JPS641832Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はヘツドホンステレオ等に用いるヘツド
ホン（イヤホンを含む）に関するものである。

従来例の構成とその問題点 ヘツドホンステレオには最もシンプルなものと
してテープ再生だけのものがあり、また録音も可
能なものや、ラジオ受信機能付のものもある。す
べての機能を持つているものが便利であるが、そ
の分だけ寸法も大きくなり、重量も大となり、あ
るいは価格が高くなつてくる。

考案の目的 本考案は上記従来の欠点を解消するもので、ヘ
ツドホンステレオ等のヘツドホンプレーヤに付加
的にラジオ受信機能を追加することのできるヘツ
ドホンを提供することを目的とする。

考案の構成 上記目的を達するため、本考案のヘツドホン
は、ヘツドホン本体とヘツドホンへの入力端子と
を接続する入力コードの中間の適宜位置にラジオ
受信部を取付け、このラジオ受信部の出力端子と
前記ヘツドホンへの入力端子とをそれぞれヘツド
ホンテーププレーヤ本体の入力端子と出力端子と
に接続可能に構成したものである。

実施例の説明 以下、本考案のヘツドホンについて、ラジオ受
信機能を付加した例について図面に基づいて説明
する。第１図において、１はヘツドホン本体、２
はヘツドホン入力コード、３はラジオ受信部、４
はラジオ受信部３の電源スイツチ、５はダイヤル
ツマミ、６は音量ツマミ、７はダイヤル目盛、８
はラジオ受信部３を衣服、ポケツトなどに止める
ためのクリツプ、９はラジオ受信部３の出力コー
ド、１０はヘツドホンへの入力端子としての入力
プラグ、１１はラジオ受信部３の出力端子として
の出力プラグ、１２はヘツドホンステレオプレー
ヤ本体、１３はヘツドホンステレオプレーヤ本体
１２の出力端子としての出力ジヤツク、１４はヘ
ツドホンステレオプレーヤ本体の入力端子として
の入力ジヤツクである。また第２図において、１
５，１６はヘツドホン本体１のスピーカユニツ
ト、１７はラジオ受信回路、１８は電池、１９は
アンテナ、２０，２１は再生ヘツド、２２，２３
は再生イコライザプリアンプ、２４，２５は外部
入力プリアンプ、２６，２７は入力切換スイツ
チ、２８，２９は出力増幅器である。出力増幅器
２８，２９は必要に応じて音量可変装置を取付け
る。

次に動作を説明する。使用に際しては、先ずヘ
ツドホン本体１の入力コード２の途中に取付けら
れたラジオ受信部３を、その裏面のクリツプ８に
て衣服の打ち合わせの部分、あるいはポケツトや
バンド等に取付ける。クリツプ８はその根元が回
転するように作つておけば、どのような方向にも
取付け得る。次に入力コード２先端の入力プラグ
１０及び出力プラグ１１をヘツドホンステレオプ
レーヤ本体１２の出力ジヤツク１３及び入力ジヤ
ツク１４にそれぞれ挿入する。プラグ１０，１１
は本実施例のように一体化してもよいし、別体で
もよく、あるいは他の例えば一体の多極コネクタ
等の形状のコネクタを用いてもよい。いま、入力
切換スイツチ２６，２７はそれぞれ可動片Ａと固
定片Ｂとが接しているとする。電源スイツチ４を
オンしてその可動片４ａと固定片４ｂとを当接さ
せれば、ラジオ受信回路１７に電池１８の電圧が
加えられ、ラジオ受信回路１７は動作を開始す
る。ラジオ受信回路１７の出力は出力コード９、
出力プラグ１１、入力ジヤツク１４を経て外部入
力プリアンプ２４，２５に入力され、増幅される
（ラジオ受信部３の出力によつてはこの外部入力
プリアンプ２４，２５は省略してもよい）。この
外部入力プリアンプ２４，２５の出力は入力切換
スイツチ２６，２７の固定片Ｂ及び可動片Ａを介
して入力増幅器２８，２９に入力されて増幅され
る。この出力増幅器２８，２９の出力は、出力ジ
ヤツク１３、入力プラグ１０、及び入力コード２
を経てヘツドホン本体１のスピーカユニツト１
５，１６を駆動し、これによりラジオ放送が聴取
される。テープ再生をしたいときは、入力切換ス
イツチ２６，２７を切換えてそれぞれの可動片Ａ
を固定片Ｃに当接させる。すると、再生イコライ
ザアンプ２２，２３により増幅された再生ヘツド
２０，２１の出力は入力切換スイツチ２６，２７
の固定片Ｃ及び可動片Ａをそれぞれ介して出力増
幅器２８，２９に入力され、増幅される。この出
力増幅器２８，２９の出力は、出力ジヤツク１
３、ヘツドホンへの入力プラグ１０、及び入力コ
ード２を経てヘツドホン本体１のスピーカユニツ
ト１５，１６を駆動し、これによりテープの内容
が聴取される。尚図示していないが、再生イコラ
イザアンプ２２，２３への出力を別のコネクタで
ラジオ受信部３側へ導いてくれば、ラジオ、テー
プの切換はラジオ受信部３側で行うこともでき
る。

