JPH0688898B2 - アスコルビン酸類を含有する経鼻投与用粉末状組成物 - Google Patents

アスコルビン酸類を含有する経鼻投与用粉末状組成物

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JPH0688898B2
JPH0688898B2 JP61258466A JP25846686A JPH0688898B2 JP H0688898 B2 JPH0688898 B2 JP H0688898B2 JP 61258466 A JP61258466 A JP 61258466A JP 25846686 A JP25846686 A JP 25846686A JP H0688898 B2 JPH0688898 B2 JP H0688898B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は粉末状の経鼻投与に有用なポリペプチド類組成
物に関する。更に詳細には、本発明はカルシトニン,イ
ンシュリンなどの生理活性を有するポリペプチド類と吸
収促進剤としてのアスコルビン酸類及び水吸収性の固型
基剤とからなる粉末状組成物であって、鼻腔内に噴霧投
与したとき、極めて効率よくポリペプチド類が鼻粘膜よ
り吸収される、経鼻投与に有用なポリペプチド類組成物
に関する。
〈従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〉 インシュリン,カルシトニンなどのペプチドホルモン
は、分子量が大きくまたペプシン,トリプシンあるいは
キモトリプシンなどの蛋白分解酵素によって分解されや
すいため経口投与では吸収されにくいため有効に薬理効
果を発揮できず、従って注射剤として投与が行われてい
るのが現状である。
しかしながら、注射剤による投与は苦痛を伴うため、他
の種々の投与方法が試みられている。
例えば、サリチル酸ナトリウム,3−メトキシサリチル酸
ナトリウム,5−メトキシサリチル酸などのサリチル酸誘
導体を吸収促進剤として用いた坐剤による直腸内投与法
[ジャーナル・オブ・ファーマシィ・アンド・ファーマ
コロジィー(J.Pharm.Pharmacol.),33,334(1981)]
がある。これ以外の方法として気管内投与[ダイアベッ
ト(Diabetes),20,552,(1971)],点眼投与(糖尿病
学会抄集,237,(1974))などの方法が検討されてい
る。
しかしながら、いずれの方法も注射に比べて高投与量が
必要なこと、また吸収が変動しやすいという難点がある
ため、現在においてまだ実用化に到っているものはほと
んどない。
一方、鼻腔内投与に関する試みとして、吸収促進剤とし
てグリコデオキシコール酸ナトリウムなどの界面活性剤
を用いたインシュリンの水溶液の経鼻投与法が知られて
いる[プロシーデイングス・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.U.
S.A.)82,pp7419〜7423(1985)]。あるいは吸収促進
剤としてナトリウム−タウロー24,25−ジヒドロキシフ
シデートなどのフシジン酸誘導体を用いたインシュリ
ン,グルカゴンなどの水溶液での経鼻投与法(特開昭61
-33126号公報)が知られている。更にシクロデキストリ
ンを併用したインシュリンの経鼻投与用液剤も知られて
いる(特開昭58-189118号公報)。
しかしながら、これらの方法においては、剤型がすべて
液状であるため経鼻投与した時、液剤が鼻腔外へ流出し
やすく、鼻粘膜から薬物が十分に効率よく吸収されると
は言い難いものである。
一方、粉末状の経鼻投与用製剤として、特開昭59-16331
3号公報及び特開昭60-224616号公報には、水吸収性基剤
とペプチドホルモン類とからなる粉末状経鼻投与用製剤
が開示されている。
この製剤は高分子量のペプチドホルモン類を比較的効率
よく鼻粘膜から吸収させ得る。更に、また粉末状の経鼻
投与用製剤として、米国特許4,294,829号明細書には、
セルロース低級アルキルエーテルと薬物とからなる製
剤、また特開昭61-194034号公報には、セルロース低級
アルキルエーテル,第4級アンモニウム化合物及びポリ
ペプチド類からなる製剤が開示されている。これらの製
