JPS649352B2 - - Google Patents

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JPS649352B2
JPS649352B2 JP8520880A JP8520880A JPS649352B2 JP S649352 B2 JPS649352 B2 JP S649352B2 JP 8520880 A JP8520880 A JP 8520880A JP 8520880 A JP8520880 A JP 8520880A JP S649352 B2 JPS649352 B2 JP S649352B2
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JP
Japan
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film
adhesive
vinyl chloride
layer
glass transition
Prior art date
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Expired
Application number
JP8520880A
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English (en)
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JPS5712083A (en
Inventor
Tatsuro Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication of JPS5712083A publication Critical patent/JPS5712083A/ja
Publication of JPS649352B2 publication Critical patent/JPS649352B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粘着フイルムに関し、詳しくは可塑
剤含有の塩化ビニル系樹脂フイルムと粘着剤層の
間にメタクリル酸メチルをモノマー主成分とし39
%以上含有し、塩化ビニリデンモノマーを不含有
とするガラス転移点が40℃以上の重合物層が存在
する、剥離強度が長期間に沍つて低下しない粘着
フイルムに関するものである。 可塑剤を含有する軟質の塩化ビニル系樹脂フイ
ルムは安価であるため、他の合成樹脂フイルムに
比べ、最も多く使用されている、この塩化ビニル
系樹脂フイルムを利用したテープ、ラベル等の粘
着フイルムも極めて多く使用されるようになつて
きたが塩化ビニル系樹脂フイルムに含有する可塑
剤は、長時間の使用によつて、粘着剤層の方に移
行する欠点があり、この為物体への粘着力が貼着
後経時的に弱くなり、剥れ易くなる難点があつ
た。 本発明はこの難点について鋭意工夫を行つた結
果塩化ビニル系樹脂フイルムの表面に、メタクリ
ル酸メチルをモノマー主成分とし39%以上含有
し、塩化ビニリデンモノマーを不含有とするガラ
ス転移点が40℃以上の重合物の層を形成し、この
層の上に粘着剤の層を設けることによつて、著し
く前記の難点が改善されること知り、本発明に至
つたものである。 本発明は、第1図又は第2図に例示したように
可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂フイルム1の
表面に、メタクリル酸メチルをモノマー主成分と
し39%以上含有し、塩化ビニリデンモノマーを不
含有とするガラス転移点が40℃以上の重合物の層
2、を形成し、この層2の上に更に粘着剤の層3
を設けるもので、長期間にわたつて粘着力が維持
できる優れた粘着フイルムを提供せんとするもの
である。 本発明の塩化ビニル系樹脂フイルム1は、柔軟
性を与える可塑剤を含有している塩化ビニル樹脂
フイルム又は塩化ビニルと共重合した樹脂フイル
ム、あるいは塩化ビニル樹脂に他の樹脂をブレン
ドした樹脂のフイルムであつて厚さは特に制限は
ないが約10〜500μのものが好適である。 本発明の塩化ビニル系樹脂フイルムに用いられ
る可塑剤は特に制限されるものではなく、好適に
使用される可塑剤の例としては例えばジエチルフ
タレート、ジブチルフタレート、ジ―n―オクチ
ルフタレート、ジ―2―エチルヘキシルフタレー
トの如きフタル酸エステル類;例えば、ジ―2―
エチルヘキシルセバケート、ジブチルセバケート
の如きセバシン酸エステル類;例えば、ジ―2―
エチルヘキシルアゼレート、ジ―イソオクチルア
ゼレート、ジブチルセバケートの如きアゼライン
酸エステル類;例えば、トリ―(2―エチルヘキ
