JP3688395B2 - Tdmaデータ受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル無線通信で用いられるTDMAデータ受信装置に関し、特に、AGCアンプのゲイン設定誤差を減らし、高精度の受信処理を可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
移動通信などに用いられるTDMAデータ受信装置は、フェージングが存在する場合でも受信信号レベルを一定に保つことができるように自動利得制御(AGC)回路を備えている。このAGC回路は、受信レベルに応じて、TDMAフレームの周期で受信信号のゲインを更新し、受信レベルを調整する。
【0003】
こうした機能を備える従来のTDMAデータ受信装置は、図10に示すように、受信RF信号または周波数変換された受信IF信号を入力する受信信号入力端子1と、後述するゲイン制御コードに従って入力された受信信号の振幅制御を行なうAGCアンプ2と、AGCアンプ2の出力を周波数変換してベースバンドの同相成分I、直交成分Qを出力する直交検波部3と、この直交検波部3を構成する、入力受信信号の中心周波数に等しいキャリア信号を発生する局部発振器7とキャリア信号の位相をπ/2移相する移相器6とAGCアンプ2の出力にキャリア信号または移相器6の出力信号を乗算する乗算器4、5と、直交検波部3の同相、直交出力に含まれる2倍の搬送波成分を除去するローパスフィルタ8、9と、ローパスフィルタ8、9の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器10、11と、A/D変換器10、11の出力信号を復調するベースバンド復調処理部12と、ベースバンド復調処理部12の出力である復号データを出力する復号データ出力端子13と、受信スロット内のA/D変換器10、11の出力サンプル値より受信スロット内の平均受信レベルを測定するスロット内受信レベル測定部14と、A/D変換器10、11の入力信号振幅を所望の値に収束させるための一定の基準レベルを発生する基準レベル発生部18と、スロット内受信レベル測定部14の出力から基準レベル発生部18の出力を減算した誤差信号を出力する減算器19と、AGCアンプ2でのゲインの変化量を制御するためのスケーリングファクタを発生するスケーリングファクタ発生部20と、減算器19の出力である誤差信号とスケーリングファクタ発生部20の出力であるスケーリングファクタとを乗算する乗算器21と、現在の受信スロットでのAGCアンプ2のゲイン制御信号と乗算器21の出力とを加算してゲイン制御信号の値を更新する積分演算部22と、この積分演算部22を構成する加算器23と1フレームの遅延器24と、積分演算部22の出力をゲイン制御コードに変換し、このコードを用いて1フレーム後の受信スロットでのAGCアンプ2のゲインを設定するゲイン制御コード発生部25とを備えている。
【0004】
このAGCアンプ2は、受信スロット内ではゲインの値を一定に保つ。
【0005】
図11は受信フレーム及びこれに対応する受信レベルを示している。いま図11の受信フレームにおいて、RX0が自局の受信スロットであり、現在受信スロット40を受信しているものと仮定する。AGCアンプ2が次式で示すゲイン特性を持ち、受信スロット内でこのゲインを一定に保持するものとする。
【0006】
G(n)=G0・10-X(n)/20 ・・・・・・・・(1)
G(n):n番目の受信スロットでのAGCアンプのゲイン
X(n):フレーム周期毎に更新されるゲイン制御コード
0 :AGCアンプの固有定数
このAGCアンプ2によって振幅制御された直交検波部3への入力受信信号S(t)が次式によって表されるものとする。
【0007】
Figure 0003688395
I(t):ベースバンド同相成分
Q(t):ベースバンド直交成分
c :受信RF周波数またはIF周波数
上述のS(t)は直交検波部3を通してベースバンドに周波数変換された後、ローパスフィルタ8、9により2倍の搬送波成分が除去され、ベースバンドの同相成分G(n)I(t)、直交成分G(n)Q(t)が出力される。このG(n)I(t)、G(n)Q(t)はA/D変換器10、11によりサンプル値列G(n)I(kTs)、G(n)Q(kTs)(Ts:A/D変換器10、11のサンプリング周期)に変換される。このG(n)I(kTs)、G(n)Q(kTs)はベースバンド復調処理部12に入力され、所定の復調方式に従って復調される。
【0008】
一方、G(n)I(kTs)、G(n)Q(kTs)はスロット内受信レベル測定部14にも入力され、スロット内受信レベル測定部14は、図11に示す受信スロット40内の平均受信レベルRs(n)を次式に従って計算する。
【0009】
r(kTs)=(I(kTs2+Q(kTs21/2 ・・・・(3)
(k=0,1,2,・・・,M−1)
s(n)=(1/M)・G(n)・Σr(kTs
(Σはk=0からM−1まで加算) ・・・・・・・(4)
r(kTs):瞬時包絡線レベル
M :受信スロット内でのサンプル数
なお、Rs(n)におけるnはn番目の受信スロットの値であることを示す。また、式(3)のr(kTs)はr(kTs)=I(kTs2+Q(kTs2として計算してもよく、この場合は後述する基準レベルも2乗振幅として設定すればよい。
【0010】
次に、減算器19は、上記Rs(n)と基準レベル発生部18から出力される基準レベルRefとの間の誤差信号e(n)を計算する。
【0011】
e(n)=Rs(n)−Ref ・・・・・・・(5)
なお、Refの値は、AGCアンプ2により入力受信信号が振幅制御され、Rs(n)=Ref(e(n)=0)となったとき、A/D変換器10、11の入力信号であるG(n)I(t)、G(n)Q(t)が所望の振幅値(A/D変換器が飽和しない程度の最大振幅値)となるように設定される。
【0012】
次に、乗算器21は、この誤差信号e(n)に、スケーリングファクタ発生部20から発生されたスケーリングファクタK(K>0)を乗算する。そして、積分演算部22は、次式に示すよう、この乗算結果と現在の受信スロットでのゲイン制御信号V(n−1)とを加算し、制御信号の値を更新する。
【0013】
Figure 0003688395
なお、現在の受信スロットでのゲイン制御信号をV(n−1)と記述したのは、この値が1フレーム前(n−1番目)の受信スロットで計算された値だからである。
【0014】
次に、ゲイン制御コード発生部25は、図11に示す1フレーム後(n+1番目)の受信スロット41でのAGCアンプ2のゲインを設定するための制御コードX(n+1)を生成する。そして、このコードを図11の受信スロット41より前の所定のタイミングでAGCアンプ2に供給する。なお、ここでは便宜上以下の関係が成立するものとする。
【0015】
X(n+1)=V(n) ・・・・・・(7)
従って、式(6)、(7)よりAGCアンプ2のゲイン制御コードは次式に従って更新される。
【0016】
X(n+1)=X(n)+K(Rs(n)−Ref) ・・・・(8)
また、式(1)、(8)よりAGCアンプ2のゲインは次式(9)のように更新され、受信スロット41(n+1番目の受信スロット)でのゲインG(n+1)が決定される。
