JPS648102B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS648102B2
JPS648102B2 JP56102183A JP10218381A JPS648102B2 JP S648102 B2 JPS648102 B2 JP S648102B2 JP 56102183 A JP56102183 A JP 56102183A JP 10218381 A JP10218381 A JP 10218381A JP S648102 B2 JPS648102 B2 JP S648102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needles
pile
yarn
needle
retracted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56102183A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5795355A (en
Inventor
Richaado Shumitsuto Barutaa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
URUSURA DOROTEA SHUMITSUTO
Original Assignee
URUSURA DOROTEA SHUMITSUTO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by URUSURA DOROTEA SHUMITSUTO filed Critical URUSURA DOROTEA SHUMITSUTO
Publication of JPS5795355A publication Critical patent/JPS5795355A/ja
Publication of JPS648102B2 publication Critical patent/JPS648102B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B9/00Circular knitting machines with independently-movable needles
    • D04B9/12Circular knitting machines with independently-movable needles with provision for incorporating pile threads
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B1/00Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • D04B1/02Pile fabrics or articles having similar surface features
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B15/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, weft knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B15/06Sinkers
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B15/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, weft knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B15/32Cam systems or assemblies for operating knitting instruments
    • D04B15/322Cam systems or assemblies for operating knitting instruments in circular knitting machines with needle cylinder and dial
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B35/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, knitting machines, not otherwise provided for
    • D04B35/02Knitting tools or instruments not provided for in group D04B15/00 or D04B27/00
    • D04B35/04Latch needles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Machines (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、柄出しパイル(テリー織、又はフラ
シ天)の編物の製造方法及びそのための円型編機
に関する。
かかる円型編機は、シリンダ及びシンカ・リン
グを有するか、あるいは、シリンダとダイヤルを
有し、ここにおいて、グランド又はベース編物部
分をなすベラ針のみの選択によつて公知の方法に
おける柄出し(patterning)の制約が避けられ、
編物生産の信頼性が増し、特に色柄出しの編物生
産においてパイル密度を所望に応じて増すことが
できる。これは、所定の時間に、ベース・ヤーン
ともいわれる基本糸と一緒に少なくとも1つのパ
イル糸(テリー又はフラシ天・ヤーン)を編成
し、適宜の針選択によつて所望の柄に従つてパイ
ル・ループを形成し、一方、基本糸は予め選択さ
れない少なくとも数本の針によつてグランドに編
成されることにより、達成される。他のパイル糸
は、最初のパイル糸がないところの基本糸のとこ
ろに編成することができる。パイル糸の浮糸
(float)がパイル面の頂部にあるので、色柄出し
の場合、仕上げ工程において、ビロードの仕上げ
の場合に通常行なわれるように、1回又は数回の
切り取り処理によつてこれらの浮糸を切り取つて
除去することが必要となる。
パイル編物の柄出し編成の方法については、す
でにいくつかの可能な方法が見出されている。通
常、このような編物は、シリンダとシンカ・リン
グを有する編機を用いて、編成位置に押上げられ
るとともに、次いで送り位置に引込まれる全ての
針に基本糸を送ることによつて作り出される。基
本糸は複数のシンカの鼻先(neb)の下方に送ら
れる。そのシンカの選択されたものが、選択装置
(柄車)によつて動かされ、それらシンカの鼻先
が針のシヤフトの間に位置する。パイル糸は、同
時にシンカの鼻先の上方において針のところに送
られ、次いで針は編目脱出(knock over/cast
―off)位置に引込まれる。このようにして、選
択された全ての鼻先の上でパイル・ループがパイ
ル糸から形成される。一方、基本糸及びパイル糸
は短いシンカ・ループとして、選択されないシン
カの編目脱出エツジの上におかれる。色柄出し
は、異なる色のパイル糸を一連の糸口のところに
送り、そして、カラー・サイクルの間、通常1回
のみ各シンカを選択することによつてなされる。
パイル・ループを形成するために全てのシンカ
を作動させ、かつ、針を編成位置に押上げるか又
はミス位置に科しておいたりする動作を柄出し装
置により行なうことは、すでに、米国特許第
2710527号明細書によつて知られている。選択さ
れない針は基本糸もパイル糸も取上げない。この
方法により作り出される編物は、西ドイツ特許第
664750号公報により知られている。
色柄出しの編物の他の編成方法が米国特許第
2715824号明細書により知られている。ここでは、
基本糸が十分に押上げられた全ての針に送られ、
そしてこれらの針が中間位置に引込まれる。中間
位置においては、選択された針が再びタツク位置
に押上げられ、そして、その針にパイル糸が送ら
れるようになつている。
又、西ドイツ特許第681180号公報には、シンカ
の選択と針の選択とを組合わせた態様が示されれ
ている。これらの組合わせによつて可能になるこ
とは、複数のパイル・セクシヨンにおいて、複数
の編針の間でパイル・ループを形成するようにシ
ンカを選択し、一方、そのような複数のパイル・
セクシヨンの間でシンカが選択されないことであ
る。個々の針は、基本糸及びパイル糸においてタ
ツク(tuck)するように、タツク位置に押上げ
られるので、これらの糸がこれらのセクシヨンに
おいてタツク動作とミス動作(missing)を交互
に繰返す。
西ドイツ特許第664750号公報による1つの基本
糸で2つのパイル糸を編成することは、西ドイツ
特許第671333号公報に記載の方法から理解でき
る。
柄出しパイル編物を製作し得る多くの方法は、
シリンダとダイヤルを有する編機にも適用させる
ことができる。シンカの鼻先でパイル・ループを
形成することは、たとえば、西ドイツ特許第
706809号公報に記載のような2つのセツトの針の
うちの1つにより、又、例えば、西ドイツ特許第
1816846号公報、米国特許第3241337号明細書、あ
るいは西ドイツ特許第2704295号及び第2918903号
公報に記載のようなパイル・フツクによりなされ
る。
