JPS6384776A - 多層溶接方法 - Google Patents

多層溶接方法

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JPS6384776A
JPS6384776A JP22964686A JP22964686A JPS6384776A JP S6384776 A JPS6384776 A JP S6384776A JP 22964686 A JP22964686 A JP 22964686A JP 22964686 A JP22964686 A JP 22964686A JP S6384776 A JPS6384776 A JP S6384776A
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仁尾 理
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    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/02Seam welding; Backing means; Inserts
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多層溶接方法に関する。
〔従来の技術〕
多層溶接の自動化は難しい、継手形状、板厚、開先角度
令幅等のワーク条件、使用溶接電流、電圧、溶接速度等
の溶接条件およびトーチねらい位置により各層のビード
形状が大きく変化するので各層の適正なトーチねらい位
置をオフラインプログラミング的に予め予測することが
難しいからである。そのため、自動化がなかなか進まず
、溶接熟練工の経験とカンに基づく各層のトーチねらい
位置と各層のビード形状の予測により次層のトーチねら
い位置を決めているのが現状である。
ロポー、トを使った多層溶接方法においても、各層のト
ーチねらい位置、即ち初層の教示軌跡からのオフセット
位置を手動教示し、プレイバック溶接をくり返し、その
情報をもとにオペレータが試行錯誤的に各層のトーチね
らい位置(オフセット位置)を修正することにより各層
の適正トーチねらい位置を得るという手法が一般にとら
れている。この手法は熟練オペレータが前層までのビー
ド形状の結果から、次層の溶接完了後の望ましいビード
形状を予測した形でトーチねらい位置(オフセット位置
)を決定しなければならないという難しい教示作業を伴
い、長時間の教示時間を要するのみならず前記ワーク条
件の変動に柔軟に対応できないという欠点がある。
このような難しい多層溶接の積層法の自動化の一つとし
て「特公昭58−28032Jが提案されている0本提
案は埋めるべき溶接空間の幾何学的望域を、あらかじめ
決められた溶接条件で充填できる断面分割単位で分割し
1個々の分割断面空間の溶接トーチ位置、角度および溶
接速度を演算制御しながら自動積層(多層)溶接を行な
うものである。しかし、本提案の方式には、アーク熱源
により溶融された母材と溶滴移行された消耗電極で形成
される溶融池に作用するアーク力、重力1表面張力の影
響が一切考慮されておらず、溶融池の凝固プロセスを経
た形成ビードが演算上得られた個々の四角形分割断面を
充填できるという前提での自動a層法を提案しているに
過ぎない、溶融池に作用するアーク力、重力、表面張力
のバランスで冷却凝固する溶接ビード形状は、本提案の
ように四角形にならず複雑な曲線形状断面を示すのは公
知の事実であり、各層、各ステップでのビード形状予測
をしていないための積層洗上での大きな誤差を含んでい
るという欠点を有している。また、トーチねらい位置も
各層、各ステップの前回までのビード形状がすみ内的形
状を形成しているという前提で「すみ3部をねらう方式
(特公昭58−28032の第3図)もあるが、前回ま
でのビード形状が四角形ではなく、複雑曲線断面を示す
という公知の事実から考え、多層溶接積層上の適正なト
ーチねらい位置とは云い難いという欠点も有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、これらの欠点を解決すべくなされたもので、
与えられた溶接条件のもとにおいて、前記ワーク条件に
応じた各層、各ステップのビード形状を予測し、その予
測ビード形状に応じた決定することにより、オフライン
プログラミング的に積層法を決定する自動多層溶接方法
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の多層溶接方法は、平板溶接の溶接結果からビー
ドオンプレートのビード形状近似関数yt=fr(X)
を求めると同時に傾斜板溶接の溶接結果からワーク形状
変化を記述する中間関数7n =fn  (7r * 
X)を求め、前記Yr=fx(り関数の余盛断面と等し
いビードが形成されるという条件のもとで各層のビード
形状予測関数y=f(y、)を求めることにより、各層
のトーチねらい位置を決定するものである。
〔作用〕
以下、本発明を図面により詳細に説明する。なり、ワー
ク条件のうち継手形状については、説明の容易さのため
V型開先または下向き隅肉を例にとり説明する。
第1図は平板上へのビードオンプレート溶接の平板1上
のトーチねらい位置を点0とし、この点を原点として平
板1と平行な方向をX軸、垂直な方向をy軸とする。溶
接方向は点0を通り紙面に垂直な方向となる。ビード断
面2はアーク力、重力、溶融池の表面張力のバランスに
よって形成されるビード断面であり、このビード断面形
状2を近似する関数(以下、ビードオンプレートのビー
ド形状近似関数y!と称する)が求まれば。
この関数はアーク力、重力、溶融池表面張力を加味した
関数であるということができる。このビード形状近似”
M数y!を次式で定義する。
ここに、A 、 Bはビード断面2の実測より求まる定
数、hはビード断面の高さ 定数A、B、hの値はビード断面2の表面の点(x+、
y+)を実測することに求まる。溶接条件が決まるとビ
ードの形状が決まるので定数A。
B、hはあるばらつき幡を有する一定値となる。
近似精度を上げるために測定点(x+ * y t )
を増やし、最小二乗法による回帰計算等によりこれらA
、B、hの値を決定するのが望ましい。実験結果による
と、溶接電流400A 、電圧33V、溶接速度flo
Omm/winのときにはA ; 1.2(±)、B=
−4.3. h=3.5(IIlm) 、また溶接速度
を300m5/winと半減したときにはA;0.79
−→、 Bニー4.7゜h = 3.8(++a)とい
う値になる。
第2図(a)、(b)は実測ビード形状と近似関数y!
