JP2002153932A - 摩擦プレートの製造方法および製造装置 - Google Patents

摩擦プレートの製造方法および製造装置

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JP2002153932A
JP2002153932A JP2000353224A JP2000353224A JP2002153932A JP 2002153932 A JP2002153932 A JP 2002153932A JP 2000353224 A JP2000353224 A JP 2000353224A JP 2000353224 A JP2000353224 A JP 2000353224A JP 2002153932 A JP2002153932 A JP 2002153932A
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friction
friction material
punching
manufacturing
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Satoru Yasuma
覚 安間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い量産性等を実現する摩擦プレートの製造
方法および製造装置を提供する。 【解決手段】 摩擦プレート製造装置1は、シート状摩
擦材21を所定量ずつ繰り出す素材供給機構23と、シ
ート状摩擦材21から所定形状の摩擦材セグメント9を
打ち抜く打抜プレス機構25と、摩擦材セグメント9を
インデックステーブル27上に保持する摩擦プレート保
持機構29と、インデックステーブル27に負圧または
圧縮空気を供給する切換バルブ機構31と、完成した摩
擦プレート5をインデックステーブル27から排出する
摩擦プレート排出機構33と、排出された摩擦プレート
5を次工程に搬送するコンベア機構35と、摩擦材セグ
メント9が打ち抜かれたシート状摩擦材21をスクラッ
プとして切断するカッタ機構37と、各機構の駆動に供
される電動モータ39とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用自動変速
機等の湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキに用いられ
るフリクションプレートの構成要素である摩擦プレート
の製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用の自動変速機は、流体
継手であるトルクコンバータの他、3速〜5速程度の遊
星歯車変速機構を備えており、クラッチやブレーキによ
り遊星歯車変速機構の構成要素(サンギヤやプラネタリ
ギヤ等)を適宜固定あるいは解放することにより変速が
行われる。自動変速機に内装されるクラッチやブレーキ
としては、一部のバンド式ブレーキを除いて、フリクシ
ョンプレートとセパレータプレートとを交互に配置した
湿式多板形型が用いられており、両プレートの圧着(摩
擦係合)には変速制御油圧回路からの圧油が用いられて
いる。尚、自動二輪車においては、小さな体積で比較大
きなトルク容量を得られることや、円滑な接続が行いや
すいこと等から、湿式多板クラッチが動力断続用クラッ
チとして用いられている。
【0003】図13には従来のフリクションプレートの
一例を示してある。フリクションプレート2は、鋼板等
を素材とする環状のコアプレート3の両側面に摩擦材素
材(摩擦材シート)から打ち抜かれた環状の摩擦プレー
ト5を貼着したもので、コアプレート3の内周面には回
転部材に係合するためのスプライン7が形成されてい
る。このフリクションプレート2では、摩擦材シートの
歩留まりを向上させるべく、摩擦プレート5が複数枚
(図示例では、3枚)の摩擦材セグメント9を連結した
分割式となっている。各摩擦材セグメント9は、両端に
それぞれ係止部11,13を有しており、これら係止部
11,13を互いに嵌め込むことで環状に連結された
後、接着剤によりコアプレート3に接着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、打ち抜かれた各
摩擦材セグメント9から摩擦プレート5を製造するにあ
たり、各摩擦材セグメント9を冶具上に適宜載置した
