JP2002099022A - 絞り装置 - Google Patents
絞り装置Info
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- JP2002099022A JP2002099022A JP2000291030A JP2000291030A JP2002099022A JP 2002099022 A JP2002099022 A JP 2002099022A JP 2000291030 A JP2000291030 A JP 2000291030A JP 2000291030 A JP2000291030 A JP 2000291030A JP 2002099022 A JP2002099022 A JP 2002099022A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絞り装置において、絞り羽根の枚数を増やす
ことなく、開放絞りから小絞りまでの全範囲で真円形に
きわめて近い絞り形状を構成する。 【解決手段】 絞り羽根22の絞り開口を形成する内縁
部は、ピン25に近い根元内縁部22a、遠い先端内縁
部22b及び両者の中間にある中間内縁部22cの3部
分より構成される。根元内縁部22a及び先端内縁部2
2bは、光軸S1を中心とし、開放絞りの半径R1をも
つ円弧33から構成され、中間内縁部22cは根元内縁
部22aの端点Pを通る複数の円に沿う複数の円弧から
構成されている。中間内縁部22cを構成する各円弧の
半径は、根元内縁部22a側から先端内縁部22b側に
向かって順に大きく設定され、最小絞りから開放絞りの
絞り開口の半径に対応している。各円弧のいずれの中心
も、絞り羽根22の回動中心を中心として光軸S1を通
る半径R0の円周40上またはその近傍に位置してい
る。
ことなく、開放絞りから小絞りまでの全範囲で真円形に
きわめて近い絞り形状を構成する。 【解決手段】 絞り羽根22の絞り開口を形成する内縁
部は、ピン25に近い根元内縁部22a、遠い先端内縁
部22b及び両者の中間にある中間内縁部22cの3部
分より構成される。根元内縁部22a及び先端内縁部2
2bは、光軸S1を中心とし、開放絞りの半径R1をも
つ円弧33から構成され、中間内縁部22cは根元内縁
部22aの端点Pを通る複数の円に沿う複数の円弧から
構成されている。中間内縁部22cを構成する各円弧の
半径は、根元内縁部22a側から先端内縁部22b側に
向かって順に大きく設定され、最小絞りから開放絞りの
絞り開口の半径に対応している。各円弧のいずれの中心
も、絞り羽根22の回動中心を中心として光軸S1を通
る半径R0の円周40上またはその近傍に位置してい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り装置に関し、
更に詳しくはカメラレンズに組み込まれる絞り装置に関
するものである。
更に詳しくはカメラレンズに組み込まれる絞り装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズ等に用いられる絞り装置は、
隣接する同士が互いに光軸に沿った方向に重なる状態で
複数枚の絞り羽根が光軸の周りに並置して絞り開口を形
成している。各絞り羽根は、一端側を支点として揺動自
在になっており、絞り孔の周囲を覆う量を変化させるこ
とにより絞り孔を通過する光量を制御する。
隣接する同士が互いに光軸に沿った方向に重なる状態で
複数枚の絞り羽根が光軸の周りに並置して絞り開口を形
成している。各絞り羽根は、一端側を支点として揺動自
在になっており、絞り孔の周囲を覆う量を変化させるこ
とにより絞り孔を通過する光量を制御する。
【0003】絞り開口を構成する各絞り羽根の内縁部
は、開放絞り時に真円形の絞り開口を構成するように形
成されているが、小絞りになるにしたがって真円形では
なくなって、多角形になるものが一般的であった。この
ため、例えば晴天下でのポートレート撮影等のように、
1〜3段絞った中間絞りで撮影する場合、バックに光っ
たもの(例えば逆光での水滴)があると、そのボケが絞
り開口の多角形形状になってはっきり写ったり、はっき
り写らないシーンでも、角張った感じのボケ味になって