の比較を示す図で、同図(a)は溶接速度が300mm
/winのとき、同図(b)は800mm/winのと
きであり、いずれも−・−印および−・−印が実測値、
 −一一一印が近似関数y!の計算値である。なお、V
tの計算に用いた定数A、Hの値は第2図中の実測・点
データを使い、前記回帰計算により求めたものである。
y!の近似度がよいことと。
測定点(x+、y+)はXiを3mmピッチ位で増減さ
せる程度で実用的な近似精度を得ることができる。また
、同時にビードオンプレート溶接におけるビードの余盛
断面積(ビード断面の面積)SDI を (2)式に準
じて計算しておく。
SDI  =f ”It  dx=ΣTriΔx   
・・−・−(2)ここらφXは単位増分量 第2図(a) ノ例ではSDI =45(am’) 、
同図(b)の例ではSDr =25(a+rn’)であ
る、V開先や下向き隅肉溶接を行う場合、ビード形状は
傾斜壁板(例えば第3,5図の3.4)の影響を受け、
(1)式とは当然具なったものになる。つぎに、その影
響を考慮した近似関数について説明する。
第3図(a)、(b)は傾斜壁板を有する母材の溶接で
傾斜、すなわち溶接方向に垂直な母材の断面形状を定義
するための説明図である。
この母材1゛は水平部と2つの傾斜壁板3,4からなる
。HIは母材1°のトーチねらい位置0(M毎に異なる
)を通るX軸から母材表面までの高さくy軸方向距離)
である、その極性は同図(a)においてXi>Piまた
はxl<p2の領域ではHI>01P2≦X+りP+テ
はH,=Oとなる。また、同図(b)においてXi >
OまたはXi<P3の領域ではHI>01P3<x+<
0ではHIく0となる。後述するように、前層、前ステ
ップの溶接の結果、母材上にビードが形成された状態で
次層、次ステツプの溶接を行なう場合には、母材表面に
既に盛られたビード表面を前記母材表面と同等に考えH
iを全く同じように定義する。第4図はその例で11〜
14は第1層〜第4層のビードで、第5層目のトーチね
らい位置が0点のときの高さHi を図示している。す
なわち、高さH,は母材および前層、前ステップまでの
ビード表面形状を定義する変数である。この変aH+に
よる次層、次ステツプのビード形状予測のための中間関
数として関数Vnを定義する。関数Y++は高さH,の
影響を特徴的に表わす関数として定義するものであり、
H+=OのときはVn=Vr とビードオンプレートの
ビード形状近似関数y!と等しくおき、Hi#0のとき
のみy!から一次近似値CH+V! を減じるよう(3
)式で表現できる中間関数V nを考える。
yo = 7! −CHiYt = V!(I  CH
,)・−・(3)ここで、Cは溶接条件により決る定数 y曹■くOのときVn=Oとする。
この関数の定性的意味を第5図(a) 、 (b)で説
明する。
第5図(a)、(b)は第3図(a)、(b)のトーチ
ねらい位置に対応したH、の影響を定性的に説明するた
めの図である。間数y■よりも図示の関数y■”” H
i + ’In    ・・・・・・(4)を考えた方
が傾斜壁板(以下簡単に側壁とも言う)断面形状の影響
と重力、溶融池表面張力の相互作用によるビード形状の
側壁面へのかけ上りおよび重力方向へのだれをより明瞭
に理解できる。
この関数Vn’の形状傾向の妥出性は溶接技術にたずさ
れる当業者ならば容易に理解できる。しかし、第5図に
示す関数Yu’はトーチねらい位置、HI の変化によ
るビード表面形状の定性的傾向を示しているに過ぎず、
溶接条件より決まるアーク力、重力、溶融池の表面張力
を考慮したトーチねらい位置とH,の変化によるビード
表面形状の定量的表現には必ずしもなっていない、その
ために、これら3つの力の影響を適正に表現する (3
)式の定数Cを重力、表面張力の相互作用が最も顕著に
発生するワーク側壁傾斜部で使用溶接条件によりあらか
じめ実験的に求め、定量化をはからねばならない。
定数Cの決定法を説明する前に、中間関数”Inから最
終ビード形状予測関数yを求める関係式について説明す
る。第1図、第2図で説明したビードオンプレートのビ
ード形状近似関数1r  と同一の溶接条件と溶着効率
をとる限り、(2)式で与えられるビードオンプレート