り、各摩擦材セグメント9に鋼針を突き刺す等の方法
で、摩擦材セグメント9の位置決めを行っていた。とこ
ろが、量産性を高めるべく装置の運転速度を上昇させた
場合、各摩擦材セグメント9間に微少な位置ずれが生じ
て製造装置が停止する等、製造が円滑に行えなくなる不
具合が避けられなかった。また、完成した摩擦プレート
5は、自重による落下や圧縮空気を吹き付けること等で
次工程に排出されていたが、このような方法では確実な
排出が行われない場合があり、改善が求められていた。
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、高い量産性
等を実現する摩擦プレートの製造方法および製造装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、環状のコアプレートと伴にフ
リクションプレートを構成する摩擦プレートを製造する
方法であって、摩擦プレートを摩擦プレート保持手段の
保持面に負圧により吸着させる摩擦プレートの製造方法
を提案する。
【0006】また、請求項2では、請求項1の摩擦プレ
ートの製造方法において、前記摩擦プレートを前記摩擦
プレート保持手段の保持面から圧縮空気圧によって離脱
させるものを提案する。
【0007】また、請求項3では、請求項1または2の
摩擦プレートの製造方法において、前記摩擦プレート
が、打抜手段によりシート状摩擦材から打ち抜かれた複
数の摩擦材セグメントから構成されたものを提案する。
【0008】また、請求項4では、請求項3の摩擦プレ
ートの製造方法において、前記シート状摩擦材から前記
摩擦材セグメントを所定のインターバルで打ち抜くと共
に、この打抜作動と同期させて当該摩擦材セグメントを
所定角度ずつ回転させて前記摩擦プレートを形成するも
のを提案する。
【0009】また、請求項5では、請求項4の摩擦プレ
ートの製造方法において、前記摩擦材セグメントの回転
作動と、前記摩擦材セグメントの摩擦プレート保持手段
に対する負圧吸着作動と、前記摩擦プレートの摩擦プレ
ート保持手段からの圧縮空気圧による離脱作動とを機械
的に連動させたものを提案する。
【0010】また、請求項6では、シート状摩擦材から
打抜手段により円弧状の摩擦材セグメントを所定のイン
ターバルで打ち抜くと共に、打ち抜かれた摩擦材セグメ
ントを順次所定角度回転させ、隣接する摩擦材セグメン
トの端部を互いに係合させて摩擦プレートを形成する摩
擦プレートの製造方法であって、前記摩擦材セグメント
を打ち抜く工程で排出ピンを当該摩擦材セグメントの内
周側に進入させ、前記摩擦プレートが完成した後に前記
排出ピンにより当該摩擦プレートを次工程に排出するこ
とを特徴とする摩擦プレートの製造方法を提案する。
【0011】また、請求項7では、請求項6の摩擦プレ
ートの製造方法において、前記摩擦材セグメントの回転
作動と、前記排出ピンによる摩擦プレートの排出作動と
を機械的に連動させたものを提案する。
【0012】また、請求項8では、請求項6の摩擦プレ
ートの製造方法において、前記摩擦材セグメントを負圧
吸着することによって摩擦プレート保持手段上に位置決
めする作動と、前記摩擦プレートを圧縮空気圧によって
前記摩擦プレート保持手段から離脱させる作動とを更に
含み、前記シート状摩擦材の前記打抜手段に対する送給
作動と、打抜手段による前記摩擦材セグメントの打抜作
動と、打ち抜かれた摩擦材セグメントの回転作動と、前
記排出ピンによる摩擦プレートの排出作動と、前記摩擦
材セグメントの摩擦プレート保持手段に対する負圧吸着
と前記摩擦プレートの圧縮空気圧による離脱との作動切
換と、当該摩擦材セグメントの回転作動とを機械的に連
動させたものを提案する。
【0013】また、請求項9では、シート状摩擦材を所
定量ずつ送給する送給手段と、この送給手段に送給され
たシート状摩擦材から円弧状の摩擦材セグメントを所定
のインターバルで打ち抜く打抜手段と、打ち抜かれた摩
擦材セグメントを保持すると共に、前記打抜手段と同期
して当該摩擦材セグメントを所定角度ずつ回転させる摩
擦プレート保持手段と、前記摩擦材セグメントを連結す
ることにより形成された摩擦プレートを次工程に排出す
る摩擦プレート排出手段とを備えた摩擦プレートの製造
装置において、前記摩擦材セグメントの前記摩擦プレー
ト保持手段への負圧吸着に供される負圧発生手段と、前
記摩擦プレートの前記摩擦プレート保持手段からの離脱
