JPS647203B2 - - Google Patents

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JPS647203B2
JPS647203B2 JP14473581A JP14473581A JPS647203B2 JP S647203 B2 JPS647203 B2 JP S647203B2 JP 14473581 A JP14473581 A JP 14473581A JP 14473581 A JP14473581 A JP 14473581A JP S647203 B2 JPS647203 B2 JP S647203B2
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JP
Japan
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valve
intake
hydraulic pressure
passage
engine
Prior art date
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Expired
Application number
JP14473581A
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English (en)
Other versions
JPS5847131A (ja
Inventor
Yasufumi Tsunetomi
Akira Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP56144735A priority Critical patent/JPS5847131A/ja
Publication of JPS5847131A publication Critical patent/JPS5847131A/ja
Publication of JPS647203B2 publication Critical patent/JPS647203B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0005Deactivating valves

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は自動車用エンジンの吸排気弁の作動を
運転状態に応じて停止する弁作動停止機構に関す
るものである。 多気筒エンジンには、一例として1気筒に2個
(主、副)の吸気弁を設け、低中負荷時には副吸
気弁を停止させて主吸気弁のみを作動させ、高負
荷時には出力を大きくするために主副両吸気弁を
作動させるものがある。また、運転状態により例
えばアイドリング時又は低負荷時には全気筒を作
動させる必要がないので、燃料消費を節減するた
め一部の気筒の吸排気弁を停止させて当該気筒を
休筒させ、運転状態に応じて再び吸排気弁を作動
させて全気筒を作動させることが検討されてい
る。 上記弁を作動、停止させる機構としては、例え
ば、アクチユエータへ供給される油圧源からの油
圧の給排を制御し、アクチユエータによつて駆動
されるストツパをロツカアームに摺動可能に配設
されたプランジヤに係脱させるようにした弁作動
停止機構が考えられている。 このような弁作動停止機構において、弁を停止
又は作動させるためアクチユエータを大気開放し
て油圧を排出すると、アクチユエータに連通する
油路内に空気が溜り、次に油圧がアクチユエータ
に供給されても油圧の立上りに時間遅れが生じる
ことがある。弁作動停止機構の切換作動時燃料の
補正、スロツトル弁開度の補正、点火時期の補正
等が行われるが、上記時間遅れが生じると、弁作
動停止機構の切換作動と上記補正のタイミングと
がずれるため、エンジンシヨツクが起る。また、
時間遅れが生じると、各気筒に設けられた弁作動
停止機構の切換作動のタイミングが全く一致しな
くなる可能性がある。 本発明は、上記不具合を解消するため、エンジ
ンの吸排気弁の作動を運転状態に応じて停止する
弁作動停止機構において、上記吸排気弁の作動停
止を油圧の給排により選択的に行うアクチユエー
タ、油圧源より上記アクチユエータに油圧を供給
する油路、同油路の途中に介装され上記アクチユ
エータへ供給される油圧の給排を制御する油圧切
換弁、同油圧切換弁と上記アクチユエータとの間
の油路を分岐して上記油圧源に連通するバイパス
通路、及び同バイパス通路に直列に介装された逆
止弁と絞りを具備することを特徴とするエンジン
の弁作動停止機構を提案している。 上記構成によれば、油圧切換弁によりアクチユ
エータから油圧が排出された時でも、バイパス通
路によりアクチユエータが作動しない程度の低い
油圧が油路に連通するので、油路内に空気が溜る
のを防止でき、従つて弁作動停止機構の切換作動
時の応答性を向上し、エンジンシヨツクを防止で
きるものである。 以下、本発明の一実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。 第1図ないし第5図において、自動車用の4気
筒エンジン10はシリンダヘツド12とシリンダ
ブロツク14を有し、図示しないクランク軸に連
結されたピストン16a,16b,16c,16
dがそれぞれ配設される4つの燃焼室18a,1
8b,18c,18dが形成されている。各燃焼
室18a,18b,18c,18dには互いに独
立した比較的小さい断面積の各主吸気ポート20
a,20b,20c,20dと各主吸気ポートよ
り大きい断面積の副吸気ポート22a,22b,