の余盛断面積SDI  と第5図(a) 、(b)の余
盛断面積は等しくなければならない、すなわち、 f (Yn’−HI)dx = I ’l n dx=
 SOx・・・”・(4)’が成り立たねばならない。
しかし、(3)式をみればわかるようにH+=Oのとき
にはこの(4)°式を常に満足するが、HI 40のと
きにはHI の正負にかかわらず、f (y■°−旧)
 dx#sD! となる、このことは(0式で与えられ
るVn”が最終ビード形状予測間数yにはなり得ないと
いうことを意味する。yは、与えられた溶接条件から決
まる定数Cに対しく5)式の値を求め、得られたS、と
SOxの比をyr+に乗じた(8)式によって与えられ
ることになる。
fV n dx=ΣYnlΔx = 5rI−−−−−
−(5)ここにΔXは単位増分量 関係を満たす。
(3)式の定数Cは、第1図で説明した定数A。
B、h、SO工の値を使い、例えば第5図(b)のよう
なワーク形状でのトーチねらい位置で実溶接を行ない、
そのビード表面の実測値(Xt l Y! )で(1)
式、(3)式、(5)式、(8)式を解くことにより得
られる。第1図で説明した定数A、B、hの決定と同様
に近似精度を上げるため、Xt に関し3■ピツチ毎(
Δx = 3 mm)程度のピッチでV+ を実測し、
求めるべき定数Cに対する (8)式の計算解y1と実
測値yl との誤差を最小にするような例えば公知の最
小二乗法による回帰計算等を使用し、定数Cを決定する
。第1図で説明した溶接条件下では溶接速度300mm
/sinのときC=0出(i) 、 800i+n/w
inのときC:0.18(A)程度の値となる0以上で
5つの定数A、B、h。
SO,、Cが全て求まり、前層、前ステップまでのビー
ド表面形状に対するトーチねらい位置が決まればビード
表面形状に対応する変数H,が決まり、そのトーチねら
い位置に対する次層、次ステツプのビード形状予測間数
yが(1)、(3)、(5)。
(6)式より一義的に求められることになる。
第6図は、前層、前ステップの種々の形状に対する次層
1次ステップ溶接のためのトーチねらい位置を説明する
ための図である。前層、前ステップまでのビード形状が
第6図(a)のようにY ffi&!−Vain>e+
  (ε1は実験的にないしは経験的に求められる)な
らVain点を次層、次ステツプのトーチねらい位置と
する。また、第6図(b)のようにyIlax −yI
lin≦ε!なら前層、前ステップビードと左右どちら
かの壁面との交点0°を次層、次ステツプのトーチねら
い位置とする0図中0は前層、前ステップのトーチねら
い位置を示している。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
第7図(a)は本発明の多層溶接方法の一実施例が適用
された溶接装置の斜視図、第7図(b)は第7図(a)
のX部の拡大図、第8図はそのブロック図である。
この装置は、溶接機7から給電ケーブル8で給電される
溶接電極6を保持する電極ホルダ9をX軸方向に移動さ
せるX軸移動ねじ45、X軸モータ44、電極ホルダ9
をy軸方向に移動させるy軸移動ねじ47.y軸モータ
4B、溶接線方向に平行な走行レール41、走行ローラ
42、走行ローラ42の駆動モータ43、母材1°(裏
あて材5で裏あてされている)の板厚t、ルートギャッ
プ(開先幅)G、開先角度θおよび第6図で説明したε
lおよび後述のきざみ量ΔXの設定器50、定数A、B
、C。
h 、 SO,の設定器51、マイクロプロセッサによ
り構成されたCPU52、メモリ53、(1)式、(3
)式、(5)式、(8)式を解く演算器54、X軸モー
タ44、y軸モータ48の位置決めおよび走行モータ4
3の速度制御を行なう公知のサーボ回路55で構成され
ている。メモリ53には、CPU52の指令によりt 
、G、θ、(1、Δx 、 A 、 B 、 C、h 
、 SDrの値を格納すると同時に第3図〜第5図で説
明した各層、各ステップのトーチねらい位置0の座標お
よびそのねらい位置Oを原点とするVn+V、Hiの値
をΔχきざみ毎のデータとして格納する。
第一9図はメモリ53の構成を示す図である。01は初
層のトーチねらい位置の座標であり、02゜・・・、O
