JPS6391364A - L−プロリンの分離精製法 - Google Patents

L−プロリンの分離精製法

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JPS6391364A
JPS6391364A JP23631486A JP23631486A JPS6391364A JP S6391364 A JPS6391364 A JP S6391364A JP 23631486 A JP23631486 A JP 23631486A JP 23631486 A JP23631486 A JP 23631486A JP S6391364 A JPS6391364 A JP S6391364A
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Mitsuaki Saito
斉藤 充明
Katsushi Iwakawa
岩川 勝志
Kensuke Ooyoshi
大吉 堅介
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 従来、し−プロリンは総合アミノR”lJ剤として輸液
等への配合がなされ、消化器疾患の患者等の栄養補給に
利用されているものであるが、近年においては、N−メ
ルカプトアシル−し−プロリンが血圧降下剤として顕著
な効果を持つことが見い出され、またし−プロリン誘導
体を不斉触媒として用いるケトンの光学活性アルコール
への還元等、高選択的な不斉合成反応が報告されるなど
(T。
Mukaiyama、 Chem、  Lett、  
1984(12)2071)その利用価値は医薬に限ら
ず合成化学工業分野にも増大しつつあるものである。 
 ′ [従来の技術] L−プロリンは天然のアミノ酸であり、多くの蛋白質中
に含まれているが、特にゼラチン中に多くその含有率は
約15%にも達する。従って安価に多聞に入手し得るゼ
ラチンを加水分解し、これより分離精製操作を加えるこ
とにより工業的に安価に生産し得るものである。
し−プロリンの分tII法としては、古くは蛋白加水分
解物よりのエステル分留法(F 1scher、 E 
、 。
Z、 Physiol、 Chew、、 33. 15
1(1901) )や銅塩1()(Iabunde、H
,K、、  J、 Biol、  Chem、。
90、 293(1931) ) 、ブタノール抽出法
(D akin。
H,D、 、 Z、 Ph1sio1. Chei、、
 44. 499(1920))および、L−プロリン
のみを選択的に沈殿させるロダニル塩法(Bergma
nn 、 M、 、 J。
3 iol 、Chem 、 、ユ10.471 (1
935) ’)等が知られているが、これらの方法は精
製純度が低く、銅やクロムなど重金属を用いる点等、工
業的規模での実施が国難なものである。
一方、ゼラチン加水分解物を亜硝酸で処理し、伯の一級
のし一アミノ酸をオキシ酸として分別した後に得られる
し−プロリン、し−オキシプロリン混合物よりピクリン
酸塩(Town 、 B、 W、。
Biol、  Chem、J、  (London )
 、30.1837(193B) )もしくは塩化カド
ミウム塩(3porer。
H,、et al 、 Z、 Physiol、 Ch
em、、  187.84(1930) )としてし−
プロリンのみを分離精製する方法が見い出されている。
しかしながら、これらもまた爆発性をもつピクリン酸や
重金属のカドミウムを用いなければならない点等、L−
プロリンの工業的分離精製法として充分なものではなか
った。
[発明の目的] 本発明は、安価かつ工業的規模で、純度の高いし一プロ
リンを分離精製する方法を提供することを目的とする。
[発明の経緯] 本発明者らは、上記目的に沿って鋭意検討の結果、以下
に示す知見を得た。
まず、し−プロリンはアルコールに易溶性の唯一のアミ
ノ酸であり、し−オキシプロリンを含む他のし一アミノ
酸と性質を異にするため、このアルコールに対する溶解
性を利用し、分離精製する方法が考えられる。
しかしながら、L−オキシプロリンはL−プロリンの存
在下ではアルコールにも溶は込むため、L−プロリンを
純度良く分離精製することは困難である。また一般のL
