JPH0557843A - 可塑化基体に永久接着する背面接着性フイルム複合体 - Google Patents

可塑化基体に永久接着する背面接着性フイルム複合体

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JPH0557843A
JPH0557843A JP3085197A JP8519791A JPH0557843A JP H0557843 A JPH0557843 A JP H0557843A JP 3085197 A JP3085197 A JP 3085197A JP 8519791 A JP8519791 A JP 8519791A JP H0557843 A JPH0557843 A JP H0557843A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 a)重量平均で少なくとも2個、最大で約5個
の炭素原子を有するアルキル基の非3級アルコールのア
クリル酸エステル84〜100重量部と、b)エチレン性不飽
和共重合可能モノマー、a)の量に対応して、16〜0重量
部との、アクリルエマルジョンポリマーを含有し移動性
モノマー可塑剤に対して耐性である水性エマルジョンか
ら被覆された接着剤層を有する可撓性背面薄層を有する
背面接着性フィルム複合体。 【効果】 モノマー可塑剤を含有する基体に永久接着し
得る背面接着性フィルム複合体が提供された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動性モノマー可塑剤
を含有する基体に、これらの可塑剤の侵入により接着剤
が軟化されることなく永久接着する接着剤層を有する可
撓性背面接着性フィルム複合体に関する。特に、本発明
はそのようなフィルム複合体の接着剤層に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,605,592号(パケット(Paque
tte)ら)に指摘のように、高度に可塑化されたビニル基
体は、従来から手塗りまたはエアブラシスクリーン印刷
インクにより装飾されてきた。スクリーン印刷画像を有
する背面接着性ビニルフィルムの形態の装飾フィルム画
像(prefabricated graphics)はより安価であるけれど
も、ビニルフィルムのしわ形成(wrinkling)およびビニ
ル基体に対する接着性の消失のためにそのような用途に
は適さない。このことは、少なくとも部分的には、ビニ
ル基体由来のモノマー可塑剤がビニルフィルムおよび接
着剤中へ移動することに起因する(第1欄第24〜33行)。
このようなビニル基体は、通常はジオクチルフタレート
のようなモノマー可塑剤をビニル樹脂100重量部に対し
て25〜100部程度含有する。
【0003】一般に、安価なモノマー可塑剤は高価なも
のよりも移動性が大きい。したがって、可塑化基体の製
造者によるコストダウンの試みにより、しばしば装飾背
面接着性可撓性フィルムのこれらの基体に対する接着の
問題が悪化する。
【0004】パケットの特許には、移動性モノマー可塑
剤を含有するビニル基体に接着する際に接着力を持続さ
せることが可能で、実質的にしわが生じない装飾用背面
接着性ビニルフィルム複合体が記載されている。パケッ
トの特許の装飾フィルム複合体は、(1)好ましくはスク
リーン印刷インク受容性のポリ塩化ビニルフィルム層、
(2)耐可塑剤感圧接着剤層(例えば、n-ブチルアクリレ
ート52.5重量部とメチルアクリレート37.5重量部とアク
リル酸10重量部とのターポリマー、および(3)脂肪族ポ
リウレタン樹脂のような移動性可塑剤遮断中間層を有す
る。塗布乾燥後に、この接着剤は架橋されうる。例え
ば、ベンゾフェノンのような光架橋剤を含有する場合
は、UV照射で架橋することにより、ビニル基体から移動
するすべての可塑剤に対してより耐性である接着剤層が
形成される。パケットの特許の感圧接着剤の実施例で
は、これらは溶液重合され溶液から被覆されている。
【0005】
【発明の要旨】本発明によれば、パケットの特許の複合
体類似の、装飾用に使用し得る可撓性背面薄層を有する
背面接着性フィルム複合体が提供される。パケットの複
合体の複合体装飾材料のように、この新規なフィルム複
合体の接着剤層にはアクリルポリマーベースであり、感
圧性であり得る。しかしながら、これは室温で接触した
場合に粘着性である必要はない。そして、この接着層が
