JP4838064B2 - 自動利得制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信信号レベルが所定の範囲内となるように、自動利得制御増幅器の増幅利得を制御する自動利得制御装置に関する。
無線通信システムに於ける移動無線通信装置は、移動速度や移動経路に応じて、電波の伝播状態が大幅に変化する場合が一般的である。従って、このような受信環境に於いても安定な送受信処理を可能とする手段が必要である。その為に、受信状態を送信側に通知して、送信側の送信電力を制御するアウターループ送信電力制御手段や、受信信号振幅を所定の範囲内となるように制御する自動利得制御(AGC;Automatic Gain Control)手段等が適用されている。図13は、従来例の自動利得制御手段の要部説明図であり、101は自動利得制御増幅器(AGCAMP)、102はRSSI(Received Signal Strength Indicator)測定部、103はメモリ(M)、104はゲイン算出部、105はAGC制御部、106はDA変換器(D/A)を示す。
自動利得制御増幅器101は、図示を省略した前段の低雑音増幅器(LNA;Low Noise Amplifier)を含む無線受信部からの受信信号を増幅し、その増幅出力を、図示を省略した後段の復調処理部等へ入力するものであり、AGC制御部105からの制御データをDA変換器106により変換された制御電圧に従って、自動利得制御増幅器の増幅利得が制御される。この自動利得制御増幅器101により増幅された受信信号を、前述のように、図示を省略した後段の復調処理部へ入力して、復調及び復号処理を行い、又増幅された受信信号をRSSI測定部102へ入力して、受信電界強度を示すRSSIを求めて、メモリ103に少なくとも1フレーム期間は保持する。この場合、1フレームを所定数のスロットにより構成し、スロット対応にRSSIを求めてメモリ103に記憶する場合を示す。
ゲイン算出部104は、メモリ103から読出したスロット対応のRSSIを基に、自動利得制御増幅器101に対する制御ゲイン値を算出し、メモリ103に少なくとも1フレーム期間保持する。例えば、現フレームのスロット対応の制御ゲイン値は、メモリ103から読出した前フレームの同一スロット対応の制御ゲイン値と基準値との差分に相当する値を加算したものとする。AGC制御部105は、ゲイン算出部104により算出した制御ゲイン値を基に、自動利得制御増幅器101の利得を制御するディジタルの利得制御値としてDA変換器106に入力し、このDA変換器106により変換したアナログの制御電圧を自動利得制御増幅器101に加えて、増幅利得を制御する。この場合の自動利得制御増幅器101の増幅利得制御は、連続的ではなく、且つ、フレーム周期又はスロット周期とは同期していない場合が一般的である。
又TDMA方式を適用した無線受信装置に於いて、自局宛てスロットの受信レベルを測定して、次フレームの自局宛てスロットの受信時のAGCゲインを設定して受信する場合に、スロット内平均受信レベルを測定し、現受信スロットより所定数前のフレームまでのスロット内平均受信レベルの移動平均を求め、このスロット内平均受信レベルの移動平均を用いて、自動利得制御を行う手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
又CDMA/TDD方式による高速データ通信に於いて、1フレーム前のスロット対応のRSSIを基準として、AGCゲイン算出を行うか、又は現スロットの直前のスロット対応のRSSIを基準としてAGCゲイン算出を行うかを、受信したスロットより前のスロットの中から、データレート,ISCP(Interference Signal Code Power)及びドップラー周波数の少なくとも一つを基に判定することにより、受信状態の急激な変化が生じる受信環境に於いても、高速追従の自動利得制御を行う手段が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−247113号公報 特開2003−124759号公報
