JPWO2002079699A1 - 生産システム - Google Patents
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Abstract
本発明は、ワークの加工、組立等の作業時において塵埃の侵入を防止し得る環境が要求される場合に清浄雰囲気からなる作業環境を提供することができる生産システムに関するものである。生産システム(1)は、ワーク(2)に対して作業を行うワーク作業セクション(4a〜4p)を有する複数の機械装置(3a〜3g)と、ワーク作業セクション(4a〜4p)を清浄雰囲気に保持する手段と、ワーク(2)の位置をそのワーク作業セクション(4a〜4p)内で移動させる搬送手段(8)と、該搬送手段(8)を駆動するワーク作業セクション(4a〜4p)の外側に設けた作業駆動手段と、各機械装置3のワーク作業セクション(4a〜4p)を相互に連結しワーク(2)を一方の機械装置(3a〜3g)から他方の機械装置(3a〜3g)へ搬送する搬送管(7)とを備えることで、生産システム(1)における作業領域の小型化と機械装置(3a〜3g)の移動、配置換えの簡便化を図る。
Description
技術分野
本発明は、生産システムに関する。さらに詳述すると、本発明はワークの加工作業時や組立作業時において塵埃の侵入を防止し得る環境が要求される場合に清浄雰囲気からなる作業環境を提供することができる生産システムの形態や構造に関する。
背景技術
内部に含まれる塵埃が少なく清浄度が高いモータ等を生産する場合にクリーンな環境を確保しながら加工・組立作業を行うべく、ワークの搬送、装置へのセット等の工程を清浄雰囲気下で行うようにした生産システムが開発されている。この場合、生産装置間におけるワーク搬送もクリーンルームやクリーンブース内で行われるため、搬送装置を低発塵とする対策がとられ、ワークそのものはクリーンルーム内を裸で搬送されるようになっている。
そこで、従来、このような生産システムにおいて大きいワークを搬送等する必要がある場合には、生産装置自体をクリーンルームに持ち込んで設置するのが便宜であった。
しかしながら、このような生産システムは、クリーンルームのサイズを作業員が作業しうる程度の大きさに確保し、さらにそのルーム内を常に必要とされるクラスのクリーン状態に保たなければならないので設備費にコストがかかる問題がある。
しかも、クリーン環境での生産システムにおいては、発熱・発塵などの面で生産装置そのものも大きな問題を有し、環境維持のコストやエネルギーが多大になってしまうことも問題である。
そこで、本発明は、ワークの加工作業や組立作業等に必要なクリーンルームを低コストで実現する生産システムを提供することを目的とする。
発明の開示
かかる目的を達成するため、本発明にかかる生産システムは、ワークに対して作業を行うワーク作業セクションを有する複数の機械装置と、ワーク作業セクションを清浄雰囲気に保持する手段と、ワークの位置をそのワーク作業セクション内で移動させる搬送手段と、該搬送手段を駆動するワーク作業セクションの外側に設けた作業駆動手段と、各機械装置のワーク作業セクションを相互に連結しワークを一方の機械装置から他方の機械装置へ搬送する搬送管とを備えるようにしたものである。
この生産システムでは、クリーンルーム内すべての雰囲気を清浄とする代わりに、少なくともワークに対して作業を行うよう外界と区切られた作業領域内を清浄雰囲気に保持するようにし、ワークの加工・組立に必要十分な範囲でクリーン環境をルーム内の一部に形成することにより、クリーンルーム内すべてを清浄とする場合に比べてコストを削減できる。このため、クリーン環境を形成する場合の低コスト化を図りながら清浄度が高いモータ等を生産することが可能となる。この生産システムでは、少なくともワークの加工や組立あるいは搬送に必要な領域を十分な清浄雰囲気にし得るようにしている。このため、クリーン化された装置の小型化を可能とし、コストダウンおよび装置の移動、配置換えが簡単となる。また、作業機械、ロボット等の発熱、発塵などの影響を受けない。
また、ワーク作業セクションどうしが中空の搬送管によって連結されているため、あるワーク作業セクションで作業を終えたワークは外気に触れることなく次のワーク作業セクションに移動することができる。しかも、装置間を連結する搬送管のコンパクト化を可能とし、必要最小限の大きさ、長さで作業ができる。
また、本発明にかかる生産システムにおいては、搬送管が清浄雰囲気に保持されていることが好ましい。この場合、搬送管は、必要な大きさの清浄雰囲気スペースを外界から区切って形成し、このスペースをワークが一のワーク作業セクションから他のワーク作業セクションまで清浄雰囲気下で移動するために必要な移動空間としている。したがって、この生産システムによると、ワークを加工・組立作業中において常に清浄雰囲気下で搬送することができる。
また、本発明にかかる生産システムにおいて、機械装置は、各々独立に清浄雰囲気に保持される複数のワーク作業セクションを有していることが好ましい。この場合、ある一つの機械装置において複数の作業を行うことが可能となる。
また、本発明にかかる生産システムにおいて、搬送手段は、ワーク作業セクションの外側からワークにアクセスしてこのワークを移動させるものであることが好ましい。この場合、搬送手段すべてを清浄雰囲気下に設ける必要がなくなる。したがって、一層のシステム小型化が図れる。
また本発明にかかる生産システムは、外界と区切られてワークに対する作業領域を形成し少なくともワークおよびこのワークを移動させる搬送手段の作業端をこの作業領城内に収容するワーク作業セクションと、該ワーク作業セクションの作業領域を清浄雰囲気に保持する清浄手段を含む清浄気流発生領域と、前記搬送手段を駆動する作業駆動手段の一部または全部が設けられる機構領域とを有し、かつ、ワーク作業セクションを相互に連結しワークを一つのワーク作業セクションから他のワーク作業セクションへ搬送する搬送管を備えている。この生産システムによると、ワークの加工・組立あるいは搬送に必要十分な領域で清浄雰囲気を提供でき、クリーン化された装置の小型化、コストダウンおよび装置の移動・配置換えの容易化を実現する。
また、本発明にかかる生産システムは、清浄雰囲気を作業駆動手段側でも保持する小孔、または搬送手段の移動を許容するスリットを備える隔壁が、ワーク作業セクションと作業駆動手段との間に設けられていることが好ましい。この場合、作業領域内における清浄度が維持されるように作業領域を機構領域に対して陽圧となるように保つことができ、尚かつ、清浄空気に対する抵抗を少なくして下方側に形成されている機構領域への十分な空気の流れを確保し、作業領域内の塵埃が外部に排出されやすくできる。
