JPWO2002054627A1 - 無線装置、スワップ検出方法およびスワップ検出プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、携帯電話等の無線通信において、基地局に用いられる無線装置の構成に関する。
背景技術
近年、急速に発達しつつある移動体通信システム(たとえば、Personal Handyphone System:以下、PHS)では、電波の周波数利用効率を高めるために、同一周波数の同一タイムスロットを空間的に分割することにより複数ユーザの移動端末装置を無線基地システムにパス多重接続させることができるPDMA(Path Division Multiple Access)方式が提案されている。このPDMA方式では、各ユーザの移動端末装置からの信号は、周知のアダプティブアレイ処理により分離抽出される。なお、PDMA方式は、また、SDMA方式(Spatial Division Multiple Access)とも呼ばれる。
図8は周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access:FDMA),時分割多重接続(Time Division Multiple Access:TDMA)および空間多重分割接続(Spatial Division Multiple Access:SDMA)の各種の通信システムにおけるチャネルの配置図である。
まず、図8を参照して、FDMA,TDMAおよびSDMAについて簡単に説明する。図8(a)はFDMAを示す図であって、異なる周波数f1〜f4の電波でユーザ1〜4のアナログ信号が周波数分割されて伝送され、各ユーザ1〜4の信号は周波数フィルタによって分離される。
図8(b)に示すTDMAにおいては、各ユーザのデジタル化された信号が、異なる周波数f1〜f4の電波で、かつ一定の時間(タイムスロット)ごとに時分割されて伝送され、各ユーザの信号は周波数フィルタと基地局および各ユーザ移動端末装置間の時間同期とにより分離される。
一方、最近では、携帯型電話機の普及により電波の周波数利用効率を高めるために、SDMA方式が提案されている。このSDMA方式は、図8(c)に示すように、同じ周波数における1つのタイムスロットを空間的に分割して複数のユーザのデータを伝送するものである。このSDMAでは各ユーザの信号は周波数フィルタと基地局および各ユーザ移動端末装置間の時間同期とアダプティブアレイなどの相互干渉除去装置とを用いて分離される。
図9は、従来のSDMA用基地局の送受信システム2000の構成を示す概略ブロック図である。
図9に示した構成においては、ユーザPS1とPS2とを識別するために、4本のアンテナ#1〜#4が設けられている。
受信動作においては、アンテナの出力は、RF回路2101に与えられ、RF回路2101において、受信アンプで増幅され、局部発振信号によって周波数変換された後、フィルタで不要な周波数信号が除去され、A/D変換されて、デジタル信号としてデジタルシグナルプロセッサ2102に与えられる。
デジタルシグナルプロセッサ2102には、チャネル割当基準計算機2103と、チャネル割当装置2104と、アダプティブアレイ2100とが設けられている。チャネル割当基準計算機2103は、2人のユーザからの信号がアダプティブアレイによって分離可能かどうかを予め計算する。その計算結果に応じて、チャネル割当装置2104は、周波数と時間とを選択するユーザ情報を含むチャネル割当情報をアダプティブアレイ2100に与える。アダプティブアレイ2100は、チャネル割当情報に基づいて、4つのアンテナ#1〜#4からの信号に対して、リアルタイムに重み付け演算を行なうことで、特定のユーザの信号のみを分離する。
[アダプティブアレイアンテナの構成]
図10は、アダプティブアレイ2100のうち、1人のユーザに対応する送受信部2100aの構成を示すブロック図である。図10に示した例においては、複数のユーザ信号を含む入力信号から希望するユーザの信号を抽出するため、n個の入力ポート2020−1〜2020−nが設けられている。
各入力ポート2020−1〜2020−nに入力された信号が、スイッチ回路2010−1〜2010−nを介して、ウエイトベクトル制御部2011と乗算器2012−1〜2012−nとに与えられる。
ウエイトベクトル制御部2011は、入力信号と予めメモリ2014に記憶されている特定のユーザの信号に対応したユニークワード信号と加算器2013の出力とを用いて、ウエイトベクトルw1i〜wniを計算する。ここで、添字iは、i番目のユーザとの間の送受信に用いられるウエイトベクトルであることを示す。
乗算器2012−1〜2012−nは、各入力ポート2020−1〜2020−nからの入力信号とウエイトベクトルw1i〜wniとをそれぞれ乗算し、加算器2013へ与える。加算器2013は、乗算器2012−1〜2012−nの出力信号を加算して受信信号SRX(t)として出力し、この受信信号SRX(t)は、ウエイトベクトル制御部2011にも与えられる。
さらに、送受信部2100aは、アダプティブアレイ無線基地局からの出力信号STX(t)を受けて、ウエイトベクトル制御部2011により与えられるウエイトベクトルw1i〜wniとそれぞれ乗算して出力する乗算器2015−1〜2015−nを含む。乗算器2015−1〜2015−nの出力は、それぞれスイッチ回路2010−1〜2010−nに与えられる。つまり、スイッチ回路2010−1〜2010−nは、信号を受信する際は、入力ポート2020−1〜2020−nから与えられた信号を、信号受信部1Rに与え、信号を送信する際には、信号送信部1Tからの信号を入出力ポート2020−1〜2020−nに与える。
[アダプティブアレイの動作原理]
次に、図10に示した送受信部2100aの動作原理について簡単に説明する。
以下では、説明を簡単にするために、アンテナ素子数を4本とし、同時に通信するユーザ数PSを2人とする。このとき、各アンテナから受信部1Rに対して与えられる信号は、以下のような式で表わされる。
ここで、信号RXj(t)は、j番目(j=1,2,3,4)のアンテナの受信信号を示し、信号Srxi(t)は、i番目(i=1,2)のユーザが送信した信号を示す。
さらに、係数hjiは、j番目のアンテナに受信された、i番目のユーザからの信号の複素係数を示し、nj(t)は、j番目の受信信号に含まれる雑音を示している。
上の式(1)〜(4)をベクトル形式で表記すると、以下のようになる。
なお式(6)〜(8)において、[…]Tは、[…]の転置を示す。
ここで、X(t)は入力信号ベクトル、Hiはi番目のユーザの受信信号係数ベクトル、N(t)は雑音ベクトルをそれぞれ示している。
アダプティブアレイアンテナは、図10に示したように、それぞれのアンテナからの入力信号に重み係数w1i〜wniを掛けて合成した信号を受信信号SRX(t)として出力する。なお、ここでは、アンテナの本数nは4である。
さて、以上のような準備の下に、たとえば、1番目のユーザが送信した信号Srx1(t)を抽出する場合のアダプティブアレイの動作は以下のようになる。
アダプティブアレイ2100の出力信号y1(t)は、入力信号ベクトルX(t)とウエイトベクトルW1のベクトルの掛算により、以下のような式で表わすことができる。
すなわち、ウエイトベクトルW1は、j番目の入力信号RXj(t)に掛け合わされる重み係数wj1(j=1,2,3,4)を要素とするベクトルである。
ここで式(9)のように表わされたy1(t)に対して、式(5)により表現された入力信号ベクトルX(t)を代入すると、以下のようになる。
ここで、アダプティブアレイ2100が理想的に動作した場合、周知な方法により、ウエイトベクトルW1は次の連立方程式を満たすようにウエイトベクトル制御部2011により逐次制御される。
式(12)および式(13)を満たすようにウエイトベクトルW1が完全に制御されると、アダプティブアレイ2100からの出力信号y1(t)は、結局以下の式のように表わされる。
すなわち、出力信号y1(t)には、2人のユーザのうちの第1番目のユーザが送信した信号Srx1(t)が得られることになる。
一方、図10において、アダプティブアレイ2100に対する入力信号STX(t)は、アダプティブアレイ2100中の送信部1Tに与えられ、乗算器2015−1,2015−2,2015−3,…,2015−nの一方入力に与えられる。これらの乗算器の他方入力にはそれぞれ、ウエイトベクトル制御部2011により以上説明したようにして受信信号に基づいて算出されたウエイトベクトルw1i,w2i,w3i,…,wniがコピーされて印加される。
