JPS638638A

JPS638638A - 絞り装置

Info

Publication number: JPS638638A
Application number: JP61152003A
Authority: JP
Inventors: Minoru Kuwana; 稔桑名
Original assignee: Minolta Co Ltd
Current assignee: Minolta Co Ltd
Priority date: 1986-06-28
Filing date: 1986-06-28
Publication date: 1988-01-14
Anticipated expiration: 2013-02-10
Also published as: US4897682A; JP2712152B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、カメラのレンズに組込まれる絞り装置で、詳
しくは、隣接するもの同士が互いに光軸に沿った方向で
重なる状態で光軸の周りに並置して絞り開口を形成する
複数の絞り羽根のそれぞれを、それら並置方向の一端側
を支点として光軸に対する遠近方向に揺動自在に設けた
絞り装置に関する。

〔従来の技術〕

従来のこの種の絞り装置としては、前記各校り羽根の絞
り開口形成用内縁のうち、前記光軸から最も離間した開
放絞り姿勢において前記絞り開口を形成する内縁部分の
それぞれを、前記の開放絞り姿勢において光軸を中心と
する設定半径の円周に沿う円弧に形成したものが知られ
ている。更にこのような絞り装置においては、例えば、
第７図および第８図に示すように、前記各絞り羽ｍ　（
３）における絞り開口形成内縁のうち、前記内縁部分（
ａｌ）よりも揺動遊端側に位置してＩコ動範囲の中間に
位置させた中間絞り姿勢において前記絞り開口（Ａ）を
形成する遊端側内縁部分（ａ２）を、前記内縁部分（ａ
、）の接線に沿った直線に形成したものが知られている
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、前記従来の絞り装置によるときは、開放絞りに
おいては、各絞り羽根における円弧の内縁部分が同一円
周上に位置することから絞り開口が真円形になるものの
、中間絞りにおいては、第８図に示すように、絞り開口
（Ａ）が直線の遊端側内縁部分（ａ２）から形成される
ことから絞り開口（Ａ）が多角形となる。その結果、ボ
ケ味を生かしたい撮影、例えば、ポートレート撮影主体
のレンズに組込んだ場合に次のような不都合が生じる。

つまり、前記のレンズを用いてのポートレート撮影は、
絞り開放で行われることもあるが、作画意図に即したボ
ケを出す上で、開放絞りから１〜３段絞った中間絞りで
行われることも多い。そして、中間絞りにおいて絞り開
口が多角形となっていると、バックのボケにその絞り開
口の多角形形状がくっきりと写ったり、くっきりと写ら
なくても、バンクのボケ全体が多角形像の影響で角張っ
た感じのものとなり、ポートレートに好適な美しいボケ
味を得られないのである。

そこで、中間絞りでの絞り開口が多角形となる従来の絞
り装置においては、絞り開口が多角形であることに起因
したボケ味不良を改善するため、絞り羽根の枚数を多く
して絞り開口を円形に近い多角形にする手段が講じられ
ていた。

しかし、この場合は、絞り込み状態で重なる絞り羽根の
枚数が増加し、作動時における絞り羽根同士の摺接に起
因した絞り羽根の損傷や摩耗が発生し易いのである。

本発明の目的は、絞り羽根の枚数が少ないながらも、ポ
ートレート撮影など美しいボケ味が要求される撮影に有
用な絞り装置を提供する点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明による絞り装置の特徴構成は、前記各絞り羽根の
絞り開口形成用内縁のうち、開放絞りもしくはそれに近
似する所定の姿勢において絞り開口を形成する内縁部分
よりも揺動遊端側に位置して揺動範囲中間の設定位置に
）３動した設定中間絞り姿勢において絞り開口を形成す
る内縁部分のそれぞれを、前記の所定中間絞り姿勢にお
いて光軸を中心とする前記所定半径よりも小なる設定半
径の円周に沿う円弧またはそれに、近似する円弧に形成
してある点にある。そして、それによる作用は次の通り
である。

〔作　用〕

各絞り羽根を設定中間絞り姿勢に揺動させたとき、各絞
り羽根における円弧の遊端側内縁部分が光軸周りの第２
設定半径の同一円周上またはそれに近似する円周上に位
置するため、絞り羽根を設定中間絞り姿勢に揺動させて
の中間絞りにおいて絞り開口を真円形またはそれに近似
する形にできる。その結果、前記絞り羽根の設定中間絞
り姿勢を開放絞りから１〜２段絞った絞りに対応させて
おくことにより、絞り羽根の枚数を増やすことなく、開
放絞り及び開放絞りから１〜２段絞った絞りでの撮影に
おいて、絞り開口を多角形でなく真円形またはそれに近
似する形にできる。

〔実施例〕

次に本発明の実施例を示す。

第２図に示すように、カメラのレンズ（１）に組込まれ
る絞り装置であって、これは、第１図にも示すように、
光軸（Ｘ）にその中心を合致させる絞り押え環（２）に
、隣接するもの同士が互いに光軸（Ｘ）に沿った方向で
重なる状態で光軸（Ｘ）周りに並置して絞り開口（Ａ）
を形成する複数の絞り羽根（３）のそれぞれを、それら
並置方向の一端側を支点として光軸（Ｘ）に対する遠近
方向に揺動自在にピン（５）で枢着し、前記光軸（Ｘ）
周りに回動自在な円環状の操作板（４）に、前記各絞り
羽根（３）に付設のビン（６）を係合させて操作板（４
）の回動に伴って各絞り羽１　（３）を一体に揺動させ
るカム溝（７）を形成して、構成されている。