3GPP(3rd Generation Partnership Project;第3世代移動体通信標準化グループ)による移動体通信や、4G(第4世代)の移動通信に於いては、高速データ伝送を可能とするもので、所定数のスロットからなるフレームを、移動無線通信装置に割当てて通信することになる。従って、前述のような自動利得制御手段は、高速データの受信安定化から重要となる。従来は、例えば、図14に示すように、移動無線通信装置に割当てる単一又は複数のフレーム#1〜#nは、それぞれ複数のスロット#1〜#mから構成され、AGC設定値の更新周期とスロット周期とは、同期していないものである。その為、スロット#2,#3のように、スロット内でAGC設定値更新が行われることが多くなる。
このように、スロット内でAGC設定値更新が行われても、受信環境の変化が少ない場合は、エラーの発生は多くならないが、受信電波状態が急激に変化する高速移動中の受信時やHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)等による高速データ受信時に於いては、受信中のスロット内の信号レベルが急変することにより、エラーの発生割合が増加する問題がある。即ち、前述のスロット#4,#5のように、スロット先頭位置でAGC設定値更新が行われると、スロット内はほぼ一定の信号レベルに維持されるが、スロット#2,#3のように、スロット内でAGC設定値更新が行われると、信号レベルがAGC設定値更新により変化するから、エラー発生割合が増加する問題がある。
本発明は、従来の問題点を解決するものであり、自局宛てフレームの受信安定化を図ることを目的とする。
本発明の自動利得制御装置は、自動利得制御増幅器の増幅出力信号を基に受信レベルを測定し、該受信レベルに従ってAGC設定値をAGC設定値処理部により形成し、前記AGC設定値を基に前記自動利得制御増幅器の増幅利得を制御するAGC制御部を含む自動利得制御装置に於いて、受信識別した自局宛てフレームの次の他局宛てフレームを基準フレームとして、次に自局宛てフレームを受信するまでのフレーム間隔を基に、自局宛てフレーム確率テーブルをメモリに形成し、該自局宛てフレーム確率テーブルを参照して、自局宛てフレームを予測し、予測した自局宛てフレームの受信時の前記AGC設定値を保持させる制御を行うフレーム判定処理部を備えている。
又前記フレーム判定処理部は、前記自局宛てフレーム確率テーブルの確率が閾値以下の前記基準フレームからのフレーム間隔で受信するフレームは、自局宛てフレームの確率が低いことにより前記AGC設定値を更新する制御を行う構成を有するものである。
又前記フレーム判定処理部は、前記自局宛てフレーム確率テーブルを定期的且つ受信局数変化時に更新処理する構成を含むものである。
又前記自動利得制御増幅器の増幅出力信号を基にSIRを求めるSIR算出手段を設け、該SIR算出手段により周期的に算出したSIR値と予め設定した閾値とを比較し、前記SIR値が閾値以下の時に前記AGC設定値を自局宛てフレーム受信予測時も前記AGC設定値を更新し、前記SIR値が前記閾値を超える時に前記AGC設定値を保持するように制御する手段を前記フレーム判定処理部に設けた構成を有するものである。
又前記SIR算出手段により算出したSIR値に対する大小2種類の第1、第2の閾値を設定し、前記SIR値が、前記第1の閾値を超えた時は前記AGC設定値の保持を継続し、該第1の閾値より小さい第2の閾値以下の時は前記AGC設定値を更新し、前記第1と第2との閾値の間の時は、少なくともSIR値算出時の受信フレームに対する前記AGC設定値を更新する制御手段を前記フレーム判定処理部に設けた構成を有するものである。
自局宛てフレームの受信予測を行って、予測したフレーム受信時のAGC設定値を保持することにより、自局宛てフレーム受信時の増幅出力信号レベルの変化が生じないようにして、エラー発生を抑制し、高速データ受信時や高速移動中の受信時の安定化を図ることができる。
本発明の自動利得制御装置は、図1を参照すると、自動利得制御増幅器1の増幅出力信号を基に受信レベル測定部6により受信レベルを測定し、この測定した受信レベルに従ってAGC設定値をAGC設定値処理部9により形成し、AGC設定値を基に自動利得制御増幅器1の増幅利得を制御するAGC制御部10を含む自動利得制御装置であって、受信識別した自局宛てフレームの次の他局宛てフレームを基準フレームとして、次に自局宛てフレームを受信するまでのフレーム間隔を基に、自局宛てフレーム確率テーブル8aをメモリ8に形成し、自局宛てフレーム確率テーブルを参照して、自局宛てフレームを予測し、予測した自局宛てフレームの受信時のAGC設定値を保持させる制御を行うフレーム判定処理部7を備えている。