−アミノ酸について行なわれる、水からの再結晶法につ
いてもし一プロリンに比べL−オキシプロリンの溶解度
は小さいため、し−オキシプロリンの混入量が多い場合
、これを除去することは出来ず分離精製は困難である。
そこで本発明者らはし一ブOリンの誘導体での分離精製
を考え、種々検討を行った。その結果、最も安価に製造
されるN−アシル体であるN−アセチル−し−プロリン
は良好な結晶性をもつこと、また水に対する溶解度を調
べたところ、他のL−オキシプロリンを含めたし一アミ
ノ酸のN−アセチル体のもつ傾向とはまったく逆に、N
−アセチル−L−プロリンの溶解度はL−プロリンに比
べて著しく減少すること(25℃においては1/20に
減少する)、そのためし−プロリンとL−オキシプロリ
ンに関しては、遊離体とN−アセチル体では溶解度差が
逆転することを見い出したく第1図参照)。
この事実に基づき、ゼラチンの加水分解物より得られる
し一プロリン、L−オキシプロリン混合物をアセチル化
して得られるN−アセチル体混合物よりのN−アセチル
−し−プロリンの分離精製を検討したところ、N−アセ
チル−し−プロリンは、N−アセチル−し−オキシプロ
リンの混入することなく高純度で分離ta製されること
を見い出した。またN−アセチル−し−プロリンは容易
に脱アセチル化されし一プロリンを高収率で与えるため
、し−プロリンの安価で工業的規模での実施可能を目的
とする本発明を完成するに至った。
[発明の構成] すなわち本発明は、ゼラチン加水分解液より得られるし
一プロリン、L−オキシプロリン混合物をアセチル化し
、生成するN−アセチル−L−プロリンを水より晶析さ
せ高純度でlIl!離することを特徴とするし一プロリ
ンの分離精製法にある。
本発明で用いるし一プロリン、L−オキシプロリン混合
物は、従来法に従いゼラチンを鉱酸水溶液で加水分解し
て亜硝酸で処理した後、共存するオキシ酸および一部の
L−オキシプロリンを除去した後に得られるもので、用
いるゼラチンにより多少変動はみられるが、通常L−プ
ロリン:L−オシプロリン−10:2(重■組成比)で
含むものである。
N−アセチル化は上記混合物を無水酢酸を用いたS c
hotten −B aumann法にて行ない、反応
液を中和後、脱塩操作を行ないN−アセデル−L−プロ
リン、L−アセチル−L−オキシプロリン混合物を得る
N−アセチル−L−プロリンの分離精製は、上記N−ア
セチル体混合物を水に溶解させ、N−アセチル−し−プ
ロリンのみを晶析させることにより行なう。第1図より
求めた溶解度曲線より共存するN−アセチル−し−オキ
シプロリンが晶出しない様行なうことが必要で、用いる
水量が少ない場合、晶析爵は増大するが純度の低下をも
たらす結果となり、逆に多い場合は晶析昂は少な(効率
の良い分離精製操作とはならないため、通常は、N−ア
セチル−し−プロリン含有昂に対し2〜3倍filの水
に室温で溶解させ、これを0〜5℃まで冷却し晶析した
結晶を濾取することによって高純度のN−アセチル−L
−プロリンを良好な収率で得ることが出来る。
また、N−アセチル−し−プロリンからは、鉱酸水溶液
で煮沸することによって、脱アセチル化により高収率で
L−プロリンを得ることが出来る。
[実施例] 以下に実施例を挙げ本発明をさらに詳しく説明する。
L−プロリン、し−オキシプロリン混合物の調製ゼラチ
ン50kgを8規定塩酸105Jに懸濁し、6時間還流
させて加水分解を行なった。反応液を減圧下で濃縮して
塩酸分を留去後、水を加えて200Jとし、活性炭2に
9を加えて脱色濾過を行なった。
濾過液に40%亜硝酸ナトリウム水溶液90Jを45℃
以下で滴下させ、その後55〜60℃で1時間反応させ
た。反応液を減圧下でシロップ状まで濃縮した後、6規
定塩酸504を加えて3時間還流を行なった。この溶液
を冷却した後、エーテル201を加えて撹拌を行ない、
オキシ酸を抽出した。その後、再び減圧下でシロップ状
まで濃縮し、水150ノを加えてアンバーライトIR−
48を充填したカラムに通して塩酸を吸着除去した。カ
ラム流出液に活性炭1kgを加えて脱色濾過し、減圧下
でシロップ状まで濃縮した。この濃縮溶液にメタノール
50Jを加えて撹拌を行ない、5℃まで冷却した。析出
した一部のし一オキシプロリンを濾過した後、濾液を減