ポートレートに好適な美しいボケ味にはならない。
は、開放絞り時に真円形の絞り開口を構成するように形
成されているが、小絞りになるにしたがって真円形では
なくなって、多角形になるものが一般的であった。この
ため、例えば晴天下でのポートレート撮影等のように、
1〜3段絞った中間絞りで撮影する場合、バックに光っ
たもの(例えば逆光での水滴)があると、そのボケが絞
り開口の多角形形状になってはっきり写ったり、はっき
り写らないシーンでも、角張った感じのボケ味になって
ポートレートに好適な美しいボケ味にはならない。
【0004】そこで、1〜2段絞った状態で絞り形状が
真円形を構成するように改善した絞り装置が知られてい
る(特開昭63−8638号公報)。この絞り装置で
は、各絞り羽根の内縁部の形状を、1〜2段絞った状態
で絞り形状が真円形になるような円弧で構成してある。
真円形を構成するように改善した絞り装置が知られてい
る(特開昭63−8638号公報)。この絞り装置で
は、各絞り羽根の内縁部の形状を、1〜2段絞った状態
で絞り形状が真円形になるような円弧で構成してある。
【0005】また、特開平2−156233号公報記載
の絞り装置では、中間絞りから小絞りに至るまでほぼ真
円形に近い絞り形状となるように、各絞り羽根の内縁部
の形状を円弧で形成している。
の絞り装置では、中間絞りから小絞りに至るまでほぼ真
円形に近い絞り形状となるように、各絞り羽根の内縁部
の形状を円弧で形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭63−8638号公報記載の絞り装置は、2段以上
に絞り込んだ際には、多角形状の絞り形状になるという
欠点がある。また、上記特開平2−156233号公報
記載の絞り装置は、開放から1段までの間(例えば半絞
り)の絞り開口は多角形状になるという欠点がある。こ
れらの欠点を改善するには、絞り羽根の枚数を増やせば
よいが、そのようにすると、絞り込み状態で重なる絞り
羽根の枚数が増加し、作動時における絞り羽根同士の摺
接に起因した絞り羽根の損傷や磨耗が発生する。
開昭63−8638号公報記載の絞り装置は、2段以上
に絞り込んだ際には、多角形状の絞り形状になるという
欠点がある。また、上記特開平2−156233号公報
記載の絞り装置は、開放から1段までの間(例えば半絞
り)の絞り開口は多角形状になるという欠点がある。こ
れらの欠点を改善するには、絞り羽根の枚数を増やせば
よいが、そのようにすると、絞り込み状態で重なる絞り
羽根の枚数が増加し、作動時における絞り羽根同士の摺
接に起因した絞り羽根の損傷や磨耗が発生する。
【0007】本発明は、上記のような従来の問題点を改
善すべくなされたもので、絞り羽根の枚数を増やすこと
なく、開放絞りから小絞りまでの全範囲で真円形にきわ
めて近い絞り形状を構成する絞り装置を提供することを
目的とする。
善すべくなされたもので、絞り羽根の枚数を増やすこと
なく、開放絞りから小絞りまでの全範囲で真円形にきわ
めて近い絞り形状を構成する絞り装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の絞り装置は、協働して絞り開口を形成する
複数の絞り羽根を有する撮影レンズ用の絞り装置におい
て、絞り羽根の絞り開口の形成に関与する内縁部が、絞
り羽根の回動軸に近い根元内縁部、遠い先端内縁部、及
び両者の中間にある中間内縁部の3部分より構成され、
前記根元内縁部及び先端内縁部は、前記撮影レンズの光
軸を中心とし、開放絞りの半径又はそれに近似した所定
の半径をもつ円弧から構成されるとともに、前記中間内
縁部は根元内縁部の端点を通る半径がそれぞれ異なる複
数の円に沿う複数の円弧から構成され、この各円弧の半
径は、開放絞り径から最小絞り径までの間の半径であ
り、先端内縁部側から根元内縁部側に向かって順次小さ
くなるように設定されるとともに、前記各円弧の根元内
縁部の端点から各円弧の先端内縁部寄りの円弧との交点
までのいずれの内角も先端内縁部側から根元内縁部側に
向かって順次小さくなるように設定され、前記各円弧の
いずれの中心も、前記絞り羽根の回動軸を中心として光
軸を通る円周上またはその近傍に位置し、絞り開口は、
