JPS5860045A - 片面模様ニツトウエア製品を製作する方法ならびにこの方法を実施するための円形編機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は片面模様ニットウェア製品を製作する方法なら
びにこの方法を実施するための円形平編機に関する。

いわゆる単式ジャカード円形平編機によってシャツカー
ドパターンを有子る片ベッド（ｓｉｎｇｌｅｂｅｄ）ニ
ットウェアを編成する絵には、編針のシャツカーＦ選択
の結果生じた浮遊糸部分が、その長さに関係な（製品の
背後部に残されるという現象がしばしば生じる。その結
果、製品の裏側の見栄えが悪（なるばかりでなく、製品
全体の商品価値が低下することになる。

このような不具合をなくすための方法かい（っか知られ
ている。その方法によれば糸を受けない針あるいは編目
を生じない針のひとつひとつがタック位置に持ち来たさ
れ、それによって浮遊針部分が縦針中に、あるいは編成
に寄与しない編針の前面側に持ち来たされ、その結果が
かる浮遊糸部分は製品中に編み込まれる。このような方
法は、製品の価値を高め得ることは確がであるが、製品
の前面側の外観を悪くしてしまう。その理由はタンク針
によって製品の前側に持ち来たされた糸が、製品を通し
て見え、編目を不均一にするからである。更にまた、こ
のような作動の形態によると糸の消費料が増加してしま
う。その理由は次の通りである。即ち、かかる装置にお
いては引き下げ部材がタックのために持ち上げられた編
針とバター７に従って空隙部分に持ち上げられる編針と
の間の識別をなし得す、持ち上げられたすべての針をフ
ック越し位置に引き下げてしまうからである。

従って空隙問題として、編目を形成するに必要なタイオ
フ作動の各々において同量の糸を必要とし、タイオフ作
動サイクルの数によっては使用される糸の量は浮遊糸を
接続しない場合に比べて可なり多くなる。

このことを別にしても、上記の態様で形成された各編目
は比較的多量の糸が保持されていることを示しており、
これはまた好ましがらざる横断方向の高弾性を招来し、
製品の商品価値を更に低下サセル。更にまた、この方法
を実施するにあたっては模様装置を用いることが必要で
あり、この模様装置の作動によって編針が空隙部分、タ
ック部分あるいは貫通部分に持ち来たされるものであり
、この模様装置の使用によって片円形乎編機のコストが
高（なるという問題がある。

この発明は、本質的には上に述べた方法の改良であり、
糸の消費量を減じるとともに製品の価値を高めることを
企図するものである。この発明は更にまたかかる改良さ
れた方法を実施するのに適した、安価で容易に製造し得
る装置を提供することをも企図するものである。

この発明の有利な特徴点として挙げられるのは、浮遊糸
部分がニットウェア製品の中に編み込まれ、しかもこれ
が浮遊糸部分をフック越し部分に持ち来たすようなタイ
オフ動作を行うべくされた特別な要素を用いることなく
達成し得るということである。このような構成を採用す
ることによって、一方ではタイオフ動作中に用いられる
糸の使用量が減じられるという利点ン得、また他方にお
いてタイオフ部分の糸がニットウェア製品の前側から目
視し得なくなるという利点ン得ることができる。更にま
た糸の使用量が減じたことによって製品は通常の期待さ
れた８度の横方向弾性ビ呈するものとなる。更に本発明
は、従属の特許請求の範囲に記述されたごとき有利な特
徴ヶ提供するものである。以下に実施例を通して本発明
の詳細な説明する。