圧下で濃縮するとシロップ状のし一プロリン、L−オキ
シプロリン混合物4.70 ’KQが得られた(アミノ
酸自動分析計よりし一プロリン3.60 kg、L−オ
キシプロリン0.71 kGを含有することを確認した
)。
実施例1 し−プロリン、L−オキシプロリン混合物1.0ka(
L−プロリン766g、し−オキシプロリン151g含
有)を水6ノに溶解させ、Na O86240を加えて
溶解させた。この溶液を5〜10℃に冷却した侵、撹拌
しながら無水酢酸820 xlを1時間で滴下させ、そ
の後室温にて2時間反応させた。この反応液を、濃塩酸
を用いてDHを2.5に調整した後減圧下で濃縮し、メ
タノール4Jを加えて析出した塩化ナトリウムを濾取し
、濾液をシロップ状まで濃縮した。これに水2Jを加え
て撹拌し、均一溶液とした。さらに、ゆるやかに撹拌し
ながら5℃まで徐々に冷却すると結晶が析出した。−夜
装置した後、結晶を濾取して乾燥するとN−アセチル−
L−プロリン721gを得た。この収率は69%であっ
た。また、融点(mp)は116〜117℃であり、比
旋光度は[α] ’F =   115,60° (C
−2、H2O)であった。なお、標準N−アセチル−し
−プロリンのmpは118℃で、比旋光度は[α1r=
−116,50°である。
このものを薄層クロマトグラフィー(セルロース;n−
ブタノール:酢酸:水= 2:  1:  1)によっ
て、ワン スポットであることを確認する。
次に、N−アセチル−L−プロリン700(lを水30
)に溶解させ、濃塩酸600 xlを加えて3時間還流
を行なった。この溶液を冷却した後、30%NaOト1
水溶液でpHを6.3に調整した。この溶液を電気透析
装置により塩化ナトリウムを除いた後、減圧下で水を留
去させエタノール500 ylを加えて撹拌しながら5
℃まで冷却し、析出した結晶を濾取して乾燥すると、L
−プロリン359gが得られた。
反応の収率は70%であり、比旋光度[αIgS、=−
as、ia° (C=2、H2O)であった。なお、標
準し一プロリンの比旋光度[α]F=85,0゜(C=
2、H2O)である。
実施例2 L−プロリン、1−−オキシプロリン混合物4.0kQ
を実施例1に従い、Na OH2,50kg、無水酸M
 3.28 Jを用いてアセチル化処理した後、得られ
るシロツブ状N−アセチル体混合物に水9Jを加えて撹
拌し、均一溶液とした。さらに、ゆるやかに撹拌しなが
ら3℃まで徐々に冷却すると結晶が析出した。−晩装置
した後、結晶を濾取して乾燥すると、N−アセチル−L
−プロリン2.72 kgを得た。この収率は65%で
あり、融点(+ap)は111〜118℃、比旋光度は
[α] 80= −114,30(C−2、H2O)で
あった。
このものを実施例1と同様に薄層クロマトグラフィーに
よって測定したところ、ワン スポットであることを確
認した。
次に、N−アセチル−L−プロリン2.70 kQを実
施例1に従い脱アセチル化することにより、L−ブロリ
ン1.43 kQを得た。この収率は72%であり、比
旋光度は[α]P=85,0° (C=2、H2O)で
あった。
[発明の効果] 以上に説明したように、ゼラチンの加水分解物より得ら
れるし一プロリン、し−オキシプロリン混合物を、N−
アセチル化する本発明のL−プロリンの分離精製法は、
安価でかつ工業的規模で、高純度のし一プロリンの分離
間装が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、(1)L−プロリン、(2)し−オキシプロ
リン、(3)N−アセチル−し−プロリン、(4)N−
アセチル−L−オキシプロリンの遊離体およびN−アセ
チル体の温度と溶解畿(g/水ioog )の関係を示
したグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ゼラチン加水分解液より得られるL−プロリン、L−オ
    キシプロリン混合物をアセチル化し、生成するN−アセ
    チル−L−プロリンを水より晶析させ高純度で単離する
    ことを特徴とするL−プロリンの分離精製法。
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