JPS642658B2 - - Google Patents

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JPS642658B2
JPS642658B2 JP55030253A JP3025380A JPS642658B2 JP S642658 B2 JPS642658 B2 JP S642658B2 JP 55030253 A JP55030253 A JP 55030253A JP 3025380 A JP3025380 A JP 3025380A JP S642658 B2 JPS642658 B2 JP S642658B2
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JP
Japan
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amorphous
alloy
composition
present
ribbon
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Expired
Application number
JP55030253A
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English (en)
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JPS56127749A (en
Inventor
Michihiko Nagumo
Shun Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPS56127749A publication Critical patent/JPS56127749A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は熱的に安定な鉄基非晶質合金薄帯に関
する。 最近、特殊な組成の合金を溶融状態から
106K/sec程度の冷却速度で超急冷することによ
つて原子配列が液体と同じようなランダム(非周
期)構造をもつ非晶質体を製造する方法が開発さ
れた。非晶質になりやすい合金組成は、遷移金属
と半金属(P,B,C,Si,Geなど)が、原子
数比で約4:1の合金であるといわれている。具
体的には特開昭49−91014号公報に示されている
ようなものがある。 このような非晶質合金は結晶質とは違つた特異
な性質を示すため、多くの分野での応用が期待れ
ている。たとえば軟磁性,耐食性,高硬度,高抗
張力,触媒作用など優れた性質を示す。 しかしながら結晶体では考えられない問題点も
有している。その最大の欠点は熱的不安定性であ
る。非晶質は液体構造を凍結したものと考えてよ
いから準安定状態にある。このため温度をあげて
いくと原子の移動が容易になり、安定な結晶状態
に変わり(結晶化)、非晶質の特徴は失われてし
まう。熱的安定性を測る一つの目安である結晶化
温度は通常一定の加熱速度に対して結晶化にとも
なう発熱現象を示す温度で定義される。 鉄―半金属の合金を構成する半金属の組合せは
数多く考えられるが液体急冷法によつて非晶質が
形成されやすい組合せの例として、前記特開昭49
−91014号公報に提示されているものがある。そ
れによれば、非晶質が得られる組成は化学式
MaYbZcで表示される合金で、記号の内容は下
記の通りである。 M:遷移金属 Fe,Ni,Cr,Co,V又はその
混合物 Y:P,C,B又はその混合物 Z:Al,Si,Sn,Sb,,Ge,In,Ge又はその混
合物 a+b+c=100なる条件で a 60〜90;b 10〜30;c 0.1〜15(原子数
%)とされている。 本発明者等は前記発明について種々の検討を加
えたところ上記化学式で表示される合金は確かに
非晶質の形成が容易で、熱的に安定な組成を含ん
でいるが、圧延法(双ロール法)、単ロール法、
遠心急冷法で代表される通常の回転ドラム方式で
薄帯化したとき、50%程度以下にしか非晶質とは
ならない組成も広範囲に含まれていることが実験
の結果明らかとなつた。 非晶質材料が実用に供されるためには用途に応
じて、充分な寸法(巾,長さ)および材質形状の
均一性が要求されるが、それらに影響を与える大
きな因子は、組成固有の非晶質になりやすさ(非
晶質形成能)にあると考えられる。 そこで我々は、とくにFe−Si−Bの三元素に
ついて、詳細に非晶質化しやすさ(形成能)と非
晶質化した後の熱的安定性の組成依存性を調べた
結果以下に示すような有用な組成域を新たに見い
