JPS6383010A - 多層型化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、振盪時には乳濁して美麗なる外観を呈し、静
置すると、速やかに多層に分離し、皮膚安全性及び使用
時の実用性（肌へのなじみ、伸び、しっとり感、皮Ｂ刺
激感が無い）に優れた多層型化粧料に関する。

（従来の技術） 多層型化粧料に要求される一般的な特性は、（１）使用
時の乳濁性に優れている。

（２）使用時ののびが良い。

（３）肌へのなじみが良く、保温性に優れている。

（４）皮膚刺激がな（、安全性が高い。

（５）保温効果に優れている。

（６）静置するとすみやかに透明状多層に分離する。

等が挙げられる。しかし従来の多層型化粧料、例えば特
開昭４９−１７３４号公報に示されている、ピロリドン
カルボン酸ナトリウムとエチルアルコール及び／又はプ
ロピルアルコールを併用する方法、または、特開昭５４
−４１３３５号公報で示される乳酸ナトリウムとエチル
アルコール及び／又はプロピルアルコールを併用する方
法で得られた多層型化粧料は、これら全ての条件を満た
すに至っていない。

即ち、これらの多層型化粧料は、エチルアルコールまた
はプロピルアルコール或いはその両者を５％以上配合す
ることが必須である為に、中裔年齢の乾性肌の者には、
しっとり怒が不足していたり、皮膚刺激を感じる等の欠
点を有していた。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明者らは従来技術における欠点を改良せんと鋭意研
究した結果、後記特定の組成で表わされる多層型化粧料
は、前記の多層型化粧料に望まれる緒特性を悉く満足す
ることを見出して本発明を完成した。

本発明の目的とするところは、振盪時に、美しい乳濁状
の外観を呈すると共に、皮膚安全性及び実用特性（肌へ
のなじみ、伸び、しっとり惑、皮Ｊｉ刺激感が無い）に
優れた多層型化粧料を提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 前記の目的を達成するために本発明の多層型化粧料は、
主要構成成分として、ピロリドンカルボン酸ナトリウム
６．４〜６１重量％（以下、ｗｔ％と略記する）、ジプ
ロピレングリコール８〜３６ｗｔ％、界面活性剤４〜７
３ｗｔ％、及び°水を４゜８〜５２Ｗ（％含有するとい
う構成をとる。

（構成の具体的な説明） 本発明に適用されるピロリドンカルボン酸ナトリウム水
溶液は４０〜７０％の濃度のものが好ましく、通常重版
されているものを適宜希釈して使用できる。

また、界面活性剤は、ＨＬＢ値（Ｇｒｉｆｆｉｎの式よ
り算出）が８〜１２を示すノニオン型界面活性剤が好適
である。例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノス
テアレート（１０Ｅ、Ｏ）。

ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート（２０
Ｅ、Ｏ）、ポリオキシエチレンソルビタントリオレート
（２０Ｅ、　　○）、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレエート　（６Ｅ、Ｏ）、　　ポリオキシエチレン
グリセリルオレエート　（５Ｅ。

０）、ポリオキシエチレングリセリルモノステアレート
（１０Ｅ、Ｏ）、ポリオキシエチレンモノラウレート（
６Ｂ、○）、ポリオキシエチレンモノステアレート（Ｉ
ＯＥ、○）、ポリオキシエチレンセチルエーテル（５，
５Ｅ、○）、ポリオキシエチレンオレイルエーテル（７
Ｅ、Ｏ）等が挙げられ、これらの一種または二種以上が
適用されるジプロピレングリコールは通常重版されてい
るものを適宜使用できる。

水は蒸留水、イオン交換水等の精製水が適用される。

次に、実験例を記載し、本発明を説明する。

（実験例） （Ａ）：ピロリドンカルボン酸ナトリウムの５０ｗｔ％
水溶液 （Ｂ）：界面活性剤〔ポリオキシエチレンオレイルエー
テル（７Ｅ、Ｏ，）） （Ｃ）ニジプロピレングリコール の３成分を種々の割合 で混合して、各々振盪時の外ｆｉｌ（乳濁特性）及び静
置時の外観（分離特性）を観察し、その実験結果を前記
３成分の相図として図面の第１図に示した。

図面の第１図に示すごとく、ジプロピレングリコール含
有相と水相とが透明な二層に分離し、振盪時には美麗な
乳濁状態を呈する範囲は（Ａ）＋　（Ｂ）＋　（Ｃ）＝
１００になる範囲である。