22c,22dが連結されており、これらの各ポ
ートにはそれぞれ主吸気弁24a,24b,24
c,24d及び副吸気弁26a,26b,26
c,26dが介装されている。各主吸気ポート2
0a,20b,20c,20dはそれぞれ一端が
シリンダヘツド12の一側面に開口し、他端は各
燃焼室18a,18b,18c,18dのシリン
ダ軸線を含む平面より一側面側に通路中心が位置
するようにして上記各燃焼室に開口しており、上
記各主吸気ポートの他端開口付近におけるポート
中心線はそれぞれ対応する燃焼室のシリンダ軸線
と交差せず且つ平行にならない向きに指向し、上
記各主吸気ポート20a,20b,20c,20
dより各燃焼室18a,18b,18c,18d
に導かれる吸気は上記各軸線まわりを旋回するよ
うになつている。またこの際各主吸気ポート20
a,20b,20c,20dは、同ポートを介し
各燃焼室18a,18b,18c,18dに導か
れる吸気がエンジンの低速運転域での高トルク発
生に適合すべく空気量は少ないが強力な旋回流を
生じるように形成されている。一方各副吸気ポー
ト22a,22b,22c,22dはそれぞれ一
端がシリンダヘツド12の他側面に開口し、他端
は前記平面より他側面側に通路中心が位置するよ
うにして上記各燃焼室18a,18b,18c,
18dに開口しており、上記各吸気ポートの他端
開口付近におけるポート中心線はそれぞれ対応す
る燃焼室のシリンダ軸線と交差せず且つ平行にな
らない向きに指向し、上記各副吸気ポート22
a,22b,22c,22dより各燃焼室18
a,18b,18c,18dに導かれる吸気は、
上記各軸線まわりを上記各主吸気ポート20a,
20b,20c,20dを介し導かれる吸気と同
方向に旋回するようになつている。またこの際各
副吸気ポート22a,22b,22c,22d
は、同ポートを介し各燃焼室18a,18b,1
8c,18dに導かれる吸気がエンジンの高速運
転域での高トルク発生に適合すべく旋回流は比較
的弱いが大流量となるように形成されている。 また各燃焼室18a,18b,18c,18d
には、各主吸気ポート20a,20b,20c,
20dの一端開口を有するシリンダヘツド12の
側面から同主吸気ポートと略平行に延びた排気ポ
ート28a,28b,28c,28dが開口して
おり、同各ポートにはそれぞれ排気弁30a,3
0b,30c,30dが介装されている。 さらに各燃焼室18a,18b,18c,18
dには点火プラグ配設用の開口32a,32b,
32c,32dが開口しており、同各開口に各点
火プラグ34a,34b,34c,34dを配設
すると、上記各主吸気ポート20a,20b,2
0c,20dを介して各燃焼室に導かれる吸気の
少くとも一部が各点火プラグのスパークギヤツプ
部を通過するようになつている。 各主吸気弁24a,24b,24c,24dは
各主吸気弁動弁機構36a,36b,36c,3
6dにより開閉せしめられ、各副吸気弁26a,
26b,26c,26dは各副吸気弁動弁機構3
8a,38b,38c,38dにより開閉せしめ
られ、各排気弁30a,30b,30c,30d
は各排気弁動弁機構40a,40b,40c,4
0dにより開閉せしめられるようになつている。
各主吸気弁動弁機構36a,36b,36c,3
6dは、カム軸42に設けられた各主吸気カム4
4a,44b,44c,44d及び第1のロツカ
軸46に揺動自在に支持され上記各主吸気カムの
揚程を主吸気弁24a,24b,24c,24d
に伝達するロツカアーム48a,48b,48
c,48dを有しており、このうち主吸気弁動弁
機構36a,36dのロツカアーム48a,48
dには弁作動停止機構が形成されている。各副吸
気弁動弁機構38a,38d,38c,38dは
カム軸42に設けられた副吸気カム50a,50
b,50c,50d及び第2のロツカ軸51に揺
動自在に支持され上記各副吸気カムの揚程を副吸
気弁26a,26b,26c,26dに伝達する
ロツカアーム52a,52b,52c,52dを
有しており、各副吸気弁動弁機構のロツカアーム
52a,52b,52c,52dには弁作動停止
機構が形成されている。各排気弁動弁機構40
a,40b,40c,40dはカム軸42に設け
られた各排気カム54a,54b,54c,54
d及び第1のロツカ軸46に揺動自在に支持され
上記各排気カムの揚程を各排気弁30a,30
b,30c,30dに伝達するロツカアーム56
a,56b,56c,56dを有しており、この
うち排気弁動弁機構40a,40dのロツカアー
ム56a,56dには弁作動停止機構が形成され
ている。ところで、上記各主吸気弁動弁機構36
a,36b,36c,36dは各主吸気弁24
a,24b,24c,24dを低速運転に適する
ように弁リフトを小さく、弁開期間を短く且つ各
排気弁30a,30b,30c,30dの弁開期
間とのオーバーラツプを小さくするように開閉せ
しめ、一方各副吸気弁動弁機構38a,38b,
38c,38dは各副吸気弁26a,26b,2
6c,26dを高速運転に適するように弁リフト
を大きく、弁開期間を長く且つ各排気弁30a,
30b,30c,30dの弁開期間とのオーバー
ラツプを大きくするように開閉せしめるようにな
つている。 各ロツカアーム48a,48d,52a,52
b,52c,52d,56a,56dに形成され
た弁作動停止機構についてロツカアーム48aを
例にとつて第6図ないし第9図を参照して説明す
ると、ロツカアーム48aを揺動自在に枢支する
第1のロツカ軸46には軸方向に延びる油路62
が形成され、上記ロツカアームには第6図左方に
延びる一方のアーム64に主吸気カム44aが当
接するカム当接部が形成され、第6図右方に延び
