JPS641091Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、必要な情報を記入する際、重ね合
わせ紙片の裏面と紙片の表面とが重ね合わされ、
情報が記入された後容易に封書とすることがで
き、所定の位置から封書を開封した際に当初の重
ね合わせ連結状態と異なり紙片の表面と紙片の表
面とが対接した重ね合わせとなり、展開した際重
ね合わせ紙片の表面が同一面にて一読可能な平面
展開となる連結状態の開封書が得られるところの
反転紙片付き封書用フオームに関するものであ
る。従来、電子計算装置の出力装置であるプリン
タにより必要な情報を記入するところの封書用フ
オームは、プリンタにおける各種の制約はもとよ
り情報記入後の封書作成時の制約および郵送時の
制約などがあり、事務の流れに適合した通知情報
記載片の配列を行うに多くの困難を伴い、事務処
理に不都合を来していた。

特に、多量の情報を封書により伝達する場合に
は、１枚の封書用フオームの内折り面に封入され
るところの紙片を情報記入前にあらかじめ重ね合
わせることが試みられ、ある範囲における事務処
理には適合したものの、封書にした後の開封状態
において、封入された紙片とそれと重合する紙片
の重ね合わせ状態は、紙片の裏面と紙片の表面と
が対接した情報記入前の重ね合わせ状態と全く変
らない状態で、上位紙片の表面と下位紙片の表面
に記載された情報を見比べるのに、いちいち裏返
さなければならず、請求明細付支払通知書、割
賦、自動車税などの振込通知書の如く金融機関を
介して事務処理される封書においてはその事務処
理に適合し得なかつた。

そこでこの考案においては、上述の欠点を考慮
し封書を開封した後表面に記載された情報を見比
べるのに、いちいち裏返すことなく見比べること
ができ、しかもその状態において捺印、二次記入
などの動作が迅速に行えるところの反転紙片付き
封書用フオームを提供するもので、次にこの考案
を図に示す実施例に基づいて説明する。

この考案の反転紙片付き封書用フオームは、第
１図に示す三ツ折り封書用フオーム１と第２図に
示す反転用紙片Ｄとが第３図の如く組合わされて
なるもので、三ツ折り封書用フオーム１は、紙片
Ａと紙片Ｂと紙片Ｃとが外折り線２および内折り
線２′を境に連接してなり、紙片Ａと紙片Ｂを合
わせた領域の裏面４周辺および紙片Ｂと紙片Ｃを
合わせた領域の表面４周辺が封着部３としてな
り、紙片Ａの外折り線側と反対側の辺を除く３周
辺および紙片Ｂと紙片Ｃの封着部３の内側に開封
用ミシン目４が設けられてなると共に紙片Ａおよ
び紙片Ｃの外側ならびに紙片Ｂの外折り線２側の
封着部３上に連続フオーム用として用いられてい
るフオーム移送孔５を穿設してなり、また、紙片
Ａには宛名欄６ａが設けられ、紙片Ｂにはその略
中心に設けられている分割ミシン目７を境に複写
印字部６ｂを有する控票B₁，B₂が設けられ、紙
片ＣにはOCRリーダーに適合する文字記載欄６
ｃが設けられ、内折り線側と反対側の辺の開封ミ
シン目４とその内側に設けられた切取りミシン目
８との間が反転用接着部９としてなる。

反転用紙片Ｄは、紙片Ｂと略同寸大で紙片Ｂの
封着部３、開封用ミシン目４、フオーム移送孔
５、複写印字部６ｂに対応する箇所に封着部３′、
開封用ミシン目４′、フオーム移送孔５′、複写印
字部６ｄが設けられ、フオーム移送孔５′に平行
した開封用ミシン目４′とその内側に設けられた
切取りミシン目８′との間に反転用接着部９′が設
けられてなる。

また、上記紙片Ｂ、紙片Ｃ、反転用紙片Ｄの表
面には捺印等を行う領収日付印部６０が設けられ
てなると共に三ツ折り封書用フオーム１および反
転用紙片Ｄの各封着部３，３′、反転用接着部９，
９′に通常の状態では接着することなく熱、圧な
どの接着条件を付与することにより接着する接着
剤１０が設けられてなる。また、紙片Ｂの複写印
字部６ｂに印字圧による複写がとれるよう紙片Ｂ
の表面に呈色剤、反転用紙片Ｄの裏面に発色剤な
どが塗布され構成されている。

そして、第３図に示す如く、上記の三ツ折り封
書用フオーム１の紙片Ｂ上に反転用紙片Ｄを位置
させ、両片に設けられているフオーム移送孔５，
５′を合わせながら、このフオーム移送孔５，
５′が設けられている部分に上記接着剤１０また
は通常の接着剤などによる綴じ１１を施し両者を
一体にすれば、この考案に係る反転紙片付き封書
用フオーム２０が完成する。