剤は、セルロース低級アルキルエーテルが鼻粘膜上で水
分を吸収し、粘稠な液体状態になって鼻粘膜上を流動
し、薬物を徐々に放出するという特徴を有している。し
かしながらこれらの方法においてさえも、なお十分に効
率よく薬物が鼻粘膜から吸収されるとは言い難く、未だ
改善する余地のあるものである。
一方、従来アスコルビン酸及び/又はその塩ないしエス
テルは、食品あるいは医薬品の酸化防止剤として使用さ
れており、特開昭60-161924号公報には肺吸収用組成物
に酸化防止剤として含有せしめてもよいことが、又、特
開昭61-194034号公報においては経鼻投与用粉末状組成
物に酸化防止剤として含有せしめてもよいことが開示さ
れている。
この様にアスコルビン酸類及び/又はその塩ないしエス
テルの酸化防止剤としての使用については公知である。
しかしながら、経鼻粘膜投与において薬物、特にポリペ
プチド類の吸収促進効果をこれらの化合物が有している
ことはほとんど報告されておらず、わずかに特開昭56-1
38112号公報に、本発明者らによる坐剤投与における薬
物の直腸吸収促進効果が、アスコルビン酸類及び/又は
アスコルビン酸ナトリウムに認められることが開示され
ているのみであり、鼻粘膜吸収について、アスコルビン
酸類がどの様な作用を有するかについてはまったく報告
されていない。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、直腸投与用坐剤のみならず、経鼻剤にお
いてもアスコルビン酸類が、さらにはそれらの塩及び/
又はそれらのエステルが吸収促進剤に成り得るのではな
いかと考え、その可能性について鋭意検討した。
その結果、驚くべきことにアスコルビン酸類、即ちアス
コルビン酸又はエリソルビン酸を含む粉末状経鼻剤を製
造し投与するときにのみポリペプチド類の鼻粘膜吸収が
著しく促進されることを、一方アスコルビン酸類の塩及
び/又はそのエステル例えばアスコルビン酸ナトリウ
ム,アスコルビン酸ステアレート等を含む粉末状経鼻剤
を製造し投与するときにはポリペプチド類の鼻粘膜吸収
がほとんど促進されないかあるいは促進されたとしても
ほんのわずかであることを知見し、遂に本発明を完成す
るに到ったが、一般に抗酸化剤として使用されているア
スコルビン酸類、それらの塩及び/又はそれらのエステ
ルの中で、アスコルビン酸類のみがポリペプチド類の鼻
粘膜吸収を著しく促進作用を有することは、従来技術か
らはまったく予測し得ないことであった。
すなわち、本発明は、 (a)インシュリン又はカルシトニン、 (b)吸収促進剤としてのアスコルビン酸及び/又はエ
リソルビン酸、および (c) 結晶セルロース及びα−セルロースから選ば
れる水吸収性で水難溶性のセルロース類、 ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースか
ら選ばれる水吸収性で水易溶性のセルロース低級アルキ
ルエーテル類、及び 乳糖 から選ばれる鼻粘膜に適用するのに適した水吸収性の固
型基剤 とからなる経鼻投与用粉末状組成物である。
本発明の吸収促進剤とは、アスコルビン酸及び/又はエ
リソルビン酸をいう。アスコルビン酸類の塩及び/又は
それらの塩は含まない。
本発明の経鼻投与に有用な粉末状組成物中の特定のアス
コルビン酸類の好ましい濃度は全組成物中約0.1〜30重
量%であり、より好ましくは0.5〜20重量%であり、更
に好ましくは1〜10重量%である。
本発明では、薬物は、インシュリン又はカルシトニンの
生理活性を有するポリペプチド類をいう。
本発明の経鼻投与用組成物にあっては、生理活性ポリペ
プチド類は粉末状の形態にあるものが好ましく使用され
る。
粉末状の形態にないポリペプチド類は一旦凍結乾燥して
から使用するのが好ましい。
上記ポリペプチド類の使用量は、それぞれのポリペプチ
ド類の薬効の強さ等により適宜決定される。
上記ポリペプチド類は、安定化を図るため、あるいは安
定化と共に増量剤として、人血清アルブミン,マンニト
ール,ソルビトール,アミノ酢酸,塩基性以外のアミノ
酸,塩化ナトリウム,リン脂質などを併用してもよい。
本発明の経鼻投与に有用な粉末状組成物は、基剤として
水吸収性の固型基剤とは、結晶セルロース及びα−セル
ロースから選ばれる水吸収性で水難溶性のセルロース
