JPWO2002054545A1 - 増幅用光ファイバ、光ファイバ増幅器及び光伝送システム - Google Patents

増幅用光ファイバ、光ファイバ増幅器及び光伝送システム Download PDF

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Abstract

この発明は、Lバンドの信号増幅に適した増幅用光ファイバ、それを含む光ファイバ増幅器及び光伝送システムに関する。この発明に係る光ファイバ増幅器は、増幅用光ファイバとして、コア領域にEr元素及びAl元素が添加された石英系光ファイバを備え、この増幅用光ファイバは、1500wt.ppm以下のEr濃度と、波長1.53μmにおいて10dB/m以上かつ25dB/m以下の吸収損失と、そして、900dB以下の吸収条長積を有する。

Description

技術分野
この発明は、コア領域にEr元素が添加された増幅用光ファイバ、この増幅用光ファイバを含む光ファイバ増幅器、及び、この光ファイバ増幅器を含む光伝送システムに関するものである。
背景技術
光伝送システムは、光ファイバ伝送路に信号を伝搬させることで、情報の送受信を行う。この際、光ファイバ伝送路を伝搬する信号は減衰するので(伝送損失)、この損失を補償するため、信号増幅を行う光ファイバ増幅器が中継器等に設けられる。従来、光伝送システムにおいて利用されている信号波長帯域は、Cバンド(波長1530nm〜1570nm)である。また、このCバンドにおける各チャネルの信号を増幅する光ファイバ増幅器には、コア領域にEr元素が添加された増幅用光ファイバ(EDF:Erbium−Doped Fiber)を増幅媒体とする光ファイバ増幅器(EDFA:Erbium−Doped Fiber Amplifier)が利用されている。
近年では、情報伝送の更なる大容量化を実現すべく、Cバンドに加えてLバンド(波長1570nm〜1610nm)における各チャネルの信号の利用が検討されている。また、Lバンドにおける各チャネルの信号を増幅する光ファイバ増幅器としてもEDFAが利用され得る。例えば、第1従来例として、小野、他、“1.58μm帯Er3+添加光ファイバ増幅器”、1997年電子情報通信学会総合大会、C−3−86(1997)には、Lバンド用EDFとしてEr添加石英ファイバ及びEr添加フッ化物ファイバが示されている。
発明の開示
発明者らは、上述のような従来の光ファイバ増幅器について検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、Cバンド用EDFと比べて、Lバンド用EDFは、動作条件が異なり、Er元素の総添加量を多くする必要がある。換言すれば、EDFに添加されるEr元素の濃度自体を高くするか、あるいは、EDFを長尺にする必要がある。例えば、上記第1従来例に記載された石英系のLバンド用EDFは、1310wt.ppmのEr濃度と、200mの長さを有する。また、特開平11−177172号公報(第2従来例)に記載されたLバンド用EDFAは、多段に接続された石英系のEDFを備えており、そのうち2段目以降の各EDFは、それぞれ560dB以下の吸収条長積を有する。
なお、EDFの吸収条長積は、その損失スペクトルにおける波長1.53μmでの単位長さ当たりの吸収量(日本国特許第2669976号参照)とその長さの積(=波長1.53μmにおける単位長当たりの吸収損失×長さ)で与えられる。
一方、例えば波長1.48μmの励起光をEDFの両端より供給する双方向励起の場合、励起光を出力する励起光源として利用される半導体レーザ光源自体の高出力化や、複数の光源から出力された光を波長合成あるいは偏波合成することによる励起光の高出力化により、EDFへ供給される励起光のパワーは800mW程度まで可能である。これに伴い、1本のEDFの吸収条長積は900dB程度まで検討されている。
しかしながら、EDFの吸収条長積を大きくするには、EDFを長くする必要があり、このことから、従来のLバンド用EDFAは小型化が困難であった。また、EDFが長いと、偏波モード分散や非線形光学現象に起因した信号の波形劣化が問題となる。そこで、EDFの吸収条長積を大きくするためには、波長1.53μmにおける吸収損失α1.53を大きくすることが重要である。この吸収損失α1.53は、EDF中のEr濃度と構造とに依存する。Er濃度を大きくすれば、吸収損失α1.53を大きくすることができるが、これに伴い、濃度消光の影響に起因した増幅効率が低下する。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、Lバンドにおける各チャネルの信号を増幅するのに適した構造を備えた増幅用光ファイバ、この増幅用光ファイバを含む光ファイバ増幅器、及び、この光ファイバ増幅器を含む光伝送システムを提供することを目的としている。
