JPS649758B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 近時、各種の自動チツプマウント装置を使用し
て、抵抗器、コンデンサー等の筒形（円筒形、円
柱形等）乃至板形（角板形、円板形等）の小型電
子部品（以下単にチツプと略記する。）を自動的
にプリント配線基盤上に正確に配置（マウント）
し、該状態のまゝチツプをプリント配線基盤上に
適宜結着することが行われている。

該自動チツプマウント装置の大略は、プリント
配線基盤におけるチツプの配置位置に合わせて多
数のチツプ装填孔を設定した治具盤を別設し、該
治具盤の各チツプ装填孔毎にチツプを送給装填し
て、該チツプを装填した治具盤を設定位置に移行
し、該位置にて治具盤に装填されたチツプを、治
具盤の各装填孔の位置に合わせて構成された多数
の吸着管（サクシヨンヘツド）に各吸着して、そ
の配置状態のまゝプリント配線基盤上に移行し、
吸着を解いて、該プリント配線基盤上に各チツプ
を前記治具盤の配置位置と同一状態に正確にマウ
ント接着（予じめ配置位置に接着剤を塗布してお
く）し、そのマウント状態のまゝ、各チツプをプ
リント配線基盤上に適宜結着（例、ハンダ付け）
するものである。

本発明装置は、上記自動チツプマウント機の
内、円柱形、円筒形の所謂メルフタイプのチツプ
（以下単にチツプと記す。）の自動チツプマウント
装置において、その治具盤の各チツプ装填孔毎に
チツプを供給装填する装置であるチツプ自動分離
送給填装置に係るものであり、特に、多数のチツ
プを投入した最上段の分離供給部のホツパーはそ
の設置に場所をとるために、その設置数にはスペ
ース的に限界があることから、該ホツパーの設置
数はスペースの許す最大限度数（例、60個）と
し、これに対して、チツプを治具盤まで落下送給
するデイストリビユータの落下チユーブはその本
数が多くてもスペース的に小さくてすむので、該
落下チユーブを設置するデイストリビユータに
は、治具盤の目的チツプ装填孔数として予想され
る最大数と同数の落下チユーブ（例、240本）を
設置して、チツプ分離供給部及びロータリーヘツ
ドの一定角度宛（例、4.5゜）回転毎に、ホツパー
数（即ち、60個）若しくはそれ以下の任意数のチ
ツプを、ロータリーヘツド→デイストリビユータ
→治具盤のチツプ装填孔の順に分離送給装填し、
もつて、ホツパー数に、同一治具盤へのチツプ装
填のために行う一定角度宛回転の回数（例、４
回）を乗じた数（60×４＝240）のチツプを分離
供給装填し得るようにしたものである。

なお、デイストリビユータは、チツプの供給装
填対象となる治具盤（即ちプリント配線基盤）の
変更等に伴つて、それに合わせて落下チユーブの
本数及び配置だけを変更した同基本構成のものと
適宜交換して用いる。