る他方のアーム66の端部にシリンダ68が装着
されている。またロツカアーム48aには、同ロ
ツカアーム内に穿設されたシリンダ部78と同シ
リンダ部内を摺動するピストン80とから成る油
圧式のアクチユエータ82が設けられている。 シリンダ部78は、ロツカアーム48a内に形
成された油路84及び第1のロツカ軸46に形成
された半径方向の供給油路86を介し油路62に
ロツカアーム48aの揺動に関係なく常時連通し
ている。 シリンダ68には有底円筒形のプランジヤ88
が摺動可能に内嵌されており、同プランジヤはそ
の内部に装着されたスプリング90によつて第6
図下方へ押圧され、その下端の底面部が主吸気弁
24aの弁軸端に当接している。シリンダ68の
円筒壁には、プランジヤ88がシリンダ68に対
して最下方位置(図示の位置)となつたときに同
プランジヤの上端部の直上となる位置に2つの長
孔92が対向して設けられており、同長孔には第
7図に示すように脚部が二又フオーク状をなすス
トツパ94が挿入されるようになつている。この
ストツパ94の2本の脚部の間には、その付根部
分にプランジヤ88の外径よりやや大きい円弧状
空間96が形成されており、上記2本の脚部の内
側縁間の距離はこの円弧状空間96の右方におい
てプランジヤ88の内径に略等しくなるように設
定されている。シリンダ68の上方外面にはねじ
が形成されており、同ねじにはストツパ94を円
滑に摺動させるため同ストツパの上面をガイドす
るダブルナツト95が螺着され、ストツパ94と
ロツカアーム48a間にはストツパの上下振動を
防止するための押えスプリング97が介装されて
いる。ストツパ94の左端には長孔98が形成さ
れ、この長孔には、ピストン80に装着されたロ
ツド100の右端に固着せしめられた連結部材1
02のピン104が配設され、上記ストツパとピ
ストンとはこの連結部材102及びロツド100
を介し連結せしめられている。ピン104の配設
時長孔98にはピストン80の摺動方向である左
右方向に空隙Sが生じているので、ストツパ94
はピストン80に対し空隙Sの分だけ左右方向に
相対移動可能に連結されている。 ピストン80はスプリング105により左方に
付勢され、シリンダ部78内に油圧が作用してい
ない時はシリンダ部内の最左方位置に変位され
る。ピストン80の円筒壁部分の中間部上方には
切込み106が設けられており、この切込みはピ
ストン80が油路84を介しシリンダ部78に供
給される油圧によりシリンダ部内の最右方位置に
位置した時にタイミングプレート108と係合す
るようになつている。タイミングプレート108
は、第8図に示すように、ロツカアーム48aに
取付けられた軸110に回転可能に枢支されると
共に、シリンダ部78の外部上方に設けられた溝
112内を摺動してピストン80の第6図右端部
と切込み106とに係合可能となるように構成さ
れている。タイミングプレート108はスプリン
グ114によりピストン係合方向(第8図中時計
方向)に付勢される一方、略円柱形を呈するタイ
ミングカムフオロア116によつて下方から押圧
されるように構成されている。タイミングカムフ
オロア116は第1のロツカ軸46の外周面の一
部をその円周方向に沿つて削り取ることにより形
成されたタイミングカム118によつてロツカア
ーム48aの揺動に応じて追従するように構成さ
れており、同ロツカアームの揺動が最大あるいは
その近傍(カム44aのリフトが最大あるいはそ
の近傍)となつた状態において上記第1のロツカ
軸46の半径方向外方へ大きく摺動されるように
なつており、上記タイミングプレート108はこ
の半径方向外方への摺動に応じて第8図中反時計
方向に回動され、上記状態(ロツカアーム48a
の揺動が最大あるその近傍になつた状態)におい
てピストン80との係合がはずれるようになつて
いる。 供給油路86、油路84を介してアクチユエー
タ82へ給排される油圧は、上記ロツカシヤフト
46の端部において油路62に連通された後述す
る第1の油供給路内に介装された第1の油圧切換
弁の切換動作によりその給排が制御されるように
構成されている。 上記構成を有するロツカアーム48aの弁作動
停止機構の作動について第9図aないし第9図d
を参照して説明する。なお第9図aないし第9図
dでは、作動原理をより明確に理解できるように
その構造を第6図ないし第8図に比べて概略的に
表わしている。 前記第1の油圧切換弁の切換作動によりアクチ
ユエータ82へ油圧が供給されていないとき、第
9図aに示すようにピストン80がスプリング1
05の押圧力により最左方位置に位置して、プラ
ンジヤ88の上端がストツパ94に係合し、これ
によりシリンダ68内でのプランジヤの摺動が停
止せしめられて主吸気弁24aは作動可能となつ
ており、主吸気カム44aのカムリフトによりロ
ツカアーム48aが摺動すると、プランジヤ88
は主吸気弁24aを開成せしめる。この状態では
タイミングプレート108とピストン80の右端
部とが係合可能となつている。次にこの状態から
アクチユエータ82に油圧が供給されると、同油
圧によつてピストン80が右方へ押圧されるが、
第9図aに示すように、主吸気カム44aのカム
リフトが発生していない期間においてはタイミン
グプレート108がピストン80の右端部と係合
可能な状態を維持し続けるので、ピストン80は
右方へ摺動しない。次にカムリフトが発生して最
大値あるいはその近傍になると、第9図bに示す
ようにロツカアーム48aが摺動し、タイミング
カムフオロア116がタイミングカム118に追
従してロツカ軸46の半径方向外方に大きく摺動
するので、タイミングプレート108が上方へ移
動(第8図中反時計方向に回動)し、ピストン8