なおラジオ受信部３は、AMのみ、FMのみ、
あるいは両方入れることも可能であり、この場合
はその切換スイツチが必要である。また音量ツマ
ミ６は、ヘツドホンステレオプレーヤ本体１２側
のものを共用することにより省略できる。またア
ンテナ１９は別途設けてもよいが、入力コード２
に並行に、あるいは入力コード２の被覆中に入力
コード２の導体と絶縁して別の導体を埋め込んで
それをアンテナにしてもよい。またプラグ１０，
１１を別個に設ける場合、コード２，９は全部を
別体にしてもよいし、あるいは途中から分岐する
ようにしてもよい。

このようにラジオ放送とテープとを聴取でき、
しかもラジオ受信回路１７は検波回路まであれば
足りるので、小型軽量にできる。

なお上記実施例では、ヘツドホーンステレオプ
レーヤの実施例で説明したが、本体１２側に録音
機能があつてもよく、その場合はラジオ受信回路
１７の出力を選択したまゝ録音に切換えれば、ラ
ジオ信号の録音をすることができる。

また上記実施例において電源は電池１８をラジ
オ受信部３に内蔵する例で示したが、別のコネク
タを用いてヘツドホンステレオプレーヤ本体１２
側から供給してもよいものである。

また上記実施例ではステレオの場合を説明した
が、モノラルであつてもよい。

考案の効果 以上のように本考案によれば、ヘツドホンプレ
ーヤ本体にヘツドホンを接続することにより、そ
のヘツドホンに設けたラジオ受信機能を付加する
ことができ、しかもそれはヘツドホン（イヤホン
を含む）と一体化しているので失う恐れがなく、
携帯にも便利であり、ヘツドホンテーププレーヤ
本体は小型・軽量・安価にできる。またヘツドホ
ンに設けたラジオ受信部の出力をヘツドホンテー
ププレーヤ本体に一旦戻してからヘツドホン本体
のスピーカユニツトに供給するので、ラジオ受信
部には増幅回路を設けなくてもよく、ラジオ受信
部の小型・軽量化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図Ａは全
体の斜視図、同図Ｂはラジオ受信部を裏側から見
た斜視図、第２図は要部の電気回路図である。 １……ヘツドホン本体、２……入力コード、３
……ラジオ受信部、１０……入力プラグ、１１…
…出力プラグ、１２……ヘツドホンステレオプレ
ーヤ本体、１３……出力ジヤツク、１４……入力
ジヤツク、１７……ラジオ受信回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘツドホン本体とヘツドホンへの入力端子とを
   接続する入力コードの中間の適宜位置にラジオ受
   信部を取付け、このラジオ受信部の出力端子と前
   記ヘツドホンへの入力端子とをそれぞれヘツドホ
   ンテーププレーヤ本体の入力端子と出力端子とに
   接続可能に構成したヘツドホン。