この隔壁は、小孔を通じて清浄空気を作業駆動手段側に流通させることから、作業駆動手段側でも清浄雰囲気を保持する。
この場合において、隔壁は、搬送管、作業駆動手段、および搬送手段の少なくともいずれか一が取付可能であることが好ましい。この場合の隔壁はこれらの取付基台として機能し、また、万が一ワークが落下してもこのワークを受け止める受け止め台としても機能する。
さらに、本発明にかかる生産システムにおいては、清浄気流を透過させる小孔、または搬送手段の移動を許容するスリットを備える隔壁が、ワーク作業セクションと機構領域との間に設けられていることが好ましい。
この場合において、隔壁は、搬送管、作業駆動手段、および搬送手段の少なくともいずれか一つが取付可能であることが好ましい。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
Fig.1〜Fig.8に、本発明の一実施形態を示す。本発明の生産システム1は、ワーク2に対して作業を行うワーク作業セクション4を有する複数の機械装置3と、ワーク作業セクション4を清浄雰囲気に保持する手段5(以下「清浄手段5」という)と、ワーク2の位置をそのワーク作業セクション4内で移動させる搬送手段8と、該搬送手段8を駆動するワーク作業セクション4の外側に設けた作業駆動手段6と、各機械装置3のワーク作業セクション4を相互に連結しワーク2を一方の機械装置3から他方の機械装置3へ搬送する搬送管7とを備えるものである。なお、Fig.1においては、本実施形態における生産システム1の大きさの概略を示すため比較対象としてA4用紙(210mm×297mm)を一緒に記載している。
以下では、動圧軸受モータを生産する生産システム1の実施形態を説明する。本実施形態の生産システム1は、Fig.1のように符号3a〜3gで示す複数の機械装置3を備える。これら機械装置3a〜3gは、Fig.3に示すように清浄手段5からなる清浄下降気流発生領域、作業領域9、機構領域10の3つの領域に区切られ、符号7a〜7gで示す複数の搬送管によって外気と遮断された状態で連結されている。ワーク2としての動圧軸受モータまたはこれを構成する部品は、搬送管7a〜7gを適宜通過して各機械装置3a〜3g間を搬送される。
各機械装置3a〜3gは、シャフト供給セクション4aなど各々独立で清浄雰囲気状態に保持され互いに機能が異なる単数ないし複数のワーク作業セクション4、別の言い方をすればワーク2たる動圧軸受モータの加工・組立を流れ作業的に行う各作業部門を有している。例えば本実施形態の場合、機械装置3aはシャフト供給セクション4a,プレート供給セクション4b,軸圧入セクション4cおよびヒータセクション4dからなり、機械装置3bは垂直度検査セクション4eからなり、機械装置3cは筒洗浄セクション4fからなり、機械装置3eは筒内径計測セクション4kからなり、機械装置3fは底接着封止セクション4m,底焼嵌セクション4nおよびヒートセクション4oからなり、機械装置3gはオーブンセクション4pからなる。また、機械装置3aから機械装置3dに至るまでの間に、軸径計測セクション4g,軸組軸系毎ストックセクション4h,対応軸組選択セクション4iおよび軸挿入セクション4jが設けられている。この場合、基本的にはワーク2を送る縦方向に各ワーク作業セクション4を配置しているが、必要に応じて横方向に追加の作業領域を設けても構わない。
清浄手段5は清浄下降気流発生領域において作業領域9内に清浄空気を送り出し、ワーク作業セクション4内の雰囲気を清浄状態に保持する手段である。例えば本実施形態の生産システム1の場合、清浄手段5はFig.3に示すように空気を吹き出すブロワ5aおよび吹き出された空気を清浄化するフィルタ5bによって構成され、作業領域9に清浄空気の下降流を送出することで作業領域9が外部や機構領域10に対して常に陽圧状態(つまり正圧となる状態)となるように管理されている。また、適正な清浄加工気流を発生させるため、ブロワ5aの吐出圧や吐出量を可変として調整するための図示しない制御構造が併設されている。
作業領域9は例えば4面の側壁11を有しその上部に清浄手段5が取り付けられた陽圧状態の作業空間で、清浄雰囲気が保たれたこの空間内で動圧軸受モータの加工・組立が行われる。作業領域9の大きさはワーク2の加工・組立を行うのに必要な限度で小型化を図れる。ワーク作業セクション4に手作業用の手袋15を設けるような場合は必要な大きさに適宜変更できる。
一方、機構領域10は排気手段14を持ち作業領域9より負圧かつ外気より陽圧(正圧)となる様にコントロールされている。外気以上の陽圧が得られている場合、排気手段14をその都度停止させれば電力削減することができて好ましい。機構領域10は4面の側壁11の1面以上に設けられたドアを有している。また、特に図示していないが、機構領域10の上部で発塵の可能性が高い個所は負圧源をチューブで誘導し、吸引を行うようにしている。
これら作業領域9と機構領域10との間の隔壁12は、機構領域10側から作業領域9側への空気の侵入が無い様にする為、清浄手段5等が稼動することにより作業領域9が機構領域10に対して陽圧となるように設けられている。この隔壁12は、清浄手段5から流れる清浄空気に対する抵抗が少なく、下方側に形成されている機構領域10への十分な空気の流れを確保したものであることが好ましい。例えばグレーティングやパンチメタル等のように複数の小孔を備えた隔壁12は、作業領域9と機構領域10とを隔てた上、空気の流れ抵抗を減少させるため清浄空気が機構領域10側に吹き抜ける際の流れを妨げにくい。こうした場合、作業領域9内の塵埃が外部に排出されやすくなる。さらに隔壁12は、搬送手段8のシャフト8bの移動経路どおりスリット13が切り込まれ、必要な作業に関わる動作は妨げられない様な構造となっている。このスリット13は、清浄手段5から流れてくる清浄空気が機構領域10側に吹き抜ける際の流れをよくする機能も併せ有している。
さらに、隔壁12は、例えばその表面に穿たれた孔を利用するなどして、作業駆動手段6、搬送管7あるいは搬送手段8等を取り付けることが可能となっていることが好ましい。例えば本実施形態の隔壁12は、搬送管7、ワーク作業セクション4の取り付け基台として機能し、搬送手段8の作業端8aが入り込み、作業端8a側と搬送手段8の駆動端側とを分離することにより、安全性を確保し、万が一ワーク2が落下した場合にもこのワーク2を受け止める機能を有している。
