JPS648674B2 - - Google Patents

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JPS648674B2
JPS648674B2 JP16009481A JP16009481A JPS648674B2 JP S648674 B2 JPS648674 B2 JP S648674B2 JP 16009481 A JP16009481 A JP 16009481A JP 16009481 A JP16009481 A JP 16009481A JP S648674 B2 JPS648674 B2 JP S648674B2
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JP
Japan
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epoxy resin
adhesive
powder
curing
temperature
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JP16009481A
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JPS5861163A (ja
Inventor
Yoshito Uramoto
Toshiro Hirose
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS648674B2 publication Critical patent/JPS648674B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はエポキシ系粉末状接着剤に関するもの
であり、特に保管性が良く、低温(120〜150℃)
にて速硬化可能なエポキシ系粉末状接着剤に関す
るものである。 エポキシ樹脂と硬化剤の組合せからなる組成物
は、従来より広く接着剤として用いられてきたも
のであり、主として液状エポキシ樹脂とアミン系
硬化剤の組合せによる二液型接着剤、又は潜在性
硬化剤とプロモーター及び液状エポキシ樹脂との
組合せによる一液加熱硬化型接着剤が良く知られ
ている。これらの接着剤において、二液型は室温
で硬化できるという利点がある反面、取り扱いの
不便さ、又それによつて生ずる秤量、撹拌混合等
における不満による接着不良が発生する可能性が
高いことや接着耐熱性が低い、接着硬化時間が長
いなどの欠点があり、一液加熱硬化型接着剤では
エポキシ主剤と硬化剤の接触が密であるため、低
温保管の必要性があり、更にまた使用にあたつて
は高温(150℃以上)でなければ数分〜数十分と
いう短時間に硬化しないという欠点を有してい
る。又、液状、ペースト状接着剤、その変形とし
ての支持体含浸方式等のフイルム状接着剤等もあ
るが、それらも接着施工をライン化する場合の面
倒さ、環境汚染、硬化剤による皮ふのかぶれ等の
問題がある。 本発明者らはかかる欠点の改善を行うためこれ
らの問題の発生することのない粉末状接着剤の研
究を鋭意すすめた結果、室温での保管性が良く
150℃以下の低温で数分にて硬化可能なエポキシ
系粉末状接着剤を見い出し本発明を完成させた。 すなわち、本発明は下記(A)及び(B)からなる粉末
状接着剤に関するものである。 (A) 1分子内に1〜2個の末端グリシジル基を有
する常温(25℃)固体のビスフエノールA型エ
ポキシ樹脂粉末。 (B) 芳香族ポリカルボン酸および/または芳香族
ポリカルボン酸無水物とイミダゾール系化合物
を無機骨材の共存下に加熱熔融により付加反応
せしめてなる反応物の粉末。 本発明で用いられるビスフエノールA型エポキ
シ樹脂は下記の分子式を有し、常温(25℃)固体
のものであつて、分子量は約500以上のものが好