開放状態及び開放状態より僅かに絞られた状態では、主
として絞り羽根の先端内縁部により形成され、前記開放
状態より僅かに絞られた状態よりも更に絞られた状態で
は、前記中間内縁部により形成されるようにしたもので
ある。
に、本発明の絞り装置は、協働して絞り開口を形成する
複数の絞り羽根を有する撮影レンズ用の絞り装置におい
て、絞り羽根の絞り開口の形成に関与する内縁部が、絞
り羽根の回動軸に近い根元内縁部、遠い先端内縁部、及
び両者の中間にある中間内縁部の3部分より構成され、
前記根元内縁部及び先端内縁部は、前記撮影レンズの光
軸を中心とし、開放絞りの半径又はそれに近似した所定
の半径をもつ円弧から構成されるとともに、前記中間内
縁部は根元内縁部の端点を通る半径がそれぞれ異なる複
数の円に沿う複数の円弧から構成され、この各円弧の半
径は、開放絞り径から最小絞り径までの間の半径であ
り、先端内縁部側から根元内縁部側に向かって順次小さ
くなるように設定されるとともに、前記各円弧の根元内
縁部の端点から各円弧の先端内縁部寄りの円弧との交点
までのいずれの内角も先端内縁部側から根元内縁部側に
向かって順次小さくなるように設定され、前記各円弧の
いずれの中心も、前記絞り羽根の回動軸を中心として光
軸を通る円周上またはその近傍に位置し、絞り開口は、
開放状態及び開放状態より僅かに絞られた状態では、主
として絞り羽根の先端内縁部により形成され、前記開放
状態より僅かに絞られた状態よりも更に絞られた状態で
は、前記中間内縁部により形成されるようにしたもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の絞り装置を用いた撮影レ
ンズの光軸方向断面図を示す図2において、撮影レンズ
10は、レンズL1,L2を保持するレンズ保持筒12
と、レンズ保持筒12を内包し、かつこれにヘリコイド
ネジによって係合している焦点調節操作環14と、更に
焦点調節操作環14にヘリコイドネジによって係合する
とともにカメラボディ(図示せず)に撮影レンズ10を
装着するバヨネットマウント部を有する固定鏡筒15と
からなる。
ンズの光軸方向断面図を示す図2において、撮影レンズ
10は、レンズL1,L2を保持するレンズ保持筒12
と、レンズ保持筒12を内包し、かつこれにヘリコイド
ネジによって係合している焦点調節操作環14と、更に
焦点調節操作環14にヘリコイドネジによって係合する
とともにカメラボディ(図示せず)に撮影レンズ10を
装着するバヨネットマウント部を有する固定鏡筒15と
からなる。
【0010】レンズ保持筒12は固定鏡筒15に対し、
直進キー16によって直進は可能だが、回転は不可とな
っている。焦点調節操作環14を外部より回動すること
により、レンズL1,L2は固定鏡筒15に対し、光軸
S1方向に直進移動させられ、焦点調節が可能となって
いる。固定鏡筒15のカメラ側の外周部には、絞り環1
8が所定角度だけ回動自在に設けられている。
直進キー16によって直進は可能だが、回転は不可とな
っている。焦点調節操作環14を外部より回動すること
により、レンズL1,L2は固定鏡筒15に対し、光軸
S1方向に直進移動させられ、焦点調節が可能となって
いる。固定鏡筒15のカメラ側の外周部には、絞り環1
8が所定角度だけ回動自在に設けられている。
【0011】絞り環18の回動によって絞り開口径を変
更する絞り装置20は、光不透過の薄い金属板から形成
された絞り羽根22(図4参照)と、この絞り羽根22
と一体的に設けられたピン23(図1及び図4参照)に
係合して絞り羽根22を回動させるためのカム溝を有す
る絞り羽根駆動環24と、絞り羽根22の回動中心のピ
ン25(図1及び図4参照)を保持する固定環26とか
らなり、絞り羽根22は絞り羽根駆動環24と固定環2
6との間に挟まれて設けられている。なお、絞り羽根2
2は、隣接する同士が互いに光軸S1に沿った方向に重
なる状態で複数枚(本実施形態では9枚)が光軸S1の
周りに並置して絞り開口を構成している(図4参照)。
また、ピン23,25は、絞り羽根22の互いに反対側
の面に設けられている。
更する絞り装置20は、光不透過の薄い金属板から形成
された絞り羽根22(図4参照)と、この絞り羽根22