以下、本発明の構成につき説明すると、本発明
装置は、同時一体的に一定角度宛回転するチツプ
分離供給部Ａ及びロータリーヘツドＢと、ロータ
リーヘツドＢと治具盤Ｄとの間の定位置に設置し
交換自在なデイストリビユータＣとを上下連設し
て成り、 チツプ分離供給部Ａは、中心軸８の軸線Ｙ上を
一定寸法上下動するように設けた水平板１の該軸
線Ｙを中心とする同心円R₁上の等間隔毎に多数
のチツプｔを投入するホツパー２を設置し、該水
平板１の直下に設けた供給盤３上に直立固定した
ホツパー２と同数の分離パイプ４の先端を各ホツ
パー２の中心孔５に摺動自在に挿通して、水平板
１の上下動によつてホツパー２内のチツプｔが順
次分離パイプ４内に分離落下し複数個貯溜される
ようにすると共に、該貯溜チツプｔをソレノイド
等の供給部材６の作用で１個宛次段のロータリー
ヘツドＢの落下チツプ７ａ上端開口中へ転入する
ようにして設け、 ロータリーヘツドＢは、上端に上記水平板１を
設置した中心軸８の上下に上円板９と下円板１０
を一体的に固定し、上円板９の該軸線Ｙを中心と
する同心円R₂上の上記各分離パイプ４に対応し
た等間隔位置に各落下チユーブ７ａ上端を開口設
置すると共に、各落下チユーブ７ａの下端を下円
板１０の該軸線Ｙを中心とする同心円R₃上の等
間隔毎に設置して、前記チツプ分離供給部Ａとロ
ータリーヘツドＢを該軸線Ｙを中心として同時一
体的に一定角度宛回転するように構成し、 デイストリビユータＣは、該軸線Ｙを中心とし
て上、下板１１，１２を平行対設し、上板１１に
上記ロータリーヘツドＢの落下チユーブ７ａと同
数の落下チユーブ７ｂの上端を、ロータリーヘツ
ドＢの下円板１０に設置された各落下チユーブ７
ａ下端と相対し、連通するように該軸線Ｙを中心
とする同心円R₄上に設置すると共に、この落下
チユーブ７ｂ上端設置位置を基本位置（例、）
として、同一同心円R₄上における一定回転角度
（例、30゜）毎の対称位置（例、、）にも落
下チユーブ７ｂ上端を開口設置し、即ち、基本位
置の数（例、４本）に、一定角度回転の回数
（例、３回）を乗じた本数（例、４×３＝12本）
の落下チユーブ７ｂを設置し、これら各落下チユ
ーブ７ｂ下端を、下板１２の、治具盤Ｄにおける
チツプ装填孔１３と相対する位置に開口設置して
設け、また、該デイストリビユータＣは同基本構
成のデイストリビユータと交換自在に構成し、 チツプ分離供給部Ａのホツパー２内のチツプｔ
が水平板１の上下運動で分離されて分離パイプ４
内に貯溜されたのち、供給部材６の作用で一個宛
ロータリーヘツドＢの落下チユーブ７ａ上端に転
入落下され、該チユーブ７ａ下端からデイストリ
ビユータＣの落下チユーブ７ｂ上端に転入落下さ
れたのち、該チユーブ７ｂ下端から治具盤Ｄのチ
ツプ装填孔１３内に装填されるようにし、また、
チツプ分離供給部Ａ及びロータリーヘツドＢを一
定角度宛回転して供給部材６を作動する毎に、デ
イストリビユータＣにおける一定回転角度毎の対
称位置の落下チユーブ７ｂにチツプｔが供給され
て、治具盤Ｄの他のチツプ装填孔１３に対するチ
ツプｔの落下装填が上記と同様にして行われるよ
うにしたものである。

尚、第１図は、本発明装置の全体構成例とその
周辺機器を示し、付号１４はロータリーヘツドＢ
の各落下チユーブ７ａに取付けた落下センサー
で、チツプ分離供給部Ａから落下チユーブ７ａに
１個宛正確に供給されたか否かを検出するもので
ある。

１５はラインセンサーで、治具盤Ｄの全チツプ
装填孔１３中にチツプが装填されているか否かを
検出するものである。

１６はサクシヨンヘツドで、治具盤Ｄから装填
チツプを全部１度に吸着し、治具盤Ｄの復帰後下
降してプリント配線基盤Ｅ上にチツプをマウント
するものである。

チツプをマウント（接着剤による接着）したプ
リント配線基盤Ｅはこの後、搬送ベルト１７によ
つて、接着剤乾燥炉→半田槽へ送られて、チツプ
マウントを完了する。

なお、本発明装置は、その現実的実施例におい
ては、治具盤（即ち、プリント配線基盤と同配
置）のチツプ装填孔数が最大限240個を想定して、
チツプ分離供給部Ａのホツパー数を60個、これに
合わせてロータリーヘツドＢの落下チユーブ７ａ
を60本とし、デイストリビユータＣの落下チユー
ブ７ｂを治具盤Ｄのチツプ装填孔１３の数（240
個）と位置に合わせて配列設置して、前記チツプ
分離供給部Ａ及びロータリーヘツドＢの一定角度
宛回転の数４回で、240本のデイストリビユータ
Ｃの落下チユーブ７ｂから240個の治具盤Ｄのチ
ツプ装填孔１３へ供給落下装填するように構成し
ている。

しかし乍ら、上記４回の一定角度回転で240個
供給装填可能であつても、治具盤Ｄの構成等によ
つて、１回目は60個、２回目は58個、そして３回
目は45個というように供給装填する落下チユーブ
７ｂ及び装填孔１３の数及び位置を選択自在にコ
ントロール可能である。このコントロールは、例
えば、チツプ分離供給部Ａのソレノイド等の供給
部材６の作動順序を、コンピユーターのプログラ
ムによつて操作する２とによつて、如何様にでも
可能である。