出した。すなわち本発明は 化学式Fea-xB100-a-xSi2x ここで82a86 90−ax9.5(原子数百分率) で表示される組成の非晶質合金薄帯で、非晶質形
成能にすぐれるとともに高い熱的安定性を特徴と
する。 Fe―Si―B系での非晶質形成組成範囲につい
ては従来から研究があるが、非晶質の形成は製造
条件、すなわちロールの回転数、材料の供給量、
試料巾、溶解温度などに依存するものであり、材
料に固有なものではない。したがつて非晶質形成
範囲の中でもとくに非晶質化しやすい条件を見出
すことが、実際の工業的な観点で重要なことであ
る。本発明はかかる観点から実用的に重要な非晶
質化の容易な条件を見出したものである。 以下に本発明の組成を規定した理由を述べる。 第1図は、Fe―Si―B三元素について非晶質
化しやすさの指標である非晶質化最大厚みの組成
依存性を示す。ここで非晶質化最大厚みとは製造
パラメータ(溶湯の噴出圧、ノズル口径、ロール
回転数など)を変えて成品板厚を変動させたと
き、非晶質化する最大の板厚をいう。第1図の斜
線で示した帯状の領域がとくに非晶化しやすい組
成域でそれをはさむ境界組成は近似的に Fe82-xB18-xSi2x(a=82の系列に対応)および
Fe86-xB14-xSi2x(a=86)で表示できることを見
い出したのである。 実用的に有用か否かは、さらに非晶質の安定性
にも依存する。第1表は本発明合金と比較例合金
のそれぞれ代表的なものについてxと結晶化温度
との関係を示すものであるが、本発明の組成域90
−ax9.5(第1図の交差する斜線で示す領
域)において、特に結晶化温度の高いこと、すな
わち熱的に安定なことが明らかである。
【表】 本発明組成の合金薄帯はいずれも結晶化温度
500℃以上を示し、通常の環境において充分使用
に耐えるものと考えられる。 さらに本発明の合金薄帯は第2図に示すように
キユーリー点が高いため磁気特性(例えば飽和磁
化)の温度変化が小さい。特にB<10at%(x
90−a)で著しい。すなわち飽和磁化の温度変化
が小さい材料はトランスなどの鉄心として用いる
場合、きわめて有利であるが、本発明合金薄帯を
トランス用鉄心として使用したときには、その実
用温度域(例えば100℃付近)での飽和磁化の低
下は少なく優れた特性を有している。 また本発明合金薄帯は比較的低いB濃度(<
10at%)であるにもかかわらず高い非晶質形成能
を示すので、比較的高価なB量を節約することが
でき、経済的にも有利である。 本発明の合金は目的に応じて基本成分である
Feの5at%以下を他の遷移金属元素でおき換える
ことができる。たとえば耐食性を向上させるため
にCrなどで、あるいは磁気特性の改善のために
Co,Niなどで置換することができる。またBの
2at%以下をCで置換してもよい。Cの添加は融
点を下げ、湯流れをよくするので、るつぼやノズ
ルの消耗が小さく、多量生産に有利である。 以下に実施例をあげて説明する。 実施例 1 Fe76B8Si16なる組成を有する合金を前もつてア
ルゴン雰囲気中で高周波溶解し、石英管にて吸上
げ凝固させたものを母合金とした。この母合金を
スチール製単ロール法によつて急冷し薄帯とし
た。薄帯の板厚は40μmでX線回折の結果100%非
晶質であることがみとめられた。また180゜密着曲
げによつて破壊しなかつた。つぎに10℃/minの
昇温速度で示差熱分析計を用いて測定した結晶化
温度は531℃と高い値を示した。さらに350℃で30
分間焼鈍したのちの飽和磁束密度は166emu/g、
保磁力は0.02Oeを示した。 実施例 2 Fe76B6Si18なる組成の合金を実施例と同じ方法
にて薄帯とした。板厚は35μm、X線回折の結果
100%非晶質とみとめられた。また180゜密着曲げ
によつて破壊しなかつた。 実施例1と同じ条件下で、測定した結晶化温度
は509℃であつた。同様に350℃で30分間の焼鈍後
の飽和磁束密度は163emu/g保磁力は0.04Oeを
示した。
【図面の簡単な説明】
第1図はFe―Si―B三元素について非晶質化
性を示す状態図、第2図は本発明におけるキユー
リー点の組成依存性の実例を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Fea-xB100-a-xSi2xで表示される組成の非晶質
    合金薄帯。ここで82a86,90−ax9.5
    (原子数百分率)。
JP3025380A 1980-03-12 1980-03-12 Amorphous thin alloy strip Granted JPS56127749A (en)

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