類;ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースか
ら選ばれる水吸収性で水易溶性のセルロース低級アルキ
ルエーテル類;及び乳糖から選ばれる鼻粘膜に適用する
のに適した水吸収性の固型基剤をいう。かかる基剤は1
種類で、又は2種類以上を適宜、目的に応じて組み合わ
せて使用する。
ここで水吸収性でかつ水難溶性とは、ヒトの鼻粘膜上に
おいてもしくはこれに近い環境下で、すなわちpH約7.4
で温度約36℃〜約37℃の水に対して、水吸収性でかつ水
難溶性の性質を有するという意味である。更に、水吸収
性でかつ水易溶性とは、ヒトの鼻粘膜上においてもしく
はこれに近い環境下で、すなわちpH約7.4で温度約36℃
〜約37℃の水に対して水吸収性でかつ水易溶性の性質を
有するという意味である。
本発明の水吸収性でかつ水難溶性の基剤のなかでも、結
晶セルロースが好ましい。
水吸収性でかつ水難溶性の基剤の使用量は、用いるポリ
ペプチド類の種類等によって異なり、一概には言えない
が、通常ポリペプチド類に対して1重量倍以上の範囲、
特に15重量倍以上、更には20重量倍以上の範囲が好まし
い。
本発明の水吸収性でかつ水易溶性のセルロース低級アル
キルエーテル類の中でも、ヒドロキシプロピルセルロー
スが好ましい。
水吸収性でかつ水易溶性の基剤の使用量は、用いるポリ
ペプチド類の種類等によって異なり、一概には言えない
が、通常ポリペプチド類に対して1重量倍以上の範囲、
特に15重量倍以上、更には20重量部以上の範囲が好まし
い。
本発明の粉末状組成物は、その90重量%以上の粒子が有
効粒子径10〜250ミクロンの間にあるのが好ましい。か
かる範囲の粒子径の粒子とすることによって、鼻腔内に
投与したとき鼻粘膜上に広く分布し、付着局所による滞
留するようになるとともに、更に粉剤として鼻孔を通し
て鼻腔内に噴霧されたとき、効率よく鼻腔内に投与する
ことができる。
有効粒子径10ミクロンより小さな粒子が10重量%より多
い量を占めるものでは、噴霧等の方法によって投与した
時に、肺まで到達したり、あるいは噴霧した際鼻腔外へ
散逸するものが多くなる。また付着局所に於ける薬物濃
度が高く維持されにくい。一方有効粒子径250ミクロン
を超える粒子が10重量%より多い量を占めるものでは、
鼻腔内へ投与したとき、鼻粘膜上に付着しても粘膜から
離れ易く、薬物の局所滞留性が低くなるため好ましくな
い。特にその90重量%以上の粒子の有効粒子径が20〜15
0ミクロンの間にあるものが好ましい。
本発明の粉末状組成物は例えば次のようにして製造する
ことができる。
即ち、生理活性を有するポリペプチド類,アスコルビン
酸類及び水吸収性の固型基剤を機械的に混合し次いで篩
過して、好ましくは90重量%以上の粒子が有効粒子径10
〜250ミクロンからなる組成物を得ることにより製造す
ることが出来る。
あるいはまた生理活性を有するポリペプチド類,アスコ
ルビン酸類を、適量の精製水に均一に溶解又は懸濁した
後、これに、鼻粘膜に適用するに適した水吸収性の固型
基剤すなわち水吸収性でかつ水難溶性の基剤及び/又は
水吸収性でかつ水易溶性の基剤を添加し、基剤中及び/
又は基剤表面にポリペプチド類とアスコルビン酸類を均
一に含有及び/又は吸着させてから、あるいはポリペプ
チド類及びアスコルビン酸類とともに、水吸収性の固型
基剤を適量の精製水に均一に溶解,懸濁又は練合してか
ら凍結し、次いでその凍結組成物を凍結乾燥してから通
常の方法によって粉砕し、さらに篩過することによっ
て、あるいは粉砕してから更に所望の水吸収性の固型基
剤と均一に混合することによって、好ましくはその90重
量%以上の粒子が有効粒子径10〜250ミクロンからなる
組成物を得ることによって製造することができる。
あるいは、ポリペプチド類とアスコルビン酸類とを水吸
収性の固型基剤、すなわち水吸収性でかつ水難溶性の基
剤及び/又は水吸収性でかつ水易溶性の基剤とともに機
械的に混合し、次いで得られた混合物を加圧して圧縮
し、得られた圧縮物を粉砕し、篩過して、好ましくは90
重量%以上の粒子が有効粒子径10〜250ミクロンからな
る組成物を得ることによって製造される。あるいはポリ
ペプチド類とアスコルビン酸類及び水吸収性の固型基
剤、すなわち水吸収性でかつ水難溶性の基剤及び/又は