これらの乗算器によって重み付けされた入力信号は、対応するスイッチ2010−1,2010−2,2010−3,…,2010−nを介して、対応するアンテナ#1,#2,#3,…,#nに送られ、送信される。
ここで、ユーザPS1,PS2の識別は以下に説明するように行なわれる。すなわち、携帯電話機の電波信号はフレーム構成をとって伝達される。携帯電話機の電波信号は、大きくは、無線基地局にとって既知の信号系列からなるプリアンブルと、無線基地局にとって未知の信号系列からなるデータ(音声など)から構成されている。
プリアンブルの信号系列は、当該ユーザが無線基地局にとって通話すべき所望のユーザかどうかを見分けるための情報の信号列を含んでいる。アダプティブアレイ無線基地局1のウエイトベクトル制御部2011は、メモリ2014から取出したユーザAに対応したユニークワード信号と、受信した信号系列とを対比し、ユーザPS1に対応する信号系列を含んでいると思われる信号を抽出するようにウエイトベクトル制御(重み係数の決定)を行なう。
通話の確立を行うための動作中は、基地局に対して接続要求してきた端末を特定するための情報が基地局と端末との間でやり取りされる。
しかしながら、たとえば、PHSのシステムなどでは、一旦、通話が確立してしまうと、上述したユニークワード信号(UW信号)中には特にユーザを特定する情報が含まれていないのが一般的であるために、基地局は通話を行っている端末を識別することは原理的にできない。これは、上述したようなPDMA方式ばかりでなく、従来のたとえば、TDMA方式のPHSシステムでも同様である。
従来のTDMA方式のPHSシステムでは、隣接する基地局間で、通話中のユーザ同士が入れ替わってしまったり、特定の基地局との間で通話中の端末との交信に他の端末からの電波が割り込んでしまったりすることがあることが知られている。このような交信の不良は、スワップ(SWAP)と呼ばれる。
図11は、このような従来のTDMA方式のPHSシステムのスワップの一つの形態を示す概念図である。
図11においては、基地局CS1との間で通話中のユーザ1の端末PS1と、隣接する基地局CS2との間で通話中のユーザ2の端末PS2との間で交信する信号が入れ替わってしまった場合を示している。
また、図12は、このような従来のTDMA方式のPHSシステムのスワップの他の形態を示す概念図である。
図12においては、基地局CS1との間で信号PS1で通話中のユーザ1の端末PS1の交信に対して、隣接する基地局CS2との間で通話中であったユーザ2の端末PS2からの信号PS2が割り込んでしまった場合を示している。
以上のようなスワップが起った場合、信号PS1と信号PS2との間では、かけられているスクランブルが異なるために、本来、交信中のユーザの端末には、他の端末に対応する信号は、雑音となって聞こえることになる。
さらに、上述したPDMA方式による移動体通信システムにおいては、各移動端末装置から送信された信号が無線基地局に到来する受信タイミング(同期位置とも称する)は、端末装置の移動による端末装置−基地局の距離の変化や、電波の伝搬路特性の変動など、種々の要因により変動する。PDMA方式の移動体通信システムにおいて同一タイムスロットに複数のユーザの移動端末装置がパス多重接続している場合において、それぞれの移動端末装置からの受信信号の受信タイミングが上述の理由により変動して互いに近接したり、場合によっては時間的前後関係が交差したりすることがある。
受信タイミングが近づきすぎると、複数の移動端末装置からの受信信号同士の相関値が高くなり、アダプティブアレイ処理によるユーザごとの信号抽出の精度が劣化することになる。このため、各ユーザに対する通話特性も劣化することになる。この場合、PHSでは、上述したように、各移動端末装置からの受信信号は、各フレームごとにすべてのユーザに共通の既知のビット列からなる参照信号(ユニークワード信号)区間を含んでおり、複数ユーザの移動端末装置からの受信信号の受信タイミングが一致するようなことになれば、受信信号の参照信号区間が重なってユーザ同士を識別分離することができなくなり、ユーザ間の混信(上述したSWAP)を引き起こすこととなる。
さらに、PDMA方式の移動体通信システムにおいて、各タイムスロットに多重接続するユーザの数、すなわちパス多重度が増大すると、各スロット内における送信タイミング間隔は必然的に狭くなっていき、その結果、受信タイミングの近接や交差が起こりうる事態となる。そのような場合には、前述のように、通話特性が劣化したり、ユーザ間の混信が発生する可能性が生じてくる。
図13は、PDMA方式のPHSシステムのスワップの一つの形態を示す概念図である。
図13においては、基地局CS1との間で1つのパスを通じて通話中のユーザ1の端末PS1と、基地局CS1との間で他のパスを通じて通話中のユーザ2の端末PS2との間で交信する信号が入れ替わってしまった場合を示している。
また、図14は、PDMA方式ののPHSシステムのスワップの他の形態を示す概念図である。
図14においては、基地局CS1との間で1つのパスを通じて信号PS1で通話中のユーザ1の端末PS1の交信に対して、基地局CS1との間で他のパスを通じて通話中であったユーザ2の端末PS2からの信号PS2が割り込んでしまった場合を示している。
この場合も、従来のPHSシステムと同様に、混信により通話品質が著しく劣化してしまうことになる。
発明の開示
この発明の主たる目的は、基地局との間で交信をする移動体通信端末間でのスワップを防止し、良好な通信品質を維持することが可能な無線装置を提供することである。
この発明の他の目的は、基地局との間で交信をする移動体通信端末間でのスワップを防止し、良好な通信品質を維持することが可能なスワップ検出方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、基地局との間で交信をする移動体通信端末間でのスワップを防止し、良好な通信品質を維持することが可能な無線装置におけるコンピュータのプログラムを提供することである。
この発明は要約すれば、無線装置であって、複数の端末からの受信信号を分離するための受信部を備え、受信部は、所定のタイミングで受信信号の周波数オフセットを抽出するためのオフセット推定部と、オフセット推定部の推定結果に基づいて、複数の端末からの信号のスワップの発生を検出するためのスワップ検出部とを含む。
好ましくは、無線装置の受信部は、複数のアンテナを含むアレイアンテナと、複数のアンテナからの信号を受けて所定の端末からの信号を抽出するためのアダプティブアレイ処理部とをさらに含む。
好ましくは、アダプティブアレイ処理部は、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部を含み、受信信号は、複数のフレームを含み、各フレームは、ウェイトベクトルの計算のための参照信号と、誤り検出符号とを有し、スワップ検出部は、複数の端末のうちの一つからの受信信号についての参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーと、複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出結果とに基づいて、スワップ検出を行う。
好ましくは、アダプティブアレイ処理部は、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部を含み、受信信号は、複数のフレームを含み、各フレームは、ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、スワップ検出部は、複数の端末のうちの一つからの受信信号についての参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーと、複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性とに基づいて、スワップ検出を行う。
好ましくは、アダプティブアレイ処理部は、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部を含み、スワップ検出部は、複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行う。