に供される圧縮空気発生手段と、前記負圧発生手段およ
び前記圧縮空気発生手段の作動を前記摩擦プレート保持
手段の作動に連動させて行わせる連動手段とを備えたも
のを提案する。
【0014】また、請求項10では、請求項9の摩擦プ
レートの製造装置において、前記負圧発生手段と前記圧
縮空気発生手段とが給排気ポートを有する単一の空圧発
生装置であり、前記摩擦プレート保持手段と当該空圧発
生装置との間に給排気の切り換えに供される切換バルブ
が設けられたものを提案する。
【0015】また、請求項11では、請求項9または1
0の摩擦プレートの製造装置において、前記摩擦プレー
ト保持手段と前記摩擦プレート排出手段とがタイミング
ベルトにより連結されたものを提案する。
【0016】また、請求項12では、請求項10または
11の摩擦プレートの製造装置において、前記送給手段
と、前記打抜手段と、前記摩擦プレート保持手段と、前
記摩擦プレート排出手段と、前記切換バルブとが単一の
動力伝達手段を介して連動するものを提案する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した摩擦プレ
ート製造装置の一実施形態を図面に基づき詳細に説明す
る。図1は摩擦プレート製造装置の正面図であり、図2
は同平面図である。これらの図に示したように、摩擦プ
レート製造装置1は、シート状摩擦材21を所定量ずつ
繰り出す送給手段であるピンチローラ式の素材供給機構
23と、繰り出されたシート状摩擦材21から所定形状
の摩擦材セグメント9を打ち抜く打抜プレス機構25
と、打ち抜かれた摩擦材セグメント9をインデックステ
ーブル27上に保持する摩擦プレート保持機構29と、
インデックステーブル27に負圧または圧縮空気を供給
する切換バルブ機構31と、完成した摩擦プレート5を
インデックステーブル27から排出する摩擦プレート排
出機構33と、排出された摩擦プレート5を次工程に搬
送するコンベア機構35と、摩擦材セグメント9が打ち
抜かれたシート状摩擦材21をスクラップとして切断す
るカッタ機構37と、各機構の駆動に供される電動モー
タ39とから構成されている。
【0018】図3に、摩擦プレート保持機構29および
摩擦プレート排出機構33の概略構成を縦断面により示
す。摩擦プレート保持機構29は、上述したインデック
ステーブル27が上端に固着された中空シャフト41
と、中空シャフト41に固着されると共にタイミングベ
ルト43が巻き回されたプーリ45とを主要構成要素と
している。インデックステーブル27には摩擦材セグメ
ント9の搭載面に開口するエアホール47が穿設される
と共に、中空シャフト41の軸芯にはエアホール47に
連通するエアギャラリ49が形成され、エアギャラリ4
9の下端はエアコネクタ75を介して切換バルブ機構3
1に接続している。一方、摩擦プレート排出機構33
は、排出アーム51が上端に取り付けられたシャフト5
3と、排出アーム51の先端に取り付けられた排出ピン
55と、シャフト53に固着されると共にプーリ57お
よびタイミングベルト59を介して中空シャフト41に
連結されたプーリ61とを主要構成要素としている。
【0019】図4は切換バルブ機構31の側面図であ
り、図5は同平面図である。切換バルブ機構31は、上
述したようにエアギャラリ49を介してインデックステ
ーブル27のエアホール47に負圧または圧縮空気を供
給するもので、電動モータ39に後述する動力伝達機構
を介して連結されたカムシャフト63と、カムシャフト
63に取り付けられると共に下端を支点とするスイング
アーム65の中央部に回動自在に支持されたカムフォロ
ア67に転接するカム69と、スイングアーム65の揺
動端に連結されると共に図示しない空圧源に接続された
切換バルブ71内の空圧路の切り換えに供されるスライ
ダ73とを主要構成要素としている。図中、符号75で
示した部材は中空シャフト41の下端を囲繞するエアコ
ネクタであり、エアホース77を介して中空シャフト4
1内のエアギャラリ49と切換バルブ71とを接続して
いる。
【0020】図6は排出アーム51の周辺を示す側面図
であり、図7は同平面図である。これらの図に示したよ
うに、完成した摩擦プレート5は、排出アーム51の回
転に伴って排出ピン55によりコンベア機構35側に排
出される。この際、インデックステーブル27がコンベ
ア機構35より高く位置しているため、排出された摩擦