前記各絞り羽根（３）の絞り開口形成用内縁のそれぞれ
は、第１図に示すように、前記光軸（Ｘ）から最も離間
した開放絞り姿勢において前記絞り開口（Ａ）を形成す
る内縁部分（ａ、）よりも揺動遊端側に位置する遊端側
内縁部分（Ｒ２）をもって、揺動範囲中間の設定位置に
揺動した設定中間絞り姿勢における絞り開口（Ａ）を形
成するように形成されている。

前記内縁部分（ａｌ）は、前記の開放絞り姿勢において
光軸（Ｘ）を中心とする所定半径（Ｒ１）の円周に沿う
円弧に形成されている。

前記遊端側内縁部分（Ｒ２）は、前記の設定中間絞り姿
勢において前記光軸（Ｘ）を中心とする前記所定半径（
Ｒ１）よりも小なる設定半径（Ｒ２）の円周に沿う円弧
に形成されている。もちろん、この設定半径（Ｒ２）の
遊端側内縁部分（ａ＝）の長さくＮ）は、絞り羽１１１
（３）の枚数をｎ、絞り羽根（３）が設定中間絞り姿勢
に揺動したときに形成される絞り開口（Ａ）の周長をＬ
とすると、７！；− であり、その結果、前記設定中間絞り姿勢においては、
絞り開口（Ａ）か設定半径（Ｒ２）の真円形となる。

なお、前記内縁部分（ａｌ）と遊端側内縁部分（Ｒ２）
とを繋ぐ中間内縁部分（Ｒ３）は、光軸（Ｘ）側が凸と
なる円弧に形成されている。

また、前記設定中間絞り姿勢とは、開放絞りから１段絞
った姿勢である。

上記実施例によれば、開放絞りにおいては、第３図に示
すように、絞り開口（Ａ）が、内縁部分（ａｌ）をもっ
て所定半径（Ｒ１）の真円形に形成され、開放絞りから
単段絞った中間絞りにおいては、第４図に示すように、
内縁部分（ａｌ）と中間内縁部分（ａ、）と先端側内縁
部分（Ｒ２）とをもってほぼ円形に形成され、開放絞り
から１段絞った設定中間絞りに、おいては、第５図に示
すように、先端側内縁部分（ａ＝）をもって設定半径（
Ｒ２）の真円形に形成され、開放絞りから２段絞った中
間絞りにおいては、第６図に示すように、先端側内縁部
分（Ｒ２）の一部分をもって、やや角張るものの、円形
に近似する形に形成される。

〔別実施例〕

次に本発明の別実施例を示す。

上記実施例においては、先端側内縁部分（ａｔ）即ち長
さくｌ）の範囲のみを設定半径（Ｒ２）の円弧に形成し
たが、この先端側内縁部分（Ｒ２）の両端に連なる部分
をも含めて設定半径（Ｒ２）の円弧に形成しても良い。

前記先端側内縁部分（Ｒ２）のうち、中間の大部　４分
即ち長さく１＞よりも短い部分のみを前記設定半径（Ｒ
２）の円弧に形成し、残る両端の小部分を異なる半径の
円弧、あるいは、直線に形成して、先端側内縁部分（Ｒ
２）を、設定半径（Ｒ２）の円周に近似する複合円弧に
形成する。

前記先端側内縁部分（Ｒ２）を、設定中間絞り姿勢にお
いて光軸（Ｘ）近くを中心とする設定半径（Ｒ１）に近
い半径の円周に沿う円弧、つまり、設定半径（Ｒ２）の
円弧に近似する円弧に形成する。

〔発明の効果〕

以上要するに、本発明によるときは、絞り羽根を増やす
ことなく、開放絞りのみならず開放絞りから１〜２段絞
ったとき、その絞り開口を真円形またはそれに近似する
形にできるため、絞り羽根の損傷や摩耗を抑制して耐久
性に勝れながらも、バンクのボケ味を美しいものとして
、ポートレート↑最影主体のレンズのように美しいボケ
味を要求されるレンズに有用な絞り装置を提供できるに
至った。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図は本発明に係る絞り装置の実施例を
示し、第１図は絞り羽根形状を示す正面図、第２図はレ
ンズの縦断面図、第３図ないし第６図は各絞りでの絞り
開口形状を示す正面図である。第７図と第８図は従来例
の絞り羽根形状を示す正面図と絞り開口形状を示す正面
図である。（Ａ）・・・・・・絞り開口、（３）・・・・・・絞り
羽根、（ａ、）・・・・・・内縁部分、（ａ２）・・・
・・・遊端側内縁部分、（Ｘ）・・・・・・光軸。

Claims

【特許請求の範囲】

隣接するもの同士が互いに光軸に沿った方向で重なる状
態で光軸の周りに並置して絞り開口を形成する複数の絞
り羽根のそれぞれを、それら並置方向の一端側を支点と
して光軸に対する遠近方向に揺動自在に設け、前記各絞
り羽根の絞り開口形成用内縁のうち、前記光軸から最も
離間した開放絞りもしくはそれに近似した所定の姿勢に
おいて前記絞り開口を形成する内縁部分のそれぞれを、
前記の所定の姿勢において光軸を中心とする所定半径の
円周に沿う円弧に形成してある絞り装置であって、前記
各絞り羽根の絞り開口形成用内縁のうち、前記内縁部分
よりも揺動遊端側に位置して前記所定姿勢よりも小絞り
寄りの設定位置に揺動した設定中間絞り姿勢において絞
り開口を形成する内縁部分のそれぞれを、前記の設定中
間絞り姿勢において光軸を中心とする前記所定半径より
も小なる設定半径の円周に沿う円弧またはそれに近似す
る円弧に形成してある絞り装置。