JPWO2002083465A1 - 盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、車両盗難を働こうとする者を捕らえることができ、車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難に対する防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を提供することを目的としており、車室内における所定の空間部分で、侵入者の動きを封じ込める膨張体を膨張させる膨張体システムを備え、車室内に侵入者が存在することが検出されると、車室内に発泡スチロールの元となる物を排出し、その物に蒸気を当て、発泡スチロールによって、侵入者の動きを封じ込めるようにする。

Description

技 術 分 野
本発明は盗難防止装置に関し、より詳細には、車両や、該車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置に関する。
背 景 技 術
日本では車両盗難、車中荒しなどの盗難事件は発生件数、発生率とも欧米に比べて低いが増加の傾向にあり、社会問題となっている。そのため近年、車両盗難を防止するための盗難防止装置が種々考えられている。例えば、車両のドアロックが壊されたり、フロントウインドガラス、リアウインドガラス、サイドウインドガラスなどの窓ガラスが壊されたときに、サイレンなどの警報を鳴らしたり、
ランプなどを光らせたりするものがある。
このように、警報を鳴らしたり、ランプを光らせたりすることで、車両盗難が行われていることを周囲に知らしめることができるので、被害を最小限度に抑えることが可能になるものと思われる。
しかしながら、周囲に誰もいなかったり、あるいは車両侵入者がサイレンが鳴っていることや、ランプが光っていることを全く気にしなければ、車両自体の盗難については防げたとしても、車両に装備されている電装品や、車室内に置いてある金品については盗まれてしまう危険性が高い。
このような問題を解決する手段の一つとして、車両盗難を働こうとする者に対して、何らかの攻撃を与え、盗難行為を行わせないようにするといったことが考えられているが、車両盗難には非常に悪質なものから、軽犯罪的なものまでそのレベルはいろいろであるため、盗難を働こうとしているからといって一律に同じ攻撃を与えるというのは、場合によっては問題となる虞れがある。また、過度の攻撃はかえって相手を刺激してしまう虞れもある。
発 明 の 開 示
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、車両盗難を働こうとする者を捕らえることができたり、車両から追い払うことができ、該車両や、該車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難に対する防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る盗難防止装置(1)は、車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
車室内における所定の空間部分で、膨張体を膨張させる膨張体システムと、車室内への侵入者を検出する侵入者検出手段と、該侵入者検出手段により、車室内に侵入者が存在することが検出されると、前記膨張体を膨張させるように前記膨張体システムの駆動装置を制御する第1の制御手段とを備えていることを特徴としている。
また本発明に係る盗難防止装置(2)は、上記盗難防止装置(1)において、前記侵入者検出手段が、乗員の着座を検出するものであり、前記第1の制御手段が、セキュリティシステムが設定されているなど、第1の所定条件が成立しているときに、乗員の着座が検出されると、侵入者が着座していると看做して、前記膨張体を膨張させるように前記膨張体システムの駆動装置を制御するものであることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(1)又は(2)によれば、車室内における所定の空間部分で、膨張体を膨張させる膨張体システムを備えた車両に装備される盗難防止装置であって、車室内に侵入者が存在することが検出されると、前記膨張体を膨張させ、侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることが可能となるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。
さらに、上記した盗難防止装置(2)によれば、単なる侵入者の存在だけでなく、侵入者が運転席などに座っていることが検出されると、前記膨張体を膨張させるので、侵入者の動きをより確実に封じ込めることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(3)は、車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
車室内における所定の空間部分で、膨張体を膨張させる膨張体システムと、車室内へ侵入しようとしている者を検出する侵入前検出手段と、該侵入前検出手段により、車室内へ侵入しようとしている者が検出されてから、所定の時間が経過すると、前記膨張体を膨張させるように前記膨張体システムの駆動装置を制御する第2の制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(3)によれば、車室内へ侵入しようとしている者(例えば、車両へ接近してきた者)が検出されてから、前記所定の時間(例えば、車両盗難を働こうとする者が前記車両に近づいてから、運転席や助手席に着座するまでに要するであろう時間)が経過すると、前記膨張体を膨張させる。
すなわち、車両盗難を働こうとする者が、運転席や助手席に着座したころを見計らって、前記膨張体を膨張させ、侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることが可能となるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。
ところで、上記した盗難防止装置(1)は、車室内に侵入者が存在することが検出されると、前記膨張体を膨張させるものであるため、上記した盗難防止装置(1)の防犯機能を正常に稼働させるためには、当該装置を装備する車両に設置された、車室内への侵入者を検出するセンサからの信号などを取得する必要がある。
しかしながら、このようなセンサは、手口が巧妙な侵入者によって壊される危険性があり、もし仮に、センサが侵入者の存在を検出する前に、壊されてしまうと、前記膨張体を膨張させることができないため、侵入者の動きを封じ込めることができなくなるといった問題を生じる。
ところが、上記した盗難防止装置(3)は、車室内に侵入者が存在することが検出されると、前記膨張体を膨張させるものではなく、車室内へ侵入しようとしている者(例えば、車両へ接近してきた者)が検出されてから、前記所定の時間(例えば、車両盗難を働こうとする者が前記車両に近づいてから、運転席や助手席に着座するまでに要するであろう時間)が経過すると、前記膨張体を膨張させるものである。
そのため、上記した盗難防止装置(3)の防犯機能を正常に稼働させるためには、当該装置を装備する車両に設置された、該車両へ接近してきた者を検出するセンサからの信号などを取得することができれば良い。
もちろん、このようなセンサについても、手口が巧妙な侵入者によって壊される危険性はあるが、前記センサは車室内に侵入者が存在することを検出するものではなく、車両へ接近してきた者(すなわち、車室内へ侵入しようとしている者)を検出するものであるため、前記センサが車両への接近者を検出する前に、壊されてしまうことは殆ど考えられない。
従って、もし仮に、前記センサが壊されることがあったとしても、前記膨張体を膨張させ、侵入者の動きを封じ込めることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(4)は、上記した盗難防止装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記膨張体システムの駆動装置が、車室内に発泡スチロールの元となる物を排出し、排出した前記物に蒸気を当てるものであることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(4)によれば、前記膨張体システムの駆動装置が、車室内に発泡スチロールの元となる物を排出し、排出した前記物に蒸気を当てるものである。従って、車室内への侵入者が検出されたりすると、発泡スチロール(気泡を含んだポリスチレン)で侵入者の動きを封じ込めるので、侵入者だからといって重傷を負わせることなく、侵入者の動きを封じ込めることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(5)は、上記した盗難防止装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記膨張体システムがエアバックシステムであることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(5)によれば、前記膨張体システムがエアバックシステムであるので、車室内への侵入者が検出されたりすると、エアバックを膨らませることによって、侵入者の動きを封じ込めたりすることができる。また、エアバックシステムについては、車両盗難防止のために新たに車両に装備するのではないので、コストの削減が図られる。
また本発明に係る盗難防止装置(6)は、上記した盗難防止装置(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記車両に装備された、車室内に蒸気や冷気などのガスを噴出させるガス噴出システムの駆動装置に接続され、前記膨張体を膨張させる条件の成立後、所定の時間が経過するなど、第2の所定条件が成立すると、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御する第3の制御手段を備えていることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(6)によれば、前記膨張体を膨張させる条件の成立後、前記第2の所定条件が成立すると(例えば、前記膨張体の膨張を開始させてから、ある程度の時間が経過すると)、車室内へ蒸気や冷気などのガスを噴出させることができる。
従って、もし仮に前記膨張体を膨張させることによって、侵入者を封じ込めることができなかったとしても、ガスを噴出させることによって、侵入者を追い払うことができる。
また本発明に係る盗難防止装置(7)は、上記した盗難防止装置(1)〜(6)のいずれかにおいて、外部への通報を行う通報手段と、前記膨張体を膨張させる条件が成立すると、外部への通報を行うように、前記通報手段を制御する第1の通報制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(7)によれば、前記膨張体を膨張させて、侵入者の動きを封じ込めようとするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(8)は、車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