ましい。 X:
【式】もしくは
【式】 Y:Cl,Hなど n:整数 この樹脂のエポキシ当量が平均1000〜4500g/
eq.のものが本発明の接着剤に用いるに好ましく、
特に好ましくは1500〜3500g/eq.のものである。
エポキシ当量が1000g/eq.未満のエポキシ樹脂
を使用した場合、硬化物のじん性が低下し、接着
剤層における割れ、クラツクの発生が生じやす
く、接着体としての動的荷重.変形への抵抗性が
悪くなる。またエポキシ当量が4500g/eq.を越
えるエポキシ樹脂を使用した場合、その樹脂の融
点が高いことにより硬化剤と有効に反応しないと
か、反応速度が遅すぎるとかの欠点がみられるよ
うになる。該エポキシ樹脂は、通常の粉砕機、例
えばピンミル、ハンマーミル、ジエツトミル等に
より粉砕し粉末として本発明に用いられる。その
粒度は200μm以下、好ましくは100μm以下で使
用される。粒度が200μmをこえるものを用いる
と、各成分の熱圧時の熔け込みが悪く、不均一と
なりやすいため得られる接着剤は充分な硬化特性
を有するものにはならない。本発明に使用される
エポキシ樹脂は例えばその融点が150℃以上のも
のがあるにもかかわらず、それから得られた接着
剤が120〜150℃の温度範囲で数分で硬化し得るこ
とは驚くべきことである。 この効果は本発明におけるエポキシ樹脂と硬化
剤の種類と組合せに起因していると推定される。
即ち、接着温度での硬化剤中へのエポキシ樹脂の
効果的な分散効果と溶け込み等に起因するものと
推察され得る。 本発明においては上記エポキシ樹脂に接着剤の
耐熱性をあげるために架橋剤として多官能性エポ
キシ樹脂を併用することも可能であり、1分子内
に1〜2個の末端グリシジル基を有する常温(25
℃)固体のビスフエノールA型エポキシ樹脂と架
橋剤としての1分子内に3個以上の末端グリシジ
ル基を有する多官能性エポキシ樹脂を併用するこ
とにより、本発明における以下にのべる硬化剤と
の組合せにおいて、粉末状接着剤の基材上への融
着施工が可能であり、低温での硬化が速くでき、
かつ硬化によつて充分な耐熱性を有する接着剤が
できる。又、この併用により硬化時に架橋密度が
適度に増加する為、他の接着性能、例えば接着部
の耐久性、特に耐湿熱性を大幅に向上する。 低温速硬化(150℃以下の温度で数分以内で硬
化すること)条件において、本発明の硬化剤粉末
と上記エポキシ樹脂併用物粉末とが極めて短時間
にて3次元架橋し、耐熱性等の性能向上に役立つ
ものが得られる。本発明の接着剤が硬化温度付近
において耐熱性を有することは大きな利点にな
る。一般には、この種の熱融着型接着剤では加熱
接着後、接着剤の耐熱限界温度以下に冷却固定す
るまで接着物もしくは接着部位を接着固定治具、
加圧固定装置等にて保持する必要がある。又、固
定治具等を使用しない場合においては、接着耐熱
温度以上では容易に接着破壊等を起すため、接着
後工程の取り扱いが面倒であり、又これ等の接着
剤では接着後に一時静置を必要とするなど全生産
工程のうち、接着及び/もしくは接着後の工程に
多くの時間、工数を消費する欠点がある。本発明
接着剤を使用し耐熱性を向上した場合は、以上の
ような欠点がなくなり生産工程が簡便となり、生
産ラインスピードが大巾に向上するなどの長所が
生ずる。多官能性エポキシ樹脂を併用するときの
配合する割合は(A)のエポキシ樹脂100重量部に対
し多官能性エポキシ樹脂を3〜15重量部配合する
のが良く、多官能性エポキシ樹脂が3重量部未満
の場合、150℃以下の低温硬化物が良好な接着耐
熱性を示さない。又、15重量部を越える場合、硬
化物の架橋密度が高くなりすぎるためじん性が低
下し、接着層における割れ、クラツクの発生が起
りやすく、接着体としての動的荷重、変形への抵
抗性が小さくなる。又、接着前工程としての融着
施工時において、架橋密度が増すためその後の接
