JPS6377944A - クラツチ用摩擦板の製造方法および製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ１発明の目的 （１）　　産業上の利用分野 本発明はクラッチ用摩擦板の製造方法およびその製造方
法に用いられる製造装置に関する。

（２）従来の技術 従来、この種摩擦板を製造する場合は、摩擦材シートに
切断加工を施して定尺物を得、次いでその定尺物に打抜
き加工を施して環状摩擦材を得、その後摩擦材を環状心
機に接着し、さらに摩擦材に切削加工を施す、または金
型による成形加工を施して多数の油溝を得るといった手
法が用いられている。

（３）発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記のような打抜き加工を採用すると、摩
擦材料の歩留りが２０〜４０％と低くなり、経済性が悪
いという問題がある。

また油溝を切削加工により得る場合は、心板の損傷を回
避するため溝深さが浅くなりがちであり、その結果、油
切れ不良を惹起して、冷却性能の悪化に伴う耐久性の低
下、引摺り音の発生、操作フィーリングの低下等を招来
し、一方、油溝を成形加工により得る場合は、摩擦板の
サイズに応じた金型を備えなければならず、極めて不経
済であるといった問題もある。

本発明は前記に鑑み、摩擦材料の歩留りを向上し、また
摩擦材の厚さと同じ深さを有する油溝を得ることのでき
る、経済的な前記製造方法およびその方法に用いられる
前記製造装置を提供することを目的とする。

Ｂ０発明の構成 ｉｌｌ　　問題点を解決するための手段本発明は、環状
心機の接着面に、多数枚の摩擦材セグメントを、それら
の相隣るものの間に油溝を存して核心板の周方向に沿い
接着したクラッチ用摩擦板を製造する方法であって、接
着剤を塗布された前記接着面を上方に向けて前記心板を
位置決めする工程と；前記心板の上方に摩擦材テープを
１枚の前記摩擦材セグメントに対応する分だけ繰出す工
程と；前記摩擦材テープに切断加工を施して前記摩擦材
セグメントを得、該摩擦材セグメントを前記心板の前記
接着面に押圧接着する工程と；前記摩擦材テープを次の
摩擦材セグメントに対応する分だけ繰出すと共に該摩擦
材セグメント接着のために前記心板を回転する工程と；
を用いることを特徴とする。

また本発明は、環状心機の接着面に、多数枚の摩擦材セ
グメントを、それらの相隣るものの間に油溝を存して核
心機の周方向に沿い接着したクラッチ用摩擦板を製造す
る装置であって、前記心板を、接着剤を塗布された前記
接着面を上方に向けて位置決めして、１枚の前記摩擦材
セグメント接着毎に間欠回転する支持台と、該支持台の
上方に摩擦材テープを１枚の前記摩擦材セグメントに対
応する分だけ間欠的に繰出す繰出し部材と、前記摩擦材
テープに切断加工を施し、得られた前記摩擦材セグメン
トを前記心板に押圧接着する昇降可能な押圧部材とを備
えたことを特徴とする。

（２）作　用 前記製造方法によれば、摩擦材テープより摩擦材セグメ
ントを得、それを１枚宛石板に接着するので、摩擦材料
の歩留りを向上させ、また相隣る摩擦材セグメント間に
はその摩擦材の厚さと同じ深さを有する油導を備えた摩
擦板を得ることができる。さらに各種サイズの摩擦板の
製造に容易に適用し得るので、前記歩留りの向上と相俟
って経済性を良好にすることができる。

前記製造装置によれば、摩擦材テープを繰出す操作、摩
擦材テープに切断加工を施して１枚の摩擦材セグメント
を得る操作、得られた摩擦材セグメントを心機に接着す
る操作を確実に繰返して摩擦板を効率良く製造すること
ができる。

（３）実施例 第１〜第３図はクラッチ用摩擦板１を示し、その摩擦板
ｌは環状をなす心機２と、その両接着面２ａ、２ｂに周
方向に沿って接着された多数枚の摩擦材セグメント３と
よりなり、相隣る摩擦材セグメント３間にはその摩擦材
セグメント３の厚さｔと同じ深さを有する油溝４が形成
される。