【0017】
G(n+1)=G(n)・10-K(Rs(n)-Ref)/20 ・・・・(9)
従って、式(9)より、Rs(n)と基準レベルRefとの間の誤差が小さくなるようにAGCアンプ2のゲインが制御されることが分かる。
【0018】
このように、従来のTDMAデータ受信装置においても、図11に示す受信レベル42のように、受信スロット40及び1フレーム後の受信スロット41における受信レベルがほぼ等しい時には高精度なAGC動作が実現できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のTDMAデータ受信装置では、図11に示す受信レベル43のように、自局の受信スロット40にレイリーフェージングに起因したノッチがぶつかり、1フレーム後の受信スロット41ではノッチがぶつからずに、その分、受信レベルが高くなるような場合に、受信スロット40での受信レベルから決定された1フレーム後のAGCアンプのゲインG(n+1)は、受信スロット41での受信レベルに対しては過大なゲインを与えることになり、A/D変換器10、11に対して過大入力が生じてしまうという問題があった。
【0020】
また、この過大入力によるA/D変換器での飽和を避けるために基準レベルRefを必要以上に小さな値に設定すると、通常動作時においてA/D変換による量子化誤差が増加し、受信感度が劣化してしまうという問題があった。
【0021】
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、フェージングに起因する受信レベルのノッチの影響を緩和し、受信装置の移動などに伴う低速での受信レベル変動だけに追従する高精度なAGC動作を行なうことができるTDMAデータ受信装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明のTDMAデータ受信装置では、スロット内受信レベルを、AGCアンプの設定ゲインを用いて正規化することにより、等価的にAGCアンプの入力端でのスロット内平均受信レベルを求め、このスロット内平均受信レベルを複数のスロットにわたって平均化し、この平均値を基に、AGCアンプのゲインを制御している。
【0023】
そのため、受信レベルの正確な測定が可能になり、この測定を通じて、ノッチの影響が緩和された、低速での受信レベル変動だけに追従する高精度なAGC動作を行なうことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、入力する受信信号の振幅を制御するAGCアンプを具備し、自局宛受信スロットの受信レベルを測定し、この測定結果に基づいて次のフレームの自局宛受信スロットに対するAGCアンプのゲインを設定するTDMAデータ受信装置において、自局宛受信スロットの受信スロット内平均受信レベルを測定するスロット内受信レベル測定手段と、AGCアンプの設定ゲインを用いてスロット内受信レベル測定手段の出力を正規化し、等価的にAGCアンプの入力端でのスロット内平均受信レベルを求めるゲイン正規化手段と、ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルを1フレーム前のスロット内平均受信レベルで除算し、除算結果が設定された閾値より小さいか否かを判定するレベル差判定手段と、レベル差判定手段がこの除算結果を閾値より小さいと判定した場合に、ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルを1フレーム前のスロット内平均受信レベルに変えて出力し、レベル差判定手段の判定がそれ以外の場合に、ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルをそのまま出力するスロット内受信レベル置換手段と、スロット内受信レベル置換手段が出力した現在の受信スロットからN−1フレーム前の受信スロットまでのスロット内平均受信レベルの移動平均を演算するスロット間平均演算手段と、スロット間平均演算手段の出力にAGCアンプの設定ゲインを乗算する第1の乗算手段と、第1の乗算手段の出力と基準レベルとの差分を表す誤差信号を出力する減算手段と、この誤差信号に、AGCアンプでのゲインの変化量を制御するためのスケーリングファクタを乗算する第2の乗算手段と、AGCアンプに送られるゲイン設定用の制御信号に基づいて、ゲイン正規化手段及び第1の乗算手段に与えるためのAGCアンプの設定ゲインを求めるゲイン推定手段とを設け、第2の乗算手段の出力に基づいてAGCアンプのゲインを制御するようにしたものであり、等価的にAGCアンプ入力端の受信レベルを再生し、これを用いてスロット間平均演算を行なっているので、ノッチの影響を除いた、正確な受信レベルの測定が可能となり、低速の受信レベル変動にだけ追随する高精度なAGC動作を行なうことができる。また、ノッチにぶつかったスロットの受信レベルを、ノッチにぶつからなかったスロットの受信レベルで置き換えてスロット間平均演算を行なうため、ノッチの影響が取り除かれ、正確な受信レベルの測定が可能になる。
【0026】
請求項に記載の発明は、入力する受信信号の振幅を制御するAGCアンプを具備し、自局宛受信スロットの受信レベルを測定し、この測定結果に基づいて次のフレームの自局宛受信スロットに対するAGCアンプのゲインを設定するTDMAデータ受信装置において、自局宛受信スロットの受信スロット内平均受信レベルを測定するスロット内受信レベル測定手段と、AGCアンプの設定ゲインを用いてスロット内受信レベル測定手段の出力を正規化し、等価的にAGCアンプの入力端でのスロット内平均受信レベルを求めるゲイン正規化手段と、ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルを1フレーム前のスロット内平均受信レベルで除算し、除算結果が設定された閾値より小さいか否かを判定するレベル差判定手段と、ゲイン正規化手段が現在の受信スロットからN−1フレーム前の受信スロットまでについて求めたスロット内平均受信レベルの移動平均を演算するスロット間平均演算手段と、スロット間平均演算手段の出力にAGCアンプの設定ゲインを乗算する第1の乗算手段と、第1の乗算手段の出力と基準レベルとの差分を表す誤差信号を出力する減算手段と、この誤差信号に、AGCアンプでのゲインの変化量を制御するためのスケーリングファクタを乗算する第2の乗算手段と、レベル差判定手段の判定結果に基づいて第2の乗算手段に出力するスケーリングファクタの値を切替えるスケーリングファクタ発生手段と、AGCアンプに送られるゲイン設定用の制御信号に基づいて、ゲイン正規化手段及び第1の乗算手段に与えるためのAGCアンプの設定ゲインを求めるゲイン推定手段とを設け、第2の乗算手段の出力に基づいてAGCアンプのゲインを制御するようにしたものであり、ノッチにぶつかったスロットの受信レベルに対して、スケーリングファクタの値が小さく設定され、ノッチの影響が緩和される。
【0027】