しかしながら、これら従来の方法や、その方法
によつて製作される編物は種々の欠点を有する。
従来の方法による色柄出し、すなわち、パイル
部材の選択によつてのみなされる色柄出しは、カ
ラー・サイクルに関連してパイル密度を減少させ
る問題がある。従つて、2色の柄出しにおいて、
各第2のコースにのみ、平板状のカラー領域内に
パイル・ループが形成される。これらのパイル・
ループを有するコースの間に通常のコースが走
り、その通常コースにおいて他の色柄パイル糸が
編成されるとともに部分的にストライク
(strike)動作をなす。従つて、この糸を用いる
ことによつて、パイル・ループ形成のために用い
られるとき、その殆んどの部分が過度に疲労す
る。
米国特許第2710527号明細書に示された色柄出
しは、高いパイル密度の点で特徴がある。1つの
柄出し色の基本糸は他の基本糸から編成される柄
出し領域にわたつて浮糸状態になるので、この浮
糸が単一の色柄出し領域の幅を制限する。という
のは、柄をはつきりさせるために、浮糸状のパイ
ル糸が切り取られて除去されねばならないからで
ある。これを行なう際に、より長い基本糸の浮糸
も又押上げられてカツトされる恐れがあり、その
結果、編物にきずを生じさせる問題がある。
西ドイツ特許第681180号公報に示されているよ
うに、基本糸及びパイル糸を所望の1つの柄に設
定(laying―in)することにより、たしかに大型
の柄をつくることはできる。しかし、これは、編
成動作中に2つの別個の編成部材、すなわち針と
シンカ、が互いに同期して選択されればならない
欠点がある。従つて、ここでは編機自体が高価に
なるだけでなく、柄の設定や調整及び鑑視のため
に要するコストの高騰をも招くのであつた。これ
は、又、英国特許第813357号公報に示された構成
にもあてはまり、パイル形成を中断させることに
なる。ここにおいても又、パイル形成部材及び基
本編物部分を製作する針が別々に制御されねばな
らず、しかも、互いに同期状態で扱われねばなら
ない。これは、パイル糸が基本糸よりも前に送ら
れるという欠点がある。ベラ針がパイル糸と基本
糸の間に編成位置に押上げられねばならないの
で、それらのフツクはパイル部材を越えて上昇
し、特にエツジのところで、パイル糸と不用意に
係合して、その糸を編成してしまうおそれがあ
る。
もし、米国特許第2715824号公報に沿つて色柄
出しを行なおうとする場合、前に述べた方法に比
べて相当量のパイル材料を節約できることが認め
られる。基本糸は、送られた後、シンカの鼻先の
ところで案内され、選択されない針によつて、パ
イル糸の送り動作の間にシンカの鼻先の下に引か
れるのみである。基本糸がシンカの鼻先の下に案
内されることを確実にするには、選択されない針
が、特に低パイル・シンカを用いた場合に、シン
カの編目脱出エツジのごく近傍にまで引込まれね
ばならない。従つて、このことから次のような危
険が避けられない。すなわち、予め編成された編
目がニードル・ヘツド上をスライドし、予期しな
い編目を形成してしまい、それによつて、糸の自
由な送り動作が中断されて、編成動作ミスを生じ
させることになる。
パイル糸を取上げる針を選択する場合に隣接す
る針を選択しないようにすることが必要である。
そうしないと、基本糸が針と一緒に上昇し、シン
カの鼻先の下での係合が確実になされなくなる。
選択された針と一緒に基本糸が上昇する傾向は強
い。というのは、上昇する針の閉じたベラは糸の
張力により簡単に開閉するようになつているから
である。この糸の張力は基本糸のための一定量の
材料があることが前提となる。そのため、可能な
柄出しの仕様が限定される欠点があり、又、色柄
出しの場合には、パイル密度の減少が避けられな
い。
西ドイツ特許第671333号公報に示されているよ
うに、2つのパイル糸が基本糸と交互に編成され
るような構成の柄出しパイル編物は、きわめて高
いパイル密度を呈し得る。しかし柄出しは、それ
ぞれ別個の数セツトの針を用いることによりなさ
れ、しかも、それらの針は互いに独立した別個の
カム・トラツク中で案内されるように構成しなけ
ればならない。2セツトの針が、それに対し同じ
高さで送られてくるパイル糸と係合する一方、1
セツトの針は第1のパイル糸を送つた後に引込め
られねばならず、又、他方のセツトの針は押上げ
られねばならない。この構成では、慣用の針選択
装置を用いることができない。この選択装置で
は、一方のセツトのバツトのみに作用し、従つ
て、1セツトの針の運動しかなされない。更に欠
点としていえることは、第1のパイル糸が2セツ
トの針のわずかに離間したニードル・ヘツドの間
に送られる一方、そのパイル糸は一方のセツトの
針の下方のニードル・ヘツドの背後に留まらねば
ならない。従つて、当業者には、給糸口
(feeder)の正確な調整や針の許容誤差の正確な
設定が、この場合に必要なことは容易に認められ
る。そうしないと、第1のパイル糸の送り動作の
後に後方に曲がり得る下側のセツトの針が、続い
て生ずる上昇ストロークに際してパイル糸の前方
に横たわつたり、あるいは、パイル糸給糸口が突
出する針や、きずのある針によつて損傷を受け易
い。又、いずれにしても、送られてきた基本糸を
シンカの鼻先下方に、又、すでに送られているパ
イル糸をシンカの鼻先上方におくために、シン
カ・リングを正確にセツトすることが必要であ
る。基本糸をシンカの鼻先下方に送ることは下可
能である。というのは、このためにはシンカが更
に引込められねばならず、第1のパイル糸がシン
カの鼻先の上に横たわるようになるには、あまり
にも遅い。従つて、この方法によれば、各コース
で用い得るパイル糸の数は2つに限られる。
本発明の目的は、基本編地を編成するためのベ
ラ針を公知の選択装置によつて所望通りに連続的
に選択することができ、一方、パイル・ループを
形成するためのパイル部材、シンカ・パイル・フ
ツク及び針が、ループ形成運動中、選択動作なし
に案内されるように構成された柄出しパイル編物
の改良された編成方法を提供するにある。
この目的に沿えば、確実になされることは、基
本糸がシンカの鼻先の下方に常に正確に送られる
とともに、どんな場合にも、開成する針のベラに
影響されることがないことである。又、確実にな
ることは、パイル糸が所望の数の多くの針をミス
する領域において、基本糸がこれらの針の多く又
は全部と係合し、単独で、あるいは他のパイル糸
とともに基本編地に編成されることである。更
に、確実になることは、1つの給糸口のところで
2つのパイル糸を送る場合に、種々の高さ位置に
上げられた各針が互いに適切なスペースを保つこ
とである。従つて、パイル糸が適切におかれ、従
つて、第2のパイル糸に係合する針が第1のパイ
ル糸の領域に位置しないようになる。
上記目的は、本発明において次のように達成し
得る。すなわち、ミス位置からタツク位置又はク
リヤリング位置に押上げられたり、あるいは、そ
の十分な延伸状態から送り位置に引込められる全
ての針に対し、公知の態様で基本糸が送られる。
この際、基本糸のみを編成する各針は、ニード
ル・フツクのベラが閉成する中間位置に引込めら
れ、ニードル・フツクのみがシンカの鼻先の上方
に突出し、それらシンカの鼻先は同時に複数の針
の間で動かされ、従つて、送られたパイル糸は、
所定の針にのみ係合し、それらの針はすでに引込
められている針のレベルにまで引込められるとと
もに一斉に編目脱出位置に引込められる。あるい
は、又、パイル糸と係合する針は、基本糸とのみ
係合する針の上方に動かされ、そして、これらの
針に対してパイル糸のみが送られる。ここにおい
て、これらの針は、すでに送り位置又はタツク位
置に戻された針のレベルに引込まれ、基本糸は複
数の針の間に動かされるシンカの鼻先の下方に送
られ、ここで、全ての針が編目脱出位置に引込ま
れるか、あるいは、すでに係合しているパイル糸
を有する全ての針又は基本糸のみを編成する全て
の針がニードル・フツクのベラが閉じる中間位置
に引込まれる。しかし、ニードル・フツクは、各
針のシヤフトの間に同時に位置づけられたシンカ
の鼻先の上方に突出する。従つて、第1のパイル
糸はその頂部におかれる。ここで送り位置に残つ
ている針は第2のパイル糸とともに送られ、次い
で、これらの針は他の針がすでに引込まれた位置
に引込まれ、そして、これらの針が一緒に編目脱
出位置に引込まれる。
この方法の利点は次のことにある。すなわち、
どの所望の選針動作においても、基本糸がシンカ
の鼻先の下方に確実に送られ、ベラを開けること
によつて引張られることがなく、選択された所望
の数の針上で編物グランドに編成される。一方パ
イル糸はミス動作をなす。このような適切な選針
動作と制御とによつて、色柄出しにおいて、パイ
ル密度は増大する。パイル色の送りの間、種々の
位置に選択された針のヘツドのスペーシングによ
つて、適切な送り込みが保証される。1つの給糸
口に2つのパイル糸を送る場合、公知の選針装置
により針を選択することができる。すなわち、選
択されたセツトの針は、第1のパイル糸と係合す
るために、最初、タツク及び送り位置より上方に
押上げられる。この第1のパイル糸は、より高い
レベルに送られている。次いで、この針のセツト
に基本糸を送つた後、この針のセツトが同じ選択
動作で送り位置から引込まれる。これによつて、
送り位置に残つている非選択の針が第2のパイル
糸に係合する。又、他の追加的な選針装置によ
り、多数の針が基本糸とのみ動作し得るようにし
て、合計4つのパイル糸を有する2つの給糸口が
完全なコースを形成するように構成し得る。この
場合、本発明の方法に従えば、すでに知られた一
