JPS642949Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野及び目的 この考案はブラインドのヘツドボツクスを窓ま
たは天井等に取付けるための取付金具に関するも
のである。

従来、ヘツドボツクスを窓または天井等に容易
に取付け得る取付金具はなく、そのような取付金
具が希求されていた。この考案の目的は、係止軸
を回動させるだけでヘツトボツクスを容易に着脱
し得る取付金具を提供するにある。

考案の構成 この考案は前記目的を達成するため、金具本体
にヘツドボツクスの一側上片を支持する係止片を
設け、同ヘツドボツクスの他側上片を支持する段
部を一側に設けた係止軸を金具本体に回動可能に
支持し、さらに係止軸の下面に操作孔を設けたも
のである。

実施例 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従つて説明すると、１は金属板を「形に折曲げて
形成された金具本体であつて、その縦片２にはこ
の金具本体１を窓上部の壁面等にネジ着するため
の取付孔３が複数設けられ、横片４にはこの金具
本体１を天井面等にネジ着するための取付孔５が
複数設けられている。６は縦片２の両側部を横片
４側に折曲げて形成されたリブであつて、同縦片
２の剛性を高めるものであり、その前縁上部は円
弧状の凹部７をなつている。

８は横片４の両側部を下方へ折曲げて形成され
たリブであつて、同横片４の剛性を高めるように
なつている。９は横片４の先端部を下方へ折曲げ
て形成された支持部であつて、その先端はさらに
後方へ折曲げられて後記するヘツドボツクスを支
持するための係止片１０が設けられている。

１１は合成樹脂または金属にてなる係止軸であ
つて、第２図に示すようにその中央部は円柱状に
形成され、その上端部に突出された突起１２が第
３図に示すように金具本体１の横片４基端部に設
けられた透孔１３に回動可能にかしめ着されてい
る。１４は係止軸１１下部を前後に突出して四角
柱状とした段部であつて、その上面１４ａは前記
係止片１０に対応する位置に設けられ、第２図に
示すようにその後方右隅部１５は上方の円柱部と
面一となるような円弧面に形成されている。そし
て、この係止軸１１を回転させると後方左隅部１
６または前方右隅部１７が金具本体１に当接する
ため、同係止軸１１は金具本体１に対し前後に
90゜だけ回動可能となつている。また、段部１４
の上面１４ａは前記円弧状の後方右隅部１５と対
角位置にある前方左隅部１８を最低部とする斜状
のカム面となつている。

１９は係止軸１１の下面に設けられた長四角形
状の操作孔であつて、マイナスドライバ等を係合
してこの係止軸１１を回動させるためのものであ
る。

さて、上記のように構成された取付金具にヘツ
ドボツクスを取付けるには、例えば第３図に示す
ようにまず金具本体１を取付孔３により壁面等に
ネジ着する。そして、第１図に示すように係止軸
１１をその段部１４の前方右隅部１７が金具本体
１に当接する状態に位置させる。次に、第４図に
示すようにヘツドボツクスＢの一側上縁の突条
B₁を金具本体１の係止片１０に係合させ、この
状態で同ヘツドボツクスＢの地側上縁を凹部７に
沿つて上方へ回動させる。そして、係止軸１１を
マイナスドライバ等により第１図矢印方向に回動
させればその段部上面１４ａにヘツドボツクスＢ
の他側上縁の突条B₂が支持される。この時、段
部上面１４ａは前記のように斜状のカム面となつ
ているので、係止軸１１の回動にともなつてヘツ
ドボツクスＢが横片４のリブ８に徐々に圧接さ
れ、やがては強固に固定される。従つて、この取
付金具は係止軸１１を回動させることによりヘツ
ドボツクスＢを容易に固定することができるとと
もに、この状態から係止軸１１が振動等により容
易に回動して同ヘツドボツクスＢがこの取付金具
から脱落することはない。

また、係止軸１１を前記とは逆方向に回動すれ
ば、この取付金具からヘツドボツクスＢを容易に
取り外すことができる。

効 果 以上詳述したように、この考案は金具本体１に
ヘツドボツクスＢの一側上片を支持する係止片１
０を設け、同ヘツドボツクスＢの他側上片を支持
する段部１４を一側に設けた係止軸１１を金具本
体１に回動可能に支持し、さらに係止軸１１の下
面に操作孔１９を設けたことにより、ヘツドボツ
クスＢの取付金具１への取付時には、係止軸１１
の段部１４をヘツドボツクスＢの上縁に接触しな
い位置に待機させ、ヘツドボツクスＢを支持する
際には、係止軸１１の段部１４を回動操作するだ
けでヘツドボツクスＢの上縁を係止することがで
き、ヘツドボツクスＢの取付金具への着脱を容易
にする優れた効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化したヘツドボツクス
取付金具の一実施例を示す斜視図、第２図はその
係止軸を示す斜視図、第３図はヘツドボツクスを
取付けた状態を示す縦断面図、第４図はヘツドボ
ツクスを取付ける過程を示す縦断面図である。 金具本体……１、係止片……１０、係止軸……
１１、段部……１４、ヘツドボツクス……Ｂ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 金具本体１にヘツドボツクスＢの一側上片を
   支持する係止片１０を設け、同ヘツドボツクス
   Ｂの他側上片を支持する段部１４を一側に設け
   た係止軸１１を金具本体１に回動可能に支持
   し、さらに係止軸１１の下面に操作孔１９を設
   けたことを特徴とするブラインドのヘツドボツ
   クス取付金具。 ２ 段部１４はその上面１４ａを斜状のカム面と
   した実用新案登録請求の範囲第１項に記載のブ
   ラインドのヘツドボツクス取付金具。 ３ 金具本体１は状に形成され、その縦片２で
   垂直面に取付可能であるとともに横片４で水平
   面に取付可能である実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載のブラインドのヘツドボツクス取付
   金具。 ４ 縦片２はそのリブ６の前縁上部に円弧状の凹
   部７を有する実用新案登録請求の範囲第１項に
   記載のブラインドのヘツドボツクス取付金具。