請求項に記載の発明は、入力する受信信号の振幅を制御するAGCアンプを具備し、自局宛受信スロットの受信レベルを測定し、この測定結果に基づいて次のフレームの自局宛受信スロットに対するAGCアンプのゲインを設定するTDMAデータ受信装置において、自局宛受信スロットの受信スロット内平均受信レベルを測定するスロット内受信レベル測定手段と、AGCアンプの設定ゲインを用いてスロット内受信レベル測定手段の出力を正規化し、等価的にAGCアンプの入力端でのスロット内平均受信レベルを求めるゲイン正規化手段と、ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルを1フレーム前のスロット内平均受信レベルで除算し、除算結果が設定された閾値より小さいか否かを判定するレベル差判定手段と、レベル差判定手段が除算結果を閾値より小さいと判定した場合に、ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルに、この除算結果の逆数に比例した係数を乗算して出力し、レベル差判定手段の判定がそれ以外の場合に、ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルをそのまま出力するレベル制御手段と、レベル制御手段が出力した現在の受信スロットからN−1フレーム前の受信スロットまでのスロット内平均受信レベルの移動平均を演算するスロット間平均演算手段と、スロット間平均演算手段の出力にAGCアンプの設定ゲインを乗算する第1の乗算手段と、第1の乗算手段の出力と基準レベルとの差分を表す誤差信号を出力する減算手段と、この誤差信号に、AGCアンプでのゲインの変化量を制御するためのスケーリングファクタを乗算する第2の乗算手段と、AGCアンプに送られるゲイン設定用の制御信号に基づいて、ゲイン正規化手段及び第1の乗算手段に与えるためのAGCアンプの設定ゲインを求めるゲイン推定手段とを設け、第2の乗算手段の出力に基づいてAGCアンプのゲインを制御するようにしたものであり、ノッチにぶつかったスロットの受信レベルが補正され、ノッチの影響が緩和される。
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0030】
(第1の実施の形態)
第1の実施形態のTDMAデータ受信装置は、図1に示すように、受信RF信号または周波数変換された受信IF信号を入力する受信信号入力端子1と、入力された受信信号の振幅制御を行なうAGCアンプ2と、AGCアンプ2の出力を周波数変換してベースバンドの同相成分I、直交成分Qを出力する直交検波部3と、この直交検波部3を構成する局部発振器7、π/2移相器6及び乗算器4、5と、直交検波部3の同相、直交出力に含まれる2倍の搬送波成分を除去するローパスフィルタ8、9と、ローパスフィルタ8、9の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器10、11と、A/D変換された信号を復調するベースバンド復調処理部12と、復号データの出力端子13と、受信スロット内のA/D変換器10、11の出力サンプル値より受信スロット内の平均受信レベルを測定するスロット内受信レベル測定部14と、後述するゲイン推定部26で得られたAGCアンプ設定ゲインを用いてスロット内受信レベル測定部14の出力を正規化し、等価的にAGCアンプ2の入力端でのスロット内平均受信レベルを求めるゲイン正規化部15と、現在の受信スロットからN−1フレーム前までの受信スロットにおけるゲイン正規化部15の出力を用いて移動平均演算を行ない、この演算結果を現在の受信スロットでの平均受信レベルとして出力するスロット間平均演算部16と、ゲイン推定部26で得られたAGCアンプ設定ゲインをスロット間平均演算部16の出力に乗算する乗算器17と、A/D変換器10、11の入力信号振幅を所望の値に収束させるための一定の基準レベルを発生する基準レベル発生部18と、乗算器17の出力から基準レベル発生部18の出力を減算し誤差信号を求める減算器19と、AGCアンプ2でのゲインの変化量を制御するためのスケーリングファクタを発生するスケーリングファクタ発生部20と、減算器19から出力された誤差信号とスケーリングファクタ発生部20から出力されたスケーリングファクタとを乗算する乗算器21と、現在の受信スロットでのAGCアンプ2のゲイン制御信号と乗算器21の出力とを加算してゲイン制御信号の値を更新する積分演算部22と、この積分演算部22を構成する加算器23と1フレームの遅延器24と、積分演算部22の出力をゲイン制御コードに変換し、このゲイン制御コードを用いて1フレーム後の受信スロットでのAGCアンプ2のゲインを設定するゲイン制御コード発生部25と、積分演算部22の出力から1フレーム後のAGCアンプ2の設定ゲインを求めるゲイン推定部26とを備えている。
【0031】
このゲイン推定部26は、図9に示すように、重み付け定数(−1/20)を発生する定数発生部27と、積分演算部22の出力に重み付け定数を乗算する乗算器28と、乗算器28の出力をログ−リニア変換するログーリニア変換部29と、ログーリニア変換部29の出力に固有定数を乗算してAGCアンプ2の設定ゲインを得るゲイン調整部44と、ゲイン調整部44の出力を1フレーム遅延させる1フレーム遅延器30とを具備している。
【0032】
次に、この受信装置の動作について説明する。
【0033】
いま、図11の受信フレームにおいて、RXOが自局の受信スロットであり、現在受信スロット40を受信しているものと仮定する。
【0034】
AGCアンプ2は、従来の装置と同様、次式で示すゲイン特性を持ち、受信スロット内でこのゲインを一定に保持するものとする。
【0035】
G(n)=G0・10-X(n)/20 ・・・・・・・・(1)
G(n):n番目の受信スロットでのAGCアンプのゲイン
X(n):フレーム周期毎に更新されるゲイン制御コード
0 :AGCアンプの固有定数
このAGCアンプ2によって振幅制御された直交検波部3への入力受信信号S(t)は、次式によって表されるものとする。
【0036】
Figure 0003688395
I(t):ベースバンド同相成分
Q(t):ベースバンド直交成分
c :受信RF周波数またはIF周波数
上述のS(t)は直交検波部3を通してベースバンドに周波数変換された後、ローパスフィルタ8、9により2倍の搬送波成分が除去され、ベースバンドの同相成分G(n)I(t)、直交成分G(n)Q(t)が出力される。
【0037】
次いで、このG(n)I(t)、G(n)Q(t)はA/D変換器10、11でサンプル値列G(n)I(kTs)、G(n)Q(kTs)(Ts:A/D変換器10、11のサンプリング周期)に変換される。このG(n)I(kTs)、G(n)Q(kTs)はベースバンド復調処理部12に入力され、所定の復調方式に従って復調される。
【0038】
一方、G(n)I(kTs)、G(n)Q(kTs)はスロット内受信レベル測定部14にも入力し、スロット内受信レベル測定部14は、従来の装置と同じように、図11に示す受信スロット40内での平均受信レベルRs(n)を次式に従って計算する。
【0039】
r(kTs)=(I(kTs2+Q(kTs21/2 ・・・・(3)
(k=0,1,2,・・・,M−1)
s(n)=(1/M)・G(n)・Σr(kTs) ・・・・(4)
(Σはk=0からM−1まで加算)
