JP2002224203A - 植物抽出物を有効成分とする消臭剤 - Google Patents
植物抽出物を有効成分とする消臭剤Info
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ペット臭等の悪臭を効果的に消臭することがで
き、簡便かつ低コストで製造できる消臭剤を提供するこ
と。 【解決手段】カエサルピニアパラエンシス(Caesalpinia
paraensis)の葉及び/又は茎の水性溶媒抽出物を有効
成分とする消臭剤。
き、簡便かつ低コストで製造できる消臭剤を提供するこ
と。 【解決手段】カエサルピニアパラエンシス(Caesalpinia
paraensis)の葉及び/又は茎の水性溶媒抽出物を有効
成分とする消臭剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植物抽出物を有効成
分とする消臭剤に関するものであり、さらに具体的に
は、本発明はCaesalpinia paraensis(ジャケツイバ
ラ)の水性溶媒抽出物を有効成分とするペット臭、口
臭、体臭、便臭等の消臭に有効な消臭剤に関するもので
ある。
分とする消臭剤に関するものであり、さらに具体的に
は、本発明はCaesalpinia paraensis(ジャケツイバ
ラ)の水性溶媒抽出物を有効成分とするペット臭、口
臭、体臭、便臭等の消臭に有効な消臭剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】家庭内等の狭い生活空間でペットなどを
飼育すると、ペット臭が室内等に容易に蔓延するが、こ
れを除去することにより快適な生活環境を実現すること
ができる消臭剤についての研究開発が広く行なわれてい
る。現在まで、このようなペット臭を除去するための方
法として、物理的方法及び化学的方法が採用されてい
る。物理的方法としては、活性炭等の吸着力を利用して
悪臭成分を活性炭等に吸着させて消臭する吸着法が知ら
れている。しかしこの方法は、悪臭成分を吸着した活性
炭等から悪臭成分が再放出されるという欠点がある。一
方、家庭内でよく使われる化学的方法として、マスキン
グ法がある。マスキング法は、消臭剤そのものの香気等
により、悪臭をマスクすることにより消臭を行うもので
あるが、消臭剤の香気によっては使用者に嫌悪感を引き
起こすことがあり、また、悪臭を根本的に除去するもの
ではないという問題点を有している。
飼育すると、ペット臭が室内等に容易に蔓延するが、こ
れを除去することにより快適な生活環境を実現すること
ができる消臭剤についての研究開発が広く行なわれてい
る。現在まで、このようなペット臭を除去するための方
法として、物理的方法及び化学的方法が採用されてい
る。物理的方法としては、活性炭等の吸着力を利用して
悪臭成分を活性炭等に吸着させて消臭する吸着法が知ら
れている。しかしこの方法は、悪臭成分を吸着した活性
炭等から悪臭成分が再放出されるという欠点がある。一
方、家庭内でよく使われる化学的方法として、マスキン
グ法がある。マスキング法は、消臭剤そのものの香気等
により、悪臭をマスクすることにより消臭を行うもので
あるが、消臭剤の香気によっては使用者に嫌悪感を引き
起こすことがあり、また、悪臭を根本的に除去するもの
ではないという問題点を有している。
【0003】これらの問題点を解決するため、悪臭成分
を簡単にかつ効果的に除去できる多様な消臭剤が開発さ
れて一部市販されている。しかし、この種の消臭剤は除
去できる悪臭成分が非常に限定されており、人為的に合
成された化合物を消臭剤の有効成分として用いている場
合には、使用の際に人体に対して悪影響を及ぼすおそれ
があるという問題点を有している。従って、近年では天
然物原料を用いた、安全性を確保できる消臭剤の開発研
究が活発に進められている。
を簡単にかつ効果的に除去できる多様な消臭剤が開発さ
れて一部市販されている。しかし、この種の消臭剤は除
去できる悪臭成分が非常に限定されており、人為的に合
成された化合物を消臭剤の有効成分として用いている場
合には、使用の際に人体に対して悪影響を及ぼすおそれ
があるという問題点を有している。従って、近年では天
然物原料を用いた、安全性を確保できる消臭剤の開発研
究が活発に進められている。
【0004】このような天然物原料を用いた従来技術に