接触れた場合に非粘着性であるにも拘わらず、この新規
フィルム複合体は室温で指圧迫することによりビニルフ
ィルムまたはビニル被覆紙、移動性モノマー可塑剤を含
有する織布またはスクリムのような高度に可塑化された
基体に永久接着する。このような基体は、例えば壁用カ
バー材料、可撓性サイドトラック(side truck)カバー材
料、可撓性標識、および天幕に好適に用いられる。この
接着剤は架橋させなくとも可塑剤に対して耐性であるの
で、架橋工程に伴う出費および接着力の低下が省かれ
る。
【0006】簡単に言えば、本発明のフィルム複合体は
a)重量平均で少なくとも2個、最大で約5個の炭素原子
を有するアルキル基の非3級アルコールのアクリル酸エ
ステル84〜100重量部と、b)エチレン性不飽和共重合可
能モノマー、上記a)の量に対応して、16〜0重量部と
の、アクリルエマルジョンポリマーを含有し移動性モノ
マー可塑剤に対して耐性である水性エマルジョンから被
覆された接着剤層を有する可撓性背面薄層を有する。
【0007】このアクリルポリマーのアルキル基が重量
平均で5炭素原子を実質的に上回る場合は、この接着剤
の移動性モノマー可塑剤に対する耐性が弱くなる。この
平均値が2炭素原子を実質的に下回る場合は、この接着
剤は室温における指による圧迫では可塑化基体に対する
強力な接合を提供しない。移動性モノマー可塑剤に対す
る最大の耐性は上記アルキル基における炭素原子の平均
数が2〜4、さらに好ましくは2〜3の関係である場合
に得られる。この平均値を低く保つことにより、この接
着剤混合物は低い初期接着値を示す。したがって位置変
更可能特性は高められるけれども接着性は適切な短期間
所望の高レベルに保たれる傾向が生じる。さらに、上記
炭素原子の平均数が低い場合は、この接着剤混合物は剪
断力に対する高い耐性を示す。
【0008】上述のモノマーa)、またはモノマー混合物
a)およびb)をフリーラジカル開始剤とともに界面活性剤
系中に乳化し、適当な昇温条件において完全に重合させ
る(>98%コンバージョン)ことにより、その後の工程を
必要としないで5.0を上回る固有粘度(IV)が容易に得ら
れる。得られるラテックスを濾過した場合は、典型的に
は、1000gのラテックスに対して0.01gを下回る凝集物し
か得られない。
【0009】本発明ではアクリルラテックスとウレタン
ラテックス接着剤との混合物を水性エマルジョンから塗
布するので、大気汚染を防止するための装置が不要であ
る。
【0010】同一のモノマーから溶液重合により調製さ
れるポリマーがかなり低い分子量を有しており許容しう
る高い固有粘度を得るためには硬化させる必要がある
(例えば、紫外線照射により)のに対して、本発明のアク
リルポリマーは水性エマルジョンから重合されるので、
その後の工程を必要としないでこの新規フィルム複合体
に有用な許容しうる高い固有粘度が得られる。さらに、
このエマルジョン被覆接着剤は、溶媒ベース接着剤であ
ること以外は同一の組成で調製した接着剤と比較して約
半分の厚さの接着剤層により同等もしくはこれを上回る
接着値を示す。このように接着剤層の厚さを実質的に低
減させることにより、原材料の低減による経済的効果が
得られ、さらに、端部浸出(edge-oozing)が生じること
により汚れ状態を引き起こして、この新規フィルム複合
体の装飾特性を損なう頻度が低減される。
【0011】この新規フィルム複合体の接着剤層はウレ
タンラテックス接着剤とモノマーa)のアクリルエマルジ
ョンホモポリマーとの混合物でありうる。しかしなが
ら、モノマーa)とb)とのアクリルエマルジョンコポリマ
ーを用いることにより、特にモノマーb)の極性が高い場
合に可塑化基体に対するより強力な接着剤が得られる。
また、現在のところは、高極性モノマーb)の使用を省く
ことによる経済的な利益もない。有用な高極性モノマー
には、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ルおよびイタコン酸が包含される。他の有用な共重合可
能モノマーb)には、メチルメタクリレート、酢酸ビニ
ル、N-ビニルピロリドン、およびスチレンスルホネート
が包含される。
【0012】好ましいモノマーa)はアクリル酸エチルお
よびアクリル酸n-ブチルであり、この両方とも妥当なコ
ストで必要量を市場より入手可能である。アクリル酸プ
ロピルを市場より入手することは容易でない。