第１図は、２個の編成システムによって形成されたコ色
模様を有するニット製品の一部を示す。

このニット製品は特徴ある３つの編目コースコ、３およ
び４ｔヲ有している。コースコ、３、弘の各々は一つの
相隣れる編成システムによって形成されており、−個の
編成システムのうちのひとつは、例えば太線で示した如
（糸Ｓを供給し、他方のシステムは薄線で示すように糸
６を供給する。もしこのλつの編成システムが平形横編
機上において作動する場合には、これ等コ個のシステム
は通常の持ち上はカムならびに引き下げカムによって編
機のキャリニジ上において次々に作動するような形式の
ものとしても良い。また、円形平編機上において作動す
るものである場合には編機は適当に設計された。２個の
システムを有するものとし、その場合２個のシステムは
回転針シリンダの周囲に固定的に併置されるか、あるい
はまたこれ等のシステムは針シリンダの周囲に置かれた
カム箱リング上に、即ち針シリンダの周囲に可動的に配
置される。このような構成を採用する場合には通常のラ
ッチ針にかえてスプリング針や、管状あるいは摺動形の
針あるいは他の編目形成要素（無ラッチあるいは無縦針
形のもの）を用いることができる。

第１図に示される編目−の列から理解されるように、片
側ジャカードニット製品／４−色模様をもって編成する
場合には、コ個の相隣れるシステムから成るグループの
うちの各システムにおいて一種類の糸６によって形成さ
れ、このシステムにおいて編目形成のための編針または
他の編目形成部材は糸供給位置（例１は空隙部分に対応
）においてこのシステムを通過して駆動され、次いでフ
ック越し部分に引き下げられる。その結果ウェール／／
乃至／６及び乃乃至ココに編目が生じる。これと対照的
に編目形成に寄与しない針または要素は、ハターンに従
って貫通位置においてこのシス７″六を貫通し、従って
糸を受けとめないので糸６は浮遊してしまう。即ち最後
の針と最初の針との間に編目が形成され得ない。その結
果、浮遊糸部分コ３が編目ウエール／６および、２０の
間に生じることになる。同様に他方のシステムにおいて
は編目ウエール／７乃至／りに関連する針によって糸ｔ
ｙ、’用いた編目が形成され、図示された他のウエール
中において浮遊が生じる。模様の性質に応じて浮遊糸部
分は少数のウエールにしか及ばなかったり、あるいはま
た多数のウエールにおよんだりする。長い浮遊編目が生
じた場合には、これビ少くとも一個所、望むらくは真中
部分においてニットウェア製品中に織り込むことが普通
のやり方である。

即ち第１図においてコースコ中にウエール／へ／ｌＩお
よびコλがあり、それぞれの編目が示されている。編目
の頭評は糸６と糸５との双方から形成されている。この
双糸頭部評は、太糸夕を供給するシステムにおいて次の
態様により編成される。即ちウエール／’ｌ、１ｇ、　
／９　（これ等は模様に応じて編成作業ビなす）に関連
する垣針ばかりでな（、選択された針例えばウエール／
／、／’Ｉ、２２に関連し、かつ糸を受けないように予
定されている編針も糸供給位置、例えばタンク位置に持
ち上げられる。

薄線で示す糸６による編目がかかつている編針は、従っ
て糸夕をも受は入れるが先に述べたシステムにおいては
編目がフック越しすることはない。

ウエール／へｌｌ１％ムに関連する編針が空隙位置に持
ち来たされて次いでフック越し位置に引込められ、それ
によって糸６による編目が形成されるのは、次のシステ
ムにおいてのみである。

従って比較的長い浮遊糸部分は存在せずに、そのかわり
比較的短い浮遊糸部分Ｂ、２乙、２７が存在する。これ
に関連して、完成された製品において目視し得る糸のみ
が第１図に示されている。糸の保有は浮遊編目がタイオ
ンされる時に生じるもので、図中において糸部分２Ｓの
下方の破線２！；　ａ　”％もって示されている。この
糸の保有は、隣接するコラムを形成する編針によって糸
Ｓがフック越し位置に持ち来たされるので大変大きなも
のとなる。

３種類あるいはそれ以上の数の独類の糸によって模様が
形成される場合にも作動の態様は上記したものとほぼ同
様である。

従って、上記した方法の特徴は下記の点にあム即ち長い
浮遊編目が生じるのを防ぐためにタック位置に持ち上げ
られた編針はそのシステムの終端において、貫通位置に
達する前にフック越し位置に引き下げられる点である。