また、作業領域9の側壁11に設けられた孔には外気と遮断しつつこの作業領域9内で作業できるようにした手袋15を設けることで、マニュアルメンテナンス機能を備え付けることができる。この場合、隔壁12を、この手袋15に突っ込まれた人間の手を置くことのできる作業台とすることもできる。
搬送手段8は、ワーク作業セクション4の外側からワーク2の移動・搬送を行うように設置されるロボットなどの装置からなり、少なくともツールやハンドなどの作業端8aが作業領域9に入り込むように設置され、この作業端8aと、搬送手段8の駆動源となる作業駆動手段6とがシャフト8bによって接続されている。この搬送手段8は、ワーク作業セクション4の外側からワーク2にアクセスして(つまり近づき、把持する等して)ワーク2をそのワーク作業セクション4内であるいはワーク作業セクション4と搬送管7との間で移動させる。作業端8aとしては、ワーク2を把持するものの他、掛けたり押し出したりする等の機能を有しワーク2を移動させ得るあらゆる手段が採用できる。さらに、搬送手段8は、作業端8aの構成を替えることにより、それ自体がワーク2に対してかしめやねじ締め等の作業を行う手段とすることもできる。
搬送管7は、作業領城9と機構領域10の間の一部に挿入され、上流側の機械装置3および下流側の機械装置3とを連結する管である。この搬送管7は管内が清浄雰囲気に保持され、生産途中のワーク2を上流側機械装置3から下流側機械装置3へクリーン度を保ったまま搬送し得るものがもっとも好ましい。この場合、この搬送管7としては作業領域9を外気から遮断し得る気密管が好適だが、完全な気密が実現されない場合であっても作業領域9を陽圧とすることで塵埃の侵入を防ぐことが可能となる。また、搬送管7の継ぎ手は規格化・標準化されたものであることが着脱を容易とし得る点で好ましい。本実施形態の生産システム1では、上述の搬送管7と搬送手段8とによって各ワーク作業セクション4にワーク2を供給しさらに排出するための供給排出機構を構成している。
以上の生産システム1においては、各機械装置3毎に装置内に清浄雰囲気に保持される作業領域9を設け、独立に各機械装置3内部の清浄度管理を行う一方、各機械装置3間を搬送管7で接続しワーク2を搬送している。このように複数の機械装置3を接続して生産システム1を構成すると一つの機械装置3において清浄雰囲気が損なわれ汚染が発生した場合、その汚染が他の機械装置3に伝播して生産システム1全体が汚染され生産途上のワーク2すべてが不良となる恐れがあり、再検査が必要となったり、生産システム1の稼動を中断して清浄度を回復させたり、または(あるいは、これらとともに)最初からシステムの設定をする必要があり大きなロスが発生する。また、ワーク2の補給やメンテナンス等の通常作業がある場合も、一時的に清浄度低下の恐れがあり同様である。
このようなロスを防止するために、生産システム1は、各機械装置3の清浄度を個々にモニターすることにより、清浄度管理の異常状態(即ち、汚染)を検出する。一の機械装置3に汚染が検出された場合は、他の機械装置3に伝播させないための制御作動を行い、その際、他の機械装置3の清浄度は維持し続けるように構成する。そして、汚染の発生した機械装置3についてのみ清浄度を回復させ、当該機械装置3の清浄度が回復したことを検出した時点で、汚染伝播防止の制御を解除して、生産システム1を再稼動させる。このように構成する生産システム1は、汚染発生(清浄度低下)した場合に、迅速に回復してシステム全体への影響を最小限に止めて、迅速な再稼動を実現できる。
各機械装置3における清浄度低下および汚染発生のいずれか一方または双方を検出する手段としては、▲1▼パーティクルカウンタや沈降したパーティクルを画像処理等で検出により直接清浄度を観測する方法のほかに、▲2▼代用特性によって検出する方法として、装置外部と作業領域9との気圧を比較して作業領域9の陽圧が一定水準を下回った場合に汚染発生と判断する圧力測定装置による方法、または、ダウンフローの流速を測定しその流速が落ちた場合に汚染発生を判断する流速計等による方法がある。また、ワーク2の補給やメンテナンス等の通常作業による一時的な清浄度低下に対応する方法として、作業領域9の扉が開けられた場合に扉の開閉を検出したり、作業者がメンテナンスを行う事前手続きとしてスイッチを押す等の方法が可能である。これらの検出手段を複数配置することもできる。
次に、一の機械装置3で発生した汚染を他の機械装置3に伝播させないための制御作動として、▲1▼汚染が発生した機械装置3の作業領域9を減圧する。▲2▼機械装置3の作業領域9に接続されている汚染のない機械装置3から清浄なエアが流れ込むようにする。その場合、汚染の無い機械装置3のダウンフローの流量を上げる、汚染された機械装置3のダウンフローを止める、または、汚染された機械装置3の排気ファンの速度を上げる等の方法がある。また、例えば搬送管7内を移動するワーク載置台17に搬送管7を搬送方向に二分する壁部を設け、汚染が発生した場合に汚染側の搬送管接続部にワーク載置台17を移動するなどして、▲3▼搬送管7の開断面積を機械的に狭めることも別の方法である。もちろん、上述した方法を複数組み合わせて動作させることもできる。
ここで、Fig.4〜Fig.8にリニアモータを用いた搬送管7について示す。これら図に示した例では一方の機械装置3から他方の機械装置3へワーク載置台17にワーク2を載せて搬送するようにしている。Fig.4に示す搬送管7は隣り合う機械装置3の間に設けられたカバー16付きの管であり、カバー16を取り外した状態を示すFig.5のようにカバー16の内側にはワーク載置台17が設けられている。また、このワーク載置台17の下側にはFig.6に示すようにリニアモータの固定子18と移動子19とが設けられている。移動子19はFig.7(A)〜Fig.7(C)に示すようにワーク載置台17を支持しており、固定子18に沿って直線移動する。符号20はリニアモータへ電源供給などするワイヤである。また、搬送管7のカバー16のない部分は、機械装置3の内部に対して開口した窓21となっており、搬送手段8がこの窓21を通じてワーク2を取り出せるようになっている。さらに、Fig.8に、真ん中の機械装置3を貫通して3台の機械装置3に跨るように設けられた搬送管7を示す。この搬送管7には、各機械装置3に対応して窓21が複数設けられている。なお、Fig.8においてのみ機械装置3の内側を斜線で示している。