好ましくは、受信信号は、複数のフレームを含み、無線装置と複数の端末とは、所定の時間間隔で受信信号のフレーム番号に関する情報をやり取りし、スワップ検出部は、複数の端末のうちの一つからのフレーム番号の時間変化に基づいて、スワップ検出を行う。
この発明の他の局面に従うと、複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置であって、複数の端末からの受信信号を分離するための受信部を備え、受信部は、複数のアンテナを含むアレイアンテナと、複数のアンテナからの信号を受けて所定の端末からの信号を抽出するためのアダプティブアレイ処理部とを含み、アダプティブアレイ処理部は、各フレームが有する参照信号に基づいて、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部を有し、複数の端末のうちの一つからの受信信号についての参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーと、各フレームが誤り検出のために有する誤り検出符号に基づく複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出結果とに基づいて、複数の端末からの信号のスワップの発生を検出するためのスワップ検出部をさらに備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置であって、複数の端末からの受信信号を分離するための受信部を備え、受信部は、複数のアンテナを含むアレイアンテナと、複数のアンテナからの信号を受けて所定の端末からの信号を抽出するためのアダプティブアレイ処理部とを含み、アダプティブアレイ処理部は、各フレームが有する参照信号に基づいて、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部を有し、複数の端末のうちの一つからの受信信号についての参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーと、複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性とに基づいて、スワップ検出を行うスワップ検出部をさらに備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のフレームを含む受信信号であって、かつ各フレームは、ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有する受信信号を受ける無線装置であって、複数の端末からの受信信号を分離するための受信部を備え、受信部は、複数のアンテナを含むアレイアンテナと、複数のアンテナからの信号を受けて所定の端末からの信号を抽出するためのアダプティブアレイ処理部とを含み、アダプティブアレイ処理部は、各フレームが有する参照信号に基づいて、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部を有し、複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うスワップ検出部をさらに備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置であって、複数の端末からの受信信号を分離するための受信部と、少なくとも所定の時間間隔で受信信号に含まれるフレームの番号に関する情報に基づいて検出される、複数の端末のうちの一つからのフレーム番号の時間変化に応じて、スワップ検出を行うスワップ検出部とを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数の端末からの受信信号を分離して受信可能な無線装置におけるスワップ検出方法であって、所定のタイミングで受信信号の周波数オフセットを抽出するステップと、周波数オフセットの推定結果に基づいて、複数の端末からの信号のスワップの発生を検出するステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、端末ごとに分離して受信可能な無線装置におけるスワップ検出方法であって、受信信号は、複数のフレームを含み、各フレームは、ウェイトベクトルの計算のための参照信号と、誤り検出符号とを有し、複数のアンテナからの信号を受けて、参照信号に基づいて、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、複数の端末のうちの一つからの受信信号についての参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出を行うステップと、計算エラーと誤り検出の結果とに基づいて、スワップ検出を行うステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、端末ごとに分離して受信可能な無線装置におけるスワップ検出方法であって、受信信号は、複数のフレームを含み、各フレームは、ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、複数のアンテナからの信号を受けて、参照信号に基づいて、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、複数の端末のうちの一つからの受信信号についての参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性と計算エラーとに基づいて、スワップ検出を行うステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、端末ごとに分離して受信可能な無線装置におけるスワップ検出方法であって、受信信号は、複数のフレームを含み、各フレームは、ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、複数のアンテナからの信号を受けて、参照信号に基づいて、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置におけるスワップ検出方法であって、複数の端末からの受信信号を分離するステップと、無線装置と複数の端末とは、所定の時間間隔で受信信号のフレーム番号に関する情報をやり取りするステップと、複数の端末のうちの一つからのフレーム番号の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数の端末からの受信信号を分離して受信可能な無線装置においてスワップ検出を行うコンピュータのためのプログラムであって、所定のタイミングで受信信号の周波数オフセットを抽出するステップと、周波数オフセットの推定結果に基づいて、複数の端末からの信号のスワップの発生を検出するステップとを実行させる。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、端末ごとに分離して受信可能な無線装置においてスワップ検出を行うコンピュータのためのプログラムであって、受信信号は、複数のフレームを含み、各フレームは、ウェイトベクトルの計算のための参照信号と、誤り検出符号とを有し、複数のアンテナからの信号を受けて、参照信号に基づいて、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、複数の端末のうちの一つからの受信信号についての参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出を行うステップと、計算エラーと誤り検出の結果とに基づいて、スワップ検出を行うステップとを実行させる。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、端末ごとに分離して受信可能な無線装置においてスワップ検出を行うコンピュータのためのプログラムであって、受信信号は、複数のフレームを含み、各フレームは、ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、複数のアンテナからの信号を受けて、参照信号に基づいて、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、複数の端末のうちの一つからの受信信号についての参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性と計算エラーとに基づいて、スワップ検出を行うステップとを実行させる。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、端末ごとに分離して受信可能な無線装置においてスワップ検出を行うコンピュータのためのプログラムであって、受信信号は、複数のフレームを含み、各フレームは、ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、複数のアンテナからの信号を受けて、参照信号に基づいて、アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップとを実行させる。