従って、ウエール／／、／りおよび、２−に関連する編
針は供給スプールから比較的長い糸を取り出し、その結
果前記したような不具合が生じるのである。本発明の方
法は、以下の点において前記した既知の方法に較べ明確
な差異を有する。

即ち、糸５を供給するシステムにおいて、ウエール／へ
ｌり、ｎに関連する編針はタンク位置に持ち上げられた
後フック越し位置に引き込まれることがない。むしろ、
反対にこれ等の選択された針は上昇位置に放置されるか
、あるいはほんのわずかだげ、例えば貫通位置に引き下
げられる。その結果、これ等の編針は次のシステムに到
達し、そこで模様に応じて糸を受は入れるべくされ、旧
）〜編目をフック越しし、そしてこのシステムに関連す
る糸を受−げ入れる。編針がフック越し位置に完全に引
き込まれて新しい編目を形成するのはその後のことであ
る。

その結果得られる編目形状が、編目３のコースに関連し
て第１図に示されている。ウエール／／、／グ、２−に
関連Ｉ、た編針の引込み移動量が短縮されたことによっ
て浮遊糸部分Ｂ、Ｍ１．２７に対応する糸部分、２ｇ、
２９．３０はニットウェアｌ中において比較的緊張され
て保持されている。その理由は、選択された編針による
糸の消費が比較的少ないことによるものである。もうひ
とつの結果として糸５が製品ｌの前面側において比較的
目視しに（くなっている点があげられる。

浮遊編目が例えば−個以上の編目ウエールを越えて延在
することかないように、第コの針欠選択された針として
使用し、それによって第１図中において通常すべてのウ
エール／／乃至／７の上方に浮遊する糸５の部分が各第
２ウエール／八／３、／３中にもち来たされるように構
成することができる。

これに対応して、通常ウエール／Ａとウエール２０との
間に生じる糸６の浮遊部分がウエール／ｇ中にもち来た
され、それによって２個の短い浮遊糸部分３／および３
．２ヲ生ぜしめる。第２図は２色模様を有する片面ジャ
カードニット製品を製造するための円形平編機を示す図
である。この円形平編機は、編針り／４備えた回転針シ
リンダ値と、このシリンダ侵とともに回転し且つ保持シ
ンカーｌＩ３を低層したシンカーリング件とを有してい
る。更にまた、円形平編機は針シリンダグーの周縁部に
配置された複数個の編成システムを有しており、各シス
テムは選定された種類の糸１．を乙ヲ供給するための供
給手段健と、編針侵ならびにシンカーダ３を持ち上げま
たは引き下げるためのカム手段と、模様手段グアとを備
えている。この模様手段によって針ｌＩ／は保持位置に
持ち来たされるか、あるいは貫通位置に放置される。第
３図および第弘図は第２図に示す円形平編機を線図的に
示す図である。この編機は本発明の方法を実施するため
に開発されたもので、発明の理解をたすけるために編成
システムの主要部分とともに示しである。針シリンダｅ
ｒの縦溝中には針グ／が配設されており、その下にはジ
ャックｌＩｇがその下端を針シリンダ中の囲動Ｓθに嵌
入させて設けられている。ジャックダｇは半径方向に揺
動可能であり、かつまた針シリンダの軸方向に動き得る
ようになっている。