水吸収性でかつ水易溶性の基剤を適量の精製水に加えて
均一に溶解,懸濁してからあるいはよく練合してから通
常の方法によって乾燥して、次いで篩過して得ることも
できる。
本発明の粉末状組成物は、製剤としての物性,外観ある
いは臭いを改良する等のため、必要に応じ、公知の滑沢
剤,着色剤,保存剤,防腐剤,矯臭等を添加しても良
い。滑沢剤としては例えばタルク,ステアリン酸および
その塩等、着色剤としては例えば銅クロロフィル,β−
カロチン,赤色2号,青色1号等;保存剤としては例え
ば、ステアリン酸,アスコルビン酸ステアレート等;防
腐剤としては例えば塩化ベンザルコニウム等の第4級ア
ンモニウム化合物類,パラオキシ安息香酸エステル類,
フェノール,クロロブタノール等;矯臭剤としては例え
ばメントール,カンキツ香料等が挙げられる。
本発明の組成物は、そのまま単独投与形態の粉剤とする
ことができる。
かかる粉剤は、投与のための好ましい形態として、カプ
セル例えばハードゼラチンカプセルに充填することがで
きる。
粉剤を鼻腔内に噴霧投与する方法としては、例えば、粉
剤を充填したカプセルを、針を備えた専用のスプレー器
具にセットして針を貫通させ、それによりカプセルの上
下に微小な孔をあけ、次いで空気をゴム球等で送りこん
で粉剤を噴出させる方法などがある。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明を詳述するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
実施例1 (I)本発明の経鼻投与に有用な粉末状組成物を次のよ
うにして得た。
(a) サケカルシトニン(4,000MRC単位/mg)0.1mgと
L−アスコルビン酸29.8mgを試験管に取り、精製水250
μlを加えて均一に溶解してから、これに微結晶セルロ
ース500mgを添加し、よくまぶしてから凍結乾燥するこ
とによって均一な組成物を得た。次いで、この組成物を
篩過することによって90重量%以上の粒子が46〜149ミ
クロンの粒径を有する均一な粉末状組成物を得た。この
様にして得られた粉末状組成物は、1mg中に0.0562mgの
L−アスコルビン酸と0.755MRC単位のサケカルシトニン
を含有する。
(b) ヒドロキシプロピルセルロース500mgとL−ア
スコルビン酸29.86mgとを乳鉢中に取り、さらにこの中
にサケカルシトニン(4,000MRC単位/mg)0.1mgを加えて
からよく混合することによって90重量%以上の粒子が46
〜149ミクロンの粒子径を有する均一な粉末状組成物を
得た。この様にして得られた粉末状組成物は、1mg中に
0.0563mgのL−アスコルビン酸と0.755MRC単位のサケカ
ルシトニンを含有する。
(c) サケカルシトニン(4,000MRC単位/mg)0.06mg
とL−アスコルビン酸17.80mgとを精製水150μlに均一
に溶解してから乳糖300mgを添加してよくまぶした(こ
の時一部の乳糖は溶解している)。次いでこれを凍結乾
燥することによって均一な組成物を得た。この組成物を
篩過することによって90重量%以上の粒子が46〜149ミ
クロンの粒子径を有する均一な粉末状組成物を得た。
この様にして得られた粉末組成物は、1mg中に0.0560mg
のL−アスコルビン酸と0.755MRC単位のサケカルシトニ
ンを含有する。
(d) (a),(b),(c)に示したサケカルシト
ニンを含有する粉末状組成物を、所定のカプセルに10〜
50mg充填することによって、ヒト経鼻投与用サケカルシ
トニン製剤を得た。
(II)本発明の組成物と比較するため、以下に示すL−
アスコルビン酸を含有しない比較組成物を得た。
(a′) サケカルシトニン(4,000MRC単位/mg)0.1mg
を試験管に取り、精製水250μlを加えて均一に溶解し
てから、これに微結晶セルロース500mgを添加し、よく
まぶしてから凍結乾燥することによって均一な組成物を
得た。次いで、この組成物を篩過することによって90重
量%以上の粒子が46〜149ミクロンの粒径を有する均一
な粉末状組成物を得た。この様にして得られた粉末状組
成物は、1mg中に0.800MRC単位のサケカルシトニンを含
有する。
(b′) ヒドロキシプロピルセルロース500mgとサケ
カルシトニン(4,000MRC単位/mg)0.1mgとを乳鉢に取り