第４図は前記クラッチ用摩擦板１の自動製造装置を示し
、その装置は、時計方向に４５°宛間欠回転するターン
テーブル５の周囲に、そのターンテーブル５の回転方向
に沿い４５′の間隔で順次配設された、石板供給兼摩擦
板取出し用ローディング・アンローディング機構し、第
１接着剤塗布機構ＣＩ％第１摩擦材セグメント接着機構
Ａ、、反転機構Ｒ１第２接着剤塗布機構０２、第２摩擦
材セグメント接着機構Ａｔ、加圧機構Ｐおよび検査機構
■を備えている。

ローディング・アンローディング機構りを挟んで両側に
、移送方向を同一方向に設定された心板移送用第１コン
ベヤ６、と摩擦板移送用第２コンベヤ６８とがターンテ
ーブル５の接線方向に直線状に配列される。

第６図に示すようにターンテーブル５は、その外周部に
おいて周方向に沿って４５″の間隔で配設された８台の
心板位置決め用支持台７を有し、各支持台７回りは以下
に述べるように構成される。

即ち、支持台７は、ターンテーブル５に固着されたフラ
ンジ付保持筒８に軸受９を介して回転可能に支持される
。支持台７はターンテーブル５上面に露出する環状！！
！置板ｌＯと、保持筒８を貫通して下端部を保持筒８よ
り突出させた中空筒体１１とよりなり、中空筒体１１の
下端外周面に、支持台７を間欠回転させるための歯車１
２が固着される。

載置板１０に、上方および内、外周方に開口する複数の
摺動溝１３が円周上等間隔に形成され、各摺動溝１３に
スライダ１４が摺合される。中空筒体１１に作動棒１５
が上下方向に移動し得るように摺合され、その作動棒１
５の先端部はその上動位置で各スライダ１４よりも下方
に位置するようになっており、作動棒１５の先端部と各
スライダ１４とはリンク１６を介して連結される。

中空筒体重！の下端面と、それよりも下方に位置する作
動棒１５の拡径部１７上端面との間にばね１８が縮設さ
れ、拡径部１７下端面より突出する摺動子１９が、ター
ンテーブル５の下方においてその外周部に沿って配設さ
れた環状カム板２０上面を摺動するようになっている。

カム板２０は、山形をなす高部２０ａと、その裾となる
低部２０ｂとを有し、低部２０ｂは第１摩擦材セグメン
ト接着機構Ａ１と反転機構Ｒとの中間部から反転機構Ｒ
と第２接着剤塗布機構Ｃ０との中間部までの間、および
検査機構Ｉとローディング・アンローディング機構りと
の中間部からローディング・アンローディング機構りと
第１接着剤塗布機構Ｃ。

との中間部までの間にそれぞれ配設され、それら低部２
０ｂ間にそれぞれ高部２０ａが配設される。

これにより、摺動子１９がカム板２０の高部２０ａに位
置する作動棒１５の上動位置では、各スライダ１４が載
置板１００半径方向外方へ摺動し、ｉ置板１０上の心機
２内周面に各スライダ１４上面の係合段部１４ａが係合
して心機２の位置決めが行われ、一方、摺動子Ｉ９がカ
ム板２０の低部２０ｂに位置する作動棒１５の下動位置
では、各スライダ１４が載置板１００半径方向内方へ摺
動し、各スライダ１４上面の保合段部１４ａが６板２内
周面から離脱して心板２の位置決めが解除される。

ローディング・アンローディングａ措りは、昇降可能で
、且つ第４図時計方向に１２０°宛間欠回転可能なスパ
イダ状の３本の回転アーム２１＋〜２１ゴを有し、各回
転アーム２１１〜２１．の先端部にはコレットチャック
２２が備えられている。全回転アーム２１１〜２１．の
回転停止時において、例えば１本の回転アーム２１１の
コレットチャック２２が第１コンベヤ６１の移送終端上
方に位置すると、他の１本の回転アーム２１．０コレツ
トチヤツク２２はターンテーブル５の支持台７上方に、
また他の１本の回転アーム２１．のコレットチャック２
２は第２コンベヤ６□の移送始端上方にそれぞれ位置す
るようになっている。