この発明のさらに他の局面に従うと、複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置においてスワップ検出を実行させるためのプログラムであって、複数の端末からの受信信号を分離するステップと、無線装置と複数の端末とは、所定の時間間隔で受信信号のフレーム番号に関する情報をやり取りするステップと、複数の端末のうちの一つからのフレーム番号の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップとを実行させる。
したがって本発明の主たる利点は、基地局においてスワップの発生を検出できるので、端末において、スワップによる不快な雑音の発生を抑制することが可能なことである。
発明を実施するための最良の形態
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1のSDMA基地局1000の構成を示す概略ブロック図である。
なお、以下の説明では、SDMA基地局1000として、本願の構成について説明するが、後の説明で明らかになるように、スワップの発生を検出するためのいくつかの手法は、SDMA方式に限定されず、より一般的に適用可能なものである。
図1を参照して、SDMA基地局1000は、複数本のアンテナ#1〜#4で構成されるアレイアンテナへ送信信号を与え、あるいは、受信信号を受け取るための送受信部TRP1〜TRP4と、送受信部TRP1〜TRP4からの信号を受け取り、たとえば、ユーザ1に対応する信号の処理を行う信号処理部USP1と、送受信部TRP1〜TRP4からの信号を受け取り、ユーザ1に対応する信号の処理を行う信号処理部USP2と、信号処理部USP1およびUSP2からの信号に基づいて、スワップの発生を検出するためのSWAP検出部SDPと、信号処理部USP1およびUSP2からの信号に対して直交検波を行うモデム部MDPと、モデム部MDPを介して信号処理部USP1およびUSP2との間で各スロットに対して授受するためのデジタル信号を生成するためのベースバンド部BBPと、SDMA基地局1000の動作を制御するための制御部CNPとを備える。
送受信部TRP1は、送信時の高周波信号処理を行うための送信部TP1と、受信時の高周波信号処理を行うための受信部RP1と、アンテナ#1と送信部TP1と受信部RP1との接続を、送信モードまたは受信モードであるかに応じて切り替えるためのスイッチSW部SW1とを含む。他の送受信部TRP2〜TRP4の構成も同様である。
なお、以上の説明では、アンテナ数は4本とし、ユーザとしては、2人であるものとしたが、より一般に、アンテナ数はN本(N:自然数)であり、ユーザは、アンテナ本数に応じた自由度に対応するユーザまで多重が可能である。
図2は、本発明において、端末とSDMA基地局1000との間で授受される信号の構成を説明するための概念図である。
1フレームの信号は8スロットに分割され、前半の4スロットがたとえば受信用であり後半の4スロットがたとえば送信用である。
各スロットは120シンボルから構成され、図2に示した例では、1つの受信用および1つの送信用のスロットを1組として4ユーザに対して1フレームの信号を割当てられている。
また、各フレームについては、上述したユニークワード信号(参照信号)区間を含み、巡回符号による誤り検出(CRC:cyclic redundancy check)が可能な構成となっているものとする。
さらに、同一タイムスロットに複数のユーザの移動端末装置がパス多重接続している場合において、それぞれの移動端末装置からの受信信号の受信タイミングをずらすことで各ユーザを識別するために、基地局1000から各端末に対しての送信タイミングが、基準となる送信タイミングからずらされているものとする。
[周波数オフセットの検出の構成]
携帯電話等において送受信に用いられる変調方式としては、一般にPSK変調を基調とする変調方式のQPSK変調等が用いられる。
PSK変調では、搬送波に同期した信号を受信信号に積算することによる検波を行なう同期検波が一般に行なわれる。
同期検波においては、変調波中心周波数に同期した複素共役搬送波を局部発振器により生成する。しかし、同期検波を行なう場合、通常、送信側と受信側の発振器には周波数オフセットと呼ばれる周波数誤差が存在する。この誤差によって、受信機側においては、受信信号をIQ平面上に表わした場合、受信信号点の位置が回転してしまう。このため、周波数オフセットを補償しなければ同期検波を行なうことが困難である。
このような周波数オフセットは、上述したような送受信期間の局部発振周波数の精度のみならず、設定誤差、温度変動、経時変化等により発生し、受信機に入力される信号にキャリア周波数成分が残留することにより、受信特性が急激に劣化してしまうという問題が生じる。
このようなキャリア(搬送波)周波数オフセットを検出して補償することが必要となる。本発明においては、以下に説明するように、この検出された周波数オフセットの値を用いてスワップの発生を検出する。
図3は、図1に示したユーザ1信号処理部USP1の構成を示す概略ブロック図である。なお、ユーザ2信号処理部USP2も同様の構成を有する。
図3を参照して、アンテナ#1〜#4からの信号が送受信部TRP1〜TRP4においてデジタル信号に変換された受信信号ベクトルX(t)をそれぞれ受けて、ウェイトベクトルW(t)の要素と各々乗算するための乗算器12−1〜12−4と、乗算器12−1〜12−4の出力を受けて加算し受信信号y(t)として出力する加算器14と、加算器14の出力を受けて、受信信号が1スロットの信号のうち参照信号が存在する区間を受信中であるか参照信号がない区間(データ部)を受信中であるか否かを検出する判定部40と、1スロットの信号中に含まれるシンボル(たとえば120シンボル)のうちプリアンブルに含まれる参照信号を予め保持し信号d(t)として出力するメモリ30と、メモリ30からの出力と、信号y(t)とを受けて、判定部40に制御されて、周波数オフセットΔθを検出するための周波数オフセット推定部16と、周波数オフセット推定部16からの出力を受けて、周知のアダプティブアレイ処理により、ウェイトベクトルW(t)を算出するためのウェイト計算部10とを備える。
ここで、受信信号ベクトルX(t)は4本のアンテナのそれぞれからの信号を要素とするベクトルである。
図4は、図3に示した周波数オフセット推定部16の構成を説明するための概略ブロック図である。
図4を参照して、周波数オフセット推定部16は、加算器14の出力y(t)を判定部40を介して受けて、信号y(t)の位相をIQ平面上の所定の位相点に強制的に同期させるための強制位相同期処理部20を含む。
ここで、たとえば、信号y(t)は複数の端末のうち所望の端末からの信号を抽出した信号であり、たとえば、QPSK変調された信号であるものとする。したがって、強制位相同期処理部20は、QPSK変調された信号のIQ平面上の所定の位相に対応する信号点に強制的に同期させる処理を行なうことになる。
以下では、強制位相同期処理部20から出力される信号をレプリカ信号d′(t)と呼ぶことにする。
周波数オフセット推定部16は、さらに、強制位相同期処理部からのレプリカ信号d′(t)とメモリ30からの参照信号d(t)とを受けて、判定部40により制御されて、いずれか一方を出力するスイッチ回路50と、スイッチ回路50からの出力と加算器14からの出力の符号を反転させた上で加算するための加算器70とを備える。ウェイト計算部10は、加算器70からの出力を受けて、周知のアダプティブアレイ処理により、ウェイトベクトルW(t)を算出する。