車室内に蒸気や冷気などのガスを噴出させるガス噴出システムと、車室内への侵入者を検出する侵入者検出手段と、該侵入者検出手段により、車室内に侵入者が存在することが検出されると、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御する第4の制御手段とを備えていることを特徴としている。
また本発明に係る盗難防止装置(9)は、上記盗難防止装置(8)において、前記侵入者検出手段が、乗員の着座を検出するものであり、前記第4の制御手段が、セキュリティシステムが設定されているなど、第1の所定条件が成立しているときに、乗員の着座が検出されると、侵入者が着座していると看做して、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御するものであることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(8)又は(9)によれば、車室内にガスを噴出させるガス噴出システムを備えた車両に装備される盗難防止装置であって、車室内に侵入者が存在することが検出されると、車室内にガスを噴出させ、侵入者の視界を遮ったり、侵入者を驚かせることによって、侵入者の動きを封じ込めたり、侵入者を車両から追い払うことができるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。
さらに、上記した盗難防止装置(9)によれば、単なる侵入者の存在だけでなく、侵入者が運転席などに座っていることが検出されると、車室内にガスを噴出させるので、侵入者の視界をより確実に遮ったりすることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(10)は、車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
車室内に蒸気や冷気などのガスを噴出させるガス噴出システムと、車室内へ侵入しようとしている者を検出する侵入前検出手段と、該侵入前検出手段により、車室内へ侵入しようとしている者が検出されてから、所定の時間が経過すると、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御する第5の制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(10)によれば、車室内へ侵入しようとしている者(例えば、車両へ接近してきた者)が検出されてから、前記所定の時間(例えば、車両盗難を働こうとする者が前記車両に近づいてから、運転席や助手席に着座するまでに要するであろう時間)が経過すると、車室内にガスを噴出させる。
すなわち、車両盗難を働こうとする者が、運転席や助手席に着座したころを見計らって、車室内にガスを噴出させ、侵入者の視界を遮ったり、侵入者を驚かせることによって、侵入者の動きを封じ込めたり、侵入者を車両から追い払うことができるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。
ところで、上記した盗難防止装置(8)は、車室内に侵入者が存在することが検出されると、車室内にガスを噴出させるものであるため、上記した盗難防止装置(8)の防犯機能を正常に稼働させるためには、当該装置を装備する車両に設置された、車室内への侵入者を検出するセンサからの信号などを取得する必要がある。
しかしながら、このようなセンサは、手口が巧妙な侵入者によって壊される危険性があり、もし仮に、センサが侵入者の存在を検出する前に、壊されてしまうと、車室内にガスを噴出させることができないため、侵入者の動きを封じ込めることができなくなるといった問題を生じる。
ところが、上記した盗難防止装置(10)は、車室内に侵入者が存在することが検出されると、ガスを噴出させるものではなく、車室内へ侵入しようとしている者(例えば、車両へ接近してきた者)が検出されてから、前記所定の時間(例えば、車両盗難を働こうとする者が前記車両に近づいてから、運転席や助手席に着座するまでに要するであろう時間)が経過すると、ガスを噴出させるものである。
そのため、上記した盗難防止装置(10)の防犯機能を正常に稼働させるためには、当該装置を装備する車両に設置された、該車両へ接近してきた者を検出するセンサからの信号などを取得することができれば良い。
もちろん、このようなセンサについても、手口が巧妙な侵入者によって壊される危険性はあるが、前記センサは車室内に侵入者が存在することを検出するものではなく、車両へ接近してきた者(すなわち、車室内へ侵入しようとしている者)を検出するものであるため、前記センサが車両への接近者を検出する前に、壊されてしまうことは殆ど考えられない。
従って、もし仮に、前記センサが壊されることがあったとしても、車室内にガスを噴出させ、侵入者を追い払うことができる。
また本発明に係る盗難防止装置(11)は、車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
車室内に設置されたシートの状態を変更するシート状態変更システムと、車室内への侵入者を検出する侵入者検出手段と、該侵入者検出手段により、車室内に侵入者が存在することが検出されると、侵入者の動きを封じ込めるように、前記シートの状態を第1の所定状態へ変更させるように前記シート状態変更システムの駆動装置を制御する第6の制御手段とを備えていることを特徴としている。
また本発明に係る盗難防止装置(12)は、上記盗難防止装置(11)において、前記侵入者検出手段が、乗員の着座を検出するものであり、前記第6の制御手段が、セキュリティシステムが設定されているなど、第1の所定条件が成立しているときに、乗員の着座が検出されると、侵入者が着座していると看做して、侵入者の動きを封じ込めるように、前記シートの状態を第1の所定状態へ変更させるように前記シート状態変更システムの駆動装置を制御するものであることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(11)又は(12)によれば、車室内に設置されたシートの状態を変更するシート状態変更システムを備えた車両に装備される盗難防止装置であって、車室内に侵入者が存在することが検出されると、前記シートの状態を前記第1の所定状態(例えば、車両の前方へスライド移動した状態)へ変更させ、侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることが可能となるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。
さらに、上記した盗難防止装置(12)によれば、単なる侵入者の存在だけでなく、侵入者が運転席などに座っていることが検出されると、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させるので、侵入者の動きをより確実に封じ込めることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(13)は、車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
車室内に設置されたシートの状態を調整するシート状態変更システムと、車室内へ侵入しようとしている者を検出する侵入前検出手段と、該侵入前検出手段により、車室内へ侵入しようとしている者が検出されてから、所定の時間が経過すると、侵入者の動きを封じ込めるように、前記シートの状態を第1の所定状態へ変更させるように前記シート状態変更システムの駆動装置を制御する第7の制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(13)によれば、車室内に設置されたシートの状態を変更するシート状態変更システムを備えた車両に装備される盗難防止装置であって、車室内へ侵入しようとしている者(例えば、車両へ接近してきた者)が検出されてから、前記所定の時間(例えば、車両盗難を働こうとする者が前記車両に近づいてから、運転席や助手席に着座するまでに要するであろう時間)が経過すると、前記シートの状態を前記第1の所定状態(例えば、車両の前方へスライド移動した状態)へ変更させる。
すなわち、車両盗難を働こうとする者が、運転席や助手席に着座したころを見計らって、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させ、侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることが可能となるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。
ところで、上記した盗難防止装置(11)は、車室内に侵入者が存在することが検出されると、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させるものであるため、上記した盗難防止装置(11)の防犯機能を正常に稼働させるためには、当該装置を装備する車両に設置された、車室内への侵入者を検出するセンサからの信号などを取得する必要がある。
しかしながら、このようなセンサは、手口が巧妙な侵入者によって壊される危険性があり、もし仮に、センサが侵入者の存在を検出する前に、壊されてしまうと、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させることができないため、侵入者の動きを封じ込めることができなくなるといった問題を生じる。
ところが、上記した盗難防止装置(13)は、車室内に侵入者が存在することが検出されると、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させるものではなく、車室内へ侵入しようとしている者(例えば、車両へ接近してきた者)が検出されてから、前記所定の時間(例えば、車両盗難を働こうとする者が前記車両に近づいてから、運転席や助手席に着座するまでに要するであろう時間)が経過すると、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させるものである。
そのため、上記した盗難防止装置(13)の防犯機能を正常に稼働させるためには、当該装置を装備する車両に設置された、該車両へ接近してきた者を検出するセンサからの信号などを取得することができれば良い。
もちろん、このようなセンサについても、手口が巧妙な侵入者によって壊される危険性はあるが、前記センサは車室内に侵入者が存在することを検出するものではなく、車両へ接近してきた者(すなわち、車室内へ侵入しようとしている者)を検出するものであるため、前記センサが車両への接近者を検出する前に、壊されてしまうことは殆ど考えられない。
