JPS642344B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS642344B2
JPS642344B2 JP59088385A JP8838584A JPS642344B2 JP S642344 B2 JPS642344 B2 JP S642344B2 JP 59088385 A JP59088385 A JP 59088385A JP 8838584 A JP8838584 A JP 8838584A JP S642344 B2 JPS642344 B2 JP S642344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclodextrin
fragrance
ethyl alcohol
propylene glycol
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP59088385A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60232070A (ja
Inventor
Hitoshi Hashimoto
Kozo Hara
Nobuhiro Kuwabara
Katsuhiko Mikuni
Keiji Kainuma
Shoichi Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ensuiko Seito Kk
NORINSUISANSHO SHOKUHIN SOGO KENKYUSHOCHO
Original Assignee
Ensuiko Seito Kk
NORINSUISANSHO SHOKUHIN SOGO KENKYUSHOCHO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ensuiko Seito Kk, NORINSUISANSHO SHOKUHIN SOGO KENKYUSHOCHO filed Critical Ensuiko Seito Kk
Priority to JP59088385A priority Critical patent/JPS60232070A/ja
Publication of JPS60232070A publication Critical patent/JPS60232070A/ja
Publication of JPS642344B2 publication Critical patent/JPS642344B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seasonings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は香料の製造法に関し、詳しくは主とし
て食品工業の分野に用いられ、香味成分の保持力
にすぐれた香料の製造法に関する。 従来から知られている香料の一般的な製造法
は、天然香料については水蒸気蒸留法、圧搾法、
有機溶剤抽出法などであり、合成香料の場合は
種々の化学的手段が適用される。 ところが、これらの方法で得られる香料は揮発
性、酸化性が強いため、貯蔵中あるいは加工食品
等に使用した後、香りが弱くなるという欠点があ
る。 このような事情に鑑み、本発明者らは主として
食品工業の分野に使用される香料について香味成
分の保持力が強いものを開発すべく検討を重ね
た。その結果、α−サイクロデキストリンを主成
分として含有し、かつ分岐デキストリンを含むサ
イクロデキストリン粉飴に香料もしくは香料成分
含有材料を包接させたものが有効であることを見
出し、本発明を完成するに至つたのである。 すなわち本発明は、α−サイクロデキストリン
を主成分として含有し、かつ分岐デキストリンを
含むサイクロデキストリン粉飴と香料もしくは香
料成分含有材料とをエチルアルコールまたはプロ
ピレングリコールの存在下で混練した後、エチル
アルコールまたはプロピレングリコールを除去す
ることを特徴とする香料の製造法である。 サイクロデキストリンはグルコースが6個以上
α−1、4結合した環状の多糖であり、これまで
にα−、β−、γ−、δ−および分岐−サイクロ
デキストリンなどが知られている。 本発明に用いるサイクロデキストリン粉飴は、
α−サイクロデキストリンを主成分とし、かつ分
岐デキストリンを含むものである。通常、分岐デ
キストリンは約50〜85%含まれている。このサイ
クロデキストリン粉飴の製法は制限されないが、
最も一般的なものはバチルス・マセランス等が生
産する酵素サイクロデキストリン−グルカノート
ランスフエラーゼを澱粉に作用させることによつ
て得られるものであり、その組成の1例は以下の
如くである。 α−サイクロデキストリン 28.6% β−サイクロデキストリン 14.6% γ−サイクロデキストリン 5.3% 分岐デキストリンなどのデキストリン 49.2% 水 分 2.0% 灰 分 0.3% また、本発明が適用される香料には制限がな
く、たとえばバニラ、レモンなどの水溶性香料、
ココナツツ、パインなどの油性香料等やこれらの
香料成分を含有する素材などが挙げられる。 本発明による香料の製造法の好ましい態様は、
まずサイクロデキストリン粉飴とエチルアルコー
ルまたはプロピレングリコールを混合し、次いで
香料を添加し混練したのちエチルアルコールまた
はプロピレングリコールを除去する方法である。