n、・・・、は初層を除く各層、各ステップのトーチね
らい位置のOlに対する相対座標を示す、各層、各ステ
ップのxH=iΔx(imo、±1.±2゜・・・)に
対する中間関数Vnとビード形状予測間数yはメモリを
共有し、 (1)、(3)式の各X1に対するYniを
全てメモリ53に格納後、(5)式、(6)式の各Xi
 に対する解y+が求められる毎に7niをy+に置き
替える。A、B、C,・・・、ΔXは初期設定されると
途中で内容変更のないメモリ領域であり、 01,0□
、・・・、On、・・・アドレスは各層、各ステップの
トーチねらい位置(X O+Tl+I + y□+1+
1>が計算される毎にその計算結果が格納される番地で
ある。第(n−1)層、ステップのH,グループと第n
層、ステップのyグループメモリは各層、ステップの計
算毎に更新、変更される。
第10図は本実施例による積層例を示す図である0図中
実線は串印点01+ 02+ 03+・・・をトーチね
らい位置としたときの計算値による各層、各ステップの
ビード形状を示し、点線は同一トーチねらい位置におけ
る実際の多層溶接のビード結果である。(1)式、(3
)式、(5)式、(6)式の計算結果は暦数、ステップ
数が増すに従い誤差の累積を示していない、かなりよい
近似度を示し、実用的に十分使用できることが実証され
ている。11゜12、13.14.・・・はトーチねら
い位置01+ 02+ 03+04、・・・に対応する
各層、各ステップのビード形状である。初層11のトー
チねらい位置は、前回のビードがないため第6図(1+
)に類する例で、トーチねらい位置は左右の両壁とルー
ト部との交点で与えられる。第10図は右方向の交点0
1 を採用した例である。初層11以外の他層12.1
3.14.・・・、ステップは全て第6図(a)に示す
ywin点をトーチねらい位置とする例である。
つぎに、トーチねらい位置02+ 03+・・・の決定
法について説明する。
第11図(a)、(b)、(c)、(d)、(e) 、
第12図はその決定法を示すフローチャートである。第
11図(a)は初層11のビード形状予測関数を求める
ための変数H+ データテーブル(第9図)を求める処
理を示すフローチャートである。単純なフローチャート
で説明の要はない、第11図(b)は第n層、ステップ
の”Inグループデータテーブル(第9図)の作成処理
を示すフローチャートである。yIIIくOなるデータ
は第5図で説明したようにV11+=0とする。第11
図(C)は第n層、ステップのyグループデータテーブ
ル(第9図)の作成処理を示すフローチャートである。
第11図(e)の最終ステップに記されているようにy
rII=Oのアドレスの内容をyr =  Hl とす
るのではなく、特別のインデックスマーク(例えば第9
図中の×印)で他のyIデータと区別しておく、これは
、後続フロー中のy waxを求める際、実際の予測ビ
ード表面形状中のyffia!の代りに未溶接部である
ワーク面がylIIaxとなることを防ぐための計算上
のテクニックである。第11図(d)は次層、次ステツ
プのトーチねらい位置On+1の0.に対する相対座標
を決定する処理のフローチャートである。第6図(b)
のような場合にはワーク右壁点をトーチねらい位置0□
1 とする、第11図(e)は求まったトーチねらい位
置On+1 を原点とする座標系(x 、 y)での次
層1次ステップのビード形状予測関数yを求めるための
データ変換処理を説明するフローチャートである。各層
、各ステップのトーチねらい位置Onの座標は初層のね
らい位置01 に対する相対座標の形で第9図のメモリ
テーブルに格納しておき、実溶接時の各層、各ステップ
のトーチ位置決めシフト動作を容易ならしめる。一方、
各層、各ステップのビード形状予測関数yの記述は、第
3図、第4図で説明したように各層、各ステップのトー
チねらい位置Onを原点とした座標系(x、y)で行な
われているので、第11図(e)のようなデータ変換が
必要となる。次層、次ステツプの変数H,は今回求めた
インデックスマーク以外のy関数そのものであるから、
第n層、ステップのyグループメモリテーブルyr  
(第9図)を第(n−1)層、ステップのH,グループ