各ジャッククざはバット、５７ヲ有しており、これはカ
ム部材Ｓ３の上級５コ（持ち上げ手段として作用）上を
滑動するようになっている。ジャック＜ｔｇはまた肩５
５ヲ有する突起５社１えており、この肩はカム部材Ｓ３
の下端縁（引き下げ手段として作用）と協働するように
なっている。更にまた各ジャックａｇには復帰スプリン
グ５７が関連せしめられており、これはジャックグどの
背部と針シリンダ侵との間に設けられて、第３図中の実
線に示すようにジャ２タ１１ ｑｇが破線で示される非作動位置に枢動するのを許容す
るようになっている。制御スプリングＪはその自由端に
おいて各ジャッククｇの前側に設けられた突起５乙に衝
接し、このスプリングｓｇの下端は針シリンダ侵にとり
つけられている。制御スプリング５ｇは適当な場ＰＪＴ
（第弘図では見えないので外形的にのみ示す。）に設け
られた枢動装置と公知の態様で協働するようになってい
る。この枢動装置は制御磁石システムタデと制御カム５
？ａとを有しており、それ等の働らきによってパターン
（ドイツ特許第１りｇり．２／／号公報参照）に従って
ジャックｌＩｇが作動位置に保持されたり、あるいは非
作動位置に枢動せしめられたりする。作動位置に保持さ
れるジャックｌ１ｇは、それ等のバット部分に係合する
上縁タコによって空隙位置ｂｏ　（第り図浴照のこと）
に持ち来たされ、続いて肩５ｊＫよってフック越し位置
に動かされ更に貫通位置に持ち来たされる。

部材ｔ．ｔｇの上端にはカップリング要素６３が配置さ
れていて、これは針ｌｌ／の下端に設けられた対応する
カンプリング要素６グと協働する。このカップリング要
素はまた、第３図中実線で示す位置にある時、部材ｙｇ
と針ｌＩ／とを垂直方向において結合し、またジャック
が破線で示す位置に枢動された時には針り／ヲジャック
＜ｔｇから解放して針ダ／が針シリンダのイｄ中におい
て自由に動くめ乞許容するようになっている。カップリ
ング要素６３と６１Ｉとは、例えば突起をそれぞれ有し
、これ等の突起はジャックｕ土に配設されていて針グ／
中に適当に形成された凹所中に係合し得るとともに、ジ
ャックｔｙ−ｇが枢動することによってこの凹所から離
脱し得るようになっている。

選択された針１．ｌ／は、カム部材６へ６７によつーＯ
杉成されたカムトランク６ｇに案内されるようになった
バット６５ヲ有している。このカムトランク６ｇは選択
された針り／ケタ２２位置６９に引き上げるとともに、
これを貫通位置７０に復帰せしめ得るようになっている
。この構成においては、カムトラック６ｇは位置６ｑの
上方に凹所り／’＋１有しており、これはカムトラック
、５１の空隙位置６０に関連せしめられている。またカ
ムトラック６ｇは更に貫通位置７θの下方において７ツ
ク越し位置６１に関連する凹所７２を備えている。針４
／がジャックグざに結合されていて、第３、弘図に示す
ようなシステム中の模様に従ってジャックｑｇが結合状
態に保持されていて空隙位置と貫通位置とを通過せしめ
られるようになっている時に、凹所７／、７２は針ダ／
の伸張引込動作を邪魔しないように構成されている。例
えばここで第２、第３および第りの針ｌ／が針シリンダ
の周囲に配設されたバット６５ヲ有しているものとし、
他の針がこのようなバラトラ有していないものとする。

第３図に示すように、フック越しバーあるいはシンカー
１Ｉ３Ｙ備えた通常のシンカーリングククが針シリンダ
値の上方に設けられている。通常の編成作動について述
べると、第３、ケスに示されるシステム中において針グ
／が制御磁石システム５ｇの作動によって、公知の態様
で編成あるいは非編成のために選択される。

しかしながら編成動作を行なうことを予定されていない
針ｌＩ／のうち、ノくット６５ヲ有する針をまこのバッ
ト６５に作用するカムトラック６ｇによってタンク位置
６９に持ち上げられ、ここにおいてこのシステムに関連
する糸はすべて針フツク中に押入され、フック越し位置
に持ち来たされることなく貫通位置に引き込まれる。そ
の結果、このシステムに供給される糸は、ジャックｌ１
ｇによる影響を受けることのない、またバット６タを有
しない少数の針ダ／の上方に浮遊状態で保持される。