また、図7に示すとおり、搬送管7には、リニアモータの上部にはシールド部材22が備えられ、このシールド部材22には、ワーク載置台17を支持する移動子19が移動するところにスリット22aが形成されている。これにより、リニアモータで発生した塵、埃等をワーク載置台17側に拡散しないようになっている。
以上の生産システム1によって動圧軸受モータを生産する場合、まず動圧軸受モータを構成する各ユニット例えばシャフトやプレート等をワーク作業セクション4の側壁11から供給する。筒洗浄は、例えば洗浄液を噴き出している先に超音波を発生させる超音波流水、あるいはブラシを使ったスクラブ洗浄等により、適宜噴出の向きを変えて行う。なお、筒洗浄セクション4fにおけるチャンバー自体の取替は可能としてあるが、このチャンバーの設置数をいくつとするかは自由である。また、軸圧入の後にはシャフト径を測り、径ごとに分類してストックする。そして、筒の内径を計測してこれに合う内径の軸を選択し、筒に挿入する。さらに、プレートをかしめ、オイルが漏れないように接着剤を塗布し、組立後、加熱により接着剤を溶かして接着封止する。この場合、本実施形態のようにオーブンで加熱することにより一度に複数のワーク(モータ部品)を焼くことが可能となる。また、オーブンの中には常に少なくとも一品が入っているようにし、タイマで時間を知らせ、焼かれたワーク2がオーブンから運ばれたら次の品をオーブンの末尾に並ばせることで効率アップを図ることができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態では上流側機械装置3と下流側機械装置3とを連結する搬送管7を通してワーク2が移動できるようにしたが、ワーク2を清浄雰囲気下で移動させるための手段として密閉式のトレイあるいはシャトルを利用することもできる。例えば密閉式のトレイは、トレイ開口部蓋を作業領域9の側壁11のドアに密着させた状態でドアを開けることにより作業領域9の内気と連結する構造とする等により、トレイ内の清浄雰囲気を保ちながら搬送することが可能となる。
ここで、生産システム1の別の実施形態を以下に説明する。特に図示していないが、以下に示す生産システム1において精密加工を施すクリーンブース(各ワーク作業セクション4の作業領域9)は例えば一辺30cm程度の従来に比べて小さいサイズで、各ユニット(各機械装置3)はそれぞれ上部に清浄手段5を備え、常に下に向けてフィルタ5bを通した清浄空気を吹き付けるように構成すると、部屋全体を清浄に保つクリーンルームに比べて必要な空調コストが格段に低くできる。このような生産システム1は、電子・精密機械を取り扱う場合だけでなく、食品や医薬品など量産過程で無菌状態を必要とする物品・商品等を取り扱う場合にも適用可能である。また、機構領域10に機械装置3や搬送手段8の電源や駆動源となる特殊なポンプ等も内蔵されており配線や配管の手間がない。また、各ユニット(各機械装置3)は、切削・穴開け・研磨・組立・加熱炉・洗浄などといった諸機能の中の一機能をそれぞれ受け持つ。このようなクリーンブースは、製造工程に合わせて連結され、連結時に例えば100cm×200cm程度のスペース内で工場のセル方式ライン等を構成できる。この場合、ユニットはキャスターの付いた可動式であることが好ましい。このような生産システム1は、生産品目に合わせて各ユニットを自在に組み替えて工程を変更でき、品目変更の際に短時間での立ち上げが可能である。
また、各クリーンブースを連結した状態でその前やサイドに各クリーンブース間でワーク2を搬送するためにレール等の手段を配置し、ワーク2を載置したパレットを車台等で走らせることも可能である。パレットは、ワーク2が動圧軸受モータの部品であるなど小型である場合、ワークサイズに応じたクレジットカードサイズ程度であることが望ましい。この場合の作業台の位置決め精度は例えば10μm程度である。さらに、レール等の手段を上述した搬送管内に収納するようにしてもよい。また、部材や部品(ワーク2)は四角いケースに入れることもできる。この四角いケースは蓋をしたままクリーンブースの受け入れ口に差し込まれる。この場合、ケースをクリーンブースに取り入れてから蓋を開けて加工に移る。完成すると別のケースに入れ蓋をして運び出す。ケース内部は清浄環境に保たれている。
また、本実施形態では生産システム1の一例をFig.1に示したがシステム形態は特に限られることはなく、機械装置3や搬送管7の自由な配置と組合せにより例えばFig.9に示すような生産システム1を構築してもよいし、さらに他の形態としてももちろん構わない。
【図面の簡単な説明】
Fig.1は本発明の一実施形態を示す生産システムの平面図である。Fig.2は搬送管によって連結されたワーク作業セクションの内部構造の一例を示す平面図である。Fig.3は搬送管によって連結されたワーク作業セクションの内部構造の一例を示す正面からの断面図である。Fig.4は、側壁とカバー付き搬送管を示す平面図である。Fig.5は、側壁とカバーとが取り外された搬送管の構造を示す平面図である。Fig.6は、ワーク載置台が取り外されリニアモータのみが示された搬送管の平面図である。Fig.7(A)は、カバー付きの搬送管の構造を示す平面図である。Fig.7(B)は、カバー付きの搬送管の構造を示す正面図である。Fig.7(C)は、カバー付きの搬送管の構造を示す右側面図である。Fig.8は、3台の機械装置に跨るように設けられた搬送管を示す正面からの図である。Fig.9は本発明の他の実施形態を示す生産システムの平面図である。
本発明は、生産システムに関する。さらに詳述すると、本発明はワークの加工作業時や組立作業時において塵埃の侵入を防止し得る環境が要求される場合に清浄雰囲気からなる作業環境を提供することができる生産システムの形態や構造に関する。
背景技術
内部に含まれる塵埃が少なく清浄度が高いモータ等を生産する場合にクリーンな環境を確保しながら加工・組立作業を行うべく、ワークの搬送、装置へのセット等の工程を清浄雰囲気下で行うようにした生産システムが開発されている。この場合、生産装置間におけるワーク搬送もクリーンルームやクリーンブース内で行われるため、搬送装置を低発塵とする対策がとられ、ワークそのものはクリーンルーム内を裸で搬送されるようになっている。