図1は、本発明の実施例1の要部説明図であり、1は自動利得可変増幅器(AGCAMP)、2は直交検波部、3,4はフィルタ(LPF)、5は復調処理部、6は受信レベル測定部、7はフレーム判定処理部、8は自局宛てフレーム確率分布テーブル8aを形成するメモリ、9はAGC設定値処理部、10はAGC制御部を示す。
直交変調された信号を、図示を省略した低雑音増幅器を含む無線部から自動利得制御増幅器1に入力して増幅し、直交検波部2により直交検波して、同相成分と直交成分とをそれぞれフィルタ3,4により不要帯域成分を除去して、復調処理部5と受信レベル測定部6とに入力する。復調処理部5により復調復号処理を行って、自局宛てフレームか他局宛てフレームかを判定し、自局宛てフレームは、図示を省略した後段の処理装置に転送する。フレーム判定処理部7は、自局宛てフレームと他局宛てフレームとについて、自局宛てフレームの次の他局宛てフレームを基準として、次の自局宛てフレームを受信するまでのフレーム間隔を求め、この処理を所定数繰り返して、メモリ8に、自局宛てフレーム確率テーブル8aを形成する。
又AGC設定値処理部9は、受信レベル測定部6に於いて測定した受信レベルを基にAGC設定値を所定の周期で形成して、AGC制御部10に入力し、このAGC制御部10から自動利得制御増幅器1の増幅利得を制御する。又フレーム判定部7は、メモリ8に形成した自局宛てフレーム確率テーブル8aを基に、自局宛てフレームの予測処理を行い、予測した自局宛てフレームを受信する時は、AGC設定値を保持するように、AGC設定値処理部9に指示する。それにより、自局宛てフレームの受信処理中の自動利得制御増幅器1の増幅利得は一定となり、受信レベルの安定化により、自局宛てフレームの受信処理に於けるエラー発生を抑制することができる。なお、自動利得制御増幅器1と直交検波部2とを除く他の機能は、ディジタル処理機能により実現することも可能であり、例えば、プロセッサの演算処理機能により実現することができる。
図2は、AGC更新タイミングの説明図であり、他局宛てフレームの場合と、自局宛てフレームの場合とに於けるスロット周期とAGC更新周期と一例を示すもので、他局宛てフレームの場合は、スロット周期とAGC更新周期とがずれていることによりエラーが発生しても、自局宛てフレームの受信処理には影響を及ぼさないが、自局宛てフレームの場合、スロット周期とAGC更新周期とがずれていると、図14について説明したように、信号レベルの変化によりエラーが発生する問題がある。そこで、本発明に於いては、前述のように、自局宛てフレームの受信を予測して、この予測した自局宛てフレーム受信時は、AGC設定値更新を行わないように制御する。それにより、自局宛てフレームの受信中のAGC設定値が保持されるので、信号レベルの変化は生じないことになり、エラー発生はなくなる。
又他局宛てのフレームであるか、自局宛てのフレームであるかの判定は、フレーム受信時ではなく、前述のように、受信フレームについての復調処理部5による復調復号化後の解析によって行うことができるものであり、従って、受信フレームが他局宛てか自局宛てかを判定した時点では、次フレームを受信していることになる。その為に、未来の受信フレームが自局宛てであるか否かを、フレーム判定処理部7により自局宛てフレーム確率分布テーブル8aを作成して予測するものである。
例えば、図3に示すように、○印で示す自局宛てフレームと×印で示す他局宛てフレームとが混在している場合、自局宛てフレーム#1の次の×印且つ斜線を施して示す他局宛てフレーム#2を、フレーム数のカウント基準として、次の自局宛てフレームまでのフレーム間隔を記録する。例えば、他局宛てフレーム#4の次の自局宛てフレーム#5を判定した時のフレーム間隔f3(フレーム数=3)を記録する。同様に、自局宛てフレーム#5の次の他局宛てフレーム#6をカウント基準として、次の自局宛てフレーム#7までのフレーム間隔f1(フレーム数=1)を記録し、自局宛てフレーム#8の次の他局宛てフレーム#9から、次の自局宛てフレーム#14までのフレーム間隔f5(フレーム数=5)を記録する。