よる消臭剤は、安全性を確保すると共に、優れた消臭機
能を有するものもあるが、一般に製造過程が複雑で、製
造に長時間がかかるという問題点を有している。特に、
このような天然物原料を圧搾して製造した搾汁液を有効
成分とする消臭剤は、消臭機能のある有効成分以外の成
分も多量に含み、搾汁液自体が好ましくない色相を有す
る場合もあり、製品化が難しいという問題点を有してい
る。また、大量の有機溶媒を抽出溶媒として使用する場
合には、環境保護の観点及び製造コストの観点からも好
ましくない。
よる消臭剤は、安全性を確保すると共に、優れた消臭機
能を有するものもあるが、一般に製造過程が複雑で、製
造に長時間がかかるという問題点を有している。特に、
このような天然物原料を圧搾して製造した搾汁液を有効
成分とする消臭剤は、消臭機能のある有効成分以外の成
分も多量に含み、搾汁液自体が好ましくない色相を有す
る場合もあり、製品化が難しいという問題点を有してい
る。また、大量の有機溶媒を抽出溶媒として使用する場
合には、環境保護の観点及び製造コストの観点からも好
ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ペット臭、口臭、体臭、便臭等の悪臭を効果的に消
臭することができる消臭剤を提供することである。本発
明の他の目的は、簡便かつ低コストで製造できる消臭剤
を提供することである。
は、ペット臭、口臭、体臭、便臭等の悪臭を効果的に消
臭することができる消臭剤を提供することである。本発
明の他の目的は、簡便かつ低コストで製造できる消臭剤
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な従来技術の問題点を解決するため、各種の天然物原料
及びその抽出物の消臭効果について研究を行ってきた
が、その過程において、ブラジルのアマゾン地域に大量
に自生する植物カエサルピニアパラエンシス(Caesalpin
ia paraensis)(ジャケツイバラ)の水性溶媒抽出物が
優れた消臭性を有することを見出し本発明を完成するに
至った。本発明は、カエサルピニアパラエンシス(Caesa
lpinia paraensis)の葉及び/又は茎の水性溶媒抽出物
を有効成分とする消臭剤を提供するものである。
な従来技術の問題点を解決するため、各種の天然物原料
及びその抽出物の消臭効果について研究を行ってきた
が、その過程において、ブラジルのアマゾン地域に大量
に自生する植物カエサルピニアパラエンシス(Caesalpin
ia paraensis)(ジャケツイバラ)の水性溶媒抽出物が
優れた消臭性を有することを見出し本発明を完成するに
至った。本発明は、カエサルピニアパラエンシス(Caesa
lpinia paraensis)の葉及び/又は茎の水性溶媒抽出物
を有効成分とする消臭剤を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】カエサルピニアパラエンシス(Cae
salpinia paraensis)は、ブラジルのアマゾン地域に大
量に自生し、入手が容易である。この植物は、葉や茎が
柔らかく、消臭剤成分としては好ましくない糖分等の夾
雑成分が極端に少なく、有効成分の抽出が容易である。
本発明に抽出溶媒として使用する水性溶媒は、水あるい
は水と親水性有機溶媒の混合物である。親水性溶媒とし
てはアルコール、ケトン、有機酸が挙げられる。アルコ
ールとしてはエタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、ブタノール;ケトンとしてはアセトン;有機酸と
しては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、乳酸等が挙げられる。親水性有機溶媒を
使用する場合、水:親水性有機溶媒の割合(質量比)
は、好ましくは99.1:0.1〜80:20、さらに
好ましくは99:1〜90:10である。抽出溶媒は、
植物(乾燥質量)1質量部に対して3〜100質量部程
度使用すればよい。抽出の際の抽出溶媒の温度は、好ま
しくは室温〜沸騰温度、さらに好ましくは60℃〜10
0℃である。抽出時間は、好ましくは1時間〜3時間程
度である。抽出の際、抽出液は攪拌してもしなくても良
い。抽出終了後、高温で抽出した場合には室温で放置し
て室温まで冷却し、次いで抽出混合物を濾過する。濾液