【0013】本発明のフィルム複合体に好ましい接着剤
は、アクリル酸エチル50〜90重量%とアクリル酸n-ブチ
ル10〜50重量%と共重合可能高極性モノマー1〜16重量
%との、アクリルコポリマーにより提供される。少なく
とも65%のアクリル酸エチルを用いることにより移動性
可塑剤に対する最大の耐性が得られる。
【0014】さらに好ましくは、モノマーb)の量は2〜
12重量部である。モノマーb)の量が好ましい範囲を実質
的に上回る場合は、指圧力により良好な接合を得るため
にはこの接着剤層が固くなりすぎる。好ましい範囲を下
回る場合は、接着剤層が軟らかくなり、提供される接着
力がモノマーb)をより多く用いた場合と比較して弱くな
る。
【0015】アクリルポリマーの固有粘度(IV)が5.0上
回る場合は、移動性モノマー可塑剤基体にこの新規フィ
ルム複合体を接着した場合に起こりうる膨潤が防止され
る。他方、低いIVのアクリルポリマーは可塑化基体に対
するより高い経時接着値を示す。架橋させることにより
膨潤に対する耐性は改良されるけれども、可塑化基体に
対する接着性は許容不可能な程度まで低減されうる。
【0016】好ましくは、このアクリルポリマー0〜-5
0℃の計算Tgを有する。この計算Tgが実質的に好ましい
範囲を上回る場合は、低温において衝撃または振動のよ
うな力が加わった場合にこの新規フィルム複合体の接着
力が低下しうる。この計算Tgが好ましい範囲を実質的に
下回る場合は、この新規フィルム複合体の粘着性が強く
なり過ぎるので、基体に完全に接触させる前にこのフィ
ルムを位置変更することが不可能となる。しかしなが
ら、米国特許第3,314,838号(Erwin)に記載のように、粘
着性接着剤の位置変更性は破裂可能なガラス微小バブル
により提供され得る。さらに好ましくは、このアクリル
ポリマーの計算Tgは-20〜-40℃である。
【0017】
【発明の構成】好ましくは、この新規フィルム複合体の
可撓性背面層は、ポリウレタン、ポリオレフィン、およ
び可塑化ビニルフィルムのような装飾ポリマーフィル
ム、またはアルミニウムのような柔軟性金属である。こ
の背面層がポリウレタンフィルムである場合は、これら
が脂肪族系である方が耐久性が高い。可塑化ビニルフィ
ルムは現在のところポリウレタンフィルムよりも安価な
ので多用途性、耐久性および低コストの観点からグラフ
ィック工業分野で広く用いられる。背面層が可塑化ビニ
ルフィルムである場合は、非移動性ポリマー可塑剤を用
いることが好ましい。好ましいビニル背面層はパケット
の特許に開示されており、これらはスコッチカル(SCOTC
HCAL)TMフィルムシリーズ3650およびコントロールタッ
ク(CONTROLTAC)TMフィルムシリーズ180として3M社より
入手可能である。これらは本発明に用いうる。
【0018】しわ形成に対する耐性を高めるために、ビ
ニル背面層を有する新規フィルム複合体はパケットの特
許に開示されている遮断層を有することが好ましい。従
って、新規フィルム複合体が接着される基体の移動性モ
ノマー可塑剤によってこのフィルム背面層においてしわ
が生じることが良好に防止される。このアクリルポリマ
ーのIVが5.0を越える場合は、このような遮断層の必要
性は小さい。
【0019】この新規フィルム複合体の接着剤層を、移
動性モノマー可塑剤から背面層を保護する特性について
改良するために、このアクリルエマルジョンポリマーは
ポリエステルポリウレタンラテックス(例えば、「ベイボ
ンド(Baybond)」402A、モーベイ(Mobay)社製)のようなウ
レタン熱活性可能ラテックス接着剤と混合されうる。さ
らに、これを添加することにより位置変更性が増大さ
れ、接着値が増大される傾向がある。このウレタンラテ
ックス接着剤単独では、熱活性化しなければならないこ
とを考慮すると、この改良は驚くべきことである。
【0020】
【評価法】180°剥離値 インストロン試験機(Instron tester)を用いて、ASTM D
-1000、B法に従って180°剥離接着値を測定する。以下
に示す保存後の試料について接着性評価を行う。
【0021】
【実施例1】紙ウェブにより支持されている厚さ50μm
の二酸化チタン顔料含有可塑化ポリ(塩化ビニル)フィル
ムを、アクリル酸エチル80%とアクリル酸n-ブチル16%
とアクリル酸4%とのアクリルエマルジョンコポリマー
である固形分40%のエマルジョン水溶液で被覆した。こ