このように記録したフレーム間隔を基に、自局宛てフレーム間隔fxを横軸に、確率pxを縦軸として表すと、例えば、図4の(A)に示すものとなる。又自局宛てフレーム間隔fxと確率pxとを記録した自局宛てフレーム確率テーブルは、例えば、図4の(B)に示すものとなる。この場合、自局宛てフレーム確率pxが最高となる自局宛てフレーム間隔fxは6フレームとなった場合を示している。なお、確率pxが5%を超えるフレーム間隔fxとして、4〜8フレーム間隔となった場合を示し、この5%の確率pxを、AGC設定値更新か保持かを判定する閾値とすることができる。この自局宛てフレーム確率テーブル8aを、前述のフレーム判定処理部7の処理により、メモリ8に形成する。
図5は、未来フレームの自局/他局判定予測の説明図であり、自局宛てフレーム確率テーブル8aを参照することにより、×印且つ斜線で示すフレーム間隔カウントの基準フレームを、現在の判定完了のフレームとすると、未来フレームについては、自局宛てフレーム確率テーブルを参照することにより、6フレーム後が自局宛てフレームとなる確率が最も高いと判定できるから、自局宛てフレームとして予測した受信フレームに対するAGC設定値更新は行わないように制御する。なお、前述のように、5%の閾値以下の確率pxのフレーム間隔fxのフレームの受信時は、他局宛てフレームの確率が高いので、AGC設定値を更新し、5%の閾値を超える確率pxのフレーム間隔fxのフレームの受信時は、自局宛てフレームとなる確率が高くなるから、AGC設定値を保持する。
図6は、自局/他局判定予測によるAGC設定値の説明図であり、×印且つ斜線を施したフレーム間隔カウントの基準フレーム#2からの3フレームについては、自局宛てフレームでない確率が高いので、AGC設定値の更新を行い、その後のフレームは自局宛てフレームの確率が高くなるから、AGC設定値を保持する。同様に、×印且つ斜線を施したフレーム間隔カウントの基準フレーム#8からの3フレームについては、自局宛てフレームでない確率が高いので、AGC設定値の更新を行う。このような制御は、図1に於けるフレーム判定処理部7に於いて、メモリ8に形成した自局宛てフレーム確率テーブル8aを参照して、AGC設定値処理部9に対して指示することにより行う。
図7は、自局宛てフレーム確率テーブル更新の説明図であり、(A)は定期的に更新する場合を示し、(B)は受信局数が変化した場合を示す。定期的に更新する場合、フレーム判定処理部7(図1参照)は、前述のように、基準フレームから次の自局宛てフレーム受信判定までのフレーム数を基に、自局宛てフレーム確率テーブル8aをメモリ8に作成し(a1)、その後、自局宛てフレーム確率テーブル8aを基に、AGC設定値処理部9に対してAGC設定値の更新又は保持の制御を行い(a2)、予め設定した期間経過時に、自局宛てフレーム確率テーブル8aを、前述の(a1)と同様な処理により更新する(a3)。このような処理を繰り返して、無線送受信間の環境の変化に対処することができる。
又受信局数が変化した場合は、自局宛てフレーム確率が変化する可能性が大きいので、図7の(B)に示すように、受信局数変化前は、自局宛てフレーム確率テーブル8aを基にAGC設定値の更新又は保持の制御を行い(b1)、例えば、図7の(A)に示すように所定の期間経過毎に自局宛てフレーム確率テーブル8aの更新を行い(b2)、更新した自局宛てフレーム確率テーブル8aを基にAGC設定値の更新又は保持の制御を行い(b3)、この間に、受信局数の変化として、移動局Eが増加した場合、自局宛てフレーム確率テーブル8aの更新を行い(b4)、更新した自局宛てフレーム確率テーブル8aを基にAGC設定値の更新又は保持の制御を行う(b5)。その後は、所定期間経過時に、自局宛てフレーム確率テーブル8aの更新を行う(b6)。前述の自局宛てフレーム確率テーブル8aの更新処理は、図1に於けるフレーム判定処理部7により行う。