サイクロデキストリン粉飴とエチルアルコールま
たはプロピレングリコールを混合する場合、エチ
ルアルコールまたはプロピレングリコールの使用
量は香料の種類等を考慮して決定すべきである
が、一般的にはサイクロデキストリン粉飴100部
に対してエチルアルコールまたはプロピレングリ
コール5〜500部、好ましくは10〜200部である。
両者の混合は種々の方法で行なうことができ、た
とえばリボンミキサー等を用いて0〜30℃で10〜
60分間撹拌混合する。 次いで、香料もしくは香料成分含有材料を添加
するが、その添加量はサイクロデキストリン粉飴
100部に対し0.2〜100部、好ましくは0.5〜30部で
ある。なお、これら香料を添加するにあたり、エ
チルアルコールまたはプロピレングリコールに溶
かしたものを用いることが望ましい。混練時間は
0.5時間以上、好ましくは10〜24時間であり、ま
た混練温度は低い程好ましいが、室温で十分であ
る。 香料を添加、混練後、乾燥処理を行なつてエチ
ルアルコールまたはプロピレングリコールを除去
する。乾燥処理は熱風乾燥が好ましく、乾燥温度
は低い程好ましいが、通常は40〜60℃の温度で2
〜3時間行なう。これにより粉末あるいは練状の
香料が得られる。 サイクロデキストリンは空洞部分に種々の物質
を取込んで包接化合物を形成する能力を有してお
り、香料を直接混合しても或程度の包装化合物が
得られる。しかし、より効率的に行なうために
は、両者の結合を仲介する何らかの物質を加える
必要がある。サイクロデキストリンを用いて包接
化合物を得る場合、従来は水が使用されていた
が、本発明で使用するサイクロデキストリン粉飴
の場合は、分岐デキストリンを含んでいるため、
水を加えて混練する方法が採用できない。ところ
が、エチルアルコールまたはプロピレングリコー
ルを用いると、目的とする包接化合物を効率よく
製造することができる。すなわち、予めサイクロ
デキストリンとエチルアルコールまたはプロピレ
ングリコールを混合すると、サイクロデキストリ
ン−エチルアルコールまたはプロピレングリコー
ル包接体を生じるが、エチルアルコールまたはプ
ロピレングリコールがサイクロデキストリンの空
洞内に入ると、サイクロデキストリンの分子構造
はひずみを生じ、非常に不安定な状態となる。そ
こで、香料を加えると、香料はサイクロデキスト
リンの空洞内に移動し、しかもサイクロデキスト
リンとの結合力がエチルアルコールまたはプロピ
レングリコールより強いため、エチルアルコール
またはプロピレングリコールとの置換が容易に行
なわれる。 特にエチルアルコールを使用した場合、その除
去は、水の場合よりも容易かつ経済的に行なうこ
とができる。その上、残存する微量のエチルアル
コールまたはプロピレングリコールはサイクロデ
キストリンの溶解性を高め、舌ざわりの良いもの
とする効果がある。 しかも、本発明によつて得られる香料は従来品
に比較して香料成分の保持力が強いため、製品の
貯蔵中は勿論のこと、加工食品等に利用した後も
本来の香料が保たれている。なお、サイクロデキ
ストリン粉飴の代りにα−サイクロデキストリ
ン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデ
キストリン等のサイクロデキストリンを単独もし
くは組合せて使用した場合も、同様の効果が期待
できる。 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1 サイクロデキストリン粉飴100部に対してエチ
ルアルコール10部を加え、リボンミキサーで10分
間撹拌混合した。次いで、ミソ香料を5部加え、
12時間室温で混練したのち熱風乾燥にて60℃で乾
燥し、ミソ粉末香料を得た。 対照例としてサイクロデキストリン粉飴の代り
にデキストリンを用いたこと以外は同様にしてシ
ソ粉末香料を得た。 次に、両シソ粉末香料を真空乾燥器に入れ、
100℃で5時間真空乾燥した。1時間毎に試料を
サンプリングし、ガスクロマトグラムで香料の残
存率を測定した。結果を表1に示す。
【表】 表1から明らかなように、苛酷な条件下でも本
発明の方法により得られた香料の場合は、香料の
残存率が80%以上であり、香料の保持力が強い、
デキストリンを使用した香料の場合は、香料の保
持力が劣つている。 実施例 2 サイクロデキストリン粉飴100部に対してエチ
ルアルコール20部を加え、リボンミキサーで30分
間撹拌混合した。次いで、レモン香料を10部加
え、24時間室温で混練したのち、熱風乾燥にて40
℃で乾燥してレモン粉末香料を得た。 対照例としてサイクロデキストリン粉飴の代り
にデキストリンを用いたこと以外は同様にしてレ
モン粉末香料を得た。 次に、両レモン粉末香料を60℃で7日間乾燥し
た後、各々の粉末香料1gを30℃、100mlの水に
溶解した。この試料につき10人のパネルによる官
能テストをしたところ、本発明法によるレモン粉
末香料の方が対照品と比べて良いとした人は8人
であつた。 実施例 3 サイクロデキストリン粉飴100部に対してプロ
ピレングリコール20部を加え、リボンミキサーで
30分間撹拌混合した。次いで、レモン香料を10部
加え、24時間室温で混練したのち、熱風乾燥にて
100℃で乾燥してレモン練状香料を得た。 対照例としてサイクロデキストリン粉飴の代り
にデキストリンを用いたこと以外は同様にしてレ
モン練状香料を得た。 次に、両レモン練状香料を60℃で7日間乾燥さ
せた後、各々の練状香料1gを30℃、100mlの水
に溶解した。10人のパネルによる官能テストをし