は、そのまま本発明の消臭剤として使用できるが、これ
をさらに濃縮しても良いし、希釈しても良い。また、濾
液のpHを好ましくは0.1〜7、さらに好ましくは1
〜6.5、最も好ましくは2〜4に調整すると、消臭剤
の消臭効果を著しく強めることが出来る。
salpinia paraensis)は、ブラジルのアマゾン地域に大
量に自生し、入手が容易である。この植物は、葉や茎が
柔らかく、消臭剤成分としては好ましくない糖分等の夾
雑成分が極端に少なく、有効成分の抽出が容易である。
本発明に抽出溶媒として使用する水性溶媒は、水あるい
は水と親水性有機溶媒の混合物である。親水性溶媒とし
てはアルコール、ケトン、有機酸が挙げられる。アルコ
ールとしてはエタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、ブタノール;ケトンとしてはアセトン;有機酸と
しては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、乳酸等が挙げられる。親水性有機溶媒を
使用する場合、水:親水性有機溶媒の割合(質量比)
は、好ましくは99.1:0.1〜80:20、さらに
好ましくは99:1〜90:10である。抽出溶媒は、
植物(乾燥質量)1質量部に対して3〜100質量部程
度使用すればよい。抽出の際の抽出溶媒の温度は、好ま
しくは室温〜沸騰温度、さらに好ましくは60℃〜10
0℃である。抽出時間は、好ましくは1時間〜3時間程
度である。抽出の際、抽出液は攪拌してもしなくても良
い。抽出終了後、高温で抽出した場合には室温で放置し
て室温まで冷却し、次いで抽出混合物を濾過する。濾液
は、そのまま本発明の消臭剤として使用できるが、これ
をさらに濃縮しても良いし、希釈しても良い。また、濾
液のpHを好ましくは0.1〜7、さらに好ましくは1
〜6.5、最も好ましくは2〜4に調整すると、消臭剤
の消臭効果を著しく強めることが出来る。
【0008】また、前記濾液を必要により所望のpHに
調整後、濃縮乾固し、粉末としても良い。こうして得ら
れた液状、半固体状、又は固体状の抽出物を、公知の方
法によって噴霧型、ゲル型又は顆粒型の任意の多様な剤
型の消臭剤とすることもできる。例えば、前述の植物抽
出物に、液の飛散防止または防腐効果を目的としてプロ
ピレングリコール等の多価アルコールを添加し、或いは
窒素系化合物由来の悪臭に対する消臭機能を向上させる
ためにクエン酸等の有機酸や小量の香料を添加しても良
い。
調整後、濃縮乾固し、粉末としても良い。こうして得ら
れた液状、半固体状、又は固体状の抽出物を、公知の方
法によって噴霧型、ゲル型又は顆粒型の任意の多様な剤
型の消臭剤とすることもできる。例えば、前述の植物抽
出物に、液の飛散防止または防腐効果を目的としてプロ
ピレングリコール等の多価アルコールを添加し、或いは
窒素系化合物由来の悪臭に対する消臭機能を向上させる
ためにクエン酸等の有機酸や小量の香料を添加しても良
い。
【0009】本発明の消臭剤は、ペット臭、口臭、体
臭、便臭の消臭を効果的に行うことができる。例えば、
pH7.2に調整した抽出物をそのままペットのいる居
室やペットのトイレ等に噴霧することにより消臭効果を
得ることができる。噴霧量は、臭いの強さや空間の広さ
等により変化するが、対象物が濡れてべとつくことがな
い程度に噴霧することが望ましい。通常は、1ml/m2以
下で充分である。本発明の消臭剤は、口臭、体臭、便臭
を抑制するために経口投与することもできる。その投与
量は、抽出物(乾燥質量)として100〜500mg/
日が適当である。経口投与する場合は、抽出物をそのま
ま投与してもよいが、菓子類、飴、チューインガム、み
そ汁、その他の食品に混合して投与しても良い。
臭、便臭の消臭を効果的に行うことができる。例えば、
pH7.2に調整した抽出物をそのままペットのいる居
室やペットのトイレ等に噴霧することにより消臭効果を
得ることができる。噴霧量は、臭いの強さや空間の広さ
等により変化するが、対象物が濡れてべとつくことがな
い程度に噴霧することが望ましい。通常は、1ml/m2以
下で充分である。本発明の消臭剤は、口臭、体臭、便臭
を抑制するために経口投与することもできる。その投与
量は、抽出物(乾燥質量)として100〜500mg/
日が適当である。経口投与する場合は、抽出物をそのま
ま投与してもよいが、菓子類、飴、チューインガム、み
