JP4132324B2 - ラインテープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば屋内の区画表示用、通路表示用などのラインテープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋内の区画表示用、通路表示用などのラインテープの基材としては、特性面及びコスト面に優れるとの理由で塩化ビニル系樹脂フィルムが多用されており、特に特性面及び柔軟性の点から、通常ジオクチルフタレートなどの可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂フィルムが単層で用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる塩化ビニル系樹脂フィルムの表面は比較的柔らかいため、使用の際に傷つきやすく、また表面が平滑なため滑りやすいという問題があった。
またジオクチルフタレートなどの可塑剤を多量に含有しているため、フィルムの加熱収縮率が大きく、この基材に粘着剤層を設けたラインテープ貼り付けると基材が収縮して、浮きや剥れが発生しやすくなったり、可塑剤が粘着剤層に移行し粘着力が低下して浮きや剥れが発生しやすくなるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、これらの課題を解決するためになされたものであって、貼り付け後のテープ収縮、浮き、剥れがないラインテープを提供することを目的とする。
即ち、本発明は、テープ基材の片面に粘着剤層が設けられたラインテープであって、該テープ基材がポリエステル系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層とジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層との積層体であり、ジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層側に粘着剤層が設けられてなることを特徴とするラインテープに関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実例を図面に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
図1は、本発明のラインテープの実例を示す断面図であり、1はテープ基材で、ポリエステル系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層11とジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層12との積層体からなる。 2は粘着剤層で、基材1のジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層12側に可塑剤移行防止層3を介して設けられている。
【0006】
本発明におけるポリエステル系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層11は、特に限定されないが、例えば通常の塩化ビニル系樹脂100重量部に、5〜45重量部程度のポリエステル系可塑剤を配合してなるフィルム層である。 かかるポリエステル系可塑剤としては、例えばマレイン酸、アジピン酸、フタル酸などのニ塩基酸と、エチレングリコール、1,2 - プロピレングリコールなどのグリコールとから得られる可塑剤が挙げられる。
本発明におけるジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層12も特に限定されず、例えば通常の塩化ビニル系樹脂100重量部に、5〜35重量部程度のジオクチルフタレート系可塑剤を配合してなるフィルム層である。
本発明のテープ基材1は、上記の2層を例えば貼り合せなどのより積層したものであり、その厚みは特に限定されず通常0.5〜1.4mm、好ましくは0.7〜0.9mmである。
【0007】
上記テープ基材1の片面に設けられる粘着剤層2は、特に限定されるものではなく、例えば天然ゴム系、ブチルゴム系、SIS系、SEBS系、アクリル系粘着剤などを使用することができる。
また、上記粘着剤には必要に応じて、架橋剤、粘着付与剤、老化防止剤、安定剤、充填剤、顔料などの公知の添加剤を配合することもできる。
【0008】
本発明においては、上記ジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層12と粘着剤層2との間に可塑剤移行防止層3を設けることによって、可塑剤の粘着剤層2への移行を少なくして、テープ貼り付け後のテープ収縮、浮き、剥れをさらに防ぐことが好ましい。
かかる可塑剤移行防止層3は、特に限定されないが、例えばアクリル系樹脂、アミド系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル系樹脂などが用いられる。 また、この可塑剤移行防止層3の形成量は特に限定されないが、通常0.5〜5g/m2程度が好ましく、その形成方法も特に限定されず、公知の塗工装置を適宜選択して使用できる。
【0009】
【実施例】
次に本発明のラインテープを実施例に基づき更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
上層がポリエステル系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層(塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、ポリエステル系可塑剤10重量部)、下層がジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層(塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート系可塑剤10重量部)である塩化ビニル系積層フィルム(厚さ0.75mm)の下層側に、アクリル変性樹脂からなる可塑剤移行防止層を2g/m2となるようにグラビア方式にて塗布した。
次いで、この可塑剤移行防止層側に、天然ゴム系粘着剤を0.15mm厚となるようにカレンダー方式にて塗工して、本発明のラインテープを得た。
【0010】
実施例2
可塑剤移行防止層を設けない以外は、実施例1と同様にして本発明のラインテープを得た。
【0011】
比較例1
ジオクチルフタレート系可塑剤を含有する(塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、ジオクチルフタレート系可塑剤25重量部)塩化ビニル系単層フィルム(厚さ0.75mm)の片面に、天然ゴム系粘着剤を0.15mm厚となるようにカレンダー方式にて塗工して、ラインテープを得た。
【0012】
実施例および比較例で得たラインテープを以下に示す方法にて評価し、その結果を表1に示した。
【0013】
【0014】
<可塑剤移行性確認試験>
各基材フィルムの粘着剤層側になる面に、クラフトテープ(No.7150日東電工社製)を貼り付け、100℃×2時間加熱した場合の変色を確認し、以下の基準にて評価した。
○:変色なし、 △:ほとんど変色なし、 ×:変色なし
【0015】
<加熱収縮率>
各ラインテープをアルミ板に貼り付け、50℃×10日間保存後のMD方向の加熱収縮率を測定した。
【0016】
<テープ貼り付け後の浮き、剥れ確認>
各ラインテープを、40℃×92%RHでコンクリート面に3ケ月の貼り付け試験を行い、浮き、剥れを確認した。
【0017】
【発明の効果】
本発明のラインテープは、基材として特定の積層フィルムを採用することにより、貼り付け後のテープ収縮、浮き、剥れが低減できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラインテープの実例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 ポリエステル系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層
12 ジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層
1 テープ基材
2 粘着剤層
3 可塑剤移行防止層
Claims (2)
- テープ基材の片面に粘着剤層が設けられたラインテープであって、該テープ基材がポリエステル系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層とジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層との積層体であり、ジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層側に粘着剤層が設けられてなることを特徴とするラインテープ。
- ジオクチルフタレート系可塑剤を含有する塩化ビニル系樹脂層と粘着剤層の間に可塑剤移行防止層が設けられてなることを特徴とする請求項1記載のラインテープ。
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Family Applications (1)
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JP36205698A Expired - Fee Related JP4132324B2 (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | ラインテープ |
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-
1998
- 1998-12-21 JP JP36205698A patent/JP4132324B2/ja not_active Expired - Fee Related
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