連の編物構造でより丈夫なものを製作し得るとと
もに、更に、より密な柄出しパイル編物、特に
種々のパイル材料からなる新しい編物を容易に製
作することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
第1図には、シリンダ内に設けられたベラ針の
編成サイクル中における編成の構成と制御が示さ
れている。パイル・シンカの一連の運動は、シリ
ンダ及びシンカ・リングを有する編機上でプレー
ン・パイル(フラシ天又はテリー織)編物を製作
する一般的に知られた原理に従つてなされる。針
Nの下方には柄出し装置の部材Sが公知の態様で
設けられている。編成サイクルは、知られる様
に、全ての針がカム・セクシヨンH1により編成
(ベラ・クリヤリング)位置に押上げられるとと
もに、カム・セクシヨンR1により送り位置に引
込められる態様で開始する。
すでに編成された編目はベラを開き、そのベラ
を針のシヤフトの方へスライドさせ、そして、編
目は針の引込み動作によつてベラの背後に動かさ
れる。カム・セクシヨンR1は針を、それらが編
目によつてベラを閉成することなく、できるだけ
低くなる程度に引込ませる。この針位置は、第1
図においてAの位置に、また、第2図にも示して
ある。シンカPはここで引込めることができる。
次いで、柄出し装置のカム・セクシヨンHSによ
り選択された針N1は押上げられる。すでに編成
された編目は針のベラの背後に留まる。シンカ
は、実際上、カム・セクシヨンR1が針を引込め
るときに引込められる。次いで、針選択の後、一
番遅く、基本糸が第1図の「B」のところでシン
カの鼻先の下に送られる。これが第3図に示され
ており、ここにおいて、選択された針N1は非選
択針N2よりも高い位置にあり、そして、基本糸
Gは引込められたパイル・シンカPの真下に送ら
れる。ここで、パイル・シンカは、それらの鼻先
が各針のシヤフトの間にあるように延出してい
る。パイル糸が適切な位置に確実におかれるよう
に、非選択針N2は、ここで、カム・セクシヨン
R3により中間位置に引込められる。中間位置に
おいて、針のフツクはベラを押上げるすでに形成
された編目によつて閉じられるとともにシンカの
鼻先を越えて突出する。選針動作において、針N
1,N2の別々の案内を保証するために、針のベ
ラの長さにより許される限り、高さの違いを十分
に利用するようにされねばならない。すなわち、
選択された針は、送られた基本糸が針のシヤフト
上にスライドし得る可能性を避けるために、でき
るだけ高く押上げられるべきである。このため
に、この選針動作の原理を遂行するために、カ
ム・セクシヨンR2が設けられている。このカ
ム・セクシヨンR2は、カム・セクシヨンR3が
非選択針N2を引込めた後、選択された針を、若
干短かい距離、引込める。これによつて基本糸G
のための安全なガイドが確実になされ、針N1,
N2のフツクは、それらの間に十分に大きいスペ
ースを有し、従つて、パイル糸は、2セツトの針
のフツクの間で、きわめて安全な状態で送られ
る。これらの針の位置が第1図に「C」で示され
ている。
しかし、選針動作は、基本糸の送りの後及びパ
イル・シンカが針のシヤフトの間でシンカの鼻部
とともに動かされた後にも、やはりなされる。第
4図には、パイル糸Tの送り状態が示されてい
る。これは、選択された針N1の開いたフツクに
送られる。針N2のフツクは、すでに閉じている
ので、パイル糸は非選択の針N2と係合しないこ
とが、より確実となる。基本糸は、シンカのスロ
ート内、針N2のニードル・ヘツド内及び針N1
のベラ上に保持される。パイル糸の送りの後、編
目カムSNによつて針N2を連結するために、針
N1は引込められる。そして、全ての針は一緒に
編目脱出位置に引込められる。このようにして、
針N1は基本糸及びパイル糸から編目を編成す
る。それらの糸はシンカの鼻先にあるパイル・ル
ープにより連結される。針N2は基本糸Gからの
み編成された編目をもつ。針N2の領域におい
て、パイル糸はシンカの鼻部上に浮糸状に横たわ
る。
第1図からわかるように、確実なことは、針N
1,N2の選針動作の後に、それぞれ別々の針の
案内が可能となることである。ここにおいて、針
は送り位置を越えて、押上げられない。この送り
位置において、針はタツク位置におけると同様の
位置をとるが、編目はその上になく、ベラの背後
におかれる。この実施例において、このために、
できるだけ長いベラを有する針を用いることが必
要である。すなわち、全ての針の運動が増加し、
従つて、所定の円周をもつ円型編機における給糸
口の数が減少する。
この欠点は、もし、基本糸の送りの後に第4図
に示す針N2の各位置に全ての針が引込まれ、シ
ンカの鼻部が針のシヤフトの間に動かされるなら
ば、避けることができる。この際、針N1は柄出
し装置によつて押上げられる。この方法におい
て、基本糸Gは針N1のベラを開けねばならな
い。しかし、基本糸が針とともに不用意に上方向
に運動することは、シンカのスロート中を案内さ
せるようにすることにより阻止することができ
る。このような工程においては、基本糸としてよ
り高い品質のものが要求される。
第6図には、他の実施例が示されている。ここ
において、全ての針は、少なくとも、編成位置あ
るいはクリヤリング位置に押上げられている。選
択された針N1は、柄出し装置により、これらの
位置の上方に押上げられる。これによつて、適切
な高さの違いがつくり出されるので、針N1,N
2のセツトが別々に動くことが確実になされる。
第3図に示すように、非選択のすべての針はカ
ム・セクシヨンR1により最も低い送り位置に引
込められ、選択されたすべての針はカム・セクシ
ヨンR2により最も高い送り位置に引込められ
る。同時に、シンカは引込められるので、基本糸
は第6図の「D」のところに送られる。この際、
シンカの鼻先は針のシヤフトの間に動かされ、同
時に、針N2は、カム・セクシヨンR3によつ
て、それらの針のフツクが丁度シンカの鼻先の上
に来るような程度にまで引込められる。パイル糸
が送られた後、全ての針は編目カムにより編目脱
出位置に引込められる。
第5図には、積極的な針案内と最小の糸案内を
達成する理想的な解決例が示されている。ここに
おいて、慣用の柄出し装置が用いられ、選針装置
の制御部材Sが針Nに枢着され、従つて針が柄出
し装置によつて押上げられたり引込められたりす
る。すでに述べたように、全ての針が、まず、編
成位置ないしクリヤリング位置に押上げられ、次
いで、カム・セクシヨンH1,R1により送り位
置に引込められる。同時に、シンカも引込められ
るので、基本糸を同じ高さにある全ての針に送る
ことができる。この結果、プレーン・パイル編物
が製作される。ここで、パイル・シンカの鼻先は
針のシヤフトの間に動かされる。そして、各針N
2は選針装置により選択され、パイル糸には係合
しない。
従つて、基本糸の送りの後、針N2は柄出し装
置によつて第4図に示す位置に引込められる。一
方、針N1は送り位置に留まる。パイル糸Tが送
られ、全ての針は編目カムSNによつて最終的に
編目脱出位置に引込められる。
第5図に示す編成方法により、又、個々別々に
制御されるとともに異なる長さの針のセツトない
し異なるレベルにあるバツトによつて、シンプル
な柄がつくり出される。
上述の実施例において、多数の柄構造が製作さ
れる。所望の柄構造は、異なる長さのパイル・ル
ープにより、そして、パイル・ループが隣接する
2つの編目を連結したり、あるいは、1つ又は複
数の編目上でミス動作をなすかどうかに従つて、
所望の構造がつくり出される。米国特許第
2715824号明細書に示されたものと異なり、パイ
ル糸がない各領域が所望の数の編目上に及ぶよう
にできる。これは、又、第22図に示す色柄出し
の場合にも当てはまる。第22図には、2色のジ
ヤガード編物が示され、ここにおいて、第1のパ
イル材料P1,P3は、基本糸G1,G3ととも
にウエールM4,M5,M6に編成される。一
方、ウエールM1,M2,M3においては、基本
糸G1,G3が、それ自身の上に編目を編成す
る。基本編地上でミス動作をなすパイル糸の断続
的な浮糸がパイル面の頂部に形成される。それら
は、色柄をはつきりさせるために、切り取らねば
ならない。これは、編成動作の後に、少なくとも
1回の切り取り処理工程により好適になされる。
このような処理は、いずれにしても、カツト・パ
イル(ビロード)の場合にはなされるので、従来
に比べて、特に余分の費用がかかるのではない。
もし、柄出しの場合、パイル糸が常に少なくとも
一定の編目をミスするように構成した場合、切り
取り処理機をそれに応じて調整することによつ
て、浮糸のみを切り取ることが可能である。この
ために、パイル糸がミスするに必要な編目の最小
数は、ゲージ及び使用材料により変わるとともに
経験によつて決められる。
機械では、より長いパイル糸の浮糸が好適に切
り取られる。このために、編機のダイヤル・プレ
ートの内側で切断装置やホツト・ワイヤ及びエア
ー・ノズル又は引出された糸を保持する糸クラン
プを、小径のシームレス機械におけると同様に用
いることができる。このような装置は、又、円型
編機でも用いられるので、この構造を説明する必
要はない。
針の押上げ動作が、もつばら柄出し装置によつ
てなされる場合、全ての柄は、すでに説明したと
ともに、欠点についても言及した米国特許第
2710527号明細書の記載に従つて、更に、つくり
出すことができる。
すでに説明した、シリンダとシンカを有する編
機についての実施例を、シリンダとダイヤルを有
する型式の編機に実施することは、何ら困難なく