たところ、本発明法によるレモン練状香料の方が
対照品と比べて良いとした人は8人であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 α−サイクロデキストリンを主成分として含
    有し、かつ分岐デキストリンを含むサイクロデキ
    ストリン粉飴と香料もしくは香料成分含有材料と
    をエチルアルコールまたはプロピレングリコール
    の存在下で混練した後、エチルアルコールまたは
    プロピレングリコールを除去することを特徴とす
    る香料の製造法。
JP59088385A 1984-05-04 1984-05-04 香料の製造法 Granted JPS60232070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59088385A JPS60232070A (ja) 1984-05-04 1984-05-04 香料の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59088385A JPS60232070A (ja) 1984-05-04 1984-05-04 香料の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60232070A JPS60232070A (ja) 1985-11-18
JPS642344B2 true JPS642344B2 (ja) 1989-01-17

Family

ID=13941324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59088385A Granted JPS60232070A (ja) 1984-05-04 1984-05-04 香料の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60232070A (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HU174699B (hu) * 1977-07-01 1980-03-28 Chinoin Gyogyszer Es Vegyeszet Sposob poluchenija natural'nykh i sinteticheskikh ciklodektrinnykh okkluzionnykh kompleksov prjaznostej, aromatov i vkusnykh vehhestv
HU180556B (hu) * 1980-02-18 1983-03-28 Chinoin Gyogyszer Es Vegyeszet Teák aromásítására szolgáló granulátumok, és eljárás ezek előállítására

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60232070A (ja) 1985-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6287603B1 (en) Cyclodextrin flavor delivery systems
KR910009196B1 (ko) 건조식물에 풍미를 가하는 방법
KR20080107425A (ko) 소취제 조성물
KR910016774A (ko) 시클로덱스트린 소립자복합체 함유-고형 소비재 조성물
KR20090016702A (ko) 큰 입자 시클로덱스트린 포접 착물 및 이의 제조 방법
US3047431A (en) Smoking composition
JP2918834B2 (ja) シイタケエキス粉末の製造法
JPH03240665A (ja) 香味つきティーバッグ用吊糸及び香味つきティーバッグ材
JPS642344B2 (ja)
JPS643467B2 (ja)
JP6058185B1 (ja) ヘンプシード抽出液及びこれを用いた清涼飲料水の製造方法
JPH0816048B2 (ja) 口腔用組成物
JP2791144B2 (ja) 呈味持続性チューインガム
JPS63254197A (ja) 安定な香気成分の製造方法
WO1995003709A1 (fr) Procede d'aromatisation
RU2210255C2 (ru) Способ приготовления ароматизирующей пищевой добавки
JPH04255792A (ja) 品質安定化剤
JPH0621078B2 (ja) 難水溶性サイクロデキストリン包接化合物の可溶化方法
JPS592671A (ja) ジペプチド甘味料組成物、その製法及びそれを含有する水性食品
HU180556B (hu) Teák aromásítására szolgáló granulátumok, és eljárás ezek előállítására
JPS6220236B2 (ja)
CN112522031A (zh) 一种复合壁材香料微胶囊、其制备方法及用途
JP2002224203A (ja) 植物抽出物を有効成分とする消臭剤
WO2018037668A1 (ja) 消臭剤
JPH04193277A (ja) 消臭剤

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term