JPS643810Y2 - - Google Patents

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JPS643810Y2
JPS643810Y2 JP8523184U JP8523184U JPS643810Y2 JP S643810 Y2 JPS643810 Y2 JP S643810Y2 JP 8523184 U JP8523184 U JP 8523184U JP 8523184 U JP8523184 U JP 8523184U JP S643810 Y2 JPS643810 Y2 JP S643810Y2
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JP
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chamber
air cleaner
breather
cleaner
breather chamber
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JP8523184U
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、クランク室とロツカアーム室とが
通路で連通されるとともに、ロツカアーム室とエ
アクリーナとがブリーザ室を通して連通状とされ
た頭上弁式空冷エンジンに関する。
(従来の技術) たとえば、汎用型の小型空冷エンジンにおいて
は、コンパクト化が要求され、このことは、燃焼
効率の面で有利とされる頭上弁式のものにおいて
も同様である。
上記頭上弁式の空冷エンジンでは、側弁式のも
のと同様に、キヤブレータの近傍にエアクリーナ
を配置するのが一般的であるが、こうすると、エ
アクリーナそれ自体がエンジンを大きくする結
果、コンパクト化を有効に達成できない。
その要求に応える一案として、たとえば、側弁
式エンジンについて適用された実公昭58−51398
号公報に示された技術がある。その構造は、エア
クリーナを、フアンケース内の空間に収めるもの
で、これによつて、エンジンのコンパクト化を達
成することができる。ところが、この場合のエア
クリーナは、フアンケース内のエア流通路上に対
抗するため、冷却風の円滑な流れを妨げ、その結
果、エンジンの冷却性能が損なわれる問題があ
る。
他方、頭上弁式空冷エンジンにおいては、他の
型式のエンジンと同様に、クランク室からのオイ
ルミストの放出を抑制する目的で、ブリーザ装置
を設けてあり、たとえば、その一例として、実開
昭58−156113号公報に示されたものがある。
この場合のブリーザ装置は、クランク室とロツ
カアーム室(第1膨張室)とを通路で連通させ、
ロツカアーム室とエアクリーナとの間に、ブリー
ザ室(第2膨張室)を設けることにより、クラン
ク室とエアクリーナ間で、いわゆる、呼気作用を
させるとともに、その間、クランク室内からのオ
イルミストがエアクリーナである吸気系に多量に
送り込まれるのを、第1および第2膨張室での膨
張減速機能によつて抑制している。
ところが、こうしたブリーザ装置においては、
ブリーザ室を形成するにあたつて、ヘツドカバー
内に仕切壁を設けることによつて形成されてお
り、その結果、構造的な複雑化を招くだけでな
く、エンジンを大型化するおそれもあり、また、
ブリーザ室とエアクリーナとの連通手段が、パイ
プによつてなされているため、振動とか熱影響な
どによつて、このパイプが抜けて、ブリーザとし
て有効に機能しなくなる問題がある。
(考案の目的) この考案は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、エンジンをコンパクト化するとともに、ブリ
ーザ室をより簡単な構造のものとし、さらに、ブ
リーザ機能が常に安定して発揮されるようにする
ことを目的とする。
(考案の構成) 上記目的を達成するため、この考案は、ヘツド
カバー外周におけるフアンケース側の側部空間
に、エアクリーナを配置するとともに、エアクリ
ーナに、ブリーザ室を設け、このブリーザ室とロ
ツカアーム室とを連通するブリーザ室の入口より
もブリーザ室とエアクリーナを連通するブリーザ
室出口を高く設定してある。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
第1図において、1はクランクケースで、その
内部にはクランク室2を形成してあり、この場合
クランクシヤフト3は鉛直方向をなして所定の車
両、あるいは機器に設置される。4はシリンダ
で、クランクケース1の一側に一体的に突設さ
