JPWO2003004048A1 - インスリンの経鼻投与用組成物 - Google Patents

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Abstract

特定の粒子分布を有する結晶セルロース集合体を担体とするインスリン含有経鼻用粒状組成物が提供される。このような粒状組成物は、経鼻投与することにより効率よく血中インスリン濃度を高めることができる。

Description

技術分野
本発明は、投与形態が粒状でありかつ鼻粘膜を介して投与することにより特徴付けられる医薬組成物に関する。より具体的には、本発明は、インスリンの経鼻投与用粒状組成物およびそれを用いる糖尿病の治療方法に関する。
背景技術
現在のところ、糖尿病治療薬としてのインスリンは、注射用製剤が臨床で使用されており、比較的簡便な皮下注射用製剤が主として自己注射に使用されている。しかし、その注射用製剤としての特質から、患者は、生涯、1日に1〜4回、食前に自己注射をしなければならず、その煩雑さなどが糖尿病治療の問題点の1つとなっている。
このような煩雑さを解消すべく鼻腔内投与用製剤が提案されている。例えば、特公昭62−42888号公報によれば、基材として結晶セルロースを用い、90重量%粒子径が20〜150μmの範囲にあるインスリン製剤が記載されている。この製剤では、「生理活性ポリペプチド類は鼻粘膜からの吸収を考慮すれば、水可溶性であることが好ましい。」との示唆の下、現に該公報に記載されている実施例では、インスリンを0.1NHCl水溶液を用いて溶解してから凍結乾燥して得られる可溶性インスリン粉末が結晶セルロースと混合され、篩分けした後、90重量%以上の粒子が75〜149μmである組成物が得られている。
特開平10−59841号公報(EP−A1−943326に相当する)には、上述の特公昭62−42888号公報に記載の組成物に比し、水溶性の高い薬物、脂溶性の高い薬物や、分子量の大きいペプチド性の薬物についても、鼻腔からの吸収性に優れ、最高血中濃度が増加することが例証された組成物が記載されている。この公報によれば上記のような作用効果は、水吸収性でかつゲル形成性の基材(例、ヒドロキシプロピルセルロース等)を追加の材料として用い、さらに、特公昭62−42888号公報が製剤の粒子径として20〜150μmの比較的小さなものが好ましいことを示唆するのとは逆に、積極的に150μmを超える粒子を含む結晶セルロース集合物と組み合わせることにより達成できると主張されている。
しかしながら、これらの先行技術を初め、インスリンの経鼻投与用製剤が実用化されているとの情報が存在することを、本発明者は知らない。したがって、実用に供しうるインスリンの経鼻投与用組成物、殊に、経鼻投与により、インスリンの吸収性を著しく高めうる組成物を提供することが依然として必要であろう。
発明の開示
本発明者らは、上述の特公昭62−42888号公報および特開平10−59841号公報の示唆するところとは逆に、第一に、可溶化処理を施していないインスリン粉末を使用すること、第二に、篩過粒径が150μm以下の特定の粒度分布をもつ結晶セルロース集合体を使用すると、こうして調製された経鼻投与用組成物が意外にも、インスリンの吸収性を、先行技術の組成物に比べ有意に高め、糖尿病患者に使用するとき、治療効率を高めうることを見出した。
本発明はこのような知見に基くものである。
したがって、本発明は、インスリン粉末とそれらの担体としての結晶セルロース集合体とを含んでなる経鼻投与用粒状組成物であって、該インスリン粉末が可溶化処理の施されていないものであり、そして該結晶セルロース集合体が10〜350μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって90重量%以上の粒子が分布するものである、ことを特徴とする組成物に関する。
また、本発明は、インスリン粉末とそれらの担体としての結晶セルロース集合体とを含んでなる経鼻投与用粒状組成物であって、該インスリン粉末が可溶化処理の施されたものであってもよく、そして該結晶セルロース集合体が20〜60μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって85重量%以上の粒子が分布するものである、ことを特徴とする組成物にも関する。