第１．第２接着剤塗布機構Ｃ＋、Ｃｔは同一の構成を有
し、心板２に接着剤を塗布するための円盤状シリコーン
バッド２３がターンテーブル５より後退した位置で下降
することによってそのシリコーンパッド２３に接着剤が
塗布され、その後シリコーンバッド２３が上昇し、次い
でターンテーブル５に向けて前進し、さらに下降するこ
とによって心板２に接着剤が塗布されるようになってい
る。

第１．第２摩擦材セグメント接着機構Ａ＋、Ａ、は同一
の構成を有し、摩擦材テープ２４から摩擦材セグメント
３を１枚宛切出し、それを心板２の接着面２ａに押圧接
着するようになっている。

両機構Ａ＋　、Ａｇの詳細については後述する。

反転機構Ｒは、一方の接着面２ａに対する摩擦材セグメ
ント３の接着が終了した後、その心板２を持上げて反転
させ、他方の接着面２ｂを上方に向ける機能を有し、そ
のために昇降且つ回転可能な一対のハンド２５を備えて
いる。

加圧機構Ｐは、心板２の両接着面２ａ、２ｂに接着され
た全摩擦材セグメント３に同時に押圧力を付与してそれ
ら摩擦材セグメント３を心板２の両接着面２ａ、２ｂに
確実に接着するものである。

検査機構Ｉは、心板２の両接着面２ａ、２ｂに所定枚数
の摩擦材セグメント３が接着されているか否かを光電的
に検知するようになっている。

次に、前記装置による摩擦板１の製造工程について説明
する。

製造作業開始前において、第１コンベヤ６、上に、心板
２を、その一方の接着面２ａを上方に向けた状態で筒状
に重合して移送する。ターンテーブル５は停止しており
、１台の支持台７がローディング・アンローディング機
構りの位置に在り、また作動棒１５が下動位置に在る。

さらに各回転アーム２１１〜２１．は上昇位置に在る。

ローディング・アンローディング機構りが、回転アーム
２１１〜２１．の下降、１本の回転アーム２１．のコレ
ットチャック２２による１枚の心板２の水平挟持、回転
アーム２１．〜２Ｌの上昇に次ぐ１２００回転、回転ア
ーム２１１〜２１、の下降、回転アーム２１．のコレッ
トチャック２２による心板２の挾持解放、回転アーム２
１゜〜２１ｓの上昇の各動作を順次行い、これにより心
板２を、その接着面２ａを上向に向けた状態で支持台７
の載置板１０上にｉｚする。

ターンテーブル５を４５″回転させて６仮２を第１接着
剤塗布機構Ｃ５の位置に移送する。この移送の間に作動
棒１５がカム板２０により上動位置に移動するので、各
スライダ１４により心板２が載置板１０上に位置決めさ
れる。そして、第１接着剤塗布機構Ｃ４により心板２の
接着面２ａに接着剤を塗布する。

ターンテーブル５を４５″回転させて心機２を第１摩擦
材セグメント接着機構Ａ１の位置に移送する。そして心
機２の上方に摩擦材テープ２４を１枚の摩擦材セグメン
ト３に対応する分だけ繰出し、その摩擦材テープ２４に
切断加工を施して摩擦材セグメント３を得、その摩擦材
セグメント３を心機２の接着面２ａに押圧接着する。

その後摩擦材テープ２４を次の摩擦材セグメント３に対
応する分だけ繰出すと共にその摩擦材セグメント３の接
着のために支持台７と共に心機５を回転させる。

前記繰出し、切断、押圧接着および回転の各動作を順次
繰返して、第５図に示すように一方の接着面２ａに対し
て多数枚のＮ振材セグメント３を１枚宛接着する。この
摩擦材セグメント３の接着作業の詳細については後述す
る。