r(kTs):瞬時包絡線レベル
M :受信スロット内でのサンプル数
なお、Rs(n)におけるnはn番目の受信スロットの値であることを示す。また、式(3)のr(kTs)はr(kTs)=(I(kTs2+Q(kTs2)として計算してもよく、この場合は後述する基準レベルも2乗振幅として設定すればよい。
【0040】
次に、ゲイン正規化部15は、次式に示すように、ゲイン推定部26から得られたAGCアンプ設定ゲインG(n)を用いてRs(n)を正規化する。
【0041】
R(n)=Rs(n)/G(n)=(1/M)・Σr(kTs)・・・(10)
(Σはk=0からM−1まで加算)
式(10)で正規化されたR(n)は、AGCアンプ2の入力端でのスロット内平均受信レベルに相当している。
【0042】
次に、スロット間平均演算部16は、現在の受信スロットからN−1フレーム前の受信スロットまでのR(n)を用いて、次式に示すような移動平均演算を行ない、この演算結果を現在の受信スロットの平均受信レベルとして出力する。
【0043】
ave(n)=(1/N)・ΣR(n−k) ・・・・・・・(11)
(Σはk=0からN−1まで加算)
N:移動平均演算を行なう受信スロット数(N≧1)
次に、乗算器17は、次式に示すように、ゲイン推定部26から得たAGCアンプ設定ゲインG(n)をRave(n)に乗算し、Rx(n)を出力する。
【0044】
x(n)=G(n)Rave(n) ・・・・・・・(12)
次に、減算器19は、Rx(n)と基準レベル発生部16から出力される基準レベルRefとの間の誤差信号e(n)を次式により計算する。
【0045】
e(n)=Rx(n)−Ref ・・・・・・(13)
なお、Refの値は、AGCアンプ2により入力受信信号が振幅制御され、Rx(n)=Ref(e(n)=0)となったとき、A/D変換器10、11の入力信号であるG(n)I(t)、G(n)Q(t)が所望の振幅値(A/D変換器が飽和しない程度の最大振幅値)となるように設定される。
【0046】
次に、乗算器21が、この誤差信号e(n)に、スケーリングファクタ発生部20から発生されたスケーリングファクタK(K>0)を乗算する。そして、積分演算部22は、次式に示すように、この乗算結果を現在の受信スロットでのゲイン制御信号V(n−1)に加算し、制御信号の値を更新する。
【0047】
Figure 0003688395
なお、現在の受信スロットでのゲイン制御信号をV(n−1)と記述したのは、この値が1フレーム前(n−1番目)の受信スロットに基づいて計算された値だからである。
【0048】
次に、ゲイン制御コード発生部25は、図11に示す1フレーム後(n+1番目)の受信スロット41でのAGCアンプ2のゲインを設定するための制御コードX(n+1)を生成する。そして、このコードを受信スロット41より前の所定のタイミングでAGCアンプ2に供給する。なお、ここでは便宜上、以下の関係が成立するものとする。
【0049】
X(n+1)=V(n) ・・・・(7)
従って、式(14)、(7)よりAGCアンプ2のゲイン制御コードは次式に従って更新される。
【0050】
X(n+1)=X(n)+K(Rx(n)−Ref) ・・・・(15)
また、式(1)、(15)よりAGCアンプ2のゲインは次式のように更新され、受信スロット41(n+1番目の受信スロット)のゲインG(n+1)が決定される。
【0051】
G(n+1)=G(n)・10-K(Rx(n)-Ref)/20 ・・・・(16)
従って、式(16)より、Rx(n)と基準レベルRefとの間の誤差が小さくなるようにAGCアンプ2のゲインが制御されることが分かる。
【0052】
一方、ゲイン推定部26では、乗算器28が、積分演算部22の出力V(n)=X(n+1)に、定数発生部27から発生される重み付け定数(−1/20)を乗算し、その結果を、ログ−リニア変換部29が、次式に示すようにログ−リニア変換する。
【0053】
Z(n+1)=10-X(n+1)/20 ・・・・(17)
次に、ゲイン調整部44が、次式に示すように、この値にAGCアンプの固有定数G0を乗算し、AGCアンプ2の設定ゲインを得る。
【0054】
G(n+1)=G0・Z(n+1)=G0・10-X(n+1)/20 ・・(18)
式(18)に示す設定ゲインは、1フレーム遅延器30を介してゲイン正規化部15及び乗算器17に供給される。
【0055】
このように第1の実施形態のTDMAデータ受信装置では、AGCアンプ2の入力端の受信レベルを等価的に再現し、この受信レベルを用いてスロット間平均演算を行ない、この演算結果を使って次のフレームにおけるAGCアンプ2のゲインを求めている。そのため、図11に示す受信レベル43のように、自局の受信スロット40にレイリーフェージングに起因した受信レベルのノッチがぶつかり、1フレーム後の受信スロット41で受信レベルが高くなった場合でも、ノッチの影響が緩和され、受信レベルの低速での変動だけに追随する高精度なAGC動作を行なうことができる。
【0056】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態のTDMAデータ受信装置は、対数値でAGCアンプのゲイン制御を行なう制御系に適応できるようにしたものであり、図2に示すように、乗算器17の出力を対数値(デシベル値)に変換するリニア−ログ変換部31を備えている。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0057】
この装置では、AGCアンプ2が次式(19)に示すゲイン特性を持ち、受信スロット内において、このゲインを一定に保つものとする。
G(n)=G0・10-XL(n)/20 ・・・・・・・(19)
G(n):n番目の受信スロットでのAGCアンプのゲイン
XL(n):フレーム周期毎に更新されるゲイン制御コード
0 :AGCアンプの固有定数。
【0058】
このAGCアンプ2によって振幅制御された直交検波部3への入力受信信号S(t)は、次式によって表される。
【0059】
Figure 0003688395
I(t):ベースバンド同相成分
Q(t):ベースバンド直交成分
c :受信RF周波数またはIF周波数
この信号S(t)に対して、直交検波部3、A/D変換器10、11、スロット内受信レベル測定部14、ゲイン正規化部15、スロット間平均演算部16及び乗算器17は、第1の実施形態と同じ動作を行なう。即ち、スロット内受信レベル測定部14は、前述した式(3)(4)に従って、受信スロット40内の平均受信レベルRs(n)を計算し、ゲイン正規化部15は、式(10)に従って、Rs(n)をゲイン推定部26から得たAGCアンプ設定ゲインG(n)で正規化してR(n)を求め、スロット間平均演算部16は、式(11)によって、現在の受信スロットからN−1フレーム前の受信スロットまでのR(n)の移動平均Rave(n)を算出し、また、乗算器17は、式(12)に示すように、ゲイン推定部26から得たAGCアンプ設定ゲインG(n)をRave(n)に乗算して、Rx(n)を算出する。
【0060】
次に、リニア−ログ変換部31は、このRx(n)を次式に示すように対数値(デシベル値)に変換する。
【0061】