なし得ることである。この可能な構成について、
第7図から第12図に示してある。
もし、パイル・ループがベラ針により、西ドイ
ツ特許第706809号公報記載に従つて、あるいは、
トレード・ジヤーナル「ブリテイツシユ・インダ
ストリイ」1974年2月号、第46頁ないし第52頁に
記載の方法に従つて、編成される場合、あまり製
作に寄与しない給糸口が必要とされる。ここで
は、クリアリング位置に押上げられるとともに、
糸とともに供給されない針のみが、パイル・ルー
プをリリースするために編目脱出位置に引込めら
れねばならない。そこで、次の給糸口のパイル糸
と係合するような準備状態にニードル・フツクを
開けるために、ベラ・オープナーが設けられる。
基本糸を編成するベラ針の運動は、基本糸がパイ
ル・ループを編成する針のシヤフトの背後に送ら
れるように記載された実施例の1つに従つて、な
される。選針動作がシリンダ内で常により容易に
なされるので、基本編地の編成はシリンダ・ニー
ドルによりなされるべきである。
第7図に示すように、ダイヤル内のベラ針は、
いわゆるパイル・ニードル又はパイル・シンカ
(米国特許第1221756号明細書参照)と置換えるこ
とができる。シリンダ・ニードルは、すでに説明
した実施例に従つて、針N1が上方送り位置に、
又、針N2が下方送り位置において制御される
か、あるいは、それらは、第5図に示す方法にお
いては、同じ高さにある。基本糸Gはパイル・シ
ンカLの下方の針に送られる。そのシンカは同時
に前方に動かされる。しかし、シリンダとダイヤ
ルを有する編機においては、パイル・シンカ又は
前の実施例で設けられたベラ針を、それらがパイ
ル糸の送りを引起こさないので、シリンダ・ニー
ドルの前に動かすことができる。もし、パイル部
材が編成しているベラ針の前に動かされる場合、
それらは押上げられる針と一緒に編地の動くのが
阻止される。基本糸の送りの前に、上述したよう
に、パイル糸と係合しない針は中間位置に引込ま
れる。ここにおいて、針のヘツドは丁度パイル部
材を越えて突出する。第8図に従つて、パイル糸
Tは選択された針N1のところに送られるととも
に、全ての針が編目脱出位置に動かされる。パイ
ル・ニードル又はパイル・シンカを用いる場合、
これらは編目が編成されるまで延出した状態に留
められる。次いで、針が引込められて、遅れたタ
イミングでパイル・ループをリリーズする。
パイル・フツクを用いてパイル・ループを形成
する他の可能な構成が考えられる。これは、西ド
イツ特許第1816846号公報に記載のシリンダ、又
は、米国特許第2933907号明細書や英国特許第
830219号公報に記載のダイヤルにおいて構成する
ことができる。パイル・フツクは基本糸Gが送ら
れるときに第9図に従つて押上げられる。又、第
9a図に示すように、パイル・フツクはこのとき
すでに延出している。上述した構成の1つに従つ
て、種々異なる送り位置に針が選択されるか、又
は、基本糸G(第5図)の送りの後に、針がこれ
らの位置に達する。第10図において、パイル糸
Tの送りの前に、全ての針N2はパイル・フツク
の領域から引込められる。パイル糸の送りの後、
まずパイル・フツクが、次いで針がカムによつて
引込められる。
フラシ天の編物において、切断エツジを備えた
パイル・フツクを、西ドイツ特許公開第2535197
号、第2704295号、及び第2918903号の各公報から
知られるように、用いることができる。基本糸G
及びフラシ天の糸T(第12図)は、すでに説明
した実施例から理解できる態様で送られる。所望
の編目構造に応じて、非製作用の給糸口が設けら
れ、ここにおいて、パイル・フツク又は切断部材
がパイル・ループを切断するように作動する。
シリンダとダイヤルを有する型式の編機は、特
に、ダイヤル内に支持されたパイル部材によつて
パイル編物を編成する場合には、次のような欠点
を有する。すなわち、より長いパイル糸(浮糸)
がダイヤル・カムプレート上に、あるいは、ダイ
ヤルとダイヤル・カムプレートの間に残り易いこ
とである。そのため、ダイヤルの下で露出したパ
イル糸を案内する適宜の糸案内機構が設けられ
る。
上述の例で用いた、より密なパイルで色柄出し
の編物を製作するために、少なくとも部分的に、
パイル糸がミスする各々の領域において、パイル
糸からの通常の編目形成を阻止することが必要で
ある。基本糸の編成において、これがそれ自身の
上で用いられる場合、シンプルな針の制御で十分
である。これは、パイル糸を編成する針の選択を
なす公知の選針装置で、補完することも、又、お
きかえることもできる。
第13図には、より密な柄出しパイル編物の編
成例が示されている。ここにおいて、針は作動バ
ツトF1を有し、その内の針のいくつかは更に、
柄出しバツトF2,F3を有する。この柄出しバ
ツトのセツトの1つは、ハイ・バツト型の作動バ
ツトF1とおきかえることもできる。これらの針
は、明らかに、更に数セツトのバツトを持つこと
ができ、又、中間のジヤツクには、1つのバツト
しかもたない針の下方で異なる高さで種々異なる
状態に配列されたバツトを設けることができる。
針は、シリンダ内の柄出しバツトF2,F3と交
換可能に配列されるのが望ましい。
第13図において、第6図ですでに説明した選
針動作の工程が、パイル糸の編成のために用いら
れる。従つて、パイル糸を編成するための選択さ
れた針は、カム・セクシヨンHSにより編成位置
を越えて押上げられる。一方、柄出し装置により
選択されないとともに柄出しバツトF2を有する
針は、カム・セクシヨンH2により編成位置に押
上げられる。柄出しバツトF2,F3を有しない
非選択針の全ては、ミス位置に留まる。
針は第6図に記載の方法によつて制御される。
柄出し装置により選択されるとともに編成位置又
はクリアリング位置の上方に押上げられた針N1
は、カム・セクシヨンR4により、上側送り位置
に動かされる。この送り位置は、カム・セクシヨ
ンH2により押上げられるとともにカム・セクシ
ヨンR1により下側送り位置に引込まれたバツト
F2を有する針の上方にある。シンカは、同時
に、引込められるので、基本糸を送ることができ
る。又、カム・セクシヨンH3はミス位置におい
て針N3を案内するので、針はシンカの編目脱出
エツジを越えて上昇しない。ここにおいて、針は
基本糸のキヤリヤに対して飛び上り得る。
基本糸を送つた後、シンカの鼻部は針のシヤフ
トの間に動かされる。そして、柄出しバツトF2
により選択された針N2は、そのフツクが閉じる
とともにシンカの鼻先を丁度越えるところに位置
するまで、カム・セクシヨンR3により引込めら
れる。ここで、パイル糸の送りがなされ、その
後、編目カムNSによる全ての針の引込みがなさ
れる。コースの選択された部分において、全ての
針は基本糸及びパイル糸から編成する。コースの
選択された部分における基本糸は、各2番目の針
上でのみ編成がなされる。基本糸の浮糸は、柄出
しバツトF2又はF3をもたない1つの針がバツ
トF2又はF3を有する針の間に挿入される場
合、3つの針又は編目をミスする。しかし、基本
糸の浮糸は基本編地面から過度に大きく立上がら
ないように、あまり長くあるべきでない。連結す
る給糸口の各位置において、柄出しバツトF2,
F3により選択されない針をどのような順序で選
択すべきかを決定するのは、熟練者にまかされ
る。第13図の記載に従つて、バツトF2及びF
3のためのバツト・カム・トラツクのために、そ
れぞれ、複数のカム・セクシヨンが設けられる。
他の編成構造の変形では、柄出しバツトF2によ
つて非選択針を編成位置、又はクリヤリング位置
に、又、柄出しバツトF3によつてタツク位置
に、あるいは、引続く給糸口に押上げる動作が含
まれる。
第23図には、第13図に従つて製作された3
色の柄出しパイル編物が示されている。ウエール
M11,M12,M13,M14において、第1
のパイル糸は基本糸11,12,13と一緒に編
成される。この領域において、基本糸21,22
又は31,32が、各2番目のウエールにのみ編
成される。ウエールM21,M22,M23,M
24の領域において、基本糸21,22の編目は
2番目のパイル糸のところで結ばれる。一方基本
糸11,12,13又は31,32は各2番目の
ウエールにおいてのみ編成される。一方、ウエー
ルM31,M32,M34において、基本糸3
1,32はパイル糸とともに編成される。基本糸
11,12,13又は21,22は各2番目のウ
エールのところで編成される。従つて、3つの給
糸口により2つの完全なコースが編成される。こ
れによつて所定の時間に異なる材料のパイル・ル
ープが段階状に結び合わされる。そして、この3
つの色柄の編物の密度は2色の柄の従来のものの
密度に相当する。
第13図に示す実施例は、シリンダとダイヤル
を有する型式の編機にも実施可能である。基本糸
は、それだけが編成されるのか、あるいはパイル
糸と一緒に編成されるので、何等補助的なシン
カ・リングを必要としない。
第16図には、第1図に示された選針動作の原
理を用いた他の実施例が示されている。ここにお
いて、まず柄出しバツトF2を有する全ての針N
2が編成位置ないしクリヤリング位置に押し上げ
られ、そして、カム・セクシヨンR1により下側
送り位置に引込められる。柄出し装置は柄出しバ
ツトF2をもつ選択された針をタツク位置に押し
上げ、一方、バツトF3をもつ残りの針は、ミス
位置に留まる。カム・セクシヨンR1の作動後、
柄出し装置はパイル糸と係合する針を、タツク位
置(柄出しバツトF3)又は送り位置(柄出しバ
ツトF2)から編成ないしクリヤリング位置に押