シル)トリメリテート、トリ―イソデシルトリメ
リテートの如きトリメリツト酸エステル類;例え
ばジ―(2―エチルヘキシル)アジペート、ジイ
ソデシルアジペート、ジブチルアジペートの如き
アジピン酸エステル類;トリクレジルフオスフエ
ート、トリキシレニルフオスフエート、の如きリ
ン酸エステル類;例えばエポキシ化大豆油、エポ
キシ化ヒマシ油、エポキシ化アマニ油の如きエポ
キシ化脂肪酸エステル類;例えばセバシン酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、フタル酸系のポリエス
テル類等、その他液状ウレタン樹脂等が挙げられ
る。 このフイルム1、の表面に形成するメタクリル
酸メチルを主成分とし39%以上含有し、塩化ビニ
リデンモノマーを不含有とするガラス転移点が40
℃以上の重合物の層2は、メタクリル酸メチルの
重合体の外、例えば、メタクリル酸メチルとアク
リル酸もしくはメタクリル酸のヒドロキシアルキ
ルエステルの共重合体等を主成分とするものであ
るが、必要に応じアミノ樹脂及び多官能性イソシ
アネートからなる重合体又はこれらの重合体の混
合物等を含んでいてもよい。 これらの重合物はガラス転移点が40℃以上であ
ることが必要であつて、40℃未満と低すぎると強
靭な層を設けることができず、可塑剤の移行を防
止し難いので好ましくない。 本明細書でガラス転移点(以下「Tg」と略す
ることあり)とは、L.E.ニールセン著、小野木宣
治訳〔高分子の力学的性質〕11〜35頁に記載され
ているような一般の高分子で測定されるTgであ
り、共重合体又は重合体の混合物の場合は同書の
26〜27頁に記載されている計算Tgで次式によつ
て計算されたものである、 1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+…+Wo/Tgo (但しW1+W2+…+Wo=1) ここでTgとは共重合体又は重合体の混合物の
ガラス転移温度であり絶体温度に換算し計算す
る。Tg1,Tg2…およびTgnは成分1、成分2…、
および成分nのそれぞれ純粋な単独重合体1,2
…およびnのガラス転移温度であり絶体温度に換
算し計算する。W1,W2…およびWoはそれぞれ
の成分の重量分率である。 本発明の重合物層は塩化ビニル系樹脂フイルム
の上に被膜を形成させることによつて設けること
ができ例えば重合物を溶剤、例えばトルエン、酢
酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、ア
セトン、メチルブチルケトン、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラ
ン、メチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド等
に添加溶解させ、固形分約10%に調整したコーテ
イング用液をワイヤー・バー、グラビアロール等
でコートし、熱風乾燥器で乾燥させることによつ
て層を形成することができる。形成された層の平
均厚さは、特に制限されるものではないが、好ま
しくは0.5〜20μ、特に好ましくは1〜10μが採用
出来る。 次に本考案の粘着剤層3で使用される粘着剤は
特に限定されるものでなく、通常使用されている
ものから適宜選択される。かゝる粘着剤層は熱溶
融状で膜を形成しても、あるいは有機溶剤溶液、
水溶液或いは水中分散液状等で塗布して膜形成し
てもよい。かゝる粘着剤としては例えばゴム系粘
着剤、アクリル系粘着剤が挙げられる、ゴム系粘
着剤としては天然ゴム、ポリイソプレンスチレ
ン・ブタチエン、ポリイソブチレン、ポリビニル
エーテル、シリコンゴムトリルブタジエン、ポリ
ウレタン、EVAなどからなるもの及びそれらの
混合物からなるものが挙げられる。アクリル系粘
着剤としては、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸プチル、メタクリル酸イ
ソブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸
ラウリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸2エチルヘキシルなどのアクリル酸エ
ステルの共重合物、あるいはアクリル酸、メタア
クリル酸、イタコン酸、アクリルアマイド、メタ
アクリルアマイド、2―アミノエチルビニルエー
テル、ジアセトンアクリルアマイド、ジメチルア
ミノエチルメタアクリレート、グリシジルメタア
クリレート、グリシジルアクリレート、アリルグ
リシジルエーテル、2―ヒドロオキシエチルメタ
アクリレート、2―ヒドロオキシエチルアクリレ
ート、5ヒドロキシペンチルビニールエーテル、
N―メチロールアクリルアマイド、ヒドロキシメ