周波数オフセット推定部16は、さらに、加算器70から出力される誤差信号e(t)の符号を反転させた信号と、スイッチ回路50から出力される参照信号d(t)またはレプリカ信号d′(t)とを加算する加算器80と、スイッチ回路50からの出力を受けて複素共役の信号d*(t)複素共役処理部60と、複素共役処理部60の出力と加算器80の出力とを乗算するための乗算器90と、乗算器90の出力を受けてその虚数部を抽出することで、周波数オフセットΔθを抽出するオフセット抽出部100とを備える。
以上のような構成により、アレイアンテナにより受信した信号から周波数オフセットを推定することが可能となる。ただし、周波数オフセットの推定自体は、特定の端末からの信号y(t)が検出されている限り、SDMA方式に限定されず、たとえば、TDMA方式でも同様に推定することが可能である。
[スワップ発生検出の構成]
(周波数オフセット値によるスワップ発生の検出)
この周波数オフセット値は、各端末の発信器に特有の値を持つので、通常であれば周波数オフセットの推定値が短時間に大きく変動することはない。しかしながら、ユーザの端末間でスワップが生じた場合には、周波数オフセットの推定値の入れ替わり、もしくは、急変が起ることになる。したがって、SWAP検出部SDPは、この周波数オフセット値をモニタすることにより、スワップの発生を検出することが可能となる。したがって、この周波数オフセット推定値のモニタによるスワップ発生の検出は、SDMA方式だけでなく、従来のTDMA方式等においてもスワップ発生の検出手法として用いることが可能である。
(エラー分布によるスワップの検出)
図2において説明したとおり、同一タイムスロットに複数のユーザの移動端末装置がパス多重接続している場合において、各ユーザを識別するために、それぞれの移動端末装置からの受信信号の受信タイミングは、正常な受信中ではたとえば、時間Δtだけずれている。
図5は、このような信号PS1と信号PS2の受信タイミングを示す概念図である。
しかしながら、図5に示すように、ユーザの割り込みによるスワップが発生すると、端末PS2は、端末PS1向けの信号を自分への信号と誤認してしまうために、端末PS2は、端末PS1が送信するべきタイミングで上り信号を送出することになる。このため、端末PS1からの受信信号と端末PS2からの受信信号に、受信タイミングのずれがなくなってしまう。
このようなスワップの発生した状態では、基地局1000からみると割り込んだユーザPS2がいなくなったように見えるために、ユーザPS2については、参照信号エラー(UWエラー)が発生する。
一方、割り込まれたユーザPS1の方では、ユニークワード信号は信号PS1と信号PS2で一致するために、UWエラーは発生しないものの、情報データ(音声信号等)については、信号PS1と信号PS2とが互いに異なるために、ユーザPS1の信号について受信エラー(CRCエラー)が頻発するようになる。
したがって、ユーザ2人が空間多重により通信している場合に、一方のユーザについては、UWエラーが発生し、他方のユーザについては、CRCエラーが発生しているならば、スワップが発生したものと判定できる。
上述した例では、たとえば、ユーザPS2については、UWエラーは100%発生することになり、ユーザPS1については、CRCエラーが50%の頻度で発生するというような事態が発生しうる。このような事態は、正常な送受信が行われている限り、発生し得ないものである。
(MSE増加によるスワップの検出)
また、受信ウェイトベクトル計算部10においては、上述の通り、アダプティブアレイ処理により、ウェイトベクトルW(t)の算出が行われる。このアダプティブアレイ処理では、受信信号と算出されたウェイトととの複素乗算和と、既知の参照信号(ユニークワード信号)との誤差の2乗を減少させるようウェイトを更新させる処理が実行される。
アダプティブアレイ処理では、このようなウェイトの更新(ウェイト学習)を、時間や信号電波の伝搬路特性の変動に応じて適応的に行ない、受信信号中から干渉成分やノイズを除去し、所望の移動端末装置からの受信信号を抽出している。
このウェイト計算機では、上述のように誤差の2乗に基づいた最急降下法(Minimum Mean Square Error:以下、MMSE)によりウェイトの更新すなわちウェイト学習を行なっている。より特定的には、ウェイト計算機は、たとえばMMSEによるRLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムやLMS(Least Mean Squares)アルゴリズムのようなウェイト更新アルゴリズムを使用している。
このようなMMSEによるアダプティブアレイの処理技術、およびMMSEによるRLSアルゴリズムやLMSアルゴリズムは周知の技術であり、たとえば菊間信良著の「アレーアンテナによる適応信号処理」(科学技術出版)の第35頁〜第49頁の「第3章 MMSEアダプティブアレー」に詳細に説明されているので、ここではその説明を省略する。
上述のとおり、スワップの発生した状態では、基地局1000からみると割り込んだユーザPS2がいなくなったように見えるために、ユーザPS2については、参照信号エラー(UWエラー)が発生する。一方、割り込まれたユーザPS1の方では、情報データ(音声信号等)については、信号PS1と信号PS2とが互いに異なるために、ユーザPS1の信号について受信エラー(CRCエラー)が頻発するようになる。
このために、アダプティブアレイ処理での収束特性が劣化して、MSEの値が急激に増加することになる。したがって、ユーザ2人が空間多重により通信している場合に、一方のユーザについては、UWエラーが発生し、他方のユーザについては、MSEの値が急増しているならば、スワップが発生したものと判定できる。ここで、「MSEの値が急増する」とは、たとえば、MSEの値が隣接フレーム間で、5〜10倍程度も変化することを意味する。
(受信応答ベクトルの急変によるスワップ検出)
上述したアダプティブアレイ処理において、受信応答ベクトルHiの推定が行われる。この受信応答ベクトルHiに基づけば、各端末からの各受信時点での受信信号の到来方向の推定を行うことも可能である。
端末の位置が急激に移動しない場合には、したがって、受信応答ベクトルないし信号到来方向は大きく変動しない。つまり、通常通話時に、受信応答ベクトルないし信号到来方向が大きく変動すれば、間違った端末と通信を始めた可能性が高く、ユーザの割り込みおよびユーザの入れ替わりによるスワップが発生したものと推定することが可能である。
たとえば、隣接フレーム間で、到来方向が30°程度もずれた場合には、スワップが発生したものと判断することができる。
(フレーム番号の急変によるスワップ検出)
PHSのシステムでは、通話中においても、定期的に(たとえば、10秒ごとに)音声以外の情報のやり取りが端末と基地局との間で行われる。その中には、シーケンス番号、すなわち、通話中のフレーム番号の積算値が含まれている。これにより、基地局では、たとえば、ユーザ1との間でのフレーム番号の積算値が、この定期的やり取りの際に、急に不連続に変化した場合には、スワップが発生したものと判断することが可能である。
このフレーム番号のモニタによるスワップ発生の検出は、SDMA方式だけでなく、従来のTDMA方式等においても、ユーザ入れ替わりによるスワップ発生の検出手法として用いることが可能である。
[基地局1000の動作]
図6は、図1に示したSDMA基地局1000の動作を説明するためのフローチャートである。
すなわち、SDMA基地局1000内のスワップ検出部SDPの機能は、ソフトウェアに基づいて動作するプロセッサを含むコンピュータにより実現可能である。通常の通話制御の処理中に、上述したスワップ検出の方法の1つもしくはその組み合わせにより、このプロセッサが、スワップが発生したと判断した場合には、さらに、制御部CNPの制御によりスワップ発生に対処するための処理が行われることになる。ここで、この制御部CNPの機能も、ソフトウェアに基づいて動作するプロセッサを含むコンピュータにより実現可能である。
まず、図6で行なわれる処理を概略的に説明すると、すでに説明したとおり、アレイアンテナ#1〜#4からの信号X(t)に対して、アダプティブアレイ処理が行なわれる。アダプティブアレイから出力される出力信号y(t)、参照信号d(t)からの誤差e(t)が求められ、さらにこの誤差e(t)に基づいて、アダプティブアレイ学習をウェイト計算部10が行なうことで、各アンテナにそれぞれ対応する受信ウェイトを要素とするウェイトベクトルW(t)が算出される。
