JPS645708Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は窓用換気扇の改良に関するものである。

以下本案の一実施例を図面に基づき説明する。

１は窓用換気扇で、該換気扇はモータ２、羽根
３等を装着した換気扇本体４と、該本体に上下摺
動自在に装着される取付枠５と、前記本体と取付
枠との空間部６を閉塞するパネル７とよりなる。
前記換気扇本体４はモータ２および電装品を装着
する基枠８と、該基枠前面に着脱自在に装着され
る前カバー９と、該前カバー９の前面に着脱自在
に装着されるガード１０とよりなる。前記基枠８
の両側には前記取付枠５が挿通する溝部１１を形
設しており、該溝部に捩じ込まれる取付螺子１２
にて前記取付枠５を基枠８に固定する。前記基枠
８の中央には円形開口１３を形設しており、該開
口中央には開口内面より延設した支持枠１４にて
連結したモータ固定部１５を形設している。前記
支持枠１４は前記固定部から開口内面に向い渦巻
状に延びている。前記モータ固定部１５に螺子止
めされたモータ２の回転軸にはモータ周面に被さ
る如く羽根３を固定している。また前記基枠８の
上端には窓枠の鴨居に係合する突起１６を形設し
ている。前記基枠８の開口１３後面は着脱自在な
防虫網１７にて被われている。前記前カバー９に
は基枠に装着せしめた時前記羽根３を包囲する風
洞１８を形設している。前記羽根３にて前方より
吸い込まれる空気は前記風洞１８にてスムーズに
案内される。前記ガード１０の下部には油受け１
９を一体形設しており、前記前カバー９に装着せ
しめた時前記油受け１９は前カバーの略全幅にわ
たつて位置する。

前記取付枠５は前記溝部１１に挿通する縦枠部
２０と、該縦枠部の下端を連結する横枠部２１と
よりなる。前記縦枠部２０と横枠部２１との連結
は該横枠部２１の両端に突設した突起２２を縦枠
部２０下端の係合穴２３に嵌合せしめて行なう。
前記横枠部２１の下部には窓枠の敷居に固定した
レールに係合する切溝２４を形設している。前記
縦枠部２０の内側面には上下方向に形設されたパ
ネル案内溝２５を形設しており、該溝２５の横枠
部側の室内側の縁に、パネル差込み用切欠き２６
を形設している。該切欠き２６は着脱自在な補助
部材２７にて閉塞される。該補助部材２７の一端
には係合突起２８を形設しており、該突起２８を
切欠２６の一端に係合して、補助部材２７を切欠
に圧入嵌着する。２９は前記横枠部２１に一体形
設されるＬ形係止部で、該係止部は前記切欠き２
６を設けた前記案内溝２５内に位置する。

前記パネル７は合成樹脂にて成型され、上下長
手方向に複数個に分割可能に構成されている。該
分割せしめた小パネル７ａはそれぞれの上側縁に
小径の枢軸３０が形設され、下側縁に断面Ｃ字形
の枢着輪３１が形設されており、隣り合う小パネ
ル７ａの枢軸３０が枢着輪３１に嵌められること
で一連に連結され所定長さのパネル７を構成して
いる。また前記枢軸３０および枢着輪３１は前記
小パネル７ａの後面より突出する如く形設されて
おり、前記パネル７の後面に凹凸部を形設してい
る。

次に換気扇１の窓枠への取付順序および作用を
説明する。換気扇本体４に取付枠５を挿通して、
窓枠の鴨居に本体の突起１６を係合し、敷居に取
付枠の横枠部の切り溝２４を係合せしめた後、本
体４と取付枠５とを取付螺子１２にて固定する。
その後取付枠５の切欠き２６，２６より所定長さ
のパネル７を前記案内溝２５，２５に差し込み、
前記パネル７後端の枢着輪３１を前記溝２５内の
係止部２９に引つ掛ける。次に前記補助部材２７
を前記切欠き２６に嵌着して前記パネル７を押さ
える。よつて該パネル７は前記取付枠５を窓枠に
装着した後にその前面より容易に取り付けること
ができるものである。また前記パネル７の下端は
取付枠５の係止部２９に係合しているので、前記
パネル７は取付枠５に対して上下方向に移動する
ことがない。さらに前記パネル７は上下方向に移
動することがないので、前記取付枠５の横枠部２
１上面の前後縁に形設したパネル下端被い壁３
２，３２を高く形設する必要がない。

以上の如く本案は、換気扇本体を窓枠に固定す
る取付枠の対向する両内側面にパネル案内溝を設
け、該溝の端部にパネル差込み用切欠きを設け、
かつ該切欠きを設けた前記案内溝内にはパネルに
設けた凹凸部に係合する係止部を設け、前記切欠
きを補助部材にて閉塞するもので、前記パネルは
換気扇本体と取付枠を窓枠に取り付けた後、前面
より差し込むことができ、取り付けを容易に行な
うことができる。また前記パネルの凹凸部が案内
溝内の係止部に係合しているので、パネルは取付
枠に対して上下方向に移動することがなく確実に
装着できる等、実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案換気扇の一半前部を除いた正面
図、第２図は側面図、第３図は要部拡大一部断面
分解正面図、第４図は第１図の−断面図、第
５図はパネル装着状態を示す断面図である。 １……窓用換気扇、４……換気扇本体、５……
取付枠、７……パネル、２５……パネル案内溝、
２６……パネル差込み用切欠き、３１……枢着輪
（凹凸部）、２９……係止部、２７……補助部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 換気扇本体と、該本体を窓枠に固定する取付枠
   と、前記本体と取付枠との空間部を閉塞するパネ
   ルとを備え、前記取付枠の対向する両内側面にパ
   ネル案内溝を設け、該溝の端部にパネル差込み用
   切欠きを設け、かつ該切欠きを設けた前記案内溝
   内には前記パネルに設けた凹凸部に係合する係止
   部を設け、前記切欠きを閉塞すると共に係止部か
   らの凹凸部の外れを防止する補助部材を設けてな
   る窓用換気扇。