第５．６図は本発明の方法を実施するのに適した円形平
編機の別の実施例を示すもので、この実施例は第３．９
図に示した実施例と比較してジャックの構成において異
っている。即ち第５．６図に示す実施例の編機は先に述
べた実施例におけるジャックｙｇのかわりに２部品ジャ
ッククｒ’４有しており、これは針の運動方向には不動
であるが半径方向に枢動可能であるような制御部り６と
、針の運動方向即ち針シリンダの軸方向に移動可能であ
って且つまた半径方向に枢動可能である作動部分７７と
を有している。各ジャックにおいて、このコ個の部分７
６．７７は一方が他方の背部に位置するような態様でシ
リンダ９同一溝中に保持される。シリンダ溝の半径方向
外方に配置される制御部分７６は、公知の態様で制御ス
プリングｇｇと協働する。かがる目的のためにこの制御
部分り６は、その下端縁部７ｇにおいて針シリンダ侵の
凹所７９中に保持される。

半径方向内側に設けられた作動部分７７の下端縁ｇ。

は制御部分７６の下端縁に乗るようになっており、この
作動部分７７の内側と、・これに関連する針シリンダ溝
の内方縁との間に復帰スプリングが設けられている。ま
た、作動部分７りはその中央部分に外方に突出する２個
の突出部ｇ２およびざ３を有しており、これ等はカム部
材５３（第３図参照）と協働するようになっている。

作動部分７７は、その上部に針ダ／のカップリング要素
６弘に係合するカップリング要素ｇｔｔ’ｑ備えている
。このような、２部分を有するジャック７タの構成は次
のような利点をもたらす。即ち不動に保持される制御部
分７６は、作動部分り７の位置にかかわりな（制御可能
であり、その結果模様装置全体をコンパクトに構成する
ことができる。従って２部分型のジャック７タヲ有する
型式の模様装置は高級単式円形平編機において使用され
るに適する。

第５．６図に示した編機の通常の作動においては、図示
された編成システム中の編針は模様に応じて制御磁石シ
ステムｓｇの作動により、制御部分７６によって編成位
置あるいは非編成位置に選択され、関連するジャックの
作動部分７７は模様に応じて第５図中に実線で示す作動
位置に残されるか、あるいは同図中に破線で示す非作動
位置に枢動せしめられる。もし部分り６およびり７が枢
動されないならば、作動部分り７のバットｇ３がカム部
材５３によって持ち上げられ、それに結合された針グ／
もまた持ち上げられて第６図に示す間隙位置に持ち来た
される。この作動は第３、ケスに示す例に応じてより詳
しくは針ダ／が追加のバラトラ持っているか否かにかか
わらず行なわれる。もし、これと反対に制御部分７６な
らびに作動部分７７が制御スプリング５ｇの作動によっ
て第５図中の破線で示す位置に枢動せしめられたとする
と、バット６タ欠有する針以外のすべての針は貫通位置
に保持される。

第７図は第３図ならびに第５乃至第７図に示す機械的構
成の変形例を示す。この例においては、制御磁石システ
ム５９にかえてシリンダの軸心に平行な支柱ｇ５が設け
られ、この支柱は２個の血ね合わされた模様ディスクあ
るいはホイールざ／、、ｇ７’ｌｌ有し、このディスク
あるいはホイールざ乙、ｇりは周縁部に歯ざｇ２備えて
いて、この歯ｇｇが模様に応じて選択的に欠落している
。この歯ｇｇはジャック７５の制御部分７６に設けられ
た模様バットｇ？ならびに９０と協働するようになって
おり、模様バットは適当な２個の叩面内に置かれている
。この協働によって編成あるいは非編成のためにジャッ
クが選択゛される。この構成においてもシリンダカム手
段は第を図で示された構造を持つことができる。