図8は、自局宛てフレーム確率分布とAGC設定値の更新との説明図であり、(A)〜(F)にそれぞれ異なる自局宛てフレーム確率分布パターンを示し、縦軸は自局宛てフレーム確率pxを示し、ptは閾値を示す。又横軸はフレーム間隔fxを示し、fgは、閾値ptを超える自局宛てフレーム確率となる直前のフレーム間隔を示す。又矢印は、確率の上昇、下降の様子を示す。例えば、図8の(A)に於いては、フレーム間隔fxが4,5の場合に閾値ptを超えるから、その直前のフレーム間隔fgは3フレームとなる場合を示す。そして、自局宛てフレーム確率pxがフレーム間隔fxの増加に従って上昇するパターンの場合となる。従って、このパターンの場合、フレーム間隔fxが1〜3までは、AGC設定値の更新を行い、フレーム間隔fxが4,5の場合、自局宛てフレームである確率が高いので、AGC設定値を保持する。
又図8の(A)は、フレーム間隔fxの増加に対応して自局宛てフレーム確率pxが増加するパターンの場合であり、(B)は、フレーム間隔fxの増加に従って自局宛てフレーム確率pxが一旦減少した後、増加するパターンの場合である。又(C)はフレーム間隔fxが2,3に於いて自局宛てフレーム確率pxが閾値ptを超えた後、フレーム間隔fxが4,5に於いて減少するパターンの場合、(D)は、フレーム間隔fxが1の場合に閾値ptを超え、フレーム間隔fxが2,3の場合に減少し、フレーム間隔fxが4以上に於いて上昇するパターン、(E)は、フレーム間隔fxが、1,2,3の場合に閾値ptを超え、4,5の場合に閾値pt以下となり、6の場合に閾値ptを超えるパターンの場合を示す。又(F)は、フレーム間隔fxが1〜5の場合に、閾値ptを超えるパターンを示す。
従って、図8の(A),(B)に示すパターンの場合、自局宛てフレームから他局宛てフレームとなった基準フレームから3フレーム間隔の各フレームについてのAGC設定値の更新を行い、4フレーム間隔となった以後のフレームについてのAGC設定値の更新を行わずに、その前のAGC設定値を維持する。同様にして、閾値pt以下となるフレーム間隔のフレームについてはAGC設定値の更新を行う。又図8の(F)に示すパターンの場合は、自局宛てフレーム確率pxが閾値ptを超えるから、この場合は、他のAGC設定値の制御手段を適用する。例えば、SIR算出によるAGC設定制御の手段を適用することができる。
図9は、自局宛てフレーム確率分布パターンとAGC設定値の更新、保持の一例の説明図であり、図8の(A),(B)に示すパターンの場合を図9の(A)に、又図8の(E)に示すパターンの場合を図9の(B)に示す。図9の(A)に於いて、自局宛てフレーム確率が閾値ptを超えるフレーム間隔fx=4の直前の自局宛てフレーム確率のフレーム間隔fgは3フレーム間隔(fg=3)であるから、×印で示すフレーム間隔カウント開始フレームから3フレームの間はAGC設定値更新を行い、その後のフレームは自局宛てフレームとなる確率が高いので、AGC設定値保持とし、その後の×印で示すフレーム間隔カウント開始フレームから3フレームの間はAGC設定値更新を行う。
又図9の(B)に於いては、図8の(E)に示す自局宛てフレーム確率が閾値ptを超えるフレーム間隔fxは、1,2,3,6の場合であり、自局宛てフレーム確率が閾値pt以下のフレーム間隔fxは、4,5の場合であるから、フレーム間隔カウント開始フレームから3フレーム間は、AGC設定値更新についてマスクし、AGC設定値保持とする。フレーム間隔fxが4,5の場合は、自局宛てフレームである確率が低いので、フレーム間隔カウント開始フレームから4,5フレームに対してAGC設定値更新を行うことになる。
図10は、予測結果と異なる自局宛てフレーム受信時の説明図であり、図10の(A)は図8の(A),(B)に対応し、図10の(B)は図8の(D)に対応した場合の一例を示し、#1〜#20はフレーム番号、×印は他局宛てフレーム、○印は自局宛てフレームを示し、AGC設定値更新のフレームを「AGC」、AGC設定値保持のフレームを「保持」として示す。図10の(A)に於いて、フレーム#12をフレーム間隔カウントの基準フレームとして、フレーム間隔fg=3の場合であるから、フレーム#13〜#15についてはAGC設定値更新とすることになるが、フレーム#14が自局宛てフレームと判断された場合、AGC設定値更新を行うフレームであるから、この場合の自局宛てフレームの受信特性が劣化する。次のフレーム#15は、自局/他局宛てフレームにかかわらず、AGC設定値保持とする。そして、このフレーム#15が自局宛てフレームであれば、受信特性は劣化しないことになる。そして、次のフレーム#16が他局宛てフレームと判断されると、次のフレーム#17から3フレームについてはAGC設定値更新とする。
