JPS6220236B2 - - Google Patents
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- JPS6220236B2 JPS6220236B2 JP7007781A JP7007781A JPS6220236B2 JP S6220236 B2 JPS6220236 B2 JP S6220236B2 JP 7007781 A JP7007781 A JP 7007781A JP 7007781 A JP7007781 A JP 7007781A JP S6220236 B2 JPS6220236 B2 JP S6220236B2
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Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は長期間に亘り、一定の香りを放ち続
ける粘着材に関するものである。
ける粘着材に関するものである。
この発明において粘着材とは感圧型接着材とも
いい、紙類、布類、プラスチツクス類、ゴム類、
金属箔等の粘着基材の片面又は両面に接着剤（粘
着剤）が塗布されているものをいう。
いい、紙類、布類、プラスチツクス類、ゴム類、
金属箔等の粘着基材の片面又は両面に接着剤（粘
着剤）が塗布されているものをいう。
本発明者等は従来、香を有する粘着材を開発す
べく種々の方法を試みてきたが、香を附与するた
めに使用する賦香料は、一般に揮発性が大きく、
変質し易い物質である上に、熱に対しても不安定
であるため、粘着材の製造に対して、接着剤に効
果的に賦香料を添加することは非常に困難であつ
た。しかも、これらの賦香料の多くは比較的高価
なため、商業的にも、添加された効果が長期間持
続的に発揮される粘着材の開発が望まれていたの
である。
べく種々の方法を試みてきたが、香を附与するた
めに使用する賦香料は、一般に揮発性が大きく、
変質し易い物質である上に、熱に対しても不安定
であるため、粘着材の製造に対して、接着剤に効
果的に賦香料を添加することは非常に困難であつ
た。しかも、これらの賦香料の多くは比較的高価
なため、商業的にも、添加された効果が長期間持
続的に発揮される粘着材の開発が望まれていたの
である。
そこで、この発明は、上記のような欠点を有す
る賦香料をサイクロデキストリンで包接化する
と、化学的に格段に安定化し、熱的にも260℃〜
270℃の高温に耐え得るようになるとともに、主
成分がプラスチツク、ゴム類等から成る接着剤中
への混入時において、分散性、相容性も飛躍的に
向上することに着目し、賦香料のサイクロデキス
トリン包接化合物をラテツクスと混合した後、こ
れを粘着基材の表面に塗布し、水分を乾燥除去す
ることによつて、長期に亘つて一定の香りを放
ち、しかもその香が変質することのないようにし
た粘着材を提供することを目的として開発したも
のである。
る賦香料をサイクロデキストリンで包接化する
と、化学的に格段に安定化し、熱的にも260℃〜
270℃の高温に耐え得るようになるとともに、主
成分がプラスチツク、ゴム類等から成る接着剤中
への混入時において、分散性、相容性も飛躍的に
向上することに着目し、賦香料のサイクロデキス
トリン包接化合物をラテツクスと混合した後、こ
れを粘着基材の表面に塗布し、水分を乾燥除去す
ることによつて、長期に亘つて一定の香りを放
ち、しかもその香が変質することのないようにし
た粘着材を提供することを目的として開発したも
のである。
本発明にいう賦香料には、天然物から抽出する
か、または、植物性原料、タール系資源等から合
成するか、あるいは、これらの方法により得られ
たものを調合して生産されたすべての賦香料、及
び単なる賦香料にとどまらず、昆虫誘引物質
（種々のフエロモン）、殺虫剤等も含む。
か、または、植物性原料、タール系資源等から合
成するか、あるいは、これらの方法により得られ
たものを調合して生産されたすべての賦香料、及
び単なる賦香料にとどまらず、昆虫誘引物質
（種々のフエロモン）、殺虫剤等も含む。
本発明において、サイクロデキストリンとは従
来から知られているα−サイクロデキストリン、
β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキス
トリンのいずれであつてもよく、また、これら３
種のサイクロデキストリンの混合物ないしは、こ
れらのサイクロデキストリンを含有する澱粉分解
物であつてもよい。
来から知られているα−サイクロデキストリン、
β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキス
トリンのいずれであつてもよく、また、これら３
種のサイクロデキストリンの混合物ないしは、こ
れらのサイクロデキストリンを含有する澱粉分解
物であつてもよい。
本発明にいうラテツクスとは天然ラテツクスお
よび合成ラテツクスの総称で、ゴムの木から分泌
した水分散液およびその濃化したものを天然ラテ
ツクスといい、乳化重合によつて製造された合成
ゴムおよび熱可塑性樹脂の乳濁液を合成ラテツク
スという。
よび合成ラテツクスの総称で、ゴムの木から分泌
した水分散液およびその濃化したものを天然ラテ
ツクスといい、乳化重合によつて製造された合成
ゴムおよび熱可塑性樹脂の乳濁液を合成ラテツク
スという。
しかして、賦香料とサイクロデキストリンを包
接させるには種々の方法があるが、たとえば混練
法があげられる。混練法を行うにあたつては、サ
イクロデキストリンのみを用いる場合はサイクロ
デキストリンに水又は、温湯（サイクロデキスト
リンに対して約0.1〜６重量倍）を加えてペース
ト状若しくは懸濁液にする。また、前記のサイク
ロデキストリンを含有する澱粉分解物は25〜40％
の水分を含むので倍量の水を用いればよい。
接させるには種々の方法があるが、たとえば混練
法があげられる。混練法を行うにあたつては、サ
イクロデキストリンのみを用いる場合はサイクロ
デキストリンに水又は、温湯（サイクロデキスト
リンに対して約0.1〜６重量倍）を加えてペース
ト状若しくは懸濁液にする。また、前記のサイク
ロデキストリンを含有する澱粉分解物は25〜40％
の水分を含むので倍量の水を用いればよい。
つぎに、これにサイクロデキストリンに対して
約0.1〜３重量倍の賦香料を加えてボールミル、
デイスパーミル等で充分に混練する。混練する時
間は30分〜12時間であり、好ましくは１〜３時間
である。このように賦香料にサイクロデキストリ
ン若しくはサイクロデキストリンを含有する澱粉
分解物を添加し、充分に混練すると、賦香料はサ
イクロデキストリンの分子内部の空洞内に入り込
み、包接化合物を形成する。この包接化合物を含
有するペーストは、そのまま使用しても、また、
真空乾燥機等で乾燥粉末化したものを使用しても
よい。
約0.1〜３重量倍の賦香料を加えてボールミル、
デイスパーミル等で充分に混練する。混練する時