と一体的に設けられたピン23(図1及び図4参照)に
係合して絞り羽根22を回動させるためのカム溝を有す
る絞り羽根駆動環24と、絞り羽根22の回動中心のピ
ン25(図1及び図4参照)を保持する固定環26とか
らなり、絞り羽根22は絞り羽根駆動環24と固定環2
6との間に挟まれて設けられている。なお、絞り羽根2
2は、隣接する同士が互いに光軸S1に沿った方向に重
なる状態で複数枚(本実施形態では9枚)が光軸S1の
周りに並置して絞り開口を構成している(図4参照)。
また、ピン23,25は、絞り羽根22の互いに反対側
の面に設けられている。
【0012】絞り羽根駆動環24は、光軸S1周りに回
動自在となっていて、固定環26はレンズ保持筒12に
固定されている。絞り環18を外部より回転させると、
絞りレバー29はピン30を中心に回転する。絞りレバ
ー29の一端部29aは、絞り羽根駆動環24の一端部
24aと係合しており、絞りレバー29の回転により絞
り羽根駆動環24は、光軸S1周りに回転し、それによ
り絞り羽根22が回動し、所定絞り径まで絞り込まれ
る。
動自在となっていて、固定環26はレンズ保持筒12に
固定されている。絞り環18を外部より回転させると、
絞りレバー29はピン30を中心に回転する。絞りレバ
ー29の一端部29aは、絞り羽根駆動環24の一端部
24aと係合しており、絞りレバー29の回転により絞
り羽根駆動環24は、光軸S1周りに回転し、それによ
り絞り羽根22が回動し、所定絞り径まで絞り込まれ
る。
【0013】一方、絞りレバー29の他端部29bは、
カメラボディの絞り制御レバー(図示せず)と係合して
いて、カメラ側の制御によって電子的に決定された量だ
け、絞りレバー29はその制御レバーから力を受けて動
かされ、ピン30を中心に回動し、前述のように所定絞
り径に設定される。
カメラボディの絞り制御レバー(図示せず)と係合して
いて、カメラ側の制御によって電子的に決定された量だ
け、絞りレバー29はその制御レバーから力を受けて動
かされ、ピン30を中心に回動し、前述のように所定絞
り径に設定される。
【0014】図1において、絞り羽根22の絞り開口を
形成する内縁部は、絞り羽根の回動中心であるピン25
に近い根元内縁部22a、遠い先端内縁部22b及び両
者の中間にある中間内縁部22cの3部分より構成され
る。前記根元内縁部22a及び先端内縁部22bは、光
軸S1を中心とし、開放絞りの半径R1をもつ円弧33
から構成され、前記中間内縁部22cは根元内縁部22
aの端点Pを通る複数の円に沿う複数の円弧から構成さ
れている。
形成する内縁部は、絞り羽根の回動中心であるピン25
に近い根元内縁部22a、遠い先端内縁部22b及び両
者の中間にある中間内縁部22cの3部分より構成され
る。前記根元内縁部22a及び先端内縁部22bは、光
軸S1を中心とし、開放絞りの半径R1をもつ円弧33
から構成され、前記中間内縁部22cは根元内縁部22
aの端点Pを通る複数の円に沿う複数の円弧から構成さ
れている。
【0015】前記中間内縁部22cを中心に絞り羽根2
2の内縁部の一部を拡大して示す図3において、根元内
縁部22a側から順に、S7を中心とし、前記各円弧中
最も小さい半径R7をもつ円弧34,S6を中心とし、
半径R7の次に大きい半径R6をもつ円弧35,S5を
中心とし、半径R6の次に大きい半径R5をもつ円弧3
6,S4を中心とし、半径R5の次に大きい半径R4を
もつ円弧37,S3を中心とし、半径R4の次に大きい
半径R3をもつ円弧38,S2を中心とし、半径R3の
次に大きい半径R2をもつ円弧39から構成されてい
る。すなわち、R1>R2>・・・>R7であり、各半
径R1〜R7は、開放絞りから最小絞りの絞り開口の半
径に対応している。
2の内縁部の一部を拡大して示す図3において、根元内
縁部22a側から順に、S7を中心とし、前記各円弧中
最も小さい半径R7をもつ円弧34,S6を中心とし、
半径R7の次に大きい半径R6をもつ円弧35,S5を
中心とし、半径R6の次に大きい半径R5をもつ円弧3
6,S4を中心とし、半径R5の次に大きい半径R4を
もつ円弧37,S3を中心とし、半径R4の次に大きい
半径R3をもつ円弧38,S2を中心とし、半径R3の
