JPS641437Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コーナーブロツクで連結した横框と
縦框とでパネルを框組みしてなる雨戸に関する。

従来、各縦横框でパネルを框組みして雨戸を構
成するに際し、パネルは各框の内側壁で挾持して
固定するようにしているが、パネル端部と各内側
壁との間に隙間があるため、框組みしたパネルが
振動するという欠点があつた。また、この振動の
発生を防止するために、パネル端部と各内側壁と
の間に固定部品を挿着することも行なわれている
が、その取付けに多大の手数を要するという新た
な欠点を生ぜしめていた。

本考案は上記点に鑑みてなされたもので、框組
みされるパネルの端部固定を、各縦横框を連結す
るコーナーブロツクで行なうようにすることによ
り、パネルの四隅が固定されてパネル端部の振動
を確実に防止することができ、しかも振動防止の
ための固定部品を設ける必要を解消した雨戸を提
案するものである。

以下図面に示す本考案の一実施例を詳細に説明
する。第１図は本実施例雨戸の正面図、第２図は
全体分解斜視図、第３図は第２図の右上隅部の組
立て斜視図、第４図は第３図のAA断面図、第５
図は第４図のBB断面図、第６図はコーナーブロ
ツクの正面図である。

上記各図において本実施例の雨戸は、コーナー
ブロツク３で連結した上下横框１，１と左右縦框
２，２とでパネル４を框組みしてなるもので、Ｌ
形のコーナーブロツク３の各差込片５，５を横框
１と縦框２とに挿入して框組みをし、且つ上記コ
ーナーブロツク３の内側にその内方に突出するパ
ネル固定片９を形成し、框の内壁７との間でパネ
ル４の端部を挾持してなる。

上記した上下横框１，１と左右縦框２，２は、
横断面をコ字状もしくは方形中空状とした通溝６
を長手方向に設けてなり、該通溝６にコーナーブ
ロツク３の各差込片５，５が挿入される。各框
１，２は、主としてアルミニウム等の金属の押出
し型材にて形成される。

上記縦框２の内側面には、所定の間隔で内方に
突出する内壁７，７を設けることによつて、パネ
ル４の端部を挿通する凹溝８を形成してある。ま
た上下横框１の内側面には、縦框２と同様にパネ
ル４の端部を挿通する内壁７からなる凹溝８を形
成してある。

一方パネル４は、アルミニウム等の金属板を波
板状に折曲加工して強度の補強を図つて形成して
ある。そこで、上記縦框２の凹溝８は、パネル４
の平板部４ａと波板部４ｂが挿通し得るよう幅広
に形成され、且つ横框１の凹溝８は、パネル４の
平板部４ａだけが挿通するものであるから幅狭に
形成されている。

次に上記コーナーブロツク３は、水平突出片と
垂直突出片からなる差込片５，５を基部に設けた
横断面Ｌ形状にて形成され、且つ上記差込片５，
５のいずれか一方の内側に、その内方に突出する
パネル固定片９を一体に形成してなる。このパネ
ル固定片９のパネル４に当接する側面部９ａは、
第４図に示すように平担状に形成して、パネル４
の端部を内壁７とで適切に挾持し得るようにして
ある。またパネル固定片９は、全体を棒状に形成
して内壁７，７で形成された凹溝８に対し、パネ
ル４の端部に当接状態で収まるようにしてなり、
且つ先端部９ｂを必要により先細に形成して、上
記凹溝８への挿入を良好に行なえるようにしてあ
る。なお、横框１，１の通溝６には、上記パネル
固定片９の基部が収まる逃溝１３を設けてある。
また一方の内壁７の内側には、第４図に示すよう
に爪１０を形成して、凹溝８に挿入されたパネル
固定片９を係止・固定するようにしてある。上記
したコーナーブロツク３は、主として合成樹脂材
等にて型成形される。

なお、各コーナーブロツク３には、その差込片
５，５の内側に凹部１２をそれぞれ設けてあり、
該差込片５，５を各框１，２の通溝６に挿入した
際、各通溝６に切り起して形成した突出片１１が
係止することとなつて、コーナーブロツク３と各
框１，２を固定ビスを用いることなく強固で簡単
に連結できるようにしてある。

以下本実施例雨戸の組立て作用について説明す
る。まずコーナーブロツク３の各差込片５，５を
横框１と縦框２に挿入するに際し、パネル４の端
部を各框１，２の内壁７に当接するよう連係さ
せ、そこで上記各差込片５，５を各框１，２内に
挿入せしめると、コーナーブロツク３のパネル固
定片９が縦框２の内壁に沿つて進入することによ
り、パネル４の端部を内壁７とで挾持して雨戸の
組立てを完了する。なお、上記パネル固定片９
は、差込片５の垂直突出片側に横方向に突出させ
て設けることもでき、このときは横框１内に挿入
されることとなる。

本考案の雨戸は以上のように、コーナーブロツ
クの各差込片を縦横框に挿入し、且つコーナーブ
ロツクにパネル固定片を形成して框の内壁との間
でパネルの端部を挾むように構成したことから、
コーナーブロツクで各縦横框を連結することによ
り同時にパネルの四隅が固定されて、框組みされ
たパネルの端部の振動を確実に防止することがで
き、しかも上記振動防止を別途の固定部品を設け
ることなくなし得て、製作の容易性と組立ての簡
略性が図られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案雨戸の正面図、第２図は全体分
解斜視図、第３図は第２図の右上隅部の組立て斜
視図、第４図は第３図のAA断面図、第５図は第
４図のBB断面図、第６図はコーナーブロツクの
正面図である。 １……横框、２……縦框、３……コーナーブロ
ツク、４……パネル、５……差込片、６……通
溝、７……内壁、８……凹溝、９……パネル固定
片、１０……爪、１１……突出片、１２……凹
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 コーナーブロツクで連結した上下の横框と左右
   の縦框とでパネルを框組みしてなる下記要件を備
   えたことを特徴とする雨戸。 (イ) Ｌ形のコーナーブロツクの各差込片を横框と
   縦框とに挿入して框組みする。 (ロ) コーナーブロツクの内側にその内方に突出す
   るパネル固定片を形成し、框の内壁との間でパ
   ネルの端部を挾む。