マタ、（Ａ）ピロリドンカルボン酸ナトリウム溶液中に
含有するピロリドンカルボン酸ナトリウムの量を４０〜
７Ｑｗｔ％の種々の濃度に変えて同様に実施した他の実
験例より、ピロリドンカルボン酸ナトリウムと水の配合
比率（重量比）が４０：６０〜７０　：　３０の範囲に
於いて、上記実験例と同様な結果かえられた。

即ち、ピロリドンカルボン酸ナトリウム７０ｗｔ％水溶
液に於いても、上記の範囲１６≦（Ａ）≦８７　（ピロ
リドンカルボン酸ナトリウムとして１１．２〜６１ｗｔ
％）で乳濁特性、分離特性の優れた多層型化粧料が得ら
れることが確認し、前記特定の組成物（本発明の構成）
が本発明の目的を達成することの知見を得て、本発明を
完成するに至った。

即ち、ピロリドンカルボン酸ナトリウムの配合量は、当
該化粧料の総量を基準として６．４〜６１ｗｔ％であり
、配合量が６．４　Ｗ　ｔ％未満及び６１ｗｔ％を超え
ては、分離特性及び乳濁特性に劣る。

ジプロピレングリコール、界面活性剤、水の配合！（総
量基準）は、各々、８〜３６ｗｔ％、４〜７８ｗｔ％、
４．８〜５　”１ｗｔ％であり、これらの下限未満また
は上限を超える配合量であっては、分離特性または乳濁
特性がそこなわれるものであった。

本発明の多層型化粧料は、上記の原料組成によって、ジ
プロピレングリコール−界面活性剤溶解液の下層と、ビ
クリドンカルボン酸ナトリウムー水溶解液の上層とから
なる二層型化粧料を得ることができる。

また、上記原料組成の他に、流動パラフィン、スクアラ
ン、オリーブ油、ミリスチン酸オクチルドデシル、等の
通常化粧料に用いられる液状油を添加配合することによ
って、前記二層型化粧料に加えて、最上層または中間層
が液状油となる三層型化粧料が得られる。

更には、前記二層型化粧料の原料組成に顔料を添加配合
することによって、最下層に顔料分散液が存在する三層
型化粧料を得ることが可能である。

本発明の多層型化粧料には上記の原料成分の他に、色素
、香料、防腐剤、保湿剤、皮膚栄養剤等を本発明の目的
を達成する範囲内で適宜配合することができる。

本発明の多層型化粧料は、スキンローション、ヘアーロ
ーション、ヘアーオイル、クレンジングローション、ク
レンジングオイル、フェイシアルオイル等の化粧料に適
用することが出来るものである。

（実施例） 以下、実施例にて本発明を説明する。実施例に記載の外
観特性（振盪時の乳濁特性、静置時の分離特性）、皮膚
安全性、実用特性（肌へのなじみ、伸び、しっとり感、
皮膚刺激が無い）等の試験方法は下記の通りである。

（１）外観特性 試料を５℃、２５℃、　　４０℃の各恒温室に１日間保
存した後、各々の温度での振盪時及び静置時の外観を肉
眼で観察評価した。

（イ）乳濁特性 透明筒状のボトル内に内在する試料を手動作で、上下振
盪を約１０秒行った時の試料の外観を下記の判定基準に
準じて評価してその結果をＯ９Δ５×で示した。

〔判定基準〕

・乳濁状態が美しく均一である　　　・・・・・・○や
や荒く、透明感あり　・・・・・・△・乳濁状態となら
ない　　　　　　　・・・・・・×（ロ）分離特性 上記乳濁特性に供した試料を各恒温室に保存し、約１時
間後の外観を下記の判定基準に準じて評価−して、その
結果を○、△、Ｘで示した６〔判定基準〕 ・遇明な二層或いは三層に分離し、 美しい外観を呈する　　　　　　・・・・・・○・一部
にやや不透明層が存在する　　・・・・・・△・目的と
する二層或いは三層に 分離しない　　　　　　　　　　・・・・・・×（２）
皮膚安全性 被検者２５名の前腕圧側部皮膚に、試料０．０５ｇを直
径１．Ｏｃａ＋の円型のリント布のついたパッチテスト
用絆創膏を用いて２４時間閉塞貼布した後、下記の判定
基準に従い、各試料について被検者２５名の皮膚の状態
を評価判定した。判定結果は、絆創膏除去１時間後及び
２４時間後のうち反応の強い方を採用し、評価が（±）
以上の人の数で示判定基準 （３）実用特性 荒れ肌に悩む被験者２０人が試料を１０日間連用した後
、試料の「肌へのなじみ」、「伸び」、「しっとり惑」
、「皮膚刺激感」について評価した。試験結果は、各項
に対して、「肌へのなじみが良い」、「伸びが良い」、
「適度にしっとりとした肌になる」、「刺激を感じる」
と解答した被験者の人数で示した。