(第9図)に移し替える必要がある。そのために、(1
)今回の層、ステップのトーチねらい位置On座標と第
11図(d)で求められた次層、次ステツプのトーチね
らい位置On+1座標のオフセット分の補正と (2)インデックスマークで定義されているワーク壁面
のHlへの組み入れが必要となる。
この(1)のために、第11図(e)のステップ100
とステップ101が用意されている。第9図(b)はス
テップ100のkを5としたときにステップ101が実
行された例を示している。X印はインデックスマークで
ある。このメモリシフトにより有効情報が消滅しないだ
けのメモリ容量(第9図)が用意されている。第12図
は上記(2)および第11図(e)のステップ102の
フローチャートである。(1)と同様、第9図(3)に
ステップ102の実行例が示されている。
以上、本実施例の動作をほぼ説明したが、補足的に第7
図、第8図、第10図、第11図、第12図を使い動作
説明を続行する6本実施例の全体の動きを総括するCP
U52は既にメモリ53に格納されている5つの定数A
、B、C,h、SD、とワーク条件t 、G、θおよび
経験値ε1.ΔXを多層溶接開始に先だって演算器54
に転送する。CPU52と演算器54は層数、ステップ
数n=oとおき第11図(a)の処理を行ない初層11
のH,データをメモリ53に転送格納する。つぎに、第
11図(b) 、 (c) 、 (d)の処理を行ない
第2層12のトーチねらい位置02の座標データ(Xo
+2 + ”16+2 )をメモリ53に転送格納する
。つぎに、その02を原点としたときの第2層、ステッ
プの旧聞数テーブルを第11図(f)、第12図の処理
によりメモリ53上に作成する。つぎに、nをインクリ
メントし、第11図のフローに従って順次各層、各ステ
ップのトーチねらい位置OTl+1の座標データ(X 
Or 11+ I +Yo+n+1)が決定され、メモ
リ53に格納される。
第11図(e)に示す7o+n++≧tの条件、即ち次
層、次ステツプのトーチねらい位置のy座標値Yo+n
++が板厚tを超えると積層計算が完了したと判断し、
演算を終了する。この演算終了後。
CPU52はサーボ回路55で駆動されるX軸モータ4
4、y軸モータ46、走行モータ43を図示しない手動
ボックス等で初層トーチねらい位all に電極6の先
端が位置決めされるよう制御命令を出す。
この位置決め完了後、CPU52は走行モータ43の駆
動指令を出力し、初層溶接が実行される。初層溶接完了
後、CPU52はメモリ53から0□点の座標(K O
r2 + yO+2 )を読出し、位置偏差(xO+2
  XO++ )+ (V Or2  ”/ Owl 
)をサーボ回路55に出力しX軸モータ44、y軸モー
タ4Bを駆動し、電極6先端を所望の第2層目トーチね
らい位置02に位置決めさせる。2層目溶接完了後の3
層目溶接も同様に位置偏差(XO+3−X O!2 )
 +  (V O+3   V O+2)により電極6
の先端を所望のトーチねらい位置に位置決めさせ、走行
モータ制御により溶接施行される。以下同様に位置偏差
(X O+TT+ l  X O+n L (V O+
fl+1−yO+n)分だけ各層溶接に先だって電極6
の先端を位置決めし、多層溶接を実行する。
なお、本発明の詳細説明はV型開先、下向き隅肉の例で
行なったが、トーチねらい方向が重力方向と一致しない
水平隅肉継手の場合でもビード形状予測関数の若干の変
更のみで自動多層溶接が可能となるので、本発明はワー
クの継手形状に制約を受けないことを付記しておく。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、2つの単純な形状の試し
溶接(ビードオンプレートと任意の傾斜ワークの溶接)
を−度行なうだけで、前記種々のワーク条件の変化に即
対応できる実用的なビード形状予測関数が定義でき、複
雑な多層溶接の自動積層法が簡単な装置で得られる経済
効果は太きく、とかく問題になっている多種少量生産用
厚板溶接の自動化に寄与するところは大きく、また溶接
条件の変更に対しても2つの単純形状の試し溶接により
5つの定数のみをテーブル化するだけで溶接条件の変更