この発明に係る増幅用光ファイバは、コア領域にEr元素及びAl元素が添加(コア領域の一部にEr元素及びAl元素が含まれる場合を含む)された石英系光ファイバである。特に、この発明に係る増幅用光ファイバは、1500wt.ppm以下のEr濃度と、波長1.53μmにおいて10dB/m以上かつ25dB/m以下の吸収損失と、900dB以下の吸収条長積(unsaturated absorption)を有する。また、この発明に係る光ファイバ増幅器は、Lバンド(波長1570nm〜1610nm)の信号を取り込むための入力端と、励起光が供給されることにより該入力端を介して取り込まれたLバンドにおける各チャネルの信号を増幅する上記増幅用光ファイバ(この発明に係る増幅用光ファイバ)と、この増幅用光ファイバに励起光を供給する励起光光源を備える。さらに、この発明に係る光伝送システムは、上記光ファイバ増幅器(この発明に係る光ファイバ増幅器)を含み、Lバンドの信号増幅及び伝送を可能にする。
上述の構成により、当該増幅用光ファイバは短尺構成が可能なるとともに、偏波モード分散や非線形光学現象に起因した信号の波形劣化が効果的に抑制される。また、当該増幅用光ファイバによれば、濃度消光の影響が低減され、増幅効率が向上する。このような増幅用光ファイバを備えた光ファイバ増幅器は、小型化を可能にするとともに、特にLバンドの信号に対する増幅特性に優れる。さらに、このような光ファイバ増幅器を備える光伝送システムは、Lバンドにおける信号を利用した高速かつ大容量の光伝送を可能にする。
なお、この発明に係る増幅用光ファイバは、2m長において1.2μm以上かつ1.5μm以下のカットオフ波長を有するのが好ましい。この場合、Er濃度を高くすることなく、波長1.53μmにおける吸収損失を大きくすることができる。
この発明に係る増幅用光ファイバは、Lバンドにおいて0.5ps以下の偏波モード分散を有するのが好ましい。この場合、Lバンドにおける信号の波形劣化を抑制することができ、高速光伝送が可能になる。
また、この発明に係る増幅用光ファイバは、束状態で配置されるか、あるいはボビンに巻かれた状態で配置されるのが好ましい。この場合、光ファイバ増幅器への収納性や取扱性が向上する。
なお、この発明に係る各実施例は、以下の詳細な説明及び添付図面によりさらに十分に理解可能となる。これら実施例は単に例示のために示されるものであって、この発明を限定するものと考えるべきではない。
また、この発明のさらなる応用範囲は、以下の詳細な説明から明らかになる。しかしながら、詳細な説明及び特定の事例はこの発明の好適な実施例を示すものではあるが、例示のためにのみ示されているものであって、この発明の思想及び範囲における様々な変形および改良はこの詳細な説明から当業者には自明であることは明らかである。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明に係る増幅用光ファイバ、光ファイバ増幅器及び光伝送システムの各実施例を、図1〜図2、図3A〜図3B及び図4〜図7を用いて詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、この発明に係る光伝送システムの一実施例の構成図である。この光伝送システム1は、送信器2、中継器3及び受信器4を備え、送信器2と中継器3とが光ファイバ伝送路5で接続され、中継器3と受信器4とが光ファイバ伝送路6で接続されている。中継器3内には光ファイバ増幅器3Aが設けられており、受信器4内には光ファイバ増幅器4A及び受信装置4Bが設けられている。この光伝送システム1は、Lバンドに属する信号伝送に適したシステムであって、光ファイバ増幅器3A、4AそれぞれはLバンドにおける各チャネルの信号を一括増幅する。
送信器2より送出されたLバンドに属する信号は、光ファイバ伝送路5を伝搬して中継器3に到達する。中継器3では、光ファイバ増幅器3Aにより到達した信号が増幅される。そして、中継器3より送出されたLバンドに属する信号は、光ファイバ伝送路6を伝搬して受信器4に到達する。この受信器4でも光ファイバ増幅器4AによりLバンドに属する信号が増幅された後、該増幅された信号が受信装置4Bにより受信される。
図2は、この発明に係る光ファイバ増幅器の一実施例の構成を示す図であり、図1に示された光ファイバ増幅器3A、4Aに相当する。光ファイバ増幅器10では、入力端11から出力端12へ向けて順に、光アイソレータ21、光カプラ40、増幅用光ファイバ31、光カプラ41及び光アイソレータ22が設けられている。光カプラ40には励起光源50が接続されており、また、光カプラ41には励起光源51が接続されている。