以上に述べた実施例は、選択された針グ／がタンク位置
に上昇されそして貫通位置即ち非編成位置にのみ持ち来
たされるという原理によるものである。これにおいて針
をタック位置に持ち来たすことの目的は、関連するシス
テム中の針に供給された糸を選択された針の前面側に持
ち来たしてこれ等の針のフックに糸を係合せしめること
であり、それによって浮遊糸が針の前面側に持ち来たら
されずに製品の中に編み込まれるのである。これは糸案
内手段が固定されていることと、針シリンダの曲率とに
よるものである。更に他の実施例によれば、円形乎ｍ機
は特殊な俸またはシンカーを有しており、それによって
浮遊糸部分が模様に応じて糸を受けとめる予定にない選
択された要素の前面に持ち来たされるようになっている
。この目的のために、円形平ｋｉｉ機は半径方向に移動
可能で且つ枢動可能な保持シンカーを有しており、これ
は適当なカム部材によって駆動されるようになっている
。

ニット製品が持ち上げられるのを防ぐようになった公知
の突起に加えて、選択された保持シンカーは半径方向内
方に設けられた突起をそなえており、この突起は半径方
向外方に向って開らく間隙を画成している。この突起は
また浮遊糸部分を選択された針の後面側から前面側に持
ち来たす作用ンも行なうものである。保持シンカーは針
シリンダ周囲に設けられた同形ではあるが、突起を有し
ない保持シンカーと交互にｌ：ｌあるいはｌ：２の比率
で配設される、保持シンカーの枢動はλつのシステムの
間に設けられた補助システム中において行なうのが好ま
しい。

第コ乃至７図に示した実施例におけるように、模様に応
じてシステム中に生じた浮遊糸はその目的のために選定
された数の針によってタイオフされ、本例においては特
に針の選定を特殊なバットを有する針によってではなく
特殊な突起を備えたシンカーによって行なうのテアル。

更に別の実施例においては、上記の特殊なシンカーにか
えて指部材が用いられており、この指部材の各々は２個
のシステムの間に設けられた補助システム中において作
動するようになっており、上述のシンカーと同様な機能
をとり行なうかあるいはまた、別の態様で針の前面側に
持ち来たされている浮遊糸部分の全部あるいはそのいく
つかを針の後面側においてとりそろえる機能を呆たす。

３色、９色あるいはそれ以上の数の色による模様をそな
えたジャカード編製品を製造する際には、すべての糸が
適所におさまった時にのみ針をフック越し位置に引き込
ませるのが望ましい。従って、浮遊糸部分が編みこまれ
るべきか否かにかかわらず、例えば最初の一個、３個、
を個あるいはそれ以上のシステムにおいて針をフック越
し位置に持ち来たすカム部材は、針を上昇位置から貫通
位置にのみ引き込ませる引き下げ部材によって代替する
ことができる。そのような構成によれば、編成に参加し
ないシステムにおいては関連する保持シンカーならびに
フック越しシンカーは引きもどされることがない。これ
と反対に、糸はシンカーの突起部にかげられ、糸の余裕
長さはシンカーの延出を多くしたり少な（したりするこ
とによって得られ、この糸の余裕長さによって第３、第
弘そして更に次のシステムにおいて編目を形成する糸部
分が提供されるのである。いろいろな数の色による編成
を可能ならしめるために、使用されるシステムに応じて
シンカーの機能を制御することが可能でなければならな
い。この目的のために２部品型のシンカーあるいは独立
的に機能し得る２種類。のシンカーを用いることが望ま
しい。この場合には一方のシンカーを他方めシンカーの
側方あるいは上方に位置せしめるとともに、これ等ビ滑
動可能に、また枢動可能に設ける必要がある。

以上に述べた各実施例は非限定的なものであり、本発明
は次に述べるような特徴を有するすべての方法ならびに
装置を包含するものである。即ち本発明は、通常針の後
側に位置せしめられる糸ビ少くとも１個の選択された針
の前側に持ち来たすことができ、しかもこの針がこれに
関連する糸をもって編目を形成するために使用されるま
での間、前面に持ち来たされた糸をその位置に保持する
ような方法および装置のすべてを含む。