別の態様の本発明は、糖尿病を治療するためのインスリン含有経鼻投与用粒状組成物を調製するための、担体として、結晶セルロース集合体(ここで、該結晶セルロースは10〜350μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって90重量%以上の粒子が分布するものである)の使用、に関する。
さらに別の態様の本発明は、インスリン粉末とそれらの担体としての結晶セルロース集合体とを含んでなる粒状組成物(ここで、該インスリン粉末が可溶化処理の施されていないものであり、そして該結晶セルロース集合体が10〜350μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって90重量%以上の粒子が分布するものであり、該粒状組成物の粒径が該結晶セルロース集合体について規定したのと実質的に同一の粒径範囲にある、組成物)を、糖尿病の治療に効果的なインスリン量となる用量で糖尿病患者の鼻腔内へ噴霧することを含んでなる糖尿病の治療方法、にも関する。
発明を実施するための最良の形態
本発明に従うインスリン含有粒状組成物において使用できるインスリンとしては、ヒトの糖尿病の治療に使用でき、本発明の目的に沿うものであれば、それらの起源を問うものではなく、また、いかなる修飾もしくは改変のなされたインスリンをも包含できる。したがって、本発明にいう「インスリン」としては、現在、臨床的に使用されているか、または将来的に使用されうるヒトインスリン、ウシ精製インスリン、ブタ精製インスリン、半合成ヒトインスリン、ヒトイソインスリン、等、ならびに遺伝子操作技術を利用して得られるヒトインスリンおよびその改変体であって、ヒトインスリンと同様の活性を有するもののすべてを挙げることができる。本発明では、これらのインスリンは粉末状態として使用されるのが好ましく、また、かりに、インスリンの改変体であっても、インスリン粉末は、水に極めて溶けにくいか、または殆ど溶けない(相当するインスリン粉末1gを溶かすに要する溶媒量が1000mL以上でかつ10000mL未満、または10000mL以上;第13改正日本薬局方解説書通則A−51参照)ものを好ましくは使用できる。
上述したインスリン類は、そのままでは多くが水に極めて溶けにくいか、または殆ど溶けないので、インスリン原薬は、そのまま、本発明にいう「可溶化処理の施されていない」インスリン粉末となりうる。これに対し、「可溶化処理の施された」インスリン粉末とは、上記「可溶化処理の施されていない」インスリン粉末以外のすべてを包含し、典型的には、特公昭62−42888号公報にも記載されているようにそれ自体既知の処理法により、水に対して可溶性になったものを意味する。一般的に、必要により、特定の界面活性剤を用いてインスリンの酸性水溶液を生成し、次いで凍結乾燥することにより、可溶化インスリンを得ることができる。
以上に述べたインスリン粉末は、結晶または非晶質の微粉末であることができ、後述する結晶セルロース集合体を構成するセルロース粒子に比し、微細であり、一般的に、セルロース粒子表面上または表面の微細構造(例えば、細孔)中に複数粉末が付着するか、または封入するサイズであることができる。一般的に医薬原末の形態で市販されている各種インスリンをそのまま使用することができる。
本発明にいう「結晶セルロース集合体」は、一般的には、繊維性植物からパルプとして得られるα−セルロースを酸で部分的に解重合し、水に不溶性の部分を精製したものをあげることができる。レーヨン繊維等から得られる結晶セルロース集合体も本発明の目的に沿う限り使用できる。より具体的には、例えば、特公昭39−12469号、特公昭56−38128号、特公昭61−21201号および特公平5−38732号公報に記載されているようなアビセル(商標)(AVICEL(商標))類およびそれらの改変体から、必要があれば高速回転衝撃粉砕機もしくは気流式粉砕機で処理してサイズを低下し、そして/または嵩密度を高めるとともに微粉砕し、次いで所望のサイズをもつ粒子の集合物に分級または篩分けして得られる結晶セルロース集合体を本発明で使用できる。
このような結晶セルロース集合体は、通常上記のように解重合でもたらされるものであるが、それらの平均重合度は本発明の目的に沿うものである限り、限定されるものでない。しかし、本発明では、一般的に15〜400、好ましくは20〜250、より好ましくは30〜50の平均重合度の結晶セルロースから選ぶことができる。また、結晶セルロース集合体は、限定されるものでないが、かさ密度が0.20〜0.65g/cm、好ましくは0.22〜0.40g/cmのものを使用できる。なお、このようなかさ密度は、Scott Volumeterを用いて測定した場合の値である。