着時の熔融密着性が不良となつたり、接着剤の熱
による再活性能力を失う。 上記架橋剤として用いられる多官能性エポキシ
樹脂としては1分子内に3個以上の末端グリシジ
ル基を有するものであり、例えばポリグリシジル
エーテル型、ポリグリシジルアミン型、ノボラツ
ク型等のエポキシ樹脂である。さらに具体的には
ポリグリシジルエーテル型では(a)テトラグリシド
キシテトラフエニルエタン(エポン1310、シエル
ケミカル(株)製)、(b)トリグリシドキシトリメチル
プロパンなど、ポリグリシジルアミン型では(c)テ
トラグリシジルキシリレンジアミン(PGA−X、
三菱瓦斯代学(株)製など)、(d)テトラグリシジルジ
アミノジフエニルメタン、(e)テトラグリシジルジ
アミノジフエニルスルフオンなどノボラツク型で
は(f)フエノールノボラツク型エポキシ樹脂(g)クレ
ゾールノボラツク型エポキシ樹脂などである。 これらの多官能性エポキシ樹脂のなかで特に本
発明にとつて好ましいものは、接着前工程にて基
材上に粉末状接着剤を施し、融着操作を行う場
合、良好に融着固定でき、かつ接着剤の硬化がす
すみすぎて熱再活性能力を失なわない条件の巾が
最も広いノボラツク型エポキシ樹脂である。常温
固体のビスフエノールA型エポキシ樹脂と多官能
性エポキシ樹脂を併用するときは多官能性エポキ
シ樹脂が常温(25℃)固体であり、粉末がブロツ
キング性を有しない場合は、それぞれ粉砕し、配
合してもよく、常温(25℃)液状である場合、あ
るいはブロツキング性を有する場合、又はブロツ
キング性を有しない常温固体である場合でも、両
者を熔融混合した後、粉砕することが良い。この
熔融ブレンドはそれぞれの融点以上で行われ、通
常は120℃〜200℃にて行われる。熔融混合装置は
例えば、加熱式のニーダー、一軸、二軸の押出し
機撹拌式の加熱釜中で容易に行われる。それぞれ
のエポキシ樹脂単独もしくは両者を熔融混合した
混合エポキシ樹脂の粉砕は、前記した常温固体の
ビスフエノールA型エポキシ樹脂の場合と同様で
よい。 本発明に使用される芳香族ポリカルボン酸、芳
香族ポリカルボン酸無水物は下式のもので代表さ
れ、
【式】
【式】
【式】
【式】 X:COOH、アルキル基、アラアルキル基 l:0〜6 m:0〜4 n:0〜2 例えば、フタル酸、アルキルフタル酸、ベンゼ
ントリカルボン酸、トリメリツト酸、ベンジルト
リメリツト酸、ピロメリツト酸及びそれらの無水
物等であるが、接着剤の硬化速度を上げるため好
ましいものは、トリメリツト酸、ピロメリツト酸
及び、それらの無水物を主成分としたものであ
る。 本発明に使用されるイミダゾール系化合物とし
てはイミダゾール、もしくはアルキルイミダゾー
ルなどであり、アルキルイミダゾールの例として
は、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−
メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾー
ルなどである。 本発明の接着剤の特性である低温速硬化性をよ
く発揮させるために好ましいものはイミダゾール
を90モル%以上含有するイミダゾール系化合物で
ある。イミダゾール中にアルキルイミダゾールを
10モル%を越えて配合する場合、付加反応物の熱
再活性能力が劣る様になり、硬化速度が遅くなる
欠点が生ずる。上記酸とイミダゾール系化合物は
硬化剤成分として用いられるものであるが、無機
骨材の共存下に加熱溶融により付加反応せしめて
なる反応物を粉砕により、粉末化して使用するの
である。硬化剤としての酸とイミダゾール系化合
物の配合割合については、酸1当量当りイミダゾ
ール系化合物を0.4〜0.6モル配合することが好ま
しく、加熱熔融温度については160℃〜200℃特に
は160〜180℃にて行うことが好ましく、それによ
