JP2508724Y2 - 間仕切パネルにおける巾木の取付部構造 - Google Patents

間仕切パネルにおける巾木の取付部構造

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JP2508724Y2 JP1989132948U JP13294889U JP2508724Y2 JP 2508724 Y2 JP2508724 Y2 JP 2508724Y2 JP 1989132948 U JP1989132948 U JP 1989132948U JP 13294889 U JP13294889 U JP 13294889U JP 2508724 Y2 JP2508724 Y2 JP 2508724Y2
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春信 吉村
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、オフィス等の室内空間を区画する間仕切パ
ネルにおける巾木の取付部構造の改良に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、この種の間仕切パネルにおける巾木取付部の構
造は、例えば第7図、第8図に示すように、表裏両側に
パネルa,aを取付けた両側支柱bの下端開口に、アジャ
スター受けc上部の連結用頭部dを嵌合連結し、図例の
如く両側に係止縁fを設けてなる巾木取付用保持枠e又
はパネル下枠取付金具等を前記両パネルa,a間の下端間
にネジ止め等の手段にて取付け、巾木gの下縁を屈曲形
成した下係止縁iの両側位置に形成した係止孔(図示せ
ず)を前記アジャスター受けcの下端に設けた係止片j
に嵌合係止させるとともに、巾木gの上縁を屈曲して形
成した上係止縁hを前記保持枠eの係止縁fへ係止する
ことにより、巾木gを間仕切パネルにおけるパネルaの
下へ取付けていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前記のような従来の巾木の取付部構造におい
ては、巾木gの上、下縁に形成した上、下係止縁h、i
が、間仕切パネル支柱bへそれぞれ別に取付けられた保
持枠eの係止縁fとアジャスター受けcの係止片jとの
間で取付けられており、各部材の寸法誤差により前記巾
木gの取付け作業に支障をきたしたり、又、取付後にお
いても巾木にガタツキを生じたり、更には地震その他で
間仕切パネルに振動が加わったときには巾木gが間仕切
パネルから脱落するおそれがあった。又、前記巾木g
は、その下係止縁jに設けた係止孔をアジャスター受け
c下端に設けた係止片jへ嵌合係止させる一方、その上
係止縁hを保持枠eの係止縁fへ係止してなり、巾木g
における上下の取付部構造が互いに異なり、これを間仕
切パネルへ取付けるに際しては、巾木の上下方向を確認
したうえで取付ける必要があり、取付作業が面倒であっ
た。
本考案は上記の点に鑑み、間仕切パネルにおける巾木
の取付部構造として、間仕切パネル組立時の各部材間の
寸法誤差等に左右されることなく巾木を確実に取付可能
とし、且つ、取付後の巾木のガタツキや振動等による脱
落を防止しうるようになすとともに、巾木の間仕切パネ
ルへの取付けに際しては、該巾木の上下方向に関係なく
取付け可能とした間仕切パネルにおける巾木取付装置を
提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る間仕切パネルにおける巾木の取付部構造
は上記の目的を達成するために、支軸の上部に、パネル
両側に立設した支柱下端と嵌合しうる連結用頭部を設
け、該支軸の下端にアジャスターを螺設するとともに、
前記支軸の上端部には先細状に形成した下向きの上フッ
クを間仕切パネルの長さ方向に沿った両側から側方へ突
設し、支軸の下端部の両側には略L字形に形成した上向
きの下フックを前記上フック突出方向と同方向に突設し
てなるアジャスター受けと、上下に前記アジャスター受
けの上、下フックのいずれにも係止しうる同一形状の
上、下の係止縁を設けてなる巾木と、よりなり、パネル
両側に位置するアジャスター受けの上、下フックと巾木
の上、下係止縁とを嵌合係止して、パネル下方へ巾木を
取付けてなる。
〔作用〕
本考案に係る間仕切パネルにおける巾木の取付部構造
は上記の如くであり、巾木を、その上下に設けた上、下
係止縁を、アジャスター受けの支軸上下に一体に設けた
