JPH057363Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、オフイス等の室内空間を区画する間
仕切パネルの脚部の改良に係わり、組立て容易で
配線コードを隔離配線し得るように隔壁板を取付
けてなる間仕切パネルの脚部に関する。

〔従来の技術〕

従来の間仕切パネルの脚部は、パネルの下縁よ
り更に下方に突出した支柱下端部に、直接巾木、
隔壁板、及びアジヤスター等を取付け、脚部を形
成した構造のものが各種提供されており、例えば
本願出願人が出願して昭和59年実用新案出願公開
第104910号にて開示される如く、下部枠の下面長
さ方向に、両側に巾木係止用の段部を有し、該段
部の上面に突起を形成した長尺の巾木保持枠をネ
ジ止め等で固定して、パネル版下端と該保持枠間
に条溝を形成するとともに、支柱下端のアジヤス
ター受けに爪を形成し、前記条溝に巾木上縁に形
成した取付片を嵌合し且つ該取付片を前記突起に
係止するとともに、巾木下縁に形成した孔を前記
アジヤスター受けの爪に嵌合係止し、更に該巾木
部の内部に隔壁版を間仕切パネルの長さ方向に縦
横に取付け、巾木部の内部を上下表裏側に複数区
画して、強電、弱電の配線コードをそれぞれの区
画に隔離状態で配設できるようにしてなる間仕切
パネルが提供されているが、その隔壁構造が複数
で、製造工程を多く必要としコスト高になるばか
りでなく、隔壁部分の組立ても手間のかかるもの
であつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとする
ところは、構造が簡単で支柱の下端に僅かの作業
で容易に組立てることができるとともに、必要に
応じて強電弱電の配線コードを隔離配線し得る隔
壁版が取付け可能で、配線作業のし易いように組
立て分解が簡単にできる間仕切パネルの脚部を提
供する点にある。

〔問題点を解決する為の手段〕

本考案は、前述の問題解決の為に、上部にパネ
ル両側に立設した支柱下端と嵌合関係を形成する
連結用軸部を設けるとともに、該連結用軸部の下
方に連続した支軸を設け、該支軸の間仕切パネル
長さ方向両側に取付片を突設するとともに、支軸
下端にはアジヤスターを螺設し、支軸下端側方に
は巾木を取付ける係合部を設けた側片を延設して
なり、上部の軸部にはパネルを取付けた支柱を嵌
合立設し、取付片には巾木内の隔壁板の側端を固
定し、側片には巾木を外装してなる間仕切パネル
の脚部を構成した。

〔実施例〕

次に添付図面に示した実施例に基づき更に本考
案の詳細を説明する。

第１図は、本考案の間仕切パネルの脚部の代表
的実施例を示す縦断面図であり、Ａはアジヤスタ
ー受け、Ｂ隔壁板、Ｃは巾木である。

アジヤスター受けＡは、第１図及び第２図に示
すように、上部に、支柱１の下端開口２の断面内
形状よりやや小さい形状となした基体３の外側面
上下方向に前記支柱１の開口２内面と嵌合関係に
ある複数のリブ４，……を形成し、前記基体３の
下端と近接した位置に前記支柱１の下端部を支持
し得る当止縁５を形成した連結用軸部６を設ける
とともに、該連結用軸部６の下方に連続した支軸
７を設け、該支軸７の間仕切パネルの長さ方向両
側に、上下方向に後述の隔壁板Ｂを取付ける為の
複数の孔８，……を形成した取付片９を設け、更
に前記支軸７の下端には、アジヤスター１０を穿
設した螺孔１１あるいは埋設したナツトに上下調
節可能に螺着するとともに、前記取付片９を設け
た方向と直交する方向即ち側方両側には巾木Ｃ，
Ｃを取付ける為の係合部１２，１２を有する側片
１３を延設してなる。隔壁板Ｂは、第３図に示す
ように、上面を間仕切パネルの巾及び長さと略一
致した巾及び長さを有する断面略コ字形の上方開
放のコード受け１４となし、該コード受け１４の
長さ方向両側部を切り起こして、該コード受け１
４の上面略中央に取付片１５を形成するととも
に、該取付片１５に孔１６を穿設している。ま
た、図示してないが前記取付片１５を前記コード
受け１４と別体に形成し、ネジ止め等の適宜な固
定手段で固定することも勿論可能である。巾木Ｃ
は、第１図に示すように、パネル１７下方に沿つ
て形成した条溝１８に係合すべき上縁を内方へ折
曲して上部片１９を形成するとともに、前記アジ
ヤスター受けＡの側片１３に係合すべき下縁を内
方へ折曲して下部片２０を形成し且つ該下部片２
０上面の前記側片１３に形成した係合部１２に対
応する位置に突起２１を形成してなる。