本発明で使用できる結晶セルロース集合体に要求される重要なファクターは、集合体を構成する結晶セルロース粒子の平均サイズおよび分布様式にある。これらを篩過粒径範囲で表すと、10〜350μmの範囲内の一部または全域にわたって90重量%以上の粒子が存在していることが必要である。
なお、本明細書において、以後粒径を表すときは、特記しない限り、複数の標準篩を用いて粒子をふるい分けし、これらの篩の開口径の算術または幾何平均に等しい粒子径とみなす、「篩過粒径」を意味する。
このような集合体は、特に、可溶化処理の施されていないインスリン粉末と組み合わせて使用できる。「一部または全域にわたって」とは、例えば、アビセル(商標)PH−101またはPH−301が示すような粒度分布に準じて、10〜350μmの一部、例えば10〜150μmの粒径の範囲にわたって90重量%以上の粒子が分布しているか、あるいは10〜350μmの全域にわたって90重量%以上の粒子が分布している状態を示すことを意図している。本発明に従えば、上記粒径の範囲は、10〜150μm全域にわたるか、またはその一部領域にわたるものが好ましい。このような結晶セルロース集合体の具体的なものとしては、米国エフエムシー社(FMC CORPORATION)または旭化成から商品名アビセル(商標)PH−101、PH−301、PH−M15の下で入手できる結晶セルロースをそのまま、あるいはそれらから分級して得ることのできるものをあげることができる。
より好ましくは、粒径の範囲が20〜60μmの全域にわたるか、その一部領域、例えば、20〜約40μm、20〜約55μm、約25〜約38μm、約25〜約53μm、または約38〜約53μm等にそれぞれ約85重量%以上の粒子が分布する結晶セルロース集合体を使用できる。このような具体的なものとしては、アビセル(商標)PH−F20またはPH−M15から適当に分級して得るか、市販のものそのままの状態のものもあげることができる。このような粒径の範囲にある結晶セルロース集合体は、上述の特開平10−59841号(またはEP−A1−943326)に記載の組成物では、水吸収性でかつゲル形成性の基材と併用されるものの、好ましい態様のものとして、粒径が38〜250μmにわたる結晶セルロースの使用が教示されており、そして、例えば、実施例では、粒径を100〜250μmとした結晶セルロースの使用が教示されていることからすると、極めて独特のものであるといえる。そして、驚くべきことに、本発明に関して、上述のより好ましいとした粒径の範囲内にある結晶セルロース集合体を使用すると、担体としてそれらのみを使用した場合(特開平10−59841号に記載の水吸収性でかつゲル形成性の基材と併用しなくても)ですら、インスリンが可溶化処理を施されているか否かに拘わりなく、経鼻投与により、先行技術のものに比べて、有意に高いインスリンの吸収性を達成することを可能にする。
このような作用、効果を奏さしめるのに使用できる、より具体的な結晶セルロース集合体の特に好ましいものとしては、限定されるものでないが、
25μm未満の粒径の粒子が10重量%以下、
25〜38μmの粒径の粒子が20〜60重量%、
38μmを超え53μmまでの粒径の粒子が20〜60重量%および
53μmを超える粒径の粒子が10重量%以下で、かつ、総粒子を100重量%にする割合
となるような粒子分布を有するものをあげることができる。このような結晶セルロース集合体は、さらに、10μm未満の粒径のものを実質的に含まないものが、より一層特に好ましい。
本明細書または本発明に関して、「実質的に含まない」と言う場合は、対照とされているものがゼロであるか、存在するとしても数パーセントにすぎないことを意味する。
本発明に従えば、インスリン粉末と結晶セルロース集合体との配合割合は、重量基準で、1:1〜500、より好ましくは1:2〜100とすることができる。
本発明に従う組成物は、粉末状の薬物と固体担体とを周囲条件下で均質に混合するのに常用されている手段(例えば、混合機、ミキサー)により上記インスリン粉末と結晶セルロース集合体とを、均質に混合することにより調製できる。周囲条件下は、室温下で、必要により、相対湿度を60%以下、好ましくは40%以下に調節した条件下であることができる。必要があれば、その後、粒径が10μm未満の粒状組成物および/または目的とする粒径を越える組成物を除去する段階を加えてもよいが、本発明者らの経験によれば、そのような除去操作は殆ど必要としなかった。