次に大きい半径R2をもつ円弧39から構成されてい
る。すなわち、R1>R2>・・・>R7であり、各半
径R1〜R7は、開放絞りから最小絞りの絞り開口の半
径に対応している。
【0016】前記端点Pから円弧34〜39の先端内縁
部22b寄りの円弧との交点までのいずれの内角θ7〜
θ2も先端内縁部22b側から根元内縁部22a側に向
かって順次小さくなるように設定されている。すなわ
ち、θ2>θ3>・・・>θ7としてある。また、前記
円弧34〜39のいずれの中心S7〜S2も、絞り羽根
22の回動中心(ピン25の中心)を中心として光軸S
1を通る半径R0の円周40上またはその近傍に位置し
ている。
部22b寄りの円弧との交点までのいずれの内角θ7〜
θ2も先端内縁部22b側から根元内縁部22a側に向
かって順次小さくなるように設定されている。すなわ
ち、θ2>θ3>・・・>θ7としてある。また、前記
円弧34〜39のいずれの中心S7〜S2も、絞り羽根
22の回動中心(ピン25の中心)を中心として光軸S
1を通る半径R0の円周40上またはその近傍に位置し
ている。
【0017】このように構成された絞り装置20の動作
について説明する。図4(A)に示すように、開放の絞
り開口O1は、絞り羽根22の円弧33により構成され
ており、完全な円形になっている。この状態から絞り羽
根22を絞り込んでゆくと、徐々に絞り開口の形状を規
定するのに関与する円弧が円弧33から円弧39に移行
していき、(B)に示すように、開放から半絞り絞った
絞り開口O2は、絞り羽根22の先端側の円弧33と円
弧39の両方により構成される。この状態から更に絞っ
てゆくと、絞り開口の形状を規定するのに関与する円弧
に占める割合が円弧33より円弧39の方が多くなる。
そして、(C)に示すように、開放から1段絞った絞り
開口O3は、ほぼ完全に円弧39によって占められるよ
うになり、円形にきわめて近い形状になる。
について説明する。図4(A)に示すように、開放の絞
り開口O1は、絞り羽根22の円弧33により構成され
ており、完全な円形になっている。この状態から絞り羽
根22を絞り込んでゆくと、徐々に絞り開口の形状を規
定するのに関与する円弧が円弧33から円弧39に移行
していき、(B)に示すように、開放から半絞り絞った
絞り開口O2は、絞り羽根22の先端側の円弧33と円
弧39の両方により構成される。この状態から更に絞っ
てゆくと、絞り開口の形状を規定するのに関与する円弧
に占める割合が円弧33より円弧39の方が多くなる。
そして、(C)に示すように、開放から1段絞った絞り
開口O3は、ほぼ完全に円弧39によって占められるよ
うになり、円形にきわめて近い形状になる。
【0018】更に、絞り開口O3から絞り込んでゆく
と、絞り開口の形状を規定するのに関与する割合が円弧
39より徐々に円弧38の方が多くなり、図5(A)に
示すように、開放から2段絞った絞り開口O4は円弧3
8により構成される。以下同様に、絞り羽根22を絞り
込んでゆくと、開放から3段絞った絞り開口O5は円弧
37により構成され(B)、開放から4段絞った絞り開
口O6は円弧36により構成され(C)、いずれの絞り
開口O4〜O6も円形にきわめて近い形状になる。
と、絞り開口の形状を規定するのに関与する割合が円弧
39より徐々に円弧38の方が多くなり、図5(A)に
示すように、開放から2段絞った絞り開口O4は円弧3
8により構成される。以下同様に、絞り羽根22を絞り
込んでゆくと、開放から3段絞った絞り開口O5は円弧
37により構成され(B)、開放から4段絞った絞り開
口O6は円弧36により構成され(C)、いずれの絞り
開口O4〜O6も円形にきわめて近い形状になる。
【0019】また、図6に示すように、開放から5段絞
った絞り開口O7は円弧35により構成され(A)、開
放から6段絞った絞り開口O8は円弧34により構成さ
れ(B)、いずれの絞り開口O7,O8も円形にきわめ
て近い形状になる。
った絞り開口O7は円弧35により構成され(A)、開
放から6段絞った絞り開口O8は円弧34により構成さ
れ(B)、いずれの絞り開口O7,O8も円形にきわめ
て近い形状になる。
【0020】以上説明した実施形態では、絞り装置を構