よく混合することによって均一な粉末状組成物を得た。
このようにして得られた粉末状組成物は、1mg中0.800MR
C単位のサケカルシトニンを含有する。
(c′) サケカルシトニン(4,000MRC単位/mg)0.60m
gを精製水150μlに均一に溶解してから乳糖300mgを添
加してよくまぶした(この時一部の乳糖は溶解してい
る)。次いでこれを凍結乾燥することによって均一な組
成物を得た。この組成物を篩過することによって90重量
%以上の粒子が46〜149ミクロンの粒子径を有する均一
な粉末状組成物を得た。この様にして得られた粉末組成
物は、1mg中に0.800MRC単位のサケカルシトニンを含有
する。
実施例2(家兎における粉末状サケカルシトニン製剤の
経鼻投与実験) 白色在来種雄性家兎(体重2.5〜3.5kg)の鼻腔内に、実
施例1の(a),(b),(c),(a′),
(b′),(c′)で作成したサケカルシトニン製剤を
それぞれ1.4MRC単位/kg投与し、投与前及び投与後30分,
1時間,2時間,4時間,6時間目の家兎の耳静脈より採血し
た。採血後の血液を遠心分離器による2,800r.p.m.,10分
間の遠心分離により血漿とした。なお粉剤の投与は、動
物用に改良した噴霧器を使用して無麻酔の状態で行っ
た。具体的には以下の如くにして行った。即ちまず実施
例1で作成した6種類のサケカルシトニン製剤を所定の
カプセルに1.4MRC単位/kgの投与量となる様に充填す
る。次いでこのカプセルを噴霧器に入れ、動物用に改良
した吹き口を装着する。更にキャップをかぶせることに
よってキャップの内側についている針でカプセルに穴を
開け、直ちに吹き口を家兎鼻腔内に挿入し、空気圧での
噴霧により、鼻腔内投与を実施した。投与前及び投与後
の血漿中カルシウム濃度を測定したサケカルシトニンの
鼻粘膜からの吸収性を調べた。血漿中カルシウムの測定
は、ヤトロン社製カルシウム測定キャットを用いて行っ
た。第1図,第2図及び第3図に血漿中カルシウムの変
化を血漿カルシウム降下率(%)で示した。それぞれの
図に示した値はいずれも4〜5羽の家兎の平均値±標準
誤差である。なお比較のため0.16%のゼラチンと0.7%
の塩化ナトリウムを含んでなる17.5mMのクエン酸緩衝液
(pH約6)に溶解したサケカルシトニン水溶液1.4MRC単
位/50μl/kgを静脈内注射した時の血漿中カルシウムの
変化もそれぞれの図に破線で示した。
第1図は基剤として微結晶セルロースを用いた場合であ
り、(1)は本発明のL−アスコルビン酸を添加した製
剤(実施例1の(a))を、(2)はL−アスコルビン
酸を全く使用しない製剤(実施例1の(a′))を投与
した場合を示している。
第2図は基剤としてヒドロキシプロピルセルロースを用
いた場合であり、(1)はL−アスコルビン酸を添加し
た製剤(実施例1の(b))を、(2)はL−アスコル
ビン酸をまったく使用しない製剤(実施例1の
(b′))を投与した場合を示している。
第3図は基剤として乳糖を用いた場合であり、(1)は
L−アスコルビン酸を添加した製剤(実施例1の
(c))を、(2)はL-アスコルビン酸をまったく使用
しない製剤(実施例1の(c′))を投与した場合を示
している。
第1図,第2図及び第3図より明らかな如く、L−アス
コルビン酸を添加した本発明の粉末状組成物はサケカル
シトニンの吸収が優れ、いずれも静脈内注射の約50〜80
%の強い生理活性が得られることを示した。
実施例3 (I)ブタインシュリン100mgを0.1N−塩酸2.5mlに溶か
してから水37.5mlを加え、次いで0.1N−水酸化ナトリウ
ム水溶液約3.2mlを加えてpH7.4に調節してから凍結乾燥
することにより水可溶性のインシュリン粉末(23.5単位
/mg)を得た。このインシュリン粉末を用いて以下に示
す本発明の組成物を得た。
(a) 水可溶性インシュリン粉末(23.5単位/mg)10m
gとエリソルビン酸20mgとを乳鉢中に取り、更にこれに
微結晶セルロース320mgを加え、三成分をよく混合する
ことによって均一な粉末状組成物を得た。このようにし
て得られた粉末状組成物は、1mg中に0.057mgのエリソル
ビン酸と0.67単位のインシュリンを含有する。
(II)上記インシュリン粉末を用いて、本発明の組成物