プレート5は、インデックステーブル27から離脱する
と、自重によりコンベア機構35上に落下して排出ピン
55との係合が外れる。また、摩擦材セグメント9が打
ち抜かれた後のシート状摩擦材21は、図6中左方に移
動してカッタ機構37により所定の長さに切断される。
尚、カッタ機構37のカッタ刃81や打抜プレス機構2
5のダイス83は、非作動時において摩擦プレート排出
機構33の上方に位置しており、シート状摩擦材21は
摩擦プレート排出機構33の上部を通過してカッタ機構
37側に移動する。
【0021】図8は、本実施形態における動力伝達機構
を示してある。本実施形態における各機構の駆動源は前
述した電動モータ39のみであり、電動モータ39の出
力シャフト91には打抜プレス機構25が連結されてい
る。出力シャフト91の先端にはベベルギヤ93が固着
され、このベベルギヤ93がシャフト95の上端に固着
されたベベルギヤ97に噛み合っているため、シャフト
95にはベベルギヤ93,97を介して出力シャフト9
1の回転が伝達される。シャフト95からは、ベベルギ
ヤ99,101を介してカッタ機構37に回転が伝達さ
れる一方、ジョイント103を介してギヤボックス10
5にも回転が伝達される。
【0022】ギヤボックス105に伝達された回転は、
内部のギヤ列により所定の回転数に変換された後、シャ
フト107に伝達される。シャフト107の回転は、プ
ーリ109,111およびタイミングベルト113を介
して、カム等を内蔵したインデックス装置115の入力
シャフト117に伝達される。インデックス装置115
は、第1出力シャフト119と、第2出力シャフト12
1とを有している。
【0023】第1出力シャフト119の回転は、プーリ
45,123およびタイミングベルト43を介して摩擦
プレート保持機構29の中空シャフト41に伝達される
と同時に、前述したように、中空シャフト41から更に
プーリ57,61およびタイミングベルト59を介して
摩擦プレート排出機構33のシャフト53に伝達され
る。
【0024】また、第2出力シャフト121の回転は、
ジョイント131を介して、シャフト133に伝達され
る。シャフト133の回転は、プーリ135,137お
よびタイミングベルト139を介して切換バルブ機構3
1のカムシャフト63に伝達されると同時に、プーリ1
41,143およびタイミングベルト145を介して素
材供給機構23の入力シャフト147に伝達される。
【0025】以下、本実施形態の作用を述べる。摩擦プ
レート製造装置1が起動して電動モータ39が回転を始
めると、素材供給機構23にはインデックス装置115
から回転力が間欠的に伝達され、シート状摩擦材21が
所定のピッチをもって打抜プレス機構25内に間欠的に
送給される。打抜プレス機構25内に供給されたシート
状摩擦材21は、その停止時に打抜プレス機構25のダ
イス83に打ち抜かれ、これにより、所定形状(本実施
形態では、120゜の円弧)の第1の摩擦材セグメント
9が形成される。
【0026】第1の摩擦材セグメント9は、ダイス83
によりインデックステーブル27上で所定の位置に押圧
されるが、この時点ではインデックステーブル27のエ
アホール47には中空シャフト41のエアギャラリ49
を介して切換バルブ機構31からの負圧が作用してい
る。その結果、第1の摩擦材セグメント9は、インデッ
クステーブル27に所定の吸引力をもって負圧吸着さ
れ、インデックステーブル27の回転等によりその位置
がずれることはない。
【0027】第1の摩擦材セグメント9がインデックス
テーブル27に保持されると、インデックス装置115
からの回転力により、シート状摩擦材21が打抜プレス
機構25内に送給され、同時にインデックステーブル2
7も所定角度(本実施形態では、120゜)回転する。
そして、最前と同様に、打抜プレス機構25のダイス8
3によりシート状摩擦材21が打ち抜かれ、第2の摩擦
材セグメント9が形成される。
【0028】第2の摩擦材セグメント9も、ダイス83
によりインデックステーブル27上に押圧されるが、こ
の際、互いの係止部11,13が嵌め合わされることに
より第1の摩擦材セグメント9と所定の係合力をもって
結合される。尚、第2の摩擦材セグメント9も、第1の
摩擦材セグメント9と同様に、エアホールに作用する負
圧によりインデックステーブル27に負圧吸着される。
【0029】第1および第2の摩擦材セグメント9がイ
ンデックステーブル27に保持されると、インデックス