し上げる。カム・セクシヨンR5は非選択針N2
をバツトF2とともに下側送り位置に引込め、一
方、選択された針N1は、カム・セクシヨンR2
によつて上側送り位置に引込められる。基本糸の
送りの後、カム・セクシヨンR3は針を下側送り
位置から中間位置に引込める。中間位置におい
て、ニードル・フツクは閉成し、針のヘツドがシ
ヤフトの間を運動していたシンカの鼻先の上に来
るように突出する。パイル糸の送りの後、全ての
針が編目カムSNによつて編目脱出位置に引込め
られる。カム・セクシヨンR1によつて押し上げ
られた全ての針を下側送り位置に引込めることは
可能である。それによつて柄出し装置によつて押
し上げられていない針N2はカム・セクシヨンR
5によつて、その後この位置にはもはや位置づけ
られない。
十分なパイル密度を得るために、最後に述べた
第13図及び第16図の実施例において、柄出し
バツトF2又は所望の編成サイクルとの関連で
又、柄出しバツトF3によつて非選択針とタツク
位置に押し上げることのみが必要である。従つ
て、1つのコースのパイル編成部分の間における
全てのパイル糸の編目形成が避けられる。編成さ
れている基本糸は交互にタツク動作とミス動作を
繰返す。
このような編物の製作例が第14図に示されて
いる。カム・セクシヨンH1により全ての針がタ
ツク位置に押し上げられる。カム・セクシヨンR
1の作動の後、パイル糸と係合する針は柄出し装
置によつて、編成又はクリヤリング位置に押し上
げられる。柄出しバツトF2をもつ全ての非選択
針は、下側送り位置に対応する中間位置に引込め
られる。一方、柄出しバツトF3を有する非選択
針はカム・セクシヨンR6によつてミス位置に引
込まれるとともに、カム・セクシヨンU3により
案内される。ここで基本糸は引込まれたシンカの
鼻先の下方に送られ、そして、柄出しバツトF2
をもつタツク針はカム・セクシヨンR3により引
込められ、ニードル・フツクはそのヘツドが針の
シヤフトの間に動かされたシンカの鼻先の上に来
るように高く延出する。パイル糸を送つた後、全
ての針は編目カムSNによつて編目脱出位置に引
込められる。
第15図は他の実施例を示す。ここにおいて全
ての針N2がその柄出しバツトF2によつてタツ
ク位置に押し上げられる。次いでパイル形成のた
めに選針動作がなされる。柄出し装置は、タツク
位置から柄出しバツトF2をもつ針を、又、ミス
位置からバツトF2をもつ針を、それぞれ、編成
ないしクリヤリング位置に押し上げる。柄出しバ
ツトF2によつてのみ押し上げられるタツク針
は、ここで、カム・セクシヨンR5により下側の
送り位置に引込められる。一方、選択された針は
カム・セクシヨンR2により上側送り位置に引込
められる。基本糸の送りの後、最後に述べた例と
同様に更に針の制御がなされる。
第15図及び第16図の実施例において、カム
を交換することにより、1つのコースのパイル・
セクシヨンの間で基本糸を編成するために種々の
編成構造を選択することができる。もし、基本糸
がパイル糸と一緒に編目をつくらない各領域にお
いて、タツク編目のように1セツトの針によつて
編成されるなら、その場合、第14図、第15図
及び第16図によれば、タツク位置にすでに押し
上げられた針をカム・セクシヨンR1により中間
位置に引込めることができる。この中間位置では
針のフツクがシンカの鼻先の上方に延出する。適
宜の糸案内により、基本糸の深い送り及びシンカ
のスロートへの送りが確実になされる。この場
合、カム・セクシヨンR5,R3を引込めること
は不必要である。又カム・セクシヨンR3に対応
する1つのカム・セクシヨンがタツク針N2を、
1つの位置、すなわち、針N2がそのヘツドをシ
ンカの鼻先の上側エツジに合うレベル状態、ある
いは針のフツクがシンカの編目脱出エツジの上方
にある状態に位置するところまで引込むことがで
きる。
全ての針を押し上げ、又、タツク編成のための
針を押し上げ、ニードル・フツクを開成し、選針
動作がなされない状態で針をミス位置に引込ませ
るようにされた他の可能な構成がある。基本糸を
送る少し前に、タツク編成のための針が中間位置
に押し上げられ、この中間位置において、針のヘ
ツドが丁度、シンカの鼻先の上方に位置する。フ
ツクはすでに開かれているので、針案内により基
本糸を確実かつ安全に各針に係合させることがで
きる。各針は基本糸をタツク編目に編成する。
第5図による上側及び下側送り位置において選
針動作を避けるために、柄出し装置のジヤツクが
少なくとも2列のバツトにより選択可能なベラ針
に枢着される。このようにして針は押し上げられ
るとともに選択された柄出しジヤツクによつて引
込められる。編成サイクルは柄出し装置により開
始され選択された針が編成ないしクリヤリング位
置に押し上げられる。シングルで編成される基本
糸の所望の編目形成に従つて、同時に柄に従つて
非選択の針が、柄出しバツトF2又はF3の少な
くとも1つにより編成ないしタツク位置に持たら
される。選針装置によつて押し上げられた針が編
成ないしクリヤリング位置に来たとき、この選針
動作はキヤンセルされる。編成ないしクリヤリン
グ位置に押し上げられた針が、カム・セクシヨン
R1により、第14図ないし第16図による作動
バツトで送り位置又はタツク位置に押し上げられ
た針のところに引き込められる間に、更にジヤツ
ク選択動作がなされる。さて柄出しバツトの1つ
によつてすでに押し上げられた針の各柄出しジヤ
ツク又は非選択の全ての針は、引込みカム・セク
シヨンと接触るようになる。このカム・セクシヨ
ンが、基本糸の送り後、柄出しバツトF2又F3
によつてのみ押し上げられた針又はジヤツクを中
間位置に引込ませる。中間位置において針はその
フツクが針のシヤフト間を動かされるシンカの鼻
先の真上に来る状態にまで延出する。送り位置に
残る針は、それらの針に送られるパイル糸を有
し、この際、全ての針は編目カムSNによつて編
目脱出位置に引込まれる。すでに説明した構成と
異なり、柄車などの制御手段による選針動作は、
3つの編成位置の全てにおいて、自然になされ
る。又、可能なことは、針の引込み動作も、それ
ぞれ支持された柄車などでなし得ることである。
第24図には、色柄出しのパイル編物が示され
ている。ここにおいて、第1のパイル糸P11,
P12,P13はウエールM1,M2,M3にお
いて、基本糸G11,G12,G13とともに編
成される。この領域において、基本糸G21,G
22は各2番目のウエールにタツクされ、そし
て、浮糸により連結される。ウエールM5,M
6,M7,M8を含む連結領域において、基本糸
G21,G22は2つのパイル糸P21,P22
とともに共通の編目をつくる。これによつて、基
本糸G11,G12,G13は各2番目のウエー
ル(M6及びM8)にタツクされる。基本糸のフ
ツクをウエールごとに変えたり、あるいは変わら
ない状態で保つておいたり、異なる編成サイクル
を設定することは熟練者にまかせられる。
すでに述べた例において、糸案内の安全性を最
大にすることは次のことにより可能である。すな
わち、基本糸をシンカの鼻先の下方に送つた後に
シンカの鼻先の上方にパイル糸を送ることにより
可能となる。しかし、複数の針から2つの針を選
択するには、針に長いベラを持たせるなどの特別
の措置を要する。複数の針を2つの送り位置への
選針及び案内は、基本糸の送りの前にパイル糸を
編成ないしクリヤリング位置に置くことにより避
け得る。
第17図にはこの編成方法の1つの例が示され
ている。第6図に続いて、全ての針はカム・セク
シヨンH1により編成ないしクリヤリングに選択
された針はこの上に押し上げられる。非選択の針
N2がカム・セクシヨンR1によつて送り位置に
対してできるだけ遠くに引込められる間、カム・
セクシヨンR4による選択された針N1の引込み
動作が引起こされる。この動作は、パイル糸Tが
第17図に示す位置Fのところで針に送られた
後、第18図に示すような、可能な最も高い位置
でなされる。カム・セクシヨンR4(第17図の
位置G)によつて送り位置に選択された針N1が
引込められた後、基本糸Gは第19図のように、
引込まれたシンカの鼻先の下方に送られ、次い
で、これらは、針のシヤフトの間に動かされる。
比較的高いレベルにパイル糸を送ることによつ
て、パイル糸はシンカの鼻先の上に来る。もし、
必要ならば、非選択の針は、カム・セクシヨンR
3によつて、針の閉じたフツクがシンカの鼻先の
上方にある状態で針が留まる1つの位置に引込め
られる。その結果、パイル糸は、全ての針が編目
カムSNによつて引込められる直前にのみ非選択
の針に接する。パイル糸を非選択針の背後に確実
に位置づけるために、前方に曲げられたプレーテ
イング・ヘツドを有する針が用いられる。これに
よつて、異なる送り位置への選択を避けることが
できる。
又、第17図によつて、パイル糸がミス動作を
なすコースのセクシヨンにおいて、基本糸がタツ
ク・ループ又は編目として若干の針上に編成され
る場、第13図で説明したような針の制御がなさ
れる。しかし、第14図ないし第16図による柄
出し装置も用い得る。所望のパイル密度に応じて
全ての針が編成ないしクリヤリング位置に押し上
げられるか、又は、その針のいくつかがニード
ル・バツトの1つによつてフツクないし編成位置
に押上げられる。それらの針は、連続的にカム・
セクシヨンT1によつて送り位置に引込まれる。
次いで、柄出し装置が選択された針を編成ないし
クリヤリング位置に押し上げるか、又は、安全な
送り動作が要求される場合には、これらの位置よ
り上方に押し上げられる。パイル糸Tは第17図