また別法もしくは別の態様として、本発明に従う組成物は、上記成分に加えて、本発明の目的上悪影響を及ぼさない限り、他の担体または基材、賦形剤、保存剤、防腐剤、吸収促進剤等を含めることができる。例えば、他の担体としては、特開平10−59841号公報に記載されているような、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導体であることもできる。このような他の担体または賦形剤等を使用した場合には、得られた粒状組成物を篩分けするのが好ましい。
本発明の組成物の調製方法によれば、インスリン粉末と結晶セルロース集合体との使用割合において、特に、インスリン粉末のそれが、高くない(例えば、1/50以上)場合、または上述のような賦形剤を使用しない場合には、得られる粒状組成物は、使用した結晶セルロース集合体の粒径と実質的に同一の粒径または粒度分布のものが得られる。しかし、結晶セルロース集合体について特定した粒径を有意に越える粒状組成物が得られる場合には、該特定した粒径になるように粒状組成物を篩分けし最終製品とすることが好ましいであろう。なお、ここで、「実質的に同一」とは、対照とする粒子の粒径に比べて、最大でも10%、好ましくは5%の差が存在してもよい状態が包含されることが意図されている。
こうして得られる本発明のインスリン経鼻投与用粒状組成物は、従来の組成物に比し、例えば、著しく高いインスリンの吸収性を達成することができる。
それ故、本発明の粒状組成物は、糖尿病患者に経鼻投与することによる糖尿病の治療を可能にする。経鼻投与は、本発明に従う粒状組成物を経鼻投与し、鼻腔粘膜上に該組成物を効率よく送達できるデバイスであれば、如何なるデバイスを用いて実施することもでき、市販のデバイス(例えば、ジェットライザー、株式会社ユニシアジェックス)をそのまま用いてもよい。
糖尿病の治療に必要または最適な投与量は、患者の状態、疾患の重篤度または投与スケジュール等によって変動するので限定できないが専門医であれば、必要があれば、通常の皮下注射を行った後のインスリンの血中濃度またはグルコース濃度と効能等を考慮した上で、後述する本発明の粒状組成物の経鼻投与の結果(カニクイザルへの投与結果のみならず、健常成人への投与結果も)を参照することにより容易に決定できるであろう。
したがって、本発明は上記インスリン経鼻投与用粒状組成物を用いる糖尿病の治療方法にも関する。
以下、本発明に従うおよび比較例としてのインスリンの経鼻投与用組成物の具体例を参照しながら本発明をさらに説明するが、これらに本発明を限定することを意図するものではない。なお、これらの例で使用したインスリンはインタージェン社から入手したヒトインスリン(遺伝子組換え)である。
カニクイザルによる薬物動態および薬理試験:
特記しないかぎり、各群雄各6匹のカニクイザル(体重3〜7kg)に被験組成物を単回経鼻投与し、それぞれ経時的な、血清中インスリン濃度および血清中グルコース濃度を測定した。
インスリンおよびグルコース濃度の測定は、それぞれ、EIA法(酵素免疫法)およびGlck・G−6−PDH法によった。
製剤の投与方法は、各製剤をカプセルに充填し、鼻腔内投与デバイス(ジェットライザー、株式会社ユニシアジェックス)を用いて、鼻腔内に投与する方法によった。
(1) 水難溶性インスリン粉末(28.7IU/mg)35mg(上記入手したままのインスリン)と結晶セルロース(旭化成社製:AVICEL(商標)PH−101、AVICEL(商標)PH−F20)、それぞれ965mgとを乳鉢内で、よく混合することにより経鼻投与用組成物を調製した。また、水難溶性インスリン粉末100mgを0.1N塩酸1mLに溶解した後、精製水40mLを加えたインスリン溶液を凍結乾燥することにより水可溶性インスリンを調製し、こうして得られた水可溶性インスリン粉末(27.7IU/mg)36mgと上記の各結晶セルロース964mgとを乳鉢内でよく混合することにより調製した経鼻投与用組成物を、カニクイザル(n=6)に経鼻投与した。投与後の血清インスリン濃度から求めた薬物動態学的パラメーター(平均値±標準偏差)を下記表1に示す。
また、図1および図2に、それぞれ上記の経鼻吸収用製剤の血清インスリン濃度およびグルコース濃度の経時変化を示す。また、図1に関する生データを表2〜5に示す。
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