又図10の(B)に於いては、自局宛てフレーム確率分布が図8の(D)に示す場合であるから、フレーム間隔カウントの基準フレーム#1から1フレーム目のフレーム#2は自局宛てフレーム確率が閾値ptを超えるので、AGC設定値保持とし、フレーム間隔2,3は、自局宛てフレーム確率が閾値pt以下となるから、そのフレーム間隔2,3に相当するフレーム#3,#4はAGC設定値更新とし、フレーム間隔fx=4〜6は、自局宛てフレーム確率が閾値ptを超えるから、AGC設定値保持とする。この場合、フレーム#5〜#8はAGC保持とし、フレーム#9はAGC更新とする。このフレーム#9が自局宛てフレームと判断された場合、AGC更新のフレームの期間の自局宛てフレームの受信処理を行うことになり、受信特性は劣化する。即ち、予測した自局宛てフレーム間隔でないフレーム間隔で、自局宛てフレームを受信する可能性は零ではないが、その確率は非常に小さいものとなる。又自局宛てフレーム確率は、前述のように、所定の周期毎、又他局数の変化により更新することにより、一層、予測外の自局宛てフレームの受信の確率を低減することができる。
前述の実施例1に於いては、自局宛てフレームか他局宛てフレームかの統計的な確率を自局宛てフレーム確率テーブル8aを形成して予測し、AGC設定値の更新又は保持を行うものであり、従って、自局宛てフレームの受信中と共に、他局宛てフレーム受信中に於いてもAGC設定値保持を継続する場合がある。このように、AGC設定値の保持を継続することは、受信電波状況の変化に追従できない場合が発生する。そこで、本発明の実施例2に於いては、SIR(Signal to Interference Ratio;信号対干渉比)を算出して、AGC設定値の更新を行うか否かの制御と、前述の実施例1の予測結果を利用したAGC設定値の更新又は保持の制御と、従来の自局宛てと他局宛てとを予測することなく、AGC設定値の更新の制御とを選択的に切替える手段とを、図1に示す構成に付加する。このような構成により、自局宛てフレームの受信安定化を図るものである。なお、SIR算出手段は、既に知られている各種の構成を適用できるものであり、又図1に於ける受信レベル測定部6に、SIR算出手段を設け、算出したSIR値を、図1に於けるフレーム判定処理部7に入力し、AGC設定処理部9に対して、AGC設定値の更新、保持を指示する構成とすることができる。
図11は、本発明の実施例2のSIRの閾値の説明図であり、算出したSIRと閾値1,2(閾値1>閾値2)と比較する。SIRが閾値2以下の場合、受信状態が悪いことを示すから、自局宛てフレームと予測される場合でも、従来例と同様に、AGC設定値更新とする。又SIRが閾値2以上の場合、受信状態が良い場合を示すから、AGC設定値保持とする。又SIRが閾値1,2間の場合、前述の実施例1に説明したように、予測した自局宛てフレームに対してはAGC設定値を保持し、予測した他局宛てフレームに対してはAGC設定値を更新する。
図12は、本発明の実施例2のSIRと閾値との比較処理の説明図であり、(A)は閾値1<SIRの場合を示し、(B)は閾値2<SIR≦閾値1の場合を示し、(C)はSIR≦閾値2の場合を示す。又○印を自局宛てフレーム、×印を自局宛てフレームの直後の他局宛てフレーム(フレーム間隔カウントの基準フレーム)、AGC設定値更新を「AGC」、AGC設定値保持を「保持」とし、SIR算出周期と対応させて示す。又前述の実施例1に於いて説明した自局宛てフレーム確率テーブルを基に、前述のフレーム間隔fgが3の場合について示す。
図12の(A)は、前述のように、基準フレームから3フレームは他局宛てフレームの確率が高いので、AGC設定値保持とし、その後のSIR算出周期txに於いて算出したSIRが閾値1を超えて、受信状態が良い場合を示すから、AGC設定値保持とする。又図12の(B)は、SIR算出周期txに於いて算出したSIRが、閾値2<SIR≦閾値1の場合であり、この場合は、SIR算出を反映させるフレームのみに対してAGC設定値更新とする。従って、自局宛てフレームと予測した場合でも、SIR算出反映フレームは、AGC設定値更新とする。