ターンテーブル５を４５°回転させて心機２を反転機構
Ｒの位置に移送する。この移送の間に作動棒１５がカム
板２０により下動位置に移動するので、各スライダ１４
による心機２の位置決めが解除される。反転機構Ｒによ
り心機２を反転してその他方の接着面２ｂを上方に向け
る。

ターンテーブル５を４５９回転させて心機２を第２接着
剤塗布機構Ｃｔの位置に移送する。この移送の間に作動
棒１５がカム板２０により上動位置に移動するので、各
スライダ１４により心機２が載置機１０上に再び位置決
めされる。そして第２接着剤塗布機構Ｃｔにより心機２
の接着面２ｂに接着剤を塗布する。

ターンテーブル５を４５１回転させて心機２を第２摩擦
材セグメント接着機構Ａ、の位置に移送し、心機２の接
着面２ｂに前記同様に多数枚の摩擦材セグメント３を接
着して摩擦板１を得る。

ターンテーブル５を４５＠回転させて摩擦板ｌを加圧機
構Ｐの位置に移送し、全摩擦材セグメント３に同時に押
圧力を付与してそれらを心機２に確実に接着する。

ターンテーブル５を４５”回転させて摩擦板１を検査機
構Ｉの位置に移送し、心機２に対して所定枚数の摩擦材
セグメント３が接着されているか否かを検査する。

ターンテーブル５を４５″回転させて摩擦板１をローデ
ィング・アンローディング機構りの位置に移送する。こ
の移送の間に作動棒１５がカム板２０により下動位置に
移動するので、各スライダ１４による摩擦板１の位置決
めが解除される。

ローディング・アンローディング機構りは、最初の１枚
の心機２を支持台７上へ供給した後、摩擦板１が検査機
構Ｉに達するまでの間、ターンテーブル５の４５°間欠
回転毎に前記同様の６板供給動作を６回繰返している。

この場合、心機２を１枚宛供給すべく、最上の心機２を
同一高さ位置に保つための押上げ機構が第１コンベヤ６
１の移送終端に組込まれている。

そして前記のように摩擦ｖｉ１がローディング・アンロ
ーディング機構りの位置に移送されたときには１本の回
転アーム２１１が支持台７上方に位置するので、ローデ
ィング・アンローディング機構りが、回転アーム２１．
〜２１ｓの下降、１本の回転アーム２１．のコレラ１−
チャック２２による摩擦板１の水平挟持および１本の回
転アーム２１□のコレットチャック２２による心機２の
水平挟持、回転アーム２１．〜２１．の上昇に次ぐ１２
０”回転、回転アーム２１．〜２１３の下降、回転アー
ム２１１のコレットチャック２２による摩擦板１の挟持
解放および回転アーム２１□のコレットチャック２２に
よる心機２の挟持解放、回転アーム２１＋〜２１．の上
昇の各動作を順次行い、これにより摩擦板ｌを第２コン
ベヤ６□の移送始端上にｌ１ＩＩｉし、また６仮２を支
持台７上に載置する。第２コンベヤ６：により移送され
る摩擦板１には接着剤乾燥処理が施される。

このようにして摩擦板ｌの製造は自動的に連続して行わ
れる。

次に、第６〜第１０図により第１．第２摩擦材セグメン
ト接着機構Ａ＋　、Ａｔについて説明する。

前述のように両機構Ａｒ、Ａｔは同一の構成を有するの
で第１摩擦材セグメント接着機構Ａ、について述べる。

ターンテーブル５の傍に、摩擦材シートにスリッティン
グを施して得られる摩擦材テープ２４を巻装したリール
２６が配設され、その摩擦材テープ２４の先端側を挿通
する通し孔２７を備えたガイド部材２８が、摩擦材テー
プ２４の先端部を支持台７に位置決めされた心板２の上
方に導き得るように支持台７の上方に配設される。