成する絞り羽根の数を9枚としたが、本発明はこれに限
定されないのは勿論で、例えば7枚あるいは11枚とし
てもよい。
成する絞り羽根の数を9枚としたが、本発明はこれに限
定されないのは勿論で、例えば7枚あるいは11枚とし
てもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明の絞り装置によれ
ば、絞り羽根の内縁部を根元内縁部,先端内縁部及び中
間内縁部から構成し、根元内縁部及び先端内縁部は撮影
光軸を中心とし、開放絞りの半径又はそれに近似した所
定の半径をもつ円弧から構成するとともに、中間内縁部
は根元内縁部の端点を通るそれぞれ半径が異なる複数の
円に沿う複数の円弧から構成し、この各円弧の半径を開
放絞り径から最小絞り径までの間の半径とするととも
に、先端内縁部側から根元内縁部側に向かって順次小さ
くなるように設定し、各円弧の根元内縁部の端点から各
円弧の先端内縁部寄りの円弧との交点までのいずれの内
角も先端内縁部側から根元内縁部側に向かって順次小さ
くなるように設定し、各円弧のいずれの中心も絞り羽根
の回動軸を中心として光軸を通る円周上またはその近傍
に位置し、絞り開口は、開放状態及び開放状態より僅か
に絞られた状態では、主として絞り羽根の先端内縁部に
より形成され、開放状態より僅かに絞られた状態よりも
更に絞られた状態では、中間内縁部により形成されるよ
うにしたので、絞り羽根の枚数を増やすことなく、開放
絞りから小絞りまでの全範囲で真円形にきわめて近い絞
り形状を構成できる。
ば、絞り羽根の内縁部を根元内縁部,先端内縁部及び中
間内縁部から構成し、根元内縁部及び先端内縁部は撮影
光軸を中心とし、開放絞りの半径又はそれに近似した所
定の半径をもつ円弧から構成するとともに、中間内縁部
は根元内縁部の端点を通るそれぞれ半径が異なる複数の
円に沿う複数の円弧から構成し、この各円弧の半径を開
放絞り径から最小絞り径までの間の半径とするととも
に、先端内縁部側から根元内縁部側に向かって順次小さ
くなるように設定し、各円弧の根元内縁部の端点から各
円弧の先端内縁部寄りの円弧との交点までのいずれの内
角も先端内縁部側から根元内縁部側に向かって順次小さ
くなるように設定し、各円弧のいずれの中心も絞り羽根
の回動軸を中心として光軸を通る円周上またはその近傍
に位置し、絞り開口は、開放状態及び開放状態より僅か
に絞られた状態では、主として絞り羽根の先端内縁部に
より形成され、開放状態より僅かに絞られた状態よりも
更に絞られた状態では、中間内縁部により形成されるよ
うにしたので、絞り羽根の枚数を増やすことなく、開放
絞りから小絞りまでの全範囲で真円形にきわめて近い絞
り形状を構成できる。
【図1】本発明に係る絞り羽根を1枚だけ拡大して示す
平面図である。
平面図である。
【図2】本発明の絞り装置を搭載した撮影レンズの光軸
方向の断面図である。
方向の断面図である。
【図3】図1に示す絞り羽根の要部を拡大して示す説明
図である。
図である。
【図4】絞り装置の開放絞りの状態(A),開放から半
絞り絞った状態(B),1段絞った状態(C)をそれぞ
れ示す説明図である。
絞り絞った状態(B),1段絞った状態(C)をそれぞ
れ示す説明図である。
【図5】絞り羽根を2段絞った状態(A),3段絞った
状態(B),4段絞った状態(C)をそれぞれ示す説明
図である。
状態(B),4段絞った状態(C)をそれぞれ示す説明
図である。
【図6】絞り羽根を5段絞った状態(A),6段絞った
状態(B)をそれぞれ示す説明図である。
状態(B)をそれぞれ示す説明図である。
10 撮影レンズ 20 絞り装置 22 絞り羽根 22a 根元内縁部 22b 先端内縁部 22c 中間内縁部 24 絞り羽根駆動環 26 固定環 33〜39 円弧 O1〜O8 絞り開口
Claims (1)
- 【請求項1】 協働して絞り開口を形成する複数の絞り
羽根を有する撮影レンズ用の絞り装置において、 絞り羽根の絞り開口の形成に関与する内縁部が、絞り羽
根の回動軸に近い根元内縁部、遠い先端内縁部、及び両
者の中間にある中間内縁部の3部分より構成され、前記
根元内縁部及び先端内縁部は、前記撮影レンズの光軸を
中心とし、開放絞りの半径又はそれに近似した所定の半