このとき、アダプティブアレイの出力信号y(t)とその参照信号d(t)とから、IQ平面上でのキャリア周波数成分の円周方向の誤差、すなわち周波数オフセット値Δθ(t)が抽出される。受信信号のスロットにおいて、参照信号ありの区間においては、周波数オフセットの更新処理は、参照信号d(t)と受信信号ベクトルX(t)とからアダプティブアレイ学習によりウェイトベクトルW(t)を更新する際にオフセット値Δθ(t)の推定処理を行なう。
参照信号なしの区間(データ部)においては、アダプティブアレイ出力y(t)を基準信号点に強制位相同期させたレプリカd′(t)とアダプティブアレイ出力の誤差に基づいて、アダプティブ学習によるウェイトベクトルW(t)および周波数オフセット値Δθ(t)の推定が行なわれる。
上述したとおり、SDMA基地局1000においては、1スロット中に含まれる全シンボルに対してアレイ学習を行なう。たとえば、PHSシステムに適用する場合、既知の信号区間である1〜12シンボルまではメモリ30内部の参照信号d(t)を用いてオフセット補償値の更新処理を行なう。これに対して、13シンボル以降の参照信号がない区間では、アレイ出力y(t)をπ/4QPSKの基準信号点に強制位相同期した信号を参照信号のレプリカd′(t)としてオフセット補償値の更新処理に用いる。
なお、以下の説明において「t」は、時間を表わす変数であり、たとえばオフセット補償値θ(t)のtは、基準時点からの時間経過を表わし、たとえばシンボル数に相当する量を表わす。
図6を参照して、正常な通話状態が確立された後の各フレームにおいて(ステップS100)、周波数オフセットの推定が行われる(ステップS102)。
続いて、受信応答ベクトルの推定(到来方向の推定)が行われ(ステップS104)、所定の期間ごとにフレーム番号のモニタ処理が行われる(ステップS106)。
つづいて、周波数オフセット値が急変しているかの判定が行われ(ステップS108)、隣接フレーム間で急変していると判断された場合、処理はステップS120へ移行する。
一方、ステップS108において、周波数オフセット値が急変していない場合は、続いて、受信応答ベクトルに基づいて到来方向が急変しているかの判定が行われ(ステップS110)、隣接フレーム間で急変していると判断された場合、処理はステップS120へ移行する。
一方、ステップS110において、到来方向が急変していない場合は、続いて、フレーム番号が急変しているかの判定が行われる(ステップS112)。隣接フレーム間で到来方向が急変していると判断された場合、処理はステップS120へ移行する。
一方、ステップS112において、到来方向が急変していない場合は、続いて、UWエラーのモニタにより1ユーザがいなくなったように見えるかの判定が行われ(ステップS114)、そのように見えない場合は処理がステップS100に復帰する。
一方、ステップS114において、1ユーザがいなくなったように見える場合は、もう一方のユーザからの信号についてCRCエラーが急増しているかの判定が行われる(ステップS116)。
CRCエラーが急増している場合は、処理はステップS120に移行する。一方、CRCエラーが急増していない場合は、もう一方のユーザについての受信信号のアレイの収束が悪化しているかの判定が行われる(ステップS118)。
アレイの収束が悪化している場合は、処理はステップS120に移行する。一方、アレイの収束が悪化していない場合は処理がステップS100に復帰する。
ステップS120においては、SWAP検出部SDPは、スワップ検出のいずれかの条件が満たされたものとして、スワップの検出通知する。
SDMA基地局1000は、スワップが検出されると、スワップに対応する処理を行う。
ここで、「スワップに対応する処理」とは、制御部CNPが、SWAP検出部SDPの検出結果に応じて、基地局1000の交信中の全ての端末に対して、他の基地局にハンドオーバーするように指示する構成とすることが可能である。このようにすれば、全ての端末が他の基地局を介して通信を始めるので、スワップにより、各端末に発生していた雑音が鳴り止むことになる。
あるいは、「スワップに対応する処理」として、基地局が送信する信号中のCRCビットを故意に書き換え、信号中にエラーを含めることも可能である。この場合、端末側では、常に受信エラーが生じるために、この受信フレームについてはミュートがかかり、音声出力が出ないことになる。その結果、このようなエラーに対応して、端末は、他の基地局へのハンドオーバーの要求を送信するか、通信チャネルの切換え要求を発信する。このため、ユーザは、端末からスワップによる雑音を聞くことがない。
以上説明したような構成によりスワップを検出することで、端末において、スワップによる不快な雑音の発生を抑制することが可能となる。
[実施の形態1の変形例]
図6で説明したスワップ検出の方法では、「周波数オフセット値によるスワップ発生の検出」、「受信応答ベクトルの急変によるスワップ検出」、「フレーム番号の急変によるスワップ検出」、「エラー分布によるスワップの検出」および「MSE増加によるスワップの検出」を、最終的には、全てチェックする場合も含めて、スワップの発生を検出している。
ただし、これらの方法のうちのいずれか1つによりスワップの検出をするか、または任意の複数個の方法、たとえば、2つの方法を組み合わせてスワップの検出をする構成としてもよい。
以下では、「周波数オフセット値によるスワップ発生の検出」と「エラー分布によるスワップの検出」とを組み合わせた場合の例について説明する。
図7は、このようにしてスワップの検出を行う場合の処理のフローを示す図である。ここでも、SWAP検出部SDPとしての処理を行うプロセッサが、以下に説明するような機能を実現するためのソフトウェアに基づいて動作し、スワップ発生の検出を行なう。
図7を参照して、正常な通話状態が確立された後の各フレームにおいて(ステップS200)、周波数オフセットの推定が行われる(ステップS202)。
続いて、周波数オフセット値が急変しているかの判定が行われ(ステップS204)、隣接フレーム間で急変していると判断された場合、処理はステップS206へ移行する。
一方、ステップS204において、周波数オフセット値が急変していない場合は、処理はステップS200に復帰する。
ステップS206においては、通話中の処理対象となっているユーザ以外において、UWエラーの発生がモニタされ(ステップS206)、UWエラーが発生していない場合は処理がステップS200に復帰する。
一方、ステップS206において、UWエラーが発生し、その他のユーザがいなくなったように見える場合は、SWAP検出部SDPは、スワップ検出の条件が満たされたものとして、スワップの検出を通知する。
SDMA基地局1000の制御部は、スワップが検出されると、スワップに対応する処理を行う(ステップS210)。
以上のような処理フローを用いた場合でも、スワップを検出して上述したような「スワップに対応する処理」を行うことで、端末において、スワップによる不快な雑音の発生を抑制することが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施の形態1のSDMA基地局1000の構成を示す概略ブロック図である。
図2は、端末とSDMA基地局1000との間で授受される信号の構成を説明するための概念図である。
図3は、ユーザ1信号処理部USP1の構成を示す概略ブロック図である。
図4は、周波数オフセット推定部16の構成を説明するための概略ブロック図である。
図5は、信号PS1と信号PS2の受信タイミングを示す概念図である。
図6は、SDMA基地局1000の動作を説明するためのフローチャートである。
図7は、スワップの検出を行う他の処理のフローを示す図である。
図8は、周波数分割多重接続,時分割多重接続および空間多重分割接続(の各種の通信システムにおけるチャネルの配置図である。
図9は、SDMA用基地局の送受信システム2000の構成を示す概略ブロック図である。
図10は、アダプティブアレイ2100のうち、1人のユーザに対応する送受信部2100aの構成を示すブロック図である。
図11は、従来のTDMA方式のPHSシステムのスワップの一つの形態を示す概念図である。
図12は、従来のTDMA方式のPHSシステムのスワップの他の形態を示す概念図である。
図13は、PDMA方式のPHSシステムのスワップの一つの形態を示す概念図である。
図14は、PDMA方式のPHSシステムのスワップの他の形態を示す概念図である。