実３８例１（二層型スキンローション〕（Ａ）　ピロリ
ドンカルボン酸ナトリウム（５０％水溶液）　　　　　
　　　　３５ｗｔ％（Ｂ）ジプロピレングリコール　　
　　２０−ｔ％（Ｄ）色素（水溶液）　　　　　　　　
適量ＣＢ）、（Ｃ）を添加混合した後、室温にてこれを
（Ａ）に添加し充分に攪拌混合しながら色素を加える。

その後これを静置して製品とする。

その特性を第１表に示す、第１表から明らかな如く本発
明の二層型スキンローションは、皮膚安全性が高く、実
用特性に優れ、振盪時の乳濁性やそれの再分離性など外
観特性の良いものであった。

実施例２（三層型クレンジングオイル）（Ａ）　ピロリ
ドンカルボン酸ナトリウム（５０％水溶ｆｉ）　　　　
　　　　　　６０ｗｔ％（Ｂ）ジプロピレングリコール
　　　　１５（Ｄ）色素（水溶性） （Ｅ）色素（油溶性） （Ｆ）スクワラン　　　　　　　　　　１０（Ｅ）をＣ
Ｆ）に、（Ｄ＞を（Ａ）に溶かした後、これらと（Ｂ）
、（Ｃ）を均一に攪拌混合する。

その特性を第１表に示す。第１表から明らかな如く本発
明の三層型クレンジングオイルは、皮膚安全性が高く、
実用特性や外観特性に優れたものであった。

実施例３　（三層型フエイシアルオイル）（Ａ）　ピロ
リドンカルボン酸ナトリウム（５０％水溶液）　　　　
　　　　　　２０ｗｔ％（Ｂ）ジプロピレングリコール
　　　　１０（Ｃ）ポリオキシエチレングリセリル モノオレエート　（５Ｅ、Ｏ）　　　　２０（Ｄ）流動
パラフィン　　　　　　　　５０（Ａ）〜（Ｄ）を均一
に攪拌する。その特性を第１表に示す、第１表から明ら
かな如く、本発明の三層型フエイシアルオイルは、皮膚
安全性が高く、実用特性や外観特性に優れたものであっ
た。

比較例１　に１型スキンローシヨン） （Ａ）ピロリドンカルボン酸ナトリウム（５０％水溶液
）　　　　　　　　　４０−乞％（Ｂ）エチルアルコー
ル　　　　　　　３０（Ｃ）ポリオキシエチレングリセ
リル モノオレエート　（５Ｅ、Ｏ）　　　　３０（Ａ）〜（
Ｃ）を均一に撹拌して比較例の二層型スキンローション
を得た。その特性を第１表に示す。

第１表から明らかな如（、エチルアルコールを用いた二
層型スキンローションは、しっとり感が不十分で、皮膚
刺激を感じるものであった。

比較例２（二層型スキンローション） （Ａ）乳酸ナトリウム（５０％水溶？ＦＬ）　　４０ｗ
ｔ９４（Ｂ）エチルアルコール　　　　　　　３０（Ｃ
）ポリオキシエチレングリセリル モノオレエート　（５Ｅ、Ｏ，）　　　３０（Ａ）〜（
Ｃ）を均一に攪拌して比較例の二層型スキンローション
を得た。その特性を第１表に示す。

第１表から明らかな如く、エチルアルコールを用いた二
層型スキンローションは、しっとり感が第　　１　　表 （発明の効果） 以上記載のごとく、本発明は、振盪時には乳濁して美麗
なる外観を呈し、静置すると速やかに多層に分離し、皮
膚安全性、実用特性に優れた宵月なる多層型化粧料を提
供することが明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、Ａ：ピロリドンカルボン酸ナトリウＬ　（５
０％水？８Ｎ）　、Ｂ　：界面活性剤　〔ポリオキシエ
チレンオイルエーテル（７Ｅ、Ｏ，））、第１図 Δ 区コ・・・・迦肋−ＪＥｌ：部れ、長）昨１；１１璃〃
ス渭助８ＹＴり妃朋

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）主要構成成分として、ピロリドンカルボン酸ナト
   リウム６．４〜６１重量％、ジプロピレングリコール８
   〜３６重量％、界面活性剤４〜７８重量％、及び水を４
   ．８〜５２重量％含有する事を特徴とする多層型化粧料
   。
2. （２）ピロリドンカルボン酸ナトリウムと水との配合比
   率（重量比）が４０：６０〜７０：３０の範囲である特
   許請求の範囲第（１）項に記載の多層型化粧料。