しかして、組立てる場合は、表裏両側に前記パ
ネル１７，１７を取付けた両側の支柱１，１の下
端開口２，２に前記アジヤスター受けＡ，Ａの上
部の連結用軸部６，６をそれぞれ嵌合連結し、該
アジヤスター受けＡ，Ａの前記取付片９，９の側
面に、前記隔壁板Ｂの長さ方向両側部の前記取付
片１５，１５をそれぞれ当接させ、前記取付片
９，９に形成した孔８，８と前記取付片１５，１
５に形成した孔１６，１６の位置を一致させた状
態でネジ２２止めして、該隔壁板Ｂを両側のアジ
ヤスター受けＡ，Ａ間に取付け、また前記巾穿設
Ｃ，Ｃの上部片１９，１９を前記表裏パネル１
７，１７の下方に隣接形成した前記条溝１８，１
８に嵌合係止させるとともに、前記下部片２０，
２０を前記アジヤスター受けＡ，Ａの下端に形成
した前記側片１３，１３に、該下部片２０，２０
の下面長さ方向両側部に形成した前記突起２１，
……を該側片１３，１３の上面に形成した前記係
合部１２，……に係合させて取付け、この状態
で、前記表裏パネル１７，１７の表面と前記巾木
Ｃ，Ｃの表面を略面一になるように、該巾木Ｃの
上部片１９及び下部片２０の折曲巾を設定してあ
る。また前記アジヤスター受けＡの取付片９の上
下方向に複数の孔８，……を設ければ、前記隔壁
板Ｂを上下に積層状態に取付けることができる。
尚、本実施例では、前記アジヤスター受けＡと隔
壁板Ｂの取付手段として、該アジヤスター受けＡ
の取付片９及び該隔壁板Ｂの取付片１５にそれぞ
れ孔８，１６を形成してネジ２２止めして取付け
たが、取付片９の上方から該取付片９と嵌合関係
にある取付片１５を嵌合取付けることも可能であ
る。

〔考案の効果〕

本考案の間仕切パネルの脚部によれば、上部に
パネル両側に立設した支柱下端と嵌合関係を形成
する連結用軸部を設けるとともに、該連結用軸部
の下方に連続した支軸を設け、該支軸の間仕切パ
ネル長さ方向両側に取付片を突設するとともに、
支軸下端にはアジヤスターを螺設し、支軸下端側
方には巾木を取付ける係合部を設けた側片を延設
してなり、上部の軸部にはパネルを取付けた支柱
を嵌合立設し、取付片には巾木内の隔壁板の側端
を固定し、側片には巾木を外装したので、弱電と
強電の配線コードを相互干渉のトラブルを防止し
て巾木内空間に配線することができ、また従来の
ものと比較して構造が簡単であり、その組立て分
解も容易に行い得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の代表的実施例を示す省略断面
図、第２図はアジヤスター受けの斜視図、第３図
は隔壁板の斜視図である。 Ａ……アジヤスター受け、Ｂ……隔壁板、Ｃ…
…巾木、１……支柱、２……開口、３……基体、
４……リブ、５……当止縁、６……連結用軸部、
７……支軸、８……孔、９……取付片、１０……
アジヤスター、１１……螺孔、１２……係合部、
１３……側片、１４……コード受け、１５……取
付片、１６……孔、１７……パネル、１８……条
溝、１９……上部片、２０……下部片、２１……
突起、２２……ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部にパネル両側に立設した支柱下端と嵌合関
   係を形成する連結用軸部を設けるとともに、該連
   結用軸部の下方に連続した支軸を設け、該支軸の
   間仕切パネル長さ方向両側に取付片を突設すると
   ともに、支軸下端にはアジヤスターを螺設し、支
   軸下端側方には巾木を取付ける係合部を設けた側
   片を延設してなり、上部の軸部にはパネルを取付
   けた支柱を嵌合立設し、取付片には巾木内の隔壁
   板の側端を固定し、側片には巾木を外装してなる
   間仕切パネルの脚部。