x(n)=20log10(Rx(n)) ・・・・・・・(20)
次に、減算器19は、このLx(n)と、基準レベル発生部32から出力される基準レベルRefの対数値との間の誤差信号e(n)を次式(21)により計算する。
【0062】
Figure 0003688395
なお、Refの値は、従来の装置と同様、AGCアンプ2により入力受信信号が振幅制御され、Rx(n)=Ref(e(n)=0)となったとき、A/D変換器10、11の入力信号であるG(n)I(t)、G(n)Q(t)が所望の振幅値(A/D変換器が飽和しない程度の最大振幅値)となるように設定する。
【0063】
次に、乗算器21は、この誤差信号e(n)にスケーリングファクタK(K>0)を乗算する。積分演算部22は、次式に示すように、この乗算結果と現在の受信スロットでのゲイン制御信号VL(n−1)とを加算し、制御信号の値を更新する。
【0064】
Figure 0003688395
なお、現在の受信スロットでのゲイン制御信号をVL(n−1)と記述したのは、この値が1フレーム前(n−1番目)の受信スロットで計算された値だからである。
【0065】
次に、ゲイン制御コード発生部33は、図11に示す1フレーム後(n+1番目)の受信スロット41におけるAGCアンプ2のゲインを設定するための制御コードXL(n+1)を生成する。そして、このコードを受信スロット41より前の所定のタイミングでAGCアンプ2に供給する。なお、ここでは便宜上以下の関係が成立するものとする。
【0066】
XL(n+1)=VL(n) ・・・・・・(23)
従って、式(22)、(23)より、AGCアンプ2のゲイン制御コードは次式によって更新される。
【0067】
XL(n+1)=XL(n)+20log10(Rx(n)/Ref)K・・・・(24)
また、式(19)、(24)よりAGCアンプ2のゲインは次式のように更新され、受信スロット41(n+1番目の受信スロット)でのゲインG(n+1)が決定される。
【0068】
G(n+1)=G(n)(Ref/Rx(n))K ・・・・(25)
従って、式(25)より、Rx(n)が基準レベルRefの値に近づくようにAGCアンプ2のゲインが制御されることが分かる。
【0069】
一方、図9の構成を備えるゲイン推定部26では、乗算器28が、積分演算部22の出力VL(n)=XL(n+1)に、定数発生部27から発生される−1/20の重み付け定数を乗算し、その結果を、ログ−リニア変換部29が、次式に示すようにログ−リニア変換する。
【0070】
Z(n+1)=10-XL(n+1)/20 ・・・・(17)
次に、ゲイン調整部44が、次式に示すように、この値にAGCアンプの固有定数G0を乗算し、AGCアンプ2の設定ゲインを得る。
【0071】
G(n+1)=G0・Z(n+1)=G0・10-XL(n+1)/20 ・・(18)
式(18)に示す設定ゲインは、1フレーム遅延器30を介してゲイン正規化部15及び乗算器17に供給される。
【0072】
このように第2の実施形態のTDMAデータ受信装置では、AGCアンプ2の入力端の受信レベルを等価的に再現し、この受信レベルを用いてスロット間平均演算を行ない、この演算結果を使って次のフレームにおけるAGCアンプ2のゲインを求めており、それとともに、そのゲインを対数値(デシベル値)に変換する処理を行なっている。そのため、AGCアンプのゲイン制御が対数値で行なわれる装置にこの実施形態を適用して、ノッチの影響を緩和し、受信レベルの低速での変動だけに追随する高精度なAGC動作を行なわせることが可能となる。
【0073】
(第3の実施の形態)
第3の実施形態のTDMAデータ受信装置は、受信スロットがノッチにぶつかったとき、スロット内平均受信レベルとして、ノッチにぶつからなかった受信スロットのスロット内平均受信レベルを代わりに用いている。
【0074】
この受信装置は、図3に示すように、現在の受信スロットにおける正規化されたスロット内平均受信レベルを1フレーム前の正規化されたスロット内平均受信レベルで除算し、その結果が閾値より小さいか否かを判定するレベル差判定部34と、レベル差判定部34が閾値より小さいと判定したとき、現在の受信スロットにおける正規化されたスロット内平均受信レベルを1フレーム前のスロット内平均受信レベルに置き換えるスロット内受信レベル置換部35とを備えている。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0075】
この受信装置では、第1の実施形態と同様に、スロット内受信レベル測定部14が、式(3)(4)に従って、図11に示す受信スロット40内の平均受信レベルRs(n)を計算し、ゲイン正規化部15が、式(10)により、Rs(n)をAGCアンプ設定ゲインG(n)で正規化する。正規化した値R(n)はAGCアンプ2の入力端でのスロット内平均受信レベルに相当する。
【0076】
次に、レベル差判定部34は、次式(26)に示すように、現在の受信スロットにおけるゲイン正規化後スロット内平均受信レベルR(n)を1フレーム前のゲイン正規化後スロット内平均受信レベルR(n−1)で除算し、除算結果Dが設定された閾値Vthより小さいか否かを判定する。
【0077】
D=R(n)/R(n−1) ・・・・・・(26)
スロット内受信レベル置換部35は、レベル差判定部34が、除算結果Dについて閾値Vthより小さいと判定した場合に、フェージングによる受信レベルのノッチに起因して現在の受信スロットでのスロット内平均受信レベルが小さくなったと判断し、現在の受信スロットでの正規化後スロット内平均受信レベルR(n)を1フレーム前の正規化後スロット内平均受信レベルR(n−1)に置き換える。即ち、スロット内受信レベル置換部35の出力Rc(n)は次のようになる。
【0078】
D≧Vth : Rc(n)=R(n) ・・・・・(27a)
D<Vth : Rc(n)=R(n−1) ・・・・・(27b)
スロット間平均演算部36は、スロット内受信レベル置換部35から出力された現在の受信スロットからN−1フレーム前の受信スロットまでの出力を用いて、次式による移動平均演算を行ない、この演算結果を現在の受信スロットでの平均受信レベルとして出力する。
【0079】
cave(n)=(1/N)・ΣR(n−k) ・・・・・・・(28)
(Σはk=0からN−1まで加算)
N:移動平均演算を行なう受信スロット数(N≧1)
その後に続く乗算器17、減算器19、乗算器21、積分演算器22及びゲイン制御コード発生部25の動作は、実質的に第1の実施形態と同じであり、また、ゲイン推定部26の動作も第1の実施形態と同じである。
【0080】
この第3の実施形態のTDMA受信装置では、図11の受信レベル43のように、自局の受信スロット40に受信レベルのノッチがぶつかり、1フレーム後の受信スロット41で受信レベルが高くなるような場合でも、レベル差判定部34が、等価的に再現したAGCアンプ入力端の受信レベルを用いて、このノッチを検出し、ノッチにぶつかった受信スロットの平均受信レベルを1フレーム前のスロットの平均受信レベルで置き換えているため、ノッチの影響が取り除かれる。また、こうした処理をした後のスロット内平均受信レベルを用いてスロット間平均を取っているため、この演算における過去のゲイン設定誤差の影響が緩和され、正確な受信レベル測定が可能となり、受信レベルの低速での変動だけに追随する高精度のAGC動作を行なうことができる。
