JPS6143917Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建物躯体より室外側に突出させて設
けられる出窓の取付装置に関するものである。

従来、建物躯体に出窓を取付ける場合、特に建
物躯体の窓台に出窓部の地板を取付ける場合に
は、第２図に示すように、窓台の上面に地板の裏
面を密接させ、かつ窓台の室外側壁と地板の裏面
とに亘つてＬ型の連結具を取付け、ビスにより窓
台と地板とを連結して取付けていた。

ところで、建物躯体に出窓を設ける場合には、
その出窓部分を台所等として使用する場合が多
く、このような場合、台所での湿気等が窓台に吸
収され、この窓台が上側に凸部状に撓むことがあ
る。

しかして、窓台が撓むと、地板はこの窓台に直
接載置されているため、地板も撓んで外観を悪く
するという問題点が生じていた。

本考案はこのような問題点に対処すべく案出さ
れたものであり、以下図面に示す実施例に基いて
説明する。

符号１は建物躯体の窓台を示す。この窓台１に
は地板２が載置されるが、直接載置されることな
く、窓台１と地板２との間に空間部３を設けて載
置される。

すなわち窓台１の室内側コーナー部４の上端に
地板２を二層配設すると共に、窓台１の室外側コ
ーナー部５上端に連結具６を配設して、窓台１と
地板２との間に空間部３を設けてある。

なお地板２の室外側先端部７は下枠８に形成さ
れた連結片９に連結されている。

ところで、連結具６は前記地板２を支持する略
門型状の支持部１０より成り、該支持部の室内側
脚部１０′の下端は窓台の室外側コーナー部上端
に載置されると共に、前記支持部の室外脚部１１
はその下端より連続して窓台の室外側壁１２に延
びる取付部１３を有し、この取付部１３により窓
台の室外側壁１２に固着されている。

そして該連結具６は窓台１の全長に亘る長尺材
として形成しても構わないし、窓台１の全長に間
隔をおいて配設する複数の部材として形成しても
構わない。

以上において次に本考案の使用状態につき述べ
る。

先ず、窓台１の室内側コーナー部４の上端に地
板２を二層配設すると共に、窓台１の室外側コー
ナー部５の上端に対応する地板２の裏面に予め連
結具６を取付ける。

この取付けは連結具６の支持部１０より連結ビ
ス１４を螺挿して地板２に締結して行なう。この
状態で窓台１上に空間部３を設けて地板２を載置
する。その後、連結具６の取付部１３から連結ビ
ス１４を螺挿し、窓台１の室外側壁１２に締結す
る。

よつて地板２は窓台１上に空間部３を有して載
置される。

ところで、地板２の室外側先端部７は下枠８の
連結片９に連結しておくものとする。

かくして本考案は以上の構成よりなる。そして
本考案による出窓の取付装置であれば、地板を窓
台上に直接載置せず、地板と窓台との間に空間部
を設け、かつ連結具を窓台の室外側コーナー部上
端に設けて地板を取付けてあるので、たとえ窓台
が湿気によつて凸状に撓んだとしても、従来のよ
うに地板が撓んで外観を損なう恐れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の使用状態を示す概略図、第２
図は従来例を示す概略図である。 １……窓台、２……地板、３……空間部、４…
…室内側コーナー部、５……室外側コーナー部、
６……連結具、７……地板の室外側先端部、８…
…下枠、９……連結片、１０……支持部、１０′
……室内側脚部、１１……室外側脚部、１２……
窓台の室外側壁、１３……取付部、１４……連結
ビス。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 建物躯体より室外側に突出させて設けられる出
   窓の取付装置であつて、 前記建物躯体における窓台の室外側コーナー部
   上端に連結具を設け、この連結具上に地板を載置
   して窓台と地板とをその間に空間部を設けて連結
   してなり、前記連結具は地板を支持する略門型状
   の支持部より成り該支持部の室内側脚部下端は窓
   台の室外側コーナー部上端に載置されると共に前
   記支持部の室外側脚部はその下端より連続して窓
   台の室外側壁に延びる取付部を有しこの取付部に
   より窓台の室外側壁に固着されることを特徴とす
   る出窓の取付装置。