そ汁、その他の食品に混合して投与しても良い。
【0010】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明をさらに詳しく
説明する。 参考例1 エタノール抽出 まず抽出方法を検討するために、一般的に広く用いられ
ている従来の有機溶媒による抽出法を検討した。ブラジ
ル産植物カエサルピニアパラエンシス(Caesalpinia par
aensis)の(生又は水分5〜10質量%まで乾燥したも
の)の葉と茎の部分、約1kgに50%エタノール20
kgを加え、50〜80℃で3時間、攪拌しながら抽出
処理し、ガーゼで濾過した。この操作を2回繰り返し、
濾液を合わせ、これを減圧濃縮してエタノール抽出物C
P−A(0.2kg)を得た。この方法では消臭有効成
分以外の夾雑物が大量に抽出されてしまうことがわかっ
た。
説明する。 参考例1 エタノール抽出 まず抽出方法を検討するために、一般的に広く用いられ
ている従来の有機溶媒による抽出法を検討した。ブラジ
ル産植物カエサルピニアパラエンシス(Caesalpinia par
aensis)の(生又は水分5〜10質量%まで乾燥したも
の)の葉と茎の部分、約1kgに50%エタノール20
kgを加え、50〜80℃で3時間、攪拌しながら抽出
処理し、ガーゼで濾過した。この操作を2回繰り返し、
濾液を合わせ、これを減圧濃縮してエタノール抽出物C
P−A(0.2kg)を得た。この方法では消臭有効成
分以外の夾雑物が大量に抽出されてしまうことがわかっ
た。
【0011】実施例1 水性溶媒抽出 この例では、エタノールのような高価な有機溶媒を用い
ない抽出方法を検討した。この方法は本発明者らがマッ
シュルームから消臭成分を抽出するために長年研究して
きた独自の改良方法である。ブラジル産植物(Caesalpi
nia paraensis)の(生、又は水分5〜10質量%まで乾
燥したものの)葉の部分、2kgに水20リットルを加
え、これにリンゴ酸150gを加えた。この混合物を8
0℃まで加温し、80℃で1時間保持した。抽出終了
後、室温で放置して50℃まで冷却し、20kgの原液
を得た。これをチーズクロスで濾過し、濾液14.48
kgを得た。これを10倍希釈したものを試料−1とし
て以下の消臭テストに用いた。さらにこの濾液の残り1
4.28kgを約10分の1に濃縮し、約1.1kgの
濃縮液を得た。これを140倍に希釈したものを試料−
2とし、以下の消臭テストに用いた。
ない抽出方法を検討した。この方法は本発明者らがマッ
シュルームから消臭成分を抽出するために長年研究して
きた独自の改良方法である。ブラジル産植物(Caesalpi
nia paraensis)の(生、又は水分5〜10質量%まで乾
燥したものの)葉の部分、2kgに水20リットルを加
え、これにリンゴ酸150gを加えた。この混合物を8
0℃まで加温し、80℃で1時間保持した。抽出終了
後、室温で放置して50℃まで冷却し、20kgの原液
を得た。これをチーズクロスで濾過し、濾液14.48
kgを得た。これを10倍希釈したものを試料−1とし
て以下の消臭テストに用いた。さらにこの濾液の残り1
4.28kgを約10分の1に濃縮し、約1.1kgの
濃縮液を得た。これを140倍に希釈したものを試料−
2とし、以下の消臭テストに用いた。
【0012】製剤例1 実施例1で製造した抽出原液の濾液(チーズクロスで濾
過したもの)1Lに、エタノール1Lを加え、水を加え
て10Lとし、さらにプロピレングリコール200ml、
クエン酸25g、少量の香料を加えてから、水酸化ナト
リウムでpHを7.2に調整した。この消臭剤は、部屋
全体のペット臭を除去するのに適している。 製剤例2 実施例1で製造した抽出原液の濃縮液1Lに、エタノー
ル1Lを加え、水を加えて10Lとし、さらにプロピレ
ングリコール200ml、クエン酸25g、少量の香料を
加えてから、水酸化ナトリウムでpHを7.2に調整し
た。この消臭剤は消臭力が強く、ペットのトイレ等に直
接噴霧して使用するのに適している。 製造例3 実施例1で製造した抽出原液の濃縮液1Lに、活性炭1
kg、ベントナイト2kgを加えてから、アスコルビン
酸10gを加え、均一に混合し、顆粒状に成形した。こ
の顆粒状の固形消臭剤は、ペットのトイレ等に直接使用
するのに適している。 製剤例4 実施例1で製造した抽出原液の濃縮液1Lにデキストリ