【0081】
(第4の実施の形態)
第4の実施形態のTDMAデータ受信装置は、第3の実施形態の構成を、対数値でAGCアンプのゲインを制御する受信装置に適用できるようにしたものであり、図4に示すように、スロット間平均演算結果とAGCアンプ設定ゲインとを乗算する乗算器17の出力を対数値(デシベル値)に変換するリニア−ログ変換部31を備えている。その他の構成は、第3の実施形態(図3)と変わりがない。
【0082】
この受信装置では、AGCアンプ2が、第2の実施形態と同じように、
G(n)=G0・10-XL(n)/20 ・・・・(19)
のゲイン特性を持つ。
【0083】
また、スロット内受信レベル置換部35、スロット間平均演算部36及び乗算器17は、第3の実施形態と同様の動作を行ない、スロット内受信レベル置換部35が前記式(27a)(27b)によりRc(n)を出力すると、スロット間平均演算部36が、前記式(28)により移動平均結果Rcave(n)を出力し、乗算器17が、これにゲイン推定部26から出力されたAGCアンプ設定ゲインG(n)を乗算して
cx(n)=G(n)Rcave(n) ・・・・(29)
を出力する。
【0084】
リニア−ログ変換部31は、乗算器17の出力Rcx(n)を次式に示すように対数値(デシベル値)に変換する。
【0085】
x(n)=20log10(Rcx(n)) ・・・・・・(34)
このリニア−ログ変換部31に続く、減算器19、乗算器21、積分演算器22、ゲイン制御コード発生部33及びゲイン推定部26の動作は、対数値でAGCアンプのゲイン制御を行なう第2の実施形態の場合と実質的に同じである。
【0086】
このように、第4の実施形態は、対数値(デシベル値)でAGCアンプのゲイン制御を行なう受信装置に適用して、ノッチの影響を取り除き、受信レベルの低速での変動だけに追従する高精度なAGC動作を可能にする。
【0087】
(第5の実施の形態)
第5の実施形態のTDMAデータ受信装置は、受信スロットにノッチがぶつかった場合に、スケーリングファクタを小さい値に切り換えて、ノッチの影響を緩和している。
【0088】
この受信装置は、図5に示すように、現在の受信スロットにおける正規化後スロット内平均受信レベルを1フレーム前の正規化後スロット内平均受信レベルで除算し、その結果が閾値より小さいか否かを判定するレベル差判定部34と、AGCアンプ2のゲイン変化量を制御するための値として異なる2つのスケーリングファクタを持ち、レベル差判定部34の判定結果に応じて、出力するスケーリングファクタの値を選択するスケーリングファクタ発生部37とを備えている。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0089】
スケーリングファクタ発生部37は、レベル差判定部34が、受信レベルのノッチにぶつかったと判定した場合に、小さい値のスケーリングファクタを選択し、そうでない場合に、大きい値のスケーリングファクタを選択する。
【0090】
この受信装置では、スロット内受信レベル測定部14、ゲイン正規化部15、スロット間平均演算部16、乗算器17、基準レベル発生部18及び減算器19が、第1の実施形態と同じ動作を行ない、減算器19が、式(13)により、誤差信号e(n)を出力する。
【0091】
e(n)=Rx(n)−Ref ・・・・・・(13)
一方、レベル差判定部34は、次式(26)に示すように、現在の受信スロットにおけるゲイン正規化部15の出力R(n)を1フレーム前のゲイン正規化部15の出力R(n−1)で除算し、除算結果Dが設定された閾値Vthより小さいか否かを判定する。
【0092】
D=Rs(n)/Rs(n−1) ・・・・・・(26)
レベル差判定部34は、この判定した結果をスケーリングファクタ発生部37に伝える。スケーリングファクタ発生部37は、AGCアンプ2でのゲインの変化量を制御するための値として、異なる2つのスケーリングファクタK1、K2(K1,K2>0、K1<K2)を持ち、レベル差判定部34の判定結果がD<Vthの場合には、フェージングに起因した受信レベルのノッチにぶつかったと判断して、小さい値のスケーリングファクタK1を選択し、また、D≧Vthの場合には、大きい値のスケーリングファクタK2を選択して出力する。
【0093】
乗算器21は、誤差信号e(n)とスケーリングファクタ発生部37から出力されるスケーリングファクタKi(i=1または2)とを乗算し、積分演算部22は、この乗算結果と現在の受信スロットでのゲイン制御信号V(n−1)とを加算して、次式(39)により、制御信号の値を更新する。
【0094】
Figure 0003688395
ゲイン制御コード発生部25は、制御コードX(n+1)を次式に従って更新する。
【0095】
X(n+1)=X(n)+Ki(Rx(n)−Ref)・・・・(40)
また、AGCアンプ2のゲインは次式のように更新され、受信スロット41(n+1番目の受信スロット)でのゲインG(n+1)が決定される。
【0096】
G(n+1)=G(n)・10-Ki(Rx(n)-Ref)/20 ・・・・(41)
従って、式(41)より、Rx(n)と基準レベルRefとの間の誤差が小さくなるようにAGCアンプ2のゲインが制御されることが分かる。また、同式より、スケーリングファクタKiの値を切り換えることによりゲインの変化量が制御できること、従って、受信レベルのノッチが生じた場合でも、Kiを小さな値に切り換えることによってゲインの過剰な増加を抑えることができることが分かる。
【0097】
このように、第5の実施形態のTDMAデータ受信装置は、図11に示す受信レベル43のように、自局の受信スロット40にレイリーフェージングに起因する受信レベルのノッチがぶつかり、1フレーム後の受信スロット41で受信レベルが高くなる場合でも、AGCアンプ入力端の受信レベルを等価的に再現し、これを用いてレベル差判定部34でこのノッチを検出し、AGCアンプのゲイン変化量を制御するスケーリングファクタの値を切り換えており、それにより、ノッチの影響を緩和して、受信レベルの低速での変動だけに追従する高精度なAGC動作を行なうことができる。
【0098】
(第6の実施の形態)
第6の実施形態のTDMAデータ受信装置は、第5の実施形態の構成を、対数値でAGCアンプのゲインを制御する受信装置に適用できるようにしたものであり、図6に示すように、スロット間平均演算結果とAGCアンプ設定ゲインとを乗算する乗算器17の出力を対数値(デシベル値)に変換するリニア−ログ変換部31を備えている。その他の構成は、第5の実施形態(図5)と変わりがない。
【0099】
この受信装置では、AGCアンプのゲインを対数値で制御する制御系を持つ第2の実施形態と同じように、リニア−ログ変換部31が、乗算器17の出力Rx(n)を次式に示すように対数値(デシベル値)に変換する。
【0100】
x(n)=20log10(Rx(n)) ・・・・・・(20)