と比較するため以下の比較組成物を得た。
(b) 水可溶性インシュリン粉末(23.5単位/mg)10m
gと微結晶セルロース340mgとを乳鉢中に取りよく混合す
ることによって均一な粉末状組成物を得た。このように
して得られた粉末状組成物は、1mg中に0.67単位のイン
シュリンを含有する。
実施例4(家兎におけるインシュリン製剤の経鼻投与実
験) 白色在来種雄性家兎(体重2.5〜3.5kg)の鼻腔内に実施
例3の(a)で作成した粉末状インシュリン製剤をそれ
ぞれ1.21単位/kg投与し、投与前及び投与後15分,30分,1
時間,2時間,4時間,6時間目に採血した。粉剤の投与は実
施例2と同様にして行った。投与前及び投与後の血漿中
グルコース濃度を測定しインシュリンの鼻粘膜からの吸
収性を調べた。血漿中グルコース濃度はオルトトルイジ
ンを用いた方法により測定した(クリニカル・ケミスト
リー(Clinical Chemistry)8,215(1962))。結果は
血糖降下率(%)で第4図に示した。
第4図に示した値は5羽の家兎の平均値である。なお比
較のため実施例3の(b)で作成した吸収促進剤を含ま
ない粉末状インシュリン製剤を1.21単位/kg経鼻投与し
た時の結果も第4図に破線で示した。
第4図の(a)に示した如く、本発明のエリソルビン酸
を添加した粉剤投与後の血糖降下率の方が(b)に示し
た如く比較例で作成した粉剤投与後の血糖降下率よりも
大であった。以上の事実は本発明の粉剤の投与によっ
て、鼻粘膜から特に効率よくインシュリンが吸収される
ことを示している。
参考例1 本発明の経鼻投与に有用な粉末状組成物を次のようにし
て得た。
(1) α−hANP 0.5mgとL−アスコルビン酸29.8mg
とを精製水250μlに均一に溶解してから、これに微結
晶セルロース500mgを添加してよくまぶした。次いでこ
れを凍結乾燥することによって均一な組成物を得た。こ
の組成物を篩過することによって、90重量%以上の粒子
が46〜149ミクロンの粒子径を有する均一粉末状組成物
を得た。このようにして得られた組成物は、1mg中に0.9
43μgのα−hANPと56μgのL−アスコルビン酸を含有
する。
(2) ヒドロキシプロピルセルロース500mgとL−ア
スコルビン酸29.8mgとを乳鉢中に取り、さらにこの中に
α−hANP 0.5mgを加えてからよく混合することによっ
て、90重量%以上の粒子が46〜149ミクロンの粒子径を
有する均一粉末状組成物を得た。このようにして得られ
た粉末状組成物は、1mg中に0.943μgのα−hANPと56μ
gのL−アスコルビン酸を含有する。
(3) ヒドロキシプロピルセルロース500mgの代わり
に乳糖500mgを用いる以外は(2)とまったく同様にし
て1mg中に0.943μgのα−hANPと56μgのL−アスコル
ビン酸を含有する均一な粉末状組成物を得た。
(4) (1),(2)及び(3)に示したL−アスコ
ルビン酸とα−hANPとを含有する粉末状組成物を所定の
カプセルに充填することによって、ヒト経鼻投与用の製
剤を得た。
参考例2 β−シクロデキストリン 500mgを乳鉢中に取り、これ
にエリソルビン酸30mgと凍結乾燥したバソプレシン(70
〜100単位/mg)10mgとを加えよく混合することによって
均一な粉末状組成物を得た。このようにして得られた粉
末状組成物は、1mg中に0.056mgのエリソルビン酸と1.30
〜1.85単位のバソプレシンを含有する。
得られた粉末状組成物を所定のカプセルに充填すること
によって、ヒト経鼻投与用の製剤を得た。
参考例3 ジメチル−β−シクロデキストリン 930mgを乳鉢中に
取り、これにL−アスコルビン酸60mgと凍結乾燥した黄
体形成ホルモン放出ホルモン10mgとを加えよく混合する
ことによって均一な粉末状組成物を得た。このようにし
て得られた粉末状組成物は、1mg中に0.06mgのL−アス
コルビン酸と0.01mgの黄体形成ホルモン放出ホルモンを
含有し、これを所定のカプセルに充填することによって
ヒト経鼻投与用の製剤を得た。
参考例4 ジメチル−α−シクロデキストリン939mgを乳鉢中に取
り、これにL−アスコルビン酸30mgとエリソルビン酸30
mg及び凍結乾燥した酢酸デスモプレシン1mgを加え、よ
く混合することによって均一な粉末状組成物を得た。こ