リール２６とガイド部材２８との間に、支持台７、した
がって心板２の上方に摩擦材テープ２４を１枚の摩擦材
セグメント３に対応する分だけ間欠的に繰出す繰出し部
材２９が配設される。

その繰出し部材２９は次のように構成される。

第６．第７図に示すように、摩擦材テープ２４の下方に
おいて機枠３０に第３回転軸３３．が回転自在に支持さ
れており、その第３回転軸３３゜に、外周部上部間に摩
擦材テープ２４を挟んでガイドする一対のガイド板３１
が固着される。

第３回転軸３３．の直上に、摩擦材テープ２４に摺擦す
る押えローラ３２が配設され、その押えローラ３２の軸
方向長さは両ガイド板３１間の間隔より僅か短く形成さ
れる。両ガイド板３１間において第３回転軸３３３の軸
心から外れた位置に、ゴム等よりなる小径の短円柱状摩
擦体３４が回転不能に挟持される。３５は両ガイド板３
１のスペーサである。

上記構成において、摩擦体３４は摩擦材テープ２４の下
方で第３回転軸３３３回りに円運動し、その摩擦体３４
が摩擦材テープ２４下面に摺擦したときのみ、上部の押
えローラ３２との協働で摩擦材シート２４を前記のよう
に繰出すものである。

３６はガイドローラ対、第４図において３７は張りロー
ラである。

ガイド部材２８の近傍に、摩擦材テープ２４から摩擦材
セグメント３を切出し、それを心板２に押圧接着する昇
降可能な押圧部材３８が配設される。

その押圧部材３８は、第９図に明示するように図示しな
いガイド部材に昇降自在に支持されて、下端面を押圧面
３９ａとした部材本体３９と、押圧面３９ａの、摩擦材
テープ繰出し方向後側において、部材本体３９の下向き
孔４０にそれぞれ摺合された、押圧面３９ａ側の切断刃
４１およびその切断刃４１に重合固定されたストッパ４
２とを有する。

ストッパ４２上端面と下向き孔４０天井面との間にばね
４３が縮設され、そのばね４３の弾発力により、切断動
作前ではストッパ４２側面の突出部４２ａが部材本体３
９０開口部４４下縁に衝合して、切断刃４１の刃先４１
ａが押圧面３９ａと略同−面上に保持される。ストッパ
４２の、傾斜する下端面４２ｂは、刃先４１ａよりも上
方に位置し、ａ！擦柱材テープ２４対して切断刃４１に
より切断加工が施された後ガイド部材２８の傾斜面２８
ａに衝合してそれ以上切断刃４１が下降しないようにな
っている。

部材本体３９に、その押圧面３９ａに開口する吸引孔４
５が形成され、その吸引孔４５に図示しない真空源が接
続されており、これにより切断刃４１による切断加工に
先立って摩擦材シート２４の摩擦材セグメント３に対応
する部分を押圧面３９ａに吸着し得るようになっている
。

次に支持台７の間欠回転機構Ｍｌ、繰出し部材２９の作
動機構Ｍｔおよび押圧部材３８の昇降機構Ｍ３について
説明する。

それら機構Ｍ、〜Ｍ、は共通の動力源である電動モータ
４６により作動される。電動モータ４６の駆動軸は図示
しない減速機等を介して駆動プーリ４７に連結され、そ
の駆動プーリ４７は第１回転軸３３．に固着された従動
プーリ４８にベルト４９を介して連結される。

第６．第８図に明示するように、第１回転軸３３、の下
端に円盤部５０が設けられ、その円盤部５０の傍におい
て、位置固定の支軸５１に中間部を回転可能に支持され
た第１リンク５２＋が、また第１リンク５２．と支持台
７側の歯車１２との間に、中間部を位置固定の支軸５３
に回転可能に支持された送り爪５４がそれぞれ配設され
る０円盤部５０の中心より外れた位置と第１リンク５２
１の一端とが第２リンク５２８により連結され、また送
り爪５４において一端の爪部５４ａと反対側の端部と第
１リンク５２１の他端とが第３リンク５２．により連結
される。歯車１２の歯数は、摩擦板１における摩擦材セ
グメント３の数と同一である。