そこで、従来、このような生産システムにおいて大きいワークを搬送等する必要がある場合には、生産装置自体をクリーンルームに持ち込んで設置するのが便宜であった。
しかしながら、このような生産システムは、クリーンルームのサイズを作業員が作業しうる程度の大きさに確保し、さらにそのルーム内を常に必要とされるクラスのクリーン状態に保たなければならないので設備費にコストがかかる問題がある。
しかも、クリーン環境での生産システムにおいては、発熱・発塵などの面で生産装置そのものも大きな問題を有し、環境維持のコストやエネルギーが多大になってしまうことも問題である。
そこで、本発明は、ワークの加工作業や組立作業等に必要なクリーンルームを低コストで実現する生産システムを提供することを目的とする。
発明の開示
かかる目的を達成するため、本発明にかかる生産システムは、ワークに対して作業を行うワーク作業セクションを有する複数の機械装置と、ワーク作業セクションを清浄雰囲気に保持する手段と、ワークの位置をそのワーク作業セクション内で移動させる搬送手段と、該搬送手段を駆動するワーク作業セクションの外側に設けた作業駆動手段と、各機械装置のワーク作業セクションを相互に連結しワークを一方の機械装置から他方の機械装置へ搬送する搬送管とを備えるようにしたものである。
この生産システムでは、クリーンルーム内すべての雰囲気を清浄とする代わりに、少なくともワークに対して作業を行うよう外界と区切られた作業領域内を清浄雰囲気に保持するようにし、ワークの加工・組立に必要十分な範囲でクリーン環境をルーム内の一部に形成することにより、クリーンルーム内すべてを清浄とする場合に比べてコストを削減できる。このため、クリーン環境を形成する場合の低コスト化を図りながら清浄度が高いモータ等を生産することが可能となる。この生産システムでは、少なくともワークの加工や組立あるいは搬送に必要な領域を十分な清浄雰囲気にし得るようにしている。このため、クリーン化された装置の小型化を可能とし、コストダウンおよび装置の移動、配置換えが簡単となる。また、作業機械、ロボット等の発熱、発塵などの影響を受けない。
また、ワーク作業セクションどうしが中空の搬送管によって連結されているため、あるワーク作業セクションで作業を終えたワークは外気に触れることなく次のワーク作業セクションに移動することができる。しかも、装置間を連結する搬送管のコンパクト化を可能とし、必要最小限の大きさ、長さで作業ができる。
また、本発明にかかる生産システムにおいては、搬送管が清浄雰囲気に保持されていることが好ましい。この場合、搬送管は、必要な大きさの清浄雰囲気スペースを外界から区切って形成し、このスペースをワークが一のワーク作業セクションから他のワーク作業セクションまで清浄雰囲気下で移動するために必要な移動空間としている。したがって、この生産システムによると、ワークを加工・組立作業中において常に清浄雰囲気下で搬送することができる。
また、本発明にかかる生産システムにおいて、機械装置は、各々独立に清浄雰囲気に保持される複数のワーク作業セクションを有していることが好ましい。この場合、ある一つの機械装置において複数の作業を行うことが可能となる。
また、本発明にかかる生産システムにおいて、搬送手段は、ワーク作業セクションの外側からワークにアクセスしてこのワークを移動させるものであることが好ましい。この場合、搬送手段すべてを清浄雰囲気下に設ける必要がなくなる。したがって、一層のシステム小型化が図れる。
また本発明にかかる生産システムは、外界と区切られてワークに対する作業領域を形成し少なくともワークおよびこのワークを移動させる搬送手段の作業端をこの作業領城内に収容するワーク作業セクションと、該ワーク作業セクションの作業領域を清浄雰囲気に保持する清浄手段を含む清浄気流発生領域と、前記搬送手段を駆動する作業駆動手段の一部または全部が設けられる機構領域とを有し、かつ、ワーク作業セクションを相互に連結しワークを一つのワーク作業セクションから他のワーク作業セクションへ搬送する搬送管を備えている。この生産システムによると、ワークの加工・組立あるいは搬送に必要十分な領域で清浄雰囲気を提供でき、クリーン化された装置の小型化、コストダウンおよび装置の移動・配置換えの容易化を実現する。
また、本発明にかかる生産システムは、清浄雰囲気を作業駆動手段側でも保持する小孔、または搬送手段の移動を許容するスリットを備える隔壁が、ワーク作業セクションと作業駆動手段との間に設けられていることが好ましい。この場合、作業領域内における清浄度が維持されるように作業領域を機構領域に対して陽圧となるように保つことができ、尚かつ、清浄空気に対する抵抗を少なくして下方側に形成されている機構領域への十分な空気の流れを確保し、作業領域内の塵埃が外部に排出されやすくできる。
この隔壁は、小孔を通じて清浄空気を作業駆動手段側に流通させることから、作業駆動手段側でも清浄雰囲気を保持する。
この場合において、隔壁は、搬送管、作業駆動手段、および搬送手段の少なくともいずれか一が取付可能であることが好ましい。この場合の隔壁はこれらの取付基台として機能し、また、万が一ワークが落下してもこのワークを受け止める受け止め台としても機能する。
さらに、本発明にかかる生産システムにおいては、清浄気流を透過させる小孔、または搬送手段の移動を許容するスリットを備える隔壁が、ワーク作業セクションと機構領域との間に設けられていることが好ましい。
この場合において、隔壁は、搬送管、作業駆動手段、および搬送手段の少なくともいずれか一つが取付可能であることが好ましい。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
Fig.1〜Fig.8に、本発明の一実施形態を示す。本発明の生産システム1は、ワーク2に対して作業を行うワーク作業セクション4を有する複数の機械装置3と、ワーク作業セクション4を清浄雰囲気に保持する手段5(以下「清浄手段5」という)と、ワーク2の位置をそのワーク作業セクション4内で移動させる搬送手段8と、該搬送手段8を駆動するワーク作業セクション4の外側に設けた作業駆動手段6と、各機械装置3のワーク作業セクション4を相互に連結しワーク2を一方の機械装置3から他方の機械装置3へ搬送する搬送管7とを備えるものである。なお、Fig.1においては、本実施形態における生産システム1の大きさの概略を示すため比較対象としてA4用紙(210mm×297mm)を一緒に記載している。
