JPS64733Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば未刈り穀稈掻入み用リール並び
に刈刃などを有する穀物ヘツダーと、刈取り穀稈
供給ベルトを内設していて前記ヘツダーに連設さ
せる供給室と、扱胴及び穀物選別機構を有してい
て前記供給室に連設させる脱穀部とを備え、穀物
収穫作業を連続して行うコンバインに関し、穀物
ヘツダーに組込むプラツトホーム底板の後端側を
回転自在に支承させ、前記プラツトホーム底板を
上下に揺動駆動させるもので、前記穀物ヘツダー
に取入れる刈取り穀稈量が少なくても前記プラツ
トホーム底板の揺動によつて刈取り穀稈を停滞さ
せることなく円滑に供給し得、例えば穀物掻込オ
ーガ等による刈取り穀稈の横送り作業における穀
稈の脱落を無くし得ると共に、刈取り穀稈が短尺
であつても前記掻込オーガ等に効率良く取込み
得、未刈り穀稈の刈取り長さを短縮することによ
つて脱穀効率の向上をも図り得るようにしたコン
バインの刈取装置を提供しようとするものであ
る。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述す
る。第１図は全体の側面図、第２図は同平面図で
あり、図中１は前部駆動輪２及び後部操向輪３を
装備する機台、４は扱胴５及び選別機構６を備え
ていて前記機台１に搭載する脱穀部、７は揚穀筒
８を介して取出す脱穀部４の穀粒を溜める穀物タ
ンク、９は前記脱穀部４の下部前方に油圧シリン
ダ１０を介して昇降可能に装設する刈取部、１１
は運転席１２及び操向ハンドル１３を備えていて
前記脱穀部４の上部前方に固設させる運転台であ
る。

そして前記刈取部９は、未刈り穀稈を取入れる
穀物ヘツダー１４と、該ヘツダー１４の後部中央
に連結させて刈取り穀稈を脱穀部４に送給する供
給室１５とによつて構成すると共に、未刈り穀稈
掻込み用リール１６及び往復駆動型刈刃１７及び
穀稈掻込オーガ１８とを前記穀物ヘツダー１４に
備える。

第３図乃至第５図に示す如く、上記供給室１５
の穀物入口通路１５ａに駆動ドラム１９及び従動
ドラム２０を介して刈取り穀稈供給ベルト２１を
張設させると共に、前記ベルト２１の外周に複数
の送り板２２…を立設させ、上記穀物ヘツダー１
４中央部から送込まれる刈取り穀稈を前記ベルト
２１によつて脱穀部４に送給するように形成す
る。

また、前記穀物ヘツダー１４の一側に設けるク
ランク駆動アーム２３に前記刈刃１７の一側端を
連動連結させ、前記アーム２３をクランク駆動軸
２４に軸支し、ベベルギヤ２５，２６を介して前
記駆動軸２４にこれを駆動する伝動軸２７を連動
連結させると共に、上面に刈刃１７を摺動させる
受刃２８を刈刃フレーム２９に固設させ、前記刈
刃１７上面に摺接させる刈刃押え板３０を刈刃フ
レーム２９に一体的に形成する。そして前記掻込
オーガ１８の下方で刈刃１７の後方にプラツトホ
ーム底板３１を張設させ、前記プラツトホーム底
板３１の後端側に支点軸３２を固定し、該支点軸
３２両端を穀物ヘツダー１４の左右側板に支承さ
せ、水平状態並びに前端が傾斜上端側となるよう
に前記プラツトホーム底板３１を上下に揺動自在
に装設すると共に、スプロケツト３３，３４及び
チエーン３５を介して掻込オーガ１８を伝動軸２
７に連動連結させ、前記掻込オーガ１８にスプロ
ケツト３６，３７及びチエーン３８を介して連動
連結させるクランク駆動アーム３９を設け、前記
プラツトホーム底板３１の一側前端部をそのクラ
ンク駆動アーム３９に揺動リンク４０を介して連
結させ、前端側を持上げるようにプラツトホーム
底板３１を上下に揺動駆動し、前記刈刃１７によ
つて株元を切断した刈取り穀稈をプラツトホーム
底板３１の揺動によつて掻込オーガ１８方向に摺
動落下移動させるように形成するものである。

本考案は上記の如く構成しており、上記穀物ヘ
ツダー１４にリール１６を介して未刈り穀稈を取
入れ、その未刈り穀稈の株元を刈刃１７によつて
切断すると共に、前記ヘツダー１４中央部から供
給室１５に穀稈掻込オーガ１８を介して刈取り穀
稈を送込み、その刈取り穀稈を刈取り穀稈供給ベ
ルト２１によつて脱穀部４に送給し、扱胴５によ
つて順次脱粒して穀粒を穀物タンク７に取出すも
ので、前記掻込オーガ１８と連動させて前端側を
持上げるようにプラツトホーム底板３１を上下に
揺動させると、プラツトホーム底板３１上面に落
下する刈取り穀稈がその揺動によつて後端側に摺
動し、掻込オーガ１８の横送り作用によつて前記
刈取り穀稈が供給室１５の入口側に集められるも
のである。

従つて刈取り穀稈が少量のときでもプラツトホ
ーム底板３１の揺動によつてこの上面の穀稈を掻
込オーガ１８下部に移動させるので、その少量の
刈取り穀稈を前記オーガ１８によつて能率良く供
給室１５に送給でき、そのため刈刃１７による刈
高さを高くして刈取り長さを短縮し、刈取り穀稈
を短稈にすることにより、脱穀部４に送込む藁の
量を減らすことができ、脱穀部４における脱粒及
び選別効率を向上させることができるものであ
る。

以上実施例から明らかなように本考案は、未刈
り穀稈を取入れる穀物ヘツダー１４に供給室１５
を介して脱穀部４を連設させるコンバインにおい
て、穀物ヘツダー１４に組込むプラツトホーム底
板３１の後端側を回転自在に支承させ、前記プラ
ツトホーム底板３１を上下に揺動駆動させるもの
で、前記穀物ヘツダー１４に取入れる刈取り穀稈
量が少なくても前記プラツトホーム底板３１の揺
動によつて刈取り穀稈を停滞させることなく円滑
に供給でき、例えば穀物掻込オーガ１８等による
刈取り穀稈の横送り作業における穀稈の脱落を無
くすことができると共に、刈取り穀稈が短尺であ
つても前記掻込オーガ１８等に効率良く取込むこ
とができ、未刈り穀稈の刈取り長さを短縮するこ
とによつて脱穀効率の向上をも図ることができて
頗る実用的である等の顕著な効果を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体の側面
図、第２図は同平面図、第３図は要部の断面側面
図、第４図は同平面図、第５図は前図のＡ−Ａ視
作動説明図である。 ４……脱穀部、１４……穀物ヘツダー、１５…
…供給室、３１……プラツトホーム底板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 未刈り穀稈を取入れる穀物ヘツダーに供給室を
   介して脱穀部を連設させるコンバインにおいて、
   穀物ヘツダーに組込むプラツトホーム底板の後端
   側を回転自在に支承させ、前記プラツトホーム底
   板を上下に揺動駆動させるように構成したことを
   特徴とするコンバインの刈取装置。