ン800gを加えてスプレードライ加工し、粉末約1k
gを得た。これに乳清カルシウム200g、イソマルト
オリゴ糖200g、セルロース100gを混合し、顆粒
状に成型した。この顆粒状配合物は、口臭、体臭、便臭
を抑制するために経口投与するのに適している。
過したもの)1Lに、エタノール1Lを加え、水を加え
て10Lとし、さらにプロピレングリコール200ml、
クエン酸25g、少量の香料を加えてから、水酸化ナト
リウムでpHを7.2に調整した。この消臭剤は、部屋
全体のペット臭を除去するのに適している。 製剤例2 実施例1で製造した抽出原液の濃縮液1Lに、エタノー
ル1Lを加え、水を加えて10Lとし、さらにプロピレ
ングリコール200ml、クエン酸25g、少量の香料を
加えてから、水酸化ナトリウムでpHを7.2に調整し
た。この消臭剤は消臭力が強く、ペットのトイレ等に直
接噴霧して使用するのに適している。 製造例3 実施例1で製造した抽出原液の濃縮液1Lに、活性炭1
kg、ベントナイト2kgを加えてから、アスコルビン
酸10gを加え、均一に混合し、顆粒状に成形した。こ
の顆粒状の固形消臭剤は、ペットのトイレ等に直接使用
するのに適している。 製剤例4 実施例1で製造した抽出原液の濃縮液1Lにデキストリ
ン800gを加えてスプレードライ加工し、粉末約1k
gを得た。これに乳清カルシウム200g、イソマルト
オリゴ糖200g、セルロース100gを混合し、顆粒
状に成型した。この顆粒状配合物は、口臭、体臭、便臭
を抑制するために経口投与するのに適している。
【0013】試験例1 実施例1の方法で得られた抽出物は参考例1のエタノー
ル抽出物とほぼ同一の消臭効果を持つことがわかった。
ル抽出物とほぼ同一の消臭効果を持つことがわかった。
【0014】試験例2 実施例1で得られた抽出物について、メチルメルカプタ
ンに対する消臭力を測定した。まず、メチルメルカプタ
ン(3ppm濃度)が入れられた4つの125mlバイアル
ビンに、試料−1(pH3.48)、試料−1にアルカ
リを加えてpH7.22に調整したもの、試料−2(p
H3.54)、又は試料−2にアルカリを加えてpH
7.21に調整したもの各6gを入れ、容器を完全密封
して、室温で15、30、45、60分間放置した後、
容器内の気体を採取してガスクロマトグラフィを用い
て、メチルメルカプタン濃度を測定した。結果を表1に
示す。pHを中性付近に調整すると消臭力が著しく増強
されることがわかる。
ンに対する消臭力を測定した。まず、メチルメルカプタ
ン(3ppm濃度)が入れられた4つの125mlバイアル
ビンに、試料−1(pH3.48)、試料−1にアルカ
リを加えてpH7.22に調整したもの、試料−2(p
H3.54)、又は試料−2にアルカリを加えてpH
7.21に調整したもの各6gを入れ、容器を完全密封
して、室温で15、30、45、60分間放置した後、
容器内の気体を採取してガスクロマトグラフィを用い
て、メチルメルカプタン濃度を測定した。結果を表1に
示す。pHを中性付近に調整すると消臭力が著しく増強
されることがわかる。
【0015】
【表1】 ブラジル産植物抽出物の消臭力テスト
【0016】表1の結果は、本発明の植物抽出物を有効
成分とする消臭剤が、メチルメルカプタンで代表される
臭気成分を効果的に消臭することができるすぐれた消臭
能を有すること、その消臭能は抽出物のpHを中性にす
ることにより極めて大きくなることを示している。
成分とする消臭剤が、メチルメルカプタンで代表される
臭気成分を効果的に消臭することができるすぐれた消臭
能を有すること、その消臭能は抽出物のpHを中性にす
ることにより極めて大きくなることを示している。
【0017】
【発明の効果】本発明の消臭剤は、室内の消臭用、ペッ
ト臭等の脱臭用等のように家庭内で安全に、安価でかつ
効果的に使用される。また、経口消臭剤としても使用で
きる。本発明の消臭剤は、糖分などの不純物を殆ど含ま
ないのでべとつきが少ない。
ト臭等の脱臭用等のように家庭内で安全に、安価でかつ
効果的に使用される。また、経口消臭剤としても使用で
きる。本発明の消臭剤は、糖分などの不純物を殆ど含ま