以下では、動圧軸受モータを生産する生産システム1の実施形態を説明する。本実施形態の生産システム1は、Fig.1のように符号3a〜3gで示す複数の機械装置3を備える。これら機械装置3a〜3gは、Fig.3に示すように清浄手段5からなる清浄下降気流発生領域、作業領域9、機構領域10の3つの領域に区切られ、符号7a〜7gで示す複数の搬送管によって外気と遮断された状態で連結されている。ワーク2としての動圧軸受モータまたはこれを構成する部品は、搬送管7a〜7gを適宜通過して各機械装置3a〜3g間を搬送される。
各機械装置3a〜3gは、シャフト供給セクション4aなど各々独立で清浄雰囲気状態に保持され互いに機能が異なる単数ないし複数のワーク作業セクション4、別の言い方をすればワーク2たる動圧軸受モータの加工・組立を流れ作業的に行う各作業部門を有している。例えば本実施形態の場合、機械装置3aはシャフト供給セクション4a,プレート供給セクション4b,軸圧入セクション4cおよびヒータセクション4dからなり、機械装置3bは垂直度検査セクション4eからなり、機械装置3cは筒洗浄セクション4fからなり、機械装置3eは筒内径計測セクション4kからなり、機械装置3fは底接着封止セクション4m,底焼嵌セクション4nおよびヒートセクション4oからなり、機械装置3gはオーブンセクション4pからなる。また、機械装置3aから機械装置3dに至るまでの間に、軸径計測セクション4g,軸組軸系毎ストックセクション4h,対応軸組選択セクション4iおよび軸挿入セクション4jが設けられている。この場合、基本的にはワーク2を送る縦方向に各ワーク作業セクション4を配置しているが、必要に応じて横方向に追加の作業領域を設けても構わない。
清浄手段5は清浄下降気流発生領域において作業領域9内に清浄空気を送り出し、ワーク作業セクション4内の雰囲気を清浄状態に保持する手段である。例えば本実施形態の生産システム1の場合、清浄手段5はFig.3に示すように空気を吹き出すブロワ5aおよび吹き出された空気を清浄化するフィルタ5bによって構成され、作業領域9に清浄空気の下降流を送出することで作業領域9が外部や機構領域10に対して常に陽圧状態(つまり正圧となる状態)となるように管理されている。また、適正な清浄加工気流を発生させるため、ブロワ5aの吐出圧や吐出量を可変として調整するための図示しない制御構造が併設されている。
作業領域9は例えば4面の側壁11を有しその上部に清浄手段5が取り付けられた陽圧状態の作業空間で、清浄雰囲気が保たれたこの空間内で動圧軸受モータの加工・組立が行われる。作業領域9の大きさはワーク2の加工・組立を行うのに必要な限度で小型化を図れる。ワーク作業セクション4に手作業用の手袋15を設けるような場合は必要な大きさに適宜変更できる。
一方、機構領域10は排気手段14を持ち作業領域9より負圧かつ外気より陽圧(正圧)となる様にコントロールされている。外気以上の陽圧が得られている場合、排気手段14をその都度停止させれば電力削減することができて好ましい。機構領域10は4面の側壁11の1面以上に設けられたドアを有している。また、特に図示していないが、機構領域10の上部で発塵の可能性が高い個所は負圧源をチューブで誘導し、吸引を行うようにしている。
これら作業領域9と機構領域10との間の隔壁12は、機構領域10側から作業領域9側への空気の侵入が無い様にする為、清浄手段5等が稼動することにより作業領域9が機構領域10に対して陽圧となるように設けられている。この隔壁12は、清浄手段5から流れる清浄空気に対する抵抗が少なく、下方側に形成されている機構領域10への十分な空気の流れを確保したものであることが好ましい。例えばグレーティングやパンチメタル等のように複数の小孔を備えた隔壁12は、作業領域9と機構領域10とを隔てた上、空気の流れ抵抗を減少させるため清浄空気が機構領域10側に吹き抜ける際の流れを妨げにくい。こうした場合、作業領域9内の塵埃が外部に排出されやすくなる。さらに隔壁12は、搬送手段8のシャフト8bの移動経路どおりスリット13が切り込まれ、必要な作業に関わる動作は妨げられない様な構造となっている。このスリット13は、清浄手段5から流れてくる清浄空気が機構領域10側に吹き抜ける際の流れをよくする機能も併せ有している。
さらに、隔壁12は、例えばその表面に穿たれた孔を利用するなどして、作業駆動手段6、搬送管7あるいは搬送手段8等を取り付けることが可能となっていることが好ましい。例えば本実施形態の隔壁12は、搬送管7、ワーク作業セクション4の取り付け基台として機能し、搬送手段8の作業端8aが入り込み、作業端8a側と搬送手段8の駆動端側とを分離することにより、安全性を確保し、万が一ワーク2が落下した場合にもこのワーク2を受け止める機能を有している。
また、作業領域9の側壁11に設けられた孔には外気と遮断しつつこの作業領域9内で作業できるようにした手袋15を設けることで、マニュアルメンテナンス機能を備え付けることができる。この場合、隔壁12を、この手袋15に突っ込まれた人間の手を置くことのできる作業台とすることもできる。
搬送手段8は、ワーク作業セクション4の外側からワーク2の移動・搬送を行うように設置されるロボットなどの装置からなり、少なくともツールやハンドなどの作業端8aが作業領域9に入り込むように設置され、この作業端8aと、搬送手段8の駆動源となる作業駆動手段6とがシャフト8bによって接続されている。この搬送手段8は、ワーク作業セクション4の外側からワーク2にアクセスして(つまり近づき、把持する等して)ワーク2をそのワーク作業セクション4内であるいはワーク作業セクション4と搬送管7との間で移動させる。作業端8aとしては、ワーク2を把持するものの他、掛けたり押し出したりする等の機能を有しワーク2を移動させ得るあらゆる手段が採用できる。さらに、搬送手段8は、作業端8aの構成を替えることにより、それ自体がワーク2に対してかしめやねじ締め等の作業を行う手段とすることもできる。
搬送管7は、作業領城9と機構領域10の間の一部に挿入され、上流側の機械装置3および下流側の機械装置3とを連結する管である。この搬送管7は管内が清浄雰囲気に保持され、生産途中のワーク2を上流側機械装置3から下流側機械装置3へクリーン度を保ったまま搬送し得るものがもっとも好ましい。この場合、この搬送管7としては作業領域9を外気から遮断し得る気密管が好適だが、完全な気密が実現されない場合であっても作業領域9を陽圧とすることで塵埃の侵入を防ぐことが可能となる。また、搬送管7の継ぎ手は規格化・標準化されたものであることが着脱を容易とし得る点で好ましい。本実施形態の生産システム1では、上述の搬送管7と搬送手段8とによって各ワーク作業セクション4にワーク2を供給しさらに排出するための供給排出機構を構成している。
