は、ベースバンドフィルタ142(図3)から入力されるデータに対し、微分部204(図3)から入力されるデジタル利得制御量に基づく利得制御を行い、ベースバンド信号処理部144(図3)に対して出力する。
加算器280は、減算回路164から入力された差分データに、微分部204から入力されたデジタル利得制御量を加算して、真値変換器166に対して出力する。
なお、デジタル利得制御部28における電力演算部160と、計算部20における電力演算部160とを共通化して、第2の受信装置2を構成することができる(以下、他の受信装置についても同様)。
[全体動作]
以上説明したように、第2の受信装置2において、移動局148から受信された複数の信号は、BPF102、LNA104、周波数変換部106およびIF−BPF108による処理を経た後、アナログ利得制御部150において、アナログ利得制御量に基づく利得制御の対象となる。
利得制御された複数の信号は、それぞれ、A/Dコンバータ12によってデジタルデータに変換される。
さらに、変換された複数のデジタルデータは、Q−DET14によって適切な形式に分解された後、ベースバンドフィルタ142によってフィルタリングされる。
フィルタリングされた複数のデジタルデータは、それぞれ、デジタル利得制御部28において、デジタル利得制御量に基づく利得制御の対象となる。
利得制御された複数のデータは、ベースバンド信号処理部144によって、適切に処理される。
また、計算部20によって、複数のデータがベースバンドフィルタ142から出力される際の平均電力値がそれぞれ導出され、導出された複数の平均電力値に基づいて、アナログ利得制御量およびデジタル利得制御量が算出される。
このように、第2の受信装置2は、計算部20において、複数の信号の情報に基づいて利得制御量を算出し、アナログ利得制御部150およびデジタル利得制御部28において、算出した利得制御量を用いた利得制御を行う。
このように、複数の信号の情報に基づいて利得制御量を算出し、これによる利得制御を行うことで、利得制御を効率的に行うことができる。
[変形例]
図8は、本願発明にかかる第3の受信装置3の構成を示す図である。
図8に示すように、第3の受信装置3は、アナログ信号処理部30、A/Dコンバータ12(図1)、デジタル信号処理部26(図3)、計算部20(図3)を含む。
さらに、アナログ信号処理部30は、アンテナ100(図1)、BPF102(図1)、LNA104(図1)およびアナログ利得制御部150(図3)を含む。
つまり、第3の受信装置3は、図3に示した第2の受信装置2において、アナログ信号処理部18をアナログ信号処理部30に置換した構成を採る。
第3の受信装置3は、これらの構成部分により、上述した各受信装置と同様、移動局から信号を受信して利得制御を行い、データを復号し、さらに、復号したデータに対して所定の処理を行う。
LNA104は、BPF102から入力される複数の受信信号に対して、出力信号レベルを上げ、アナログ利得制御部150に対して出力する。
つまり、第3の受信装置3は、LNA104から出力されたRF(Radio Frequency;高周波)信号を用いて利得制御を行う。
したがって、RF信号がサンプリングされる場合であっても、第3の受信装置3を使用することにより、第2の受信装置2と同様、利得制御を効率的に行うことができる。
図9は、本願発明にかかる第4の受信装置4の構成を示す図である。
図9に示すように、第4の受信装置4は、アナログ信号処理部18、A/Dコンバータ12、デジタル信号処理部26および計算部32を含む。
さらに、計算部32は、電力演算部160(図3)、有効キャリア設定部200(図3)、最大レンジ閾値設定部202(図3)、微分部204(図3)、メモリ206(図3)、選択部22(図3)、アナログ利得算出部24(図3)および受信レベル測定部34を含む。
つまり、第4の受信装置4は、図2に示した第2の受信装置2において、計算部20を計算部32に置換した構成を採る。
第4の受信装置4は、これらの構成部分により、上述した各受信装置と同様、移動局から信号を受信して利得制御を行い、データを復号し、さらに、復号したデータに対して所定の処理を行う。
受信レベル測定部34は、電力演算部160から入力される平均電力値およびアナログ利得制御部150から入力されるアナログ利得制御量の値に基づき、適切な受信レベルを算出し、ベースバンド信号処理部144に対して出力する。
したがって、第4の受信装置4は、受信信号ごとに受信レベルを算出することにより、利得制御を効率的に行うことができる。
図10は、受信レベル測定部34の構成を示す図である。
図10に示すように、受信レベル測定部34は、加算器340、平均化部342およびdBm変換部344を含む。
加算器340は、電力演算部160から入力される平均電力値と、アナログ利得制御部150から入力されるアナログ利得制御量の値とを加算して、平均化部342に対して出力する。
なお、受信信号のレベルに応じて精度が求められる場合等、必要に応じ、加算器340は、利得制御量に温度補正を行うことができる。
