JPH0444749Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、住宅用バスユニツトに関するもので
ある。

従来の技術 従来この種の住宅用バスユニツトは、第４図に
示す構造となつていた。

すなわち、バスユニツト１における建築物の梁
部分７をさけるための梁欠部３は、垂直部分３ａ
と水平部分３ｂをＬ字状に一体化した構造となつ
ていた。

考案が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、内組み施
工時の壁パネル２を立てた後、梁欠部３をのせる
際に大型部材であることから、バスユニツト１の
内側で、壁パネル２の表面に傷をつけやすいとい
う施工上の問題があつた。またさらに、水平部分
３ｂを固定するビス４の頭が内面側に見える問題
があつた。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決する本考案の技術的な手段
は、梁欠部を垂直部材と水平部材とに分割して取
付ける構造とするものである。

作 用 この技術的手段による作用は次のようになる。
すなわち、内組み施工時の壁パネルを立てた後
に、梁欠部を取付ける際に、梁欠部が分割して取
付ける構造となつているため、取扱いが簡単とな
り、壁パネルの表面に傷をつけにくくなるもので
ある。また、水平部材を単独で取付ける際に、垂
直部材を後ろから取付けるため、固定をバスユニ
ツトの外側で行うことができ、仕上がり状態で、
内面にビスの頭が見えることがない。

実施例 以下本考案の一実施例を添付図面にもとづいて
説明する。

第１図および第２図において、１３は建築物の
梁部１７をさけるためのバスユニツト１１の梁欠
部であり、垂直部材１３ａと水平部材１３ｂを連
結ビス１５で連結し、穴うめキヤツプ１６をはめ
込んで仕上げる構造としている。

すなわち、水平部材１３ｂは外方側一端に取付
片１３Ｄを有し、これと相対する他端には略Ｌ字
状の取付片１３Ｃを有し、一方、垂直部材１３ａ
の下端には前記Ｌ字状の取付片１３Ｃの上面に当
接する略Ｌ字状の取付片１３Ｅを有し、これら取
付片部において、連結ビス１５で連結されてい
る。

また、垂直部材１３ａの上部には、断面Ｌ字状
の形成部１３Ｆを設け、天井板１９を載置して定
着するようになつている。１２は壁パネルであ
る。

前記のバスユニツトは、第３図に示すように、
壁パネル１２を立てた後、水平部材１３ｂを壁パ
ネル１２上部にのせ、固定ビス１４にて固定し、
その後、一点鎖線で示す、垂直部材１３ａを矢印
の方向へ差し込み、連結ビス１５にて連結する。
その後、一点鎖線で示す天井板１９を取りつけ
る。

上記構成によれば、梁欠部１３の取付けにおい
て、垂直部分１３ａと水平部分１３ｂを分割して
取付けることが可能なことより、取付工事が簡単
となり、壁パネル１２の表面に傷をつけること等
の施工上の問題が減少するのである。また、水平
部分１３ａの固定ビス１４をバスユニツト１１の
外側へ設けることも可能となり、仕上がり状態で
内面に固定ビス１４の頭が見えなくなるのであ
る。

考案の効果 以上の実施例の説明より明らかなように、本考
案はバスユニツト内組み施工時の梁欠部材取付作
業において、施工上のトラブルを防止することが
でき、仕上がりもバスユニツト内側よりビスの頭
が見えない等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本考案の一実施例を示し、第
１図は梁欠部をもつバスユニツトの外観斜視図、
第２図は要部断面図、第３図はその組立の作業順
序を示す図、第４図は従来例の要部断面図であ
る。 １１……バスユニツト、１２……壁パネル、１
３……梁欠部、１３ａ……垂直部材、１３ｂ……
水平部材、１３Ｃ……取付片、１３Ｄ……取付
片、１３Ｅ……取付片、１３Ｆ……断面Ｌ字状形
成部、１７……建築物の梁部分、１９……天井
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建築物の梁部分をさけるための梁欠部を垂直部
   材と水平部材で分割構成し、前記水平部材は外方
   側一端に固着用の取付片を有し、これと相対する
   他端に略Ｌ字状の取付片を有し、前記垂直部材の
   下端には、前記水平部材の略Ｌ字状の取付片上面
   に当接する略Ｌ字状の取付片を設け、前記取付片
   と連結し、垂直部材の上端は断面Ｌ字状に形成
   し、この水平部に天井板を載置定着してなるバス
   ユニツト。