針またはシンカーを選択するための上記装置にかえて他
の選択装置を用いることが可能である。

針あるいはこれに関連したジャックは同一場所に、異る
高さのバットを有することができる。このような構成に
よれば、ひとつの種類のバットによって例えばｌ：２、
ｌ：３等の比率で選択された針をタック位置に、模様に
関係な（移動せしめることができ、また、この場合でも
模様に従って編成作業に参加すべき針を、これ等の針あ
るいはそれに関連するジャックが特定のあるいは他の高
さのバラトラ有するか否かにかかわらず選定することが
できる。

更にまた、選択された針をタンク位置にのみ上昇させる
必要がない。むしろ、本発明の利点は選択された針が空
隙位置に延出され、しかも早過ぎる時機にシンカーの位
置まで引き込まれることがないように構成された場合に
も達成し得るのである。本発明はまた、個々の針によっ
て浮遊編目をタイオフするような構成にのみ限定される
ものではない。むしろ、浮遊編目のタイオフは７個ある
いはそれ以上の針によってなし得るものであり、このこ
とは第１図における編目ウエールユへ２２のための編目
コースｑ１ならびにタイオフされた糸部分？コの図示か
ら理解されるであろう。この場合には相隣り合う２個の
針グーがそれぞれバット６タヲ有しており、中間の１個
乃至それ以上の針はかかるバラトラ有しないように構成
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はニット製品の編目形状を示す図であり、公知の
編機作動モードならびに本発明の編機作動モードとを表
わす図である。 第２図は、片面ニット製品を作製するための単式編機の
基本構成を線図的に示す図である。 第３図は、本発明の方法を実施するのに適する円形平編
機に組み込まれた針シリンダの長手方向断面図である。 第り図は、第３図に示す編機に用いられるシステム゛に
関連したカム表面セグメントヲ示す図である。 第３図および第６図は、本発明の方法を実施するに適し
た、別の円形平編機の、針シリンダを通る平面における
長手方向断面図である。 第７図は本発明の方法を実施するに適した第３の円形平
編機の、針シリンダを通る平面における長手方向断面図
である。 ｌ・・製品　　コ、３、弘・・編目コース５・・糸　　
ｌ／、／−１／３、／グ、／！；、　／Ａ、／７、′ざ
、／９．２０１２／、〃・・ウエール　　、２Ｓ、コ乙
、２７．３／、Ｊ２・・浮遊糸部分　　グ／・・針　　
値・・同転針シリンダ　　ｌＩ３・・保持シンカー　　
／ｌＳ・・供給手段　　グア・・模様装置　　ｙｇ・・
ジャック６Ｓ・・バット６ｂ、ｂ７−・カム部材７５リ
一部品ジャック 特許出願人 ズルツア・モラート◆ゲー・エム・ベー・バー代理人 鈴木正次