り本発明の効果が十分に発揮される。イミダゾー
ル系化合物を0.4モル未満にて配合する場合は、
接着剤の硬化速度が遅く、120〜150℃にて数分で
硬化させることが困難になる。また、イミダゾー
ル系化合物を0.6モルを越えて配合する場合は、
接着剤の硬化速度が遅くなると同時に、得られた
付加反応物が湿つぽい感じとなり、無機骨材量を
増量しても粉砕困能となる。加熱熔融時の温度が
200℃を越える高温になると付加反応物が着色し
それとともに硬化剤としての性能も劣り、使用に
耐えなくなり、又、160℃未満の温度で加熱熔融
する場合は高融点の酸もしくは酸無水物がイミダ
ゾール系化合物と反応し、熔融する速度が劣り、
充分な付加反応物が得られないか、もしくは充分
な付加反応物を得るための加熱熔融時間が長くな
り、又それに従い、得られた付加反応物の硬化剤
としての性能が劣るようになり硬化剤として使用
に耐えなくなる。硬化剤の加熱熔融時に併用する
無機骨材の効用は付加反応物の粉砕性を上げるこ
とと、硬化剤の加熱熔融時における粘度レベルを
向上し、主剤エポキシ樹脂との粘度レベルと同一
とすることにより接着過程における熔融時におい
て両者の混合、分散を均一かつ容易にし、接着強
度のバラツキを防止するなどの効果が得られるこ
とにある。無機骨材の質的、量的な限定は特にな
いが、得られる付加反応物の性状により最少の量
で上記特性がでるように配合するのが接着剤の速
硬化性を保持する上で必要であるので、その添加
量は上記の点を考慮して付加反応物100重量部に
対し、10〜50重量部の範囲であるのが好ましい。
無機骨材としては例えば、タルク、酸化チタン、
グラフアイト、カーボンブラツク、ホワイトカー
ボン、銅、アルミ、アルミナ等の粉末がある。 加熱熔融により付加反応させる方法としては加
熱撹拌機、押出し機などが使用され、例えばニー
ダー、ダルトン式ニーダー、一軸、二軸の押出し
機などが使用され、粉砕方法としては、エポキシ
樹脂と同様に行われ、その粒度は前記したと同じ
理由で200μm以下、好ましくは100μm以下であ
る。このようにして得られた芳香族ポリカルボン
酸及び/もしくは芳香族ポリカルボン酸無水物と
イミダゾール系化合物との付加反応物が有用な高
活性の粉末状硬化剤として得られることは実施例
における第1図〜第3図によつても示される。 本発明における接着剤で、エポキシ樹脂(A)と硬
化剤としての付加反応物の配合割合はエポキシ樹
脂(A)100重量部に対し、付加反応物が、10〜30重
量部であることが好ましく、10重量部未満の場
合、目的の低温硬化性が得られにくくなり、30重
量部を越える場合局部加熱などによるオーバーベ
ークにより接着性能が低下する恐れが生じ、又、
それにともない接着部の耐久性、耐湿熱性が低下
する。本発明接着剤中にその他の成分として有機
ポリマー微粉末、滑剤、着色剤などを添加するの
は接着剤としての有用性を高めるのに有効であ
り、例えば、有機ポリマー微粉末として、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフイン、
アイオノマー、塩素化ポリエチレン、カルボン酸
変性、エポキシ変性などの変性ポリオレフイン、
ナイロン6,6−6,11,12などのホモポリアミ
ド、共重合ポリアミド、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、共重合ポリ
エステルなどの熱可塑性ポリエステル等を少量配
合することは接着前工程としての基材上への融着
密着性を良好とするため、接着後の耐衝撃性、耐
はくり性を上げるため等に有効である。その添加
範囲は特に規定されないが、接着剤の硬化を妨げ
ない範囲、接着耐熱性を低下しない範囲より通常
は接着剤全量中20重量%以下である。エポキシ樹
脂、反応付加物その他の添加物の配合の方法とし
ては通常の方法、例えばV型、S型タンブラー、