前記第１回転軸３３Ｉ、第１〜第３リンク５２１〜５２
３、送り爪５４および歯車１２は、支持台７の間欠回転
機構Ｍ、を構成し、第１回転軸３３Ｉの半回転で送り爪
５４が第８図実線示の歯車１２との保合位置から鎖線示
の離脱位置に揺動し、これにより支持台７は歯車１２の
一歯分、したがって１枚の摩擦材セグメント３と１本の
油溝４における支持台７回転方向幅の和に略対応した分
だけ回転する。第１回転軸３３＋の残りの半回転で送り
爪５４が鎖線示の離脱位置から実線示の保合位置に揺動
して歯車１２の次の歯に係合する。

第１回転軸３３．の上端に第１傘歯車５５．が固着され
、その第１傘歯車５５．に第２回転軸３３オに固着され
た第２傘歯車５５．が噛合する。

第２回転軸３３□に固着されたブー１１５６と繰出し部
材２９の第３回転軸３３３に固着されたブーＩＪ５７と
の間にベルト５８が懸回される。

前記第２．第３回転輪３３ｔ、３３３、第１゜第２傘歯
車り５１．５５友、プーリ５６，５７、ベルト５８は繰
出し部材２９の作動機構Ｍ２を構成する。

また第１傘歯車５５．に、第４回転軸３３４に固着され
た第３傘歯車５５．が噛合し、その第４回転軸３３４に
連動する第５回転軸３３．に固着されたプーリ５９と第
６回転軸３３．に固着されたプーリ６０との間にベルト
６１が懸回される。

第６回転軸３３．の一端に円盤部６２が設けられ、その
円盤部６２の中心より外れた位置と押圧部材３８の部材
本体３９とがリンク６３を介して連結される。リンク６
３は円盤部６２側の筒状部６４と、それに摺合された、
部材本体３９例の棒状部６５と、筒状部６４天井面およ
び棒状部６５上端面間に縮設されたばね６６と、筒状部
６４に固着されて棒状部６５の、軸線方向に延びる長孔
６７を貫通するストッパピン６８とよりなる。ストッパ
ピン６８は、摩擦材セグメント３の押圧接着時以外は長
孔６７の上部内面に係合している。

前記第４〜第６回転軸３３４〜３３４、第１゜第３傘歯
車５５３，５５ｓ、プーリ５９，６０、ベルト６１およ
びリンク６３は押圧部材３８の昇降機構Ｍ、を構成し、
第５回転軸３３．の第６゜第９図時計方向への１回転で
押圧部材３８は１回の昇降動作を行う。

押圧部材３８の下降時、その押圧面３９ａが摩擦材セグ
メント３を介して６板２の接着面２ａに重合した後も、
押圧部材３８にそれを下降させる方向の力が作用するよ
うに、円盤部６２とリンク６３との連結位置が決められ
ている。

次に第６〜第１０図により前記第１摩擦材セグメント接
着機構Ａ、の作動について説明する。

６板２は支持台７の載置板１０上面に位置決め固定され
ている。

第９．第１０図（Ｉ）において、繰出し部材２９により
摩擦材シート２４が１枚の摩擦材セグメント３に対応す
る分だけ繰出され、また押圧部材３８は上昇位置にある
。

この状態では支持台７の間欠回転機構Ｍ、における送り
爪５４は、第８図鎖線示の離脱位置から歯車１２側に向
けて既に揺動を開始している。また繰出し部材２９の摩
擦体３４は摩擦材テープ２４の下面より離間している。

第９．第１０図（■）に示すように、第６回転軸３３．
が時計方向に回転すると、押圧部材３８が下降を開始し
、そして押圧面３９ａが摩擦材テープ２４の摩擦材セグ
メント３に対応する部分に当接すると、その部分が吸引
孔４５の吸引作用により押圧面３９ａに吸着される。