以上の生産システム1においては、各機械装置3毎に装置内に清浄雰囲気に保持される作業領域9を設け、独立に各機械装置3内部の清浄度管理を行う一方、各機械装置3間を搬送管7で接続しワーク2を搬送している。このように複数の機械装置3を接続して生産システム1を構成すると一つの機械装置3において清浄雰囲気が損なわれ汚染が発生した場合、その汚染が他の機械装置3に伝播して生産システム1全体が汚染され生産途上のワーク2すべてが不良となる恐れがあり、再検査が必要となったり、生産システム1の稼動を中断して清浄度を回復させたり、または(あるいは、これらとともに)最初からシステムの設定をする必要があり大きなロスが発生する。また、ワーク2の補給やメンテナンス等の通常作業がある場合も、一時的に清浄度低下の恐れがあり同様である。
このようなロスを防止するために、生産システム1は、各機械装置3の清浄度を個々にモニターすることにより、清浄度管理の異常状態(即ち、汚染)を検出する。一の機械装置3に汚染が検出された場合は、他の機械装置3に伝播させないための制御作動を行い、その際、他の機械装置3の清浄度は維持し続けるように構成する。そして、汚染の発生した機械装置3についてのみ清浄度を回復させ、当該機械装置3の清浄度が回復したことを検出した時点で、汚染伝播防止の制御を解除して、生産システム1を再稼動させる。このように構成する生産システム1は、汚染発生(清浄度低下)した場合に、迅速に回復してシステム全体への影響を最小限に止めて、迅速な再稼動を実現できる。
各機械装置3における清浄度低下および汚染発生のいずれか一方または双方を検出する手段としては、▲1▼パーティクルカウンタや沈降したパーティクルを画像処理等で検出により直接清浄度を観測する方法のほかに、▲2▼代用特性によって検出する方法として、装置外部と作業領域9との気圧を比較して作業領域9の陽圧が一定水準を下回った場合に汚染発生と判断する圧力測定装置による方法、または、ダウンフローの流速を測定しその流速が落ちた場合に汚染発生を判断する流速計等による方法がある。また、ワーク2の補給やメンテナンス等の通常作業による一時的な清浄度低下に対応する方法として、作業領域9の扉が開けられた場合に扉の開閉を検出したり、作業者がメンテナンスを行う事前手続きとしてスイッチを押す等の方法が可能である。これらの検出手段を複数配置することもできる。
次に、一の機械装置3で発生した汚染を他の機械装置3に伝播させないための制御作動として、▲1▼汚染が発生した機械装置3の作業領域9を減圧する。▲2▼機械装置3の作業領域9に接続されている汚染のない機械装置3から清浄なエアが流れ込むようにする。その場合、汚染の無い機械装置3のダウンフローの流量を上げる、汚染された機械装置3のダウンフローを止める、または、汚染された機械装置3の排気ファンの速度を上げる等の方法がある。また、例えば搬送管7内を移動するワーク載置台17に搬送管7を搬送方向に二分する壁部を設け、汚染が発生した場合に汚染側の搬送管接続部にワーク載置台17を移動するなどして、▲3▼搬送管7の開断面積を機械的に狭めることも別の方法である。もちろん、上述した方法を複数組み合わせて動作させることもできる。
ここで、Fig.4〜Fig.8にリニアモータを用いた搬送管7について示す。これら図に示した例では一方の機械装置3から他方の機械装置3へワーク載置台17にワーク2を載せて搬送するようにしている。Fig.4に示す搬送管7は隣り合う機械装置3の間に設けられたカバー16付きの管であり、カバー16を取り外した状態を示すFig.5のようにカバー16の内側にはワーク載置台17が設けられている。また、このワーク載置台17の下側にはFig.6に示すようにリニアモータの固定子18と移動子19とが設けられている。移動子19はFig.7(A)〜Fig.7(C)に示すようにワーク載置台17を支持しており、固定子18に沿って直線移動する。符号20はリニアモータへ電源供給などするワイヤである。また、搬送管7のカバー16のない部分は、機械装置3の内部に対して開口した窓21となっており、搬送手段8がこの窓21を通じてワーク2を取り出せるようになっている。さらに、Fig.8に、真ん中の機械装置3を貫通して3台の機械装置3に跨るように設けられた搬送管7を示す。この搬送管7には、各機械装置3に対応して窓21が複数設けられている。なお、Fig.8においてのみ機械装置3の内側を斜線で示している。
また、図7に示すとおり、搬送管7には、リニアモータの上部にはシールド部材22が備えられ、このシールド部材22には、ワーク載置台17を支持する移動子19が移動するところにスリット22aが形成されている。これにより、リニアモータで発生した塵、埃等をワーク載置台17側に拡散しないようになっている。
以上の生産システム1によって動圧軸受モータを生産する場合、まず動圧軸受モータを構成する各ユニット例えばシャフトやプレート等をワーク作業セクション4の側壁11から供給する。筒洗浄は、例えば洗浄液を噴き出している先に超音波を発生させる超音波流水、あるいはブラシを使ったスクラブ洗浄等により、適宜噴出の向きを変えて行う。なお、筒洗浄セクション4fにおけるチャンバー自体の取替は可能としてあるが、このチャンバーの設置数をいくつとするかは自由である。また、軸圧入の後にはシャフト径を測り、径ごとに分類してストックする。そして、筒の内径を計測してこれに合う内径の軸を選択し、筒に挿入する。さらに、プレートをかしめ、オイルが漏れないように接着剤を塗布し、組立後、加熱により接着剤を溶かして接着封止する。この場合、本実施形態のようにオーブンで加熱することにより一度に複数のワーク(モータ部品)を焼くことが可能となる。また、オーブンの中には常に少なくとも一品が入っているようにし、タイマで時間を知らせ、焼かれたワーク2がオーブンから運ばれたら次の品をオーブンの末尾に並ばせることで効率アップを図ることができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態では上流側機械装置3と下流側機械装置3とを連結する搬送管7を通してワーク2が移動できるようにしたが、ワーク2を清浄雰囲気下で移動させるための手段として密閉式のトレイあるいはシャトルを利用することもできる。例えば密閉式のトレイは、トレイ開口部蓋を作業領域9の側壁11のドアに密着させた状態でドアを開けることにより作業領域9の内気と連結する構造とする等により、トレイ内の清浄雰囲気を保ちながら搬送することが可能となる。