Claims (28)
- 複数の端末からの受信信号を分離するための受信部(RP1−RP4,USP)を備え、
前記受信部は、
所定のタイミングで前記受信信号の周波数オフセットを抽出するためのオフセット推定部(16)と、
前記オフセット推定部の推定結果に基づいて、前記複数の端末からの信号のスワップの発生を検出するためのスワップ検出部(SDP)とを含む、無線装置。 - 前記受信部は、
複数のアンテナ(#1−#4)を含むアレイアンテナと、
前記複数のアンテナからの信号を受けて所定の端末からの信号を抽出するためのアダプティブアレイ処理部(USP1,USP2)とをさらに含む、請求項1記載の無線装置。 - 前記アダプティブアレイ処理部は、
前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部(10)を含み、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号と、誤り検出符号とを有し、
前記スワップ検出部は、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーと、前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出結果とに基づいて、スワップ検出を行う、請求項2記載の無線装置。 - 前記アダプティブアレイ処理部は、
前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部を含み、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、
前記スワップ検出部は、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーと、前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性とに基づいて、スワップ検出を行う、請求項2記載の無線装置。 - 前記アダプティブアレイ処理部は、
前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部を含み、
前記スワップ検出部は、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行う、請求項2記載の無線装置。 - 前記受信信号は、複数のフレームを含み、
前記無線装置と前記複数の端末とは、所定の時間間隔で前記受信信号のフレーム番号に関する情報をやり取りし、
前記スワップ検出部は、
前記複数の端末のうちの一つからの前記フレーム番号の時間変化に基づいて、スワップ検出を行う、請求項1記載の無線装置。 - 複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置であって、
複数の端末からの前記受信信号を分離するための受信部(RP1−RP4,USP)を備え、
前記受信部は、
複数のアンテナ(#1−#4)を含むアレイアンテナと、
前記複数のアンテナからの信号を受けて所定の端末からの信号を抽出するためのアダプティブアレイ処理部(USP1,USP2)とを含み、
前記アダプティブアレイ処理部は、
各前記フレームが有する参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部(10)を有し、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーと、各前記フレームが誤り検出のために有する誤り検出符号に基づく前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出結果とに基づいて、前記複数の端末からの信号のスワップの発生を検出するためのスワップ検出部をさらに備える、無線装置。 - 複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置であって、
複数の端末からの前記受信信号を分離するための受信部(RP1−RP4,USP)を備え、
前記受信部は、
複数のアンテナ(#1−#4)を含むアレイアンテナと、
前記複数のアンテナからの信号を受けて所定の端末からの信号を抽出するためのアダプティブアレイ処理部(USP1,USP2)とを含み、
前記アダプティブアレイ処理部は、
各前記フレームが有する参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部(10)を有し、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーと、前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性とに基づいて、スワップ検出を行うスワップ検出部をさらに備える、無線装置。 - 複数のフレームを含む受信信号であって、かつ各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有する受信信号を受ける無線装置であって、
複数の端末からの前記受信信号を分離するための受信部(RP1−RP4,USP)を備え、
前記受信部は、
複数のアンテナ(#1−#4)を含むアレイアンテナと、
前記複数のアンテナからの信号を受けて所定の端末からの信号を抽出するためのアダプティブアレイ処理部(USP1,USP2)とを含み、
前記アダプティブアレイ処理部は、
各前記フレームが有する参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算するウェイトベクトル計算部(10)を有し、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うスワップ検出部をさらに備える、無線装置。 - 複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置であって、
複数の端末からの前記受信信号を分離するための受信部(RP1−RP4,USP)と、
少なくとも所定の時間間隔で前記受信信号に含まれる前記フレームの番号に関する情報に基づいて検出される、前記複数の端末のうちの一つからの前記フレーム番号の時間変化に応じて、スワップ検出を行うスワップ検出部とを備える、無線装置。 - 複数の端末からの受信信号を分離して受信可能な無線装置におけるスワップ検出方法であって、
所定のタイミングで前記受信信号の周波数オフセットを抽出するステップと、
前記周波数オフセットの推定結果に基づいて、前記複数の端末からの信号のスワップの発生を検出するステップとを備える、スワップ検出方法。 - 前記無線装置は、複数のアンテナを含むアレイアンテナを備え、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号と、誤り検出符号とを有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップをさらに備え、
前記スワップの発生を検出するステップは、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、
前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出を行うステップと、
前記計算エラーと前記誤り検出の結果とに基づいて、スワップ検出を行うステップとを含む、請求項11記載のスワップ検出方法。 - 前記無線装置は、複数のアンテナを含むアレイアンテナを備え、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップをさらに備え、
前記スワップの発生を検出するステップは、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、
前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性と前記計算エラーとに基づいて、スワップ検出を行うステップとを含む、請求項11記載のスワップ検出方法。 - 前記無線装置は、複数のアンテナを含むアレイアンテナを備え、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップをさらに備え、