レベル差判定部34及びスケーリングファクタ発生部37は、第5の実施形態と同様の動作を行ない、また、リニア−ログ変換部31に続く、減算器19、乗算器21、積分演算器22、ゲイン制御コード発生部33及びゲイン推定部26は、対数値でAGCアンプのゲイン制御を行なう第2の実施形態と実質的に同じ動作を行なう。
【0101】
このように、第6の実施形態は、対数値(デシベル値)でAGCアンプのゲイン制御を行なう受信装置に適用して、第5の実施形態と同様に、スケーリングファクタの値を切り換えるてノッチの影響を緩和する動作を行なうことができる。
【0102】
(第7の実施の形態)
第7の実施形態のTDMAデータ受信装置は、受信スロットにノッチがぶつかった場合に、そのスロットの受信レベルを補正することによって、ノッチの影響を緩和している。
【0103】
この受信装置は、図7に示すように、現在の受信スロットにおける正規化後スロット内平均受信レベルを1フレーム前の正規化後スロット内平均受信レベルで除算し、除算結果が閾値より小さいか否かを判定するレベル差判定部34と、レベル差判定部34が閾値より小さいと判定したときに、その除算結果の逆数に比例した係数をゲイン正規化部15の出力に乗算するレベル制御部39とを備えている。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0104】
この受信装置のスロット内受信レベル測定部14及びゲイン正規化部15は、第1の実施形態と同じ動作を行ない、ゲイン正規化部15は、次式(10)に従って、AGCアンプ2の入力端でのスロット内平均受信レベルに相当するR(n)を出力する。
【0105】
Figure 0003688395
次に、レベル差判定部34は、次式に示すように、現在の受信スロットでのゲイン正規化後スロット内平均受信レベルR(n)を1フレーム前のゲイン正規化後スロット内平均受信レベルR(n−1)で除算し、除算結果Dが設定された閾値Vthより小さいか否かを判定する。
【0106】
D=R(n)/R(n−1) ・・・・・・(26)
レベル差判定部34が除算結果Dについて閾値Vthより小さいと判定した場合には、レベル制御部39は、フェージングによる受信レベルのノッチに起因して現在の受信スロットでのスロット内平均受信レベルが小さくなったと判断し、R(n)に対して式(26)で求めたDの逆数に比例する係数を乗算する。即ち、レベル制御部39の出力RLC(n)は次のようになる。
【0107】
Figure 0003688395
A:比例定数
次に、スロット間平均演算部38は、現在の受信スロットからN−1フレーム前までの受信スロットでのレベル制御部39の出力を用いて、次式に示すような移動平均演算を行ない、この演算結果を現在の受信スロットでの平均受信レベルとして出力する。
【0108】
Lave(n)=(1/N)・ΣRLC(n−k) ・・・・・・(47)
(Σはk=0からN−1まで加算)
N:移動平均演算を行なう受信スロット数(N≧1)
この後に続く乗算器17、減算器19、乗算器21、積分演算器22、ゲイン制御コード発生部25及びゲイン推定部26は、第1の実施形態と同様の動作を行なう。
【0109】
このように、第7の実施形態のTDMAデータ受信装置は、図11に示す受信レベル43のように、自局の受信スロット40にレイリーフェージングに起因する受信レベルのノッチがぶつかり、1フレーム後の受信スロット41で受信レベルが高くなる場合でも、AGCアンプ入力端の受信レベルを等価的に再現し、これを用いてレベル差判定部34でこのノッチを検出し、ノッチが検出された場合にそのスロットの受信レベルを補正することにより、ノッチの影響を緩和している。そのため、受信レベルの低速での変動だけに追従する高精度なAGC動作を行なうことができる。
【0110】
(第8の実施の形態)
第8の実施形態のTDMAデータ受信装置は、第7の実施形態の構成を、対数値でAGCアンプのゲイン制御を行なう受信装置に適用できるようにしたものであり、図8に示すように、スロット間平均演算結果とAGCアンプ設定ゲインとを乗算する乗算器17の出力を対数値(デシベル値)に変換するリニア−ログ変換部31を備えている。その他の構成は、第7の実施形態(図7)と変わりがない。
【0111】
この受信装置では、AGCアンプのゲインを対数値で制御する制御系を持つ第2の実施形態と同じように、リニア−ログ変換部31が、乗算器17の出力Rcy(n)を次式に示すように対数値(デシベル値)に変換する。
【0112】
y(n)=20log10(Rcy(n)) ・・・・・・(53)
なお、レベル差判定部34、レベル制御部39及びスロット間平均演算部38は、第7の実施形態と同様の動作を行ない、また、リニア−ログ変換部31に続く、減算器19、乗算器21、積分演算器22、ゲイン制御コード発生部33及びゲイン推定部26は、対数値でAGCアンプのゲイン制御を行なう第2の実施形態と実質的に同じ動作を行なう。
【0113】
このように、第8の実施形態は、対数値(デシベル値)でAGCアンプのゲイン制御を行なう受信装置に適用して、第7の実施形態と同様に、ノッチが検出されたスロットの受信レベルを補正することにより、ノッチの影響を緩和する動作を行なうことができる。
【0114】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のTDMAデータ受信装置では、ゲイン正規化部を設け、ベースバンドで測定されたスロット内平均受信レベルをAGCアンプの設定ゲインで正規化することにより、等価的にAGCアンプの入力端のスロット内受信レベルを求め、この値を用いてスロット間での移動平均演算を行ない、平均受信レベルを計算している。
【0115】
そのため、レイリーフェージングによる受信レベルのノッチに自局の受信スロットがぶつかった場合でも、このノッチに起因したゲイン設定誤差の影響が軽減され、より正確な受信レベル測定が可能となり、低速の受信レベル変動に追従する高精度なAGC動作を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるTDMAデータ受信装置の構成図、
【図2】本発明の第2の実施形態におけるTDMAデータ受信装置の構成図、
【図3】本発明の第3の実施形態におけるTDMAデータ受信装置の構成図、
【図4】本発明の第4の実施形態におけるTDMAデータ受信装置の構成図、
【図5】本発明の第5の実施形態におけるTDMAデータ受信装置の構成図、
【図6】本発明の第6の実施形態におけるTDMAデータ受信装置の構成図、
【図7】本発明の第7の実施形態におけるTDMAデータ受信装置の構成図、
【図8】本発明の第8の実施形態におけるTDMAデータ受信装置の構成図、
【図9】本発明の各実施形態におけるゲイン推定部の構成図、
【図10】従来のTDMAデータ受信装置の構成図、
【図11】受信フレーム及び対応する受信レベルを示す図である。
【符号の説明】
1 受信信号入力端子
2 AGCアンプ
3 直交検波部
4、5、17、21、28 乗算器
6 π/2移相器
7 局部発振器
8、9 ローパスフィルタ
10、11 A/D変換器
12 ベースバンド復調処理部
13 復号データ出力端子
14 スロット内受信レベル測定部
15 ゲイン正規化部
16、36、38 スロット間平均演算部