の塗膜を66℃で10分間乾燥することにより、25mg/m2
乾燥重量とした。ついで、この接着剤面にシリコーン離
型ライナーを積層し、そしてこの紙ウェブを除去するこ
とにより本発明の背面接着性フィルム複合体を得た。
【0022】
【実施例2】アクリル酸エチル74%とアクリル酸n-ブチ
ル26%とのアクリルエマルジョンコポリマーを用いるこ
と以外は実施例1と同様にして、背面接着性フィルム複
合体を作製した。
【0023】
【実施例3】紙注型ライナー上に分散顔料ペースト(「デ
ィスパーズホワイト(Disperse White)」00-2207、BASF社
製)を含有するポリウレタン水分散体を2層被覆するこ
とにより、ウレタン背面層を作製した。第1層を乾燥さ
せた後に、同一材料の第2層を第1層の上に被覆するこ
とにより厚さ65μmのフィルムを形成した。それぞれの
被覆を室温で1分間乾燥させ、そして、オーブン中で66
℃において15秒間、および121℃において30秒間乾燥し
た。このウレタン背面層に重ねて、アクリル酸エチル68
%とアクリル酸n-ブチル26%とアクリル酸6%とのエマ
ルジョンコポリマーである固形分40%の水性エマルジョ
ンを被覆した。この被覆を66℃で10分間乾燥させること
により、25mg/m2の乾燥被覆重量とした。
【0024】
【比較例A】アクリル酸2-メチルブチル90%とアクリル
酸10%とのアクリルコポリマー溶液を用い、シリコーン
離型ライナー上にこれを固形分49%溶液から被覆し、そ
の後、66℃で10分間加熱して67mg/m2の乾燥被覆重量と
することにより、背面接着性フィルム複合体を作製し
た。
【0025】
【実施例1〜3の評価】実施例1〜3および比較例Aの
それぞれの背面接着性フィルム複合体をビニル基体(40
〜45phrのモノマー可塑剤を含有し19ounces/yd2(650g/m
2)の重さを有するポリ(塩化ビニル)被覆ポリエステルス
クリム)からの180°剥離値について評価した。結果を表
1に示す。
【0026】
【表1】 180°剥離接着値(N/cm) フィルム複合体 24時間後(室温) 1週間後(66℃) 2週間後(66℃) 実施例1 9.6 8.9 9.3 実施例2 10.5 8.6 8.2 実施例3 7.2 9.8 9.6 比較例A 10.7 3.5 3.3
【0027】表1の結果により、実施例1〜3の背面接
着性フィルム複合体は加速経時試験の後においても良好
な180°剥離接着値を維持していた。しかしながら、比
較例Aの複合体は室温1日後では許容可能な180°剥離値
を示すけれども、加速経時の後はこの値が著しく低減し
た。
【0028】
【実施例4】このアクリルエマルジョンコポリマーに等
固形分重量部で固形分35%のポリエステル-ポリウレタ
ンラテックス(「ベイボンド」402A、モーベイ社製)と混合
すること以外は実施例1と同様にして、背面接着性フィ
ルム複合体を作製した。得られる接着剤層の乾燥被覆重
量は25mg/m2であった。
【0029】この複合体を可塑化ビニル基体(Verseidag
Industrie texilien社、西ドイツ、より「デュラスキン
(Duraskin)」として入手可能、重さ18ounces/yd2(610g/m
2))からの180°剥離接着値(N/cm)について評価した。そ
れぞれの保存時間後の評価結果を表2に示す。
【0030】
【表2】 180°剥離接着値(N/cm) 初期 2時間後(室温) 24時間後(室温) 1週間後(66℃) 2週間後(66℃) 3.9 5.6 5.6
7.7 12.0
【0031】この比較的低い初期接着値はこの接着剤の
良好な位置変更特性を示す。しかしながら、加速経時試
験の結果に示されるように、接着値は結果的には望まし
い程度に上昇する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動性モノマー可塑剤
を含有する基体に、これらの可塑剤の侵入により接着剤
が軟化されることなく永久接着する接着剤層を有する可
撓性背面接着性フィルム複合体に関する。特に、本発明
はそのようなフィルム複合体の接着剤層に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,605,592号(パケット(Paque
tte)ら)に指摘のように、高度に可塑化されたビニル基
体は、従来から手塗りまたはエアブラシスクリーン印刷