平均化部342は、加算器340から入力されるデータを平均計算し、dBm変換部344に対して出力する。
dBm変換部344は、平均化部342から入力されるデータをdBm変換し、ベースバンド信号処理部144に対して出力する。
例えば、dBm変換部344は、平均化部342の出力データを対数演算回路に通し、平均化部342のデータを対数変換する。
このように、本発明に実施形態にかかる各受信装置は、複数の信号の情報に基づいて利得制御量を算出すること、および、複数の信号それぞれにおいて受信レベルを測定すること等によって、効率的な利得制御を行うことができる。
各受信装置は、効率的な利得制御を行うことで、ビット数の大きなA/Dコンバータを使用せずとも、A/Dコンバータにおけるダイナミックレンジを有効に活用することができる。
本発明の実施形態にかかる各受信装置は、上記の構成要素のほか、適切な構成要素を加えることによって、受信機、送信機または送受信機のいずれかに使用することができる。 なお、以上の説明は、単なる例示に過ぎず、本発明あるいはその応用または仕様を限定することを意図するものではない。
特に、ここに開示する受信装置は、セルラ電話通信システム以外の、その他システムに適用可能であり、ここに開示する構成要素もその他のシステムおよび用途に適用可能である。
本願発明にかかる第1の受信装置の構成を示す図である。 デジタル利得制御部の構成を示す図である。 本願発明にかかる第2の受信装置の構成を示す図である。 選択部の構成を示す図である。 アナログ利得算出部の構成を示す図である。 メモリが保持する情報を示す図である。 デジタル利得制御部の構成を示す図である。 本願発明にかかる第3の受信装置の構成を示す図である。 本願発明にかかる第4の受信装置の構成を示す図である。 受信レベル測定部の構成を示す図である。
符号の説明
1・・・第1の受信装置
10・・・アナログ信号処理部
100・・・アンテナ
102・・・BPF
104・・・LNA
106・・・周波数変換部
108・・・IF−BPF
110・・・中間周波数増幅器
12・・・A/Dコンバータ
14・・・デジタル信号処理部
140・・・直交検波部
142・・・ベースバンドフィルタ
16・・・デジタル利得制御部
160・・・電力演算部
162・・・dBfs変換器
164・・・減算回路
166・・・真値変換器
168・・・乗算器
144・・・ベースバンド処理部
146・・・メモリ
148・・・移動局
150・・・アナログ利得制御部
2・・・第2の受信装置
20・・・計算部
200・・・有効キャリア設定部
202・・・最大レンジ閾値設定部
204・・・微分部
206・・・メモリ
22・・・選択部
220・・・最小値検出部
222・・・合成部
224・・・dBfs変換部
226・・・加算器
228・・・比較部
230・・・セレクタ
24・・・アナログ利得算出部
240・・・dBfs変換部
242・・・減算回路
244・・・乗算器
246・・・比較部
248・・・セレクタ
250・・・加算器
252・・・遅延器
26・・・デジタル信号処理部
28・・・デジタル利得制御部
280・・・加算器
3・・・第3の受信装置
30・・・アナログ信号処理部
4・・・第4の受信装置
32・・・計算部
34・・・受信レベル測定部
340・・・加算器
342・・・平均化部
344・・・dBm変換部

Claims (1)

  1. 第1の利得制御データに従って、受信データを含むアナログ形式の受信信号に対する利得制御を行う第1の利得制御手段と、
    前記利得制御された受信信号を、アナログ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換手段と、
    第2の利得制御データに従って、前記デジタル形式に変換された受信信号から、複数のディジタル形式の前記受信データを復調する復調手段と、
    前記復調により得られた複数の受信データそれぞれに対する利得制御を行う第2の利得制御手段と、
    前記複数の受信データの強度を示す複数の強度データを生成し、これらの強度データそれぞれの平均値を算出する複数の強度データ平均値算出手段と、
    指定されたタイミングで、前記複数の強度データ平均値算出手段が算出した強度データそれぞれの平均値から、これらの平均値である総平均値を算出する総平均値算出手段と、
    前記複数の強度データの平均値から、最小の平均値を選択する第1の選択手段と、
    前記算出された総平均値および前記選択された最小の平均値のいずれかを選択して出力する第2の選択手段と、
    前記選択された総平均値および前記最小の平均値のいずれかと、前記受信データの強度の目標値との差分を示す差分データを算出する差分算出手段と、
    前記算出された差分データに基づいて、前記第1の利得制御データを算出する第1の利得制御データ算出手段と、
    前記選択された総平均値および前記最小の平均値のいずれかに基づいて、前記第2の利得制御データを生成する第2の利得データ算出手段と
    を有する受信装置。
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