のようにして得られた粉末状組成物は、1mg中に0.06mg
のアスコルビン酸類と0.001mgの酢酸デスモプレシンを
含有し、これを所定のカプセルに充填することによっ
て、ヒト経鼻投与用の製剤を得た。
参考例5 本発明の経鼻投与に有用な粉末状組成物を以下のように
して得た。
(1) 微結晶セルロース 900mgを乳鉢中に取り、こ
れにL−アスコルビン酸50mgと人血清アルブミンを加え
て凍結乾燥したインターフェロン(10万単位/mg)50mg
とを加え、よく混合することによって均一な粉末状組成
物を得た。このようにして得られた粉末状組成物は、1m
g中に0.05mgのL−アスコルビン酸と5000単位のインタ
ーフェロンを含有する。
(2) 微結晶セルロース 900mgの代わりにヒドロキ
シプロピルセルロース 900mgを用いる以外は(1)と
まったく同様にして1mg中に0.05mgのL−アスコルビン
酸と5000単位のインターフェロンを含有する均一な粉末
状組成物を得た。
(3) 微結晶セルロース 900mgの代わりに乳糖900mg
を用いる以外は(1)とまったく同様にして1mg中に0.0
5mgのL−アスコルビン酸と5000単位のインターフェロ
ンを含有する均一な粉末状組成物を得た。
(4) (1),(2)及び(3)に示したL−アスコ
ルビン酸とインターフェロンとを含有する粉末状組成物
を所定のカプセルに充填することによってヒト経鼻投与
用の製剤を得た。
参考例6 ヒドロキシプロピルセルロース 939mgを乳鉢中に取
り、これにL−アスコルビン酸60mgとPTH1mgを加え、よ
く混合することによって均一な粉末状組成物を得た。こ
のようにして得られた粉末状組成物は、1mg中に0.06mg
のL−アスコルビン酸と0.001mgのPTHを含有し、これを
所定のカプセルに充填することによって、ヒト経鼻投与
用の製剤を得た。
参考例7 百日咳菌のコンポーネントである赤血球凝集素1mg及び
無毒化した百日咳毒素1mg及びエリソルビン酸38mgとヒ
ドロキシプロピルセルロース 960mgとを乳鉢中に取
り、よく混合することによって均一な粉末状組成物を得
た。このようにして得られた粉末状組成物は、1mg中に
0.038mgにエリソルビン酸と0.002mgの百日咳菌のコンポ
ーネントを含有し、これを所定のカプセルに充填するこ
とによって、ヒト経鼻投与用の製剤を得た。
実施例5 [ASU 1.7]−ウナギカルシトニン1mgとL−アスコル
ビン酸0.2g及びヒドロキシプロピルセルロース0.8gとを
10mlの精製水に均一に溶解してから凍結乾燥することに
よって均一な組成物を得た。この組成物を篩過すること
によって90重量%以上の粒子が10〜250ミクロンの粒子
径を有する均一な粉末状組成物(I)を得た。この粉末
状組成物中の[ASU 1.7]−ウナギカルシトニン,L−ア
スコルビン酸及びヒドロキシプロピルセルロースの重量
比は、1:200:800である。次いで、(a)粉末状組成物
(I)100.1mgとヒドロキシプロピルセルロース399.1mg
とを乳鉢中に取りよく混合することによって90%以上の
粒子が10〜250ミクロンの粒子径を有する均一な粉末状
組成物(II)を得た。さらに(b)粉末状組成物(I)
100.1mgと微結晶セルロース399.1mgとを乳鉢中に取りよ
く混合することによって90%以上の粒子が10〜250ミク
ロンの粒子径を有する均一な粉末状組成物(III)を得
た。このようにして得られた粉末状組成物(II)及び
(III)はそれぞれ1mg中に0.04mgのL−アスコルビン酸
と0.8MRC単位の[ASU 1.7]−ウナギカルシトニンを含
有する。カプセル充填器により当該組成物(II)及び
(III)を適宜組み合わせ所定のカプセルに合計で10〜5
0mg充填することによって、ヒト経鼻投与用製剤を得
た。
実施例6,比較例1〜2 本発明の経鼻投与に有用な粉末状組成物を実施例1の
(b)と、まったく同様にして作成し(実施例13)これ
と比較のため、以下の如き粉末状組成物を作成した。
すなわち、実施例1(b)のL−アスコルビン酸29.8mg
の代わりに、L−アスコルビン酸ナトリウム又はL−ア
スコルビン酸ステアレート29.8mgを用いる以外は実施例
1の(b)とまったく同様にして、90重量%以上の粒子