0の右端部との係合がはずれ、ピストンは油圧に
より右方へ摺動する。但し、この状態では上記の
ようにカムリフトが発生してロツカアーム48a
が摺動しプランジヤ88がストツパ94に対し圧
接状態にあるので、ストツパ94はこの圧接によ
る摩擦力によつて摺動できず、ピストン80はス
トツパとの連結部分に設けた空隙Sの寸法分だけ
摺動し、その右端部とタイミングプレート108
とが係合しない位置となる。その後、上記カムリ
フトが終了すると、第9図cに示すように、スト
ツパ94がプランジヤ88との圧接状態から解放
されて摺動可能となり、ピストン80の油圧によ
る右方移動に伴つて同ストツパが長孔92内を右
方に移動し、プランジヤ88の上端に円弧状空間
96が位置するようになる。この状態になるとプ
ランジヤ88がシリンダ68内で摺動自在とな
り、主吸気弁24aは作動を停止され、閉状態を
維持する。この際主吸気カム44aのカムリフト
が生じていないときにはタイミングプレート10
8がピストン80の切込み106に係合すること
となる。 次に第9図cに示す弁作動停止状態から、主吸
気弁24aを作動させるため前記油圧切換弁を操
作してアクチユエータ82内の油圧を排出する
と、スプリング105によつてピストン80が左
方へ押圧されるが、カムリフトが発生していない
期間においてはタイミングプレート108がピス
トンの切込み106に係合しているためピストン
80は左方へ摺動できない。カムリフトが発生し
て最大値あるいはその近傍となると、第9図dに
示すように、タイミングプレート108とピスト
ンの切込み106との係合がはずれるので、ピス
トン80はスプリング105の押圧力により左方
へ移動する。ただし、この状態では上記係合がは
ずれる以前にロツカアーム48aの摺動によりプ
ランジヤ88がシリンダ68内を上方に摺動して
長孔92を塞ぐので、ストツパ94は摺動でき
ず、ピストン80はストツパとの連結部分に設け
た空隙Sの寸法分だけ摺動し、その切込み106
とタイミングプレート108とが係合しない位置
となる。その後、上記カムリフトが終了すると、
プランジヤ88の上端が長孔92の下方に位置し
てストツパ94が摺動可能となるので、スプリン
グ105の付勢力によつてピストン80及びスト
ツパ94が左方へ移動し、同ストツパがプランジ
ヤ88の上端と当接可能な状態即ちシリンダ68
内でのプランジヤの摺動が停止された状態とな
る。この結果、次に主吸気カム44aのカムリフ
トが生じてロツカアーム48aが揺動するとプラ
ンジヤ88は主吸気弁24aを開成せしめる。 上述した構造の弁作動停止機構はロツカアーム
48aのみならず、第1のロツカ軸46に揺動自
在に枢支されたロツカアーム48d,56a,5
6dにも形成されており、これらのロツカアーム
の図示しないアクチユエータへの油圧の給排はロ
ツカアーム48aのアクチユエータ82の場合と
同様に前記第1の油圧切換弁により行われる。 また各副吸気弁26a,26b,26c,26
d用の各ロツカアーム52a,52b,52c,
52dにもロツカアーム48aと類似の弁作動停
止機構が形成され、ロツカアーム52a,52
b,52c,52dを揺動自在に枢支する第2の
ロツカ軸51には第1のロツカ軸46と同様に軸
方向に延びる油路59が形成され、上記各ロツカ
アームの図示しないアクチユエータには油路59
から油圧が給排されるようになつており、この油
圧の給排制御は油路59に連通された後述する第
2の油供給路内に介装された第2の油圧切換弁を
切換えることにより行われる。但し、各副吸気弁
用のロツカアーム52a,52b,52c,52
dに形成された弁作動停止機構は、アクチユエー
タに油圧が供給されると弁が作動可能となり、油
圧が排出されると弁作動が停止するものである。
この弁作動停止機構をロツカアーム52aを例に
とつて第10図及び第11図を参照して説明す
る。なお第10図及び第11図においては、第6
図ないし第9図を用いて説明した弁作動停止機構
と同一部材もしくは実質的に同一の機能を有する
部材には同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。油路59は第2のロツカ軸51に形成された
半径方向の供給油路120及びロツカアーム52
a内に形成された油路122を介してアクチユエ
ータ82のシリンダ部78に連通している。スト
ツパ94はその左端付近即ち長孔92に挿入され
る脚部の先端付近にプランジヤ88の外径よりや
や大きい円弧状空間96が形成され、同円弧状空
間より右方の2本の脚部の内側縁間の距離はプラ
ンジヤ88の内径に略等しくなるように設定され
ている。またストツパ94の右端には略C字状を
呈する鉤型部が形成されており、この鉤型部がロ
ツド100に取付けられた連結部材102をピス
トン80の摺動方向に沿つて空隙Sを在して囲繞
しており、これによつつてストツパ94とロツド
100(ピストン80)とが空隙Sを存して連結
されている。上記連結部材102はピストン80
の摺動方向に関し直角となる断面が四角形を呈す
る筒状に形成されている。 このロツカアーム52aに形成された弁作動停
止機構は、前記第2の油圧切換弁の操作状態によ
りアクチユエータ82に油圧が供給されていない
ときにはプランジヤ88の上端にストツパ94の
円弧状空間96が位置してシリンダ68内でのプ
ランジヤの摺動が可能となり、副吸気弁26aの
作動が停止され、アクチユエータ82に油圧が供
給されたときにはプランジヤ88の上端とストツ
パ94の脚部とが当接可能となり、シリンダ68
内でのプランジヤの摺動が停止され、副吸気弁2
6aが作動されるものである。 第12図に示すように油路62に一端が連通さ