上下のフックへ互いに互いに係止して取付けてなるの
で、巾木の上下の係止部間に寸法誤差が発生することが
なく、間仕切パネル組立時における各構成部材間に寸法
誤差が発生した場合でも巾木を確実に間仕切パネルへ取
付可能である。又、前記巾木は、その上、下係止縁を同
一形状に形成してなるから、間仕切パネルへ巾木を取付
けるに際して上下の区別なく取付けることができる。
〔実施例〕
以下、図面に示した実施例に基づき本考案を更に詳細
に説明する。
第1図は単位間仕切パネル1…を連設してなる間仕切
装置の斜視図であり、前記単位間仕切パネル1は両側に
位置する支柱2、2間の表裏にパネル3、3を取付け、
前記支柱2の下端に、下面にアジャスター4を螺設して
上下高さ調節可能としてなるアジャスター受け5を嵌合
連結し、前記両側支柱2、2下端のアジャスター受け
5、5間には巾木6を取付けている。前記単位間仕切パ
ネル1の上端には上部カバー7を、又、間仕切装置の端
部に位置する単位間仕切パネル1の側端部には側部カバ
ー8を適宜取付けてなる。
前記アジャスター受け5は合成樹脂等にて一体成型し
てなり、第4図に示す如く支軸14の上部にパネル支柱2
の下端開口へ嵌合しうる形状とした連結用頭部10を連設
し、該連結用頭部10の下端位置に前記支柱2の下端部を
支持しうる当止縁12を形成し、該当止縁12には巾木6の
上部を取付けるための係止部として、先細状に形成した
下向きの上フック16を該当止縁12側端から間仕切パネル
の長さ方向に沿った両側へ突出状態に設けるとともに、
前記支軸14下端には底板13を設け、該底板13の側端縁か
ら両側へ前記上フック16突設方向と同方向に巾木6の下
部を取付けるための略L字形で上向きの下フック18を突
設し、支軸14の下端面にはアジャスター4を上下調節可
能に螺設してなる。
前記アジャスター受け5に取付けられる巾木6は、金
属板を折曲等して形成してなり、表面板61の上、下両端
縁を屈曲して係止縁62、62を互いに同一形状に形成して
いる。
しかして、間仕切パネル1に巾木6を取付けるには、
間仕切パネル1の両側に位置し、表裏両側にパネル3を
取付けた両側支柱2の下端開口に前記アジャスター受け
5の連結用頭部10をそれぞれ嵌合連結し、巾木6の下係
止縁62をアジャスター受け5の底板13に突設した略L字
形で上向きの下フック18へ係止したうえで、巾木6の上
係止縁62をアジャスター受け5の当止縁12から側方へ突
設した先細状で下向きの上フック16へその先端から無理
嵌め状に係止させて巾木6の上、下係止縁62、62とアジ
ャスター受けの上、下フック16、18とを互いに嵌合係止
して取付ける。
尚、前記アジャスター受け5の当止縁12に設けた上フ
ック16は、第5図に示す如く、前記当止縁12の同側に互
いに分離した状態で2箇所に設けることにより、隣接す
る単位間仕切パネル1のそれぞれの巾木6の端部を取付
けるようにしてもよい。この場合には、隣接する巾木6
同士が互いに異なる上フック16へ係止されるから、各上
フック16は、それぞれより弾力的に巾木6の上係止縁を
係止しうる。又、この当止縁12の一側に設ける上フック
16、16を連続した状態に設けてもよい。又、アジャスタ
ー受け5下端の底板13から突設してなる下フック18も図
例の如く該底板13一側に、互いに隣接して取付けられる
巾木6、6の下係止縁62をそれぞれ独立して係止するよ
うにしてもよいし、又、この両下フック18、18を連続し
て設けてもよい。更に、間仕切装置の側端に位置する単
位間仕切パネル1においては、第6図の如く、アジャス
ター受け5の底板13の両側で間仕切パネル1の内側に位
置する一箇所のみに下フック18を設けて巾木6を取付け
るとともに、該底板13における間仕切パネル1の側端側
には張り出し部20を設けて該張り出し部20にて側部カバ
ー8の下端縁を支持するようにしてもよい。
前記の如く取付けてなる巾木6は、その上下に設けた
係止縁62、62をアジャスター受け5の上下に設けた当止
縁12及び底板13から該アジャスター受け5と一体に突設
してなる上下のフック16、18のそれぞれへ係止して両フ
ック16、18間へ嵌合係止して取付けてなるので、間仕切
パネル1における巾木6の上下の取付部間に寸法誤差が
発生することなく、パネル組立時の各部材間の寸法誤差
等に関係なく巾木6をパネルへ確実に取付可能であり、
又、取付後のガタツキの発生も防止しうるとともに、地
震その他の振動等により巾木6が脱落するおそれもな
い。又、前記巾木6は、その上下に同形の係止縁62、62