18、32 基準レベル発生部
19 減算器
20、37 スケーリングファクタ発生部
22 積分演算部
23 加算器
24、30 1フレーム遅延器
25、33 ゲイン制御コード発生部
26 ゲイン推定部
27 定数発生部
29 ログ−リニア変換部
31 リニア−ログ変換部
34 レベル差判定部
35 スロット内受信レベル置換部
39 レベル制御部
40、41 自極の受信スロット
42、43 受信レベル
44 ゲイン調整部

Claims (3)

  1. 入力する受信信号の振幅を制御するAGCアンプを具備し、自局宛受信スロットの受信レベルを測定し、この測定結果に基づいて次のフレームの自局宛受信スロットに対する前記AGCアンプのゲインを設定するTDMAデータ受信装置において、
    自局宛受信スロットの受信スロット内平均受信レベルを測定するスロット内受信レベル測定手段と、
    前記AGCアンプの設定ゲインを用いて前記スロット内受信レベル測定手段の出力を正規化し、等価的に前記AGCアンプの入力端でのスロット内平均受信レベルを求めるゲイン正規化手段と、
    前記ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルを1フレーム前のスロット内平均受信レベルで除算し、除算結果が設定された閾値より小さいか否かを判定するレベル差判定手段と、
    前記レベル差判定手段が前記除算結果を閾値より小さいと判定した場合に、前記ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルを1フレーム前のスロット内平均受信レベルに変えて出力し、前記レベル差判定手段の判定がそれ以外の場合に、前記ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルをそのまま出力するスロット内受信レベル置換手段と、
    前記スロット内受信レベル置換手段が出力した現在の受信スロットからN−1フレーム前の受信スロットまでのスロット内平均受信レベルの移動平均を演算するスロット間平均演算手段と、
    前記スロット間平均演算手段の出力に前記AGCアンプの設定ゲインを乗算する第1の乗算手段と、
    前記第1の乗算手段の出力と基準レベルとの差分を表す誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差信号に、前記AGCアンプでのゲインの変化量を制御するためのスケーリングファクタを乗算する第2の乗算手段と、
    前記AGCアンプに送られるゲイン設定用の制御信号に基づいて、前記ゲイン正規化手段及び第1の乗算手段に与えるための前記AGCアンプの設定ゲインを求めるゲイン推定手段と
    を備え、前記第2の乗算手段の出力に基づいて前記AGCアンプのゲインを制御することを特徴とするTDMAデータ受信装置。
  2. 入力する受信信号の振幅を制御するAGCアンプを具備し、自局宛受信スロットの受信レベルを測定し、この測定結果に基づいて次のフレームの自局宛受信スロットに対する前記AGCアンプのゲインを設定するTDMAデータ受信装置において、
    自局宛受信スロットの受信スロット内平均受信レベルを測定するスロット内受信レベル測定手段と、
    前記AGCアンプの設定ゲインを用いて前記スロット内受信レベル測定手段の出力を正規化し、等価的に前記AGCアンプの入力端でのスロット内平均受信レベルを求めるゲイン正規化手段と、
    前記ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルを1フレーム前のスロット内平均受信レベルで除算し、除算結果が設定された閾値より小さいか否かを判定するレベル差判定手段と、
    前記ゲイン正規化手段が現在の受信スロットからN−1フレーム前の受信スロットまでについて求めたスロット内平均受信レベルの移動平均を演算するスロット間平均演算手段と、
    前記スロット間平均演算手段の出力に前記AGCアンプの設定ゲインを乗算する第1の乗算手段と、
    前記第1の乗算手段の出力と基準レベルとの差分を表す誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差信号に、前記AGCアンプでのゲインの変化量を制御するためのスケーリング ファクタを乗算する第2の乗算手段と、
    前記レベル差判定手段の判定結果に基づいて前記第2の乗算手段に出力する前記スケーリングファクタの値を切替えるスケーリングファクタ発生手段と
    前記AGCアンプに送られるゲイン設定用の制御信号に基づいて、前記ゲイン正規化手段及び第1の乗算手段に与えるための前記AGCアンプの設定ゲインを求めるゲイン推定手段と
    を備え、前記第2の乗算手段の出力に基づいて前記AGCアンプのゲインを制御することを特徴とするTDMAデータ受信装置。
  3. 入力する受信信号の振幅を制御するAGCアンプを具備し、自局宛受信スロットの受信レベルを測定し、この測定結果に基づいて次のフレームの自局宛受信スロットに対する前記AGCアンプのゲインを設定するTDMAデータ受信装置において、
    自局宛受信スロットの受信スロット内平均受信レベルを測定するスロット内受信レベル測定手段と、
    前記AGCアンプの設定ゲインを用いて前記スロット内受信レベル測定手段の出力を正規化し、等価的に前記AGCアンプの入力端でのスロット内平均受信レベルを求めるゲイン正規化手段と、
    前記ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルを1フレーム前のスロット内平均受信レベルで除算し、除算結果が設定された閾値より小さいか否かを判定するレベル差判定手段と、
    前記レベル差判定手段が前記除算結果を閾値より小さいと判定した場合に、前記ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルに、前記除算結果の逆数に比例した係数を乗算して出力し、前記レベル差判定手段の判定がそれ以外の場合に、前記ゲイン正規化手段が求めた現在の受信スロットのスロット内平均受信レベルをそのまま出力するレベル制御手段と
    前記レベル制御手段が出力した現在の受信スロットからN−1フレーム前の受信スロットまでのスロット内平均受信レベルの移動平均を演算するスロット間平均演算手段と、
    前記スロット間平均演算手段の出力に前記AGCアンプの設定ゲインを乗算する第1の乗算手段と、
    前記第1の乗算手段の出力と基準レベルとの差分を表す誤差信号を出力する減算手段と、
    前記誤差信号に、前記AGCアンプでのゲインの変化量を制御するためのスケーリングファクタを乗算する第2の乗算手段と、
    前記AGCアンプに送られるゲイン設定用の制御信号に基づいて、前記ゲイン正規化手段及び第1の乗算手段に与えるための前記AGCアンプの設定ゲインを求めるゲイン推定手段と
    を備え、前記第2の乗算手段の出力に基づいて前記AGCアンプのゲインを制御することを特徴とするTDMAデータ受信装置。
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