従って、もし仮に、前記センサが壊されることがあったとしても、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させ、侵入者の動きを封じ込めることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(14)は、上記盗難防止装置(11)〜(13)のいずれかにおいて、前記第1の所定状態が、前記シートを前記車両の前方へ移動させた状態、及び/又は前記シートの背もたれ部分を前記車両の前方へ傾倒させた状態であることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(14)によれば、前記第1の所定状態が、前記シートを前記車両の前方へ移動させた状態、及び/又は前記シートの背もたれ部分を前記車両の前方へ傾倒させた状態である。従って、例えば、運転席へ侵入者が座ったりすると、運転席のシートを前方へスライド移動させたり、シートの背もたれ部分を前方へ傾倒させたりするので、侵入者だからといって重傷を負わせることなく、侵入者の動きを確実に封じ込めることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(15)は、上記盗難防止装置(11)〜(14)のいずれかにおいて、前記車両に装備された、ステアリングの状態を変更するステアリング状態変更システムの駆動装置に接続され、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件が成立すると、侵入者の動きを封じ込めるように、前記ステアリングの状態を第2の所定状態へ変更させるように前記ステアリング状態変更システムの駆動装置を制御する第8の制御手段を備えていることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(15)によれば、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件が成立すると、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させるだけでなく、前記ステアリングの状態を前記第2の所定状態(例えば、下方へ傾倒させた状態)へ変更させることができる。
従って、前記シートの状態の変更だけでは、侵入者を十分に封じ込めることができなかったとしても、前記ステアリングの状態を変更させることによって、侵入者をより確実に封じ込めることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(16)は、上記盗難防止装置(15)において、前記第2の所定状態が、前記ステアリングを下方へ傾倒させた状態、及び/又は前記車両の後方へ突き出した状態であることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(16)によれば、前記第2の所定状態が、前記ステアリングを下方へ傾倒させた状態、及び/又は前記車両の後方へ突き出した状態である。従って、例えば、運転席へ侵入者が座ったりすると、前記ステアリングを下方へ傾倒させたり、前記ステアリングを侵入者へ向かって突き出させたりするので、侵入者だからといって重傷を負わせることなく、侵入者の動きを確実に封じ込めることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(17)は、上記盗難防止装置(11)〜(16)のいずれかにおいて、前記車両に装備された、車室内における所定の空間部分で、膨張体を膨張させる膨張体システムの駆動装置に接続され、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件が成立すると、前記膨張体を膨張させるように前記膨張体システムの駆動装置を制御する第9の制御手段を備えていることを特徴としている。
また本発明に係る盗難防止装置(18)は、上記盗難防止装置(17)において、前記所定の空間部分が、前記シートの近辺であることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(17)又は(18)によれば、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件が成立すると、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させるだけでなく、前記膨張体を膨張させることができる。従って、前記シートの状態の変更だけでは、侵入者を十分に封じ込めることができなかったとしても、前記膨張体を膨張させることによって、侵入者をより確実に封じ込めることができる。
さらに、上記した盗難防止装置(18)によれば、前記シートの近辺で前記膨張体を膨張させるため、特に前記シートに座っている侵入者については、確実に封じ込め、捕らえることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(19)は、上記盗難防止装置(17)又は(18)において、前記膨張体システムの駆動装置が、車室内に発泡スチロールの元となる物を排出し、排出した前記物に蒸気を当てるものであることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(19)によれば、前記膨張体システムの駆動装置が、車室内に発泡スチロールの元となる物を排出し、排出した前記物に蒸気を当てるものである。従って、車室内への侵入者が検出されたりすると、発泡スチロール(気泡を含んだポリスチレン)で侵入者の動きを封じ込めるので、侵入者だからといって重傷を負わせることなく、侵入者の動きを封じ込めることができる。
また本発明に係る盗難防止装置(20)は、上記盗難防止装置(17)又は(18)において、前記膨張体システムがエアバックシステムであることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(20)によれば、前記膨張体システムがエアバックシステムであるので、車室内への侵入者が検出されたりすると、エアバックを膨らませることによって、侵入者の動きを封じ込めたりすることができる。また、エアバックシステムについては、車両盗難防止のために新たに車両に装備するのではないので、コストの削減が図られる。
また本発明に係る盗難防止装置(21)は、上記盗難防止装置(11)〜(20)のいずれかにおいて、前記車両に装備された、車室内に蒸気や冷気などのガスを噴出させるガス噴出システムの駆動装置に接続され、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件の成立後、所定の時間が経過するなど、第3の所定条件が成立すると、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御する第10の制御手段を備えていることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(21)によれば、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件の成立後、前記第3の所定条件が成立すると(例えば、前記シートの状態を変更させてから、ある程度の時間が経過すると)、車室内へ蒸気や冷気などのガスを噴出させることができる。
従って、もし仮に前記シートの状態を変更させることによって、侵入者を封じ込めることができなかったとしても、ガスを噴出させることによって、侵入者を追い払うことができる。
また本発明に係る盗難防止装置(22)は、上記した盗難防止装置(11)〜(21)のいずれかにおいて、外部への通報を行う通報手段と、前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件が成立すると、外部への通報を行うように、前記通報手段を制御する第2の通報制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記した盗難防止装置(22)によれば、前記シートの状態を変更させて、侵入者の動きを封じ込めるようにするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明に係る盗難防止装置を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図中11は送信機を示しており、送信機11は、マイコン12、ロックスイッチ13、アンロックスイッチ14、送信回路15、アンテナ16、及びIDコードを記憶するEEPROM17を含んで構成されている。
ロックスイッチ13、及びアンロックスイッチ14はマイコン12の入力端子に接続され、ロックスイッチ13、又はアンロックスイッチ14がプッシュされると、マイコン12は各スイッチに対応するドアロック指令コードをROM(図示せず)から取り込み、IDコードに前記ドアロック指令コードを付加した信号を送信回路15を介してアンテナ16から送信するようになっている。
盗難防止システムの本体を構成するマイコン21は、アンテナ23、受信回路22を介して受信された信号(IDコード+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードがEEPROM24に記憶されたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コードと、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ25からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
例えば、前記ドアロック指令コードがドアのロックを示すものであり、かつドアカーテシスイッチ25からの検出信号がドアの閉状態であれば、ドアをロックするようにドアロックアクチュエータ26を制御すると共に、アーミングモード(すなわち、セキュリティシステムのセット状態)に設定する。また、前記ドアロック指令コードがドアのアンロックを示すものであれば、ドアをアンロックするようにドアロックアクチュエータ26を制御すると共に、アーミングモードを解除し、ディスアーミングモード(すなわち、セキュリティシステムをリセット)にする。
また、マイコン21は、アーミングモードに設定されている場合に、車室内への侵入者を検出する侵入者検出センサ27からの信号を取り込み、取り込んだ信号に基づいて、運転席や助手席の周辺に発泡スチロールの元となる物(例えば、直径5mmくらいの粒)を多数排出し、排出した前記物に蒸気を当てる機能を起動させる駆動装置28を制御したり、侵入者の視界を遮ることができるくらいの大量の蒸気(又は冷気)を噴出する機能を駆動させる駆動装置29を制御したり、自動車電話30を制御して警察へ通報したりするようになっている。なお、侵入者検出センサ27としては、車室内に侵入した人の動きを超音波で検出する方法などが挙げられる。
次に、実施の形態(1)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムにおけるマイコン21の行う処理動作▲1▼を図2に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車室内に侵入者が存在することを示すフラグfが1であるか否かを判断し(ステップS1)、フラグfが1でないと判断すれば、アーミングモードに設定されているか否かを判断し(ステップS2)、アーミングモードに設定されていると判断すれば、侵入者検出センサ27からの信号に基づいて、車室内に侵入者がいるか否かを判断する(ステップS3)。一方、アーミングモードに設定されていないと判断すれば、処理動作▲1▼を終了する。