に従つて送られ、そしてカム・セクシヨンR2に
よつて送り位置への選択された針N1の引込みの
後、基本糸は第19図に従つて送られる。シンカ
の鼻先が針のシヤフトの間で動かされた後、全て
の針が編目カムSNによつて編目脱出位置に引込
まれる。
記載した2つのパイル糸のための送り技術を組
合わせることによつて、西ドイツ特許第671333号
公報に記載の構成とは異なり、コース切換の選針
動作及び個々のセツトの針の適宜の相互間スペー
スでもつて、同じ結糸口で2つのパイル糸と1つ
の基本糸の編成が可能となる。
第20図に示す実施例において、柄出し装置が
用いられ、それによつて、針が第5図に従つて柄
出しジヤツクにより上昇、下降の動作をうける。
編成サイクルの初期に、カム・セクシヨンH1に
より全ての針が編成ないしクリヤリング位置に押
上げられ、選針装置は針をそのレベル以上に押上
げる。カム・セクシヨンR1は非選択針を送り位
置に引込める。パイル糸T(第20図の位置F)
を送つた後、選択された針もまたカム・セクシヨ
ンR4により送り位置に引込められ、そして、基
本糸が第20図の位置Gで示す通り、送られる。
シンカの鼻先の針のシヤフトの間に動かされる
間、選択された針N1は、再び柄出し装置によつ
て中間位置に引込められる。中間位置において
は、ニードル・フツクが丁度、シンカの鼻先の上
方に来る。これらの針N1は、ニードル・フツク
がパイル・シンカの鼻先の上方で閉じた状態とな
るようにパイル糸Tを案内する。一方、選択され
ない針N2は送り位置に留まる。その針の背後に
おいて、パイル糸Tがミス動作をなす。非選択の
針N2は、ここで、第21図に従つて、第2のパ
イル糸T1(第20図の位置H)とともに送ら
れ、次いで、編目カムSNが全ての針を編目脱出
位置に引込める。柄出し装置によつて選択された
針は、その結果、第1のパイル糸を編成し、それ
によつて、選針動作に従つて、交互にパイル・ル
ープが形成される。
針制御の他の構成では、全ての針を編成ないし
クリヤリング位置を押上げるとともに、選択され
た針を送り位置に引込める工程が含まれる。非選
択の針が第1のパイル糸とともに送られるととも
に、その動作バツトF1により送り位置に引込め
られる間、選針動作がキヤンセルされ、そして、
選択されていなかつた全ての針が選択される。第
1のパイル糸とすでに係合している針は、シンカ
の鼻先が針のシヤフトの間に動かされる間、中間
位置に引込められる。中間位置において、針のヘ
ツドは丁度シンカの鼻先の上方に来る。第2のパ
イル糸T1が残つている針に送られた後、全ての
針が編目カムによつて編目脱出位置に引込められ
る。
2重の選針動作を避けるため、又は、針が編成
ないしクリヤリング位置の上方に押上げられるの
を避けるために、全ての針が、まず、第1図に従
つて編成ないしクリヤリング位置に押上げられ、
次いで、送り位置に引込められる。そして、柄出
し装置が、第1のパイル糸を係合させるように選
択された針を押上げる。針が送り位置に引込めら
れるとともに、基本糸とともに送られた後、シン
カの鼻先は針のシヤフトの間に動かされるととも
に、選択された針を中間位置に引込める。中間位
置において、ニードル・ヘツドはフツク内に第1
のフラシ天の糸を保持した状態でシンカの鼻先の
真上に延出する。第2のパイル糸T1を送り位置
に残つている針に送つた後、全ての針は編目カム
SNによつて引込められる。第25図に示された
編物は、前に説明した実施例の1つによつて製作
される。ここでは、シンプルな長手方向のしま状
の柄が見られる。ここにおいて、ウエールM1,
M2,M3における第1のパイル糸P1と、ウエ
ールM4,M5,M6における第2のパイル糸P
2が基本糸と一緒に編成される。しかし、本発明
の針制御の手段により、選針動作がなされるとと
もに2つのパイル糸によつて形成された連続的な
編目の数を変えることができる。
又、可能なことは、非選択の針の全て、又は、
いくつかによつて基本糸を編目ないしタツク編目
に編成するために、一部の針上に、又、パイル糸
が編成されていない領域において、2つのパイル
糸を基本糸と交互に編成することである。もし、
2つの給糸口が完全なコースを編成する場合、4
つの異なるパイル糸が、そこに、編成されるであ
ろう。
第26図に示された実施例において、作動バツ
トF1と、好ましくは柄出しバツトF2又はF3
を有する針に、柄出し装置によつて繰返し動作さ
れるように柄出しジヤツクが挿入される。これら
の柄出しジヤツクは、選針装置によつて、作動位
置(ジヤツクSMの位置)又は不作動位置(ジヤ
ツクSHの位置)に繰返し動作される。編成サイ
クルの開始時に、柄出しジヤツクは作動位置SM
に動かされ、それらの針はパイル糸の1つに係合
する。これらの針N1はジヤツクが作動位置SM
にある状態でカム・セクシヨンHS1によつて編
成ないしクリヤリング位置に押上げられるととも
に、カム・セクシヨンR1によつて送り位置に引
込められる。非選択の針のうち柄出しバツトF2
を有する各針N2は、ベラを開成するためにカ
ム・セクシヨンH2によりタツク位置に押上げら
れるとともにカム・セクシヨンR7によりミス位
置に引込められる。選択された針N1が送り位置
に引込められる間、柄出しジヤツクが更に選択さ
れる。これらの柄出しジヤツクのみが作動位置
SMに留まり、針N11が第1のパイル糸と係合
する。それ故に、それらの針はカム・セクシヨン
HS2によつて編成ないしクリヤリング位置に再
び押上げられる。一方、すでに編成ないしクリヤ
リング位置に押上げられている残りの針N12は
送り位置に留まる。針N11は第1のパイル糸と
ともに送られ、カム・セクシヨンR2は、その針
を送り位置に引込める。非選択針のうち、タツク
編成のための針N2は、同時に、中間位置に押上
げられる。中間位置では針のヘツドが丁度シンカ
の鼻先の上方に来る。ここで、基本糸はシンカの
鼻先の下に動かされ、その鼻先は針のシヤフトの
間に動かされる。作動位置にある柄出しジヤツク
は引込められ、針N11はカム・セクシヨンRS
1によつて中間位置に動かされる。中間位置にお
いて、それらの針のフツクはシンカの鼻先の丁度
上方に来る。送り位置に残つている針N12は第
2のパイル糸とともに送られ、次いで、編目カム
SNが全ての針を編目脱出位置に引込める。
タツク編成のための針N2は、タツク位置に押
上げられた後、そこに留まることができる。従つ
て、カム・セクシヨンR7はなしですませること
ができ、針N2は、針N12が送り位置に突出し
た状態で1つの高さ位置に留まる。針N2は第2
のパイル糸と係合しないように、カム・セクシヨ
ンHS2により、これらの針の柄出しジヤツク又
は第1の選針動作において動作外におかれた全て
の柄出しジヤツクを動作位置に持つて来ることが
必要である。それによつて、これらのタツク針N
2が、第2のパイル糸給糸口の領域からカム・セ
クシヨンRS1を介して柄出しジヤツクにより引
込まれる。このことは、パイル糸が、浮糸状にな
る領域において、非選択の針の全部又はいくつか
は基本糸のみとシングル編成をなす場合にもなさ
れねばならない。このために、柄出しバツトF2
をもつ針は対応するカム・セクシヨンH2によつ
て押上げられるか、又は、全ての針が作動バツト
により編成ないしクリヤリング位置に押上げられ
るとともにカム・セクシヨンR1により送り位置
に引込まれる。ここで、選択された針が再び柄出
しジヤツクでカム・セクシヨンHS1により押上
げられる。第1のパイル糸とともに送られてカ
ム・セクシヨンR2により針が引込まれる間、柄
出しジヤツクが再び選択される。動作位置におい
て、全ての柄出しジヤツク、すなわち、それらの
針が第2のパイル糸と係合すべきでない柄出しジ
ヤツクは、すでに選択された柄出しジヤツクのと
ころに運ばれるので、これらの針は、第2のパイ
ル糸が送られる前に、中間位置にカム・セクシヨ
ンRS1により引込められる。中間位置において、
ニードル・ヘツドはシンカの鼻先の上方に突出す
る。第2のパイル糸を送つた後、編目カムは全て
の針を編目脱出位置に引込ませる。
他の実施例において、2つのパイル糸の1つと
係合するように選ばれた全ての針又は基本糸のみ
を編成する全ての針は選択されてクリヤリング位
置に押上げられる。上述したように、所望の針が
バツトF2又はF3の1つによりタツク位置に押
上げられる。第2の選針動作は、第1のパイル糸
と係合すべきでない全ての針を送り位置に引込め
るためになされる。これは、クリヤリング位置に
留まつている針に送られる。次いで、これらの針
は送り位置に引込められる。この引込み動作の
間、更に選針動作がなされ、シンカは引込めら
れ、基本糸を送ることができる。次いで、シンカ
は動かされ、その鼻先が針のシヤフトの間に位置
づけられる。第1のパイル糸と係合した選択針又
は基本糸を編成ないしタツクする選択針及び第2
のパイル糸と係合すべきでない選択針は中間位置
に引込められ、ここにおいて、針のフツクが丁度
シンカの鼻先の上に来る。第2のパイル糸を送り
位置に残つている針のところに送つた後、全ての
針は編目カムにより編目脱出位置に引込められ
る。
各給糸口上で部分的コースを編成することによ
つて、色柄出しがなされる場合、それぞれの給糸
口は、1つの完全なコースを形成するように熟練
者にとつて知られた態様で共働しなければならな
い。
明らかに編地は本発明によつて編成された編目
コースと公知の方法で編成された編目コースを持
つことができる。又、更に、糸は公知の方法で編
成することができる。
以上説明した実施例は、柄出しパイル編物の製