れた前記第1の油供給路132と、油路59に一
端が連通された前記第2の油供給路133とはそ
れぞれの他端において合流し、この合流油供給路
134はエンジンの図示しない各潤滑系統に潤滑
油を供給するメイン通路130のオイルポンプ1
35の介装位置下流側に連通している。第1の油
供給路132及び第2の油供給路133にはそれ
ぞれ前述した第1の油圧切換弁136及び第2の
油圧切換弁137が介装され、合流油供給路13
4には上記オイルポンプ135から第1、第2の
油供給路132,133即ち上流側から下流側へ
のみ油を流通せしめる第1の逆止弁138、増圧
ポンプ139、上流側から下流側へのみ油を流通
せしめる第2の逆止弁140及び蓄圧装置141
が上流側から下流側に向かつて順次配設されてい
る。各油圧切換弁136,137はハウジング1
42,143内に嵌装されてソレノイド144,
145の励磁・非励磁に応じて同ハウジング内を
摺動する弁体146,147、同弁体の摺動によ
つて連通制御される油圧ポート148,149、
大気ポート150,151及び供給ポート15
2,153を有しており、油圧ポート148,1
49はそれぞれ合流油供給路134に連通し、大
気ポート150,151はそれぞれ大気開放され
即ちエンジンの図示しないオイルパンに連通し、
供給ポート152,153はそれぞれ油路62,
59に連通している。ソレノイド144,145
はエンジンの運転状態を検出しその検出結果に応
じて出力する制御手段であるコンピユータCによ
り動弁系電気制御装置VECUを介し励磁・非励磁
を制御される。増圧ポンプ139は内部にピスト
ン154及び同ピストンを第12図下方に付勢す
るスプリング155を有し、ピストン154はエ
ンジンによつて駆動される偏心カム156の回動
に伴つて生じるロツド157の上下動によりポン
プ139の筒内を往復摺動してオイルポンプ13
5からの油圧を常に2.5気圧以上に増圧するよう
になつている。蓄圧装置141は本体158、同
本体内に形成された蓄圧室159、同蓄圧室内に
配設されたピストン160及び同ピストンを蓄圧
室159の容積を減少する方向即ち第12図右方
に付勢するスプリング161を有している。蓄圧
室159の最大有効容積V0は、弁作動停止機構
が設けられたロツカアーム48a,48d,56
a,56dに設けられた各アクチユエータの作動
容積の和及び弁作動停止機構が設けられたロツカ
アーム52a,52b,52c,52dに設けら
れた各アクチユエータの作動容積の和より大きく
設定されており、例えば各アクチユエータの作動
容積を2c.c.とするとV0を10c.c.程度に設定するこ
とが好ましい。またスプリング161の付勢力は
弁体146,147がそれぞれ油圧ポート14
8,149を閉じているときの増圧ポンプ139
の吐出圧によつて十分に圧縮され容積V0を確保
するとともに、弁体146,147のうち何れか
一方の弁体が対応する油圧ポートを対応する供給
ポートに連通したときに蓄圧室159の潤滑油を
速やかに各アクチユエータのシリンダ部へ供給す
るように設定されている。さらに油路62には第
1のバイパス通路162が連通されるとと共に、
油路59には第2のバイパス通路163が連通さ
れ、このバイパス通路はそれぞれの他端において
合流し、この合流バイパス通路164は図示しな
いカム軸42のジヤーナル部に潤滑油を供給する
油通路165及び絞り166を介して合流油供給
路134の逆止弁138の介装位置上流側に連通
している。バイパス通路162,163内にはそ
れぞれ合流油供給路134から油路62,59へ
のみ油を流通させる第3の逆止弁167及び第4
の逆止弁168が配設されている。合流バイパス
通路164には絞り166を介してオイルポンプ
135の吐出圧よりも低い油圧が供給されてお
り、第1、第2の油圧切換弁136,137が供
給ポート152,153を大気ポート150,1
51に連通しているとき上記油圧は第1、第2の
逆止弁167,168を通つてバイパス通路16
2,163、油路62,59及び油供給路13
2,133を流通し、各ロツカアームのアクチユ
エータ82のピストン80に作用するようになつ
ている。なお、この油圧は絞り166及び逆止弁
167,168によりアクチユエータのピストン
を作動させない程度の低い油圧に設定されてい
る。 次に、上記各吸排気ポートに接続されるエンジ
ンの吸排気系について第1図及び第2図を参照し
て説明すると、各主吸気ポート20a,20b,
20c,20dはそれぞれのシリンダヘツド一側
面開口から吸気マニホルド202を介して主スロ
ツトル弁204及びその上流側に燃料噴射装置2
06が介装された主吸気通路208に連通してお
り、この主吸気通路は円筒状の第1のエアクリー
ナ210を介して外気に連通している。従つて、
各主吸気ポート20a,20b,20c,20d
から各燃焼室へは混合気が供給されるようになつ
ている。この主吸気通路208においては、第1
のエアクリーナ210の内側にエアフローセンサ
212が配設され、第1のエアクリーナ210を
介し吸入された空気量が計測されるようになつて
いる。エアフローセンサ212は、吸入空気がそ
の内部通路に設けられた渦発生柱214を通過し
たときに同柱の下流側に発生するカルマン渦数を
超音波検出器216により検出し、これにより空
気の流量に比例するパルス信号を発生するもので
あつて、このエアフローセンサからのパルス信号
は燃料噴射装置206の燃料噴射量を燃料供給系
電気制御装置FECUを介し制御するコンピユータ
Cの入力部へ後述する他のエンジン運転状態検出
結果とともに供給される。また第1のエアクリー