に即対応できるという多層溶接自動化上の問題を解決し
た効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は平板上へのビードオンプレート溶接のビード断
面形状を示す図、第2図(a)、(b)は実”測ビード
形状と近似関数y!の比較を示す図、第3図(a)、(
b)は傾斜壁板を有する母材の溶接で溶接方向に垂直な
母材の断面形状を定義するための説明図、第4図は母材
上にビードが形成された状態で1次層、次ステツプの溶
接を行なう場合のH。 を定義する説明図、第5図(a)、(b)は第3図(a
)。 (b)のトーチねらい位置に対応したH、の影響を定性
的に説明するための図、第6図は前層、前ステップの種
々の形状に対する次層、次ステツプのためのトーチねら
い位置を説明するための図、第7図(a)、(b)は本
発明の多層溶接方法が適用された溶接装置の斜視図とそ
のX部の拡大図、第8図はそのブロック図、第9図はメ
モリ53の構成を示す図、第10図は本実施例による積
層例を示す図、第11図(a)〜(e)はトーチねらい
位置の決定法を示すフローチャート、第12図は第11
図(e)のステップ102の詳細フローチャートである
。 1゛・・・母材、     2・・・ビード断面、3.
4・・・傾斜壁板、  6・・・溶接電極、7・・・溶
接機、     8・・・溶接ケーブル。 9・・・電極ホルダ、   11〜23・・・溶接層、
41・・・走行レール、   42・・・走行ローラ、
43・・・走行ローラ42の駆動モータ、44・・・X
軸モータ、   45・・・X軸移動ねじ、46・・・
y軸モータ、    50.51・・・設定器、52・
・・CPU、      53・・・メモリ、54・・
・演算器、55・・・サーボ回路、100〜102・・
・ステップ。 特許出願人  株式会社安川電機製作所第1図 (a) (b) 第2図 (a) 第3図 第4図 (a) 第5図 (a) 第6図 (a) ■ 第7図 第8図 第10図 第11図(c) 第11図(d) 第11図(e)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、平板溶接の溶接結果からビードオンプレートのビー
    ド形状近似関数y_ I =f_ I (x)を求めると同時
    に傾斜板溶接の溶接結果からワーク形状変化を記述する
    中間関数y_II=f_II(y_ I 、x)を求め、前記
    y_ I =f_ I (x)関数の余盛断面と等しいビード
    が形成されるという条件のもとで各層のビード形状予測
    関数y=f(y_II)を求めることにより、各層のトー
    チねらい位置を決定する多層溶接方法。 2、y_ I =f_ I (x)、y_II=f_II(y_
    I 、x)およびy=f(y_II)の関数形を各溶接条件
    で決まる5つの定数で定義する特許請求範囲第1項記載
    の多層溶接方法。 3、y_ I =(h)/(1+e^(^A^|^X^|
    ^+^B^))′y_II=y_ I (1−C・Hi)、
    y=Hi+y_II(SD_ I )/(Σy_II_iΔx
    )とする(ただし、hはビードオンプレート溶接のビー
    ド断面の高さ、A、Bは高さhより決まる定数、Cは溶
    接条件に決まる定数、SD_ I は余盛断面積、Hiは
    各層におけるトーチねらい位置から前層、前ステップま
    でのビード表面形状を定義する変数)特許請求範囲第2
    項記載の多層溶接方法。 4、前記ビード形状予測関数yの最大値と最小値をある
    変動幅内で比較し、その差が前記変動幅以上に大きい場
    合には前記yの最小値を示す場所を次層のトーチねらい
    位置とし、その差が前記変動幅以下の場合には前記関数
    yとワーク面との交点を次層のトーチねらい位置とする
    特許請求範囲第1項ないし第3項のいずれか1項記載の
    多層溶接方法。 5、V型開先、下向き隅肉に適用する特許請求範囲第4
    項記載の多層溶接方法。
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