ミキサー、リボンブレンダーなどが使用される。
このように配合された粉末状接着剤は室温保管性
が良く、常温(25℃)保管にて、例えばポリエチ
レン(厚さ100μm)袋中に保管した場合3ケ月
経過後も性能低下が見られない。 本発明の粉末状接着剤の使用方法としては、そ
のまま基材上に塗布、散布して加熱、加圧接着し
ても良く、更に好ましくは、基材上に塗布、散布
後、その融点以上にて、硬化させない程度に加熱
し、融着塗膜として後、接着工程に入ることがで
きる。加熱融着は例えば遠赤外線炉、赤外線炉、
電熱炉等により行われ、通常その温度は基材の温
度が100〜140℃になる温度にて数十秒〜数分間加
熱することによりなされる。塗布、散布方法は例
えばメツシユロール型散布機による方法、静電塗
装ガンによる方法、ボツクス型静電装装置による
方法、粉末スクリーン印刷による方法、バイプレ
ーターフイーダーによる方法等があり、マスキン
グ手法等を使用すれば一度に多数面に塗布可能で
あり、又、種々のパターンに応じ塗布できるなど
自由度が大きく、塗布後融着固定すれば、そのま
ま自由にストツク、運搬等ができることなどによ
り本発明接着剤を用いれば生産工程のライン化が
組みやすく、有利である。 本発明の接着剤は広範な基材、例えば、金属、
塗装金属、木質成型品、スレート、ボード類の建
材部品、フエノール、エポキシなどのプラスチツ
ク成型品等に適用できる。又、本発明の接着剤
は、はくり強度が大きいため、種々の構造部位の
接着にも適用可能である。 本発明における接着剤が有する利点としては、
種々記載してきたがまとめると下記のようにな
る。 1 室温保管性が良いため接着剤のための冷蔵も
しくは冷凍保管設備が不要であること。 2 粉末状であるため基材上に自由な形状で塗布
することができること。又それは若干の加熱に
より融着塗膜を形成し、接着剤が融着施工され
た基材は自由な方法で保管し得ること。 3 150℃以下の低温で硬化可能なため、熱容量
の大きい基材、耐熱性の不良な基材においても
加熱接着ができること。又同じ理由により省エ
ネルギーが可能であること。 4 数分以内で硬化するため、接着工程の時間短
縮に役立ち、生産速度の向上に役立つこと。 5 架橋剤を併用すれば150℃以下の低温で硬化
し、硬化温度付近までの耐熱性を有するため、
加熱接着直後の取り扱いが容易であり、放冷固
化時間をほとんどとる必要がないため接着後工
程でのラインスピードを上げることができるこ
と。さらに又、放冷固化に到るまでの押え治具
などが事実上不要であること。 以下実施例、比較例を上げて本発明の具体的に
説明する。なお記載中部とあるは重量部を示す。 実施例1〜3及び比較例1〜2 無水トリメリツト酸、イミダゾール、タルク粉
末(日本滑石精練(株)製)を用いて硬化剤としての
付加反応物A〜Eを表−1のように作成した。
【表】 以上の硬化剤をビスフエノールA型エポキシ樹
脂エピコート1009(油化シエルエポキシ(株)製、平
均エポキシ当量2950g/eq.)粉末に表−2のよ
うに配合したものをJSR型キユラストメーター
(今中機械工業(株)製)にて硬化トルク出現を測定
(第1図、第2図)。又、差動熱分析計(DTA、
理学電機(株)製、サンプル量10mg、昇温速度20℃/
分)にて硬化発熱を測定した(第3図)。
【表】 第1図、第2図において、実施例1,2,3に
それぞれ対応する1,2,3の曲線を比較例1,
2に対応する4,5の曲線と比較してみれば実施
例のものが比較例のものより高い硬化特性を示す
ことが判り、さらに曲線1に対応する実施例1の
ものが特異的に高い硬化性を示すこともわかる。
又、第3図の実施例1,2,3にそれぞれ対応す
る1,2,3の曲線を比較することにより塩基/
酸の量比以外は同様な手順にて作成した硬化剤を
含む組成物実施例1〜3のうち曲線1に対応する