径をもつ円弧から構成されるとともに、前記中間内縁部
は根元内縁部の端点を通る半径がそれぞれ異なる複数の
円に沿う複数の円弧から構成され、この各円弧の半径
は、開放絞り径から最小絞り径までの間の半径であり、
先端内縁部側から根元内縁部側に向かって順次小さくな
るように設定されるとともに、前記各円弧の根元内縁部
の端点から各円弧の先端内縁部寄りの円弧との交点まで
のいずれの内角も先端内縁部側から根元内縁部側に向か
って順次小さくなるように設定され、前記各円弧のいず
れの中心も、前記絞り羽根の回動軸を中心として光軸を
通る円周上またはその近傍に位置し、絞り開口は、開放
状態及び開放状態より僅かに絞られた状態では、主とし
て絞り羽根の先端内縁部により形成され、前記開放状態
より僅かに絞られた状態よりも更に絞られた状態では、
前記中間内縁部により形成されることを特徴とする絞り
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000291030A JP2002099022A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 絞り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000291030A JP2002099022A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 絞り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002099022A true JP2002099022A (ja) | 2002-04-05 |
Family
ID=18774173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000291030A Pending JP2002099022A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 絞り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002099022A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007304419A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Canon Electronics Inc | 光量調節装置、レンズ装置および撮像装置 |
JP2020134723A (ja) * | 2019-02-20 | 2020-08-31 | キヤノン電子株式会社 | 光量調節装置及び光学機器 |
JP2020134724A (ja) * | 2019-02-20 | 2020-08-31 | キヤノン電子株式会社 | 光量調節装置及び光学機器 |
JP2020190612A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 株式会社コシナ | レンズの絞り装置 |
-
2000
- 2000-09-25 JP JP2000291030A patent/JP2002099022A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020134724A (ja) * | 2019-02-20 | 2020-08-31 | キヤノン電子株式会社 | 光量調節装置及び光学機器 |
JP7245667B2 (ja) | 2019-02-20 | 2023-03-24 | キヤノン電子株式会社 | 光量調節装置及び光学機器 |
JP2020190612A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 株式会社コシナ | レンズの絞り装置 |
JP7290310B2 (ja) | 2019-05-21 | 2023-06-13 | 株式会社コシナ | レンズの絞り装置 |
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