ステップS3における判断で、車室内に侵入者がいると判断すれば、フラグfを1にし(ステップS4)、タイマtを起動させて(ステップS5)、運転席や助手席の周辺に発泡スチロールの元となる物を排出させ、前記物に蒸気を当てさせるように駆動装置28を制御し(ステップS6)、さらに自動車電話30を使って警察への通報を行い(ステップS7)、その後、ステップS8へ進む。一方、車室内に侵入者がいないと判断すれば、発泡スチロールの元となる前記物を排出する必要がないので、そのまま処理動作▲1▼を終了する。
ステップS8では、タイマtが所定の時間t(例えば、20秒)経過しているか否かを判断し(ステップS8)、タイマtが所定の時間t経過している、すなわち、発泡スチロールの形成を開始させてから、所定の時間tが経過していると判断すれば、大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるように駆動装置29を制御し(ステップS9)、フラグfを0へ戻す(ステップS10)。一方、タイマtが所定の時間t経過していないと判断すれば、そのまま処理動作▲1▼を終了する。
ところで、ステップS1における判断処理で、フラグfが1であると判断すれば、既に発泡スチロールについては形成済であり、警察へも通報済であるため、ステップS2〜S7を飛ばして、ステップS8へ進む。
上記実施の形態(1)に係る盗難防止装置によれば、車室内への侵入者が検出されると、運転席や助手席の周辺に発泡スチロールの元となる物を排出し、該物に蒸気を当てて膨張させ(例えば、約30〜80倍)、膨張させた発泡スチロールで侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることができる。
また、発泡スチロールを形成するだけでなく、車室内に大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるので、もし仮に、発泡スチロールによって、侵入者を封じ込めることができなかったとしても、ガスによって侵入者を追い払うことができる。さらに、発泡スチロールやガスによって、侵入者の動きを封じ込めたりするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることも可能となる。
図3は、実施の形態(2)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図1に示した盗難防止システムと同様の構成部分については、同符号を付し、ここではその説明を省略する。
盗難防止システムの本体を構成するマイコン31は、アンテナ23、受信回路22を介して受信された信号(IDコード+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードがEEPROM24に記憶されたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コードと、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ25からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
また、マイコン31は、車室内へ侵入しようとしている者(ここでは、車両に接近した者)を検出する接近者検出センサ32からの信号を取り込むようになっており、接近者検出センサ32からの信号に基づいて、駆動装置28、駆動装置29、自動車電話30、及び警報装置33を制御するようになっている。なお、接近者検出センサ32としては、車両に接近した人の動きを超音波で検出する方法などが挙げられる。
次に、実施の形態(2)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムにおけるマイコン31の行う処理動作▲2▼を図4に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車室内に侵入者が存在すると看做したことを示すフラグf(後述するステップS29参照)が1であるか否かを判断し(ステップS21)、フラグfが1でないと判断すれば、車両への接近者が存在することを示すフラグfが1であるか否かを判断する(ステップS22)。
フラグfが1でないと判断すれば、接近者検出センサ32からの信号に基づいて、車両に接近している者が存在するか否かを判断し(ステップS23)、接近者が存在すると判断すれば、アーミングモードが設定されているか否かを判断する(ステップS24)。一方、接近者は存在しないと判断すれば、処理動作▲2▼を終了する。
ステップS24における判断で、アーミングモードが設定されていると判断すれば、フラグfを1にし(ステップS25)、タイマtを起動させて(ステップS26)、警報ブザーを鳴らさせるように警報装置33を制御し(ステップS27)、次にタイマtが所定の時間t(例えば、10秒)経過しているか否かを判断する(ステップS28)。一方、アーミングモードが設定されていないと判断すれば、処理動作▲2▼を終了する。
ステップS28における判断で、タイマtが所定の時間t経過していると判断すれば、車両に接近してきた者が車室内に侵入し、運転席や助手席に座っていると看做し、フラグfを1にし(ステップS29)、運転席や助手席の周辺に発泡スチロールの元となる物を排出させ、前記物に蒸気を当てさせるように駆動装置28を制御し(ステップS30)、さらに自動車電話30を使って警察への通報を行い(ステップS31)、その後、ステップS32へ進む。
ステップS32では、タイマtが所定の時間t(例えば、30秒)経過しているか否かを判断し(ステップS32)、タイマtが所定の時間t経過している、すなわち、発泡スチロールの形成を開始させてから、所定の時間t(=t−t)が経過していると判断すれば、大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるように駆動装置29を制御し(ステップS33)、フラグf、fを0へ戻す(ステップS34)。一方、タイマtが所定の時間t経過していないと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
ところで、ステップS28における判断処理で、タイマtが所定の時間t経過していないと判断すれば、接近者検出センサ32からの信号に基づいて、車両に接近してきた者が前記車両から離れたか否かを判断する(ステップS35)。
前記接近者が前記車両から離れたと判断すれば、車室内に発泡スチロールの元となる前記物を排出する必要がないので、フラグfを0へ戻す(ステップS36)。一方、前記接近者が前記車両から離れていないと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
また、ステップS22における判断処理で、フラグfが1であると判断すれば、前記車両への接近者については検出済であり、警報ブザーも鳴らしているので、ステップS23〜S27を飛ばして、ステップS28へ進む。また、ステップS21における判断処理で、フラグfが1であると判断すれば、既に発泡スチロールについては形成済であり、警察へも通報済であるため、ステップS22〜S31を飛ばして、ステップS32へ進む。
上記実施の形態(2)に係る盗難防止装置によれば、アーミングモードが設定されているときに、車室内へ侵入しようとしている者(例えば、車両へ接近してきた者)が検出されてから、所定の時間t(例えば、車両盗難を働こうとする者が前記車両に近づいてから、運転席や助手席に着座するまでに要するであろう時間)が経過すると、運転席や助手席の周辺に発泡スチロールの元となる物を排出し、該物に蒸気を当てて膨張させ(例えば、約30〜80倍)、膨張させた発泡スチロールで侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることができる。
すなわち、車両盗難を働こうとする者が、運転席や助手席に着座したころを見計らって、発泡スチロールを形成し、侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることが可能となるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。
また、発泡スチロールを形成するだけでなく、車室内に大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるので、もし仮に、発泡スチロールによって、侵入者を封じ込めることができなかったとしても、ガスによって侵入者を追い払うことができる。さらに、発泡スチロールやガスによって、侵入者の動きを封じ込めたりするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることも可能となる。
なお、ここでは車室内へ侵入しようとしている者を検出するための方法として、車両に接近した者を超音波で検出する接近者検出センサ32を利用する場合についてのみ説明しているが、別の検出方法としては、ドアが正当な手段で開けられたか否かを、キーシリンダの回転を検出するスイッチ、キーシリンダの有無を検出するスイッチ、及びドアの開閉を検出するスイッチからの信号に基づいて、論理的に判断する方法や、窓ガラスが割られたことを振動センサで検出する方法などが挙げられる。
図5は、実施の形態(3)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図1に示した盗難防止システムと同様の構成部分については、同符号を付し、ここではその説明を省略する。
盗難防止システムの本体を構成するマイコン34は、アンテナ23、受信回路22を介して受信された信号(IDコード+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードがEEPROM24に記憶されたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コードと、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ25からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
また、マイコン34は、運転席及び助手席への着座を検出する着座検出センサ35からの信号を取り込むようになっており、着座検出センサ35からの信号に基づいて、駆動装置28、駆動装置29、及び自動車電話30を制御するようになっている。なお、着座検出センサ35としては、運転席などに内蔵する重量センサで検出する方法などが挙げられる。
次に、実施の形態(3)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムにおけるマイコン34の行う処理動作▲3▼を図6に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車室内に侵入者が存在することを示すフラグfが1であるか否かを判断し(ステップS41)、フラグfが1でないと判断すれば、着座検出センサ35からの信号に基づいて、運転席又は助手席への着座があったか否かを判断し(ステップS42)、着座があったと判断すれば、アーミングモードが設定されているか否かを判断する(ステップS43)。一方、着座はないと判断すれば、処理動作▲3▼を終了する。