表1より、一匹当り16IUのインスリンを鼻腔内投与した場合、インスリンの吸収性は、水難溶性インスリンのAVICEL(商標)PH−F20が最も優れ、順次、水可溶性インスリンのAVICEL(商標)PH−F20、水難溶性インスリンのAVICEL(商標)PH−101(以上、本発明)、水可溶性インスリンのAVICEL(商標)PH−101(比較例)であり、本発明に従う組成物が、比較例に比べて有意に高い最高血中インスリン濃度を達成することがわかる。
(2) 以後の実験例は、インスリンの吸収性が良い水難溶性のインスリンを用いた経鼻投与用組成物について、各種、結晶セルロース集合体を担体用いた場合の例である。それぞれ、水難溶性のインスリン粉末(28.7IU/mg)35mgと結晶セルロース(旭化成社製:AVICEL(商標)PH−101、AVICEL(商標)PH−301、AVICEL(商標)PH−F20、AVICEL(商標)PH−M15)、それぞれ965mgを乳鉢内でよく混合することにより調製した経鼻投与用組成物を、それぞれ、カニクイザル(n=6)に経鼻投与した後の血清インスリン濃度から求めた薬物動態学的パラメーター(平均値±標準偏差)を下記表6に示す。
図3および4に、それぞれ、上記の経鼻吸収用製剤の血清インスリン濃度およびグルコース濃度の経時変化を示す。また、図3に関する生データを表7〜10に示す。
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
表6より、一匹当り16IUのインスリンを鼻腔内投与した場合、インスリンの吸収性は、AVICEL(商標)PH−F20が最も優れ、順次、AVICEL(商標)PH−301、AVICEL(商標)PH−M15、AVICEL(商標)PH−101であった。AVICEL(商標)PH−F20のAUC0−4(μU・h/mL)は、AVICEL(商標)PH−101の約3倍であった(図3も参照のこと)。AVICEL(商標)PH−101とAVICEL(商標)PH−F20は、同一系列で製造され、AVICEL(商標)PH−F20はAVICEL(商標)PH−101を切断粉砕したものである。また、AVICEL(商標)PH−301およびAVICEL(商標)PH−M15はそれぞれAVICEL(商標)PH−101とは異なる方法で製造されたものである。なお、AVICEL(商標)PH−F20、AVICEL(商標)PH−301、AVICEL(商標)PH−M15、AVICEL(商標)PH−101のかさ密度は、それぞれ0.23、0.39、0.53、0.29g/cmである。
(3) AVICEL(商標)PH−F20を、次の粒径に分級し(表11に篩過分布を示す)、水難溶性インスリン粉末を用いた経鼻吸収用組成物のカニクイザルに対する、AVICEL(商標)PH−F20に由来する粒径20〜25μm(以下、F20 20〜25μm)、粒径25〜38μm(以下、F20 25〜38μm)、粒径38〜53μm(以下、F20 38〜53μm)、粒径25〜53μm(以下、F20 25〜53μm)、粒径53μm以下(以下、F20 53μm以下)、粒径53μm以上(以下、F20 53μm以上)をそれぞれ担体として上記と同様の配合割合で調製した組成物の鼻腔内への投与(インスリン16IU/匹)後の、血清インスリン濃度および血清グルコース濃度の変化を測定した。それぞれの血清インスリン濃度より求めた薬物動態学的パラメーター(平均値±標準偏差)を下記表12に示す。
Figure 2003004048
Figure 2003004048
さらに、図5および6に、上記の経鼻吸収用製剤の血清インスリン濃度およびグルコース濃度の経時変化を示す。また、図5に関する生データを表13〜19に示す。
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
Figure 2003004048
表12より、一匹当り16IUのインスリンを鼻腔内投与した場合、インスリンの吸収性は、粒子を分級しないF20およびその粒径の範囲内の一部領域にわたり粒子分布を有する結晶セルロース集合体も、F20より若干、最高血中インスリン濃度が低下するものの、未だ、比較例より有意に高い最高血中インスリン濃度を示すことがわかる。なお、参考までに、表20にインスリン注射液の静脈内投与の生データを示す。
Figure 2003004048
ヒトにおける薬物動態および薬理試験:
健常成人男子3名に、AVICEL(商標)PH−F20を担体とした組成物を単回経鼻投与し、経時的な血清中インスリン濃度および血清中グルコース濃度を測定した。
インスリンの測定は、EIA法(酵素免疫法)、グルコースの測定は、Glck・G−6−PDH法によった。
組成物をカプセルに充填し、鼻腔内投与デバイスを用いて、鼻腔内に投与した。
AVICEL(商標)PH−F20を担体とした組成物は、水難溶性インスリン粉末(28.7IU/mg)35mgとAVICEL(商標)PH−F20 965mgを乳鉢内でよく混合することにより調製し(以下、F20)、健常成人男子3名に経鼻投与した。投与後の血清中インスリン濃度から求めた薬物動態学的パラメーター(平均値±標準偏差)を下記表21に示す。
また、図7および図8に、上記の経鼻吸収用製剤の血清中インスリン濃度および血清中グルコース濃度の経時変化を示す。さらに、図7に関する生データを表22に示す。
Figure 2003004048
Figure 2003004048
表21より、本発明に従う粒状組成物は、良好な血清中インスリン濃度を示しており、経鼻投与剤として優れたものであることがわかる(図7、8も参照のこと)。
産業上の利用可能性
本発明に従う粒状組成物は、ヒトを初めとする哺乳動物への経鼻投与により簡易かつ効率よく血中インスリン濃度を高めることができる。したがって、本発明は、このような組成物を提供する製薬産業、その他の医療業において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、カニクイザルにおける各製剤の鼻腔内投与後の血清インスリン濃度の推移を示すグラフである。図中、−◆−は、AVICEL(商標)PH−F20の、−■−は、AVICEL(商標)PH−F20(可溶化インスリン)の、−△−は、AVICEL(商標)PH−101の、そして−*−は、AVICEL(商標)PH−101(可溶化インスリン)の投与結果を示す。
図2は、カニクイザルにおける各製剤の鼻腔内投与後の血清グルコース濃度の推移を示すグラフである。図中の各曲線は図1と同様の意味を有する。
図3は、カニクイザルにおける各製剤の鼻腔内投与後の血清インスリン濃度の推移を示すグラフである。図中、−◆−は、AVICEL(商標)PH−101の、−■−は、AVICEL(商標)PH−301の、−△−は、AVICEL(商標)PH−F20の、そして、−*−はAVICEL(商標)PH−M15を用いた組成物の投与結果を示す。
図4は、カニクイザルにおける各製剤の鼻腔内投与後の血清グルコース濃度の推移を示すグラフである。図中の各曲線は図3と同様の意味を有する。
図5は、カニクイザルにおける各製剤の鼻腔内投与後の血清インスリン濃度の推移を示すグラフである。図中、−◆−はAVICEL(商標)PH−F20の、−■−は同PH−F20(20−25μm)の、−△−は同PH−F20(25−38μm)の、−×−は同PH−F20(38−53μm)の、−*−は同(25−53μm)の、−●−同PH−
Figure 2003004048
の投与結果を示す。
図6は、カニクイザルにおける各製剤の鼻腔内投与後の血清グルコース濃度の推移を示すグラフである。図中の各曲線は図5と同様の意味を有する。
図7は、ヒトにおけるAVICEL(商標)PH−F20を担体とする組成物の鼻腔内投与後の血清中インスリン濃度の推移を示すグラフである。
図8は、ヒトにおけるAVICEL(商標)PH−F20を担体とする組成物の鼻腔内投与後の血清中グルコース濃度の推移を示すグラフである。

Claims (14)

  1. インスリン粉末とそれらの担体としての結晶セルロース集合体とを含んでなる経鼻投与用粒状組成物であって、該インスリン粉末が可溶化処理の施されていないものであり、そして該結晶セルロース集合体が10〜350μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって90重量%以上の粒子が分布するものであり、該粒状組成物の粒径が該結晶セルロース集合体について規定したのと実質的に同一の粒径範囲にある、組成物。
  2. 結晶セルロース集合体が150μm以上の篩過粒径をもつ粒子を実質的に含まない請求項1記載の組成物。
  3. 結晶セルロース集合体が20〜60μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって85重量%以上の粒子が分布するものである請求項1に記載の組成物。
  4. 結晶セルロース集合体が篩過粒径で表した場合に、