次に、この反転紙片付き封書用フオーム２０の
使用に従つてその作用・効果を説明すると、第３
図に示す状態において表面側からプリンタにより
紙片Ａに住所、氏名を反転用紙片Ｄおよび反転用
紙片Ｄを介して複写印字される紙票Ｂ，Ｂに氏
名、金額などを、また紙片Ｃに氏名、金額、それ
に文字記載欄６ｃ内に登録コードナンバーを印字
記入し、次いで、第４図に示す如く、外折り線
２、内折り線２′に沿つて折りたためば、紙片Ａ
と紙片Ｂの裏面同志の接着剤１０が対接し、また
紙片Ｂ上の反転用紙片Ｄの表面と紙片Ｃの表面と
の接着剤１０同志が対接すると共に反転用紙片Ｄ
と紙片Ｃの反転用接着部９，９′の接着剤１０が
対接し、この状態において接着剤１０に接着条件
である熱、圧を付与すると共に紙片Ａと紙片Ｃの
フオーム移送孔５の部分を切離せば発送状態の封
書となり、この封書の受取人は第５図に示す如く
開封用ミシン目４，４′に沿つて切離し開封し、
紙片Ａ、紙片Ｂを順に開くと共に反転用接着部
９，９′同志が接着して紙片Ｃ上に位置する反転
用紙片Ｄを開けば、第６図に示す如く、紙片Ｂ、
紙片Ｃ、反転用紙片Ｄが順に連接し、しかも各紙
片の表面が同一面側に向いた開封封書が得られ、
従つて、表面に記載されている情報を一目におい
て迅速に一覧でき、情報をチエツク、確認した
後、振込通知書用のこの封書を金融機関に持参す
れば、第６図の状態において同様にチエツク、確
認することができ、同一表面上に領収日付印部６
０が並んでいるのでその部分に領収日付印を捺印
するのも確実、迅速に行え、それらに捺印した後
反転用紙片Ｄ、紙片Ｂを切取りミシン目８′，８
および内折り線２′から切離し、反転用紙片Ｄは
金融機関にて保管し、紙片Ｃは発行者へ回送し
OCRリーダにて読込み事務処理を行い、残りの
紙片Ｂとこれに付着の紙片Ａは持参者が保管して
用いるもので、振込通知書用の封書作成からその
後の情報伝達、事務処理が確実、迅速に行える。

また、この考案の他の実施例においては、第７
図に示す如く、反転用紙片Ｄを紙片Ｂより大きく
紙片Ｃに渡るサイズとしてもよく、この際内折り
線２′に対応する位置に内折り線２″を設けておく
とよいが、反転用紙片Ｄのサイズは紙片Ｃの内折
り線側と反対側の辺の開封用ミシン目４の内側近
傍の反転用接着部９に至らないサイズにすること
が肝心である。

以上述べた如くこの考案によれば封書受領後の
開封において、各片が連結し各片の表面がヨコ方
向同一面に表われるよう封書用フオームが構成さ
れているので情報の伝達を的確、迅速に行えチエ
ツクが容易になると共に捺印、二次記入などの作
業も迅速化し、情報伝達、事務処理の効率化にお
ける効果が大である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る反転紙片付き封書用フ
オームの構成部分である三ツ折り封書用フオーム
の平面図、第２図は同反転用紙片Ｄの平面図、第
３図はこの考案に係る反転紙片付き封書用フオー
ムの断面図、第４図、第５図、第６図は上記反転
紙片付き封書用フオームの使用状態説明図、第７
図はこの考案の他の実施例である反転紙片付き封
書用フオームの断面図。 Ａ，Ｂ，Ｃは紙片、Ｄは反転用紙片、１は三ツ
折り封書用フオーム、２は外折り線、２′，２″は
内折り線、３，３″は封着部、４，４′は開封用ミ
シン目、５，５′はフオーム移送孔、６０は領収
日付印部、８，８′は切取りミシン目、９，９′は
反転用接着部、１０は接着剤、１１は綴じ、２０
は反転紙片付き封書用フオームである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙片Ａと紙片Ｂとが外折り線を境とし、紙片Ｂ
   と紙片Ｃとが内折り線を境として連接してなり、
   紙片Ａと紙片Ｂを合わせた領域の裏面４周辺およ
   び紙片Ｂと紙片Ｃを合わせた領域の表面４周辺が
   封着部としてなり、紙片Ａの外折り線側と反対側
   の辺を除く３周辺および紙片Ｂと紙片Ｃの封着部
   の内側に開封用ミシン目が設けられ、紙片Ｃの内
   折り線と反対側の辺の開封用ミシン目の内側近傍
   が反転用接着部としてなる三ツ折り封書用フオー
   ムと、反転用紙片Ｄとからなり、この反転用紙片
   Ｄは、紙片Ｂの内折り線と反対側の封着部に寄せ
   て重ね合わされ、封着部において綴じ合わされて
   なり、この反転用紙片Ｄは紙片Ｃの内折り線と反
   対側の封着部および反転用接着部に重ならないサ
   イズからなると共にこの重ね合わせ状態で紙片Ｂ
   と紙片Ｃを内折り線に沿つて折りたたんだ際、紙
   片Ｃの反転用接着部と重合する反転用紙片Ｄに反
   転用接着部が設けられ、また紙片Ｂと紙片Ｃの封
   着部および開封用ミシン目と重合する反転用紙片
   Ｄに封着部および開封用ミシン目が設けられてな
   る反転紙片付き封書用フオーム。