間は30分〜12時間であり、好ましくは１〜３時間
である。このように賦香料にサイクロデキストリ
ン若しくはサイクロデキストリンを含有する澱粉
分解物を添加し、充分に混練すると、賦香料はサ
イクロデキストリンの分子内部の空洞内に入り込
み、包接化合物を形成する。この包接化合物を含
有するペーストは、そのまま使用しても、また、
真空乾燥機等で乾燥粉末化したものを使用しても
よい。
次に、上記の包接化合物をラテツクスと混合す
る。この包接化合物を接着剤に混入することは、
接着剤製造の他の工程においても可能であるが、
重合反応に及ぼす影響等を考慮すると、本発明の
ようにラテツクスと混合するのが一番容易で効果
的なのである。
る。この包接化合物を接着剤に混入することは、
接着剤製造の他の工程においても可能であるが、
重合反応に及ぼす影響等を考慮すると、本発明の
ようにラテツクスと混合するのが一番容易で効果
的なのである。
しかして、賦香料のサイクロデキストリン包接
化合物とラテツクスの混合物に、必要に応じて、
可塑剤、老化防止剤等を加えた後、前記の粘着基
材へ塗布し、乾燥すると香りを有する粘着材が製
造できる。
化合物とラテツクスの混合物に、必要に応じて、
可塑剤、老化防止剤等を加えた後、前記の粘着基
材へ塗布し、乾燥すると香りを有する粘着材が製
造できる。
次に本発明を実施例を用いて更に説明する。
実施例 １
ラベンダー油とサイクロデキストリンを混合し
て得たラベンダー油のサイクロデキストリン包接
化合物をアクリル系乳化重合物に混入し、これを
アルミ箔の片面にロールコーターで塗布した後、
60℃の温風下で水分を除去してアルミ箔を基材と
するシートを製造した。このものは常温で３月後
もラベンダーの芳香を保つていた。
て得たラベンダー油のサイクロデキストリン包接
化合物をアクリル系乳化重合物に混入し、これを
アルミ箔の片面にロールコーターで塗布した後、
60℃の温風下で水分を除去してアルミ箔を基材と
するシートを製造した。このものは常温で３月後
もラベンダーの芳香を保つていた。
実施例 ２
ラベンダー油に代えてシトロネラ油を用い実施
例１と同様にして虫よけ効果を有するシートを製
造した。このシートは１年を経過した後も虫よけ
効果を保つていた。
例１と同様にして虫よけ効果を有するシートを製
造した。このシートは１年を経過した後も虫よけ
効果を保つていた。
前記のように、この発明に係る粘着材によれ
ば、高価な賦香料を経済的に使用しながら、長期
間に亘つて安定した香を放ち続け、しかも、その
香が変質することのない粘着材を簡単に提供する
ことができ、また、従来の粘着材の有している独
得の嫌なにおいを消すことができる等、その効果
はきわめて大である。
ば、高価な賦香料を経済的に使用しながら、長期
間に亘つて安定した香を放ち続け、しかも、その
香が変質することのない粘着材を簡単に提供する
ことができ、また、従来の粘着材の有している独
得の嫌なにおいを消すことができる等、その効果
はきわめて大である。
Claims (1)
- １ 賦香料のサイクロデキストリン包接化合物と
ラテツクスの混合物が、粘着基材の表面に塗布さ
れていることを特徴とする粘着材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7007781A JPS57185372A (en) | 1981-05-12 | 1981-05-12 | Sticking material having flavor and its preparation |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7007781A JPS57185372A (en) | 1981-05-12 | 1981-05-12 | Sticking material having flavor and its preparation |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57185372A JPS57185372A (en) | 1982-11-15 |
| JPS6220236B2 true JPS6220236B2 (ja) | 1987-05-06 |
Family
ID=13421112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7007781A Granted JPS57185372A (en) | 1981-05-12 | 1981-05-12 | Sticking material having flavor and its preparation |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57185372A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2677366B1 (fr) * | 1991-06-06 | 1993-10-15 | Prolabo | Latex comportant des motifs cyclodextrines adsorbes a la surface de ses particules. |
| DE10023462A1 (de) * | 2000-05-12 | 2001-11-15 | Schoeller & Hoesch Papierfab | Filtermaterial mit Aromatisierungs- und Aromaschutzeigenschaften sowie Verfahren zu seiner Herstellung |
| WO2007027037A1 (en) * | 2005-08-31 | 2007-03-08 | Lg Chem, Ltd. | Odorless paper coating latex and paper coating composition containing the same |
| US8674000B2 (en) | 2006-10-24 | 2014-03-18 | Lg Chem, Ltd. | Multi-layered paper coating latex having high swelling and contraction property, method for preparing the same, and paper coating composition containing the same |
-
1981
- 1981-05-12 JP JP7007781A patent/JPS57185372A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57185372A (en) | 1982-11-15 |
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