    25μm未満の粒子が10重量%以下、
    25〜38μmの粒子が20〜60重量%、
    38μmを超え53μmまでの粒子が20〜60重量%および
    53μmを超える粒子が10重量%以下で、かつ、総粒子を100重量%にする割合
    の粒子分布を有する請求項1に記載の組成物。
  5. 結晶セルロース集合体が0.20〜0.65g/cmのかさ密度を有する請求項1に記載の組成物。
  6. インスリン粉末とそれらの担体としての結晶セルロース集合体とを含んでなる経鼻投与用粒状組成物であって、該インスリン粉末が可溶化処理の施されたものであり、そして該結晶セルロース集合体が20〜60μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって85重量%以上の粒子が分布するものであり、該粒状組成物の粒径が該結晶セルロース集合体について規定したのと実質的に同一の粒径範囲にある、組成物。
  7. 結晶セルロース集合体が篩過粒径で表した場合に
    25μm未満の粒子が10重量%以下、
    25〜38μmの粒子が20〜60重量%、
    38μmを超え53μmまでの粒子が20〜60重量%および
    53μmを超える粒子が10重量%以下で、かつ、総粒子を100重量%にする割合
    の粒子分布を有する請求項6記載の組成物。
  8. 糖尿病を治療するためのインスリン含有経鼻投与用粒状組成物を調製するための、担体として、結晶セルロース集合体(ここで、該結晶セルロースは10〜350μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって90重量%以上の粒子が分布するものである)の使用。
  9. 結晶セルロース集合体が20〜60μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって85重量%以上の粒子が分布するものであり、かつ、150μm以上の篩過粒径をもつ粒子を実質的に含まない請求項8に記載の使用。
  10. 結晶セルロース集合体が篩過粒径で表した場合に、
    25μm未満の粒子が10重量%以下、
    25〜38μmの粒子が20〜60重量%、
    38μmを超え53μmまでの粒子が20〜60重量%および
    53μmを超える粒子が10重量%以下であり、かつ、総粒子を100重量%にする割合
    の粒子分布を有する請求項8に記載の使用。
  11. インスリン粉末とそれらの担体としての結晶セルロース集合体とを、それぞれ重量基準で1:2〜100の割合で周囲条件下に均質混合することを含んでなり、かつ、該インスリン粉末が可溶化処理の施されていないものであり、そして該結晶セルロース集合体が10〜350μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって90重量%以上の粒子が分布しているものである、インスリン含有経鼻投与用粒状組成物の調製方法。
  12. インスリン粉末とそれらの担体としての結晶セルロース集合体とを含んでなる粒状組成物(ここで、該インスリン粉末が可溶化処理の施されていないものであり、そして該結晶セルロース集合体が10〜350μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって90重量%以上の粒子が分布するものであり、該粒状組成物の粒径が該結晶セルロース集合体について規定したのと実質的に同一の粒径範囲にある、組成物)を、糖尿病の治療に効果的なインスリン量となる用量で糖尿病患者の鼻腔内へ噴霧することを含んでなる糖尿病の治療方法。
  13. 結晶セルロース集合体が20〜60μmの篩過粒径範囲内の一部または全域にわたって85重量%以上の粒子が分布するものであり、かつ、150μm以上の篩過粒径をもつ粒子を実質的に含まない請求項12に記載の治療方法。
  14. 結晶セルロース集合体が篩過粒径で表した場合に、
    25μm未満の粒子が10重量%以下、
    25〜38μmの粒子が20〜60重量%、
    38μmを超え53μmまでの粒子が20〜60重量%および
    53μmを超える粒子が10重量%以下で、かつ、総粒子を100重量%にする割合
    の粒子分布を有する請求項12に記載の治療方法。
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