れ、このシリンダ4内には、コンロツド5を有す
るピストン6が設けられ、この場合のピストン6
は、水平方向に往復運動する。
上記シリンダ4の水平方向の一端には、シリン
ダヘツド7が設けられ、このシリンダヘツド7に
は、吸気ポート8と排気ポート9をそれぞれ開閉
するため、吸気バルブ10と排気バルブ11が設
けられている。これら両バルブ10,11は、シ
リンダヘツド7の一側方に突出し、クランクケー
ス1内のカムシヤフト(図示省略)と、タペツト
およびプツシユロツドによつて駆動されるロツカ
アーム12で開閉される。
これら両バルブ10,11とロツカアーム12
とを覆う状態でヘツドカバー13が装着され、こ
のヘツドカバー13の内部に、ロツカアーム室1
4を形成してある。
この場合、ロツカアーム室14とクランク室2
とは、2本の通路で連通され、その上側の通路が
クランク室2内の空気とオイルのミストをロツカ
アーム室14へ導く第1通路15とされ、一方、
下側の通路は、ロツカアーム室14からのオイル
をクランク室2へ戻すための第2通路16であ
る。
他方、こうした頭上弁式エンジンの上部一側に
は、リコイルスタータ(図示省略)を取り付けた
冷却風取入部17を有するフアンケース18が装
着され、この冷却風取入部17に形成された冷却
風取入口(図示省略)からの冷却風を、図示しな
い冷却フアンによつて、矢印Aのように、シリン
ダ4側に送り込む。
上記フアンケース18のヘツドカバー13側の
一端部は、傾斜壁18aで、この傾斜壁18aの
水平方向と、ヘツドカバー13の鉛直方向上方に
相当する個所に側部空間が形成されていたが、こ
の側部空間に相当する個所を利用して、エアクリ
ーナ19と、ブリーザ室20とを設けてある。
つまり、エアクリーナ19は、クリーナケース
21と、クリーナエレメント22とを有し、上記
クリーナケース21はヘツドカバー13に樹脂で
一体に形成され、その中段高さに、クリーナエレ
メント22を配置してある。こうして、エアクリ
ーナ19のクリーナケース21と、フアンケース
18の傾斜壁18aとが接する部分に、クリーナ
入口23を形成して、矢印Aで示す冷却風の一部
が、矢印Bで示す吸気として、エアクリーナ19
内に取り入れられる構造とし、取り入れられた空
気は、クリーナエレメント22で浄化されるとと
もに、クリーナエレメント22の下流側24に形
成されたクリーナ出口25を通して、第2図のキ
ヤブレータ26へと送り込まれる。なお、クリー
ナケース21には、第1図のように、その上端面
に着脱自在なクリーナカバー27が取り付けられ
ている。
こうしたエアクリーナ19には、第2図に示す
ように、エンジンの正面からみて円筒状をなすブ
リーザ室20が、クリーナケース21内に一体を
なして形成されており、このブリーザ室20は、
クリーナケース21の幅方向の中央に配置され、
第1図のように、ヘツドカバー13のロツカアー
ム室14に対してブリーザ室入口通路28を介し
て連通する。ここにおいて、29はロツカアーム
室出口、30はブリーザ室入口であり、このブリ
ーザ室入口30には、ブリーザバルブ31が上下
に開閉動作するように設けられる一方、ブリーザ
室20は膨張空間とされるとともに、上記ブリー
ザ室入口30よりも高い上方位置にブリーザ室出
口32を開口し、この出口32を、クリーナエレ
メント22の下流側24にのぞませてある。なお
33は共通仕切壁で、ヘツドカバー13とエアク
リーナ19間を一つの一体壁によつて仕切るもの
であり、また、34はバルブストツパで、上記ク
リーナカバー27から突設され、ブリーザバルブ
31の開放位置を規定する。さらに、第2図の3
5はマフラを示す。
したがつて、上記構成では、冷却風が矢印Aの
ように、シリンダ4側に送り込まれるとともに、
その一部は矢印Bで示すように、クリーナ入口2
3を通してエアクリーナ19内に吸気用として送
り込まれる。一方、ブローバイガスなどを含むク
ランク室2内の圧縮ガスは、矢印Cで示すよう
に、第1通路15を通してロツカアーム室14へ
送り込まれ、ここにおいて、ロツカアーム室14
は、1つの膨張空間として作用するので、上記ガ
スとオイルミストとは分離され、ガス分はロツカ
アーム室出口29を通してブリーザ室20へ、ま
た、オイル分は潤滑用とされたのち第2通路16
を通して矢印Dのように、クランク室2へ戻され
る。ブリーザ室20はブリーザバルブ31を有す
るとともに、ブリーザ室出口32を入口よりも高
く配置してあるので、ガス分のみがブリーザ室出
口32からエレメント22の下流側24へと送り
込まれ、第2図のキヤブレータ26へ持ち込まれ
る一方、オイルは第1図のブリーザ室入口30か