前記スワップの発生を検出するステップは、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップを含む、請求項11記載のスワップ検出方法。 - 前記受信信号は、複数のフレームを含み、
前記無線装置と前記複数の端末とは、所定の時間間隔で前記受信信号のフレーム番号に関する情報をやり取りするステップをさらに備え、
前記スワップの発生を検出するステップは、
前記複数の端末のうちの一つからの前記フレーム番号の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップを含む、請求項11記載のスワップ検出方法。 - 複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、前記端末ごとに分離して受信可能な無線装置におけるスワップ検出方法であって、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号と、誤り検出符号とを有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、
前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出を行うステップと、
前記計算エラーと前記誤り検出の結果とに基づいて、スワップ検出を行うステップとを備える、スワップ検出方法。 - 複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、前記端末ごとに分離して受信可能な無線装置におけるスワップ検出方法であって、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、
前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性と前記計算エラーとに基づいて、スワップ検出を行うステップとを備える、スワップ検出方法。 - 複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、前記端末ごとに分離して受信可能な無線装置におけるスワップ検出方法であって、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップとを備える、スワップ検出方法。 - 複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置におけるスワップ検出方法であって、
複数の端末からの前記受信信号を分離するステップと、
前記無線装置と前記複数の端末とは、所定の時間間隔で前記受信信号のフレーム番号に関する情報をやり取りするステップと、
前記複数の端末のうちの一つからの前記フレーム番号の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップとを備える、スワップ検出方法。 - 複数の端末からの受信信号を分離して受信可能な無線装置においてスワップ検出を行うコンピュータのためのプログラムであって、
所定のタイミングで前記受信信号の周波数オフセットを抽出するステップと、
前記周波数オフセットの推定結果に基づいて、前記複数の端末からの信号のスワップの発生を検出するステップとを実行させるためのプログラム。 - 前記無線装置は、複数のアンテナを含むアレイアンテナを備え、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号と、誤り検出符号とを有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップをさらに備え、
前記スワップの発生を検出するステップは、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、
前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出を行うステップと、
前記計算エラーと前記誤り検出の結果とに基づいて、スワップ検出を行うステップとを含む、請求項20記載のプログラム。 - 前記無線装置は、複数のアンテナを含むアレイアンテナを備え、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップをさらに備え、
前記スワップの発生を検出するステップは、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、
前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性と前記計算エラーとに基づいて、スワップ検出を行うステップとを含む、請求項20記載のプログラム。 - 前記無線装置は、複数のアンテナを含むアレイアンテナを備え、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップをさらに備え、
前記スワップの発生を検出するステップは、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップを含む、請求項20記載のプログラム。 - 前記受信信号は、複数のフレームを含み、
前記無線装置と前記複数の端末とは、所定の時間間隔で前記受信信号のフレーム番号に関する情報をやり取りするステップをさらに備え、
前記スワップの発生を検出するステップは、
前記複数の端末のうちの一つからの前記フレーム番号の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップを含む、請求項20記載のプログラム。 - 複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、前記端末ごとに分離して受信可能な無線装置においてスワップ検出を行うコンピュータのためのプログラムであって、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号と、誤り検出符号とを有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、
前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についての誤り検出を行うステップと、
前記計算エラーと前記誤り検出の結果とに基づいて、スワップ検出を行うステップとを実行させるためのプログラム。 - 複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、前記端末ごとに分離して受信可能な無線装置においてスワップ検出を行うコンピュータのためのプログラムであって、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号についての前記参照信号によるウェイトベクトルの計算エラーを検出するステップと、
前記複数の端末のうちの他の端末からの受信信号についてのウェイトベクトル計算の収束特性と前記計算エラーとに基づいて、スワップ検出を行うステップとを実行させるためのプログラム。 - 複数のアンテナを含むアレイアンテナを用いることにより、複数の端末から送信された受信信号を、前記端末ごとに分離して受信可能な無線装置においてスワップ検出を行うコンピュータのためのプログラムであって、
前記受信信号は、複数のフレームを含み、
各前記フレームは、前記ウェイトベクトルの計算のための参照信号を有し、
前記複数のアンテナからの信号を受けて、前記参照信号に基づいて、前記アレイアンテナからの信号にそれぞれ乗算するべきウェイトベクトルを計算することでアダプティブアレイ処理を行い、所定の端末からの信号を抽出するステップと、
前記複数の端末のうちの一つからの受信信号の到来方向の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップとを実行させるためのプログラム。 - 複数のフレームを含む受信信号を受ける無線装置においてスワップ検出を実行させるためのプログラムであって、
複数の端末からの前記受信信号を分離するステップと、
前記無線装置と前記複数の端末とは、所定の時間間隔で前記受信信号のフレーム番号に関する情報をやり取りするステップと、
前記複数の端末のうちの一つからの前記フレーム番号の時間変化に基づいて、スワップ検出を行うステップとを実行させるためのプログラム。
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