また、ホツパーの設置数及び落下チユーブ７ａ
の数なども目的によつて全く任意であるが、特
に、デイストリビユータは治具盤（即ちプリント
配線基盤）が変更される度に、そのチツプ数（即
ち落下チユーブ７ｂの数）も殊にそのチツプ装填
孔の配置が全く相違したものとなるので、その都
度交換するものであるが、この交換した場合にお
いても基本的に同構成であれば、そのまゝ本発明
装置に交換設置して、上記一定角度回転の回数の
変更や上記同様のコントロールによつて、所期の
分離、供給、装填を有効に行いうる。

次に、上記実施例では説明が繁雑となるので、
以下第１，２図に示した、本発明装置の簡単な実
施例構成及び作用図に従つて説明すると、第２図
のイはチツプ分離供給部、ロはロータリーヘツド
Ｂ、ハはデイストリビユータＣ、ニは治具盤Ｄを
示し、 (1) チツプ分離供給部Ａの水平板１上の同心円
R₁上に等間隔（90゜毎）に４個設置されたホツ
パー２内のチツプｔは、該板１の上下動で分離
パイプ４内に分離落下し貯溜され、１個宛ソレ
ノイド等の供給部材６の作用で次段のロータリ
ーヘツドＢの落下チユーブ７ａの上端開口中へ
供給される。

(2) ロータリーヘツドＢは、中心軸８の上下に上
下円板９，１０が固定され、その上円板９に４
本の落下チユーブ７ａの上端部を同心円R₂上
に等間隔（90゜毎）に設置し、上記４本の落下
チユーブ７ａの下端の下円板１０への設置は、
上円板９の設置位置と必ずしも同じ必要はな
く、むしろ次のデイストリビユータＣの上板１
１との関係で配置するが、一定角度宛回転する
作用関係から、やはり同心円板R₃上に等間隔
に設置する。

(3) デイストリビユータＣは、その上板１１に４
本の落下チユーブ７ｂの上端を、ロータリーヘ
ツドＢの下円板の落下チユーブ７ａ下端と連通
するように、同心円R₄上に設置し、この４本
の落下チユーブ７ｂの設置位置を基本位置と
して、同心円R₄上に、この基本位置から一
定回転角度（30゜）毎の対称位置、にも４
本宛落下チユーブ７ｂ上端を設置して、計12本
の落下チユーブ７ｂ上端を設置し、これら12本
の落下チユーブ７ｂ下端は、下板１２の、治具
盤Ｄのチツプ装填孔１３と相対した位置に設置
する。

(4) 上記構成によつて、チツプ分離供給部Ａの４
個のホツパー２から１個宛供給されるチツプｔ
は、ロータリーヘツドＢの４本の落下チユーブ
７ａを落下し、まず、デイストリビユータＣの
各落下チユーブ７ｂを落下し、治具盤Ｄの各
チツプ装填孔１３内に装填される。

(5) 次に、チツプ分離供給部Ａ及びロータリーヘ
ツドＢを一定角度（30゜）回転すると、ロータ
リーヘツドＢの各落下チユーブ７ａ下端がデイ
ストリビユータＣの各落下チユーブ７ｂと相
対するので、こゝで供給部材６を作動してチツ
プを供給すると、該チツプｔは上記同様に落下
し治具盤Ｄの各チツプ装填孔１３に装填され
る。

(6) 再に、チツプ分離供給部Ａ及びロータリーヘ
ツドＢを一定角度（30゜）回転すると、ロータ
リーヘツドＢの各落下チユーブ７ａ下端がデイ
ストリビユータＣの各落下チユーブ７ｂと相
対するので、こゝで同じく供給部材６を作動し
てチツプを供給すると、該チツプｔは上記同様
に落下し治具盤Ｄの各チツプ装填孔１３に装
填される。

(7) 上記、３回の一定角度回転による供給装填
で、目的チツプ装填孔に全てチツプを装填し終
つた治具盤Ｄは次工程移行し、デイストリビユ
ータＣ直下には新規の治具盤Ｄが供給されて、
上記の作用を繰り返すものである。

(8) また、上記例においても、前述の如く、供給
部材６によるコントロール及び一定角度回転回
数の変更等によつて、チツプの供給数及び、そ
の装填位置（チツプ装填孔）を選択調節可能な
ことがわかる。