インクにより装飾されてきた。スクリーン印刷画像を有
する背面接着性ビニルフィルムの形態の装飾フィルム画
像(prefabricated graphics)はより安価であるけれど
も、ビニルフィルムのしわ形成(wrinkling)およびビニ
ル基体に対する接着性の消失のためにそのような用途に
は適さない。このことは、少なくとも部分的には、ビニ
ル基体由来のモノマー可塑剤がビニルフィルムおよび接
着剤中へ移動することに起因する(第1欄第24〜33行)。
このようなビニル基体は、通常はジオクチルフタレート
のようなモノマー可塑剤をビニル樹脂100重量部に対し
て25〜100部程度含有する。
【0003】一般に、安価なモノマー可塑剤は高価なも
のよりも移動性が大きい。したがって、可塑化基体の製
造者によるコストダウンの試みにより、しばしば装飾背
面接着性可撓性フィルムのこれらの基体に対する接着の
問題が悪化する。
【0004】パケットの特許には、移動性モノマー可塑
剤を含有するビニル基体に接着する際に接着力を持続さ
せることが可能で、実質的にしわが生じない装飾用背面
接着性ビニルフィルム複合体が記載されている。パケッ
トの特許の装飾フィルム複合体は、(1)好ましくはスク
リーン印刷インク受容性のポリ塩化ビニルフィルム層、
(2)耐可塑剤感圧接着剤層(例えば、n-ブチルアクリレ
ート52.5重量部とメチルアクリレート37.5重量部とアク
リル酸10重量部とのターポリマー、および(3)脂肪族ポ
リウレタン樹脂のような移動性可塑剤遮断中間層を有す
る。塗布乾燥後に、この接着剤は架橋されうる。例え
ば、ベンゾフェノンのような光架橋剤を含有する場合
は、UV照射で架橋することにより、ビニル基体から移動
するすべての可塑剤に対してより耐性である接着剤層が
形成される。パケットの特許の感圧接着剤の実施例で
は、これらは溶液重合され溶液から被覆されている。
【0005】
【発明の要旨】本発明によれば、パケットの特許の複合
体類似の、装飾用に使用し得る可撓性背面薄層を有する
背面接着性フィルム複合体が提供される。パケットの複
合体の複合体装飾材料のように、この新規なフィルム複
合体の接着剤層にはアクリルポリマーベースであり、感
圧性であり得る。しかしながら、これは室温で接触した
場合に粘着性である必要はない。そして、この接着層が
接触れた場合に非粘着性であるにも拘わらず、この新規
フィルム複合体は室温で指圧迫することによりビニルフ
ィルムまたはビニル被覆紙、移動性モノマー可塑剤を含
有する織布またはスクリムのような高度に可塑化された
基体に永久接着する。このような基体は、例えば壁用カ
バー材料、可撓性サイドトラック(side truck)カバー材
料、可撓性標識、および天幕に好適に用いられる。この
接着剤は架橋させなくとも可塑剤に対して耐性であるの
で、架橋工程に伴う出費および接着力の低下が省かれ
る。
【0006】簡単に言えば、本発明のフィルム複合体は
a)重量平均で少なくとも2個、最大で約5個の炭素原子
を有するアルキル基の非3級アルコールのアクリル酸エ
ステル84〜100重量部と、b)エチレン性不飽和共重合可
能モノマー、上記a)の量に対応して、16〜0重量部と
の、アクリルエマルジョンポリマーを含有し移動性モノ
マー可塑剤に対して耐性である水性エマルジョンから被
覆された接着剤層を有する可撓性背面薄層を有する。
【0007】このアクリルポリマーのアルキル基が重量
平均で5炭素原子を実質的に上回る場合は、この接着剤
の移動性モノマー可塑剤に対する耐性が弱くなる。この
平均値が2炭素原子を実質的に下回る場合は、この接着
剤は室温における指による圧迫では可塑化基体に対する
強力な接合を提供しない。移動性モノマー可塑剤に対す
る最大の耐性は上記アルキル基における炭素原子の平均
数が2〜4、さらに好ましくは2〜3の関係である場合
に得られる。この平均値を低く保つことにより、この接
着剤混合物は低い初期接着値を示す。したがって位置変
更可能特性は高められるけれども接着性は適切な短期間
所望の高レベルに保たれる傾向が生じる。さらに、上記
炭素原子の平均数が低い場合は、この接着剤混合物は剪
断力に対する高い耐性を示す。
【0008】上述のモノマーa)、またはモノマー混合物
a)およびb)をフリーラジカル開始剤とともに界面活性剤
系中に乳化し、適当な昇温条件において完全に重合させ
る(>98%コンバージョン)ことにより、その後の工程を
