JPS64190Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、炊飯開始時刻を予約設定するタイマ
ー機構を有し、炊飯用発熱体への通電を制御する
様構成されたマイクロコンピユーターをもつ電気
炊飯器に関するものである。

従来の電気炊飯器は、第１図の回路構成に示す
ように炊飯スイツチ５をオンし、炊飯開始ととも
に一定の電力がタイマースイツチ７をセツトする
とマイクロコンピユーター２が動作し電源１より
炊飯用発熱体４に供給され、内釜底面に当接する
発熱体から加熱されて、米温を上昇させてゆく事
から、多量炊飯時には特に米に充分吸水されなか
つたり米の各部の温度上昇にむらが多くなり、米
が糊化してα化する条件がバラつき、炊き上りの
差が大きく、味をわるくしたり、外観を悪くした
りする欠点があつた。そのためこれらの欠点を解
消し、よりおいしい米飯を得るために、炊飯開始
の数分後に炊飯用発熱体４への通電を一旦停止さ
せ、その間に水の対流を促進させ、各部温度を均
一にして米の吸水を進める様プログラムされた手
段（第２図にそのシーケンスを示す、以下シーケ
ンスNO1と言う）で、炊飯を行なうものが考え
出された。その手段をもつマイクロコンピユータ
ー２のフローチヤートを第３図に示す。この結果
米の炊きムラが大幅に解消されたが、通電の停止
動作を行なうため、炊飯時間がのびてしまう欠点
があつた。

本考案はこれらの欠点を解消するためになされ
たものであり、その目的はシーケンスNO1の手
段をもつ電気炊飯器の炊飯時間を早めることにあ
る。そのためコンピユーターにタイマースイツチ
をセツトした場合に炊飯用発熱体への通電とその
停止をせず通電を続行する機能をもたせたもので
ある。

以下本考案の一実施例を第４、第５図に従つて
説明する。本考案はタイマースイツチのセツトが
炊飯の前日に行われることから米の吸水には充分
の時間があることに着目し、タイマーセツト後の
炊飯時には通電の停止動作を行なわない様プログ
ラムする事で炊飯時間の短縮を計つたものであ
る。

すなわちマイクロコンピユーター２に下記の機
能を追加した。第４図に示すようにタイマースイ
ツチ７のセツトありを判断した場合、タイマーカ
ウト８後その時刻判断９を行い、電力制御素子３
を介して炊飯を続行する手段（第５図に示す）シ
ーケンスNO2を実行し、後炊飯スイツチ５の判
断に入り電力制御素子３の制御に入る。その他の
構成は従来と同様である。

上記の作用は炊飯スイツチ５を入れるとタイマ
ースイツチ７からタイマーセツト信号が、マイク
ロコンピユーター２に入力され、タイマーがカウ
ントされる。タイマーカウント８の後、指定した
時間が経過９すると、マイクロコンピユーター２
から電力制御素子３に駆動信号が出力され、炊飯
用発熱体４に通電され、炊飯が開始される。この
時の通電はシーケンスNO2で第５図に示す様に
一定の電力で炊飯される。一方タイマースイツチ
７をセツトしない場合は第２図の様に従来通りシ
ーケンスNO1に従つて炊飯電力が通電停止をく
り返す。タイマーセツト時は、タイマーカウント
の時間経過中に米の吸水が充分行なわれ、電力制
御の必要がなく炊飯時間も短縮されることにな
る。

以上の様に本考案によれば、タイマーセツト時
に、マイクロコンピユーターの制御により、自動
的に炊飯時間を短縮することから短時間に炊飯が
可能になり朝の炊飯時などに時間がかかる事もな
く有効な結果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来及び本考案の一実施例の電気炊飯
器の回路の要部構成図、第２図、第３図は従来の
同シーケンス図、フローチヤート図、第４図、第
５図は本考案の一実施例の電気炊飯器のフローチ
ヤート図、シーケンス図である。 ２……マイクロコンピユーター、３……電力制
御素子、４……炊飯用発熱体、５……炊飯スイツ
チ、７……タイマースイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 炊飯開始時刻を予約設定するタイマー機構を有
   し、炊飯開始後の数分後、炊飯用発熱体への通電
   とその停止動作をくり返した後、一定通電を続け
   て炊飯を行なう手段のマイクロコンピユーターと
   電力制御素子とを内蔵した電気炊飯器に於て、タ
   イマースイツチ７をセツトして炊飯を行なつた場
   合に炊飯用発熱体４への前記通電とその停止を行
   なうことなく、一定の電力によつて、炊飯を行な
   わせる手段を有するマイクロコンピユーター２を
   設けたことを特徴とした電気炊飯器。