以上の如く、本発明装置は比較的小数のホツパ
ーから、その一定角度宛の回転毎にホツパー相当
数のチツプを繰り返し分離供給しうるものである
ので、極めてコンパクトな本装置によつて、極め
て多数のチツプマウント箇処を有するプリント基
板へのチツプマウント処理工程を有効に行いうる
多大の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一構成例の概略正面図、
第２図は本発明装置の各部の構成例と作用の説明
図で、イはチツプ分離供給部、ロはロータリーヘ
ツド、ハはデイストリビユータ、ニは治具盤を示
す図、第３図は他の構成例のデイストリビユータ
の平面図である。 付号、Ａ……チツプ分離供給部、Ｂ……ロータ
リーヘツド、Ｃ……デイストリビユータ、Ｄ……
治具盤、Ｅ……プリント配線基盤、Ｙ……中心軸
線、ｔ……チツプ、R₁，R₂，R₃，R₄……中心軸
線Ｙを中心とする同心円、１……水平板、２……
ホツパー、３……供給盤、４……分離パイプ、６
……ソレノイド等の供給部材、７ａ……ロータリ
ーヘツドの落下チユーブ、７ｂ……デイストリビ
ユータの落下チユーブ、８……中心軸、９……上
円板、１０……下円板、１１……上板、１２……
下板、１３……チツプ装填孔、１４……落下セン
サー、１５……ラインセンサー、１６……サクシ
ヨンヘツド、１７……搬送ベルト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 同時一体的に一定角度宛回転するチツプ分離
   供給部及びロータリーヘツドと、ロータリーヘツ
   ドと治具盤との間の定位置に設置し交換自在なデ
   イストリビユータとを上下連設して成り、 チツプ分離供給部は、中心軸の軸線上を一定寸
   法上下動するように設けた水平板の該軸線を中心
   とする同心円上の等間隔毎に多数のチツプを投入
   するホツパーを設置し、該水平板の直下に設けた
   供給盤上に直立固定したホツパーと同数の分離パ
   イプの先端を各ホツパーの中心孔に摺動自在に挿
   通して、水平板の上下動によつてホツパー内のチ
   ツプが順次分離パイプ内に分離落下し複数個貯溜
   されるようにすると共に、該貯溜チツプをソレノ
   イド等の供給部材の作用で１個宛次段のロータリ
   ーヘツドの落下チユーブ上端開口中へ転入するよ
   うにして設け、 ロータリーヘツドは、上端に上記水平板を設置
   した中心軸の上下に上円板と下円板を一体的に固
   定し、上円板の該軸線を中心とする同心円上の上
   記各分離パイプに対応した等間隔位置に各落下チ
   ユーブ上端を開口設置すると共に、各落下チユー
   ブの下端を下円板の該軸線を中心とする同心円上
   の等間隔毎に設置して、前記チツプ分離供給部と
   ロータリーヘツドを該軸線を中心として同時一体
   的に一定角度宛回転するように構成し、 デイストリビユータは、該軸線を中心として
   上、下板を平行対設し、上板に上記ロータリーヘ
   ツドの落下チユーブと同数の落下チユーブの上端
   を、ロータリーヘツドの下円板に設置された各落
   下チユーブ下端と相対し、連通するように該軸線
   を中心とする同心円上に設置すると共に、この落
   下チユーブ上端設置位置を基本位置として、同一
   同心円上における一定回転角度毎の対称位置にも
   落下チユーブ上端を開口設置し、即ち、基本位置
   の数に、一定角度回転の回数を乗じた本数の落下
   チユーブを設置し、これら各落下チユーブ下端
   を、下板の、治具盤におけるチツプ装填孔と相対
   する位置に開口設置して設け、また、該デイスト
   リビユータは同基本構成のデイストリビユータと
   交換自在に構成し、 チツプ分離供給部のホツパー内のチツプが水平
   板の上下運動で分離されて分離パイプ内に貯溜さ
   れたのち、供給部材の作用で一個宛ロータリーヘ
   ツドの落下チユーブ上端に転入落下され、該チユ
   ーブ下端からデイストリビユータの落下チユーブ
   上端に転入落下されたのち、該チユーブ下端から
   治具盤のチツプ装填孔内に装填されるようにし、
   また、チツプ分離供給部及びロータリーヘツドを
   一定角度宛回転して供給部材を作動する毎に、デ
   イストリビユータにおける一定回転角度毎の対称
   位置の落下チユーブにチツプが供給されて、治具
   盤の他のチツプ装填孔に対するチツプの落下装填
   が上記と同様にして行われるようにしたことを特
   徴とする、チツプ自動分離供給装填装置。