装置115の回転力により、再びシート状摩擦材21の
送給とインデックステーブル27の回転が行われ、打抜
プレス機構25のダイス83によるシート状摩擦材21
が打ち抜かれ、第3の摩擦材セグメント9が形成され
る。ところがこの際、中空シャフト41に連動して排出
アーム51も回転しているため、その先端に取り付けら
れた排出ピン55が第1および第2の摩擦材セグメント
9の内側に進入する。
【0030】第3の摩擦材セグメント9も、ダイス83
によりインデックステーブル27上に押圧され、これに
より、第1〜第3摩擦材セグメント9が結合して摩擦プ
レート5が完成する。すると、インデックステーブル2
7のエアホール47に切換バルブ機構31からの圧縮空
気圧が作用し、摩擦プレート5がインデックステーブル
27から離脱する。そして、排出アーム51がインデッ
クステーブル27の回転に伴って回転し、排出ピン55
が摩擦プレート5をコンベア機構35側に排出する。
尚、コンベア機構35に排出された摩擦プレート5は、
次工程(コアプレートへの貼着工程等)に搬送される
が、その詳細は記さない。
【0031】図9は、ダイス83と、インデックステー
ブル27と、排出アーム51との作動タイミングを示し
た説明図である。同図に示したように、ダイス83は打
抜プレス機構25内の図示しないクランク等により駆動
されるため、時間を横軸にとると正弦曲線を描くように
上下する。また、インデックステーブル27と排出アー
ム51とは、ダイス83が一回上下する際に120゜ず
つ間欠的に回転する。
【0032】図9のAは原点位置であり、この際にはダ
イス83は上昇端にあり、インデックステーブル27は
摩擦材セグメント9を載置した場合にその結合部分の一
つが90゜の位置にあり、排出ピン55は120゜の位
置にある。Bは、Aに対して、ダイス83が270゜分
上下動し、インデックステーブル27と排出ピン55と
が90゜回転した状態を示してある。また、Cは、Bに
対して、ダイス83が360゜分上下動し、ンデックス
テーブル27と排出ピン55とが120゜回転した状態
を示してある。そして、DからIまでは、インデックス
テーブル27と排出ピン55とが20゜ずつ回転した状
態を示してある。更に、Jは、1サイクル終了して(一
つの摩擦プレート5が完成して)、Bの位置に復帰した
状態を示してある。
【0033】図10は、各機構の作動状態の関連を示し
たタイムチャートである。この図から判るように、素材
供給機構23およびインデックステーブル27、排出ピ
ン55はダイス83の上昇時に毎回作動し、切換バルブ
機構31はダイス83の3回の作動に対してダイス83
の上昇時に一回作動し、カッタ機構37はダイス83の
3回の作動に対してダイス83の下降時に一回作動す
る。
【0034】図11(a),(b)は、本実施形態の摩
擦プレート製造装置1を径の異なる摩擦プレート5の製
造に適用する場合の態様を示してある。ここで、図11
(a)は図9のIと同一の状態を示す図であり、図11
(b)は図11(a)に対応する図である。本実施形態
の摩擦プレート製造装置1の構造上、インデックステー
ブル27の回転中心と排出ピン55の回転中心との間隔
Sを変更するためには多大の時間と工数とが要求され
る。また、位置決めを正確に行うことも困難であり、タ
イミングのずれが生じる虞もある。
【0035】そこで、径の異なる摩擦プレート5に対応
するためには、上述した間隔Sを固定したままで、排出
ピン55の回転半径R(排出アーム51の長さ)と角度
位相Xとを変更する。例えば、図11(b)に示したよ
うに、小径(rに対してr’)の摩擦プレート5に対し
ては、排出ピン55の回転半径R’をRに比して所定量
大きくすると共に、最後(3番目)の摩擦材セグメント
9の結合完了時における排出ピン55の角度位相X’を
Xに対して図11(b)中で右方に回転させる。これに
より、最小限の部品変更で、摩擦プレート5の円滑な排
出が実現できる。尚、大径の摩擦プレート5に対して
も、排出ピン55の回転半径Rを小さくし、角度位相X
を左方に回転させることで対応可能である。
【0036】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様はこれら実施形態に限られるものではな
い。例えば、上記実施形態は3分割型の摩擦プレートの
製造装置に本発明を適用したものであるが、2分割型の