ないのでべとつきが少ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 A61P 43/00 Fターム(参考) 4C076 AA12 AA31 BB01 CC40 DD38 DD41Z FF12 4C080 AA06 BB02 CC13 HH03 JJ01 JJ04 KK06 KK08 KK10 LL03 MM31 NN12 NN14 NN15 4C088 AB59 AC05 BA09 BA10 CA05 CA06 CA08 MA16 MA41 NA14 ZC80
Claims (5)
- 【請求項1】カエサルピニアパラエンシス(Caesalpinia
paraensis)の葉及び/又は茎の水性溶媒抽出物を有効
成分とする消臭剤。 - 【請求項2】 水性溶媒が、水または水と親水性有機溶
媒の混合物を含むことを特徴とする請求項1記載の消臭
剤。 - 【請求項3】水性溶媒抽出物のpHが、0.1〜7に調
整されていることを特徴とする請求項1記載の消臭剤 - 【請求項4】水、多価アルコール、有機酸及び香料を含
むことを特徴とする請求項3記載の消臭剤。 - 【請求項5】噴霧製剤の形態にある請求項1〜4のいず
れか1項記載の消臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001026983A JP2002224203A (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 植物抽出物を有効成分とする消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001026983A JP2002224203A (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 植物抽出物を有効成分とする消臭剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002224203A true JP2002224203A (ja) | 2002-08-13 |
Family
ID=18891712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001026983A Withdrawn JP2002224203A (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 植物抽出物を有効成分とする消臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002224203A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007306978A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Aasu Biochem Kk | 防臭消臭剤 |
WO2011067104A1 (en) | 2009-12-04 | 2011-06-09 | L'oreal | Fragrancing process combining a topical fragrance with a composition for fragrancing the oral cavity and/or the lips; fragrancing kit |
WO2011067105A1 (en) | 2009-12-04 | 2011-06-09 | L'oreal | Fragrancing process combining a topical fragrance with an oral fragrance; fragrancing kit |
WO2012072409A2 (en) | 2010-12-02 | 2012-06-07 | L'oreal | Process for treating body odour combining a topical deodorant product with an oral perfume; deodorizing kit |
-
2001
- 2001-02-02 JP JP2001026983A patent/JP2002224203A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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