ナ210の内側にはエアフローセンサ212の内
部通路をバイパスして空気を吸入するバイパス通
路218が設けられ、同通路には上記制御装置の
出力に応じて開閉する開閉弁220が設けられて
いる。上記制御装置は、エアフローセンサ212
からのパルス信号周波数が設定周波数に達するま
では開閉弁220を閉塞し、上記パルス信号周波
数が設定周波数を超えると開閉弁220を開放す
るが、この際、開閉弁220の閉塞時と開放時と
で燃料噴射装置206への出力特性が切換わり、
上記閉塞時にはエアフローセンサ212の内部通
路を通過した吸入空気量に応じた量の燃料噴射が
行われ、上記開放時には上記内部通路及びバイパ
ス通路218を通過した吸入空気量に応じた量の
燃料噴射が行われるように出力信号を発生する。 燃料噴射装置206は2個の電磁式燃料噴射弁
222と224から成り、このうち第1の燃料噴
射弁222は、第13図に示すように、噴孔22
6を有するノズル本体228に、燃料室229へ
の燃料通路を構成する複数の螺旋溝230を有す
る弁体232が配設されて形成されている。弁体
232は図示しないソレノイドの作用によりノズ
ル本体228内を摺動して噴孔226を開閉する
ようになつており、噴孔226開成時に複数の螺
旋溝230を通過する燃料流量と噴孔より吐出す
る燃料流量とは略等しく且つその流量は比較的少
なく燃料霧化が促進されるように設定されてい
る。一方燃料噴射弁224も上記噴射弁222と
略同様の構成を有しているが、燃料噴射弁224
は燃料噴射弁222に比べ、螺旋溝の数が多いか
あるいは同溝の断面積が大きく且つ噴孔面積が大
きいかあるいは弁体のリフト量が多く、従つて単
位時間あたりの吐出量が大きいものとなつてい
る。即ち双方の燃料噴射弁222,224の駆動
時間(開弁時間)に対する流量特性は第14図に
破線、実線で示すようになつている。これらの燃
料噴射弁222,224は前記コンピユータCの
出力により設定時間あたりの噴射回数及び噴射1
回あたりの駆動時間(開弁時間)が制御され、燃
料噴射量が制御される。 また第1図及び第2図において、各副吸気ポー
ト22a,22b,22c,22dはシリンダヘ
ツド他側面開口においてそれぞれ各副吸気管24
0a,240b,240c,240dの一端に連
通されており、同各副吸気管の他端はそれぞれサ
ージタンク242内に開口している。サージタン
ク242は副スロツトル弁244が介装された副
吸気通路246に連通し、さらに第2のエアクリ
ーナ248を介し大気に開放されている。副吸気
系の通路の長さは主吸気系の通路の長さに比べ十
分短いものとなつている。またサージタンク24
2は連通路250を介し主吸気通路208の主ス
ロツトル弁204の介装位置下流側に連通してい
る。主吸気通路208と連通路250との連通部
は、連通路250に連通する環状の空気通路25
1及び同空気通路と主吸気通路208とを連通す
べく主吸気通路の周壁に沿つてその全周にわたつ
て設けられた溝253により構成されている。副
スロツトル弁244は連動ケーブル252を介し
主スロツトル弁204と連結されており、主・副
スロツトル弁204,244は共にスロツトルワ
イヤ254を介し連結される図示しないアクセル
ペダルの踏込量に応じて回動せしめられる。但
し、主スロツトル弁204は、アクセルペダルが
アイドリング位置から最大踏込位置まで移動する
ことに対応して全閉位置(アイドリング位置)か
ら全開位置まで回動するが、副スロツトル弁24
4は、アクセルペダルがアイドリング位置から設
定された中間踏込位置まで移動する間、即ち主ス
ロツトル弁204が全閉位置から設定された途中
の半開位置まで回動する間は全閉位置にあり、ア
クセルペダルが上記中間踏込位置から最大踏込位
置まで移動(即ち主スロツトル弁204が上記半
開位置から全開位置まで回動)することに対応し
て全閉位置から全開位置まで回動するようになつ
ている。主スロツトル弁204の開度は検出装置
255によつて検出され、前記コンピユータCの
入力部に入力信号として供給される。 さらに各排気ポート28a,28b,28c,
28dはシリンダヘツド一側面開口において排気
マニホルド256に連通し、排気管258を介し
外気に連通している。排気マニホルド256は吸
気マニホルド202と一部接触して形成されてお
り、これにより主吸気通路208を介し吸気マニ
ホルドに導かれる吸気は排気により加熱されるよ
うになつている。 本実施例のエンジンにおいては、図示しない周
知のエンジン回転数検出装置、潤滑油温検出装
置、冷却水温検出装置及び排気マニホルド256
内の酸素量を検出するO2センサが設けられてお
り、これら検出装置の検出結果は上述したエアフ
ローセンサ212及び主スロツトル弁開度検出装
置255の検出結果とともに前記コンピユータC
の入力部に入力信号として供給される。コンピユ
ータCは上記各検出装置の検出結果と、自身に記
憶された運転状態に関するマツプとを対比させて
各電気制御装置VECU,FECUを介し第1、第2
の油圧切換弁136,137及び燃料噴射装置2
06を作動させる。 次にエンジンの各運転状態と第1、第2の油圧
切換弁136,137の作動状態及び同作動状態
に伴う各動弁系の作動状態との関係、及び上記各
運転状態と燃料供給系の作動状態との関係につい
て説明する。 まず、第1の油圧切換弁136の作動はエンジ
ン回転数、主スロツトル弁開度、冷却水温により
制御され、各運転状態との関係は以下に示すよう
になつている。即ち、エンジン作動時冷却水温が
設定温度TSW(例えば70℃)以下であると、エン
ジン回転数、主スロツトル弁開度に関係なく第1
の油圧切換弁136のソレノイド144はオフと