らロツカアーム室出口29を通して第2通路16
へ戻される。
上記作用を奏する頭上弁式空冷エンジンである
が、とくに、この場合はヘツドカバー13の側部
空間に、エアクリーナ19を配置してあるので、
スペースの有効利用によつてエンジンが大型化せ
ず、コンパクトにまとまる。しかも、こうしたエ
アクリーナ19内にブリーザ室20を形成してあ
るので、コンパクト化が一層図れるだけでなく、
ブリーザ室20を簡単な構造のものに形成するこ
とができる。さらに、エアクリーナ19内にブリ
ーザ室20を設けたので、従来のように、パイプ
により両者を接続する必要がなくなり、これによ
つてパイプが不測にも抜けたりするおそれもなく
なつた。また、ブリーザ室入口30よりも出口3
2の方を高くしてあるので、オイルがエアクリー
ナ19内に多量に入り込むことが防止される。し
かも、上記実施例では、ブリーザ室出口32をエ
レメント22の下流側24に開口してあるので、
クリーナエレメント22がオイルによつて目詰り
するおそれもなく、さらに、クランク室2からの
ガスの流れが円滑化する有利さがある。ただし、
クリーナエレメント22として含油ろ過体を用い
る場合には、ブリーザ室出口32をクリーナエレ
メント22の上流側に開口してもよい。
なお、上記ヘツドカバー13とブリーザ室20
(またはクリーナケース21)とは、別体で形成
し、両者間にガスケツトを介して接続して、連通
状態とすることもできる。また、上記エンジンは
バーチカルタイプであるが、ホリゾンタルタイプ
とすることもある。さらに、上記クリーナ入口2
3は、フアンケース18内と連通しない型式とす
ることがある。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案によれば、ヘツ
ドカバー外周におけるフアンケース側の側部空間
に、エアクリーナを配置するとともに、エアクリ
ーナにブリーザ室を設け、このブリーザ室とロツ
カアーム室とを連通するブリーザ室の入口よりも
ブリーザ室の出口を高く設定したので、エアクリ
ーナとブリーザ室を設けるにあたつて、エンジン
が大型化せず、コンパクトなエンジンとすること
ができるとともに、ブリーザ室はエアクリーナに
設けられるので、構造が簡単化し、さらに、パイ
プの抜けなどがなく、常に安定したブリーザ機能
を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を一部断面にて示
す頭上弁式空冷エンジンの側面図、第2図は第1
図−線に沿う断面図である。 2……クランク室、4……シリンダ、7……シ
リンダヘツド、10,11……吸気、排気バル
ブ、13……ヘツドカバー、14……ロツカアー
ム室、15,16……通路、18……フアンケー
ス、19……エアクリーナ、20……ブリーザ
室、22……クリーナエレメント、30……ブリ
ーザ室入口、32……ブリーザ室出口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダの側方に、フアンケースが設けられる
    とともに、シリンダヘツドに、ロツカアームを覆
    うヘツドカバーが装着され、かつ、クランク室と
    ヘツドカバー内のロツカアーム室とが、通路で連
    通されるとともに、ロツカアーム室とエアクリー
    ナとが、ブリーザ室を通して連通された頭上弁式
    空冷エンジンにおいて、上記ヘツドカバー外周に
    おけるフアンケース側の側部空間に、エアクリー
    ナを配置するとともに、エアクリーナに、ブリー
    ザ室を設け、このブリーザ室とロツカアーム室と
    を連通するブリーザ室入口よりも、ブリーザ室と
    エアクリーナとを連通するブリーザ室出口を高く
    設定したことを特徴とする頭上弁式空冷エンジ
    ン。
JP8523184U 1984-06-07 1984-06-07 頭上弁式空冷エンジン Granted JPS60195958U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8523184U JPS60195958U (ja) 1984-06-07 1984-06-07 頭上弁式空冷エンジン

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JPS60195958U JPS60195958U (ja) 1985-12-27
JPS643810Y2 true JPS643810Y2 (ja) 1989-02-01

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