必要としないで5.0を上回る固有粘度(IV)が容易に得ら
れる。得られるラテックスを濾過した場合は、典型的に
は、1000gのラテックスに対して0.01gを下回る凝集物し
か得られない。
【0009】本発明ではアクリルラテックスとウレタン
ラテックス接着剤との混合物を水性エマルジョンから塗
布するので、大気汚染を防止するための装置が不要であ
る。
【0010】同一のモノマーから溶液重合により調製さ
れるポリマーがかなり低い分子量を有しており許容しう
る高い固有粘度を得るためには硬化させる必要がある
(例えば、紫外線照射により)のに対して、本発明のアク
リルポリマーは水性エマルジョンから重合されるので、
その後の工程を必要としないでこの新規フィルム複合体
に有用な許容しうる高い固有粘度が得られる。さらに、
このエマルジョン被覆接着剤は、溶媒ベース接着剤であ
ること以外は同一の組成で調製した接着剤と比較して約
半分の厚さの接着剤層により同等もしくはこれを上回る
接着値を示す。このように接着剤層の厚さを実質的に低
減させることにより、原材料の低減による経済的効果が
得られ、さらに、端部浸出(edge-oozing)が生じること
により汚れ状態を引き起こして、この新規フィルム複合
体の装飾特性を損なう頻度が低減される。
【0011】この新規フィルム複合体の接着剤層はウレ
タンラテックス接着剤とモノマーa)のアクリルエマルジ
ョンホモポリマーとの混合物でありうる。しかしなが
ら、モノマーa)とb)とのアクリルエマルジョンコポリマ
ーを用いることにより、特にモノマーb)の極性が高い場
合に可塑化基体に対するより強力な接着剤が得られる。
また、現在のところは、高極性モノマーb)の使用を省く
ことによる経済的な利益もない。有用な高極性モノマー
には、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ルおよびイタコン酸が包含される。他の有用な共重合可
能モノマーb)には、メチルメタクリレート、酢酸ビニ
ル、N-ビニルピロリドン、およびスチレンスルホネート
が包含される。
【0012】好ましいモノマーa)はアクリル酸エチルお
よびアクリル酸n-ブチルであり、この両方とも妥当なコ
ストで必要量を市場より入手可能である。アクリル酸プ
ロピルを市場より入手することは容易でない。
【0013】本発明のフィルム複合体に好ましい接着剤
は、アクリル酸エチル50〜90重量%とアクリル酸n-ブチ
ル10〜50重量%と共重合可能高極性モノマー1〜16重量
%との、アクリルコポリマーにより提供される。少なく
とも65%のアクリル酸エチルを用いることにより移動性
可塑剤に対する最大の耐性が得られる。
【0014】さらに好ましくは、モノマーb)の量は2〜
12重量部である。モノマーb)の量が好ましい範囲を実質
的に上回る場合は、指圧力により良好な接合を得るため
にはこの接着剤層が固くなりすぎる。好ましい範囲を下
回る場合は、接着剤層が軟らかくなり、提供される接着
力がモノマーb)をより多く用いた場合と比較して弱くな
る。
【0015】アクリルポリマーの固有粘度(IV)が5.0上
回る場合は、移動性モノマー可塑剤基体にこの新規フィ
ルム複合体を接着した場合に起こりうる膨潤が防止され
る。他方、低いIVのアクリルポリマーは可塑化基体に対
するより高い経時接着値を示す。架橋させることにより
膨潤に対する耐性は改良されるけれども、可塑化基体に
対する接着性は許容不可能な程度まで低減されうる。
【0016】好ましくは、このアクリルポリマー0〜-5
0℃の計算Tgを有する。この計算Tgが実質的に好ましい
範囲を上回る場合は、低温において衝撃または振動のよ
うな力が加わった場合にこの新規フィルム複合体の接着
力が低下しうる。この計算Tgが好ましい範囲を実質的に
下回る場合は、この新規フィルム複合体の粘着性が強く
なり過ぎるので、基体に完全に接触させる前にこのフィ
ルムを位置変更することが不可能となる。しかしなが
ら、米国特許第3,314,838号(Erwin)に記載のように、粘
着性接着剤の位置変更性は破裂可能なガラス微小バブル
により提供され得る。さらに好ましくは、このアクリル
ポリマーの計算Tgは-20〜-40℃である。
【0017】
【発明の構成】好ましくは、この新規フィルム複合体の
可撓性背面層は、ポリウレタン、ポリオレフィン、およ
び可塑化ビニルフィルムのような装飾ポリマーフィル