チルジアセトン―アクリルアマイド、などの官能
基含有モノマー、さらには酢酸ビニル、アクリル
ニトリル、メチルメタアクリレート、スチレン、
アクリルアマイド、メチルアクリレートなどのコ
モノマーとの共重合物あるいはそれらの混合物か
ら成るものが挙げられる。 以上の如く本発明の粘着フイルムは、可塑剤を
含有する塩化ビニル系樹脂フイルム1の表面に、
メタクリル酸メチルを主成分とし39%以上含有
し、塩化ビニリデンモノマーを不含有とするガラ
ス転移点が40℃以上の重合物の層2を形成し、該
層2に粘着剤層3を設けてなるもの等で長期間の
使用によつても付着力が低下せず、剥離し難い、
優れた粘着フイルムで、利用に大いに価値あるも
のである。 以下本発明の実施態様を詳細に説明する。 実施例、比較例の試験方法は次の如く行つた。
尚%は凡て重量100分率を示す。 〔剥離強さの試験方法〕 JIS K―6854―1977の「接着剤のはく離接着強
さの試験方法」に記載されている180度はく離試
験法に準じて行つた。 試験片を70℃の恒温室に保存し、5日,10日,
15日,20日経過時の試験片を、アクリル塗装板に
貼りつけ、室温(25℃)に2時間放置後試験機に
取付け、試験片をはく離するときの引張り荷重の
曲線をグラフに描き、(引張速度200mm/min)そ
の波状部の各頂点(数値の高い側)の平均値を求
めた。本試験は、70℃で20日間の加熱后の剥離強
さを調べるもので、この様な苛酷な試験条件は、
通常の室温での使用条件に於ける2〜3年間の長
期間に渡る剥離強度を表すものである。 実施例 1 可塑剤としてDOP10%含有する厚さ70μの塩化
ビニルフイルムにガラス転移点が43℃のメタクリ
ル酸メチルの重合体をキシレン/ブタノール=
6/4の溶剤に固形分濃度10%に溶解させたコー
ト剤をワイヤバーコーターにて2g/m2に塗布、
熱風で乾燥させメタクリル酸メチルの重合体層
(厚さ:1.9μ)を設けた。これにアクリル系粘着
剤(ニツセソ(株)社製、商品名「PE―121」)を30
g/m2塗布した蝋紙を貼りつけ粘着フイルムを得
た。 この粘着フイルムを巾25mm長さ175mmに切断し
試験片を作成し、この試験片についてはく離強さ
の試験を行い、本発明の効果を調べた。この結果
を表―1に示す。 実施例 2 実施例1の厚さ70μの塩化ビニルフイルムに塩
化ビニル:酢酸ビニル=90:10(重量比)の共重
合体28重量%と塩化ビニル重合体、27重量%、メ
チルメタアクリレート:エチルメタアクリレート
=88:12(重量比)の共重合体45重量%の重合体
の混合物(メチルメタアクリレートを39.6重量%
含有しガラス転移点が42℃)をメチルエチルケト
ン/トルエン(1/1)の溶剤に固形分濃度10%
に溶解させ、実施例1と同方法で粘着フイルムを
得た。尚、重合物層の乾燥後の厚さは2.0μであつ
た。この粘着フイルムについて実施例1と同方法
で試験を行つた。この結果を表―1に示す。 比較例 1 実施例1の塩化ビニルフイルムにガラス転移点
が43℃のメタクリル酸メチルの共重体の重合物層
を設けなかつた以外は、実施例1と同方法で粘着
フイルムを得た。この試験結果を表―1に示す。 比較例 2 実施例1の塩化ビニルフイルムにガラス転移点
が34℃のメタクリル酸メチルとアクリル酸ブチル
の共重合体の重合物層を用いた以外は、実施例2
と同一の方法で粘着フイルムを得た。この試験結
果を表―1に示す。 比較例 3 実施例1の塩化ビニルフイルムにガラス転移点
−5℃のメタクリ酸メチル(MMA)と塩化ビニ
リデン(VCl)=15:85(重量比)の共重合体の重
合物層を用いた以外は実施例1と同一の方法で粘
着フイルムを得た。 この粘着フイルムについて実施例1と同じ方法
で試験をおこない、その結果を表―1に示す。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案に係る粘着フイルムの
断面図である。図中1は塩化ビニル系樹脂フイル
ム、2はメタクリル酸メチルを主成分とする重合
物層、3は粘着剤層、4は離形紙を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 粘着剤層を有する可塑剤含有の塩化ビニル系
    樹脂の粘着フイルムに於いて、該フイルムと粘着
    剤層の間に、メタクリル酸メチルをモノマー主成
    分とし39%以上含有し、塩化ビニリデンモノマー
    を不含有とするガラス転移点が40℃以上の重合物
    層が存在することを特徴とする粘着フイルム。
JP8520880A 1980-06-25 1980-06-25 Self-adhesive film Granted JPS5712083A (en)

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