が46〜149ミクロンの粒子径を有する均一な粉末状組成
物を得た。
このようにして得られた粉末状組成物は、1mg中に0.056
2mgのL−アスコルビン酸ナトリウム又はL−アスコル
ビン酸ステアレートと0.755MRC単位のサケカルシトニン
を含有する(比較例1〜2)。
なお、対照例としては、1mg中に0.755MRC単位のサケカ
ルシトニンを含有し、ヒドロキシプロピルセルロースを
基剤とする粉末状組成物を作成した。
比較投与実験は白色在来種雄性家兎(体重3〜3.8kg)
を用いて実施例2とまったく同様の方法で行った。投与
量が1.4MRC単位/kgの時の結果を第1表に血漿カルシウ
ム降下率で示した。第1表に示した投与後2時間の血漿
カルシウム降下率(%)及び投与後4時間目までの総血
漿カルシウム降下率(%・hr)の比較から明らかなよう
に、L−アスコルビン酸を用いた本発明の粉剤(実施例
13)の方がL−アスコルビン酸ナトリウム又はL−アス
コルビン酸ステアレートを用いた比較製剤より(比較例
1〜2)よりもサケカルシトニンの吸収効率が高く、し
かも、比較製剤は、吸収促進剤としてアルコルビン酸類
を用いない対照例とほぼ変らぬ吸収効果しか示さないこ
とがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図及び第3図は、ポリペプチド類としてサ
ケカルシトニンを用いた本発明の組成物を経鼻投与した
時のサケカルシトニンの吸収を血漿カルシウム降下率
(%)で示したものである。 第4図はインシュリンを用いた本発明の組成物を経鼻投
与した時のインシュリンの吸収を血糖降下率で示したも
のである。 第1図,第2図及び第3図において、(1)は本発明の
吸収促進剤を含む場合を示し、(2)はそれを含まない
場合を示す。波線はコントロールとして経鼻投与におけ
るカルシトニン投与量と同じ投与量を静脈内投与した場
合を示す。 第4図において(a)は吸収促進剤を含む場合を又
(b)はそれを含まない場合を示す。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 嘉樹 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社生物医学研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−224616(JP,A) 特開 昭59−163313(JP,A) 特開 昭56−140924(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)インシュリン又はカルシトニン、 (b)吸収促進剤としてのアスコルビン酸及び/又はエ
    リソルビン酸、および (c) 結晶セルロース及びα−セルロースから選ば
    れる水吸収性で水難溶性のセルロース類、 ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
    ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
    ルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースか
    ら選ばれる水吸収性で水易溶性のセルロース低級アルキ
    ルエーテル類、及び 乳糖 から選ばれる鼻粘膜に適用するのに適した水吸収性の固
    型基剤 とからなる経鼻投与用粉末状組成物。
  2. 【請求項2】アスコルビン酸及び/又はエリソルビン酸
    が、総重量の0.1〜30重量%の濃度で存在する特許請求
    の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】水吸収性の固型基剤を、少なくとも1種類
    で、又は2種類以上を適宜組み合わせて用いる特許請求
    の範囲第1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】粉末状組成物の90重量%以上の粒子が有効
    粒子径10〜250ミクロンの間にある特許請求の範囲第1
    項記載の組成物。
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