ム、またはアルミニウムのような柔軟性金属である。こ
の背面層がポリウレタンフィルムである場合は、これら
が脂肪族系である方が耐久性が高い。可塑化ビニルフィ
ルムは現在のところポリウレタンフィルムよりも安価な
ので多用途性、耐久性および低コストの観点からグラフ
ィック工業分野で広く用いられる。背面層が可塑化ビニ
ルフィルムである場合は、非移動性ポリマー可塑剤を用
いることが好ましい。好ましいビニル背面層はパケット
の特許に開示されており、これらはスコッチカル(SCOTC
HCAL)TMフィルムシリーズ3650およびコントロールタッ
ク(CONTROLTAC)TMフィルムシリーズ180として3M社より
入手可能である。これらは本発明に用いうる。
【0018】しわ形成に対する耐性を高めるために、ビ
ニル背面層を有する新規フィルム複合体はパケットの特
許に開示されている遮断層を有することが好ましい。従
って、新規フィルム複合体が接着される基体の移動性モ
ノマー可塑剤によってこのフィルム背面層においてしわ
が生じることが良好に防止される。このアクリルポリマ
ーのIVが5.0を越える場合は、このような遮断層の必要
性は小さい。
【0019】この新規フィルム複合体の接着剤層を、移
動性モノマー可塑剤から背面層を保護する特性について
改良するために、このアクリルエマルジョンポリマーは
ポリエステルポリウレタンラテックス(例えば、「ベイボ
ンド(Baybond)」402A、モーベイ(Mobay)社製)のようなウ
レタン熱活性可能ラテックス接着剤と混合されうる。さ
らに、これを添加することにより位置変更性が増大さ
れ、接着値が増大される傾向がある。このウレタンラテ
ックス接着剤単独では、熱活性化しなければならないこ
とを考慮すると、この改良は驚くべきことである。
【0020】
【評価法】180°剥離値 インストロン試験機(Instron tester)を用いて、ASTM D
-1000、B法に従って180°剥離接着値を測定する。以下
に示す保存後の試料について接着性評価を行う。
【0021】
【実施例1】紙ウェブにより支持されている厚さ50μm
の二酸化チタン顔料含有可塑化ポリ(塩化ビニル)フィル
ムを、アクリル酸エチル80%とアクリル酸n-ブチル16%
とアクリル酸4%とのアクリルエマルジョンコポリマー
である固形分40%のエマルジョン水溶液で被覆した。こ
の塗膜を66℃で10分間乾燥することにより、25mg/m2
乾燥重量とした。ついで、この接着剤面にシリコーン離
型ライナーを積層し、そしてこの紙ウェブを除去するこ
とにより本発明の背面接着性フィルム複合体を得た。
【0022】
【実施例2】アクリル酸エチル74%とアクリル酸n-ブチ
ル26%とのアクリルエマルジョンコポリマーを用いるこ
と以外は実施例1と同様にして、背面接着性フィルム複
合体を作製した。
【0023】
【実施例3】紙注型ライナー上に分散顔料ペースト(「デ
ィスパーズホワイト(Disperse White)」00-2207、BASF社
製)を含有するポリウレタン水分散体を2層被覆するこ
とにより、ウレタン背面層を作製した。第1層を乾燥さ
せた後に、同一材料の第2層を第1層の上に被覆するこ
とにより厚さ65μmのフィルムを形成した。それぞれの
被覆を室温で1分間乾燥させ、そして、オーブン中で66
℃において15秒間、および121℃において30秒間乾燥し
た。このウレタン背面層に重ねて、アクリル酸エチル68
%とアクリル酸n-ブチル26%とアクリル酸6%とのエマ
ルジョンコポリマーである固形分40%の水性エマルジョ
ンを被覆した。この被覆を66℃で10分間乾燥させること
により、25mg/m2の乾燥被覆重量とした。
【0024】
【比較例A】アクリル酸2-メチルブチル90%とアクリル
酸10%とのアクリルコポリマー溶液を用い、シリコーン
離型ライナー上にこれを固形分49%溶液から被覆し、そ
の後、66℃で10分間加熱して67mg/m2の乾燥被覆重量と
することにより、背面接着性フィルム複合体を作製し
た。
【0025】
【実施例1〜3の評価】実施例1〜3および比較例Aの
それぞれの背面接着性フィルム複合体をビニル基体(40
〜45phrのモノマー可塑剤を含有し19ounces/yd2(650g/m
2)の重さを有するポリ(塩化ビニル)被覆ポリエステルス
クリム)からの180°剥離値について評価した。結果を表
1に示す。
【0026】