又図12の(C)は、算出したSIRが閾値2以下となった場合で、受信状態が悪い場合を示し、この場合、前述の(A),(B)と同様に、フレーム間隔カウント基準フレームから3フレームの間、AGC設定値更新とし、次のSIR算出を反映させるフレーム以降は、SIR≦閾値2の関係となるから、AGC設定値更新とし、又フレーム間隔カウントの基準フレームに於いて一旦AGC設定値保持とし、その後は、前述の制御を繰り返す制御を行うものである。
本発明の実施例1の要部説明図である。 AGC更新タイミングの処理説明図である。 自局宛てフレームと他局宛てフレームとの説明図である。 自局宛てフレーム確率の説明図である。 未来フレームの自局/他局判定予測の説明図である。 自局/他局判定予測によるAGC設定値の説明図である。 自局宛てフレーム確率テーブル更新の説明図である。 自局宛てフレーム確率分布とAGC設定値の更新との説明図である。 自局宛てフレーム確率分布パターンとAGC設定値の更新、保持の一例の説明図である。 予測結果と異なる自局宛てフレーム受信時の説明図である。 本発明の実施例2のSIRの閾値の説明図である。 本発明の実施例2のSIRと閾値との比較処理の説明図である。 従来例の要部説明図である。 従来例のAGC設定更新の説明図である。
符号の説明
1 自動利得可変増幅器(AGCAMP)
2 直交検波部
3,4 ローパスフィルタ(LPF)
5 復調処理部
6 受信レベル測定部
7 フレーム判定処理部
8 メモリ
8a 自局宛てフレーム確率分布テーブル
9 AGC設定値処理部
10 AGC制御部

Claims (5)

  1. 自動利得制御増幅器の増幅出力信号を基に受信レベルを測定し、該受信レベルに従ってAGC設定値をAGC設定値処理部により形成し、前記AGC設定値を基に前記自動利得制御増幅器の増幅利得を制御するAGC制御部を含む自動利得制御装置に於いて、
    受信識別した自局宛てフレームの次の他局宛てフレームを基準フレームとして、次に自局宛てフレームを受信するまでのフレーム間隔を基に、自局宛てフレーム確率テーブルをメモリに形成し、該自局宛てフレーム確率テーブルを参照して、自局宛てフレームを予測し、予測した自局宛てフレームの受信時の前記AGC設定値を保持させる制御を行うフレーム判定処理部を備えた
    ことを特徴とする自動利得制御装置。
  2. 前記フレーム判定処理部は、前記自局宛てフレーム確率テーブルの確率が閾値以下の前記基準フレームからのフレーム間隔で受信するフレームは、自局宛てフレームの確率が低いことにより前記AGC設定値を更新する制御を行う構成を有することを特徴とする請求項1記載の自動利得制御装置。
  3. 前記フレーム判定処理部は、前記自局宛てフレーム確率テーブルを定期的且つ受信局数変化時に更新処理する構成を含むことを特徴とする請求項1記載の自動利得制御装置。
  4. 前記自動利得制御増幅器の増幅出力信号を基にSIRを求めるSIR算出手段を設け、該SIR算出手段により周期的に算出したSIR値と予め設定した閾値とを比較し、前記SIR値が閾値以下の時に前記AGC設定値を自局宛てフレーム受信予測時も前記AGC設定値を更新し、前記SIR値が前記閾値を超える時に前記AGC設定値を保持するように制御する手段を前記フレーム判定処理部に設けたことを特徴とする請求項1記載の自動利得制御装置。
  5. 前記SIR算出手段により算出したSIR値と比較する前記閾値を大小2種類の第1、第2の閾値として設定し、前記SIR値が、前記第1の閾値を超えた時は前記AGC設定値の保持を継続し、該第1の閾値より小さい前記第2の閾値以下の時は前記AGC設定値を更新し、前記第1と第2との閾値の間の時は、少なくともSIR値算出時の受信フレームに対する前記AGC設定値を更新する制御手段を前記フレーム判定処理部に設けたことを特徴とする請求項記載の自動利得制御装置。
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