ステップS42における判断で、アーミングモードが設定されていると判断すれば、運転席又は助手席に座っているのは、車室内への侵入者(すなわち、正規の使用者でない者)であると看做し、フラグfを1にし(ステップS44)、タイマtを起動させて(ステップS45)、運転席や助手席の周辺に発泡スチロールの元となる物を排出させ、前記物に蒸気を当てさせるように駆動装置28を制御し(ステップS46)、さらに自動車電話30を使って警察への通報を行い(ステップS47)、その後、ステップS48へ進む。一方、アーミングモードが設定されていないと判断すれば、運転席又は助手席に座っているのは、正規の使用者であると看做し、発泡スチロールの元となる前記物を排出する必要がないので、そのまま処理動作▲3▼を終了する。
ステップS48では、タイマtが所定の時間t(例えば、10秒)経過しているか否かを判断し(ステップS48)、タイマtが所定の時間t経過している、すなわち、発泡スチロールの形成を開始させてから、所定の時間tが経過していると判断すれば、大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるように駆動装置29を制御し(ステップS49)、フラグfを0へ戻す(ステップS50)。一方、タイマtが所定の時間t経過していないと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
ところで、ステップS41における判断処理で、フラグfが1であると判断すれば、既に発泡スチロールについては形成済であり、警察へも通報済であるため、ステップS42〜S47を飛ばして、ステップS48へ進む。
上記実施の形態(3)に係る盗難防止装置によれば、アーミングモードが設定されているときに、運転席又は助手席の着座が検出されると、運転席や助手席の周辺に発泡スチロールの元となる物を排出し、該物を蒸気に当てて膨張させ(例えば、約30〜80倍)、膨張させた発泡スチロールで侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることができる。
また、侵入者が運転席又は助手席に座ったとき、つまり侵入者が所定の場所に存在するときに、発泡スチロールで動きを封じるので、より確実に侵入者を捕らえることができる。
また、発泡スチロールを形成するだけでなく、車室内に大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるので、もし仮に、発泡スチロールによって、侵入者を封じ込めることができなかったとしても、ガスによって侵入者を追い払うことができる。さらに、発泡スチロールやガスによって、侵入者の動きを封じ込めたりするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることも可能となる。
また、上記実施の形態(1)〜(3)のいずれかに係る盗難防止装置では、車室内に侵入者がいたり、侵入者が運転席などに座っていたりすると、運転席や助手席の周辺に発泡スチロールの元となる物を排出し、前記物に蒸気を当て、発泡スチロールによって、侵入者の動きを封じ込めるようにしているが、別の実施の形態に係る盗難防止装置では、発泡スチロールを形成するのではなく、エアバックなどを膨らませるようにしても良い。
図7は、実施の形態(4)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図1に示した盗難防止システムと同様の構成部分については、同符号を付し、ここではその説明を省略する。
盗難防止システムの本体を構成するマイコン36は、アンテナ23、受信回路22を介して受信された信号(IDコード+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードがEEPROM24に記憶されたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コードと、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ25からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
また、マイコン36は、アーミングモードに設定されている場合に、車室内への侵入者を検出する侵入者検出センサ27からの信号を取り込み、取り込んだ信号に基づいて、侵入者の視界を遮ることができるくらいの大量の蒸気(又は冷気)を噴出する機能を駆動させる駆動装置29を制御したり、自動車電話30を制御して警察へ通報したりするようになっている。なお、侵入者検出センサ27としては、車室内に侵入した人の動きを超音波で検出する方法などが挙げられる。
次に、実施の形態(4)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムにおけるマイコン36の行う処理動作▲4▼を図8に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、アーミングモードに設定されているか否かを判断し(ステップS51)、アーミングモードに設定されていると判断すれば、侵入者検出センサ27からの信号に基づいて、車室内に侵入者がいるか否かを判断する(ステップS52)。一方、アーミングモードに設定されていないと判断すれば、処理動作▲4▼を終了する。
ステップS52における判断で、車室内に侵入者がいると判断すれば、大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるように駆動装置29を制御し(ステップS53)、さらに自動車電話30を使って警察への通報を行う(ステップS54)。一方、車室内に侵入者がいないと判断すれば、蒸気(又は冷気)を噴出させる必要がないので、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
上記実施の形態(4)に係る盗難防止装置によれば、車室内への侵入者が検出されると、車室内に大量の蒸気(又は冷気)を噴出させ、侵入者の視界を遮ったり、侵入者を驚かせることによって、侵入者の動きを封じ込めたり、侵入者を車両から追い払うことができる。さらに、ガスによって、侵入者の視界を遮ったりするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることも可能となる。
図9は、実施の形態(5)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図1に示した盗難防止システムと同様の構成部分については、同符号を付し、ここではその説明を省略する。
盗難防止システムの本体を構成するマイコン37は、アンテナ23、受信回路22を介して受信された信号(IDコード+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードがEEPROM24に記憶されたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コードと、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ25からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
また、マイコン37は、車室内へ侵入しようとしている者(ここでは、車両に接近した者)を検出する接近者検出センサ32からの信号を取り込むようになっており、接近者検出センサ32からの信号に基づいて、駆動装置29、自動車電話30、及び警報装置33を制御するようになっている。なお、接近者検出センサ32としては、車両に接近した人の動きを超音波で検出する方法などが挙げられる。
次に、実施の形態(5)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムにおけるマイコン37の行う処理動作▲5▼を図10に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車両への接近者が存在することを示すフラグfが1であるか否かを判断し(ステップS61)、フラグfが1でないと判断すれば、接近者検出センサ32からの信号に基づいて、車両に接近している者が存在するか否かを判断し(ステップS62)、接近者が存在すると判断すれば、アーミングモードが設定されているか否かを判断する(ステップS63)。一方、接近者は存在しないと判断すれば、処理動作▲5▼を終了する。
ステップS63における判断で、アーミングモードが設定されていると判断すれば、フラグfを1にし(ステップS64)、タイマtを起動させて(ステップS65)、警報ブザーを鳴らさせるように警報装置33を制御し(ステップS66)、次にタイマtが所定の時間t(例えば、10秒)経過しているか否かを判断する(ステップS67)。一方、アーミングモードが設定されていないと判断すれば、処理動作▲5▼を終了する。
ステップS67における判断で、タイマtが所定の時間t経過していると判断すれば、車両に接近してきた者が車室内に侵入し、運転席や助手席に座っていると看做し、大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるように駆動装置29を制御し(ステップS68)、さらに自動車電話30を使って警察への通報を行い(ステップS69)、フラグfを0へ戻す(ステップS70)。
ところで、ステップS67における判断処理で、タイマtが所定の時間t経過していないと判断すれば、接近者検出センサ32からの信号に基づいて、車両に接近してきた者が前記車両から離れたか否かを判断し(ステップS71)、前記接近者が前記車両から離れたと判断すれば、蒸気(又は冷気)を噴出する必要がないので、フラグfを0へ戻す(ステップS70)。一方、前記接近者が前記車両から離れていないと判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。
また、ステップS61における判断処理で、フラグfが1であると判断すれば、前記車両への接近者については検出済であり、警報ブザーも鳴らしているので、ステップS62〜S66を飛ばして、ステップS67へ進む。
上記実施の形態(5)に係る盗難防止装置によれば、アーミングモードが設定されているときに、車室内へ侵入しようとしている者(例えば、車両へ接近してきた者)が検出されてから、所定の時間t(例えば、車両盗難を働こうとする者が前記車両に近づいてから、運転席や助手席に着座するまでに要するであろう時間)が経過すると、車室内に大量の蒸気(又は冷気)を噴出させ、侵入者の視界を遮ることによって、追い払うことができる。
すなわち、車両盗難を働こうとする者が、運転席や助手席に着座したころを見計らって、車室内に蒸気(又は冷気)を噴出し、侵入者の視界を遮ったり、侵入者を驚かせることによって、侵入者の動きを封じ込めたり、侵入者を車両から追い払うことが可能となるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。さらに、ガスによって、侵入者の動きを封じ込めたりするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることも可能となる。
図11は、実施の形態(6)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図1に示した盗難防止システムと同様の構成部分については、同符号を付し、ここではその説明を省略する。