作のための可能な製作方法を単に概略的に示すも
のであり、これらの方法の組合せないしは公知の
方法との組合せも可能なことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図、第5図、第6図、第13図ないし第1
7図、第20図、及び第26図は給糸口を介して
走行する針の運動をそれぞれ表わす本発明の実施
例の概略図、第2図ないし第4図、第7図ないし
第9図、第9a図、第10図ないし第12図、第
18図、第19図、及び第21図は種々の位置に
ある編成部材の動作態様をそれぞれ示す部分的動
作説明図、第22図ないし第25図は本発明によ
る選針動作により製作されたパネル編地の編目形
成態様をそれぞれ示す図である。 N,N1,N2…針、R1,H1,HS,R2,
R3…カム・セクシヨン、P…パイル・シンカ、
G…基本糸、S…制御部材、T…パイル糸。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ベラ針と、パイル・ループを形成するために
    複数の針のシヤフトの間を移動可能なパイル形成
    縁部を有するパイル部材とを備えた円型編機によ
    り柄出しパイル編物を編成する方法において、 (a) 基本糸のみを受ける第1セツトの針と、基本
    糸とパイル糸とを受けパイル・ループを形成す
    る第2セツトの針とを選択し、この選択がパイ
    ル・ループを形成する隣接針の複数グループを
    選択する工程を備え、 (b) 前記選択された針の全てを上昇する工程と、 (c) 非選択の針の全てに基本糸を送る工程と、 (d) パイル部材を選択することなく針の間でパイ
    ル部材を移動する工程と、 (e) フツク開放部がパイル部材のパイル形成部材
    よりも下側で編み目を形成するに至らない中間
    位置に、前記第1セツトの針だけを保持し、パ
    イル形成縁部によりパイル糸をフツク開放部に
    近接不能とする工程と、 (f) 前記基本糸の送り、パイル部材の移動、第1
    セツトの針の移動とを互いに関連させて行な
    い、この後、基本糸をパイル形成部材の完全に
    下側で第1セツトの針のフツク内かつ第2セツ
    トの針のベラ上に配置する工程と、 (g) 前記第2セツトの針がフツクをパイル形成縁
    部の上側で開口し、前記第1セツトの針が前記
    保持位置にあつてパイル糸を近接不能とする間
    に、前記第2セツトの針にパイル糸を送る工程
    と、 (h) 前記選択された針の全てを網目脱出位置に引
    き込み、これにより前記第2セツトの針がフツ
    ク内にパイル糸と基本糸を受け入れてパイルル
    ープと基本編地とを形成する工程とよりなるこ
    とを特徴とするパイル編物の編成方法。 2 前記第1セツトの針がフツクを開くためにの
    みタツク位置に上昇され、この後に前記中間位置
    に引き込まれ、前記第2セツトの針はより高い位
    置に上昇される特許請求の範囲第1項に記載の編
    成方法。 3 前記第1セツトの針がフツクを開放するため
    に上昇され、この後に糸を受けないミス位置に引
    き込められ、基本糸が送られる前に前記中間位置
    に上昇される特許請求の範囲第1項に記載の編成
    方法。 4 全ての針がタツク位置に上昇され、前記第2
    セツトの針はクリヤリング位置に上昇され、前記
    第1セツトの針は前記中間位置に引き込められ、
    非選択の針が基本糸を送られる前に糸を受けとら
    ないミス位置に引き込められる特許請求の範囲第
    1項に記載の編成方法。 5 前記第1セツトの針のいくつかがタツクされ
    る特許請求の範囲第1項に記載の編成方法。 6 前記選択された針の全てを上昇する工程にお
    いて前記第1セツトの針が前記第2セツトの針と
    同様にある程度上昇され、前記基本糸が送られた
    後に中間位置に引き込められる特許請求の範囲第
    1項に記載の編成方法。 7 前記第1セツトの針は前記基本糸が送られる
    前に前記中間位置に引き込められる特許請求の範
    囲第1項に記載の編成方法。 8 前記パイル部材はスロートを限定する鼻先を
    有するパイル・シンカであり、前記中間位置がこ
    のスロートの高さである特許請求の範囲第1項に
    記載の編成方法。 9 前記第1セツトあるいは第2セツトの針とし
    て非選択の残りの針はミス位置に止どまる特許請
    求の範囲第1項に記載の編成方法。 10 ベラ針と、針のシヤフト間に移動可能なパ
    イル形成縁部を有するパイル部材とを備え、柄出
    し編物を編成する円型編機において、 (a) 基本糸だけを受ける第1セツトの針と、基本
    糸とパイル糸とを受けパイル・ループを形成す
    る第2セツトの針とを選択する選択手段を備
    え、この選択手段がパイル・ループを形成する
    隣接針のグループを選択するように配設され、
    更に、 (b) 前記パイル部材を針シヤフト間で選択なしに
    移動する作動手段と、 (c) 第1位置で全ての選択された針に基本糸を送
    る第1送り部材と、 (d) フツク開放部がパイル部材のパイル形成部材
    よりも下側となり、編目を形成する程低くな
    く、パイル形成縁部によりパイル糸をフツク開
    放部に近接不能とする中間位置で基本糸を送ら
    れた後の前記第1セツトの針を保持し、前記シ
    ンカの上でベラが開放され、前記第1セツトの
    針に送られた基本糸がこの第1セツトの針のフ
    ツクと共にベラ上に配置される第2セツトの針
    を保持するカム手段と、 (e) パイル形成縁部の上側でフツクが開放され、
    第1セツトの針が中間位置にあつてパイル糸を
    近接不能とする位置で前記第2セツトの針にパ
    イル糸を送る第2送り部材と、 (f) 選択された針の全てを編目脱出位置に引き込
    める引込みカム手段とを備えることを特徴とす
    る円型編機。
JP56102183A 1980-06-30 1981-06-30 Method and circular knitting machine for producing patterned pile knitted fabric Granted JPS5795355A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3024705A DE3024705C2 (de) 1980-06-30 1980-06-30 Verfahren zur Herstellung flächenmäßig gemusterter Plüschware, sowie Rundstrickmaschine hierfür

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5795355A JPS5795355A (en) 1982-06-14
JPS648102B2 true JPS648102B2 (ja) 1989-02-13

Family

ID=6106018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56102183A Granted JPS5795355A (en) 1980-06-30 1981-06-30 Method and circular knitting machine for producing patterned pile knitted fabric

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4633683A (ja)
EP (1) EP0043135B1 (ja)
JP (1) JPS5795355A (ja)
AT (1) ATE12528T1 (ja)
DD (1) DD159997A5 (ja)
DE (2) DE3024705C2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT375099B (de) * 1980-10-29 1984-06-25 Eybl Teppichfab Verfahren zur herstellung einer florstrickware und rundstrickmaschine zur durchfuehrung des verfahrens
US4589267A (en) * 1982-11-01 1986-05-20 Speizman Industries, Inc. Method and apparatus for producing hosiery article
DE3305895A1 (de) * 1983-02-19 1984-08-23 Sulzer Morat Gmbh, 7024 Filderstadt Rundstrickmaschine zur herstellung von strickwaren mit eingekaemmten fasern
DE3861827D1 (de) * 1987-06-19 1991-04-04 Schmidt Ursula Dorothea Verfahren zur herstellung einer gemusterten plueschware sowie mehrsystemige rundstrickmaschine zu seiner durchfuehrung.