を設け、これをアジャスター受け5の上、下フック16、
18へ取付けるようにしたことにより、該巾木6を上下の
区別なく取付けることができ、施工時の作業がより簡単
に行える。更には、前記アジャスター受け5に設けた
上、下フック16、18は、第5図又は第6図の如くアジャ
スター受け5の当止縁12及び底板13の間仕切パネル1の
長さ方向に沿った側縁から側方へ突設してなり、しかも
上フック16は該側縁における中央寄りに設けてなるか
ら、該アジャスター受け5を間仕切装置における側端に
位置する支柱2へ取付けたときにも、これらのフック1
6、18が間仕切パネル1の長さ方向へ突出して間仕切パ
ネル1の側端部に側部カバー8を取付けるに際して該側
部カバー8の取付を妨げたりすることがない。
〔考案の効果〕
上記の如く、本考案によれば、間仕切パネル下部に取
付ける巾木を、パネル両側に位置する両側支柱の下端を
支持してなるアジャスター受けの上下に該アジャスター
受けと一体に設けてなる上下のフックへ巾木の上、下係
止縁を係止することにより取付けてなるので、間仕切パ
ネルにおける巾木の上下の取付部間に寸法誤差が発生す
ることがなく、パネル組立時に各構成部材間に寸法誤差
等が発生した場合にも巾木を間仕切パネルへ確実に取付
けることができる。しかも、前記巾木の上、下係止縁は
アジャスター受けの上、下フックへ互いに嵌合係止して
取付けてなるので、取付後の巾木のガタツキの発生や更
には地震その他の振動により巾木が脱落することも防止
しうる。更に、アジャスター受けの上、下フックとし
て、上フックを先細状で下向きに形成するとともに、下
フックを略L字形で上向きに形成してなるので、巾木の
取付けに際しては、先ず巾木の下係止縁をアジャスター
受けの略L字形で上向きの下フックに係止したうえで、
巾木の上係止縁をアジャスター受けの先細状で下向きの
上フックへその先端から無理嵌め状に係止させること
で、巾木をアジャスター受けへ簡単かつ確実に取付ける
ことができる。そのうえ、前記巾木は、その上下に同形
の係止縁を設けてこれをアジャスター受けの上、下フッ
クへ係止して取付けるようにしたことにより、該巾木を
上下の区別なく間仕切パネルへ取付けることができ、施
工時の作業がより簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は単位間仕切パネルを連設してなる間仕切装置の
斜視図、第2図は前記間仕切装置における各単位間仕切
パネル連結部の側面図、第3図は前記間仕切装置におけ
る側端部の側面図、第4図は本考案に係る巾木の取付部
構造の縦断面図、第5図は各単位間仕切パネル連結部に
おける巾木の取付部構造の斜視図、第6図は間仕切装置
の側端部における巾木の取付部構造の斜視図、第7図は
間仕切パネルにおける従来の巾木取付部の一例を示す斜
視図、第8図は同じく側断面図である。 1:単位間仕切パネル、2:支柱、3:パネル、4:アジャスタ
ー、5:アジャスター受け、6:巾木、7:上部カバー、8:側
部カバー、10:連結用頭部、12:当止縁、13:底板、14:支
軸、16:上フック、18:下フック、20:張り出し部、61:表
面板、62:係止縁。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支軸の上部に、パネル両側に立設した支柱
    下端と嵌合しうる連結用頭部を設け、該支軸の下端にア
    ジャスターを螺設するとともに、前記支軸の上端部には
    先細状に形成した下向きの上フックを間仕切パネルの長
    さ方向に沿った両側から側方へ突設し、支軸の下端部の
    両側には略L字形に形成した上向きの下フックを前記上
    フック突出方向と同方向に突設してなるアジャスター受
    けと、 上下に前記アジャスター受けの上、下フックのいずれに
    も係止しうる同一形状の上、下の係止縁を設けてなる巾
    木と、 よりなり、パネル両側に位置するアジャスター受けの
    上、下フックと巾木の上、下係止縁とを嵌合係止して、
    パネル下方へ巾木を取付けてなる間仕切パネルにおける
    巾木の取付部構造。
JP1989132948U 1989-11-14 1989-11-14 間仕切パネルにおける巾木の取付部構造 Expired - Lifetime JP2508724Y2 (ja)

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