盗難防止システムの本体を構成するマイコン38は、アンテナ23、受信回路22を介して受信された信号(IDコード+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードがEEPROM24に記憶されたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コードと、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ25からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
また、マイコン38は、運転席及び助手席への着座を検出する着座検出センサ35からの信号を取り込むようになっており、着座検出センサ35からの信号に基づいて、駆動装置29、及び自動車電話30を制御するようになっている。なお、着座検出センサ35としては、運転席などに内蔵する重量センサで検出する方法などが挙げられる。
次に、実施の形態(6)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムにおけるマイコン38の行う処理動作▲6▼を図12に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、着座検出センサ35からの信号に基づいて、運転席又は助手席への着座があったか否かを判断し(ステップS81)、着座があったと判断すれば、アーミングモードが設定されているか否かを判断する(ステップS82)。一方、着座はないと判断すれば、処理動作▲6▼を終了する。
ステップS82における判断で、アーミングモードが設定されていると判断すれば、運転席又は助手席に座っているのは、車室内への侵入者(すなわち、正規の使用者でない者)であると看做し、大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるように駆動装置29を制御し(ステップS83)、さらに自動車電話30を使って警察への通報を行う(ステップS84)。一方、アーミングモードが設定されていないと判断すれば、運転席又は助手席に座っているのは、正規の使用者であると看做し、蒸気(又は冷気)を噴出させる必要がないので、そのまま処理動作▲6▼を終了する。
上記実施の形態(6)に係る盗難防止装置によれば、アーミングモードが設定されているときに、運転席又は助手席の着座が検出されると、車室内に大量の蒸気(又は冷気)を噴出させ、侵入者の視界を遮ったり、侵入者を驚かせることによって、侵入者の動きを封じ込めたり、侵入者を車両から追い払うことができる。さらに、ガスによって、侵入者の動きを封じ込めたりするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることも可能となる。
図13は、実施の形態(7)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図1に示した盗難防止システムと同様の構成部分については、同符号を付し、ここではその説明を省略する。
盗難防止システムの本体を構成するマイコン39は、アンテナ23、受信回路22を介して受信された信号(IDコード+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードがEEPROM24に記憶されたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コードと、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ25からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
また、マイコン39は、アーミングモードに設定されている場合に、車室内への侵入者を検出する侵入者検出センサ27からの信号を取り込み、取り込んだ信号に基づいて、駆動装置29、自動車電話30、シート位置調整手段40、リクライニング調整手段41、及びチルト・テレスコピック調整手段42を制御するようになっている。なお、侵入者検出センサ27としては、車室内に侵入した人の動きを超音波で検出する方法などが挙げられる。
シート位置調整手段40は、シートを前後方向にスライド移動させるものであり、リクライニング調整手段41は、シートの背もたれ部分の傾斜角度を調整するものであり、チルト・テレスコピック調整手段42は、ステアリングホイールの角度や長さ(すなわち、運転席に座っている者との距離)を調整するものである。
次に、実施の形態(7)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムにおけるマイコン39の行う処理動作▲7▼を図14に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車室内に侵入者が存在することを示すフラグfが1であるか否かを判断し(ステップS91)、フラグfが1でないと判断すれば、アーミングモードに設定されているか否かを判断し(ステップS92)、アーミングモードに設定されていると判断すれば、侵入者検出センサ27からの信号に基づいて、車室内に侵入者がいるか否かを判断する(ステップS93)。一方、アーミングモードに設定されていないと判断すれば、処理動作▲7▼を終了する。
ステップS93における判断で、車室内に侵入者がいると判断すれば、フラグfを1にし(ステップS94)、タイマtを起動させて(ステップS95)、シート位置調整手段41を制御して、図15に示したように、シート51がステアリングホイール52に最も近接するように、シート51を前方にスライド移動させ(ステップS96)、またリクライニング調整手段41を制御して、シート51の背もたれ部分51aを最も前方側に傾倒させ(ステップS97)、チルト・テレスコピック調整手段42を制御して、ステアリングホイール52を最も下方側に傾倒させ、なおかつシート51との距離を短くさせる(ステップS98、S99)。
さらに自動車電話30を使って警察への通報を行い(ステップS100)、その後、ステップS101へ進む。一方、ステップS93における判断処理で、車室内に侵入者がいないと判断すれば、シート51の位置などを変更する必要がないので、そのまま処理動作▲7▼を終了する。
ステップS101では、タイマtが所定の時間t(例えば、20秒)経過しているか否かを判断し(ステップS101)、タイマtが所定の時間t経過している、すなわち、シート51の位置の調整を開始してから、所定の時間tが経過していると判断すれば、大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるように駆動装置29を制御し(ステップS102)、フラグfを0へ戻す(ステップS103)。一方、タイマtが所定の時間t経過していないと判断すれば、そのまま処理動作▲7▼を終了する。
ところで、ステップS91における判断処理で、フラグfが1であると判断すれば、既にシート51やステアリングホイール52の位置については変更済であり、警察へも通報済であるため、ステップS92〜S100を飛ばして、ステップS101へ進む。
上記実施の形態(7)に係る盗難防止装置によれば、車室内への侵入者が検出されると、シート51を前方へスライド移動させ、背もたれ部分51aを前方側へ傾倒させ、ステアリングホイール52を下方側へ傾倒させ、なおかつシート51との距離を短くさせ、侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることが可能となるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。
また、シート51やステアリングホイール52の位置を変更するだけでなく、車室内に大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるので、もし仮に、シート51などの位置変更によって、侵入者を封じ込めることができなかったとしても、ガスによって侵入者を追い払うことができる。さらに、シート位置などの変更やガスによって、侵入者の動きを封じ込めたりするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることも可能となる。
図16は、実施の形態(8)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図13に示した盗難防止システムと同様の構成部分については、同符号を付し、ここではその説明を省略する。
盗難防止システムの本体を構成するマイコン43は、アンテナ23、受信回路22を介して受信された信号(IDコード+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードがEEPROM24に記憶されたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コードと、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ25からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
また、マイコン43は、車室内へ侵入しようとしている者(ここでは、車両に接近した者)を検出する接近者検出センサ32からの信号を取り込むようになっており、接近者検出センサ32からの信号に基づいて、駆動装置29、自動車電話30、警報装置33、シート位置調整手段40、リクライニング調整手段41、及びチルト・テレスコピック調整手段42を制御するようになっている。なお、接近者検出センサ32としては、車両に接近した人の動きを超音波で検出する方法などが挙げられる。
次に、実施の形態(8)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムにおけるマイコン43の行う処理動作▲8▼を図17に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車室内に侵入者が存在すると看做したことを示すフラグf(後述するステップS119参照)が1であるか否かを判断し(ステップS111)、フラグfが1でないと判断すれば、車両への接近者が存在することを示すフラグfが1であるか否かを判断する(ステップS112)。
フラグfが1でないと判断すれば、接近者検出センサ32からの信号に基づいて、車両に接近している者が存在するか否かを判断し(ステップS113)、接近者が存在すると判断すれば、アーミングモードが設定されているか否かを判断する(ステップS114)。一方、接近者は存在しないと判断すれば、処理動作▲8▼を終了する。
ステップS114における判断で、アーミングモードが設定されていると判断すれば、フラグfを1にし(ステップS115)、タイマtを起動させて(ステップS116)、警報ブザーを鳴らさせるように警報装置33を制御し(ステップS117)、次にタイマtが所定の時間t(例えば、10秒)経過しているか否かを判断する(ステップS118)。一方、アーミングモードが設定されていないと判断すれば、処理動作▲8▼を終了する。