実施例1が特に低温発熱ピークが大きく、低温硬
化剤がすぐれていることを示している。 実施例 4〜6 硬化剤として実施例1の硬化剤D25部に対し、
エポキシ樹脂粉末として、エピコート1004(油化
シエルエポキシ(株)製ビスフエノールA型エポキシ
樹脂、平均エポキシ当量950g/eq)とエピコー
ト1001(油化シエルエポキシ(株)製ビスフエノール
A型エポキシ樹脂、平均エポキシ当量475g/
eq)を1:1の重量割合で熔融混合(180℃)
し、粉砕したもの、エポトートYD−019(東都化
成(株)製ビスフエノールA型エポキシ樹脂、平均エ
ポキシ当量2850g/eq)粉末及びエポトートYD
−020(東都化成(株)製ビスフエノールA型エポキシ
樹脂、平均エポキシ当量5000g/eq)粉末を表
−3のようにそれぞれ100部ずつ配合したものを、
巾25mm、長さ100mmの亜鉛めつき鋼板(新日本製
鉄(株)製0.6mm厚)に施こし、ラツプ25mm×12.5mm
にて同じ亜鉛めつき鋼板を合せて熱プレス130℃
にて5分間加圧接着した。冷却後それぞれのテス
トピースを10mm/分の速度、25℃にて引張りせん
断強度を測定した。くり返し数は5とし、その平
均強度を記載する。又、該テストピースを±30゜
左右にねじり、その破壊をみた。
【表】 実施例7〜11、比較例3 硬化剤として表−4のものを作成し、エポキシ
樹脂粉末エピコート1009(実施例−1と同じ)、エ
ポトートYD−019(実施例−4と同じ)、及び熱
可塑性ポリマー粉末、フローセンUF20(製鉄化学
(株)製ポリエチレン)、PES−140P(東亜合成化学
工業(株)製熱可塑性ポリエステル)を表−5のよう
に配合したものを実施例−4と同じように接着し
て引張りせん断強度を測定し、又、巾25mm、長さ
100mmのクロム処理鋼板(新日本製鉄(株)製0.22mm
厚)の上に該接着剤粉末を施し、熱プレス140℃
にてスペーサー100μmを併用しながら5分間加
圧接着したものを冷却後、25℃、50mm/分にてT
−はくり強度を測定した。 くり返し数は5とし、その平均強度を表−5に
記載する。
【表】
【表】
【表】 実施例 12〜14 実施例4において硬化剤Dの配合量をかえ、接
着条件をかえた。低温速硬化性の評価として130
℃、5分加熱加圧接着、耐オーバーベーク性の評
価として、180℃、10分加熱・加圧接着での評価
を行つた。それ以外は実施例4と同様にして配
合、評価した結果を表−6に示す。
【表】 実施例 15 実施例4の組成物を25℃にて3ケ月間保管後、
実施例4と同様にして、接着評価を行つた。外観
上何ら変化なく、引張りせん断強度も147Kgf/
cm2とほとんど変化なく、保管性の良いことが示さ
れた。 実施例 16 実施例8の組成物をエポキシ系塗料兼プライマ
ーP−150(東亜合成化学工業(株)製)を固型分にて
60mg/dm2焼付けた亜鉛めつき鋼板(実施例2に
使用したものと同じ)上に200g/m2の量にて散
布し、遠赤外線ヒーター(コーニングガラス社製
1.3KW、平均波長5μm)で40秒間照射融着した。
融着塗膜は多少の衝撃を与えても落はくせず、実
施例4と同様にして接着し、引張りせん断強度を
測定した所、162Kgf/cm2と良好であつた。 実施例 17〜19 硬化剤としてDを用いエポキシ主剤粉末として
表−7のものを用い。ビスフエノールA型エポキ
シ樹脂対硬化剤中の酸・塩基付加反応物が重量比
で100:20になるように配合し、接着剤を作成し
た。この粉末を巾25mm、長さ100mmの亜鉛めつき
鋼板(新日本製鉄(株)製0.6mm厚)の上に施こし、
ラツプ25mm×12.5mmにて同じ亜鉛めつき鋼板を合
せて熱プレス130℃にて7分間加圧接着した。冷
却後それぞれのテストピースを引張り速度10mm/
分での、25℃、120℃の温度下に引張りせん断強
度を測定した。くり返し数は5とし、その平均強