光アイソレータ21は、入力端11から光カプラ40への順方向には光を通過させるが、逆方向には光を通過させない。光アイソレータ22は、光カプラ41から出力端12への順方向には光を通過させるが、逆方向には光を通過させない。増幅用光ファイバ31は、コア領域にEr元素及びAl元素が添加された石英系光ファイバである。この増幅用光ファイバ31に励起光(波長1.48μm)が供給されることによりLバンドにおける各チャネルの信号が増幅される。光カプラ40は、励起光源50より到達した励起光を増幅用光ファイバ31へ出力し、光アイソレータ21より到達した信号を増幅用光ファイバ31へ出力する。光カプラ41は、励起光源51より到達した励起光を増幅用光ファイバ31へ出力し、増幅用光ファイバ31より到達した信号を光アイソレータ22へ出力する。励起光源50、51おのおのは、例えば半導体レーザ光源であり、増幅用光ファイバ31に添加されたEr元素を励起し得る波長の励起光を出力する。
光ファイバ増幅器10において、励起光源50から出力された励起光は、光カプラ40を経て増幅用光ファイバ31に順方向に供給される。また、励起光源51から出力された励起光は、光カプラ41を経て増幅用光ファイバ31に逆方向に供給される。入力端11から入力されたLバンドにおける各チャネルの信号は、光アイソレータ21及び光カプラ40を通過して増幅用光ファイバ31に入射され、増幅用光ファイバ31において増幅される。そして、この増幅された信号は、光カプラ41及び光アイソレータ22を経て出力端12から出力される。
図3Aは、増幅用光ファイバ31における断面構造の一例を示す図である。図3Aに示されたように、増幅用光ファイバ31は、所定軸に沿って伸びた、屈折率n1を有する外径aのコア領域311と、該コア領域311の外周に設けられた、屈折率n2(<n1)のクラッド領域312とを備える。また、図3Bは、図2Aに示された増幅用光ファイバ31の屈折率プロファイルである。この屈折率プロファイル350は、図3A中の線L(増幅用光ファイバ31の光軸と直交する線)上に位置する各部の屈折率を示し、領域351は、コア領域311の線L上に位置する部位の屈折率、領域352は、クラッド領域312の線L上に位置する部位の屈折率をそれぞれ示す。
ここで、屈折率n1のコア領域311と屈折率n2のクラッド領域312との比屈折率差Δnは、以下の式(1)で与えられる。
Δn=((n1)−(n2))/2(n1) …(1)
なお、図3A及び図3Bに示された断面構造及び屈折率プロファイルは、この発明に係る増幅用光ファイバ31を実現するための代表例であって、種々の変形が可能である。当該増幅用光ファイバ31に適用可能な屈折率プロファイルとしては、例えば、米国特許第5,838,867号の図7〜図9に示されたような屈折率プロファイルがある。これら屈折率プロファイルには、コア領域311が単一ガラス層で構成された屈折率プロファイルと、屈折率の異なる複数のガラス層で構成された屈折率プロファイルが含まれるが、いずれの場合も該コア領域311全体に希土類元素が添加される必要はなく、該コア領域311の少なくとも一部に希土類元素が添加されていればよい。
特に、この発明に係る増幅用光ファイバ31は、1500wt.ppm以下のEr濃度と、波長1.53μmにおいて10dB/m以上かつ25dB/m以下の吸収損失α1.53と、900dB以下の吸収条長積(unsaturated absorption)を有する。これにより、増幅用光ファイバ31は、短尺化が可能になり(例えば100m以下)、光ファイバ増幅器10を小型化する上で好ましい。また、偏波モード分散や非線形光学現象に起因した信号の波形劣化をも抑制することができる。さらに、濃度消光の影響も低減して、当該増幅用光ファイバ31の増幅効率が向上する。
なお、増幅用光ファイバ31の吸収条長積は、その損失スペクトルにおける波長1.53μmでの単位長さ当たりの吸収量(日本国特許第2669976号)とその長さの積(=波長1.53μmにおける単位長当たりの吸収損失×長さ)で与えられる。
また、増幅用光ファイバ31のコア領域311に添加されるEr濃度(wt.ppm)は、以下のようにSaturation Parameterから導出される。すなわち、増幅用光ファイバ31におけるEr濃度Nt(m−3)は、以下の式(2)により近似的に導出することができる。
Nt=ζ・τ/(π・b)   …(2)