ステップS118における判断で、タイマtが所定の時間t経過していると判断すれば、車両に接近してきた者が車室内に侵入し、運転席や助手席に座っていると看做し、フラグfを1にし(ステップS119)、シート位置調整手段41を制御して、図15に示したように、シート51がステアリングホイール52に最も近接するように、シート51を前方にスライド移動させ(ステップS120)、またリクライニング調整手段41を制御して、シート51の背もたれ部分51aを最も前方側に傾倒させ(ステップS121)、チルト・テレスコピック調整手段42を制御して、ステアリングホイール52を最も下方側に傾倒させ、なおかつシート51との距離を短くさせ(ステップS122、S123)、さらに自動車電話30を使って警察への通報を行い(ステップS124)、その後、ステップS125へ進む。
ステップS125では、タイマtが所定の時間t(例えば、30秒)経過しているか否かを判断し(ステップS125)、タイマtが所定の時間t経過している、すなわち、シート位置の調整を開始してから、所定の時間t(=t−t)が経過していると判断すれば、大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるように駆動装置29を制御し(ステップS126)、フラグf、fを0へ戻す(ステップS127)。一方、タイマtが所定の時間t経過していないと判断すれば、そのまま処理動作▲8▼を終了する。
ところで、ステップS118における判断処理で、タイマtが所定の時間t経過していないと判断すれば、接近者検出センサ32からの信号に基づいて、車両に接近してきた者が前記車両から離れたか否かを判断する(ステップS128)。前記接近者が前記車両から離れたと判断すれば、シートの位置などを変更する必要がないので、フラグfを0へ戻す(ステップS129)。一方、前記接近者が前記車両から離れていないと判断すれば、そのまま処理動作▲8▼を終了する。
また、ステップS112における判断処理で、フラグfが1であると判断すれば、前記車両への接近者については検出済であり、警報ブザーも鳴らしているので、ステップS113〜S117を飛ばして、ステップS118へ進む。また、ステップS111における判断処理で、フラグfが1であると判断すれば、既にシートやステアリングホイールの位置については変更済であり、警察へも通報済であるため、ステップS112〜S124を飛ばして、ステップS125へ進む。
上記実施の形態(8)に係る盗難防止装置によれば、アーミングモードが設定されているときに、車室内へ侵入しようとしている者(例えば、車両へ接近してきた者)が検出されてから、所定の時間t(例えば、車両盗難を働こうとする者が前記車両に近づいてから、運転席や助手席に着座するまでに要するであろう時間)が経過すると、シート51を前方へスライド移動させ、背もたれ部分51aを前方側へ傾倒させ、ステアリングホイール52を下方側へ傾倒させ、なおかつシート51との距離を短くさせ、侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることができる。
すなわち、車両盗難を働こうとする者が、運転席や助手席に着座したころを見計らって、シート51やステアリングホイール52の位置を変更し、侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることが可能となるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。
また、シート51やステアリングホイール52の位置を変更するだけでなく、車室内に大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるので、もし仮に、シート51などの位置変更によって、侵入者を封じ込めることができなかったとしても、ガスによって侵入者を追い払うことができる。さらに、シート位置などの変更やガスによって、侵入者の動きを封じ込めたりするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることも可能となる。
図18は、実施の形態(9)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図13に示した盗難防止システムと同様の構成部分については、同符号を付し、ここではその説明を省略する。
盗難防止システムの本体を構成するマイコン44は、アンテナ23、受信回路22を介して受信された信号(IDコード+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードがEEPROM24に記憶されたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コードと、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ25からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
また、マイコン44は、運転席及び助手席への着座を検出する着座検出センサ35からの信号を取り込むようになっており、着座検出センサ35からの信号に基づいて、駆動装置29、自動車電話30、シート位置調整手段40、リクライニング調整手段41、及びチルト・テレスコピック調整手段42を制御するようになっている。なお、着座検出センサ35としては、運転席などに内蔵する重量センサで検出する方法などが挙げられる。
次に、実施の形態(9)に係る盗難防止装置を採用した盗難防止システムにおけるマイコン44の行う処理動作▲9▼を図19に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車室内に侵入者が存在することを示すフラグfが1であるか否かを判断し(ステップS131)、フラグfが1でないと判断すれば、着座検出センサ35からの信号に基づいて、運転席又は助手席への着座があったか否かを判断し(ステップS132)、着座があったと判断すれば、アーミングモードが設定されているか否かを判断する(ステップS133)。一方、着座はないと判断すれば、処理動作▲9▼を終了する。
ステップS133における判断で、アーミングモードが設定されていると判断すれば、運転席又は助手席に座っているのは、車室内への侵入者(すなわち、正規の使用者でない者)であると看做し、フラグfを1にし(ステップS134)、タイマtを起動させて(ステップS135)、シート位置調整手段41を制御して、図15に示したように、シート51がステアリングホイール52に最も近接するように、シート51を前方にスライド移動させ(ステップS136)、またリクライニング調整手段41を制御して、シート51の背もたれ部分51aを最も前方側に傾倒させ(ステップS137)、チルト・テレスコピック調整手段42を制御して、ステアリングホイール52を最も下方側に傾倒させ、なおかつシート51との距離を短くさせる(ステップS138、S139)。
さらに自動車電話30を使って警察への通報を行い(ステップS140)、その後、ステップS141へ進む。一方、アーミングモードが設定されていないと判断すれば、運転席又は助手席に座っているのは、正規の使用者であると看做し、シートの位置などを変更する必要がないので、そのまま処理動作▲8▼を終了する。
ステップS141では、タイマtが所定の時間t(例えば、10秒)経過しているか否かを判断し(ステップS141)、タイマtが所定の時間t経過している、すなわち、シート位置の調整を開始してから、所定の時間tが経過していると判断すれば、大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるように駆動装置29を制御し(ステップS142)、フラグfを0へ戻す(ステップS143)。一方、タイマtが所定の時間t経過していないと判断すれば、そのまま処理動作▲8▼を終了する。
ところで、ステップS131における判断処理で、フラグfが1であると判断すれば、既にシートやステアリングホイールの位置については変更済であり、警察へも通報済であるため、ステップS132〜S140を飛ばして、ステップS141へ進む。
上記実施の形態(9)に係る盗難防止装置によれば、アーミングモードが設定されているときに、運転席又は助手席の着座が検出されると、シート51を前方へスライド移動させ、背もたれ部分51aを前方側へ傾倒させ、ステアリングホイール52を下方側へ傾倒させ、なおかつシート51との距離を短くさせ、侵入者の動きを封じ込めることによって、侵入者を捕らえることが可能となるため、防犯性能の向上が図られた盗難防止装置を実現することができる。また、侵入者が運転席などに座ったときに、シート51やステアリングホイール52の位置を変更するので、より確実に侵入者を捕らえることができる。
また、シート51やステアリングホイール52の位置を変更するだけでなく、車室内に大量の蒸気(又は冷気)を噴出させるので、もし仮に、シート51などの位置変更によって、侵入者を封じ込めることができなかったとしても、ガスによって侵入者を追い払うことができる。さらに、シート位置などの変更やガスによって、侵入者の動きを封じ込めたりするだけでなく、外部(例えば、警察など)への通報を行うため、侵入者を速やかに捕らえることも可能となる。
また、上記実施の形態(7)〜(9)のいずれかに係る盗難防止装置では、車室内に侵入者がいたり、侵入者が運転席などに座っていたりすると、シート51やステアリングホイール52の位置を変更したり、ガスを噴出させたりしているが、別の実施の形態に係る盗難防止装置では、これら防犯機能以外に、シート51の周辺に発泡スチロールの元となる物を排出し、前記物に蒸気を当てたりする機能や、エアバックなどを膨張させる機能を組み合わせるようにしても良い。
また、別の実施の形態に係る盗難防止装置では、マイコン21、31、34、36〜39、43、44に選択スイッチを接続し、上記したような防犯機能を作動させるか否かを使用者が選択設定できるようにしても良く、これにより使用者にとって大変使い勝手の良いシステムとすることができる。
さらに別の実施の形態に係る盗難防止装置では、これら防犯機能のうち、少なくとも2機能を組み合わせるようにして、これら複数の装備されている機能から使用者が自由に利用したい機能を選択設定できるようにしても良い。
産 業 上 の 利 用 可 能 性
本発明は盗難防止装置に関し、車両や、該車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止することができ、主に自動車産業において利用することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施の形態(1)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図2は、実施の形態(1)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
図3は、実施の形態(2)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図4は、実施の形態(2)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
図5は、実施の形態(3)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図6は、実施の形態(3)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