【表1】 180°剥離接着値(N/cm) フィルム複合体 24時間後(室温) 1週間後(66℃) 2週間後(66℃) 実施例1 9.6 8.9 9.3 実施例2 10.5 8.6 8.2 実施例3 7.2 9.8 9.6 比較例A 10.7 3.5 3.3
【0027】表1の結果により、実施例1〜3の背面接
着性フィルム複合体は加速経時試験の後においても良好
な180°剥離接着値を維持していた。しかしながら、比
較例Aの複合体は室温1日後では許容可能な180°剥離値
を示すけれども、加速経時の後はこの値が著しく低減し
た。
【0028】
【実施例4】このアクリルエマルジョンコポリマーに等
固形分重量部で固形分35%のポリエステル-ポリウレタ
ンラテックス(「ベイボンド」402A、モーベイ社製)と混合
すること以外は実施例1と同様にして、背面接着性フィ
ルム複合体を作製した。得られる接着剤層の乾燥被覆重
量は25mg/m2であった。
【0029】この複合体を可塑化ビニル基体(Verseidag
Industrie texilien社、西ドイツ、より「デュラスキン
(Duraskin)」として入手可能、重さ18ounces/yd2(610g/m
2))からの180°剥離接着値(N/cm)について評価した。そ
れぞれの保存時間後の評価結果を表2に示す。
【0030】
【表2】 180°剥離接着値(N/cm) 初期 2時間後(室温) 24時間後(室温) 1週間後(66℃) 2週間後(66℃) 3.9 5.6 5.6 7.7 12.0
【0031】この比較的低い初期接着値はこの接着剤の
良好な位置変更特性を示す。しかしながら、加速経時試
験の結果に示されるように、接着値は結果的には望まし
い程度に上昇する。
【その他】 明細書の実体的内容については変更なし。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・ドルー・クランダル アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)重量平均で少なくとも2個、最大で約
    5個の炭素原子を有するアルキル基の非3級アルコール
    のアクリル酸エステル84〜100重量部と、b)エチレン性
    不飽和共重合可能モノマー、該a)の量に対応して、16〜
    0重量部との、アクリルエマルジョンポリマーを含有し
    移動性モノマー可塑剤に対して耐性である水性エマルジ
    ョンから被覆された接着剤層を有する可撓性背面薄層を
    有しており、そのことによりモノマー可塑剤を含有する
    基体に永久接着し得る背面接着性フィルム複合体。
  2. 【請求項2】 前記アクリル酸エステルが主にアクリル
    酸エチルおよびアクリル酸n-ブチルから選択される、請
    求項1記載の背面接着性フィルム複合体。
  3. 【請求項3】 前記モノマーa)がアクリル酸エチル50〜
    90重量%と、アクリル酸n-ブチル、該アクリル酸エチル
    の量に対応して、50〜10重量%との、混合物であり、前
    記モノマーb)が高極性モノマー1〜16重量%である、請
    求項2記載の背面接着性フィルム複合体。
  4. 【請求項4】 前記モノマーa)が少なくとも65重量%の
    酢酸エチルを含有する、請求項3記載の背面接着性フィ
    ルム複合体。
  5. 【請求項5】 前記高極性モノマーb)が、アクリル酸、
    メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、イ
    タコン酸、アクリロニトリル、およびメタクリロニトリ
    ルから選択される、請求項3記載の背面接着性フィルム
    複合体。
  6. 【請求項6】 前記高極性モノマーb)の量が2〜12重量
    %である、請求項5記載の背面接着性フィルム複合体。
  7. 【請求項7】 前記アクリルポリマーが0〜-50℃の計
    算Tgを有する、請求項1記載の背面接着性フィルム複合
    体。
  8. 【請求項8】 前記接着剤が架橋していない、請求項1
    記載の背面接着性フィルム複合体。
  9. 【請求項9】 前記背面薄層が、ポリウレタン、ポリオ
    レフィン、可塑化ビニル、および軟質金属から選択され
    る、請求項1記載の背面接着性フィルム複合体。
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