第９．第１０図（ＩＩＩ）に示すように、引続く押圧部
材３８の下降により切断刃４１により摩擦材テープ２４
に切断加工が施され、得られた摩擦材セグメント３は押
圧部材３８の押圧面３９ａに吸着されている。

第９．第１０図（ＩＶ）に示すように、引続く押圧部材
３８の下降によりその押圧面３９ａが摩擦材セグメント
３を介して６板２の接着面２ａに重合し、この重合後も
押圧部材３８にそれを下降させる方向の力が作用するが
、その力はリンク６３のばね６６が圧縮することにより
吸収される。

これにより大きな押圧力を得て摩擦材セグメント３を６
板２の接着面２ａに確実に接着することができる。

第９．第１０図（Ｖ）に示すように、引続く第６回転軸
３３．の回転により押圧部材３８が上昇位置に復帰し、
その上昇過程で支持台７の間欠回転機構Ｍ、における送
り爪５４が歯車１２に係合して支持台７の１歯分の回転
が行われ、その支持台７の回転開始直後繰出し機構２９
により摩擦体３４が摩擦材テープ２４の下面に摺擦して
そのテープ２４が繰出され、次の接着作業の準備がなさ
れる。

第１１．第１２図は摩擦材セグメント接着機構の他の実
施例を示し、この実施例においては摩擦材テープ２４か
ら摩擦材セグメント３を打抜き法を適用して切断するよ
うになっている。

即ち、ガイド部材２８において、摩擦材テープ２４の先
端側を挿通する通し孔２７の上部側に・テープ押え体用
挿入孔６９が、また下部側にポンチ挿入孔用ダイス孔７
０がそれぞれ形成される。

押圧部材３８はテープ押え体７１と、それを貫通するポ
ンチ７２と、そのポンチ７２上端の拡大頭部７２ａおよ
びテープ押え体７１間に縮設されたばね７３とを備えて
いる。

押圧部材３８の昇降機構Ｍ、は前記実施例と略同じであ
り、その機構Ｍ、の第６回転軸３３．に設けられた円盤
部６２とポンチ７２の拡大頭部７２ａとがリンク６３に
より連結される。

摩擦材セグメント３の接着時には、押圧部材３８を下降
させてそのテープ押え体７１によって摩櫟林テープ２４
を押圧し、次いでポンチ７２によりＦＩＪ！擦材セ櫟林
ント３を打抜き、その摩擦材セグメント３をポンチ７２
の下端面、したがって押圧面７２ｂにより６板２の接着
面２ａに抑圧接着する。

Ｃ０発明の効果 本発明製造方法によれば、摩擦材テープより摩擦材セグ
メントを得、それを１枚宛心板に接着するので、摩擦材
料の歩留りを向上させ、また相隣る摩擦材セグメント間
にはそのＩ！！擦材櫟林さと同じ深さを有する油溝を備
えた摩擦板を得ることができる。さらに各種サイズの摩
擦板の製造に容易に適用し得るので、前記歩留りの向上
と相俟って経済性を良好にすることができる。