摩擦プレートや4分割以上に分割された摩擦プレートに
適用してもよい。また、本発明に係る負圧吸着による摩
擦材セグメントの位置決め方法は、図12に示したよう
に、結合部を有さない複数の摩擦材セグメント9を有す
るフリクションプレート2の製造時にも適用可能であ
る。すなわち、各摩擦材セグメント9は、相互に所定の
空隙をもたせることにより油溝151を形成しつつ環状
に配列され、その状態で負圧吸着により保持・位置決め
が行われ、しかる後、コアプレート3が貼着または仮貼
着されてフリクションプレート2が製造される。尚、コ
アプレート3が仮貼着される場合には、後の工程で加圧
および加熱されることによって本貼着が行われる。ま
た、装置を構成する各機構の構造や作動形態等について
も、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明の摩擦プレート製造方法や製造装
置によれば、摩擦プレート保持手段の保持面に摩擦プレ
ートが確実に保持されるため、装置の運転速度を高めて
もずれ等が生じなくなり生産性が大幅に向上する。ま
た、摩擦プレート保持手段の保持面から摩擦プレートを
圧縮空気圧によって離脱させるものでは、摩擦プレート
の排出が円滑に行われるようになる。また、各機構を機
械的に連動させたものでは、作動タイミングのずれが生
じなくなり、円滑な生産が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摩擦プレート製造装置を示す正面
図である。
【図2】同平面図である。
【図3】摩擦プレート保持機構および摩擦プレート排出
機構の概略構成を示す縦断面図である。
【図4】切換バルブ機構を示す側面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】排出アームの周辺を示す側面図である。
【図7】同平面図である。
【図8】動力伝達機構を示す概略構成図である。
【図9】ダイスと、インデックステーブルと、排出アー
ムとの作動タイミングを示した説明図である。
【図10】各機構の作動状態の関連を示したタイムチャ
ートである。
【図11】摩擦プレート製造装置を径の異なる摩擦プレ
ートの製造に適用する場合の態様を示した説明図であ
る。
【図12】結合部を有さない複数の摩擦材セグメントを
有するフリクションプレートを示す正面図である。
【図13】3分割型の摩擦プレートを備えたフリクショ
ンプレートを示す正面図である。
【符号の説明】
1‥‥摩擦プレート製造装置 5‥‥摩擦プレート 9‥‥摩擦材セグメント 21‥‥シート状摩擦材 23‥‥素材供給機構 25‥‥打抜プレス機構 27‥‥インデックステーブル 29‥‥摩擦プレート保持機構 31‥‥切換バルブ機構 33‥‥摩擦プレート排出機構 35‥‥コンベア機構 37‥‥カッタ機構 39‥‥電動モータ 41‥‥中空シャフト 47‥‥エアホール 49‥‥エアギャラリ 51‥‥排出アーム 55‥‥排出ピン 81‥‥カッタ刃 83‥‥ダイス 105‥‥ギヤボックス 115‥‥インデックス装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J056 AA60 BA01 BE09 CA07 CA12 CA14 CA16 FA01 FA03 GA05 GA12 3J058 BA61 CB20 CD20 EA31 FA01 FA29 GA61 GA68 GA92 GA93 GA94

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状のコアプレートと伴にフリクションプ
    レートを構成する摩擦プレートを製造する方法であっ
    て、 摩擦プレートを摩擦プレート保持手段の保持面に負圧に
    より吸着させることを特徴とする摩擦プレートの製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記摩擦プレートを前記摩擦プレート保持
    手段の保持面から圧縮空気圧によって離脱させることを
    特徴とする、請求項1記載の摩擦プレートの製造方法。
  3. 【請求項3】前記摩擦プレートが、打抜手段によりシー
    ト状摩擦材から打ち抜かれた複数の摩擦材セグメントか
    ら構成されたことを特徴とする、請求項1または2載の
    摩擦プレートの製造方法。
  4. 【請求項4】前記シート状摩擦材から前記摩擦材セグメ