図7は、実施の形態(4)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図8は、実施の形態(4)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
図9は、実施の形態(5)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図10は、実施の形態(5)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるマイコン関する。
の行う処理動作を示したフローチャートである。
図11は、実施の形態(6)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図12は、実施の形態(6)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
図13は、実施の形態(7)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図14は、実施の形態(7)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
図15は、実施の形態(7)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるシートやステアリングホイールの位置変更処理を説明するための模式的説明図である。
図16は、実施の形態(8)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図17は、実施の形態(8)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
図18は、実施の形態(9)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムの要部を概略的に示したブロック図である。
図19は、実施の形態(9)に係る盗難防止装置を利用した盗難防止システムにおけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。

Claims (22)

  1. 車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
    車室内における所定の空間部分で、膨張体を膨張させる膨張体システムと、
    車室内への侵入者を検出する侵入者検出手段と、
    該侵入者検出手段により、車室内に侵入者が存在することが検出されると、前記膨張体を膨張させるように前記膨張体システムの駆動装置を制御する第1の制御手段とを備えていることを特徴とする盗難防止装置。
  2. 前記侵入者検出手段が、乗員の着座を検出するものであり、
    前記第1の制御手段が、セキュリティシステムが設定されているなど、第1の所定条件が成立しているときに、乗員の着座が検出されると、侵入者が着座していると看做して、前記膨張体を膨張させるように前記膨張体システムの駆動装置を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の盗難防止装置。
  3. 車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
    車室内における所定の空間部分で、膨張体を膨張させる膨張体システムと、
    車室内へ侵入しようとしている者を検出する侵入前検出手段と、
    該侵入前検出手段により、車室内へ侵入しようとしている者が検出されてから、所定の時間が経過すると、前記膨張体を膨張させるように前記膨張体システムの駆動装置を制御する第2の制御手段とを備えていることを特徴とする盗難防止装置。
  4. 前記膨張体システムの駆動装置が、車室内に発泡スチロールの元となる物を排出し、排出した前記物に蒸気を当てるものであることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の盗難防止装置。
  5. 前記膨張体システムがエアバックシステムであることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の盗難防止装置。
  6. 前記車両に装備された、車室内に蒸気や冷気などのガスを噴出させるガス噴出システムの駆動装置に接続され、
    前記膨張体を膨張させる条件の成立後、所定の時間が経過するなど、第2の所定条件が成立すると、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御する第3の制御手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の盗難防止装置。
  7. 外部への通報を行う通報手段と、
    前記膨張体を膨張させる条件が成立すると、外部への通報を行うように、前記通報手段を制御する第1の通報制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1請求項3記載の盗難防止装置。
  8. 車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
    車室内に蒸気や冷気などのガスを噴出させるガス噴出システムと、
    車室内への侵入者を検出する侵入者検出手段と、
    該侵入者検出手段により、車室内に侵入者が存在することが検出されると、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御する第4の制御手段とを備えていることを特徴とする盗難防止装置。
  9. 前記侵入者検出手段が、乗員の着座を検出するものであり、
    前記第4の制御手段が、セキュリティシステムが設定されているなど、第1の所定条件が成立しているときに、乗員の着座が検出されると、侵入者が着座していると看做して、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御するものであることを特徴とする請求項8記載の盗難防止装置。
  10. 車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
    車室内に蒸気や冷気などのガスを噴出させるガス噴出システムと、
    車室内へ侵入しようとしている者を検出する侵入前検出手段と、
    該侵入前検出手段により、車室内へ侵入しようとしている者が検出されてから、所定の時間が経過すると、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御する第5の制御手段とを備えていることを特徴とする盗難防止装置。
  11. 車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
    車室内に設置されたシートの状態を変更するシート状態変更システムと、
    車室内への侵入者を検出する侵入者検出手段と、
    該侵入者検出手段により、車室内に侵入者が存在することが検出されると、侵入者の動きを封じ込めるように、前記シートの状態を第1の所定状態へ変更させるように前記シート状態変更システムの駆動装置を制御する第6の制御手段とを備えていることを特徴とする盗難防止装置。
  12. 前記侵入者検出手段が、乗員の着座を検出するものであり、
    前記第6の制御手段が、セキュリティシステムが設定されているなど、第1の所定条件が成立しているときに、乗員の着座が検出されると、侵入者が着座していると看做して、侵入者の動きを封じ込めるように、前記シートの状態を第1の所定状態へ変更させるように前記シート状態変更システムの駆動装置を制御するものであることを特徴とする請求項11記載の盗難防止装置。
  13. 車両や、車両に装備されている電装品、車室内に置いてある金品などの盗難を防止するための盗難防止装置において、
    車室内に設置されたシートの状態を調整するシート状態変更システと、
    車室内へ侵入しようとしている者を検出する侵入前検出手段と、
    該侵入前検出手段により、車室内へ侵入しようとしている者が検出されてから、所定の時間が経過すると、侵入者の動きを封じ込めるように、前記シートの状態を第1の所定状態へ変更させるように前記シート状態変更システムの駆動装置を制御する第7の制御手段とを備えていることを特徴とする盗難防止装置。
  14. 前記第1の所定状態が、前記シートを前記車両の前方へ移動させた状態、及び/又は前記シートの背もたれ部分を前記車両の前方へ傾倒させた状態であることを特徴とする請求項11〜13のいずれかの項に記載の盗難防止装置。
  15. 前記車両に装備された、ステアリングの状態を変更するステアリング状態変更システムの駆動装置に接続され、
    前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件が成立すると、侵入者の動きを封じ込めるように、前記ステアリングの状態を第2の所定状態へ変更させるように前記ステアリング状態変更システムの駆動装置を制御する第8の制御手段を備えていることを特徴とする請求項11〜13のいずれかの項に記載の盗難防止装置。
  16. 前記第2の所定状態が、前記ステアリングを下方へ傾倒させた状態、及び/又は前記車両の後方へ突き出した状態であることを特徴とする請求項15記載の盗難防止装置。
  17. 前記車両に装備された、車室内における所定の空間部分で、膨張体を膨張させる膨張体システムの駆動装置に接続され、
    前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件が成立すると、前記膨張体を膨張させるように前記膨張体システムの駆動装置を制御する第9の制御手段を備えていることを特徴とする請求項11〜13のいずれかの項に記載の盗難防止装置。
  18. 前記所定の空間部分が、前記シートの近辺であることを特徴とする請求項17記載の盗難防止装置。
  19. 前記膨張体システムの駆動装置が、車室内に発泡スチロールの元となる物を排出し、排出した前記物に蒸気を当てるものであることを特徴とする請求項17記載の盗難防止装置。
  20. 前記膨張体システムがエアバックシステムであることを特徴とする請求項17記載の盗難防止装置。
  21. 前記車両に装備された、車室内に蒸気や冷気などのガスを噴出させるガス噴出システムの駆動装置に接続され、
    前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件の成立後、所定の時間が経過するなど、第3の所定条件が成立すると、車室内にガスを噴出させるように前記ガス噴出システムの駆動装置を制御する第10の制御手段を備えていることを特徴とする請求項11〜13のいずれかの項に記載の盗難防止装置。
  22. 外部への通報を行う通報手段と、
    前記シートの状態を前記第1の所定状態へ変更させる条件が成立すると、外部への通報を行うように、前記通報手段を制御する第2の通報制御手段とを備えていることを特徴とする請求項11〜13のいずれかの項に記載の盗難防止装置。
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