なり、弁体146は供給ポート152と大気ポー
トとを連通し、各ロツカアーム48a,48d,
56a,56dのアクチユエータには油圧が供給
されない状態(以下この状態を単に第1の油圧切
換弁136のオフ状態と称す)となつている。一
方エンジン作動時冷却水温がTSW以上であると、
第15図に示すエンジンの出力トルク線図におい
て、低回転低負荷域(A領域)では第1の油圧切
換弁136のソレノイド144がオンとなり、弁
体146が供給ポート152と油圧ポート148
とを連通し、各ロツカアーム48a,48d,5
6a,56dのアクチユエータには油圧が供給さ
れ(以下この状態を単に第1の油圧切換弁136
のオン状態と称す)、低回転高負荷(B領域)及
び高回転域(C領域)では油圧切換弁136がオ
フとなるようになつている。なおこれらの回転負
荷域はエンジン回転数及びスロツトル弁開度によ
り検出される。 これに対し、第2の油圧切換弁137の作動は
エンジン回転数、主スロツトル弁開度、潤滑油温
により制御され、各運転状態との関係は以下に示
すようになつている。即ち、エンジン作動時潤滑
油温が設定温度TSO(TSOは冷却水温の設定温度
TSWに比べ十分に低く例えば10℃)以下である
と、エンジン回転数が低回転域における設定回転
数NS(例えば2000rpm)を越えるまでは、第2の
油圧切換弁137はオフとなり、一旦エンジン回
転数がNSを越えてからは第2の油圧切換弁13
7はオン状態を保持され続ける。一方エンジン作
動時潤滑油温がTSO以上であると、第15図に示
すエンジンの出力トルク線図において、第2の油
圧切換弁137はA領域、B領域ではオフとな
り、C領域ではオンとなるようになつている。 前述の説明において、第1の油圧切換弁136
のオフ状態は主吸気弁24a,24d及び排気弁
30a,30dの作動状態に対応し、オン状態は
非作動状態に対応し、、第2の油圧切換弁137
のオフ状態は副吸気弁26a,26b,26c,
26dの非作動状態に対応し、オン状態は作動状
態に対応している。エンジンの各運転状態、第
1、第2の切換弁136,137の作動状態及び
各吸排気弁の作動状態の関係は次の表に示すとお
りである。
【表】 第15図において、各運転域A,B,C、を仕
切る境界線l1,l2,l3のうちAとCを仕切る境界
線l1は弁作動停止時における各スプリング90に
係る各ロツカアーム48a,48d,52a,5
2b,52c,52d,56a,56dのジヤン
ピング現象又はバウンシング現象発生回転数を考
慮して同回転数より若干低い回転数NOに一致す
るように設定されている。またBとCを仕切る境
界線l2は、副吸気弁26a,26b,26c,2
6dを作動させたときに得られるトルクと同弁を
非作動にしたときに得られるトルクとが略等しく
なる点を結ぶようにして設定される。なおこの際
l2上の点Pは主スロツトル弁全開時における副吸
気弁作動状態でのトルク曲線l4と副吸気弁非作動
状態でのトルク曲線l5との交点になつている。ま
たBとAを仕切る境界線l3はエンジン回転数が低
くなるに従つて低トルク域に位置するように設定
される。 燃料供給系の作動制御は、エンジン運転状態が
第15図でA,B領域にあるときは、上述した潤
滑油温検出装置を除くすべての検出装置の検出結
果に基いて且つエアフローセンサ212の検出結
果を軸として行われ、エンジン運転状態が第15
図でC領域にあるときは、エアフローセンサ21
2及び潤滑油温検出装置を除く他のすべての検出
装置の検出結果に基いて且つエンジン回転数検出
装置及び主スロツトル弁開度検出装置255の検
出結果を軸として行われるようになつており、コ
ンピユータCが少流量の燃料供給を必要とする運
転状態を検出すると、燃料噴射装置206の2個
の燃料噴射弁のうち単位時間あたりの吐出量の少
ない噴射弁222のみが作動し、コンピユータC
が大流量の燃料供給を必要とする運転状態を検出
すると、燃料噴射装置206の双方の燃料噴射弁
222,224が作動するようになつている。 エンジンの全体の作動において、外気温が常温
(例えば15℃)状態にあつてエンジンが始動して
オイルポンプ135及び増圧ポンプ139が作動
を開始すると、合流油供給路134を介し各ロツ
カアーム48a,48d,52a,52b,52
c,52d,56a,56dのアクチユエータへ
は油圧供給が可能となる。エンジン冷態時(暖機
運転時)即ち冷却水温がTSW以下の間は、低回転
域(A,B領域)においては全気筒の主吸気弁、
排気弁が作動し、高回転域(C領域)においては
全気筒の主吸気弁、排気弁、副吸気弁が作動す
る。この機関冷態時、低回転低負荷域(A領域)
において全気筒を作動させることにより、燃焼不
安定によるエンジン振動の増大及び出力低下に伴
うエンジンストールの発生が防止され、また低回
転高負荷域(B領域)において各主吸気ポートか
ら各燃焼室へ強力な旋回流を有した混合気が導入
されるとともに、各主吸気弁と各排気弁との弁開
期間のオーバーラツプが低回転域に適合するよう
に比較的短くなつているので、低回転域での出力
トルクが向上され、さらに高回転域(C領域)で
は各主吸気ポートから各燃焼室へ強力な旋回流を
有した濃混合気が導入され、各副吸気ポートから
各燃焼室へ大量の空気が導入され、しかも各副吸
気弁と各排気弁との弁開期間のオーバーラツプが
高回転域に適合するように比較的長くなつてお
り、全体としして吸気抵抗が低減され、高回転域
での出力増加が計られる。次に、暖機運転状態が
終了し、通常運転状態となり冷却水温がTSWを越
えると、低回転低負荷域(A領域)において燃焼
室18a,18dの主吸気弁24a,24d、排
気弁30a,30dの作動が停止し、燃焼室18