度を表−7に記載する。 なお、表−7におけるエポキシ樹脂は、エピコ
ート1009(実施例1に同じ)、エポトートYD−
017(東都化成(株)製ビスフエノールA型エポキシ樹
脂、エポキシ当量平均1925g/eq.)、エピクロン
N−740(大日本インキ化学工業(株)製フエノールノ
ボラツク型エポキシ樹脂、エポキシ当量平均180
g/eq.)、エピクロンN−680(同社クレゾールノ
ボラツク型エポキシ樹脂、エポキシ当量平均230
g/eq.)、EPPN(日本化薬(株)製フエノールノボ
ラツク型エポキシ樹脂、エポキシ当量平均185
g/eq.)である。
【表】 実施例20及び比較例4 実施例17における硬化剤を表−8のように変更
した以外は実施例17と同様にして引裂せん断強度
を測定した結果を表−8に示す(実施例20)。硬
化剤として表−8のものを用い配合量をビスフエ
ノールA型エポキシ樹脂に対し5重量部配合する
以外は上記と同様にして評価した結果も表−8に
示す(比較例4)。
【表】 実施例 21〜23 実施例17におけるエポキシ樹脂にかえ表−9の
エポキシ樹脂粉末を使用することと、評価方法と
して、接着剤粉末を実施例17に使用した亜鉛めつ
き鋼板上に接着前に融着(コーニングガラス社製
遠赤外線ヒーター1.3KWで2水準の照射時間に
て照射加熱)した以外は実施例17と同様にして接
着し、評価した結果を表−9に示す。 なお表−9におけるエポキシ樹脂はエピコート
1009(実施例1に同じ)PGA−X(三菱瓦斯化学
(株)製4官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂、エ
ポキシ当量平均102g/eq.)、エポトートYH−
434(東都化成(株)製4官能グリシジルアミン型エポ
キシ樹脂、エポキシ当量平均120g/eq.)、
EPPN(実施例19に同じ)である。
【表】 実施例 24〜26 実施例17における硬化剤Dのエポキシ樹脂に対
する配合量をかえ、接着条件をかえて接着性を評
価した。低温速硬化性を評価するため130℃、5
分加熱加圧接着、耐オーバーベーク性を評価する
ため180℃、10分加熱加圧接着での評価を行つた。
それ以外は実施例17と同様にして配合、評価し
た。25℃における引張りせん断強度の結果を表−
10に示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は150℃および130℃におけ
るJSR型キユラストメーターの硬化トルクを示す
図で、第3図は差動熱分析計における硬化発熱を
示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記(A)及び(B)からなる粉末状接着剤。 (A) 1分子内に1〜2個の末端グリシジル基を有
    する常温(25℃)固体のビスフエノールA型エ
    ポキシ樹脂粉末。 (B) 芳香族ポリカルボン酸および/または芳香族
    ポリカルボン酸無水物とイミダゾール系化合物
    を無機骨材の共存下に加熱溶融により付加反応
    せしめてなる反応物の粉末。
JP16009481A 1981-10-09 1981-10-09 粉末状接着剤 Granted JPS5861163A (ja)

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JPS559639A (en) * 1978-07-07 1980-01-23 Toagosei Chem Ind Co Ltd Adhesive
JPS5538831A (en) * 1978-09-13 1980-03-18 Toagosei Chem Ind Co Ltd Adhesive

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