ここで、ζはSaturation Parameter(s−1・m−2)、τは蛍光寿命(ms)、bはEr元素が添加された領域の半径である。Saturation Parameter ζは実測により求められ、蛍光寿命τは代表値として10msとされる場合が多い。また、添加領域半径bは、カットオフ波長と波長1.55μmにおけるモードフィールド径から容易に算出される。このとき、Er濃度Nt(m−3)は、ガラス(SiO)密度D(=2.86g/cm)、Er3+の1molでの質量Z(=167.3g)、アボガドロ数N(=6.02×1023)を用いて、以下の式(3)によりEr濃度Ns(wt.ppm)へ換算される。
Ns(wt.ppm)=Nt(m−3)・Z/(D・N)  …(3)
さらに、増幅用光ファイバ31は、2m長において1.2μm以上かつ1.5μm以下のカットオフ波長を有するのが好ましい。これにより、Er濃度を高くすることなく、吸収損失α1.53を大きくすることができる。また、増幅用光ファイバ31は、Lバンドにおいて0.5ps以下の偏波モード分散を有するのが好ましい。信号の波形劣化を抑制することができ、ビットレート10Gbps以上の高速光伝送が可能になるからである。さらに、増幅用光ファイバ31は、光ファイバ増幅器10への適用に際して、束状態に配置されるか、あるいはボビンに巻かれた状態で配置されるのが好ましい。光ファイバ増幅器10への収納性や取扱性が向上するからである。
次に、増幅用光ファイバ31として試作されたサンプルについて説明する。ここでは、EDF−Aは比較例である増幅用光ファイバ、EDF−B〜EDF−Eは、増幅用光ファイバ31として試作されたサンプルである。なお、図4は、比較例EDF−A及び増幅用光ファイバ31に相当するサンプルEDF−B〜EDF−Eの諸元をまとめた表である。
比較例であるEDF−Aは、520wt.ppmのEr濃度、3.5wt%のAl濃度、波長1.53μmにおいて5.5dB/mの吸収損失α1.53、2m長において0.91μmのカットオフ波長、142mの長さ、780dBの吸収条長積、波長1.58μmにおいて0.61psの偏波モード分散を有する。
サンプルEDF−Bは、780wt.ppmのEr濃度、2.0wt%のAl濃度、波長1.53μmにおいて15.6dB/mの吸収損失α1.53、2m長において1.46μmのカットオフ波長、50mの長さ、780dBの吸収条長積、波長1.58μmにおいて0.25psの偏波モード分散を有する。
サンプルEDF−Cは、970wt.ppmのEr濃度、3.0wt%のAl濃度、波長1.53μmにおいて18.8dB/mの吸収損失α1.53、2m長において1.39μmのカットオフ波長を有する。
サンプルEDF−Dは、850wt.ppmのEr濃度、3.0wt%のAl濃度、波長1.53μmにおいて16.0dB/mの吸収損失α1.53、2m長において1.32μmのカットオフ波長を有する。
サンプルEDF−Eは、1080wt.ppmのEr濃度、3.5wt%のAl濃度、波長1.53μmにおいて20.0dB/mの吸収損失α1.53、2m長において1.31μmのカットオフ波長を有する。
図5は、吸収条長積900dB、600dB、300dBを有する増幅用光ファイバ31について、その吸収損失α1.53と長さとの関係を示すグラフである。なお、図5において、グラフG510は、吸収条長積900dBを有する増幅用光ファイバ、グラフG520は吸収条長積600dBを有する増幅用光ファイバ、グラフG530は吸収条長積300dBを有する増幅用光ファイバそれぞれに関し、吸収損失α1.53と長さとの関係を示している。また、この図5中には、比較例EDF−A及びサンプルEDF−Bがプロットされており、ハッチング領域は、吸収損失α1.53が10dB/m以上かつ25dB/m以下、吸収条長積が900dB以下である範囲を示す。この図5から分かるように、比較例EDF−Aはハッチング領域から外れる特性を有するが、サンプルEDF−Bはハッチング領域に含まれる特性を有する。
図6は、カットオフ波長を変えたときの吸収損失α1.53とEr濃度との関係を示すグラフである。なお、この図6において、グラフG610は、カットオフ波長0.9μmの増幅用光ファイバ、グラフG620はカットオフ波長1.2μmの増幅用光ファイバ、G630はカットオフ波長1.5μmの増幅用光ファイバそれぞれに関し、吸収損失α1.53とEr濃度との関係を示している。また、図6中には、比較例EDF−A及びサンプルEDF−B〜EDF−Eがプロットされており、ハッチング領域は、吸収損失α1.53が10dB/m以上かつ25dB/m以下、2m長におけるカットオフ波長が1.2μm以上かつ1.5μm以下である範囲を示す。加えて、図6中、矢印Aで示された領域は、濃度消光に起因した増幅特性の劣化を回避できる濃度範囲を示す。この図6から分かるように、比較例EDF−Aはハッチング領域から外れる特性を有するが、サンプルEDF−B〜EDF−Eはいずれもハッチング領域に含まれる特性を有する。