b,18cを有する2気筒のみが作動する。従つ
て、この通常運転状態においては、低回転低負荷
域において非作動気筒のポンプ損失が取り除か
れ、低燃費化が計られ、他の回転負荷域(B領
域、CC領域)においては前記エンジン冷態時と
同様である。 外気温が低温(例えば0℃)状態にあつてエン
ジンを始動させた場合、未だエンジン回転数が
NSに達していないときに全気筒の主吸気弁、排
気弁のみが作動しているが、一旦エンジン回転数
がNSを越えてからは全気筒の副吸気弁も作動す
る。これにより、低温時に副吸気弁の作動・非作
動を切換える境界線を第15図のl1,l2で設定し
た場合、潤滑油粘度の増大により各ロツカアーム
52a,52b,52c,52dのアクチユエー
タの作動が遅れ、l1より高い回転域においても副
吸気弁の非作動状態が継続され、各スプリング9
0に対して各ロツカアームがジヤンピングやバウ
ンシングを起こす危険性が防止されている。潤滑
油温がTSOを越えると上述した外気温が常温状態
にある暖機運転状態と同様となり、さらに冷却水
温がTSWを越えると上述した通常運転状態と同様
となる。 本発明による上記構成の弁作動停止機構によれ
ば、油圧切換弁136,137の作動により油路
62,59が大気開放されロツカアーム48a,
48d,52a,52b,52c,52d,56
a,56dに設けられたアクチユエータから油圧
が排出されている時でも、絞り166、合流バイ
パス通路164、逆止弁167,168、バイパ
ス通路162,163、油路62,59及び油供
給路132,133を通してアクチユエータが作
動しない程度の低い油圧が流通しているので、大
気開放時油路62,59内の油圧が大気ポート1
50,151、ロツカ軸46とロツカアーム48
a,48d,56a,56dとの隙間、あるいは
ロツカ軸51とロツカアーム52a,52b,5
2c,52dとの隙間等より漏出して油路62,
59内に空気が溜るのを防止できると共に、大気
開放状態から油圧がアクチユエータに供給された
時生じる油圧の立上りにおける時間遅れを防止で
き、従つて弁作動停止機構の切換作動時の応答性
及び切換フイーリングを向上し、エンジンシヨツ
クを防止できるものである。 また、主吸気弁24a,24d、排気弁30
a,30dはロツカアーム48a,48d,56
a,56dのアクチユエータに油圧が作用しない
ときに作動するように構成されているので、オイ
ルポンプ135、増圧ポンプ139を介する油圧
供給が不十分なエンジン始動時において主吸気弁
24a,24d、排気弁30a,30dが確実に
作動してエンジンの全気筒運転が行われ、エンジ
ン冷態時の始動性を向上すると共に、エンジン振
動を低減できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による弁作動停止機構を備えた
自動車用エンジンの平面図、第2図は第1図のエ
ンジンの断面図、第3図は第1図の燃焼室18
b,18cに係る断面図、第4図は第1図の燃焼
室18a,18dに係る断面図、第5図は第1図
の燃焼室18b,18cに係る他の断面図、第6
図はロツカアーム48aの部分断面図、第7図は
第6図の線―に沿う断面図、第8図は第7図
の線―に沿う断面図、第9図は上記ロツカア
ームの作動説明図、第10図はロツカアーム52
aの部分断面図、第11図は第10図の線XI―XI
に沿う断面図、第12図はロツカアームへ油圧を
供給する油圧供給系統を示す概略説明図、第13
図は第2図の部拡大断面図、第14図は燃料
噴射弁の流量特性図、第15図は吸排気弁の作
動・非作動領域を表わすエンジン回転数―出力線
図。 10…エンジン、18a,18b,18c,1
8d…燃焼室、24a,24b,24c,24d
…主吸気弁、26a,26b,26c,26d…
副吸気弁、30a,30b,30c,30d…排
気弁、46,51…ロツカ軸、48a,48b,
48c,48d,52a,52b,52c,52
d,56a,56b,56c,56d…ロツカア
ーム、59,62…油路、82…アクチユエー
タ、88…プランジヤ、94…ストツパ、13
2,133…油供給路、134…合流油供給路、
135…オイルポンプ、136,137…油圧切
換弁、139…増圧ポンプ、141…蓄圧装置、
162,163…バイパス通路、164…合流バ
イパス通路、166…絞り、167,168…逆
止弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エンジンの吸排気弁の作動を運転状態に応じ
    て停止する弁作動停止機構において、上記吸排気
    弁の作動停止を油圧の給排により選択的に行うア
    クチユエータ、油圧源より上記アクチユエータに
    油圧を供給する油路、同油路の途中に介装され上
    記アクチユエータへ供給される油圧の給排を制御
    する油圧切換弁、同油圧切換弁と上記アクチユエ
    ータとの間の油路を分岐して上記油圧源に連通す
    るバイパス通路、及び同バイパス通路に直列に介
    装された逆止弁と絞りを具備することを特徴とす
    るエンジンの弁作動停止機構。
JP56144735A 1981-09-16 1981-09-16 エンジンの弁作動停止機構 Granted JPS5847131A (ja)

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JPS61100149A (ja) * 1984-10-23 1986-05-19 日本フイレスタ株式会社 魚体処理機
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