また本発明製造装置によれば、摩擦材テープを繰出す操
作、摩擦材テープに切断加工を施して１枚の摩擦材セグ
メントを得る操作、その摩擦材セグメントを心仮に接着
する操作を確実に繰返して摩擦板を効率良く製造するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１ないし第３図は摩擦板を示し、第１図は全体の平面
図、第２．第３図は第１図ｎ−ｎ、■−■線断面図、第
４図は製造装置の斜視図、第５図は心仮に対する摩擦材
セグメントの接着作業を示す説明図、第６図は摩擦材セ
グメント接着機構の縦断側面図、第７．第８図は第６図
■−■、■−■線断面図、第９図は押圧部材の作動説明
図、第１０図はタイムチャート、第１１図は摩擦材セグ
メント接着機構の変形例の要部縦断側面図、第１２図は
前記変形例による心仮に対する摩擦材セグメントの接着
作業を示す説明図である。 Ｉ・・・摩擦板、２・・・６板、２ａ、２ｂ・・−接着
面、６・・・油溝、７・・・支持台、２４・・・摩擦材
テープ、２９・・・繰出し部材、３８・・・押圧部材第
５図 第１０図 手続補正書（自発） 昭和６２　年　２　月２ｏ［１ １、事件の表示 昭和６１年特　許　願第２２１５１９　号３、補正をす
る者 事件との関係　特許出願人 名称株式会社　エフ・シーゆシー ４、代　　　理　　　人　　〒１０５ ５補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」及び「図面の簡単な説明
」の欄、並びに図面の第１１図補正の内容 （１）明細書第８頁第８〜第９行、 「直線状に」とあるを削除する。 （２）　　明細書第１２頁第１３行、 「２ａ」とある次に、 ｒ、２ｂＪを加入する。 （３）明細書第１４頁第１０行、 「上向に向け」とあるを、 「上向きにし」に訂正する。 （４）明細書第２１頁第２行、 「挟持」とあるを、 「配設」に訂正する。 （５）明細書第３０頁第７行〜末行を下記の通り訂正す
る。 記 「チ嵌入用ダイス孔７０がそれぞれ形成される。 挿入孔６９に、ダイス孔７０と合致するガイド孔７１ａ
を持つテープ押え体７１が摺合され、そのガイド孔７１
ａに押圧部材としてのポンチ７２が貫通してダイス孔７
０に嵌入し得るようになっている。ポンチ７２上端の拡
大頭部７２ａおよびテープ押え体７１間にばばね７３が
縮設される。 ポンチ７２の昇降機構Ｍ、は前記実施例と略同しであり
、その機構Ｍ、の第６回転軸３３６に設けられた円盤部
６２とポンチ７２の拡大頭部７２ａとがリンク６３によ
り連結される。 摩擦材セグメント３の接着時には、ポンチ７２を下降し
てテープ押え体７１により摩」（６）明細書第３２頁第
１６．第１７行を下記の通り訂正する。 記 「４・・・油溝、７・・・支持台、２４・・・摩擦材テ
ープ、２９・・・繰出し部材、３８・・・押圧部材、７
２・・・押圧部材としてのポンチ」 （７）　　図面第１１図を別紙の通り訂正する。 以上 第１１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）環状心板の接着面に、多数枚の摩擦材セグメント
   を、それらの相隣るものの間に油溝を存して該心板の周
   方向に沿い接着したクラッチ用摩擦板を製造する方法で
   あって、接着剤を塗布された前記接着面を上方に向けて
   前記心板を位置決めする工程と；前記心板の上方に摩擦
   材テープを１枚の前記摩擦材セグメントに対応する分だ
   け繰出す工程と；前記摩擦材テープに切断加工を施して
   前記摩擦材セグメントを得、該摩擦材セグメントを前記
   心板の前記接着面に押圧接着する工程と；前記摩擦材テ
   ープを次の摩擦材セグメントに対応する分だけ繰出すと
   共に該摩擦材セグメント接着のために前記心板を回転す
   る工程と；を用いることを特徴とするクラッチ用摩擦板
   の製造方法。
2. （２）環状心板の接着面に、多数枚の摩擦材セグメント
   を、それらの相隣るものの間に油溝を存して該心板の周
   方向に沿い接着したクラッチ用摩擦板を製造する装置で
   あって、前記心板を、接着剤を塗布された前記接着面を
   上方に向けて位置決めして、１枚の前記摩擦材セグメン
   ト接着毎に間欠回転する支持台と、該支持台の上方に摩
   擦材テープを１枚の前記摩擦材セグメントに対応する分
   だけ間欠的に繰出す繰出し部材と、前記摩擦材テープに
   切断加工を施し、得られた前記摩擦材セグメントを前記
   心板に押圧接着する昇降可能な押圧部材とを備えたこと
   を特徴とするクラッチ用摩擦板の製造装置。