FR2618457B1 (fr) * 1987-07-23 1991-08-02 Sicat Nouveau tricot bouclettes, procede et metier pour sa fabrication
JP2791774B2 (ja) * 1988-03-29 1998-08-27 株式会社福原精機製作所 丸編機におけるジャカード編地の製造方法
DE3927815C2 (de) * 1989-08-23 1999-12-23 Sipra Patent Beteiligung Plüsch- oder Florstrickware und Rundstrickmaschine zu deren Herstellung
IT1246361B (it) * 1990-07-13 1994-11-17 Lonati Srl Macchina circolare per maglieria, calzetteria o simile, in particolareper l'esecuzione di lavorazioni con punti spugna.
US5109680A (en) * 1990-10-24 1992-05-05 Monarch Knitting Machinery Corporation Method and machine for knitting jacquard pile fabric
US5862681A (en) * 1997-01-08 1999-01-26 Tmg Stefalex Handels Ag Pile fabric methods and circular knitting machines with improved pile elements for manufacturing aforesaid
DE19707053B4 (de) * 1997-02-21 2008-03-27 Sipra Patententwicklungs- Und Beteiligungsgesellschaft Mbh Hoch/Tief-Plüschstrickware sowie Verfahren und Vorrichtung zu ihrer Herstellung
US6164095A (en) * 1998-04-29 2000-12-26 Malden Mills Industries, Inc. Two face terry knit raised surface fabric with face to back color differentiation
IT1310048B1 (it) * 1999-07-20 2002-02-05 Sangiacomo Spa Metodo per la costruzione di maglia su macchine circolari dacalzetteria e maglieria.
US7503190B1 (en) * 2007-10-12 2009-03-17 Seamless Technologies, Llc Forming a tubular knit fabric for a paint roller cover
DE10207879A1 (de) 2002-02-18 2003-08-28 Sipra Patent Beteiligung Rundstrickmaschine zur Herstellung von Plüschwaren
EP2212455A4 (en) * 2007-10-12 2018-04-25 Seamless Technologies, Llc Forming a tubular knit fabric for a paint roller cover
US20150315728A1 (en) * 2015-07-13 2015-11-05 Sung-Yun Yang Process of manufacturing fabrics having jacquard and terry patterns

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR575799A (fr) * 1924-01-14 1924-08-06 Perfectionnements aux métiers à bonneterie en vue de l'obtention d'articles dits
US1683699A (en) * 1925-06-13 1928-09-11 Rubenstein Harry Apparatus and method for producing knitted fabrics
US1801167A (en) * 1926-11-06 1931-04-14 Mcadams Harry Knitting machine
DE664750C (de) * 1935-03-29 1943-02-19 Max Nebel Verfahren zur Herstellung von Kulierplueschware auf Wirk- oder Strickmaschinen
GB462662A (en) * 1935-08-12 1937-03-12 Leslie Herbert Leedham Improvements in or relating to knitting machines
DE671333C (de) * 1936-10-20 1944-01-17 Max Nebel Rundstrickmaschine zur Herstellung von Plueschware
DE671801C (de) * 1936-10-31 1939-02-14 Max Nebel Rundstrickmaschine zum Herstellen von Plueschware
US2094180A (en) * 1937-05-18 1937-09-28 Supreme Knitting Machine Co Knitting method and machine therefor
NL49583C (ja) * 1937-06-18
US2710527A (en) * 1952-06-21 1955-06-14 Supreme Knitting Machine Co In Method and machine for making knitted loop fabric
US2715824A (en) * 1952-12-17 1955-08-23 Stanley G Kranss Terry loop knitting machine and process
US3406538A (en) * 1966-03-07 1968-10-22 Singer Co Method and apparatus for knitting tie-in fleece fabrics
DE2322384C3 (de) * 1973-05-04 1985-05-15 Mayer & Cie Gmbh & Co, 7470 Albstadt Verfahren zur Herstellung von gemusterter Plüschware und mehrsystemige Rundstrickmaschine zur Durchführung des Verfahrens
DE2343886A1 (de) * 1973-08-31 1975-03-13 Sulzer Morat Gmbh Maschine zum herstellen von maschenwaren mit einer flor- oder schlingenschicht
DE2423700A1 (de) * 1974-05-15 1975-11-27 Schubert & Salzer Maschinen Verfahren und vorrichtung zur herstellung von maschenware mit in das grundgestrick eingebundenem polmaterial
US4020653A (en) * 1976-02-10 1977-05-03 The Singer Company Sinker top circular knitting machine for producing loop fabric

Also Published As

Publication number Publication date
ATE12528T1 (de) 1985-04-15
EP0043135B1 (de) 1985-04-03
US4633683A (en) 1987-01-06
DE3169664D1 (en) 1985-05-09
EP0043135A1 (de) 1982-01-06
DD159997A5 (de) 1983-04-20
JPS5795355A (en) 1982-06-14
DE3024705C2 (de) 1986-04-30
DE3024705A1 (de) 1982-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS648102B2 (ja)
CN101146942B (zh) 横机中的筒状针织物的编织方法和横机
KR100948216B1 (ko) 플러쉬 직물을 제조하는 환편기
KR100470002B1 (ko) 하이(high)-로우(low)플러쉬편제품과이를제조하기위한장치및방법
US5862681A (en) Pile fabric methods and circular knitting machines with improved pile elements for manufacturing aforesaid
JP2000501459A (ja) パターン化された浮き添糸編み織物及びその製造方法
US4989421A (en) Process for producing a patterned plush fabric as well as a multisystem circular knitting machine for carrying out the process
US6705129B2 (en) Circular knitting machine for multicolored plush
US4589267A (en) Method and apparatus for producing hosiery article
US2216051A (en) Knitting machine
US4069690A (en) Knitting apparatus
US4266411A (en) Method and machine for forming plush-loop warp knit fabric
US2796751A (en) Method and apparatus for knitting pile fabric
JPH07197357A (ja) 多色のジャカード式紋様のポール編み物を製造する方法とその装置
US2139606A (en) Knitted hosiery and method of making same
US4266410A (en) Method and warp knitting machine for the manufacture of a looped pile warp knit fabric having a pile pattern
US3301012A (en) Circular knitting machines for the production of hosiery with double, outwardly turned-over welts
US2716876A (en) Apparatus for knitting elastic fabric and method
JPS5860045A (ja) 片面模様ニツトウエア製品を製作する方法ならびにこの方法を実施するための円形編機
US1906204A (en) Machine for making knitted fabric
US3212300A (en) Circular hosiery knitting machine
US1927683A (en) Yarn-feeding device fob circular
US3226954A (en) Fregeolle method of knitting
USRE24616E (en) And methxd xf kmixb
US2146750A (en) Knitting machine