    ントを所定のインターバルで打ち抜くと共に、この打抜
    作動と同期させて当該摩擦材セグメントを所定角度ずつ
    回転させて前記摩擦プレートを形成することを特徴とす
    る、請求項3載の摩擦プレートの製造方法。
  5. 【請求項5】前記摩擦材セグメントの回転作動と、前記
    摩擦材セグメントの摩擦プレート保持手段に対する負圧
    吸着作動と、前記摩擦プレートの摩擦プレート保持手段
    からの圧縮空気圧による離脱作動とを機械的に連動させ
    たことを特徴とする、請求項4載の摩擦プレートの製造
    方法。
  6. 【請求項6】シート状摩擦材から打抜手段により円弧状
    の摩擦材セグメントを所定のインターバルで打ち抜くと
    共に、打ち抜かれた摩擦材セグメントを順次所定角度回
    転させ、隣接する摩擦材セグメントの端部を互いに係合
    させて摩擦プレートを形成する摩擦プレートの製造方法
    であって、 前記摩擦材セグメントを打ち抜く工程で排出ピンを当該
    摩擦材セグメントの内周側に進入させ、前記摩擦プレー
    トが完成した後に前記排出ピンにより当該摩擦プレート
    を次工程に排出することを特徴とする摩擦プレートの製
    造方法。
  7. 【請求項7】前記摩擦材セグメントの回転作動と、前記
    排出ピンによる摩擦プレートの排出作動とを機械的に連
    動させたことを特徴とする、請求項6載の摩擦プレート
    の製造方法。
  8. 【請求項8】前記摩擦材セグメントを負圧吸着すること
    によって摩擦プレート保持手段上に位置決めする作動
    と、前記摩擦プレートを圧縮空気圧によって前記摩擦プ
    レート保持手段から離脱させる作動とを更に含み、 前記シート状摩擦材の前記打抜手段に対する送給作動
    と、打抜手段による前記摩擦材セグメントの打抜作動
    と、打ち抜かれた摩擦材セグメントの回転作動と、前記
    排出ピンによる摩擦プレートの排出作動と、前記摩擦材
    セグメントの摩擦プレート保持手段に対する負圧吸着と
    前記摩擦プレートの圧縮空気圧による離脱との作動切換
    と、当該摩擦材セグメントの回転作動とを機械的に連動
    させたことを特徴とする、請求項6載の摩擦プレートの
    製造方法。
  9. 【請求項9】シート状摩擦材を所定量ずつ送給する送給
    手段と、 この送給手段に送給されたシート状摩擦材から円弧状の
    摩擦材セグメントを所定のインターバルで打ち抜く打抜
    手段と、 打ち抜かれた摩擦材セグメントを保持すると共に、前記
    打抜手段と同期して当該摩擦材セグメントを所定角度ず
    つ回転させる摩擦プレート保持手段と、 前記摩擦材セグメントを連結することにより形成された
    摩擦プレートを次工程に排出する摩擦プレート排出手段
    とを備えた摩擦プレートの製造装置において、 前記摩擦材セグメントの前記摩擦プレート保持手段への
    負圧吸着に供される負圧発生手段と、 前記摩擦プレートの前記摩擦プレート保持手段からの離
    脱に供される圧縮空気発生手段と、 前記負圧発生手段および前記圧縮空気発生手段の作動を
    前記摩擦プレート保持手段の作動に連動させて行わせる
    連動手段とを備えたことを特徴とする摩擦プレートの製
    造装置。
  10. 【請求項10】前記負圧発生手段と前記圧縮空気発生手
    段とが給排気ポートを有する単一の空圧発生装置であ
    り、前記摩擦プレート保持手段と当該空圧発生装置との
    間に給排気の切り換えに供される切換バルブが設けられ
    たことを特徴とする、請求項9記載の摩擦プレートの製
    造装置。
  11. 【請求項11】前記摩擦プレート保持手段と前記摩擦プ
    レート排出手段とがタイミングベルトにより連結された
    ことを特徴とする、請求項9または10記載の摩擦プレ
    ートの製造装置。
  12. 【請求項12】前記送給手段と、前記打抜手段と、前記
    摩擦プレート保持手段と、前記摩擦プレート排出手段
    と、前記切換バルブとが単一の動力伝達手段を介して連
    動することを特徴とする、請求項10または11記載の
    摩擦プレートの製造装置。
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