ここで、生産システム1の別の実施形態を以下に説明する。特に図示していないが、以下に示す生産システム1において精密加工を施すクリーンブース(各ワーク作業セクション4の作業領域9)は例えば一辺30cm程度の従来に比べて小さいサイズで、各ユニット(各機械装置3)はそれぞれ上部に清浄手段5を備え、常に下に向けてフィルタ5bを通した清浄空気を吹き付けるように構成すると、部屋全体を清浄に保つクリーンルームに比べて必要な空調コストが格段に低くできる。このような生産システム1は、電子・精密機械を取り扱う場合だけでなく、食品や医薬品など量産過程で無菌状態を必要とする物品・商品等を取り扱う場合にも適用可能である。また、機構領域10に機械装置3や搬送手段8の電源や駆動源となる特殊なポンプ等も内蔵されており配線や配管の手間がない。また、各ユニット(各機械装置3)は、切削・穴開け・研磨・組立・加熱炉・洗浄などといった諸機能の中の一機能をそれぞれ受け持つ。このようなクリーンブースは、製造工程に合わせて連結され、連結時に例えば100cm×200cm程度のスペース内で工場のセル方式ライン等を構成できる。この場合、ユニットはキャスターの付いた可動式であることが好ましい。このような生産システム1は、生産品目に合わせて各ユニットを自在に組み替えて工程を変更でき、品目変更の際に短時間での立ち上げが可能である。
また、各クリーンブースを連結した状態でその前やサイドに各クリーンブース間でワーク2を搬送するためにレール等の手段を配置し、ワーク2を載置したパレットを車台等で走らせることも可能である。パレットは、ワーク2が動圧軸受モータの部品であるなど小型である場合、ワークサイズに応じたクレジットカードサイズ程度であることが望ましい。この場合の作業台の位置決め精度は例えば10μm程度である。さらに、レール等の手段を上述した搬送管内に収納するようにしてもよい。また、部材や部品(ワーク2)は四角いケースに入れることもできる。この四角いケースは蓋をしたままクリーンブースの受け入れ口に差し込まれる。この場合、ケースをクリーンブースに取り入れてから蓋を開けて加工に移る。完成すると別のケースに入れ蓋をして運び出す。ケース内部は清浄環境に保たれている。
また、本実施形態では生産システム1の一例をFig.1に示したがシステム形態は特に限られることはなく、機械装置3や搬送管7の自由な配置と組合せにより例えばFig.9に示すような生産システム1を構築してもよいし、さらに他の形態としてももちろん構わない。
【図面の簡単な説明】
Fig.1は本発明の一実施形態を示す生産システムの平面図である。Fig.2は搬送管によって連結されたワーク作業セクションの内部構造の一例を示す平面図である。Fig.3は搬送管によって連結されたワーク作業セクションの内部構造の一例を示す正面からの断面図である。Fig.4は、側壁とカバー付き搬送管を示す平面図である。Fig.5は、側壁とカバーとが取り外された搬送管の構造を示す平面図である。Fig.6は、ワーク載置台が取り外されリニアモータのみが示された搬送管の平面図である。Fig.7(A)は、カバー付きの搬送管の構造を示す平面図である。Fig.7(B)は、カバー付きの搬送管の構造を示す正面図である。Fig.7(C)は、カバー付きの搬送管の構造を示す右側面図である。Fig.8は、3台の機械装置に跨るように設けられた搬送管を示す正面からの図である。Fig.9は本発明の他の実施形態を示す生産システムの平面図である。
Claims (9)
- ワークに対して作業を行うワーク作業セクションを有する複数の機械装置と、上記ワーク作業セクションを清浄雰囲気に保持する手段と、上記ワークの位置をそのワーク作業セクション内で移動させる搬送手段と、該搬送手段を駆動する上記ワーク作業セクションの外側に設けた作業駆動手段と、上記各機械装置の上記ワーク作業セクションを相互に連結し上記ワークを一方の機械装置から他方の機械装置へ搬送する搬送管とを備えることを特徴とする生産システム。
- 上記搬送管が清浄雰囲気に保持されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の生産システム。
- 上記機械装置は、各々独立に清浄雰囲気に保持される複数のワーク作業セクションを有することを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載の生産システム。
- 上記搬送手段は、上記ワーク作業セクションの外側から上記ワークにアクセスしてこのワークを移動させるものであることを特徴とする請求の範囲第1項から第3項のいずれかに記載の生産システム。
- 外界と区切られてワークに対する作業領域を形成し少なくとも上記ワークおよびこのワークを移動させる搬送手段の作業端をこの作業領域内に収容するワーク作業セクションと、該ワーク作業セクションの作業領域を清浄雰囲気に保持する清浄手段を含む清浄気流発生領域と、前記搬送手段を駆動する作業駆動手段の一部または全部が設けられる機構領域とを有し、かつ、上記ワーク作業セクションを相互に連結し上記ワークを一のワーク作業セクションから他のワーク作業セクションへ搬送する搬送管を備えることを特徴とする生産システム。
- 上記清浄雰囲気を作業駆動手段側でも保持する小孔、または上記搬送手段の移動を許容するスリットを備える隔壁が、上記ワーク作業セクションと上記作業駆動手段との間に設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の生産システム。
- 上記隔壁は、上記搬送管、上記作業駆動手段、および上記搬送手段の少なくともいずれか一が取付可能であることを特徴とする請求の範囲第6項記載の生産システム。
- 上記清浄気流を透過させる小孔、または上記搬送手段の移動を許容するスリットを備える隔壁が、上記ワーク作業セクションと上記機構領域との間に設けられていることを特徴とする請求の範囲第5項記載の生産システム。
- 上記隔壁は、上記搬送管、上記作業駆動手段、および上記搬送手段の少なくともいずれか一が取付可能であることを特徴とする請求の範囲第8項記載の生産システム。
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