さらに図7は、比較例EDF−Aが適用された光ファイバ増幅器の増幅特性と、サンプルEDF−Bが適用された光ファイバ増幅器の増幅特性をそれぞれ示すグラフである。なお、図7において、記号P710は比較例EDF−Aが適用された光ファイバ増幅器の増幅特性、記号P720はサンプルEDF−Bが適用された光ファイバ増幅器の増幅特性をそれぞれ示す。
測定のために用意された光ファイバ増幅器の構成は、図2に示された光ファイバ増幅器の構成と同様である。また、順方向に励起光を供給するための励起光源50は、出力波長が1480nmであって、出力パワーが100mWであった。逆方向に励起光を供給するための励起光源51も、出力波長が1480nmであって、出力パワーが100mWであった。入力端11から入力される信号は、Lバンドに属する4チャネル(1570nm、1580nm、1590nm、1600nm)の信号であって、各チャネルの信号の入力パワーは−15dBmであった。
図7から分かるように、比較例EDF−Aと比較して、1/3の長さを有するサンプルEDF−Bが適用された光ファイバ増幅器は良好な増幅特性を有する。
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述のような構造を有する複数の増幅用光ファイバを接続して、これら複数の増幅用光ファイバそれぞれに励起光を供給するよう、光ファイバ増幅器を構成してもよい。
以上の本発明の説明から、本発明を様々に変形しうることは明らかである。そのような変形は、本発明の思想および範囲から逸脱するものとは認めることはできず、すべての当業者にとって自明である改良は、以下の請求の範囲に含まれるものである。
産業上の利用可能性
以上のようにこの発明によれば、増幅用光ファイバの短尺化が可能になるとともに、偏波モード分散や非線形光学現象に起因した信号の波形劣化を効果的に抑制することができる。濃度消光の影響が低減され、増幅効率が向上する。また、このような増幅用光ファイバが適用された光ファイバ増幅器は、小型化が実現可能になるとともに、増幅特性に優れ、Lバンドの信号増幅に適している。さらに、このような光ファイバ増幅器を含む光伝送システムは、Lバンドにおける各チャネルの信号を利用した高速かつ大容量の光伝送を可能にする。
【図面の簡単な説明】
図1は、この発明に係る光伝送システムの一実施例の構成を示す図である。
図2は、この発明に係る光ファイバ増幅器の一実施例の構成を示す図である。
図3Aは、この発明に係る増幅用光ファイバの一実施例の断面構造を示す図であり、図3Bは、その屈折率プロファイルである。
図4は、この発明に係る増幅用光ファイバに相当する複数種類のサンプル及び比較例の諸元をまとめた表である。
図5は、吸収条長積を変えたときの、波長1.53μmにおける吸収損失α1.53と長さとの関係を示すグラフである。
図6は、カットオフ波長を変えたときの、波長1.53μmにおける吸収損失α1.53とEr濃度との関係を示すグラフである。
図7は、比較例であるEDF−Aが適用された光ファイバ増幅器の増幅特性と、この発明に係る増幅用光ファイバに相当するサンプルEDF−Bが適用された光ファイバ増幅器の増幅特性を、それぞれ示すグラフである。

Claims (6)

  1. コア領域にEr元素及びAl元素が添加された石英系光ファイバであって、
    1500wt.ppm以下のEr濃度と、波長1.53μmにいて10dB/m以上かつ25dB/m以下の吸収損失と、900dB以下の吸収条長積を有する増幅用光ファイバ。
  2. 請求項1記載の増幅用光ファイバは、さらに、
    2m長において、1.2μm以上かつ1.5μm以下のカットオフ波長を有する。
  3. 請求項1記載の増幅用光ファイバは、さらに、
    Lバンド(波長1570nm〜1610nm)において、0.5ps以下の偏波モード分散を有する。
  4. Lバンド(波長1570nm〜1610nm)における各チャネルの信号を取り込むための入力端と、
    励起光が供給されることにより前記入力端を介して取り込まれた信号を増幅する請求項1記載の増幅用光ファイバと、
    前記増幅用光ファイバに前記励起光を供給する励起光光源を備えた光ファイバ増幅器。
  5. 請求項4記載の光ファイバ増幅器において、
    前記増幅用光ファイバは、束状態で配置されるか、あるいはボビンに巻かれた状態で配置される。
  6. 請求項4記載の光ファイバ増幅器を含む光伝送システム。
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