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｌ　少くとも２個の編成システムを有し、且つこの編成
   システムを順次貫通する複数個の編目形成要素を備えた
   円形平編機を用いて、片面模様ニットウェア製品を製作
   する方法において、前記編成システムの各々において、
   このシステムに固定的に関連せしめられた糸が所定の模
   様に従って糸を受は入れるべくなされ、従って糸受は位
   置を通過するべくなされた複数の前記要素のすべてに係
   合せしめられ、その結果、前記模様に従えば前記糸を受
   は取らないようになされ、従って前記糸受は位置を通過
   しないようになされた前記要素の後背部に浮遊糸部分が
   形成されることと、前記浮遊糸部分がこのシステムにお
   いて、前記模様に従って前記糸を受けないようＩ／−誹
   シイー　１加金口辿￥の＾乞θ）１１〉とジノｌ脅犀の
   前面側に持ち来たされることによって前記ニットウェア
   製品にタイオフされ、かかるタイオフが前記少（とも１
   個の要素が前記模様に従って糸を受けるべく次の編成シ
   ステムに持ち来たされる以前になされることを備えた前
   記方法において、前記選択された要素が前記次の編成シ
   ステムン通過する前にキャストオンまたはフック越し位
   置に引き込まれることな特徴とする前記方法 ２　特許請求の範囲第１項記載の方法において、前記選
   択された要素は各編成システムにおいて前記模様に従っ
   て糸を受けないようにされた相隣接する複数個の要素グ
   ループのうちの真中のものであることン特徴とする方法 ３　特許請求の範囲第１項又は第２項記載の方法におい
   て、糸を受けなくされた前記要素の複数個から成るグル
   ープ中の、第コ、第３あるいは第を番目の要素が前記選
   択された要素として用いられることを特徴とする前記方
   法 弱　片面模様ニットウェア製品を製作する方法を実施す
   るための円形平編機であって、複数個の編目形成用要素
   を備えた針シリンダと、少くとも２個の編成システムと
   を有しており、前記編成システムの各々は所定の模様に
   従って糸を受けるべくされた前記要素を選択するための
   模様手段と、糸供給位置においてこの編成システムを通
   過する前記要素に前記糸を供給するための糸供給手段と
   、前記模様に従って前記糸を受けるべ（された前記要紫
   ′？：空隙位置に上昇せしめ、次いでこれを前記フック
   越し位置に引き下げるようになった持ち上げ引き下げ手
   段とを備えている円形平編機において、選択された前記
   要素（ｌＩ／）が特殊なバラ）　（６５）Ｙ有している
   ことと、前記編成システムの各々がカムトラック（６ｇ
   ）ビ有しており、前記カムトラック（６ｇ）が前記特殊
   なバット（６り〕と協働して関連せる前記要素ｆ／）￥
   ：タンク位置に上昇せしめ、次いでこれを貫通位置に引
   き下げるようになっていることを特徴とする円形平編機 Ｓ　特許請求の範囲第弘項記載の円形平編機にお関連し
   且つ半径方向に枢動可能な複数個のジャックＶのを有し
   、前記ジャックｒ／メは前記針シリンダの軸方向に変位
   可能であって前記要素に結合され得るようになっており
   、前記模様装置は更に前記ジャックＣのを゛前記糸を受
   けないようにされた前記要素（ｌＩ／）から解放するた
   めの解放手段を有し、更に前記持ち上げ引き下げ手段が
   通常の編目形成工程において、前記ジャック＠めの前記
   バットσｊ）と協働するようになっていることを特徴と
   する円形平編機 ６、特許請求の範囲第５項記載の円形平編機において、
   前記解放手段は前記ジャックＣ’１ｇ）’！’半径方向
   に枢動せしめる枢動手段（ｓｇ乃至ｉａ）ｇ有している
   ことを特徴とする円形平編機 ７、特許請求の範囲第弘項記載の円形平編機において、
   前記模様手段は複数個の２部品ジャック（り５）′ｌｚ
   ！：有しており、これ等は前記要素に個別的に関連せし
   められており、各ジャック（タタ）は一方が他方の半径
   方向後背部に位置するような態様で前記針シリンダの溝
   中に収納された一個の部分を有し、前記２個の部分のう
   ち半径方向外方に設げられた部分は半径方向に枢動可能
   であるが、前記針シリンダの軸方向には不動である制御
   部分（７６）であり４、また半径方向内方に設けられた
   部分は半径方向に枢動可能で且つ前記針シリンダの軸方
   向に変位し得、また前記要素＠／〕に結合可能となって
   いる作動部分（７７）であり、前記模様手段がこの編成
   システム中において糸を受けないようにされている前記
   要素（ｆ’／）と前記作動部分との結合を解（ための装
   置を含んでおり、更に前記持ち上げ引き下げ手段が通常
   の編目形成作動において、前記作動部分（７７）に設け
   られたバットと協働するようになっていることを特徴と
   する円形平編機